7951 ヤマハ 2019-04-12 17:30:00
ヤマハグループ新中期経営計画「Make Waves 1.0」説明会資料 [pdf]

ヤマハグループ新中期経営計画




Yamaha Medium-Term Management Plan



Apr.2019 - Mar.2022
前中計                   レビュー

           重点戦略がほぼ想定通り進捗し、中計目標を達成
                                                                                           *

                                                                                                 *新中計発表(′19/4/12)時点の見込


重点戦略の進捗                                   財務数値推移
          • 技術の融合により、ユニークな                                              NEXT STAGE 12
                                          売上(億円)
個性際立つ       商品を数々発売                       営業利益(億円)
商品の開発     • 国内外のデザイン賞を多数獲得                営業利益率(%)

           (グッドデザイン大賞、等)                                                                                          12%
                                                                                               12.5%
                                                                           11.3%
                                                                10.9%
          • アカウント数を拡大(計画通り)                            9.3%
                                                       2016/3   2017/3      2018/3             2019/3            2019/3
           (ディーラー10%増/音響設備事業者50%増)
お客様の拡大                                                  実績       実績          実績                 見込               中計目標
          • 新興国の器楽教育普及                       売上高       4,355     4,082      4,330              4,400               4,650
           (累計26万人 対計画260%)
                                            営業利益         407      443           488               550                  550
                                          営業利益率         9.3%    10.9%       11.3%              12.5%                   12%
持続的な      • コストダウンは進捗するも、調達価格の上昇を
                                                 ROE   10.1%    14.0%       14.5%              10.3%            10% 水準
コスト低減       カバーし切れず、ネット53億円(目標80億円)
                                                 EPS    169円     249円        292円              220円           200円 水準

                                           為替    US$      120      108            111               111                  115
グローバル事業   • グローバル人材マネジメント、ITグローバル          レート   EUR      133      119            130               128                  125

運営の基盤       3極体制構築、IFRS導入(19年4月~)
強化                                        TSR(株主総利回り)              168% / 3年間
                                      2                                    Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
経営ビジョンと価値創造ストーリー

 経営ビジョン
(中長期的に目指す姿)
              「なくてはならない、個性輝く企業」になる
               ~ ブランド力を一段高め、高収益な企業へ ~ 【事業利益率 20%】

     社会価値の創造を通じ、企業価値を高め、ビジョンを実現




                               3                    Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
経営環境予測

        デジタル化の加速と価値観の多様化により、世の中が急激に変化
             技術 X 感性のヤマハにとっては、チャンス!




    デジタル化の加速がもたらす大変革         ライフスタイル・価値観の多様化          サステナビリティへの意識の高まり
   ・デジタル技術の進歩により、産業構造、世の中 ・AI、IoTにより自動化、便利さが新たなステージへ • 企業の社会的責任がより一層求められるように
    が大きく変化                 ・物質的な豊かさと同時に、より精神的な満足や • 社会への貢献が中長期的に企業の価値創造
   ・お客様とよりダイレクトで緊密な繋がりが強まる  本質が求められる時代へ                に繋がることが広く認知される




           • 成熟国は底堅さ維持するも、不透明感を増す             楽器:新興国中間層増加を背景に穏やかに拡大(+6% )
   地域マクロ
                                                                                              *



           • 中国の成長率は鈍化                 市場予測
   経済環境                                       音響:技術革新・設備需要を背景に拡大(+8% )              *


           • 新興国全体では拡大基調も、国・地域毎にばらつき                                              *3年間市場成長率

                                       4                       Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
新中期経営計画の位置づけ
                                                                            経営ビジョン
                                                     「なくてはならない、個性輝く企業」になる
                                                  ~ ブランド力を一段高め、高収益な企業へ ~ 【事業利益率20%】




                                            新中期経営計画


                        2019 - 2022

                                             顧客・社会との繋がりを強化し、
                                                                                                   事業利益率
                                                                                                                  *
                                                                                                                      13.8 %
                                                    価値創造力を高める                                                         (IFRS基準)




                                                                         営業利益率    12.5 % (日本基準)
                2016-2019         NEXT STAGE 12      ブランド力を強化            事業利益率*   11.9 % (IFRS基準)


         2013-2016          YMP2016      収益力を強化          営業利益率   9.3 %


 2010-2013           YMP125       経営基盤再構築    営業利益率   2.5 %           *事業利益:日本基準の営業利益に相当。但し、売上割引(30億円)を
                                                                           売上高より控除(日本基準:営業外費用)
                                                     5                                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
基本戦略と経営目標
【基本戦略】     大きく、急激なスピードで変化する世の中で、

           「顧客・社会との繋がりを強化し、価値創造力を高める」
【財務目標】     収益力の強化と成長基盤の強化を両立
(IFRS基準)

                事業利益率:      13.8 %
                    ROE:     11.5   %
                                                              顧客
                     EPS:    270 円           財務
                                             評価
                                                  財務     ブランド             技術
【非財務目標】    コーポレートブランド価値 :
                       *
                              1.3   倍
                                                                                • 成長性
                                                               人
           新興国の器楽教育普及:
                    (累計)
                             100    万人                                          • ESG取組み
                                                                                    等への評価

               認証木材使用率:       50    %           企業価値:1 兆円~
                                                (≒時価総額)
【投資と還元】    成長投資と株主還元にバランス良く配分
                 総還元性向:       50    %
                                            *ヤマハ(株)とヤマハ発動機(株)の合同ブランド価値 $1.2 billion
                                                           (Interbrand社 Best Japan Brands 2019)
                                        6           Copyright 2019 Yamaha Corporation All rights reserved
事業利益率改善の道筋

【事業毎の方針】

                                          事業利益率14%水準、更にその先に向けて
 楽器事業 : 引き続き収益力向上を推進

    事業利益率   14.1 %        16.5 %
            (2019/3)       (2022/3)


                                       事業利益率
 音響事業 : 事業規模の成長を牽引                                               市場をリード
                                       11.9 %        13.8 %      (価格の適正化)
            8.2 %          9.6 %
                                       (2019/3)       (2022/3)
    事業利益率              
            (2019/3)       (2022/3)


                                                           市場での圧倒的な
 部品・装置事業 他: 飛躍に向けた基盤強化                           新興国を       プレゼンス
                                                                     ユニークな
    事業利益率   7.4 %         7.9 %                  中 心 と した   ヤマハの強み 商 品 ・ サ ービ ス
            (2019/3)       (2022/3)
                                                  売上成長             (グローバルシェア 2018/3)




                                                                  49%        54%
                                           ヤマハの強み           37%                         32%              ヤマハらしさ

                                      高限界利益率                ピアノ   デジタル
                                                                   ピアノ
                                                                            ポータブル
                                                                            キーボード
                                                                                       管楽器
                                                                                                          技術×感性
                                                                  生産性向上
                                            7                                          Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
成長イメージ(事業別・地域別) IFRS基準
                                        部品・装置                                                        (億円)
 【売上高】                                   その他
                               音響機器      +40                                          新興国
                                        (12%)                                          +100
                                +140                              中国
                         楽器
                                                                +130                 (15%)
                               (12%)            22/3期   成熟国
                為替影響    +190
                                                売上高     +100    (25%)
                 ▲40
    19/3期               (7%)                    4,700   (4%)                     ()は3年間成長率

    売上高
    (見込)
    4,370                       事業別                        地域別(楽器・音響)



 【事業利益】                                                 戦略経費
                                              +55        ▲60
                                              +160
                                             コストダウン
                       為替影響      +155
                        ▲20                                                22/3期
         19/3期                                                             事業利益
                               増収及び粗利改善
         事業利益
         (見込)                                                                 650
         520
                                                           中計為替レート: USD 110円 EUR 125円

                                         8                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
重点戦略




       Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
4つの重点戦略
                          基本戦略

   「顧客・社会との繋がりを強化し、価値創造力を高める」

               ヤマハの価値創造                社会価値の創造

1.顧客ともっと       2.新たな価値を        3.生産性を向上   4.事業を通じて
  繋がる            創造する            する         社会に貢献する




    収益力    =     顧客価値     ×      生産性      中長期的に自らの価値に反映
                          10              Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
 1. 顧客ともっと繋がる

                         広く、深く、長く、お客様と繋がる

    ①顧客接点の強化                   ②新興国での成長                                  ③ドメインの拡大

         深 く       長 く             広 く                                   広 く

• ブランドプロミスを通じたブランド訴求 • 中間所得層を取込み、成長を加速                                • 音響機器事業ドメイン拡大

• デジタルマーケティングを軸にした                   中間所得層の拡大                         • 部品・装置事業ドメインシフト
  顧客接点整備                                                  高所得層
                                                          $45,000以上
                            14億人
                                                          中間所得層
ライフタイムバリュー向上への貢献                                          $10,000
                                                           ~$45,000
(お客様のライフステージに応じた価値訴求)
                                    中国                    低所得層
                                      インド                 $10,000以下



                                    2015    2020   2025
                                                      出典:経済産業省



        売上     =    お客様の数(広く) × 頻度(深く) × 単価(深く) × 期間(長く)
                                              11                          Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
1-①   顧客接点の強化

           ブランドプロミスを通じて、ブランドを訴求する
                                情緒的価値を訴求するブランドプロミスを制定しグローバル展開
                            込めた想い

                            “お客さまが個性、感性、創造性を発揮し、
                              自ら一歩踏み出す勇気や情熱を後押しする存在でありたい”

 デジタルマーケティングを軸に顧客接点を整備し、お客様と直接繋がる
      ライフタイムバリュー向上への貢献                  ダイレクトマーケティングと「体験重視」店舗
• 顧客情報基盤(CDP)構築とお客様のステージにフィット        • CDPと連動した店舗送客
  した価値訴求で常に顧客と繋がる                    • 直営店をより体験型にシフト
                                         従来                  これから
                                         ヤマハ                  ヤマハ
                                         価値訴求                  価値訴求                ダイレクト(デジタル)
                                                                                   マーケティング
                                        販売店            販売店
                                                顧客接点                                     送客
                                         顧客                        顧客

                                       EC活用 (特に電子鍵盤楽器、ギター、AV機器)
                                12                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
 1-②            新興国での成長                    ~ 中国 ~

                  販売網拡充、ブランド訴求により、売上25%成長(3年間)
        市場成長・シェア拡大                                     顧客接点の強化                        商品力の強化
■ ピアノ      (シェア36%  40%)                         販売網拡充を加速                       多彩なラインナップ
• 市場成長率鈍化も技術力、ブランド力                              • 4,5級都市へ                       • 現地ニーズに適合した中国専用モデル
  でシェア拡大                                         • 全土アウトレット数拡大                   • 付加価値の高い日本製の拡売
■ 電子ピアノ(売上40%成長)                                 • 「体験重視」のヤマハ専売店を倍増              • インドネシア製ピアノの供給
• 趣味需要に加え、教育需要拡大
• 地場メーカーからの買上り需要取込み

■ ギター(売上35%成長)                                                                       教育需要の取込み
• ブランド、現地生産、販売網を徹底活用                               中国全土 店舗分布        専売店 ピアノサロン
                                                                                  音楽教室事業・販促教室の拡大
(億円)
                                   <ギター>          ブランド訴求の強化
300
         <電子ピアノ>
                         300                                                     • 生徒数50%増
                                                 • ブランドアンバサダー活用
           市場成長30%                 市場成長30%
200                      200

                                                  デジタル活用により全土カバレッジ               シニアの需要取込み
          ヤマハシェア
100                      100

       39%
                 41%
                                  ヤマハシェア
                                                 • EC活用による顧客カバレッジ拡大              • 60才以上(2.4億人)を対象に教室展開
                                19%     21%
                                                 • デジタルマーケティングの加速
  0                       0
       2019/3   2022/3         2019/3   2022/3
       (見込)                    (見込)
                                                               13                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
1-②   新興国での成長        ~ インド、ASEAN・その他 ~

       販売網拡充、現地モデル投入により、中間所得層を取込み成長
                                                                             *中南米、中近東アフリカ、ロシアCIS市場

      インド市場 売上50%成長(3年間)                                     ASEAN・その他市場*
 販売網拡大、ECスタート                                      店舗政策とEC活用による、中間所得層の取込み
 • 100万人都市を中心に販売網拡大                                 • 「体験重視」へ転換、直営店舗数を拡大
 • EC・個別配送により全土カバレッジ                                • EC活用でオムニチャネル確立
                                    店舗カバレッジ                                                      シンガポール直営店

 製販一体体制、ローカル音楽文化に適合                                地域の音楽文化に適合した現地モデル開発
 • 2019年4月チェンナイ工場出荷開始
 • インドローカルモデルの現地生産
                                                     ローカル楽器の音源搭載モデル
                                                                              様々な地域の楽器・音楽


                                                    器楽教育普及、新たな市場の開拓
        チェンナイ工場        インドローカルモデル
                                                    • 学校教育への器楽教育普及
 器楽教育推進により学校需要を開拓                                     7カ国 3,000校 累計100万人

 • 私立高をターゲットに西洋音楽教育を普及、学校販路開拓                       • バングラデシュ、ミャンマー等のアジア諸国、アフリカ市場開拓
                                              14                      Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
 1-③         ドメインの拡大

                        成長市場へ事業領域を拡大し、成長を加速
 設備音響機器 30%成長 (3年間)                          AV機器 ポートフォリオ転換                             車載部品 30%成長 (3年間)

 設備領域の成長加速                                パーソナルオーディオ領域で成長                          ■車内のトータルソリューション領域へシフト

 • 教会・ホール・商空間・会議室等の                        • ライフスタイルの変化に合わせ、ワイヤ                       • 車室内の音響・音声・騒音の統合制御
   設備機器領域への拡大本格化                             レススピーカー等に商材シフト
                                   市場規模
                                   (現状)
     2,000      3,500       5,000            2,500     5,500        1兆円      1.5兆円        1,000                1,000                    6,000
       億円        億円           億円               億円       億円                                 億円                     億円                       億円




       +8%       +5%        +10%    市場        -8%       +12%       +12%      +40%         +5%                    +40%                   +10%
                                    成長
ライブ・音楽イベント 教会/ホール/放送局   商空間BGM              Hi-Fi    サウンドバー      ワイヤレス    ヘッドホン        内装パネル          マイクモジュール               オーディオシステム
                        会議用機器             AVレシーバー                スピーカー


 これまでも強みを発揮     今後更に拡げていく領域               これまでも強みを発揮           今後更に拡げていく領域            これまでも強みを発揮                今後更に拡げていく領域




                                                          15                                   Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
2. 新たな価値を創造する

                      技術×感性で新たな価値を創造する
                              ヤマハらしさ
                                                      ユニークな                      良質な顧客体験
                                                      製品・サービス
              メカトロ
 素材                                                                           “愉しさ”               “美しさ”
 解析
                              感性評価
 アコースティック技術                    技術
               クラフトマン
                                                                              “確信”                  “発見”
   素材
                                       解析・シミュ
                 シップ
   加工                                  レーション                    顧客からの
                                        技術                      フィードバック       2018年6月 イノベーションセンター稼働
                      技術に通奏する
                                                “革新”
“本質”                       “感性”                                 世の中の変化
                     ex.   上質な音の理解
                                                AI
      製造技術                           IoT

                                                      音源
                 デザイン                デジタル技術
                                  センシング
               ヤマハデザイン理念
 M&A            に基づきヤマハの                             信号
                 独自性を表現                   ネット        処理                   •   研究、開発、デザイン部門を集結し、シナジーを追求
  オープン・
                                          ワーク                             •   世界最先端の”音”に関する研究設備を完備
   イノベーション                “卓越”                            16                         Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
2-①     製品・サービス

          “本質×革新”の追求により、付加価値を向上
               本    質                                        革   新

 飽くなき表現力の向上             心震える音楽表現を              イノベーションの創出                    全ての人にWOW!を

 • トップアーティストの期待に応える最高峰の追求                       • 様々な技術を融合し、新たな価値を創造
  (主要ピアノコンクール選定率、主要オケ管楽器採用率No.1)
                                                • IoTを活用し、顧客起点の開発を加速
 • 科学的アプローチで、競合を凌駕するプレミアムモデルを開発
                                                                                         イノベーションセンター
 • 素材に遡って音響特性を追求                                                                            最先端設備


 感性を科学する                新たな時代の名器を              AIによる技術革新            音楽をより簡単に、より楽しく

 • 人の感性や熟練者の暗黙知を科学し、本質を                         • ディープラーニングを活用し、新たな技術を創出
   追求し続ける開発プロセスを進化
                                                • 伴奏やレッスンをパーソナライズ
                                                • PAオペレーション自動化/アシスト
                              試作    製品化
                              ・実証                                                  AI伴奏エンジン YOO
 感性評価     計測       シミュレーション


                                          17                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
2-②    価値創造を牽引する事業基盤

      「収益力=顧客価値×生産性」を牽引する事業基盤を整備
            デジタル・トランスフォーメーション(DX)
                                                             グローバル人材マネジメント
   顧客情報基盤             次世代SCM                  プロセス変革

 お客様ともっと繋がるための    工場~顧客間サプライチェーン         DXにより全ての業務プロセス    コアポジション・人材スキルの
  CRMプラットフォーム整備     を革新                     を変革                可視化により、人材のクロス
                                                               ボーダー配置を推進
  顧客情報基盤 (CDP)                             開発プロセスへのアジャイル
                    新SCMシステム稼働開始            手法導入拡大                  タレントマネジメントシステム
     稼働開始
                                                                         稼働開始
                                           ビジネスとシームレスに
                                            繋がる会計システム実現
                                                              ダイバーシティー、人権への
                                                               取組み強化
                                           RPAを活用した定型業務の
                                            自動化




                                     18                      Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
3. 生産性を向上する

         生産性向上により収益力を強化する

    価格適正化       製造コストダウン     経費の戦略的使用




 • 付加価値向上     • 生産工程再配置     • 顧客価値向上に向けた
 • 商品価値訴求強化   • 調達コストダウン      戦略経費へのシフト
              • 製造プロセス自動化

                    19         Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
3-①   価格適正化、製造コストダウン、経費の戦略的使用

         更なる価格適正化                                      持続的な製造コスト低減
 付加価値の向上と商品価値の的確な伝達により、                      生産工程の再配置
  価格を適正化                                       海外工場への前工程移管等、グローバルに工程を最適化

                                              グローバル集中購買とVA/VE推進により調達コスト低減
  経費をゼロベースで見直し、戦略経費拡大
                                              海外工場の製造プロセス自動化
                        経費シフトイメージ
 顧客価値向上に経費をシフト                                国内自動化ラインの海外展開、IT活用(AGV*導入、
                               顧客価値
                                向上
  オペレーションコスト、リベート等を    定常                      生産ビッグデータ活用)等、省人化推進 *Automatic Guided Vehicle
                       コスト
  広く見直し、顧客価値向上にシフト    2019/3   2022/3
                       見込       目標
                                             コスト低減内訳
 ITコストの見直し              ITコストイメージ
                                                                                                               (億円)
                               顧客接点

  IT投資をCRM・SCM・EC等、   基本業務

  顧客価値向上の基盤整備へシフト     2019/3   2022/3
                                                                                                          103
                                                                                                         (グロス)
                                目標
                                                                                                       55
                       見込                                                                           (ネット)



 業務プロセス変革    間接部門人件費減 25 億円 / 3年



                                        20                          Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
4. 事業を通じて社会に貢献する

      音楽文化・社会の持続的発展に貢献する



        文化                        社会
  音楽文化のサステナビリティに貢献          製品・サービスを通じた社会課題の解決
                            /ともに働く人々の多様性、働きがい向上




                     環境
                   自然との共生

                     21              Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
4-①      文化・社会
文化       音楽文化のサステナビリティに貢献                        社会     製品・サービスを通じて社会課題を解決

•    多種多彩な楽器の供給を通じ、世界の音楽シーンに貢献                   •    音楽普及活動を通じた青少年健全育成(中南米)
        約800モデル投入(3年間)                           •    音楽の街づくりPJ「おとまち」によるコミュニティー振興継続(国内)

•    音楽教室事業を通じ、音楽の楽しさを広く普及                             新規支援案件10件(3年間)

        海外音楽教室 生徒数30%増(3年間)

•    新興国の学校教育への器楽教育普及*
        7カ国 3,000校 累計100万人
     *現地教育省と協業し、講師・プログラム・楽器をセット提供、器楽教育を普及                   中南米コロンビア                 渋谷ズンチャカ!
                                                          I’m a HERO Program          「おとまち」
•    中国農民工学校への楽器寄贈による教育支援
       18校支援(3年間)
                                                 社会     ともに働く人々の多様性、働きがい向上
                                                 •    多様な人材が個性・創造性を十分に発揮できる環境整備
                                                       クロスボーダー配置 30名/3年間、 女性管理職比率17%
                                                 •    バリューチェーン全体での人権デューディリジェンス推進
       新興国の器楽教育普及*    中国農民工学校 教育支援               •    テレワーク、社内託児所設置等、ワークライフバランス支援(国内)


                                            22                                 Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
4-②    環境

 環境                                   自然との共生

  持続可能な木材利用
      • 認証木材比率50%目標、違法材回避デューディリジェンス継続
      • 原産地コミュニティと連携した持続型の希少材保全活動
      • アカデミア(京都大学等)との研究連携により、森林資源育成・利用効率向上
                                                       タンザニアでの希少材保全活動
  環境配慮製品の開発
      • エコプロダクツ制度*による環境に配慮した製品づくり
          120モデル投入(3年間)       *当社独自基準で認定する環境配慮製品

      • 希少木材の代替となるサステナブル素材の開発
                                                                 エコプロダクツ
                                                               (環境配慮材料の採用)
  温室効果ガス排出削減
      • エネルギー高効率設備の導入、再生可能エネルギーへのシフトによるSBT**達成への取組み
       **パリ協定の2℃目標達成の為の科学的知見と整合した削減目標(2030年▲32%)

                                                          エコプロダクツ(省電力製品)
      • 省電力製品開発、物流合理化等バリューチェーン全体での削減


                                           23      Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
事業別戦略




        Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
楽器
                 販売拡大と付加価値向上により、収益力を更に高める
【売上高】                               ギター
                                               (億円)        【事業利益】                                                                (億円)
*IFRS基準                                                     *IFRS基準
                              管弦打   +45
                       電子楽器               22/3期                                増収及び
                              +20                                                     コストダウン         戦略経費
                                      22/3期売上
                                           22/3期
                                                                               粗利改善    +35            ▲20
      19/3期
  19/3期
                       +90               1,140                          為替影響
                 ピアノ                  1,600                                    +95
  (見込)(見込)為替影響                            2,970                                                                       22/3期
         ▲25     +35                                                    ▲15                                            490
     1,287
   910
19/3期(見込)                                                   19/3期(見込)
 2,805                                                         395
                                                                                                                      事業利益率
                                                                                                                       16%超



                       ピアノ                                                      電子楽器
 頂点戦略によるプレミアム化                                             アコースティックの強みを活かしたデジタルピアノ開発
   • プレミアムピアノ 売上25%成長(3年間)
                                                            技術革新による新たな価値創造
   • 音大・ホールにおけるプレゼンスを向上
                                                              • 圧倒的な表現力を商品化
     (フラッグシップコンサートピアノ倍増)
                                                            ローカル音楽に適合した専用音源搭載キーボード拡充
 高付加価値モデルの拡売
   • ハイブリッドピアノ(アコースティック×デジタル)比率拡大                           “音楽で自己表現したい若者”をターゲットにした
 中国需要増にグローバル生産で対応                                            新たな商品展開で顧客拡大
                                                      25                               Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
楽器
             ギター                              管弦打楽器

 US起点のマーケティング機能強化                  トップアーティスト協業
                                     • アトリエ機能を通じた、共同開発強化
 • ネイティブパワーの拡大による、商品価値訴求力強化
                                    中高級価格帯の拡売
 • プロプレイヤー、SNSユーザー等、                 • 頂点モデル投入、ブランド訴求力向上を通じて、
   インフルエンサーを効果的に活用                     中高級管楽器におけるシェア向上(シェア30%* )
                                                               *トランペット、サックス、クラリネット

 • アーティストリレーションの強化と                 吹奏楽普及による市場拡大
   試作・検証の短サイクル化                      • 中国・新興国で吹奏楽普及活動を展開し、需要創造

                                    演奏の裾野を広げる新価値楽器展開
 中高級価格帯の拡売
                                    ローメンテナンス楽器による製品ライフ向上
 • 科学的アプローチを武器に中高級価格帯へ攻勢

 • 世界4都市にカスタムショップを設置                  ライフタイムバリュー向上(全カテゴリー)
 • 驚きの体験・価値創造によるヤマハらしさを訴求           ライフタイムバリュー向上へ貢献し、需要創出
                                     • お客様に長く演奏を続けて頂く仕組み構築
                              26                   Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
音響機器
                              技術革新とサポート強化で売上成長
【売上高】                                                   (億円)        【事業利益】                                                                       (億円)
*IFRS基準                        AV機器   ICT製品                          *IFRS基準
                                                                                             増収及び    コストダウン
                      業務用音響                                                                  粗利改善                   戦略経費
                               +10    +15     22/3期
                                                   22/3期                                              +20
      19/3期                                         売上                             為替影響                              ▲35
  19/3期
      (見込)     為替影響    +115                   1,600
                                                  1,140
                                                  22/3期                                      +50
                                                                                        ▲5
  (見込)
      1,287    ▲15                               1,350                19/3期(見込)
                                                                                                                                      22/3期
   19/3期(見込)
   910                                                                                                                                 130
     1,225                                                              100


                                                 業務用音響機器

 トータルソリューション強化                         施主等、上流顧客の指名率向上                                        顧客サポートを事業化
          音の入り口(マイク)から出口(スピーカー)まで          • 施主、コンサル、SIへのダイレクト                                    • 音響システムの遠隔監視・制御
                                              アプローチ強化                                                ツール販売及び、遠隔サポート
                                            • 設備案件上流工程への提案強化                                         サービス開始
                                              によりシステム受注拡大
                                                                                                   サービスセンター                                 現場
                                               リード獲得       リード育成       見積もり        販売
  • 圧倒的な没入感を実現する次世代                                 施主                         卸ディーラー
                                                                                                                       ネットワーク
                                                     コンサルタント              SI
    スピーカーで出力系商材成長                                                                   従
                                                          ダイレクト                     来
                                              案件数
  • AIを活用したミキサー操作自動化・                                    アプローチ強化                    領
                                                                                    域                   ネットワーク経由で現場設定を再現し、
                                                                                                        ビデオコミュニケーションで遠隔サポート
    アシスト機能で、利便性を革新
                                                               27                                      Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
音響機器
 オフィス・店舗        WAN境界
              AV機器                                                        ICT製品
                                            ワイヤレス
 事業ポートフォリオの転換                                                 製品カテゴリー、サービスを拡大
                             ヘッドホン市場
                                           スピーカー市場
                                    2.1                                                                LAN製品市場
                                                  1.1
                             1.5            1                                                                     450
 • ミレニアル世代をターゲットに、パーソナル                                        • ルーターの強みを軸に、LAN製品                   300
                                                                                                                          (億円)

   オーディオ市場への製品投入強化                                               (スイッチ、ハブ)拡大
                             2019   2022   2019   2022
                                                  (兆円)         • ネットワークのモニタリング、                    2019           2022

 顧客接点を整備し、ブランド訴求強化                                              自動運用機能 (YNO)を提供し、
 • ミレニアル世代にヤマハブランドの世界観を                                          ネットワーク管理を省力化
   訴求
 • ダイレクトマーケティングと店頭専用コーナー
   拡充

                                                               技術を融合し差別化(会議システム)
 新価値提案で商品の競争力を向上
 • 圧倒的な没入感を体験出来る ”聴くVR”                                        • リアルタイム音響最適化やシステムの簡単
   ヘッドホン投入                                                       設置等、顧客の設置・運用効率を向上                               Hello!


 • MusicCast*によるサラウンドシステム                                      • 音技術を活かし、気持ちが伝わる
   ワイヤレス化                                                        コミュニケーションを実現
                        *MusicCast: ヤマハ独自のネットワーク機能

                                                         28                    Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
部品・装置、その他

                             車室内のトータルソリューションへ領域シフト
【売上高】                          その他
                                                      (億円)
                                                                   【事業利益】                                                                         (億円)
                       車載部品                                                                   増収及び                                 +10
*IFRS基準                         +5              22/3期               *IFRS基準
                                                                                              粗利改善     戦略経費                                22/3期
  19/3期                +35           22/3期       売上
                                                                         19/3期                +10        ▲5                                 売上
  (見込)     19/3期(見込)                 380            350                  (見込)     19/3期(見込)                                   22/3期         350
   293       340                                                         293         25                                         30

                              商材・サポート基盤を拡充し、第3の柱確立に向け成長加速

 商材を拡大し、成長加速                                                              サポート基盤拡充による顧客価値向上
                                             車載オーディオ市場規模

    • 車載通話モジュールの商材拡充                                              (億円)

                                                                                 • 車載顧客のサポート拠点を中国に設置
                                                          6,600
                                             6,000
          (音声認識率向上、車室内会話アシスト、等)

    • ロードノイズ、音声会話、音楽再生の                                                          • 車載マイクの品質規格認証拠点を国内に設置
      統合制御を強みに、オーディオシステム                     2019         2022


      市場参入

 協業を通じ、ソリューション拡充
    • 世界初の排熱発電実用化開発加速
                                                                                          中国サポート拠点               通話品質認証システム
    • 内装パネルの採用車種拡大                           車室空間トータル提案
                                               (イメージ)

                                                             29                                      Copyright    2019 Yamaha Corporation All rights reserved
投資と株主還元、ガバナンス




                Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
投資・株主還元
         創出したキャッシュを成長投資と株主還元にバランス良く配分
                                                    投資
 <キャッシュフロー>
                                        通常投資 【400億円】
                                         既存事業への基礎投資(減価償却費と同水準)
               機動的な                     戦略投資 【500億円】
              株主還元 他                      • 新製造拠点への追加投資
                          総還元性向           • 海外工場工程自動化投資
                           50%            • R&D拠点、アーティストリレーション強化他
    営業                                    • M&A
 キャッシュフロー       配当
                                        戦略マーケティング・戦略研究開発投資 (経費)
 1,600 億円
                                         ブランディング、顧客接点強化、技術イノベーション
               戦略投資
                                                  株主還元
   3年間         500 億円
              工場拡張、M&A他                 継続的・安定的な配当を基本とするが、将来の成長投資
                                         の為の適正な内部留保とのバランスを考慮しながら、資本
               通常投資                      効率向上を目的とした機動的な株主還元も適宜、実施
               400 億円
                                        3年累計で総還元性向50%を目標とする

                                  31                     Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
ガバナンス

   取締役会の多様性・実効性を強化し、攻めと守りの両面でガバナンスを推進

          攻めのガバナンス
                                   ヤマハ株式会社 取締役会
• スキル、国籍、ジェンダーを意識したより多様な            • 指名委員会等設置会社(2017年6月移行)
  取締役会を実現
                                    • 取締役9名中6名が独立社外取締役(2019年4月時点)
• 監督の強化に裏支えされた執行の更なるスピードアップ

                                    コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー *2018大賞受賞
          守りのガバナンス
                                   コーポレートガバナンスの形式と実質を同時に変革した企業
• 取締役会の2/3を独立社外取締役で構成              として高い評価

• 監査委員会、内部監査部門及び会計監査人の             *コーポレートガバナンスを用いて中長期的に健全な成長を遂げている
  緊密な連携による実効的な監査                    企業を表彰(日本取締役協会主催/東証1部上場約2,000社の
                                    中から選出)
• リスクマネジメント委員会によるリスク対応力強化




                              32                    Copyright   2019 Yamaha Corporation All rights reserved
33
この資料の中で、将来の見通しに関する数値につきましては、
ヤマハ及びヤマハグループ各社の現時点での入手可能な
情報に基づいており、この中にはリスクや不確定な要因も
含まれております。
従いまして、実際の業績は、事業を取り巻く経済環境、需要
動向、米ドル、ユーロを中心とする為替動向等により、これら
の業績見通しと大きく異なる可能性があります。