7201 日産自 2021-05-11 17:55:00
日産自動車、2020年度決算を発表 [pdf]
2021年5月11日
日産自動車、2020 年度決算を発表
- 「Nissan NEXT」は四半期毎に着実に成果を上げ、順調に推移
- 販売の質を大幅に改善しながら、2020 年度の販売見通しを達成
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、2020 年度第 4 四半期お
よび通期決算を発表しました。
2020 年度は、販売費用の改善や固定費の削減を通じた財務基盤の強化、商品ラインアップの刷
新等により、四半期ごとに着実に業績を回復させてきました。かつてない厳しい環境下におい
ても販売を着実に伸長させ、特に第 4 四半期の販売台数は第 3 四半期比で大きく伸長しまし
た。また、さらに販売の質を大きく向上させ、台あたりの収益を改善しながら販売奨励金や在
庫の削減を推進したことで、第 4 四半期 3 か月は前年同期に比較し、営業損失が大きく縮小し
ました。
これは、事業構造改革「Nissan NEXT」の重点項目として掲げた「事業の最適化」と「選択と
集中」の種々の取り組みが、この 1 年を通して着実に進展したことによるものです。目標を上
回る 3,500 億円以上の固定費削減を実現し、日産の強みを生かした魅力ある新商品ラインアップ
の一環として投入した米国の新型「ローグ」、日本の新型「ノート」e-POWER は、それぞれ好
調な販売を続けています。
一方、2020 年度通期決算においては、世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大したことに
より、特に第 1 四半期 3 か月の販売台数が大きく減少し、業績に大きな影響を受けました。そ
の後、販売は回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染拡大による影響に加え、為替変
動や半導体の供給不足等を含む外部要因が引き続き収益を圧迫しました。
その結果、2020 年度通期の連結売上高は 7 兆 8,626 億円、連結営業損失は 1,507 億円となりま
したが、年度当初の通期見通しより大幅に改善しています。また、当期純損失は 4,487 億円注 1
となりましたが、これには構造改革費用 613 億円を含んでいます。自動車事業のフリーキャッ
シュフローはマイナス 3,910 億円でした。
日産は厳しい事業環境を乗り切るための十分な流動性を維持しています。2021 年 3 月末現在の
自動車事業の手元資金は 1 兆 8,961 億円で、同事業のネットキャッシュは 6,360 億円でした。
また、日産は約 2.2 兆円の未使用のコミットメントラインを確保しています。
2020 年度第 4 四半期 3 か月財務実績
1
中国合弁会社に持分法を適用した 2020 年度第 4 四半期の財務実績は次の通りです。
東京証券取引所届出値 -中国合弁会社持分法ベース注 2
2019 年度 2020 年度
増減
第 4 四半期 第 4 四半期
(対前年)
3 か月 3 か月
売上高 2 兆 3,716 億円 2 兆 5,451 億円 +1,735 億円
営業利益 -948 億円 -190 億円 +758 億円
当期純利益注 1 -7,105 億円 -810 億円 +6,295 億円
2020 年度第 4 四半期 3 か月の平均レートは、1US ドル 106.1 円、及び 1 ユーロ 127.8 円を使用しています。
2020 年度財務実績
中国合弁会社に持分法を適用した 2020 年度通期の財務実績は次の通りです。
東京証券取引所届出値 -中国合弁会社持分法ベース注 2
増減
2019 年度通期 2020 年度通期
(対前年)
売上高 9 兆 8,789 億円 7 兆 8,626 億円 -2 兆 163 億円
営業利益 -405 億円 -1,507 億円 -1,102 億円
売上高営業利益率 % -0.4% -1.9% -1.5 ポイント
経常利益 440 億円 -2,212 億円 -2,652 億円
当期純利益注 1 -6,712 億円 -4,487 億円 +2,225 億円
2020 年度通期の平均レートは、1US ドル 106.1 円、及び 1 ユーロ 123.8 円を使用しています。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2020 年度通期の連結営業損失は 286 億円、売上高
営業利益率は-0.3%となり、当期純損失注 1 は 4,487 億円となりました。
日産は 2020 年度の厳しいビジネス環境下においても、事業構造改革「Nissan NEXT」を一貫し
て着実に実行することで、足元の業績回復を図り、体質の改善を進めてきました。このモメン
タムを持続させ、今後も魅力的な商品を継続投入し、収益性と将来の企業価値やブランド価値
を向上させることで「Nissan NEXT」の目標である 2023 年度末に比例連結ベースで営業利益率
2
5%を達成する道筋をつくっていきます。また、同時に、電動化の更なる推進など、将来の成
長に向けた必要な投資等、強固な事業基盤の構築に向けた取り組みを継続していきます。
2021 年度の業績見通しについて
当社の 2021 年度の販売台数は、前年比 8.6%増の 440 万台となる見通しです。Nissan
NEXT は着実に進んでいますが、一方で、今年度は半導体供給不足や原材料価格の高騰とい
った大きなビジネスリスクに直面しています。これらの影響を最小限に抑えるべく取り組ん
でいますが、現時点では、リスクを織り込んだ営業利益の見通しをプラスマイナスゼロと
し、中国の合弁会社に持分法を適用した 2021 年度通期予想は下記の通り、東京証券取引所
に届け出ました。
東京証券取引所届出値 -中国合弁会社持分法ベース注 2
2021 年度連結決算予想
売上高 9 兆 1,000 億円
営業利益 ±0
当期純利益注 1 -600 億円
注 1)親会社株主に帰属する当期純利益または当期純損失
注 2) 2013 年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に
変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。
当社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます。
www.nissan-global.com/JP/IR/FINANCIAL/
以上
3
<2020年度 決算 参考資料>(連結①) 2021年5⽉11⽇
⽇産⾃動⾞株式会社
グローバルコミュニケーション本部
当通期実績 前通期実績 来期予想
21年3⽉期 20年3⽉期 22年3⽉期
売上⾼ (注1) 78,626億円 ( ▲20.4%) 98,789億円 ( ▲14.6%) 91,000億円
⽇本 32,080億円 ( ▲19.5%) 39,845億円 ( ▲12.9%)
北⽶ 39,752億円 ( ▲22.7%) 51,406億円 ( ▲15.7%)
欧州 10,951億円 ( ▲26.0%) 14,790億円 ( ▲19.5%)
アジア 11,567億円 ( ▲14.6%) 13,548億円 ( ▲13.9%)
その他地域 6,239億円 ( ▲29.4%) 8,839億円 ( ▲16.8%)
⼩計 100,589億円 ( ▲21.7%) 128,428億円 ( ▲15.2%)
消去 ▲ 21,963億円 - ▲ 29,639億円 -
営業利益 (注1) ▲ 1,507億円 ( - ) ▲ 405億円 ( - ) 0
⽇本 ▲ 2,031億円 ( - ) ▲ 517億円 ( - )
北⽶ 463億円 ( - ) ▲ 159億円 ( - )
欧州 ▲ 307億円 ( - ) ▲ 290億円 ( - )
アジア 232億円 ( ▲40.7%) 391億円 ( ▲45.0%)
その他地域 15億円 ( - ) ▲ 40億円 ( - )
⼩計 ▲ 1,628億円 ( - ) ▲ 615億円 ( - )
消去 121億円 - 210億円 -
経常利益 ▲ 2,212億円 ( - ) 440億円 ( ▲91.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益 ▲ 4,487億円 ( - ) ▲ 6,712億円 ( - ) ▲ 600億円
1株当たり当期純利益 -114.67円 -171.54円
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 - -
為替レート 106.1円/US$ 108.7円/US$ 105.0円/USD
123.8円/EUR 120.8円/EUR 120.8円/EUR
設備投資 (注2) 4,054億円 5,092億円 4,400億円
減価償却費 (注2) 2,703億円 3,729億円 3,160億円
研究開発費 5,035億円 5,448億円 5,400億円
総資産 164,521億円 169,767億円
純資産 43,398億円 44,248億円
⾃⼰資本⽐率 24.0% 23.9%
業績評価 減収減益 減収減益
*中国合弁会社持分法ベース
*( )内は対前年同期増減率
(注1)本邦以外の地域に属する主な国⼜は地域は以下の通りである
(1)北⽶…⽶国、カナダ、メキシコ
(2)欧州…フランス、イギリス、スペイン、ロシア、その他欧州諸国
(3)アジア…中国、タイ、インド、その他アジア諸国
(4)その他地域…⼤洋州、中近東、南アフリカ、メキシコを除く中南⽶
(注2)設備投資と減価償却費は、ファイナンスリース関連の⾦額を含む
<2020年度 決算 参考資料>(連結②) 2021年5⽉11⽇
グローバル販売台数及び⽣産台数 ⽇産⾃動⾞株式会社
グローバルコミュニケーション本部
当通期実績 前通期実績 来期予想
21年3⽉期 20年3⽉期 22年3⽉期
グローバル販売台数(⼩売) グローバル販売台数(⼩売)
⽇ 本 (軽を含む) 478千台 ( ▲10.6%) 534千台 ( ▲10.3%) ⽇ 本 (軽を含む) 510千台
北⽶ 1,213千台 ( ▲25.1%) 1,620千台 ( ▲14.6%)
北⽶ 1,420千台
(内 ⽶国) 927千台 ( ▲25.1%) 1,237千台 ( ▲14.3%)
欧州 391千台 ( ▲24.8%) 521千台 ( ▲19.1%) 欧州 380千台
アジア 1,649千台 ( ▲9.4%) 1,821千台 ( ▲3.5%) アジア・その他 2,090千台
(内 中国) 1,457千台 ( ▲5.8%) 1,547千台 ( ▲1.1%)
(内 中国) 1,530千台
その他 320千台 ( ▲26.2%) 434千台 ( ▲11.7%)
計 4,052千台 ( ▲17.8%) 4,930千台 ( ▲10.6%) 計 4,400千台
グローバル⽣産台数 グローバル⽣産台数
⽇本 517千台 ( ▲31.8%) 758千台 ( ▲15.9%) ⽇本
北⽶ (注1) 953千台 ( ▲28.8%) 1,340千台 ( ▲15.5%) 北⽶ (注
欧州 (注2) 336千台 ( ▲33.9%) 508千台 ( ▲23.1%) 欧州 (注
アジア (注3) 1,737千台 ( ▲12.8%) 1,991千台 ( ▲2.7%) アジア (注
その他 (注4) 91千台 ( ▲43.2%) 160千台 ( ▲4.5%) その他 (注
計 3,634千台 ( ▲23.6%) 4,757千台 ( ▲11.3%) 計
*( )内は対前年同期増減率
*グローバル販売台数及びグローバル⽣産台数の中国・台湾については、1-12⽉ベースの数字
(注1) ⽶国、メキシコの⽣産台数
(注2) 英国、スペイン、ロシア、フランスの⽣産台数
(注3) 台湾、タイ、フィリピン、インドネシア、中国、インド、韓国の⽣産台数
(注4) 南アフリカ、ブラジル、エジプト、アルゼンチンの⽣産台数
当通期実績 前通期実績
21年3⽉期 20年3⽉期
連結売上台数
⽇本 462千台 ( ▲10.2%) 515千台 ( ▲10.6%)
海外 2,010千台 ( ▲29.1%) 2,835千台 ( ▲16.6%)
計 2,471千台 ( ▲26.2%) 3,350千台 ( ▲15.7%)
連結⽣産台数
⽇本 517千台 ( ▲31.8%) 758千台 ( ▲15.9%)
在外連結⼦会社 1,575千台 ( ▲30.0%) 2,249千台 ( ▲14.9%)
計 2,092千台 ( ▲30.4%) 3,007千台 ( ▲15.1%)
*連結売上台数、連結⽣産台数は連結財務諸表のベースとなるものである
2020年度
決算報告
日産自動車株式会社
2021年5月11日
AGENDA
2020年度 実績
2021年度 見通し
NISSAN NEXTの進捗
2
2020年度 販売実績
全需 *3
販売台数
新型コロナウイルス
感染拡大・半導体
対前回見通し
+8% +2%
供給不足による影響
4,125 4,015 4,052 グローバル +0.9%
+63%
1,475 1,457 1,457 中国 0.0%
520 491 478 日本 -2.6% 1Q 2Q 3Q 4Q
*3:日産集計値
日産自動車の販売台数
1,235 1,180 1,213 北米
(米国)
+2.8% +18%
(940) (927)
+2%
欧州 +6.5%
+64%
400 367 391
(千台)
495 520 513 その他 -1.3%
20年度 20年度 20年度
当初見通し*1 前回見通し*2 実績
1Q 2Q 3Q 4Q
*1:2020年7月28日発表
*2:2021年2月9日発表
3
NISSAN NEXTの総括
最適化 選択と集中 将来への投資
生産
コアモデル
新商品
商品
販売の質
固定費
成長
コアテクノロジー
マーケティング
& セールス 新技術
コアマーケット (CASE*)
一般管理費
*CASE: コネクテッド、自動運転支援、シェアリング、電動化
4
最適化 固定費は全て20年度対18年度
固定費の削減
生産 商品*2
• 3 直から 2 直へ
• バルセロナ工場閉鎖(21年12月)
-7% *1
• -20% -5%
• インドネシア工場の閉鎖 (69 から 約55車種へ)
*1: 19年度に実施した減損に伴う減価償却費の削減は除く *2: 研究開発費、デザイン費用
マーケティング & セールス 一般管理費
• 戦略的配分 -27% • 7から4つの -11%
(メディア、イベント、スポンサーシップ等) 地域事業運営体制へ
• スポンサーシップやモーターショー • 資産・ファシリティマネジメント
の費用削減
3,500億円以上の削減
営業利益損益分岐点台数*3 [千台]
約
-12% 約
販売台数 5,000
4,400
*3: 中国合弁会社を含む 18年度 Nissan NEXT
5
選択と集中:販売の質 20年度
19年度
数値は全て前年比
グローバル パフォーマンス
台当たりレベニューレート 販売奨励金の対売上高比率
(台当たり)
+2.2% 前年比
+1.7%
+1.1% -1.6
+0.7% ポイント
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
累計値ベース 中国合弁会社持分ベース
在庫* * 中国合弁会社を含む
レンタル比率
(日産 + ディーラー)
前年比
-24% -23%
-26% -24% -5
ポイント
1Q 2Q 3Q 4Q
1Q 2Q 3Q 4Q 累計値ベース
6
選択と集中:販売の質
米国 ディーラーサーベイにおけるフランチャイズ バリュー*2
台当たり
バリュー 商品
販売価格
市場占有率 *1 7.1
4.9 6.1 6.7
5.8% +3.8% 上期 下期 上期 下期
5.5% *2: 参照:NADA サーベイ(2021年冬)
5.2% 5.2% 台当たり 新型ローグのセグメントシェア *1
販売奨励金 *1 7.4%
-4.6% 5.2% 5.5% 5.9%
1Q 2Q 3Q 4Q
数値は全て日産ブランドの実績 *1: 個人顧客向け 1Q 2Q 3Q 4Q
プロパイロット
日本 台当たり
累計販売台数 搭載比率 *3
販売価格
市場占有率
11.4%
500 / 3 50 / 8
+2.3% 千台 モデル % モデル
*3: 20年度累計
10.0% 10.1% 台当たり 新型ノートのセグメントシェア
9.3%
販売奨励金 13.0%
9.0% 9.4%
-3.1% 7.3%
1Q 2Q 3Q 4Q
1Q 2Q 3Q 4Q
7
選択と集中:販売の質
中国 台当たり コアモデル・技術
販売価格
市場占有率
11.9% e-POWER
11.6% -1.8% 新型エクストレイル テクノロジー
11.4% 11.3%
台当たり
販売奨励金
1Q 2Q 3Q 4Q
-0.6%
数値は全て日産ブランドの実績
欧州 台当たり ジュークのパフォーマンス 販売台数 *1
販売価格
市場占有率
+36%
2.6% 2.6% +3.6%
2.4% 台当たり
2.2% 販売価格*2
固定費
+38%
1Q 2Q 3Q 4Q
-34%
*1: 前年比(19年度は旧型車を含む)
*2: 20年度(新型車)と19年度(旧型車)比較
8
将来への投資
新型車
新技術
販売開始 発表
新型キックス
e-POWER アリア
e-4ORCE
新型ローグ
フェアレディZ
プロトタイプ
新型ナバラ・
インフィニティ QX55・
フロンティア
インフィニティ QX60 プロパイロット
Monograph (ナビリンク機能付)
新型ニッサン
マグナイト
新型フロンティア・
パスファインダー
新型ノート
e-POWER プロパイロット
リモートパーキング
新型キャシュカイ
9
2020年度:主要財務指標の推移
20年度 1Q 2Q 3Q 4Q 累計
(億円)
91,087
持分法適用ベース
78,626
中国合弁会社比例連結ベース 29,846
25,564 25,451
22,419 22,248
19,185
13,258
11,742
売上高
641
315 271 118
-48 -190
営業利益 +33億円 (持分法適用ベース)
-1,539 -1,360 +1,074億円 (中国合弁会社比例連結ベース) -1,507 -286
3,110 3,338
858 750 1,186
387
フリー
+4,247億円 (持分法適用ベース)
キャッシュフロー +5,382億円 (中国合弁会社比例連結ベース)
(自動車事業) -3,910 -3,455
-8,157
-8,837
10
財務実績
(東証届出値)
19年度 20年度 増減 19年度 20年度
(億円)
累計 累計 (対前年) 第4四半期 第4四半期
売上高 98,789 78,626 -20,163 23,716 25,451
営業利益 -405 -1,507 -1,102 -948 -190
営業利益率 -0.4% -1.9% -4.0% -0.7%
*1 *1
営業外損益 845 -705 -26 141
経常利益 440 -2,212 -2,652 -974 -49
特別損益 -6,170 *2 -1,181 *3 -5,901*2 -93 *3
税金等調整前当期純利益 -5,730 -3,393 +2,337 -6,875 -142
税金費用 -932 -926 -302 -604
少数株主利益*4 -50 -168 72 -64
当期純利益 *5 -6,712 -4,487 +2,225 -7,105 -810
(ドル/円) 108.7 106.1 -2.6 108.9 106.1
為替レート
(ユーロ/円) 120.8 123.8 +3.0 120.1 127.8
*1: 持分法による投資損益 -559億円(通期)、+158億円(第4四半期) を含む
*2:事業用資産の減損損失 -5,220億円を含む
*3: 新型コロナウイルス感染拡大による操業停止等に伴う損失(純額) -366億円(通期) 、-12億円(第4四半期) 及び
事業構造改革費用 -613億円(通期)を含む
*4: 非支配株主に帰属する当期純利益
*5: 親会社株主に帰属する当期純利益
11
財務実績
(東証届出値)
第4四半期(3ヵ月)営業利益増減分析(対前年)
(億円)
外部要因 ・ 販売台数 プライシング ・ 費用 ・ コスト
-948 -190
+734 -94
+270
-152
19年度 為替 台数・構成 *1・ プライシング・ モノづくり・ 20年度
第4四半期 部品販売 ・ 販売費用 固定費 *2・
第4四半期
営業利益 その他 その他
営業利益
*1 : 台数増減に伴う販売奨励金の増減を含む
*2 : 販売固定費は販売費用に含まれる
20年度 +1,940
累計: -405 -640 -4,344 +1,942 (一過性項目:+715)
-1,507
12
財務実績
(東証届出値)
営業利益増減分析(対見通し)
(億円)
-4,700 -2,050 -1,507
+200 +43
+300
(参考)20年度 20年度 販売パフォーマンス 販売金融 その他 20年度
当初見通し*1 見通し*2 実績
営業利益 営業利益 営業利益
*1:2020年7月28日発表の見通し
*2:2021年2月9日発表の見通し
13
流動性の状況
(2021年3月末時点)
1. 自動車事業手元資金:1兆8,961億円*
自動車事業ネットキャッシュ:6,360億円*
2. 未使用コミットメントライン:約2.2兆円
*持分法適用ベース
中国合弁会社比例連結ベースでは、自動車事業手元資金は2兆2,931億円、自動車事業ネットキャッシュは1兆302億円
14
AGENDA
2020年度 実績
2021年度 見通し
NISSAN NEXTの進捗
15
2021年度 販売台数見通し
販売台数
前年比
4,400 グローバル +8.6%
4,052
510 日本 +6.6%
478
1,530 中国 +5.0%
1,457
1,213 1,420 北米 +17.1%
391 380 欧州 -2.8%
(千台)
513 560 その他 +9.2%
20年度 21年度
実績 見通し
16
(東証届出値)
20年度 21年度
(億円) 増減 前年比
実績 見通し
販売台数 4,052 4,400 +348 +8.6%
(千台)
中国を除く販売台数 2,595 2,870 +275 +10.6%
(千台)
売上高 78,626 91,000 +12,374 +15.7%
営業利益 -1,507 0 +1,507 -
営業利益率 -1.9% 0.0%
当期純利益 * -4,487 -600 +3,887 -
研究開発費 5,035 5,400 +365 +7.2%
設備投資 4,054 4,400 +346 +8.5%
(ドル/円) 106.1 105.0 -1.1
想定為替レート (ユーロ/円) 123.8 120.8 -3.0
* 親会社株主に帰属する当期純利益
17
(東証届出値)
営業利益増減分析
(億円)
営業利益率
+5,500 -1,500 (中国合弁会社
比例連結ベース)
>2.0%
営業利益率
中国合弁会社 (中国合弁会社
比例連結ベース)
~1.0%
-1,507 中国合弁会社
0
-1,000
20年度 為替・ パフォーマンス 新車への投資 21年度 ビジネスリスク 21年度
営業利益 規制対応及び 営業利益 営業利益
実績 商品性向上 見通し 見通し
(ビジネスリスク考慮前) (ビジネスリスク考慮後)
18
AGENDA
2020年度 実績
2021年度 見通し
NISSAN NEXTの進捗
19
NISSAN NEXTの進捗
最適化 選択と集中 将来への投資
基盤
本計画のゴール
収益を確保した着実な成長
自社の強みに集中し、事業の質、財務基盤の強化をすること
「日産らしさ」を取り戻すこと
20
商品満足度
ローグ
北米日産で過去最高の購入者満足度*
* 比較データ取得開始以降
キャシュカイ
欧州日産で過去最多の予約注文
エクストレイル
上海モーターショーで
「Best upcoming new car award」
を受賞
ノート
日本における販売台数が32,000台を突破
*4月末時点累計
21
新車攻勢
アリア フェアレディZ インフィニティ QX60
フェアレディZ プロトタイプ Monograph
22
電動化の推進
販売モデル 21年度 ~
リーフ e-NV200 シルフィ EV アリア
EV
ヴェヌーシア T60EV ヴェヌーシア e30 ヴェヌーシア D60EV 軽 EV
e-POWER
キャシュカイ
新型ノート セレナ キックス
シルフィ エクストレイル
23
将来の成長に向けて
2030年代早期より、主要市場に投入する新型車を全て電動車両へ
24
技術開発のロードマップ
バッテリー
コスト低減技術を継続的に投入
Pack Cost
液体
全固体電池 固体
2020 2030
e-POWER
e-POWERに特化した専用設計で、魅力向上・コストダウンを同時に実現
第2世代 e-POWER
Powertrain Cost
将来規制対応内燃機関
第3世代 e-POWER
内燃機関
2020 2030
25
生産におけるイノベーション
ニッサン インテリジェント ファクトリー
26
生産におけるイノベーション
サンダーランド工場:再生可能エネルギーによる発電量を大幅に拡大
27
電動化による従来の枠を超えた取り組み
ブルースイッチ フォーアールエナジー 地域との連携
28
日産のパーパス
人々の生活を豊かに。
イノベーションをドライブし続ける。
29
参考資料
30
販売金融
(億円)
売上高 営業利益 総資産 ペネトレーション ネット・クレジット
ロスレシオ
11,633 2,679 98,528
10,200 2,105
88,793
47%
46%
0.93% 0.74%
19年度 20年度 19年度 20年度 19年度末 20年度末 19年度 20年度 19年度 20年度
累計 累計 累計 累計 累計 累計 累計 累計
資金調達方法(2021年3月末現在)
• 強固な収益性とペネトレーション 総調達金額:8兆2,480億円
コマーシャルペーパー・その他 資産担保証券
• 販売台数の減少や新型コロナウィルス感 10.2% 22.2%
染拡大に伴い、総資産は減少
• ポートフォリオの質向上によるネット・クレ 純資産
19.1%
ジット・ロスの低下
• 多様な資金調達方法と強固な流動性及び
銀行借入
自己資本 社債 33.1%
15.4%
31
販売金融
ペネトレーション
(%) NFS NMAC NCF NRFM
100
90
80
70
60 36%
50 2%
33%
40 32% 27% 2%
30 5% 4%
49%
20 43% 42%
27% 29% 25% 25% 30%
10
0
19年度 20年度 19年度 20年度 19年度 20年度 19年度 20年度
累計 累計 累計 累計 累計 累計 累計 累計
リース NFS: 日産フィナンシャルサービス(日本国内販売金融会社)
リテール NMAC: Nissan Motor Acceptance Company LLC(米国内販売金融会社)
NCF: Nissan Canada Inc.の販売金融部門
NRFM: NR Finance Mexico(メキシコ国内販売金融会社)
32
販売金融
ネット・クレジットロスレシオ
19年度 20年度
増減
累計 累計
リース: 0.03% リース: 0.02% リース: -0.01ポイント
NFS リテール: 0.08% リテール: 0.07% リテール: -0.01ポイント
合計: 0.07% 合計: 0.06% 合計: -0.01ポイント
リース: 0.46% リース: 0.44% リース: -0.02ポイント
NMAC リテール: 1.61% リテール: 1.35% リテール: -0.26ポイント
合計: 1.08% 合計: 0.94% 合計: -0.14ポイント
リース: 0.08% リース: 0.08% リース: 0.00ポイント
NCF リテール: 0.21% リテール: 0.18% リテール: -0.03ポイント
合計: 0.15% 合計: 0.13% 合計: -0.02ポイント
NFS: 日産フィナンシャルサービス(日本国内販売金融会社)
NMAC: Nissan Motor Acceptance Company LLC(米国内販売金融会社)
NCF: Nissan Canada Inc.の販売金融部門
33
販売金融
営業利益・資産
19年度 20年度
増減
累計 累計
NFS 資産: 14,703 資産: 14,414 資産: -289
(億円) 営業利益: 345 営業利益: 322 営業利益: -23
NMAC 資産: 55,923 資産: 46,203 資産: -9,720
(百万米ドル) 営業利益: 826 営業利益: 1,312 営業利益: +486
NCF 資産: 8,966 資産: 8,115 資産: -851
(百万カナダドル) 営業利益: 190 営業利益: 248 営業利益: +58
NRFM 資産: 127,241 資産: 98,308 資産: -28,933
(百万メキシコペソ) 営業利益: 2,893 営業利益: 3,624 営業利益: +731
NFS: 日産フィナンシャルサービス(日本国内販売金融会社)
NMAC: Nissan Motor Acceptance Company LLC(米国内販売金融会社)
NCF: Nissan Canada Inc.の販売金融部門
NRFM: NR finance Mexico(メキシコ国内販売金融会社)
34
2020年度 販売実績
全需 * 販売台数
85.73 前年比
76.98 グローバル -10.2%
4,930
前年比
24.31
23.43 中国 -3.6% 4,052 グローバル -17.8%
1,547
5.04
4.66 日本 -7.6%
1,457 中国 -5.8%
19.67 534
(16.55)
17.48 北米 -11.1%
(14.98) (米国) (-9.5%)
478 日本 -10.6%
1,620
19.12 (1,237)
16.02 欧州 -16.2% 1,213 北米 -25.1%
グローバル (927) (米国) (-25.1%) グローバル
(中国を除く) (中国を除く)
-12.8% 521 -23.3%
(百万台)
391 欧州 -24.8%
(千台)
17.59 15.39 その他 -12.5%
708 513 その他 -27.5%
19年度 20年度 19年度 20年度
累計 累計 累計 累計
*日産集計値
35
2020年度第4四半期(3ヵ月) 販売実績
全需 * 販売台数
前年同期比 前年同期比
22.26 グローバル +9.0% 1,272 グローバル +3.2%
1,233
20.43
7.73 中国 +9.9% 471 中国 +3.4%
456
7.03
1.43 日本 +4.2%
1.37 153 162 日本 +6.1%
4.55 北米 +10.1%
4.14 (3.91) (米国) (+11.5%)
(3.51)
339 368 北米 +8.6%
(258) (286) (米国) (+10.8%)
4.16 欧州 +3.2%
4.03 グローバル グローバル
(中国を除く) (中国を除く)
+8.5% 125 110 欧州 -11.8% +3.1%
(百万台)
(千台)
3.85 4.39 その他 +13.8%
161 161 その他 +0.1%
19年度 20年度 19年度 20年度
第4四半期 第4四半期 第4四半期 第4四半期
* 日産集計値
36
財務実績
20年度累計 20年度第4四半期
(億円)
中国合弁会社 中国合弁会社
持分法適用ベース 持分法適用ベース
比例連結ベース 比例連結ベース
売上高 78,626 91,087 25,451 29,846
営業利益 -1,507 -286 -190 118
営業利益率 -1.9% -0.3% -0.7% 0.4%
当期純利益* -4,487 -4,487 -810 -810
フリーキャッシュフロー
-3,910 -3,455 750 1,186
(自動車事業)
ネットキャッシュ
6,360 10,302 6,360 10,302
(自動車事業)
* 親会社株主に帰属する当期純利益
37
財務実績
(東証届出値)
2020年度 営業利益増減分析
(億円)
為替影響 台数・構成 販売費
-640 -3,664 +1,942
米ドル -303 (108.7 ⇒ 106.1) 日本 -331 台数*1: -267 日本 +61 販売奨励金: +25
トルコ・リラ -133 (18.6 ⇒ 14.5) 構成: -107 その他: +36
販売奨励金*2: +43 米国 +795 販売奨励金:
ロシア・ルーブル +525
その他: +270
-120 (1.68 ⇒ 1.43) 米国 -1,687 台数*1: -3,477
ブラジル・レアル 構成: -388 欧州 +313 販売奨励金: +140
-110 (26.5 ⇒ 19.6) 販売奨励金*2: +2,178 その他: +173
アルゼンチン・ペソ メキシコ・カナダ +210
欧州 -566 台数*1: -1,205
-89 (2.07 ⇒ 1.39) 構成: -53
オーストラリア・ドル その他 +563
販売奨励金*2: +692
+49 (74.1 ⇒ 76.2)
タイ・バーツ メキシコ・カナダ -267
+38 (3.51 ⇒ 3.42) その他 -813
その他 +28 *1: カントリーミックスを含む
*2: 台数増減に伴う販売奨励金の増減
38
財務実績
(東証届出値)
2020年度第4四半期(3ヵ月) 営業利益増減分析
(億円)
為替影響 台数・構成 販売費
-152 +77 +734
米ドル -124 (108.9 ⇒ 106.1) 日本 +9 台数*1: +28 日本 -14 販売奨励金: -17
構成: -12 その他: +3
ブラジル・レアル 販売奨励金*2: -7
-32 (24.5 ⇒ 19.4) 米国 +430 販売奨励金: +435
米国 +116 台数*1: +398 その他: -5
アルゼンチン・ペソ
-32 (1.77 ⇒ 1.20) 構成: -192 欧州 +40 販売奨励金: +30
販売奨励金*2: -90 その他: +10
ロシア・ルーブル メキシコ・カナダ +128
-28 (1.64 ⇒ 1.42) 欧州 -42 台数*1: -106
構成: -8 その他 +150
オーストラリア・ドル 販売奨励金*2: +72
+40 (71.6 ⇒ 82.0)
メキシコ・カナダ -20
カナダ・ドル +36 (81.1 ⇒ 83.8)
その他 +14
その他 -12 *1: カントリーミックスを含む
*2: 台数増減に伴う販売奨励金の増減
39
財務実績 Draft
(東証届出値)
フリーキャッシュフロー (自動車事業)
20年度
(億円)
累計
第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
PL項目による現金収支 -2,029 +1 -42 +385 -1,683
買掛金・売掛金 -6,182 +2,269 +2,264 +321 -1,327
在庫 +1,576 +566 -936 +1,186 +2,392
税金・その他営業活動 -477 +1,032 -316 -383 -147
営業活動によるキャッシュフロー -7,112 +3,868 +970 +1,509 -765
設備投資* -1,080 -930 -733 -862 -3,605
その他 +35 +172 +150 +103 +460
フリーキャッシュフロー -8,157 +3,110 +387 +750 -3,910
第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期 累計
19年度 フリーキャッシュフロー -3,855 -295 -2,559 +299 -6,410
* ファイナンス・リース関連の投資は含まれない
40
(中国合弁会社除く)
在庫状況
(千台)
1,000
800
800
580 600
600 530 550
400
200
0
2020 2021
3月 6月 9月 12月 3月
販売会社在庫 (一部のマイナーな国を除く)
日産連結在庫 (一部のマイナーな国を除く)
41
事業セグメント別ネットキャッシュ
(東証届出値)
2020年3月31日時点 2021年3月31日時点
(億円)
自動車事業 自動車事業
販売金融事業 連結計 販売金融事業 連結計
及び消去 及び消去
第三者借入 8,743 70,337 79,080 20,946 55,046 75,992
販売金融へのグループ
-4,443 4,443 0 -8,345 8,345 0
内融資 (ネット)
手元資金 14,946 1,484 16,430 18,961 1,379 20,340
ネットキャッシュ 10,646 -73,296 -62,650 6,360 -62,012 -55,652
42
本資料に記載されている将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づいており、リス
クと不確実性を含んでいます。従いまして、今後の当社グループの事業領域を取り巻く経済情
勢、市場の動向、為替の変動等により、実際の業績がこれらの記述と大きく異なる可能性があ
ることをご承知おきください。
43