4911 資生堂 2020-02-06 16:00:00
2019年実績 [pdf]
2019年実績
(1⽉1⽇〜12⽉31⽇)
マイケル クームス
株式会社 資⽣堂
執⾏役員 最⾼財務責任者
2020年 2⽉ 6⽇
当資料の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、資⽣堂の将来に関する⾒通
しおよび計画に基づいた将来予測です。これらの将来予測には、リスクや不確定
な要素などの要因が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の⾒通しとは
異なる可能性があります。
2019年 第4四半期実績のポイント
強固なグローバル事業ポートフォリオと
市場変化への迅速な対応で確実に成⻑を実現
中国、トラベルリテール、欧州が
⼒強い成⻑モメンタムを継続
⽇本の減速をリカバリー
グローバルブランドが⾼成⻑を継続
市場環境変化に迅速かつ柔軟に対応
リスクと機会のモニタリングを強化し
確実なコストマネジメントを推進
3
2019年 第4四半期 Executive Summary
+4%の売上成⻑を実現
中国、トラベルリテール、欧州の強いモメンタムが
⽇本の減速をリカバー
営業利益は50%を超える伸⻑
売上⾼ 2,849億円 前年比 △1.4 % 外貨前年比 +1.6% 実質前年比※1 +4.1%
実質前年⽐ 中国 +21%、トラベルリテール +24%、欧州 +19%
インバウンド減速、消費税増税反動影響により、⽇本は△10%
2桁成⻑を実現:「SHISEIDO」「イプサ」「NARS」「Dolce&Gabbana」
営業利益 105億円 前年⽐ +51.4% 前年差 +36億円
営業利益率 3.7% +1.3ポイント
ブランドミックス、戦略的なマーケティング投資、コスト管理により収益性改善
親会社株主に帰属する当期純利益 11億円 前年差 +37億円
※1 ⽇本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
※1 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く 4
2019年 Executive Summary
売上⾼・営業利益・当期純利益ともに過去最⾼を更新
不透明感を増す厳しい経営環境の中、確実な成⻑を実現
営業利益率 10.1%(0.2ポイント改善)
売上⾼ 11,315億円 前年⽐ +3.4% 外貨前年⽐ +5.7% 実質前年⽐※1 +6.8%
プレステージ:グローバル成⻑をけん引、新製品が寄与(+10%※1)
好調:中国、トラベルリテール、欧州、アジアパシフィック
課題:⽇本、⽶州
不透明なマクロ経済動向による影響
営業利益 1,138億円 前年⽐ +5.1% 前年差 +55億円
営業利益率 10.1% +0.2ポイント
ブランドミックス、戦略的なマーケテイング投資、欧⽶事業の収益性改善
親会社株主に帰属する当期純利益 736億円 前年⽐ +19.8% 前年差 +122億円
1株当たり純利益 184.2円 前年⽐ +19.8% 前年差 +30.4円
年間配当⾦ 1株当たり60円(予定)、4期連続の増配
※1 ⽇本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
※1 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く 5
2019年 実績要約
2019年 2018年 前回公表
外貨 実質外貨
前年差 前年⽐ ⾒通し
前年⽐ 前年⽐※2
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐ 差異※3
売上⾼ 11,315 100 10,948 100 +367 +3.4 +5.7 +6.8 △25
売上原価 2,548 22.5 2,319 21.2 +229 +9.9
売上総利益 8,767 77.5 8,629 78.8 +138 +1.6
販管費 7,629 67.4 7,545 68.9 +83 +1.1
営業利益 1,138 10.1 1,084 9.9 +55 +5.1 +8
特別損益 △14 △0.1 △52 △0.5 +38 -
親会社株主
に帰属する 736 6.5 614 5.6 +122 +19.8 △49
当期純利益
1株当たり
184.2 - 153.7 - +30.4 +19.8
純利益(円)
EBITDA※1 1,693 15.0 1,503 13.7 +190 +12.7
為替レート ドル=109.1円(前年⽐△1.2%)、ユーロ=122.1円(△6.4%)、中国元=15.8円(△5.6%)
※1 調整後:税⾦等調整前当期純利益(損失)+⽀払利息+減価償却費+のれん等の減損損失
※2 ⽇本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
※3 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く
※3 2019年11⽉7⽇開⽰ 通期⾒通しの下限値からの差異 6
主⼒グローバルブランド8つを合わせて2桁成⻑を達成
ブランド別 売上⾼増減実績(億円、前年⽐ ※1)
bareMinerals
Drunk
Dolce& △8%
Elephant
主⼒8グローバル Gabbana
+9%
ブランドトータル アネッサ その他
+9% ブランド
+12% LAURA エリクシール
MERCIER +9%
NARS
イプサ +14% +8%
+16% 為替影響
クレ・ド・ 等※2
事業譲渡影響 ポー
△67 ボーテ
+9%
+6.8%
実質外貨前年⽐
SHISEIDO
+18%
10,948 10,881 11,618 11,315
2018年 2019年
※1 各ブランドの前年⽐は、期初想定の為替レートベースにて算出。為替換算および⽶州における⽶国会計基準ASC606の適⽤影響除く
※2 「為替影響等」には、為替影響△261億円、2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、
※2 ⽇本における2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、セグメント区分上の「その他」売上を含む 7
中国、トラベルリテール、アジアパシフィック、欧州は堅調
⽇本は成⻑鈍化、⽶州は減収
報告セグメント別 売上⾼増減実績 プロフェッショナル、
Drunk
Elephant
上:前年差 億円 その他
下:外貨前年⽐ アジア
パシフィック
+40 ⽶州 欧州
+5.8% △4 +133
△0.3% +11.8%
トラベル
為替影響
リテール
等※3
+170
+19.4%
事業譲渡影響等
△67
+6.8%
中国 実質外貨前年⽐
⽇本
+363
+31
+19.0%
+0.7%
10,948 10,881 11,618 11,315
2018年 2019年
※1 各事業の外貨前年⽐は、実勢の為替レートベースにて算出
※2 セグメント変更については、補⾜資料17-1を参照
※3 「為替影響等」には、為替影響△261億円、2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、
⽇本における2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響 8
⽇本 市場変化への対応に課題
お客さま購買 成⻑率
市場:インバウンド需要の減少や
△10%
増税後の反動減によりモメンタム鈍化 +0%
+11%
+2% +1%+10%
当社(お客さま購買※1): +4%
+5%
通期 前年並み +15%
第4四半期 △10% +19%
インバウンド:第4四半期 △12%
• ⼀般インバウンド △5%
2017 Q1 Q2 Q3 Q4 2018 Q1 Q2 Q3 Q4 2019
• バイヤー △30%
2018 2019
ローカル:増税後は予想を下回る
2019年の成果
• 好調な新製品
「クレ・ド・ポー ボーテ」スキンケアライン
「SHISEIDO」⽬もと⽤美容液、ファンデーション
• 新分野における需要の取り込み
「d プログラム」「ウーノ」
• ブランド横断でのプロモーション展開
「d プログラム」
ディズニー社とのタイアップ、 「クレ・ド・ポー ボーテ」 気温の変化から肌を守る
ファンデーションプロジェクト 新スキンケアライン エッセンス
「カンダンバリア」
※1 「お客さま購買」は従来の「店頭販売」に相当 9
⽶州 厳しい市況の中、構造改⾰を継続的に推進
市場: 「bareMinerals」 構造改⾰
プラス…スキンケア、フレグランス (1) お客さま購買 成⻑率推移
マイナス…メイクアップ
0
当社(出荷売上):通期 △0.3%※1
「bareMinerals」の構造改⾰
• クリーンブランドとしてのポジショニング強化
• SKU削減、⽣産性向上
2015 2016 2017 2018 2019
• チャネルの最適化:
不採算直営店の閉鎖は計画通りに進捗
Eコマース(EC)売上⽐率が着実に上昇 (2) チャネルの最適化
コスト管理の徹底、強化 EC売上⽐率
200
172 22
20%
180
直営店 128
20
「Dolce&Gabbana」「SHISEIDO」
160
103
140
18
店舗数 120
「クレ・ド・ポー ボーテ」が好調
100
80
18% 16
16%
14
60
「Drunk Elephant」堅調な売上成⻑
40
12
20
0 10
買収後の統合は計画通りに進捗 2017 2018 2019
※1 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く 10
アジアパシフィック 着実な成⻑を実現
市場: 韓国 、台湾 、タイ で市況弱含み(来店客数鈍化、為替影響)
※1 ※1 ※1
当社(出荷売上):通期 +6% 第4四半期 +2%
韓国除く 通期 +10% 第4四半期 +10%
ASEAN での強いモメンタム:通期 +20%程度 第4四半期 +20%超
「NARS」「アネッサ」「 クレ・ド・ポー ボーテ 」
フィリピン 合弁会社設⽴、オーストラリア 販路拡⼤
「NARS」がインドネシアに上陸、ジャカルタの⾼級ショッピングモール「Senayan City」に直営店オープン
※1 国・地域 11
中国 「独⾝の⽇(ダブルイレブン)」成⻑を加速
市場:強い成⻑を維持、⾹港は不透明な状況が継続
当社(お客さま購買):通期 +10%台後半 第4四半期 +20%超
⾹港除く 通期 +20%超 第4四半期 +20%台後半
プレステージ構成⽐:4ポイント上昇(44%→48%)
お客さま購買(⾹港除く) 成⻑率
+50% 超
+45%超
プレステージ
+30% 超
パーソナル +10%台前半
ケア
コスメティクス +1桁後半
+10% 程度
Q1 Q2 Q3 Q4
ダブルイレブン:⼒強い成⻑、(2016年〜2019年)平均成⻑率 +80%(⾹港除く)
オンライン・オフラインともに確実に成⻑
Eコマース売上+40%、Eコマース⽐率:30%台半ば
好調:「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」「エリクシール」「アネッサ」
12
トラベルリテール
最も⾼い成⻑を遂げ、売上⾼1,000億円を達成
市場:通期 +20%程度、プレステージスキンケアがけん引
フレグランスは引き続き苦戦
当社(お客さま購買):⼒強いモメンタムが加速
通期 +20%台半ば 第4四半期 +30%程度
アジア 通期 +35%超 第4四半期 +45%超
主⼒ブランドが引き続き⼒強い成⻑「SHISEIDO」「NARS」
ブランドの展開拡⼤「イプサ」「エリクシール」
限定品の好調な売上が寄与
13
欧州 厳しい市況の中で2桁成⻑を実現
市場 カテゴリー別:プラス…スキンケア、フレグランス
マイナス…メイクアップ
国別:プラス…イタリア、スペイン
マイナス…イギリス、フランス
当社(出荷売上):
通期 +12% 第4四半期 +19%
フレグランスの新製品発売による売上成⻑:
「K by Dolce&Gabbana」
「ISSEY MIYAKE
Rose & Rose/Wood & Wood」
「narciso rodriguez PURE MUSC」
プレステージブランド:⼒強く伸⻑
「クレ・ド・ポー ボーテ」
ロンドン ハロッズへの新規出店、
好調なスタート
「bareMinerals」
スペイン、オランダへ新たに展開 14
営業利益率 10.1% 中国、トラベルリテール、⽶州、欧州で増益
2019年 営業利益 報告セグメント別
2019年 2018年
前年差 前年⽐
(億円、%) 営業利益率 営業利益率
⽇ 本 911 18.3 913 18. 8 △2 △0.3
中 国 292 13.5 245 12.8 +47 +19.2
アジアパシフィック 74 10.2 78 11.1 △4 △4.9
⽶ 州 △114 △6.9 △148 △8.7 +34 -
のれん等償却前利益 △57 △3.5 △95 △5.6 +38 -
欧 州 △22 △1.7 △80 △6.4 +58 -
のれん等償却前利益 △4 △0.3 △62 △5.0 +58 -
トラベルリテール 221 21.5 176 20.0 +45 +25.5
プロフェッショナル 3 2.2 4 2.7 △1 △15.9
そ の 他 △111 △7.1 △55 △3.9 △56 -
⼩ 計 1,255 9.2 1,134 8.8 +121 +10.6
調 整 額 △116 - △50 - △66 -
合 計 1,138 10.1 1,084 9.9 +55 +5.1
※1 営業利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率
※2 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載 15
⽶州・欧州 確実に収益を改善
⽶州 収益構造※1 欧州 収益構造
2019年 2019年
販売事業OPM 販売事業OPM
1桁後半 10%超
①販売事業 ①+② Center of
計 Excellence ①販売事業 ①+② Center of
コスト 計 Excellence
コスト
②ブランドホルダー 取得価額配分 計
コスト (PPA) ②ブランドホルダー 取得価額配分 計
コスト (PPA)
2018 2019 2018 2019
※1 「Drunk Elephant」除く 16
中長期的な需要拡大に対応した生産・出荷能力の強化
機会損失 前年より半減
最適な製品アロケーション
⽣産効率の改善
⽣産能⼒拡⼤(那須⼯場)
安定的な原材料調達
SKU削減
4,300 SKUを削減、計画通りに進捗
お客さまのニーズに応じた⽣産の最適化
在庫
2020年のグローバルでの
新製品発売を控えた在庫増
課題:需要予測精度
在庫最適化に向けたマネジメント強化
持続的な⽣産性向上を追求、原価率低減へ
17
戦略投資の継続とマーケティングROIの改善
2019年 コスト構造実績 原価 +1.3 ポイント (実質 +0.9ポイント※2)
在庫増加
那須⼯場の稼働
原価 21.2% ⽶中貿易摩擦影響
22.5%
外部委託⽐率の増加
マーケティング投資 △0.9ポイント
マーケティング 25.9% 25.0% (実質 △0.7ポイント※2)
投資
現地通貨ベースでの⾦額は着実に増加
ブランド・ 主⼒ブランドへの安定的かつ戦略的な投資の継続
5.8% 5.8%
研究開発投資 デジタルへの移⾏
市場変化に応じたコストの最適化(⾹港※3、韓国※3)
⼈件費※1 22.3% 20.7%
⼈件費 △1.6ポイント (実質 △1.1ポイント※2)
bareMinerals直営店閉鎖
経費 14.9% 15.9%
営業利益 9.9% 10.1% 経費 +1.0ポイント
物流費の増加
2018 2019 「Drunk Elephant」買収に係る
⼀時費⽤およびのれん等償却費
※1 BC⼈件費等含む
※2 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響を除く
※3 国・地域 18
サステナブルな成長に向けた積極投資
⽣産能⼒増強のための設備投資や事業買収など、⻑期的成⻑に向けた投資
政策保有株式の売却を着実に推進
「Drunk Elephant」の買収資⾦はブリッジローンで調達、
2020年中に⻑期借⼊⾦に借換え予定
2019年末のD/Eレシオ:0.5、EBITDAに対する有利⼦負債の⽐率:1.0
キャッシュマネジメント(億円) 政策保有株式(単体、上場株式)
その他
配当
有利⼦負債 Drunk
保有銘柄数
40 25,
00
増加等 Elephant
政策保有 35 35 33 33
買収
29
20,
0
株式の 918 30
209 189 198
売却 25 1 00
5,
102 20
133
営業CF 設備投資 15 1 00
0,
756 1,201 時価総額(億円) 6
10
5,
00
5
49
0 0
キャッシュ キャッシュ 2015 2016 2017 2018 2019
イン アウト 19
ROIC:事業買収に伴う有利子負債増加の影響で悪化
ROE: 改善、健全な水準を維持
CCC: 在庫増加に伴い23日増加
ROIC ROE CCC
(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)
15.6%
2020年⽬標 143⽇
149⽇
12.9% 14%
2020年⽬標
12%
9.4%
2020年⽬標
100⽇
4.3%
2015/3 2015/12 2016 2017 2018 2019 2015/3 2015/12 2016 2017 2018 2019 2015/3 2015/12 2016 2017 2018 2019
20
2019年:「ビジネストランスフォーメーション部」を新設
2020年:ITシステムを強化、グローバル標準化へ
価値創造⼒の⾶躍的向上へ
システムトランスフォーメーションを推進
売上拡⼤に向けた価格戦略・ポートフォリオの⾒直し、CRMの⾼度化、
売上 マーケテイング能⼒最⼤化、イノベーション⼒の強化
発注リードタイムの短縮
原価 在庫の⾒える化、品切れの極⼩化
需要予測プロセスの⾼度化
SKUの絞り込み・主⼒商品の優先⽣産
在庫償却の縮減
マーケ グローバル調達体制の⾒直し
ティング ⾃社⽣産⽐率の拡⼤
投資 データ分析によるマーケテイングROIの改善
ブランド・ 製品ライフサイクルマネジメント
研究開発投資
バックオフィス業務の効率化、簡略化
⼈件費 IT関連費⽤の効率化
経費 労働⽣産性の改善
業務委託の⾒直し
10% 15%
営業利益
CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の改善、リードタイムの短縮、
運転資本 効率的「Order-to-cash」プロセス、フリー・キャッシュ・フロー改善による有利⼦負債の削減
21
2019年の成果と課題
成果
成⻑ドライバー:中国、トラベルリテール、欧州
プレステージおよびスキンケアに注⼒
デジタル、クロスボーダーマーケティングのさらなる強化
新製品の成功
ブランドポートフォリオの強化:「Drunk Elephant」「Tory Burch」
⽶州、欧州における収益性の改善
成⻑投資の継続と市場環境に合わせたコストマネジメントの推進
課題
⽇本ローカル需要獲得に向けた取り組み
⽶州、欧州におけるさらなる収益性の改善
在庫管理の⾼度化、需要予測精度の改善
ITシステムの活⽤
22
不透明な経営環境に⽴ち向かい
⻑期視点で成⻑基盤を強化!
2020年2⽉6⽇
⿂⾕ 雅彦
株式会社 資⽣堂
代表取締役 社⻑ 兼 CEO
2020年計画策定にあたって
グローバルブランドの
成⻑継続
中国・トラベルリテール
事業の拡⼤
⾹港市場・韓国市場の
欧⽶収益の改善 影響※
新型肺炎への緊急対応
⽇本事業の⾒直し ⽶中関税影響
着実な回復
為替動向
供給基盤のさらなる確⽴
「Drunk Elephant」の
統合・拡⼤
サステナビリティ戦略実⾏
24
※国・地域
2020年 通期⾒通し(新型肺炎影響除く)
2020年
外貨
2019年 前年⽐
(億円、%) 構成⽐ 前年⽐
+8
売 上 ⾼ 12,200 100 11,315 +7.8
実質+7
営 業 利 益 1,170 9.6 1,138 +2.8
経 常 利 益 1,170 9.6 1,087 +7.6
親 会 社 株 主 に
帰 属 す る 775 6.4 736 +5.4
当 期 純 利 益
E B I T D A 1,957 16.0 1,693 +15.6
予想ROE 14.8%
為替レート 2020年通期 ドル=109.1円(±0%)、ユーロ=122.1円(±0%)、中国元=15.8円(±0%)
配当 中間30円、期末30円(予定) 25
VISION 2020
2014-20
売上⾼前年⽐ 実質ベース(特殊要因除く)(現地通貨ベース)
CAGR
売上⾼(億円)
営業利益(億円) +8% +8%
+7%
+14% +7%
(Drunk Elephant除く)
+11%
12,900 12,200
+5% 11,720
+4% 11,315
10,948
10,051
1,170
ROIC
1,500
1,138
1,200 11%
1,084
ROE
804
15%
2015 2016 2017 2018 2019 2020計画 2020⾒通し 2020⾒通し
2018年3⽉5⽇ 2019年2⽉8⽇
発表 発表
26
※2014年は消費税増税後の反動減影響、中国・アジア流通在庫改⾰影響、⽶州の物流拠点トラブル影響を除く
2020年 売上⾼⾒通し(2019年2⽉発表⽐較)
増減内訳
(億円)
⽇本
△540
アジア
中国 パシフィック
△20 ⽶州 トラベル
△60 Drunk
△170 欧州 リテール その他 為替 等
+55 +10 △30 Elephant
12,900 △110 +165
12,200
12,035
2019年2⽉8⽇ 2020年 ⾒通し 今回
発表 (Drunk Elephantを除く) ⾒通し
27
2020年 営業利益⾒通し(2019年2⽉発表⽐較)
増減内訳
(億円)
⽇本
△170
⽶州
△30 ⾹港※ ⽶中
韓国※ Drunk
△30 関税影響
△20 Elephant
△30
1,500 △50
1,300
1,220
1,170
2019年2⽉8⽇ 2020年 ⾒通し 今回
発表 (Drunk Elephantを除く) ⾒通し
28
※国・地域
2020年 売上⾼⾒通し(前年差)
増減内訳
億円 Drunk
(外貨前年⽐) Elephant +885
+165 (+8%)
実質成⻑
+741 (+7%)
Drunk
Elephant 12,035 12,200
△22
11,315 11,294
2019年 2019年 実績 2020年 ⾒通し 今回
実績 (Drunk Elephantを除く) (Drunk Elephantを除く) ⾒通し
29
2020年 営業利益⾒通し(前年差)
増減内訳
⾹港※
億円 韓国※
(前年⽐) ⽶中関税影響
実質成⻑ 等
+125 (+10.9%) △50
Drunk
Elephant
(+6.5%) △50
Drunk (+2.8%)
Elephant
+7
1,138 1,145 1,270 1,220 1,170
2019年 2019年 実績 2020年 ⾒通し 今回
実績 (Drunk Elephantを除く) (Drunk Elephantを除く) ⾒通し
30
※国・地域
2020年 リージョン別 売上⾒通し
前年⽐
2020年 2019年※1
(億円、%) 実質※2
売 上 ⾼ 12,200 11,315 +8 +7
⽇ 本 4,380 4,309 +2 +2
中 国 2,515 2,162 +16 +16
アジアパシフィック 735 698 +5 +5
⽶ 州 1,405 1,230 +14 +3
欧 州 1,260 1,184 +6 +6
トラベルリテール 1,400 1,228 +14 +14
プロフェッショナル 150 147 +2 +2
そ の 他 355 357 △1 △1
為替レート 2020年通期 ドル=109.1円(±0%)、ユーロ=122.1円(±0%)、中国元=15.8円(±0%)
※1 セグメント変更後 ※2「Drunk Elephant」を除く
31
2020年
プレステージブランドが成⻑をけん引
2014-19 2014-19 2014-19
CAGR CAGR CAGR
+17% +24% +24%
2014 2015 2016 2017 2018 2019 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2014 2015 2016 2017 2018 2019
「SHISEIDO」 「クレ・ド・ポー ボーテ」 「NARS」
32
成⻑をドライブする新製品
SHISEIDO
シンクロスキン 新ファンデーション
ホワイトルーセント「イルミネーティング マイクロS セラム」
(美⽩美容液)
バイタルパーフェクション 「UL ファーミング」シリーズ
(新モイスチャライザー)
クレ・ド・ポー ボーテ
「ラ・クレーム」(クリーム)
「ヴォワールコレクチュールn」(化粧下地)
LAURA MERCIER
「ピュア キャンバス プライマー コレクション」(化粧下地)
33
成⻑をドライブする新製品
リバイタル ブランド刷新
アネッサ 熱で効果が⾼まる⽇焼け⽌め
「パーフェクトUV スキンケアミルク a」
エリクシール
「エリクシール アドバンスド スキンフィニッシャー」(⽇中⽤美容液)
「エリクシール ルフレ おしろいミルク 桜デザイン 限定パッケージ」
dプログラム
肌負担が気になる⼈のための「薬⽤美容洗浄シリーズ」
プリオール 「美つやBBジェルクリーム n」
34
Drunk Elephantの統合・拡⼤
⽶州 マーケティング強化
欧州 展開拡⼤
アジア ⽇本・中国の導⼊準備
Eコマース 継続拡⼤
ブランドの世界観を尊重しながら
順調に統合を推進
売上推移
(出荷売上:百万ドル)
150+
120
76
30
12
2016 2017 2018 2019 2020計画
35
⽶国投資家の期待
若者の⼼に響く「クリーン」
ブランド。成⻑著しく、
⽬の付け所が素晴らしい
成⻑途上にあるブランドで、
極めて成⻑ポテンシャルが⾼く、
期待が持てる
資⽣堂のネットワークで
グローバルに展開でき、⾶躍的に
成⻑できるのではないか
少し割⾼ですが、資⽣堂にはない
ユニークで未来を感じさせる
資⽣堂グループの収益への
貢献も期待しています 36
進化し続けるイノベーション
新価値創造を加速
サステナブルな環境対応パッケージ
⽣分解性容器を活⽤した商品順次発売
リユース容器を使⽤した
カネカ⽣分解性ポリマー
ショッピングプラットフォーム 「LOOP」 PHBH®を活⽤した商品
(イメージ)
強みの研究領域
最先端の⽪膚科学研究によるホリスティック
ビューティー強化 ※IFSCC最優秀賞受賞
熱でUVブロック膜が強くなる技術
新研究領域
Technology Acceleration Hub
拠点拡⼤によるデジタル領域強化
化粧品とのシナジーによる新たな美容イノベーション 37
さらなるサステナビリティ経営の実現へ
サステナブル環境 (主な環境負荷軽減項⽬)
CO2排出量 カーボンニュートラル 2026年
パーム油 サステナブルなパーム油 100% (RSPO MB⽅式以上) 2026年
紙 サステナブルな紙 100% (認証紙・再⽣紙など)※1 2023年
⽔ ⽔消費量 △40% (対2014年)※2 2026年
廃棄物 埋め⽴てゼロ※3 2022年
ダイバーシティ
社内
⼥性管理職⽐率※4 2020年 40%達成
⼥性取締役・監査役⽐率※5 46%
社外
30%クラブ 経団連とパートナーシップに関する覚書に署名(2019年12⽉)
「TOPIX社⻑会」19年12⽉発⾜(上場企業19社トップが参画)
※1 商品における ※2 資⽣堂グループ全事業所、売上⾼原単位 ※3 ⾃社⼯場のみ ※4 部下を持つ管理職・年俸制社員 38
※5 2020年3⽉下旬開催予定の第120回定時株主総会にて決定予定
グローバルダイバーシティ経営
39
⽇本
課題 構造的改⾰の⽅向
⽇本事業の位置づけの明確化
インバウンド需要への依存 安定収益成⻑(量より質)への転換
Japanese Beautyのグローバル発信拠点
⽇本の⽣活者の価値観・ としてイノベーション開発を推進
ローカル事業、インバウンド事業、輸出
購買⾏動の変化への対応不⾜ 事業の個別管理
プロセス・組織⾵⼟の硬直化 ⽣活者・お客さま志向の徹底
「お客さま購買」(CP)指標での
品切れ・供給問題 管理・評価
⽇本の⽣活者の価値観・購買⾏動を
反映したブランドポートフォリオ
⾒直しと新ブランド開発
経営体制・組織の再構築
市場変化への対応遅れ
本社と⼀体化した運営体制
現場主義・ボトムアップ⽂化への
転換
⼈材ダイバーシティ
40
新型肺炎について
店頭の現状 時期 中国 トラベルリテール ⽇本
(⽇本)
1/1-23 +47%※ +25% △3%
1/24-30 △55%※ +13% △16%
1/31-2/3 - △6% (〜2/1) △17%
2⽉10⽇以降、営業を
その他 再開する店数増加
※売上:SHISEIDO、クレ・ド・ポー ボーテ、 NARS、 エリクシールの4ブランドのみで算出、対前年⽐
緊急の対応
お客さま・社員の健康と安全確保
「爱⼼接⼒ Relay of loveプロジェクト」の⽴ち上げ
向こう3カ⽉のマーケティング活動の中⽌・延期
Eコマース、越境ECの強化
下期マーケティング活動の追加・強化
年間を通じてグループ全社の経費コントロール・削減
特定の前提条件を基に売上影響を推定
さらに慎重に⾒極め、今後経営計画に反映 41
「爱⼼接⼒ Relay of loveプロジェクト」
隣国の友⼈企業として、社名が中国の古典書に由来し、
1981年より北京で事業を開始した資⽣堂は
感謝の気持ちを還元する
医療や感染予防策に役⽴つ寄付 1,000万元
2⽉から6カ⽉間 アジア圏での売上の1%を
「爱⼼接⼒ Relay of loveプロジェクト」として活⽤
寄付
商品提供
元気づけるイベント
42
中国、および様々な場所で新型コロナウイルスの影響を受けている皆さんへ
〜資⽣堂 「爱⼼接⼒ Relay of love プロジェクト」のお知らせ〜
はじめに、この度の新型肺炎でお亡くなりになった⽅、罹患し苦しんでいらっしゃる⽅に⼼
よりお⾒舞いを申し上げます。また、不安の中で⽇常⽣活を送られている世界中の皆さんと
も、その不安を分かち合いたく思います。
私たち資⽣堂グループは、現在困難の中にある皆さんの役に⽴ち、⼈々が⼀⽇も早く元の暮
らしを取り戻すことを願って、
「爱⼼接⼒ Relay of love プロジェクト」という活動を始めま
す。まず、必要な医療や感染予防対策などにサポートが⾏き渡るよう、1000 万⼈⺠元(約 1
億 5000 万円)の寄付をお届けしました。また、売上の⼀部を、継続的にこの活動に充て、⽀
援を続けていくことを約束します。
⽇本で⽣まれた資⽣堂にとって中国は⼤切な隣国であり、資⽣堂の社名は、中国の易経の
「⾄哉坤元 万物資⽣」に由来します。1981 年に中国で事業を開始し、40 年近くにわたり中
国の皆さんと共に、美しい⽣活⽂化を育んできました。また資⽣堂グループには約 1 万⼈の
中国⼈社員が所属しています。中国の皆さんは、⼤切なお客さまであり、私たちの⼤切な仲
間、友⼈です。隣⼈として、困難な時にこそ、礼を尽くし、ともにありたいと思います。
先の⾒えない今こそ、思いやりの⼼をつなぐことで、私たちはよりよい未来に進めると信じ
ています。皆さんと共に、私たちが⽣きるこの世界の危機を乗り越える⼀助となることを願
っています。
株式会社 資⽣堂 グループ CEO
⿂⾕雅彦
43
2020年の取り組み
基本⽅針 2020年の取り組み
資⽣堂らしいESCG活動を グローバルブランドの
グローバルに推進し さらなる成⻑
信頼を⾼める
中国・トラベルリテールなど
⻑期の投資を継続し の成⻑モメンタム維持
成⻑軌道(売上⾼+8%)を
堅持する ⽇本事業の基盤再構築
営業利益率(⻑期⽬標15%) 欧⽶事業の利益性改善
の持続的向上を⽬指し構造改 「Drunk Elephant」の迅速
⾰を実⾏ な統合と地域拡⼤
地政学的リスク、新型肺炎リ イノベーション加速
スクは⼀時的悪化要因として
積極的に対応する 供給体制を⼀層充実
グローバル経営体制・
⼈材ケーパビリティの強化
44
45
補⾜1 すべての事業で増収 プレステージ、ジャパンブランドがけん引
2019年 事業別 売上⾼増減実績 (億円)
プロフェッショナル
Drunk
+6% Elephant
パーソナル
ケア
コスメ
+6%
ティクス
フレグランス +3%
+9% 為替影響
等※2
事業譲渡影響等
△67
+6.8%
プレステージ 実質外貨前年⽐
+10%
10,948 10,881 11,618 11,315
2018 2019
※1 各事業の前年差および外貨前年⽐は、期初想定の為替レートベースにて算出。事業譲渡影響等を除く実質外貨前年⽐
※2 「為替影響等」には、為替影響△261のほか、⽇本における2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
※1 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く 47
補⾜2 中国、トラベルリテール、欧州が⼒強く成⻑
2019年 売上⾼ 報告セグメント別実績
2019年 2018年 外貨 実質外貨
前年差 前年⽐ ※2
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐ 前年⽐ 前年⽐
⽇ 本 4,516 39.9 4,545 41.5 △29 △0.6 △0.6 +0.7
中 国 2,162 19.1 1,908 17.4 +254 +13.3 +19.0 +19.0
アジアパシフィック 698 6.2 681 6.2 +17 +2.5 +5.8 +5.8
⽶ 州 1,243 11.0 1,317 12.0 △74 △5.6 △3.9 △0.3
欧 州 1,184 10.5 1,132 10.3 +53 +4.6 +11.8 +11.8
トラベルリテール 1,022 9.0 876 8.0 +146 +16.6 +19.4 +19.4
プロフェッショナル 147 1.3 141 1.3 +5 +3.8 +6.0 +6.0
そ の 他 343 3.0 347 3.3 △5 △1.3 △1.3 △1.3
合 計 11,315 100 10,948 100 +367 +3.4 +5.7 +6.8
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 実質外貨前年⽐は、⽇本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
2019年、⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く外貨ベースの前年⽐ 48
補⾜3 ⽇本:売上⾼実質前年⽐ +0.7%
2019年 2018年
前年差 前年⽐
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐
プレステージ/
1,539 34.1 1,545 34.0 △6 △0.4
専 ⾨ 店
コスメティクス 2,054 45.5 2,060 45.3 △5 △0.3
パーソナルケア 554 12.3 549 12.1 +4 +0.8
そ の 他 369 8.1 391 8.6 △22 △5.7
売 上 ⾼ 合 計 4,516 100 4,545 100 △29 △0.6
事業撤退※4の影響を除く実質前年⽐は、 +0.7%
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 911 913 △2 △0.3
利 益 率 18.3 18.8 △0.5ポイント
のれん等償却前利益 913 915 △2 △0.2
利 益 率 18.4 18.8 △0.4ポイント
※1 「その他」は、ヘルスケア事業などを含む
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率
※3 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※4 アメニティグッズ事業および⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」 49
補⾜4 中国:売上外貨前年⽐ +19%、営業利益率 0.7ポイント改善
2019年 2018年 外貨
前年差 前年⽐
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐ 前年⽐
プ レ ス テ ー ジ 1,029 47.6 836 43.8 +193 +23.1 +28.6
コスメティクス 729 33.7 704 36.9 +25 +3.6 +9.5
パーソナルケア 379 17.5 349 18.3 +30 +8.5 +14.2
そ の 他 26 1.2 20 1.0 +6 +31.4 +35.7
売 上 ⾼ 合 計 2,162 100 1,908 100 +254 +13.3 +19.0
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 292 245 +47 +19.2
利 益 率 13.5 12.8 +0.7ポイント
のれん等償却前利益 296 249 +47 +19.0
利 益 率 13.6 13.0 +0.6ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 50
補⾜5 アジアパシフィック:売上外貨前年⽐ +5.8%
2019年 2018年 外貨
前年差 前年⽐
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐ 前年⽐
プ レ ス テ ー ジ 378 54.2 366 53.8 +12 +3.2 +6.1
コスメティクス 148 21.2 144 21.2 +4 +2.8 +6.2
パーソナルケア 120 17.1 120 17.5 △0 △0.0 +3.3
そ の 他 53 7.5 51 7.5 +2 +3.1 +8.8
売 上 ⾼ 合 計 698 100 681 100 +17 +2.5 +5.8
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 74 78 △4 △4.9
利 益 率 10.2 11.1 △0.9ポイント
のれん等償却前利益 76 79 △3 △3.9
利 益 率 10.4 11.2 △0.8ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 51
補⾜6 ⽶州:構造改⾰の着実な進展により収益性を改善
外貨
2019年 2018年 前年差 前年⽐
(億円、%) 前年⽐
売 上 ⾼ 1,243 1,317 △74 △5.6 △3.9
2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響を除く実質外貨前年⽐は △0.3%
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 △114 △148 +34 -
利 益 率 △6.9 △8.7 +1.8ポイント
のれん等償却前利益 △57 △95 +38 -
利 益 率 △3.5 △5.6 +2.1ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 52
補⾜7 欧州:フレグランスを中⼼に⾼い売上成⻑を実現
収益性を⼤幅に改善
外貨
2019年 2018年 前年差 前年⽐
(億円、%) 前年⽐
売 上 ⾼ 1,184 1,132 +53 +4.6 +11.8
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 △22 △80 +58 -
利 益 率 △1.7 △6.4 +4.7ポイント
のれん等償却前利益 △4 △62 +58 -
利 益 率 △0.3 △5.0 +4.7ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 53
補⾜8 トラベルリテール:売上⾼1,000億円達成、営業利益率も改善
外貨
2019年 2018年 前年差 前年⽐
(億円、%) 前年⽐
売 上 ⾼ 1,022 876 +146 +16.6 +19.4
(億円、%) 2019年 2018年 前年差 前年⽐
営 業 利 益 221 176 +45 +25.5
利 益 率 21.5 20.0 +1.5ポイント
のれん等償却前利益 222 176 +46 +26.1
利 益 率 21.6 20.0 +1.6ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 54
補⾜9 プロフェッショナル:安定的な売上成⻑
外貨
2019年 2018年 前年差 前年⽐
(億円、%) 前年⽐
売 上 ⾼ 147 141 +5 +3.8 +6.0
2019年 2018年 前年差 前年⽐
(億円、%)
営 業 利 益 3 4 △1 △15.9
利 益 率 2.2 2.7 △0.5ポイント
のれん等償却前利益 3 4 △1 △15.9
利 益 率 2.2 2.7 △0.5ポイント
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率 55
補⾜10 販売管理費実績
2019年
為替影響を
前年⽐ 増減
売上⽐ 率差 除く増減
(億円、%)
販 売 管 理 費 7,629 67.4 △1.5 +11 +83 +248
マーケティング
3,893 34.4 △2.2 △30 △119 △21
投 資
ブランド開発・
660 5.8 +0.0 +39 +25 +37
研究開発投資
⼈ 件 費 1,282 11.3 △0.3 +8 +10 +36
経 費 1,794 15.9 +1.0 +103 +167 +195
※1 率差および増減のプラス、マイナスの符号は、それぞれの売上⽐および⾦額の増減を表⽰
※2 マーケティング投資はBC⼈件費を含む 56
補⾜11 営業外損益・特別損益 実績
営業外損益 特別損益
(億円) 2019年 2018年 (億円) 2019年 2018年
固 定 資 産 売 却 益 7 29
受 取 利 息 12 12
投資有価証券売却損益 34 27
⽀ 払 利 息 △23 △8
固 定 資 産 処 分 損 △17 △17
利 息 収 ⽀ △10 5 構 造 改 ⾰ 費 ⽤ △15 △37
事 業 撤 退 損 - △44
為 替 差 損 益 △54 △29
事業構造改善費⽤ △16 -
そ の 他 13 36 関 係 会 社 整 理 損 等 △7 △9
計 △51 11 計 △14 △52
57
補⾜12 親会社株主に帰属する純利益・包括利益
(億円、%) 2019年 2018年
税引前当期純利益 1,074 1,043
税 ⾦ 費 ⽤ 301 394
( 税 率 ) (28.0) (37.8)
⾮⽀配株主に帰属
37 35
する当期純利益
親 会 社 株 主 に
帰 属 す る 736 614
当 期 純 利 益
2019年 2018年
当 期 包 括 利 益 727 438
58
補⾜13 貸借対照表
増減 増減
2019年末 2019年末 (対2018年
(対2018年末)
(億円) (億円) 末)
流 動 資 産 5,326 +496 負 債 7,009 +1,598
仕⼊債務・未払⾦ 969 △54
現 預 ⾦ 1,103 △155
未 払 法 ⼈ 税 等 120 △82
売 上 債 権 1,729 +64 賞 与 引 当 ⾦ 251 △57
有 利 ⼦ 負 債 2,481 +1,723
た な 卸 資 産 1,811 +313
⻑ 期 未 払 ⾦ 492 △55
固 定 資 産 6,862 +1,595 純 資 産 5,179 +494
有 形 固 定 資 産 3,148 +796 株 主 資 本 5,041 +527
その他包括利益
△77 △48
無 形 固 定 資 産 2,492 +838 累 計 額
投 資 そ の 他 1,222 △38 被⽀配株主持分 202 +12
資 産 計 12,188 +2,092 負 債 ・ 純 資 産 計 12,188 +2,092
※ 主要な勘定科⽬のみ
使⽤為替レート
2019/12末:ドル=108.5円(△2.1%)、ユーロ=121.8円(△4.0%)、中国元=15.6円(△3.4%)
2018/12末:ドル=110.9円、ユーロ=126.9円、中国元=16.1円)
59
補⾜14 設備投資・減価償却費等
2020年
2019年 2018年
(億円) ⾒込み
設 備 投 資 等 ※ 1 1,322 1,262 1,456
有 形 固 定 資 産 1,015 1,012 1,127
無 形 固 定 資 産 他 307 250 329
減 価 償 却 費 557 420 616
有 形 固 定 資 産 322 202
無 形 固 定 資 産 他 235 218
研 究 開 発 費 317 291 355
※1 資本的⽀出、有形固定資産、無形固定資産(のれん、商標権等を除く)および⻑期前払費⽤への投資 60
補⾜15 2019年第4四半期 売上⾼ 報告セグメント別
2019年 2018年 外貨 実質外貨
前年差 前年⽐ ※2
(億円、%) 構成⽐ 構成⽐ 前年⽐ 前年⽐
⽇ 本 1,009 35.4 1,144 39.6 △135 △11.8 △11.8 △10.1
中 国 577 20.3 503 17.4 +75 +14.8 +21.1 +21.1
アジアパシフィック 162 5.7 162 5.6 △1 △0.4 +1.9 +1.9
⽶ 州 308 10.8 372 12.9 △63 △17.0 △13.8 △0.9
欧 州 422 14.8 381 13.2 +41 +10.9 +18.6 +18.6
トラベルリテール 242 8.5 204 7.0 +38 +18.8 +24.5 +24.5
プロフェッショナル 37 1.3 36 1.2 +1 +2.0 +4.3 +4.3
そ の 他 91 3.2 89 3.1 +2 +2.5 +2.5 +2.5
合 計 2,849 100.0 2,891 100.0 △41 △1.4 +1.6 +4.1
※1 セグメント変更については、補⾜17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載
※2 ⽇本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の⽪膚⽤薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、
※1 2019年の⽶州における⽶国会計基準(ASC606)の適⽤影響、⽶国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く 61
補⾜16 2019年第4四半期 営業利益 報告セグメント別
2019年 2018年
前年差 前年⽐
(億円、%) 営業利益率 営業利益率
⽇ 本 151 13.2 197 16.0 △46 △23.5
中 国 53 9.1 11 2.1 +42 +400
アジアパシフィック 20 11.4 7 4.0 +13 +189
⽶ 州 △1 △0.2 △52 △11.0 +51 -
のれん等償却前利益 16 3.9 △38 △8.1 +55 -
欧 州 12 2.8 △32 △7.9 +45 -
のれん等償却前利益 18 3.9 △28 △6.8 +46 -
トラベルリテール 44 17.9 26 12.8 +17 +66.7
プロフェッショナル △1 △2.5 0 0.0 △1 -
そ の 他 △84 △21.4 △68 △18.3 △16 -
⼩ 計 193 5.6 89 2.6 +105 +119
調 整 額 △88 - △19 - △69 -
合 計 105 3.7 69 2.4 +36 +51.4
※1 営業利益率は、セグメント間の内部売上⾼を含めた売上に対する⽐率
※2 セグメント変更については、補⾜資料17-1を参照。なお、前年実績は変更後の区分⽅法により作成したものを記載 62
補⾜17-1 新旧報告セグメントの主な変更(2019年)
2018年 2019年
セグメント セグメント
プロフェッショナル
資⽣堂美容室 その他
⽇本
資⽣堂アステック その他
花椿ファクトリー その他
イプサ その他
※ 2019年第1四半期より、当社グループ内の経営管理体制に合わせ、報告セグメントの区分⽅法を⾒直した。従来「プロフェッショナル事業」に計上していた資⽣堂美容室㈱は「その
他」へ計上。また、従来「⽇本事業」に計上していた資⽣堂アステック㈱と花椿ファクトリー㈱は「その他」へ計上
2018年第3四半期より、当社グループ内の経営管理体制に合わせ、従来「⽇本事業」に計上していた㈱イプサの業績は「その他」へ計上 63
補⾜17-2 新旧報告セグメントの主な変更(2020年)
2019年 2020年
セグメント セグメント
⽇本
⽇本国内の空港免税事業等
㈱ザギンザ トラベルリテール
「THE GINZA」の
管理機能に係る業績
その他
「エリクシール」
「アネッサ」
ブランドホルダー機能 その他
⽶州
ベアエッセンシャル㈱ その他
(⽇本国内で事業運営)
※ 2020年12⽉期より、当社グループ内の業績管理区分の⼀部⾒直しを実施。(1)従来「⽇本事業」に計上していた㈱ザギンザにおける⽇本国内の空港免税事業等の業績は
「トラベルリテール事業」へ計上し、同⼦会社のブランド「THE GINZA」の管理機能に係る業績を「その他」に計上。(2)従来「⽶州事業」に計上していた⽇本国内で事
業運営するベアエッセンシャル㈱の業績は「その他」へ計上。(3)資⽣堂ジャパン㈱から㈱資⽣堂へのエリクシールおよびアネッサブランドのブランドホルダー機能(グ
ローバルマーケティング戦略⽴案、商品開発、コミュニケーション・クリエイティブ開発、ブランド経営管理の機能等)の移管に伴い、従来「⽇本事業」に計上していた両
ブランドのブランドホルダー機能に係る業績を「その他」へ計上
64
補⾜18 財務指標ほか 過去推移
2014/3 2015/3 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12
期間補正前 期間補正後
営業利益率 % 6.5 3.6 4.9 5.1 4.3 8.0 9.9 10.1
EBITDAマージン % 12.0 11.7 10.6 ‒ 10.6 15.5 13.7 15.0
EPS 円 65.7 84.4 58.2 73.8 80.4 57.0 153.7 184.2
財 BPS 円 849.4 970 981.4 ‒ 984.1 1,060 1,123 1,243
務
指 1株当たり配当⾦ 円 20 20 20 ‒ 20 27.5 45 60
標 ROE % 8.4 9.4 6.0 7.6 8.2 5.6 14.1 15.6
ROIC % 6.0 4.7 4.7 ‒ 4.9 10.4 13.1 12.9
EBITDA有利⼦負債⽐率 倍 1.7 1.2 1.1 ‒ 1.3 0.5 0.5 1.0
D/Eレシオ 倍 0.46 0.28 0.22 ‒ 0.31 0.19 0.17 0.5
CCC ⽇ 139 143 146 ‒ 123 114 126 149
PER 倍 27.7 25.3 43.5 34.2 36.8 95.6 44.8 42.2
PBR 倍 2.1 2.2 2.6 ‒ 3.0 5.1 6.1 6.3
時価総額 10億円 723.8 850.7 1,009.3 ‒ 1,181.3 2,175.4 2,756.8 3,112.8
株 期末株価 円 1,816 2,133 2,529 ‒ 2,959 5,446 6,892 7,782
価
指
騰落率 % +36.9 +17.5 +18.6 ‒ +17.0 +84.0 +26.6 +12.9
標 (参考)
TOPIX (期末) 円 1,202.89 1,543.11 1,547.30 ‒ 1,518.61 1,817.56 1,494.09 1,721.36
騰落率 % +16.3 +28.3 +0.3 ‒ △1.9 +19.7 △17.8 +15.2
2014/3 2015/3 2015/12 2016/12 2017/12 2018/12 2019/12
政策保有株式
期間補正前 期間補正後
銘柄数 社 103 97 90 ‒ 84 80 75 53
貸借対照表上計上額 10億円 18.0 21.5 21.5 ‒ 19.4 20.3 14.3 5.9
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