6613 M-QDレーザ 2021-08-11 16:10:00
2022年3月期第1四半期 決算説明資料 [pdf]
2022年3月期第1四半期決算説明資料
株式会社QDレーザ
2021年8月
Copyright © 2021 QD Laser, Inc., All Rights Reserved.
Mission
半導体レーザの力で、
「できない」を「できる」に変える。
Contents
01 2022年3月期第1四半期業績ハイライト
当社は、かつて実現は不可能と言われた、
02 半導体レーザデバイス 光通信用量子ドットレーザ(=Quantum Dot LASER)
の量産化に世界で初めて成功しました。
03 レーザ網膜投影
当社のレーザ技術を用いて、
04 更に見込まれるアップサイド 情報処理能力の飛躍的向上を実現し、
視覚障碍者支援、眼疾患予防、視覚拡張など、
05 ESGの取組 人類の可能性を拡張する挑戦を続けます。
1
2022年3月期
第1四半期業績ハイライト
業績ハイライト
売上高は前年同期比80%の増加
レーザデバイス(LD)事業で精密加工用DFBレーザ、バ
イオ検査装置用小型可視レーザ、センサ用高出力レー
ザ及び開発受託の受注が増加し、レーザアイウェア
(LEW) 事業においても金融機関向け販売により増加。
営業損失は前年同期比34百万円の改善
売上増加にともなう売上総利益の増加と、人件費、開
発費を中心とした費用の減少により、営業損失が改善。
四半期純損失は前年同期比204百万円の改善
前年同期はLEW事業で固定資産等の減損損失を161百万
円計上したが、当期は2百万円にとどまり、四半期純損
失が改善。
3
業績ハイライト
前年同期比で売上高増加、損失改善
売上高は両事業とも増加し前年同期比で+80%、営業損失は前年同期比で34百万円改善となった。
全社業績サマリー 主要製品群別売上サマリー
2022/3 2021/3 2022/3 2021/3
(単位:百万円) 前年同期比
(単位:百万円) 増減 第1四半期 第1四半期
第1四半期 第1四半期
DFBレーザ 49 34 +44%
+80%
売上高 222 123 小型可視レーザ 32 20 +60%
(+99) 高出力レーザ 56 39 +44%
営業損失 △200 △235 +34 量子ドットレーザ 12 19 -37%
開発受託 55 0 -
その他 0 2 -100%
経常損失 △202 △249 +46
LD事業計 206 117 +76%
LEW事業計 16 6 +167%
四半期純損失 △206 △410 +204
合 計 222 123 +80%
4
*1
精密加工用DFBレーザ :第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は前年同期比44%増加となる49百万円となった。
*1: 用途により便宜的に区分しており、一部FPレーザ等も含む
5
バイオ検査装置用小型可視レーザ:第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は前年同期比60%増加となる32百万円となった。
6
センサ用高出力レーザ:第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は前年同期比44%増加となる56百万円となった。
7
*1
通信用量子ドットレーザ :第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は前年同期比37%減少となる12百万円となった。
*1: 用途により便宜的に区分しており、一部量子井⼾レーザ等も含む
8
開発受託:第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は55百万円となった。
語句説明
※1 レーザ走査型眼底撮影装置試作機とは、眼底の撮影機であり、低コスト・小型化・容易な操作性を実現する装置の試作
機です。
※2 屈折力測定装置試作機とは、目の屈折力を自覚的、他覚的に自分で検査できる装置の試作機です。
9
レーザアイウェア(LEW):第1四半期売上高
2022/3期第1四半期売上高は前年同期比167%増加となる16百万円となった。
10
四半期予想対比と通期業績予想に対する進捗
2022/3期第1四半期の予想に対して売上高は増加したが、販管費の増加があり損失増加。
通期業績予想 第1四半期予想対比と通期予想に対する進捗
2022/3 2021/3 2022/3 2022/3 2022/3
(単位:百万円) 前年比 (単位:百万円) 予想比 進捗率
通期予想 通期実績 第1四半期実績 第1四半期予想 通期予想
+41% +8%
売上高 1,260 895 売上高 222 206 1,260 18%
(+365) (+16)
営業損失 △533 △654 +121 営業損失 △200 △194 △6 △533 38%
経常損失 △505 △707 +202 経常損失 △202 △192 △9 △505 40%
当期(四半期)
当期純損失 △508 △879 +370 △206 △193 △12 △508 41%
純損失
11
受注状況
2022/3期第1四半期受注額は前年同期比99%増となる356百万円、第1四半期末時点受注残高は前
年同期比69%増となる268百万円となった。
受注額 受注残高
百万円 百万円
400 300
356 268
350 1
17 250
LD LEW LD LEW
300
200
250 159
200 179 150
5 267
338
150 100
100 159
174
50
50
0 0
2021/3期 1Q 2022/3期 1Q 2021/3期 1Q末 2022/3期 1Q末
2021/3末時点受注残高135百万円+2022/3期第1四半期受注額356百万円の合計で491百万円とな
り、当期予想売上高1,260百万円の39%を受注済。
12
半導体レーザデバイス
世界的なレーザ市場拡⼤による底堅い収益基盤と高い成⻑ポテンシャル
当社の主要レーザデバイス製品
小型可視レーザ 高出力レーザ DFBレーザ 量子ドットレーザ
製
品
画
像
• バイオセンサー、蛍光顕微鏡 • マシンビジョン、センサ、水 • 精密加工用ファイバレーザの • シリコンフォトニクス用途
など 準器、短距離LiDAR、3D計 種光 • 光コネクタ・チップ間通信
使
• 特にフローサイトメーター用 測、パーティカルカウンタ • 半導体検査装置用
途 • セキュリティカメラ、産業用
• 航空LiDAR等、ガスセンシン ドローン、自動運転用LiDAR
グ等の計測用光源用
• 超小型・低消費電力・安定 • 高出力ファブリペローレーザ • 波⻑の緻密な制御、連続動 • 半導体レーザの活性層(発光
性・短パルス発生・高速変 • アプリケーションに応じた製 作・ナノ秒・ピコ秒の 部)に量子ドット構造を採用
調・単色性等 品・ソリューションを提供 安定動作 • 既存の半導体レーザ対比、温
特 • 世界初の電流注入型緑・
• 各種波⻑への対応。少量・
• 既存の固体レーザと比べて、 度安定性、高温耐性、低雑音
⻩緑・橙半導体レーザ ビーム品質の高さ・小型軽 性に優れる
性 カスタム生産へ対応
量・電気ー光変換効率の高
さ・⻑寿命等の特性を持つ
• 顧客の様々な要望に対応する
豊富な製品ラインナップ
14
当社コア技術によるレーザデバイスの進化
シリコン回路の進化 センシングの進化 レーザ加工の進化
• シリコン電子・光回路は100℃以上で高温動 • 様々な波⻑の独⾃レーザでフローサイト • 超短パルス(10ps)による非加熱での
作する量子ドットレーザにより現実化 メータ等のバイオセンシング機器を始め、 高精細加工を実現
• 写真は量子ドットレーザを搭載した マシンビジョン、顔認証等への多彩な展開 • 次世代スマートフォン電子回路基板加工用に採用
100Gb/sトランシーバシリコンチップ
フローサイト 極短パルス
A社 メータ市場 B社 C社
レーザ市場
データセンター LiDAR (CY16E)*1 (CY16E)*1
39% 43% 22%
関連
アプリ
ケーション
• フローサイトメータ世界市場 • 極短パルスレーザ世界市場
5G基地局
スーパー
コンピュータ (770億円*1)の 82.7 %を (466億円*1)の22.4 %を占める
占める上位2社に認定サプライヤとして供給 世界第二位レーザメーカに認定サプライヤ
(認定サプライヤは当社以外にも複数社存在) として供給
(認定サプライヤは当社以外にも複数社存在)
• シリコンフォトニクス用チップ
• 航空LiDARなどにも展開
累計販売台数: 14,979個 *2
*1: 富士キメラ総研「2016 高効率レーザー関連市場総調査」
*2: 2018年3月~2021年6月
15
既存用途*1のみでも、拡大を続ける半導体レーザ市場
前期は認定数(顧客×品種)は目標値20%増加/年を達成(39⇒47)
■新製品開発によるターゲット市場でのプレゼンス拡大
既存用途における半導体レーザ市場規模推移*2
シリコン回路の進化⇒量子ドットレーザのカスタマイズ設計、低コスト化
・通信(368億円):データセンター、5G基地局、 スーパーコンピュータ、車載通信
1.83兆円 ・LiDAR(28億円):ロボティクス、ドローン、セキュリティ、⾃動運転
4年CAGR
レーザ加工の進化⇒DFBレーザの高効率・高速性の追求
1.27兆円
11% ・微細加工用DFBレーザ(11億円):複合電子回路基板、ガラス、セラミック、半導体
・LiDAR用DFBレーザ(3億円):航空機、気象・地形観測
1.06
センシングの進化⇒高出力化、プラグアンドプレイ化
・小型可視レーザ(64億円):フローサイトメータ、セルソータ、各種顕微鏡
・高出力レーザ(339億円):電車、⾃動搬送装置、水準器、パーティクルカウンタ
0.70
※数字は2025年の当社アクセス可能市場予測
4年CAGR
0.57
8% 0.77
■認定数、年間20%増加達成のための4つの施策
業界動向・市場分析に基づく新製品開発
顧客最終製品の高付加価値化のためのカスタム対応
CY16 CY20E 市場動向・ニーズの早期把握による顧客への提案活動
その他のレーザ(実際はこの光源内部にも⼤量の半導体レーザが使われている)
半導体レーザ (光通信、センサーが中心) 新製品・技術開発に関するWhite Paperの発行
*1: 2016年時点で半導体レーザの使途であった材料加工・光通信・光ストレージ・センシング用途等
*2: Laser focus world「Annual Laser Market Review & Forecast 2020」およびMarkets and Markets “レーザー加工の世界市場(~2025年) 、為替レートにつき、JPY/USD=110円で計算 16
顕在化し始めた、シリコンフォトニクス(電子・光集積回路技術基盤)
量子ドットレーザ技術を活用した、カスタム対応拡大
21-23年度にかけて順次量産化体制を組む
データ・電力消費量の増加とシリコンフォトニクス
製品化・開発状況 量子ドット結晶 量子ドットレーザを搭載した
2010年 100Gb/sトランシーバシリコンチップ ! 世界のデータ需要増加に伴う消費電力増加が
世界的な課題
通信用量子ドットレーザを Problem
175ZB 42,300TWh
世界で初めて実用量産化 世界のデータ総量は 世界のIT関連消費電力は
7年で約5倍に*4 14年で約36倍に*5
100 nm 33ZB
1,170TWh
2012年
CY18 CY25E CY16 CY30E
シリコンフォトニクス用量子ドットレーザの
開発開始 光コネクタ(EOM,COP):8K-SHTV/ FA/ PCIe- 量子ドットレーザを基板上に搭載した
2017年 Gen5/AIエンジン シリコンフォトニクスによるムーアの法則の打破、
Solution
シリコンフォトニクス用量子ドットレーザの 半導体の抜本的な性能向上*6
量産体制確立(アイオーコア社に供給) FPGAカード
2019年 電力消費量 実装面積 処理速度
第一精工(現 I-PEX)が開発した 削減率
「超薄型コネクタ一体型アクティブ
1
光モジュール(I-PEX EOM)」に 90% 100 100倍
当社製品が搭載 シリコンフォトニクスチップ
光ファイバ
2021年5月現在
世界のシリコンフォトニクスベンダー各社と 高温動作必須の巨大な情報処理アプリケーション
共同開発を進め、 データセンター 5G基地局 自動運転/LiDAR
国内外の大手半導体・通信企業との取引を強化
7社にカスタム対応中
21-23年度にかけて順次量産化へ
チップ間伝送シリコン 80℃
光コネクタ・チップ間通信チップ、LiDAR 105℃ 105℃
フォトニクスチップ
*1: 富士キメラ総研(2018)「Society 5.0時代の注目電子部品 2019」
*2: IDC(2020)「国内データセンターサービス市場予測、2020年~2024年」
*3: 富士キメラ総研(2019)「5G通信を実現するコアテクノロジーの将来展望 2020」 17
*4: IDC(2018)「The Digitization of the World From Edge to Core」
*5: 国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター(2019)「情報化社会の進展がエネルギー消費に与える影響(Vol.1)」
*6: 経済産業省が推進する「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」(2013~2021)における目標数値 電子情報通信学会(2015)「シリコンフォトニクスと光エレクトロニクス実装技術」
レーザデバイス事業 競合優位性/他社参入障壁
ビジネスモデル: コアコンピタンス:量子ドットレーザ
半導体レーザ業界唯一のファブレス体制 原子レベルの精密結晶成⻑技術(秘匿技術)
• 数台から数千万台の自在な製造規模 • 0.1秒刻みの精密制御
• 平均50%超の高い限界利益率(固定費の変動費化)*1 • 10万通り以上のレシピからエッセンスを抽出
• 規模と多品種での損益分岐点越え • 20年を超える技術の蓄積により、量子ドットレーザの量産に唯一成功
任意のレーザ波⻑を提供 100℃を超える過酷な環境、高密度実装状態でも動作
提供するレーザ波⻑(nm) • 光電子集積回路
赤外(見えない) • 車載デバイス
450 532 561 594 660 785 1064 1188 1240 1310 1550
新製品・新分野・新事業を起こす 量子ドットが生み出す新領域
高い⾃由度 分⼦ビーム結晶成⻑装置
• チップ間光通信(シリコンフォトニクス)
• LiDAR(シリコンフォトニクス)
宇宙空間同等の超高真空
• 量子暗号通信
当社*2
レーザデバイス事業部
製品設計・品質管理
結晶成⻑・チップ評価・製品評価・出荷
協力会社(後工程) シリコンフォトニクス LiDAR
チップウェハプロセス・モジュール実装
*1: 2014年3月期から2020年3月期までの平均値
*2: 当社内では、半導体レーザの最も要となるデバイス設計、結晶成⻑と完成品の評価のみ実施し、それ以外の工程は提携工場に委託
18
レーザ網膜投影
世界初の網膜投影技術を活用したアイウェア製品化
視覚にイノベーションを起こす独⾃レーザ技術
VISIRIUM TECHNOLOGY®
RGBレーザビーム 反射ミラー
網膜に直接映像を投影
レンズ
(水晶体) 角膜、水晶体に頼らない視覚体験
近視、遠視、乱視、屈折異常でも
眼球 鮮明な画像認識が可能
超小型MEMSミラー
フリーフォーカス
網膜上で、肉眼で見ている風景と投影する画像両方に
焦点を合わせて見ることができる
これは他ARグラスにはない特徴
網膜の周辺部でもピントが合う
レーザ網膜投影では網膜の広範囲でピントが合うため
網膜症の患者への適用が期待できる*1
*1: ⼤手航空会社と筑波技術⼤学において、網膜症の患者への適用可能性検証のための系統的実証実験を(機内や教室内の環境下で)実施中。個人差あり
20
RETISSA® シリーズ 製品展開状況
医療機器モデル、販売開始。
⺠生、医療、両モデル共に販売台数増加
RETISSA® Display Ⅱ RETISSA® メディカル
⺠⽣福祉機器 国内医療機器製造販売承認取得済
(発売中) (発売中)
目標原価 46~56万円 希望価格 80~90万円
到達視力:0.8 管理医療機器(特定保守管理医療機器)*3
・屈折力-11D*1(強度近視)から+6D*1(中強度の遠視)の度数の範囲で、 ・不正乱視によって視力が障害された患者(既存の眼鏡又はコンタクト
眼鏡を使わなくとも0.8の視力が得られる*2 レンズを用いても十分な視力が得られない患者)に対し、視力補正を
する目的で使用される
今期開始した販売戦略概要 ・①遠見視力の補正、②読書速度の向上、③読書視力の向上の特性が期待される
・新規フレーム開発: 容易な装用位置合わせと⻑時間装用安定性を向上
・フレームに接続可能なアクセサリカメラ上市予定: 機能性向上 今期開始した販売戦略概要
・ユースケースに基づく企業向け提案: マーケットインの販売戦略 ・販売協業:参天製薬様、シード様との連携により全国眼科施設での取り扱い
・海外販売: US、中国、韓国を始め本格的な海外展開を計画・実施 ・日生具/特装具/医療費控除等 購入補助認可:購入者負担軽減への取り組み
*1: D(ディオプトリ)はレンズの屈折力の単位であり、焦点距離をメートルで表したものの逆数。マイナスは近視用の凹レンズ、プラスは遠視用の凸レンズを表す
*2: 株式会社QDレーザのwhite paper「網膜走査型レーザアイウェアにおける解像感とフリーフォーカス特性の評価 – 電子書籍やARでのテキスト表示に優れたRETISSA®Display II -」に基づく 21
*3: 医薬品医療機器総合機構(PMDA)から新医療機器として2020年1月28日に承認(承認番号:30200BZX00025000)
Low vision aid領域 TAM(※前眼部適用のみ:屈折異常、角膜混濁)
日米欧のみでも最大 9,000億円の市場
中国含む眼科医療非先進国市場への展開も想定
ロービジョン市場 高齢者に係るギャップビジョン市場
ロービジョン人口 65歳以上人口
日本 日本
145万人*1 推定適用可能割合 製品単価 3,612万人*4 推定適用可能割合 製品単価
(当社試算)*3 (想定)*6 (当社試算)*5 (想定)*6
(当社試算) 11% 20万円 1% 10万円
欧州*7 欧州*7
1,877万人*2 10,276万人*4
主要先進国計(当社試算) 主要先進国計(当社試算)
米国
(当社試算)
7,087億円 米国 1,917億円
1,200万人*2 5,279万人*4
*1: 日本眼科医会資料「日本における視覚障がいの社会的コスト」より
最大市場規模
(これら上記の数値は、想定に基づく試算であり、将来のマーケット動向を保証するものではありません。)
9,000億円
*2: WHO資料「Visual Impairment and Blindness 2010」記載のロービジョン人口比率を、現行の人口(欧州:EU統計局「Population on 1 January, 2019」、米国:アメリカ合衆国国勢調査局「Vintage 2019 Population Estimates」)に乗じて算出
*3: 参天製薬調査より日本における円錐角膜患者数は推定6~12万人、またp.36より円錐角膜と角膜混濁の10万人当たりの出現数がほぼ等しいことから日本における角膜混濁患者数も同程度と仮定。両者の患者数を中間値8万人、計16万人とし、ロービジョン人口145万人で除した割合11.0%を各国に適用、なお、この割合は
前眼部疾患に限った割合であり、網膜疾患への対応が可能となれば、推定適用可能割合のさらなる増加が見込まれる
*4: 65歳以上の高齢者の全てが近眼・老眼・遠近両用眼鏡を使用すると仮定し、各国の65歳以上人口(日本:統計局「人口推計 2020年(令和2年)12月報」、欧州:EU統計局「Population on 1 January, 2019 by broad age group and sex」、
米国:アメリカ合衆国国勢調査局「Population by Age and Sex: 2019」)を潜在的な高齢者に係るギャップビジョン人口として想定
*5: 特徴が補聴器に類似(高齢者の日用的な使用、ウェアラブル機器、眼鏡店での製品販売等)していることから、補聴器市場を推定適用可能割合試算の際の参考値として使用。日本における2019年の補聴器出荷台数563,257台(日本補聴器工業会「補聴器出荷台数2020年」より)を65歳以上人口で除して算出した補聴器購入
割合が1.6%であることを鑑み、推定適用可能割合を1.0%と保守的に想定し、各国に適用
*6: 量産化が進んだ段階での想定される製品単価。普及の想定時期がロービジョン市場と高齢者に係るギャップビジョン市場において異なることや、より高頻度の使用が想定されるロービジョン者については、より耐久性のある高級フレームの販売を想定し、それぞれの市場における製品単価を仮定
*7: EU統計局の2019年1月1日時点のデータを使用しており、内訳にイギリスの人口を含む
22
更に見込まれるアップサイド
成⻑ポテンシャルが⼤きい検眼市場
レーザ網膜投影技術を活用し、新しい検眼を。
試作機はすでに完成、提携先と上市にむけて進行中
国内における2030年の視覚障害コスト*1 眼底撮影装置市場規模*2
従来の医療機器検眼器 新しい検眼器
638億円
⼤型・高価・医療従事者必須 小型・安価・短時間・自己検診が可能
484億円
社会コスト 5年CAGR 20~30分*3 11分
分
11兆円 5.7%
都市部に医療資源が偏在。 誰もが気軽に検眼できる環境が整うことで
時間とお金がかかるため検眼の機会を 緑内障早期発見率が高まり、
CY19 CY24E 逃し、結果、緑内障発見が遅れる。 目の健康寿命を延ばすことが期待できる。
*1: 日本眼科医会資料(2009)「日本における視覚障害の社会的コスト」「本邦の視覚障害者の数現況と将来予測」
直接的経済コスト (医療制度支出)と間接的経済コスト (その他の財務費用)を合計した「視覚障害の経済コスト」と、視覚障害をかかえることによる個人の健康年数喪失を算出した「疾病負担コスト」を合計した値
*2: TechNavio(2020)「Global Ophthalmic Diagnostic Devices MARKET 2020-2024」、為替レートにつき、JPY/USD=110円で計算
*3: 従来の視野計測において代表的な視野計であるGoldmann視野計及びHumphrey視野計のおおよその測定時間を記載
24
Vision health care データプラットフォーム(構想段階)
まだ構想段階なものの、当プロダクトを活用したサービスを開発中。
目が重要な業種(運転など)企業に対して、簡易検眼診断サービスを提供
独⾃技術により取得した検眼データをAIで判定し、症状がみられたときは運転の停止、眼科への診断を推奨。
・事故防止
各対象企業
・雇用維持
従業員 計測結果
(タクシー/バス/トラック)
・失明防止
Vision health careサービス 診断結果
検眼機
視野・視力・眼底撮影 簡易検眼サービス 簡易診断アプリ OS/データ/AI
1. スクリーニング
診断プロトコル確立と継続的改善:東北⼤学COI 2. 診断支援
白内障、緑内障(再現性、コンパチ性、感度・特異度) 3. 完全自動診断
25
25
中⻑期で期待できる成⻑ポテンシャル
03
中⻑期的には、レーザアイウェアに加え、
検眼器やシリコンフォトニクス等での
売上拡大を企図
レーザデバイス事業
02
⺠生/医療用アイウェアの量産/販売体制を確立
短中期的にはレーザアイウェア事業を
成⻑ドライバーに シリコンフォトニクス等の
各種成⻑領域の製品群
レーザデバイス事業
レーザアイウェア事業
国内外で 検眼器関連製品
01
各種レーザ技術の研究開発及び 更なる
レーザデバイス事業での安定的な収益の確保により、 拡販加速を
将来の⾶躍的な成⻑に向けた経営基盤を強化 企図
低コスト
レーザデバイス事業 量産開始
(予定)
IPOに伴う
認知度向上
現在 将来
*1: グラフについてはイメージとして図示
26
ESGの取組
ESG観点に直結する事業展開
Social
Environment
2030年の 全世界の
日本の推定
視覚障がいによる ロービジョン
緑内障患者数*3
日本の社会的損失*1 人口合計*2
11 兆円 2.5 億人 400 万人
シリコン
フォトニクス
による半導体の
• 量⼦ドットレーザを搭載した
• 世界初の網膜投影技術でロービジョンエイドに貢献 電力消費量削減率*4 シリコンフォトニクスで
• レーザアイウェア普及で高齢者の視覚支援へ貢献
• より安価な検眼器普及で、緑内障等の各種眼疾患
90 %
半導体性能を抜本的に改善
早期発見に寄与
Governance
• ロービジョン者就労支援
*1: 日本眼科医会資料「日本における視覚障害の社会的コスト」「本邦の視覚障害者の数現況と将来予測」
直接的経済コスト (医療制度支出)と間接的経済コスト (その他の財務費用)を合計した「視覚障害の経済コスト」と、視覚障害をかかえることによる個人の健康年数喪失を算出した「疾病負担コスト」を合計した値
*2: WHO 「GLOBAL DATA ON VISUAL IMPAIRMENTS 2010」
*3: 参天製薬「アニュアルレポート 2017」
*4: 経済産業省が推進する「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」における目標数値、電子情報通信学会「シリコンフォトニクスと光エレクトロニクス実装技術」
28
プロジェクト Low vision aid
29
会社概要
富士通研究所のスピンオフベンチャー
ニコン・参天製薬など医療関連企業も出資
文部科学大臣表彰
会社名 株式会社QDレーザ 科学技術賞
設立 2006年4月24日 産学連携功労者表彰
内閣総理大臣賞
決算期 3月
• 東京⼤学卒 工学博士
代表者 代表取締役社⻑ 菅原 充 • 1984年 東京⼤学⼤学院
物理工学修士課程修了
従業員数 60名*1(2021年6月末時点) 富士通入社
• 1995年 富士通研究所
所在地 本社:神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1 光半導体研究部主任研究員
東京⼤学工学博士
事業内容 • レーザデバイス事業 • 2004年 東京⼤学生産技術研究所
特任教授
・通信・加工・センサ用の最先端半導体レーザの製品化 代表取締役社⻑ • 2005年 富士通研究所ナノテクノロジー
・当社の技術・ノウハウを活用した 研究センター
顧客の新製品の試作品の受託・共同開発 菅原 充 センター⻑代理
• 2006年 当社を創業、代表取締役に就任(現任)
• レーザアイウェア事業
・世界初となる、レーザ網膜投影技術を活用した
「RETISSA®」を製品化
業許可等 • 第二種医療機器製造販売業
• 医療機器製造業
• ISO 9001
*1:
• EN ISO 13485
使用人兼務役員1名および派遣社員11名を含む
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本資料の取扱いに関する注意事項
• 本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を
含みます
• これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述
とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります
• それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内
および国際的な経済状況が含まれます
• 今後、新しい情報・将来の出来事等があった場合であっても、当社は、本発表に含まれる「見通し情報」の
更新・修正を行う義務を負うものではありません
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