7201 日産自 2020-02-13 17:00:00
日産自動車、2019年度第3四半期決算を発表 [pdf]
2020 年 2 月 13 日
日産自動車、2019 年度第 3 四半期決算を発表
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は 13 日、2019 年度第 3 四半期
決算を発表しました。
2019 年度第 3 四半期累計の連結売上高は 7 兆 5,073 億円、連結営業利益は 543 億円、売上高
営業利益率は 0.7%となりました。また、当期純利益注 1 は、前年同期比 87.6%減の 393 億円となり
ました。
2019 年度第 3 四半期累計財務実績
中国合弁会社に持分法を適用した 2019 年度第 3 四半期累計の財務実績は次の通りです。
(東京証券取引所届出
2018 年度 2019 年度
‐中国合弁会社に持分 前年同期比
第 3 四半期累計 第 3 四半期累計
法を適用)注 2
売上高 8 兆 5,784 億円 7 兆 5,073 億円 -12.5%
営業利益 3,137 億円 543 億円 -82.7%
売上高営業利益率 3.7% 0.7% -3.0 ポイント
経常利益 4,718 億円 1,414 億円 -70.0%
注1
当期純利益 3,167 億円 393 億円 -87.6%
2019 年度第 3 四半期累計の平均レートは、1US ドル 108.7 円、及び 1 ユーロ 121.0 円を使用しています。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2019 年度第 3 四半期累計の連結営業利益は 1,793
億円、売上高営業利益率は 2.1%となり、当期純利益注 1 は 393 億円となりました。
グローバル販売状況
2019 年度第 3 四半期累計のグローバル全体需要は前年同期比 5.0%減の 6,530 万台となり、当
社の販売台数は前年同期比 8.1%減の 369 万 7,000 台となりました。
日本では、消費税の増税や台風の影響などにより全体需要が前年同期比 1.7%減少したことに加え、
他社が新車攻勢をかける中、当社の商品車齢が高くなってきていることも影響し、販売台数は前年同
期比 6.9%減の 38 万 1,000 台となりました。そのような中でも、昨年3月に投入した新型「デイズ」が
累計で7万台を超える販売を記録し、2019 年 9 月に発売した新型「スカイライン」は、世界初の先進
運転支援技術「プロパイロット 2.0」を搭載し、好評を得ています。
会計年度が暦年ベースの中国では、全体需要が 10.7%減少する中で、当社の販売台数はほぼ前年
並みの 109 万 1,000 台となり、市場占有率は 0.6 ポイント増の 6.3%となりました。「エクストレイル」
や「シルフィ」といった主要車種が引き続き販売を牽引しました。
米国では、商品の経年化や販売の正常化の取り組みを継続し、前年比 9.1%減の 98 万台となりまし
た。
ロシアを含む欧州では、新型「ジューク」などの新型モデルへの移行による販売の一時的な台数減も
影響し、販売台数は前年比 16.2%減の 39 万 5,000 台となりました。
アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場の販売台数は前年同期比
11.5%減の 54 万 7,000 台となりました。
2019 年度通期の見通し
当社は事業改革と収益力のリカバリーを着実に進めつつありますが、業績の低迷や全体需要の鈍化
が続くことを想定し、通期見通しの修正を行いました。
2019 年度通期のグローバル販売台数は、前回の見通しから 3.6%減の 505 万台としました。
中国の合弁会社に持分法を適用した 2019 年度通期の業績予想を下記の通り修正し、東京証券取
引所に届け出ました。尚、今回の業績見通しの修正に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響は
含まれておりません。
(東京証券取引所届出
前回見通し
‐中国合弁会社に持分 今回見通し 対前回見通し
(2019 年度第 2 四半期)
法を適用)注 2
売上高 10 兆 6,000 億円 10 兆 2,000 億円 -3.8%
営業利益 1,500 億円 850 億円 -43.3%
注1
当期純利益 1,100 億円 650 億円 -40.9%
2019 年度今回見通しの平均レートは、1US ドル 108.0 円、及び 1 ユーロ 120.0 円を使用しています。
2019 年度 期末配当の見直しについて
今年度の収益やフリーキャッシュフローの見通し、及び競争力の強化に向けた将来への投資の必要
性を鑑みて、期末の配当を見送る予定です。
今後の取り組みについて
当社は、米国事業のリカバリー、事業及び投資効率の適正化、新商品・新技術・「ニッサン インテリジ
ェント モビリティ」を軸にした着実な成長、の 3 つを事業構造改革の柱として、取り組みを進めていま
す。
米国の販売正常化については、平均売価の維持や販売インセンティブ、ディーラー在庫の削減、フリー
ト販売の適正化など徹底した取り組みを行い、着実な改善につながっています。
こうした取り組みにより収益も改善し、販売正常化の取り組みが業績に貢献し始めています。
事業と投資効率の適正化については、生産能力の合理化・生産ラインの効率改善を進めています。
また、商品ラインナップの合理化も予定どおり進捗しており、インドネシアでのダットサンブランドの販売
打ち切りなど、当社が強みを持つ技術、車種群、地域に戦略的に集中し、投資効率の適正化を進めて
います。短期的なクリーンアップは終了し、現在、アライアンスの更なる活用を含め、22 年度以降に発
表するモデルについても、選択と集中を進めています。
新商品・新技術・「ニッサン インテリジェント モビリティ」による着実な成長は、当社の将来を左右する
事業構造改革の重要な柱です。当社のコアモデルである新型 SUV の北米市場への投入や、小型セ
ダン、クロスオーバーの新興国市場への投入、そして進化した e-POWER を搭載したクロスオーバ
ー、新たな日産ブランドを象徴する魅力的な新型 EV をホームマーケットである日本市場へ投入しま
す。こうした新型車の投入によってグローバルでの平均車齢は、来年度の後半以降大きく改善する見
込みです。
尚、当社は、足元の業績を踏まえ、2022 年度までのマイルストーンの見直しを行っており、アライアン
スの更なる活用を含め、修正した計画を 5 月に公表する予定です。
注1) 親会社株主に帰属する当期純利益
注2) 2013 年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純
利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。
当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます。
www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/
以 上
お問い合わせ先:
読者からのお問い合わせ・ご相談は「お客さま相談室」
日産自動車株式会社 グローバルコミュニケーション本部 0120-315-232 (携帯・PHS対応) 9:00-17:00(年末年始を除く)
Tel:045-523-5521(企業)/5553(商品)/5520(IR) お問い合わせ・ご相談内容につきましては、お客さま対応や
https://newsroom.nissan-global.com/ (プレス情報) 品質向上のために記録し活用させて頂きます。
www.nissan-global.com/JP/IR/ (IR 情報)
<2019年度 第3四半期決算 参考資料>(連結①) 2020年2月13日
日産自動車株式会社
グローバルコミュニケーション本部
9ヶ月累計 第3四半期
当期予想変更
当第3四半期実績 前第3四半期実績 当第3四半期実績 前第3四半期実績
20年3月期
20年3月期 19年3月期 20年3月期 19年3月期
売上高 (注1) 75,073億円 ( ▲12.5%) 85,784億円 ( 0.6%) 25,042億円 ( ▲17.8%) 30,457億円 ( 5.9%) 102,000億円
日本 30,354億円 ( ▲11.9%) 34,448億円 ( 0.3%) 10,186億円 ( ▲13.8%) 11,814億円 ( 6.9%)
北米 39,821億円 ( ▲12.7%) 45,637億円 ( ▲2.5%) 13,214億円 ( ▲20.7%) 16,668億円 ( 5.9%)
欧州 11,194億円 ( ▲17.4%) 13,550億円 ( ▲7.3%) 4,010億円 ( ▲13.1%) 4,616億円 ( ▲12.5%)
アジア 10,445億円 ( ▲11.2%) 11,765億円 ( 2.5%) 3,571億円 ( ▲12.6%) 4,085億円 ( 0.4%)
その他地域 6,606億円 ( ▲20.1%) 8,267億円 ( 18.4%) 2,443億円 ( ▲14.8%) 2,869億円 ( 10.1%)
小計 98,420億円 ( ▲13.4%) 113,667億円 ( ▲0.5%) 33,424億円 ( ▲16.5%) 40,052億円 ( 3.4%)
消去 ▲ 23,347億円 - ▲ 27,883億円 - ▲ 8,382億円 - ▲ 9,595億円 -
営業利益 (注1) 543億円 ( ▲82.7%) 3,137億円 ( ▲13.9%) 227億円 ( ▲78.0%) 1,033億円 ( 25.4%) 850億円
日本 96億円 ( ▲94.4%) 1,711億円 ( ▲25.9%) 183億円 ( ▲68.0%) 571億円 ( 17.4%)
北米 582億円 ( ▲49.4%) 1,149億円 ( 15.3%) 216億円 ( ▲26.6%) 294億円 ( 74.9%)
欧州 ▲ 259億円 ( - ) ▲ 242億円 ( - ) ▲ 44億円 ( - ) ▲ 73億円 ( - )
アジア 327億円 ( ▲39.8%) 542億円 ( 27.1%) 108億円 ( ▲56.1%) 248億円 ( 72.1%)
その他地域 ▲ 35億円 ( - ) ▲ 25億円 ( - ) 5億円 ( - ) ▲ 26億円 ( - )
小計 711億円 ( ▲77.3%) 3,135億円 ( ▲12.7%) 468億円 ( ▲53.8%) 1,014億円 ( 29.2%)
消去 ▲ 168億円 - 2億円 - ▲ 241億円 - 19億円 -
経常利益 1,414億円 ( ▲70.0%) 4,718億円 ( ▲5.0%) 258億円 ( ▲81.8%) 1,419億円 ( 11.6%)
親会社株主に帰属する当期(四半期)純利益 393億円 ( ▲87.6%) 3,167億円 ( ▲45.2%) ▲ 261億円 ( - ) 704億円 ( ▲76.7%) 650億円
1株当たり当期(四半期)純利益 10.04円 80.96円 ▲ 6.67円 18.00円
潜在株式調整後1株当たり当期(四半期)純利益 10.04円 80.96円 ▲ 6.67円 18.00円
為替レート 108.7円/USD 111.1円/USD 108.8円/USD 112.9円/USD 108.0円/USD
121.0円/EUR 129.5円/EUR 120.3円/EUR 128.8円/EUR 120.0円/EUR
設備投資 (注2) 3,269億円 2,830億円 1,260億円 1,039億円 5,600億円
減価償却費 (注2) 2,803億円 2,858億円 1,003億円 986億円 3,790億円
研究開発費 3,963億円 3,805億円 1,404億円 1,259億円 5,400億円
総資産 180,886億円 189,637億円 - -
純資産 54,212億円 56,403億円 - -
自己資本比率 27.9% 28.2% - -
増収増益
業績評価 減収減益 増収減益 減収減益 (親会社株主に帰属する当期
(四半期)純利益は減益)
*中国合弁会社持分法ベース
*( )内は対前年同期増減率
(注1)本邦以外の地域に属する主な国又は地域は以下の通りである
(1)北米…米国、カナダ、メキシコ
(2)欧州…フランス、イギリス、スペイン、ロシア、その他欧州諸国
(3)アジア…中国、タイ、インド、その他アジア諸国
(4)その他地域…大洋州、中近東、南アフリカ、メキシコを除く中南米
(注2)設備投資と減価償却費は、ファイナンスリース関連の金額を含む
<2019年度 第3四半期決算 参考資料>(連結②) 2020年2月13日
グローバル販売台数(小売)及び生産台数 日産自動車株式会社
グローバルコミュニケーション本部
9ヶ月累計 第3四半期
当期予想変更
当第3四半期実績 前第3四半期実績 当第3四半期実績 前第3四半期実績 20年3月期
20年3月期 19年3月期 20年3月期 19年3月期
グローバル販売台数(小売)
日 本 (軽を含む) 381千台 ( ▲6.9%) 410千台 ( 8.4%) 100千台 ( ▲19.8%) 125千台 ( 32.2%) 555千台
北米 1,281千台 ( ▲10.2%) 1,427千台 ( ▲8.5%) 404千台 ( ▲16.7%) 486千台 ( ▲7.7%) 1,655千台
(内 米国) 980千台 ( ▲9.1%) 1,078千台 ( ▲8.4%) 301千台 ( ▲18.4%) 369千台 ( ▲7.1%) 1,260千台
欧州 395千台 ( ▲16.2%) 472千台 ( ▲13.2%) 130千台 ( ▲8.1%) 142千台 ( ▲15.6%) 555千台
アジア 1,303千台 ( ▲2.4%) 1,336千台 ( 5.3%) 441千台 ( ▲3.6%) 458千台 ( 1.1%)
2,285千台
(内 中国) 1,091千台 ( ▲0.4%) 1,096千台 ( 7.4%) 373千台 ( ▲0.6%) 375千台 ( 1.6%)
その他 335千台 ( ▲11.5%) 378千台 ( 5.5%) 119千台 ( ▲8.3%) 129千台 ( ▲2.9%) (内 中国 1,547千台)
計 3,697千台 ( ▲8.1%) 4,023千台 ( ▲2.1%) 1,195千台 ( ▲10.8%) 1,340千台 ( ▲2.6%) 5,050千台
グローバル生産台数
日本 585千台 ( ▲13.7%) 678千台 ( ▲7.4%) 195千台 ( ▲15.9%) 232千台 ( 9.8%) 770千台
北米 (注 1,038千台 ( ▲12.7%) 1,189千台 ( ▲7.0%) 332千台 ( ▲19.5%) 413千台 ( 2.1%) 1,360千台
欧州 (注 382千台 ( ▲23.9%) 502千台 ( ▲12.9%) 128千台 ( ▲24.0%) 168千台 ( ▲15.6%) 535千台
アジア (注 1,463千台 ( ▲2.2%) 1,496千台 ( 3.0%) 517千台 ( 1.1%) 511千台 ( 2.0%) 2,125千台
その他 (注 128千台 ( ▲2.4%) 132千台 ( 24.0%) 40千台 ( ▲8.6%) 43千台 ( 7.1%) (内 中国 1,550千台)
計 3,596千台 ( ▲10.0%) 3,997千台 ( ▲3.6%) 1,212千台 ( ▲11.4%) 1,367千台 ( 0.8%) 4,790千台
*( )内は対前年同期増減率
*グローバル販売台数及びグローバル生産台数の中国・台湾については、1-12月ベースの数字
(注1) 米国、メキシコの生産台数
(注2) 英国、スペイン、ロシア、フランスの生産台数
(注3) 台湾、タイ、フィリピン、インドネシア、中国、インド、韓国の生産台数
(注4) 南アフリカ、ブラジル、エジプト、アルゼンチンの生産台数
9ヶ月累計 第3四半期
当第3四半期実績 前第3四半期実績 当第3四半期実績 前第3四半期実績
20年3月期 19年3月期 20年3月期 19年3月期
連結売上台数
日本 369千台 ( ▲7.8%) 400千台 ( 8.7%) 102千台 ( ▲21.9%) 131千台 ( 35.8%)
海外 2,166千台 ( ▲14.0%) 2,517千台 ( ▲7.1%) 743千台 ( ▲17.8%) 903千台 ( 1.8%)
計 2,535千台 ( ▲13.1%) 2,917千台 ( ▲5.2%) 845千台 ( ▲18.3%) 1,034千台 ( 5.2%)
連結生産台数
日本 585千台 ( ▲13.7%) 678千台 ( ▲7.4%) 195千台 ( ▲15.9%) 232千台 ( 9.8%)
在外連結子会社 1,736千台 ( ▲12.8%) 1,991千台 ( ▲7.2%) 565千台 ( ▲17.1%) 681千台 ( ▲3.4%)
計 2,321千台 ( ▲13.0%) 2,669千台 ( ▲7.3%) 760千台 ( ▲16.8%) 913千台 ( ▲0.4%)
*連結売上台数、連結生産台数は連結財務諸表のベースとなるものである