6613 M-QDレーザ 2021-05-13 16:10:00
2021年3月期 決算説明資料 [pdf]

2021年3月期決算説明資料
     株式会社QDレーザ
       2021年5月




   Copyright © 2021 QD Laser, Inc., All Rights Reserved.
Mission

半導体レーザの力で、
「できない」を「できる」に変える。
Contents

  01 2021年3月期業績ハイライト
                       当社は、かつて実現は不可能と言われた、
  02 2022年3月期業績予想      光通信用量子ドットレーザ(=Quantum Dot LASER)
                       の量産化に世界で初めて成功しました。
  03 半導体レーザデバイス
                       当社のレーザ技術を用いて、
  04 レーザ網膜投影           情報処理能力の飛躍的向上を実現し、
                       視覚障碍者支援、眼疾患予防、視覚拡張など、
  05 更に見込まれるアップサイド     人類の可能性を拡張する挑戦を続けます。
                                                          1
 2021年3月期
業績ハイライト
業績ハイライト

   売上高は前期比18%の増加
   前期の米中貿易摩擦の影響が薄れ、レーザデバイス(LD)
   事業、特に精密加工用DFBレーザ、バイオ検査装置用小
   型可視レーザ及びセンサ用高出力レーザの受注が増加。

   営業損失は前期比552百万円の改善
   レーザアイウェア(LEW)事業において
   「RETISSA Display II」の開発フェーズが
   終了したことにより営業損失が改善。

   当期純損失は前期比360百万円の改善
   新型コロナウイルス感染症の影響からレーザアイウェ
   ア(LEW)事業の投資回収が⻑期に及ぶと見積もり、資
   産の減損損失を計上し、改善幅は360百万。
                                  3
業績ハイライト
       前期比で売上高増加、損失改善
       売上高はレーザデバイス(LD)事業が牽引し前期比で+18%、営業損失は前期比で552百万円改善
       となった。
                    全社業績サマリー                                            主要製品群別売上サマリー
                                                              (百万円)      2021/3期        2020/3期        前期比
        2021/3期     2020/3期                2021/3期
(百万円)                              前期比               予想比
          実績          実績                   公表予想※1             DFBレーザ           253            200        +15%

                                                             小型可視レーザ               97             87     +11%
                                    +18%               △8%
売上高         895             756                974
                                  (+138)             (△79)    高出力レーザ           218            165        +32%

                                                             量子ドットレーザ          137            141        △3%
営業損失      △654         △1,207       +552     △688      +34
                                                               開発受託            124                33    +276%

                                                               その他                  8             19     △58%
経常損失      △707         △1,225       +517     △740      +33
                                                              LD事業部計           841            668        +26%

                                                             LEW事業部計               54             87    △38%
当期純損失     △879         △1,240       +360     △904      +25
                                                               合   計           895            756        +18%


             *1: 2021年2月12日公表値
                                                                                                             4
セグメント別業績サマリー
  LD事業は増収減益、LEW事業は減収・損失改善
  LD事業は売上高増加の一方、原価率上昇、開発受託立ち上げと新製品の試作および知財取得によ
  る販売管理費の増加等により営業利益は減少。LEW事業は売上高減少の一方、開発費の減少等に
  より営業利益は増加(営業損失減少)となった。
                   セグメント別業績サマリー

            (百万円)          2021/3期         2020/3期         前期比


     レーザデバイス事業      売上高              841             679         +24%
       (LD事業)       営業利益               7              18     △61%

    レーザアイウェア事業      売上高               54              87     △38%
     (LEW事業)        営業利益         △434            △999      +565百万円

                    売上高                -             △10     △100%
        調整額
                    営業利益         △228            △226       △2百万円

                    売上高              895             756         +18%
        合   計
                    営業利益         △654          △1,207      +552百万円

                                                                        5
                              *1
精密加工用DFBレーザ :売上高
   2021/3期売上高は前期比15%増加となる253百万円となった。


・加工用レーザ顧客の新規量産が東南アジア、
 フランスおよび日本で開始。

・北米顧客からの受注が増加。

・センサ・計測案件が増加。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比15%増加となる253百万円となった。




      *1:   用途により便宜的に区分しており、一部FPレーザ等も含む
                                          6
バイオ系検査装置用小型可視レーザ:売上高
   2021/3期売上高は前期比11%増加となる97百万円となった。


・中国のバイオメディカル装置メーカーからの
 受注増加。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比11%増加となる97百万円となった。




                                      7
センサ用高出力レーザ:売上高
   2021/3期売上高は前期比32%増加となる218百万円となった。


・北米・欧州・中国・日本の
 各種センサメーカーからの受注が増加。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比32%増加となる218百万円となった。




                                       8
                                 *1
通信用量子ドットレーザ :売上高
   2021/3期売上高は前期比3%減少となる137百万円となった。


・中国データ通信用量子ドットレーザの受注増加。

・光コネクタ・チップ間通信チップは前期比同額受注。

・シリコンフォトニクス用ウェハの受注は減少したが、
 LiDAR用開発受注は増加。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比3%減少となる137百万円となった。




      *1:   用途により便宜的に区分しており、一部量子井⼾レーザ等も含む
                                            9
開発受託:売上高
    2021/3期売上高は前期比276%増加となる124百万円となった。


・レーザ網膜投影技術を活用した検眼機の開発を進め、
 医療・眼鏡・大学病院関係顧客に
・レーザ走査型眼底撮影装置試作機 ※1
・屈折力測定装置試作機 ※2
・携帯型眼底撮影装置試作機 ※3
 を納品する等新領域を開拓。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比276%増加となる124百万円となった。




語句説明
※1 レーザ走査型眼底撮影装置試作機とは、眼底の撮影機であり、低コスト・小型化・容易な操作性を実現する装置の試作機です。
※2 屈折力測定装置試作機とは、目の屈折力を自覚的、他覚的に自分で検査できる装置の試作機です。
※3 携帯型眼底撮影装置試作機とは、※1を携帯型にし、かつ自分で検査できることを追求した装置の試作機です。

                                                               10
レーザアイウェア(LEW):売上高
    2021/3期売上高は前期比38%減少となる54百万円となった。


・主力製品がRETISSA Displayから
 RETTISA Display Ⅱに世代交代し、
 購入しやすい価格を実現。

・COVID-19の影響で前期計画した
 中国向け大型案件が消滅したにも関わらず、
 それを織り込んだ販売目標は達成。

・上記の結果、当期売上高は
 前期比38%減少となる54百万円となった。




                                       11
貸借対照表
  資産合計は、現預金及び預金、原材料及び貯蔵品の増加により1,755百万の増加
  自己資本比率は81.5%(前期末は59.2%)となった。
                             貸借対照表
        (百万円)   2021/3月期末           2020/3月期末           前期末比

        流動資産                4,349               2,404          +1,945

        固定資産                 325                 515            △189

        資産合計            4,675                   2,919          +1,755


        流動負債                 690                 750             △59

        固定負債                 175                 438            △263

        負債合計                 866                1,189           △323

        純資産合計           3,808                   1,729          +2,078

     負債純資産合計            4,675                   2,919          +1,755


                                                                        12
キャッシュフロー
  現金及び現金同等物は前期末比、1,760百万円の増加となった。

                      キャッシュフロー

      (百万円)         2021/3期           2020/3期            前期比



    営業活動によるCF                 △822              △1,208          +385



    投資活動によるCF                 △44                △204           +160


    財務活動によるCF                 2,643              1,161         +1,482


    現金及び現金同等物
                              3,224              1,464         +1,760
      期末残高




                                                                    13
2022年3月期業績予想
2022/3期業績予想
    LD事業の安定した販売拡大とLEW事業の着実な市場浸透を進め、増収と損失改善を図る。


                           通期業績予想
                 2022/3期            2021/3期
      (百万円)                                         前期比
                 通期予想               通期実績

                                                       +41%
      売上高              1,260                  895
                                                     (+365)

      営業損失             △533               △654            +121

      経常損失             △505               △707            +202

     当期純損失             △508               △879            +371


                                                                 15
        半導体レーザデバイス
            コロナ禍でも底堅い収益基盤
世界的なレーザ市場拡大に伴い、更なる成⻑ポテンシャル
当社の主要レーザデバイス製品

       小型可視レーザ            高出力レーザ               DFBレーザ         量子ドットレーザ

 製
 品
 画
 像


     • バイオセンサー、蛍光顕微鏡   • マシンビジョン、センサ、水     • 精密加工用ファイバレーザの   • 自動車用自動運転、セキュリ
 使     など                準器、短距離LiDAR、3D計     種光、ガスセンシング等       ティカメラ、産業用ドローン
 途   • 特にフローサイトメーター用     測、パーティカルカウンタ      • 航空LiDAR等にも展開      のセンサ等
                                                             • シリコンフォトニクス用途



     • 超小型・低消費電力・安定    • 高出力ファブリペローレーザ     • 波⻑の緻密な制御、連続動    • 半導体レーザの活性層(発光
       性・短パルス発生・高速変    • アプリケーションに応じた製       作・ナノ秒・ピコ秒の        部)に量子ドット構造を採用
       調・単色性等            品・ソリューションを提供        安定動作            • 既存の半導体レーザ対比、温
 特   • 世界初の電流注入型緑・
                       • 各種波⻑への対応。少量・
                                           • 既存の固体レーザと比べて、     度安定性、高温耐性、低雑音
       ⻩緑・橙半導体レーザ                            ビーム品質の高さ・小型軽      性に優れる
 性                       カスタム生産へ対応
                                             量・電気ー光変換効率の高
                                             さ・⻑寿命等の特性を持つ
                                           • 顧客の様々な要望に対応する
                                             豊富な製品ラインナップ


                                                                               17
当社コア技術によるレーザデバイスの進化
    シリコン回路の進化                                  センシングの進化                   レーザ加工の進化
 • シリコン電子・光回路は100℃以上で高温動                   • 様々な波⻑の独⾃レーザでフローサイト       • 超短パルス(10ps)による非加熱での
   作する量子ドットレーザにより現実化                         メータ等のバイオセンシング機器を始め、        高精細加工を実現
 • 写真は量子ドットレーザを搭載した                          マシンビジョン、顔認証等への多彩な展開      • スマートフォン電子回路基板の加工に利用中
   100Gb/sトランシーバシリコンチップ




                                                   フローサイト                      極短パルス
                                              A社    メータ市場       B社                          C社
                                                                               レーザ市場
    データセンター           LiDAR                         (CY16E)*1                  (CY16E)*1
                                             39%                43%                         22%
              関連
              アプリ
             ケーション
                                           • フローサイトメータ世界市場             • 極短パルスレーザ世界市場
     5G基地局
                      スーパー
                     コンピュータ                (770億円*1)の   82.7    %を     (466億円*1)の22.4      %を占める
                                           占める上位2社に認定サプライヤとして供給          世界第二位レーザメーカに認定サプライヤ
                                           (認定サプライヤは当社以外にも複数社存在)         として供給
                                                                         (認定サプライヤは当社以外にも複数社存在)
  • シリコンフォトニクス用チップ
                                                                       • 航空LiDARなどにも展開
  累計販売台数:    12,000個          *2

        *1: 富士キメラ総研「2016 高効率レーザー関連市場総調査」
        *2: 2018年3月~2020年12月
                                                                                                   18
既存用途*1のみでも、拡大を続ける半導体レーザ市場
認定数(顧客×品種)は2020年3月末からの1年間で20%増加を達成(39⇒47)
既存用途における半導体レーザ市場規模推移*2
                                                                                        新製品開発によるターゲット市場でのプレゼンス拡大
                                              1.83兆円                                       シリコン回路の進化:量子ドットレーザの用途別高温動作設計、量産低コスト化
                                                                                           ・通信:データセンター、5G基地局、 スーパーコンピュータ、車載通信
                        4年CAGR
                                                                                           ・LiDAR:ロボティクス、ドローン、セキュリティ、⾃動運転


    1.27兆円
                        11%                                                                レーザ加工の進化:DFBレーザの高効率・高速性の追求
                                                    1.06                                   ・微細加工用ファイバーレーザ:複合電子回路基板、ガラス、セラミック、半導体
                                                                                           ・LiDAR:航空機、気象・地形観測

       0.70                                                                                センシングの進化:小型可視レーザ、高出力レーザのプラグアンドプレイ化
                                                                                           ・バイオセンシング:フローサイトメータ、セルソータ、各種顕微鏡
                        4年CAGR                                                             ・ユビキタスセンサ:電車、⾃動搬送装置、水準器、パーティクルカウンタ



       0.57
                          8%                        0.77                                認定数年間20%増加達成のための施策
                                                                                           中国市場開拓のため代理店充実(計3社)

                                                                                           顧客・代理店とのWeb会議、SNS、メール配信の活用
      CY16                                         CY20E
 その他のレーザ(実際はこの光源内部にも大量の半導体レーザが使われている)                                                      新製品・技術開発に関するWhite Paperの発行
 半導体レーザ (光通信、センサーが中心)

              *1:   2016年時点で半導体レーザの使途であった材料加工・光通信・光ストレージ・センシング用途等
              *2:    Laser focus world「Annual Laser Market Review & Forecast 2020」およびMarkets and Markets “レーザー加工の世界市場(~2025年) 、為替レートにつき、JPY/USD=110円で計算   19
           レーザ網膜投影
世界初の網膜投影技術を活用したアイウェア製品化
      「医療機器製造販売承認」取得済み
視覚にイノベーションを起こす独⾃レーザ技術
VISIRIUM TECHNOLOGY®

                       RGBレーザビーム                             反射ミラー
                                                                            網膜に直接映像を投影
                                                                   レンズ
                                                                  (水晶体)     角膜、水晶体に頼らない視覚体験
                                                                             近視、遠視、乱視、屈折異常でも
                                          眼球                                 鮮明な画像認識が可能

             超小型MEMSミラー

                                                                             フリーフォーカス
                                                                             網膜上で、肉眼で見ている風景と投影する画像両方に
                                                                             焦点を合わせて見ることができる
                                                                             これは他ARグラスにはない特徴




                                                                             網膜の周辺部でもピントが合う
                                                                             レーザ網膜投影では網膜の広範囲でピントが合うため
                                                                             網膜症の患者への適用が期待できる*1




*1:   大手航空会社と筑波技術大学において、網膜症の患者への適用可能性検証のための系統的実証実験を(機内や教室内の環境下で)実施中。個人差あり


                                                                                                        21
RETISSA® シリーズ 製品展開状況
国内外での商品展開準備済み

          RETISSA® Display Ⅱ                                                                   RETISSA® メディカル
                    ⺠⽣福祉機器                                                                    国内医療機器製造販売承認取得済
                                                                                             国内医療機器製造販売承認取得済




                                                                                         目標原価          46~56万円               希望価格   80~90万円

 到達視力:0.8
                                                                                  管理医療機器(特定保守管理医療機器)*3
 •   屈折力-11D*1(強度近視)から+6D*1(中強度の遠視)の度数の範囲で、眼
                                                                                  •   不正乱視によって視力が障害された患者(既存の眼鏡又はコンタクトレ
     鏡を使わなくとも0.8の視力が得られる*2
                                                                                      ンズを用いても十分な視力が得られない患者)に対し、視力補正をする
                                                                                      目的で使用される
                                                                                  •   ①遠見視力の補正、②読書速度の向上、③読書視力の向上の特性が期待
                                                                                      される



               *1: D(ディオプトリ)はレンズの屈折力の単位であり、焦点距離をメートルで表したものの逆数。マイナスは近視用の凹レンズ、プラスは遠視用の凸レンズを表す
               *2: 株式会社QDレーザのwhite paper「網膜走査型レーザアイウェアにおける解像感とフリーフォーカス特性の評価 – 電子書籍やARでのテキスト表示に優れたRETISSA®Display II -」に基づく                    22
               *3: 医薬品医療機器総合機構(PMDA)から新医療機器として2020年1月28日に承認(承認番号:30200BZX00025000)
Low vision aid領域 TAM(※前眼部適用のみ:屈折異常、角膜混濁)

日米欧のみでも最大                             9,000億円の市場
中国含む眼科医療非先進国市場への展開も想定
   ロービジョン市場                                                                           高齢者に係るギャップビジョン市場

                        ロービジョン人口                                                                             65歳以上人口
                 日本                                                                                 日本
                         145万人*1              推定適用可能割合            製品単価                                      3,612万人*4             推定適用可能割合            製品単価
                                              (当社試算)*3           (想定)*6                                                           (当社試算)*5           (想定)*6

                          (当社試算)                  11%            20万円                                                                  1%            10万円
                欧州*7                                                                                欧州*7
                        1,877万人*2                                                                          10,276万人*4
                                                 主要先進国計(当社試算)                                                                        主要先進国計(当社試算)



                 米国
                          (当社試算)
                                                  7,087億円                                           米国                                1,917億円
                        1,200万人*2                                                                           5,279万人*4




*1: 日本眼科医会資料「日本における視覚障がいの社会的コスト」より
                                      最大市場規模
                                  (これら上記の数値は、想定に基づく試算であり、将来のマーケット動向を保証するものではありません。)
                                                                                          9,000億円
*2: WHO資料「Visual Impairment and Blindness 2010」記載のロービジョン人口比率を、現行の人口(欧州:EU統計局「Population on 1 January, 2019」、米国:アメリカ合衆国国勢調査局「Vintage 2019 Population Estimates」)に乗じて算出
*3: 参天製薬調査より日本における円錐角膜患者数は推定6~12万人、またp.36より円錐角膜と角膜混濁の10万人当たりの出現数がほぼ等しいことから日本における角膜混濁患者数も同程度と仮定。両者の患者数を中間値8万人、計16万人とし、ロービジョン人口145万人で除した割合11.0%を各国に適用、なお、この割合は
    前眼部疾患に限った割合であり、網膜疾患への対応が可能となれば、推定適用可能割合のさらなる増加が見込まれる
*4: 65歳以上の高齢者の全てが近眼・老眼・遠近両用眼鏡を使用すると仮定し、各国の65歳以上人口(日本:統計局「人口推計 2020年(令和2年)12月報」、欧州:EU統計局「Population on 1 January, 2019 by broad age group and sex」、
    米国:アメリカ合衆国国勢調査局「Population by Age and Sex: 2019」)を潜在的な高齢者に係るギャップビジョン人口として想定
*5: 特徴が補聴器に類似(高齢者の日用的な使用、ウェアラブル機器、眼鏡店での製品販売等)していることから、補聴器市場を推定適用可能割合試算の際の参考値として使用。日本における2019年の補聴器出荷台数563,257台(日本補聴器工業会「補聴器出荷台数2020年」より)を65歳以上人口で除して算出した補聴器購入
    割合が1.6%であることを鑑み、推定適用可能割合を1.0%と保守的に想定し、各国に適用
*6: 量産化が進んだ段階での想定される製品単価。普及の想定時期がロービジョン市場と高齢者に係るギャップビジョン市場において異なることや、より高頻度の使用が想定されるロービジョン者については、より耐久性のある高級フレームの販売を想定し、それぞれの市場における製品単価を仮定
*7: EU統計局の2019年1月1日時点のデータを使用しており、内訳にイギリスの人口を含む


                                                                                                                                                                 23
更に見込まれるアップサイド
成⻑ポテンシャルが⼤きい検眼市場
レーザ網膜投影技術を活用し、新しい検眼を。
試作機はすでに完成、提携先と上市にむけて進行中

国内における2030年の視覚障害コスト*1                 眼底撮影装置市場規模*2
                                                                              従来の医療機器検眼器                           新しい検眼器
                                                       638億円
                                                                          ⼤型・高価・医療従事者必須                       小型・安価・短時間・自己検診が可能
                                     484億円


        社会コスト                                 5年CAGR                                               20~30分*3                 11分
                                                                                                                             分



        11兆円                                  5.7%
                                                                             都市部に医療資源が偏在。                     誰もが気軽に検眼できる環境が整うことで
                                                                          時間とお金がかかるため検眼の機会を                      緑内障早期発見率が高まり、
                                       CY19              CY24E             逃し、結果、緑内障発見が遅れる。                   目の健康寿命を延ばすことが期待できる。

 *1: 日本眼科医会資料(2009)「日本における視覚障害の社会的コスト」「本邦の視覚障害者の数現況と将来予測」
     直接的経済コスト (医療制度支出)と間接的経済コスト (その他の財務費用)を合計した「視覚障害の経済コスト」と、視覚障害をかかえることによる個人の健康年数喪失を算出した「疾病負担コスト」を合計した値
 *2: TechNavio(2020)「Global Ophthalmic Diagnostic Devices MARKET 2020-2024」、為替レートにつき、JPY/USD=110円で計算
 *3: 従来の視野計測において代表的な視野計であるGoldmann視野計及びHumphrey視野計のおおよその測定時間を記載


                                                                                                                                  25
中⻑期で期待できる成⻑ポテンシャル

                                                                  03
                                                                       中⻑期的には、レーザアイウェアに加え、
                                                                       検眼器やシリコンフォトニクス等での
                                                                       売上拡大を企図
                                                                                 レーザデバイス事業


                                02
                                         ⺠⽣/医療用アイウェアの量産/販売体制を確立
                                         短中期的にはレーザアイウェア事業を
                                         成⻑ドライバーに                      シリコンフォトニクス等の
                                                                       各種成⻑領域の製品群
                                                                                 レーザデバイス事業


                                         レーザアイウェア事業


                                                      国内外で             検眼器関連製品


01
     各種レーザ技術の研究開発及び                                    更なる
     レーザデバイス事業での安定的な収益の確保により、                         拡販加速を
     将来の⾶躍的な成⻑に向けた経営基盤を強化                              企図




                                             低コスト
     レーザデバイス事業                               量産開始
                                             (予定)
                                IPOに伴う
                                認知度向上




                                    現在                                                         将来
                                                                                 *1: グラフについてはイメージとして図示



                                                                                                 26
会社概要
富士通研究所のスピンオフベンチャー
ニコン・参天製薬など医療関連企業も出資
                                                        文部科学大臣表彰
           会社名    株式会社QDレーザ                             科学技術賞
           設立     2006年4月24日                            産学連携功労者表彰
                                                        内閣総理大臣賞
           決算期    3月
                                                        • 東京大学卒 工学博士
           代表者    代表取締役社⻑ 菅原 充                          • 1984年 東京大学大学院
                                                                物理工学修士課程修了
           従業員数 61名*1(2021年3月末時点)                               富士通入社
                                                        • 1995年 富士通研究所
           所在地    本社:神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1                          光半導体研究部主任研究員
                                                                東京大学工学博士
           事業内容 • レーザデバイス事業                             • 2004年 東京大学生産技術研究所
                                                                特任教授
                  ・通信・加工・センサ用の最先端半導体レーザの製品化   代表取締役社⻑   • 2005年 富士通研究所ナノテクノロジー
                  ・当社の技術・ノウハウを活用した                              研究センター
                   顧客の新製品の試作品の受託・共同開発         菅原 充              センター⻑代理
                                                        • 2006年 当社を創業、代表取締役に就任(現任)
                • レーザアイウェア事業
                  ・世界初となる、レーザ網膜投影技術を活用した
                  「RETISSA®」を製品化
             業許可等 • 第二種医療機器製造販売業
                         • 医療機器製造業
                         • ISO 9001
*1:
                         • EN ISO 13485
      使用人兼務役員1名、臨時社員1名および派遣社員12名を含む


                                                                           27
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                                                                   28