4911 資生堂 2019-11-07 15:05:00
2019年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2019年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
第3四半期決算短信 日本基準 連結)
2019年11月7日
上 場 会 社 名 株式会社資生堂 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4911 URL https://www.shiseidogroup.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役 社長 兼 CEO (氏名) 魚谷 雅彦
問合せ先責任者 (役職名) IR部長 (氏名) 北川 晴元 (TEL) 03-3572-5111
四半期報告書提出予定日 2019年11月11日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (投資家・アナリスト等向け電話会議 )
(百万円未満切捨て)
1.2019年12月期第3四半期の連結業績(2019年1月1日~2019年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年12月期第3四半期 846,625 5.1 103,324 1.9 100,718 △1.9 72,458 13.2
2018年12月期第3四半期 805,760 10.2 101,412 43.5 102,663 45.9 64,000 ―
(注) 包括利益 2019年12月期第3四半期 65,977百万円( 1.5%) 2018年12月期第3四半期 65,033百万円( ―%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2019年12月期第3四半期 181.42 181.24
2018年12月期第3四半期 160.23 160.04
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2019年12月期第3四半期 1,080,301 510,506 45.4
2018年12月期 1,009,618 468,462 44.4
(参考) 自己資本 2019年12月期第3四半期 490,450百万円 2018年12月期 448,580百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2018年12月期 ― 20.00 ― 25.00 45.00
2019年12月期 ― 30.00 ―
2019年12月期(予想) 30.00 60.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2019年12月期の連結業績予想(2019年1月1日~2019年12月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
1,134,000 3.6 113,000 4.3 109,000 △0.4 78,500 27.8 196.54
通期
~1,139,000 ~4.0 ~120,000 ~10.8 ~116,000 ~5.9 ~83,000 ~35.2 ~207.81
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
当社グループのIFRS適用子会社は、第1四半期連結会計期間よりIFRS第16号「リース」を適用しています。詳細については、【添
付資料】10ページ「2. 四半期連結財務諸表(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2019年12月期3Q 400,000,000株 2018年12月期 400,000,000株
② 期末自己株式数 2019年12月期3Q 573,586株 2018年12月期 618,049株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2019年12月期3Q 399,404,058株 2018年12月期3Q 399,427,535株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
当資料の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、資生堂の将来に関する見通し及び計画に基づいた将来予測です。これらの
将来予測には、リスクや不確定な要素が含まれており、実際の業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。業績予
想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注意事項については、【添付資料】5ページ「1.当四半期決算に関する定
性的情報(2)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………… 2
(2)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………… 5
2.四半期連結財務諸表 …………………………………………………………………………………… 6
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 6
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………… 8
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………… 10
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………… 10
(四半期連結損益計算書関係) …………………………………………………………………… 10
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………… 10
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………… 10
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………… 11
-1-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1) 経営成績に関する説明
親会社株主に
売上高 営業利益 経常利益 帰属する 1 株当たり
四半期純利益 四半期純利益
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (円)
2019 年 12 月期
846,625 103,324 100,718 72,458 181.42
第 3 四半期累計期間
2018 年 12 月期
805,760 101,412 102,663 64,000 160.23
第 3 四半期累計期間
増減率 5.1% 1.9% △1.9% 13.2% 13.2%
外貨増減率 7.2%
実質増減率 7.7%
当第 3 四半期連結累計期間(2019 年 1 月 1 日~2019 年 9 月 30 日)の国内における景況感は、雇用・所得環
境の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調が続きました。国内化粧品市
場は、10 月の消費税増税前の駆け込み需要もあり回復基調が継続するとともに、全体として増加傾向が続く訪
日外国人によるインバウンド需要もあり、堅調に推移しました。海外化粧品市場は、国によりばらつきがみら
れる欧州は弱い成長にとどまり、メイクアップのマイナス成長が続いた米州も低調に推移しました。一方、中
国を含むアジアでは、香港などでの厳しい市場環境による影響があったものの、全体としては堅調に成長しま
した。
資生堂グループは 2015 年に、100 年先も輝き続ける企業となるため中長期戦略 VISION 2020 をスタートさ
せました。日本発のグローバルビューティーカンパニーとして競争に勝ち抜くため、全ての活動をお客さま起
点とし、グローバルでブランド価値向上に取り組んでいます。
当期は、VISION 2020 の第 2 フェーズである後半 3 カ年の 2 年目であり、成長加速のための新戦略の実行に
取り組んでいます。成長をけん引するプレステージブランドやメイド・イン・ジャパンのコスメティクス・パ
ーソナルケアブランドにマーケティング投資を集中するとともに、デジタルマーケティングやイノベーション
創出への投資強化も進めています。加えて、課題であるサプライチェーンの基盤構築、米州・欧州の収益性向
上に取り組んでいます。本年 10 月に当社は、 “Clean”市場においてミレニアルや Generation Z と呼ばれる若
年層を含む幅広いお客さまから高い支持を得ているスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収を発表しま
した(詳細は 2019 年 10 月 8 日付リリースをご参照下さい)「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポー ボーテ」などの
。
日本発ブランドに、 グローバルで大きな需要のポテンシャルを有する米国発の同ブランドを加えることにより、
主力であるプレステージ・スキンケア事業をさらに強化・発展させるとともに、米州事業の収益基盤を強化し
ます。
当第 3 四半期連結累計期間の売上高は、現地通貨ベースで前年比 7.2%増、円換算後では、前年比 5.1%増の
8,466 億円となりました。アメニティグッズ事業等の撤退影響を除く実質ベースでは、前年比 7.7%増となりま
した。
営業利益は、マーケティングや研究開発、人材への投資を強化する一方、売上増に伴う差益増等により、前
年比 1.9%増の 1,033 億円となりました。 また、 売上高営業利益率は 12.2%と 2 桁の収益性を継続しています。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、 税金費用の減少などにより前年比 13.2%増の 725 億円となりました。
なお、第 3 四半期連結累計期間の売上高、営業利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は過去最高となり
ました。
当第 3 四半期連結累計期間における財務諸表項目 (収益及び費用) の主な為替換算レートは、 米ドル=109.2
1
円、1 ユーロ=122.7 円、1 中国元=15.9 円です。
-2-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
【連結】 (単位:百万円)
セグメント間の内部売上高
当第 3 四半期 前第 3 四半期 外貨 又は振替高を含めた売上高
区 分 構成比 構成比 増 減 増減率
(累計) (累計) 増減率 当第 3 四半期 前第 3 四半期
(累計) (累計)
売 日本事業 350,665 41.4% 340,125 42.2% 10,540 3.1% 3.1% 382,929 363,413
上 中国事業 158,522 18.7% 140,540 17.5% 17,982 12.8% 18.3% 159,007 140,800
高 アジアパシフィック事業 53,658 6.3% 51,878 6.4% 1,780 3.4% 7.1% 55,350 53,386
米州事業 93,476 11.1% 94,559 11.7% △1,083 △1.1% △0.1% 123,705 122,174
欧州事業 76,176 9.0% 75,072 9.3% 1,103 1.5% 8.3% 84,748 84,064
トラベルリテール事業 78,008 9.2% 67,256 8.3% 10,752 16.0% 17.9% 78,200 67,377
プロフェッショナル事業 10,966 1.3% 10,500 1.3% 465 4.4% 6.7% 11,485 11,015
その他 25,151 3.0% 25,827 3.3% △676 △2.6% △2.6% 117,857 105,180
小 計 846,625 100.0% 805,760 100.0% 40,865 5.1% 7.2% 1,013,284 947,414
調整額 ― ― ― ― ― ― ― △166,658 △141,654
合 計 846,625 100.0% 805,760 100.0% 40,865 5.1% 7.2% 846,625 805,760
(単位:百万円)
当第 3 四半期 前第 3 四半期
区 分 売上比 売上比 増 減 増減率
(累計) (累計)
営 日本事業 76,019 19.9% 71,610 19.7% 4,408 6.2%
業 中国事業 23,925 15.0% 23,452 16.7% 473 2.0%
利 アジアパシフィック事業 5,467 9.9% 7,129 13.4% △1,661 △23.3%
益 米州事業 △11,298 △9.1% △9,611 △7.9% △1,686 ―
又 欧州事業 △3,436 △4.1% △4,759 △5.7% 1,323 ―
は トラベルリテール事業 17,731 22.7% 14,990 22.2% 2,740 18.3%
損 プロフェッショナル事業 432 3.8% 400 3.6% 32 8.1%
失 その他 △2,729 △2.3% 1,322 1.3% △4,051 ―
小 計 106,112 10.5% 104,534 11.0% 1,578 1.5%
調整額 △2,788 ― △3,122 ― 333 ―
合 計 103,324 12.2% 101,412 12.6% 1,912 1.9%
(注) 1 第 1 四半期連結会計期間より、当社グループ内の経営管理体制に合わせ、報告セグメントの区分方法を見直しています。従来「プ
ロフェッショナル事業」に計上していた資生堂美容室㈱は「その他」へ、
「日本事業」に計上していた資生堂アステック㈱と花椿
ファクトリー㈱は「その他」へ計上しています。なお、前第 3 四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の区分
方法により作成したものを記載しています。
2 前第 3 四半期連結会計期間より、当社グループ内の経営管理体制に合わせ、従来「日本事業」に計上していた㈱イプサの業績
は「その他」へ計上しています。
3 「その他」は、本社機能部門、㈱イプサ、資生堂美容室㈱、生産事業、フロンティアサイエンス事業(化粧品原料、医療用医薬品)
及び飲食業などを含んでいます。
4 営業利益又は損失における売上比は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高に対する比率です。
5 営業利益又は損失の調整額は、主にセグメント間の取引消去の金額です。
-3-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
各報告セグメントの概況は次のとおりです。
【日本事業】
日本事業では、集中的にマーケティング投資を強化している“肌 3 分野”が好調を継続し、スキンケア商品を
リニューアルした「クレ・ド・ポー ボーテ」や、 「アルティミューン」の目もと用美容液、ファンデーションが
好調な「SHISEIDO」
、化粧水・乳液やしわ改善クリーム等が貢献している「エリクシール」が消費税増税前の駆け
込み需要もあり、引き続き高い成長性を確保しました。加えて、アジア全域でのクロスボーダーマーケティング
の強化により拡大するインバウンド需要を確実に獲得した一方で、円高の影響や中国の電子商取引法施行に伴う
インバウンドのバイヤー需要の減少、天候不順の影響もありました。以上のことから、売上高は前年比 3.1%増
の 3,507 億円となりました。アメニティグッズ事業等の撤退影響を除いた実質前年比は 4.3%増となりました。
営業利益は、売上増に伴う差益増や費用の効率運用などにより、前年比 6.2%増の 760 億円となりました。
【中国事業】
中国事業では、 「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ」「イプサ」「NARS」などのプレステージブランドが高
、 、 、
成長を持続しました。これに加え、コスメティクスブランドではメイド・イン・ジャパンブランドの「エリクシ
ール」や「アネッサ」が引き続き大きく伸長しました。香港でのデモによる影響があったものの、中国本土にお
ける引き続き高い消費者需要により、売上高は現地通貨ベースで前年比 18.3%増、円換算後では前年比 12.8%増
の 1,585 億円となりました。営業利益は、ソーシャルメディアなどへデジタルマーケティング投資を強化してい
る一方、売上増に伴う差益増などにより、前年比 2.0%増の 239 億円となりました。
【アジアパシフィック事業】
アジアパシフィック事業では、不透明な経済環境の中で、 「SHISEIDO」「LAURA MERCIER」などのプレステージ
、
ブランドが好調を継続したことに加え、 「エリクシール」や「アネッサ」が大きく伸長したことなどにより、売上
高は現地通貨ベースで前年比 7.1%増、円換算後では前年比 3.4%増の 537 億円となりました。営業利益は、売上
増に伴う差益増があった一方、 マーケティング投資の強化などにより、 前年比 23.3%減の 55 億円となりました。
【米州事業】
米州事業では、売上高は、現地通貨ベースで前年比 0.1%減、円換算後で前年比 1.1%減の 935 億円となりまし
た。ブランド別では、収益性が低い直営店の閉鎖などの構造改革を継続している「bareMinerals」の売上が前年
を下回りましたが、 「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポー ボーテ」などのプレステージスキンケアブランドが成長を
継続したほか、フレグランスブランドの「Dolce&Gabbana」が新製品の投入などにより、好調に推移しました。営
業損失は組織強化に伴う費用増などにより、前年に対し 17 億円増の 113 億円となりました。米州事業を機能別に
分けると、米州における販売事業(コマーシャルベース) 、グローバルで展開するメイクアップのブランドホルダ
(注)
ー機能、メイクアップ、デジタル、テクノロジーの価値創造拠点となる“センター・オブ・エクセレンス” 機
能を持ち、これらのグローバル機能の戦略的投資も負担しています。今後は、 「bareMinerals」の構造改革や新た
に買収した「Drunk Elephant」の展開強化を通じて収益性を改善していきます。
【欧州事業】
欧州事業では、 「SHISEIDO」や「NARS」などのプレステージブランドが成長を継続したことや、フレグランスで
「narciso rodriguez」や新製品を投入した「Dolce&Gabbana」が伸長したことなどにより、売上高は現地通貨ベ
ースで前年比 8.3%増、円換算後では前年比 1.5%増の 762 億円となりました。売上増に伴う差益増などにより、
営業損失は前年に対し 13 億円減の 34 億円となりました。欧州事業を機能別に分けると、欧州における販売事業
(コマーシャルベース) 、フレグランスのブランドホルダー機能、フレグランスの“センター・オブ・エクセレン
ス”機能を持ち、これらのグローバル機能の戦略的投資も負担しています。今後は、フレグランスに加え、スキ
ンケアの展開を加速しながら売上を拡大することで収益性を改善していきます。
-4-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
【トラベルリテール事業】
トラベルリテール事業では、供給体制が整ってきた中でアジアを中心に 「SHISEIDO」、
「クレ・ド・ポー ボーテ」、
「アネッサ」などがけん引し、売上高は現地通貨ベースで前年比 17.9%増、円換算後では前年比 16.0%増の 780
億円となりました。営業利益は、売上増に伴う差益増などにより、前年比 18.3%増の 177 億円となりました。
【プロフェッショナル事業】
プロフェッショナル事業では、引き続き中国が好調に推移し、売上高は現地通貨ベースで前年比 6.7%増、円
換算後では前年比 4.4%増の 110 億円となりました。営業利益は、売上増に伴う差益増などにより、前年比 8.1%
増の 4 億円となりました。
(注) “センター・オブ・エクセレンス”とは、スキンケアは日本、メイクアップ、デジタル、テクノロジーは米州、フレグランスは欧州と
いった、各カテゴリーにおいてグローバルで最先端の地域が、当社のグローバルな戦略立案・商品開発をリードする体制のことです。
(2) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当第 3 四半期連結累計期間の業績は、日本事業での消費税増税前の駆け込み需要や拡大するインバウンド需
要の獲得、全社の成長をけん引する中国事業やトラベルリテール事業などにより、過去最高水準を維持してい
ます。一方で、為替や米中貿易摩擦に起因する不透明感の高まり、香港、韓国市場などでの売上減少、加えて、
国内の天候不順やインバウンドでのバイヤーの減少、さらに米国における流通構造の変化やメイクアップ市場
の減速などが続いています。こうした状況を踏まえ、2019 年 8 月 8 日に公表した 2019 年 12 月期の連結通期予
想について以下のとおり修正いたします。なお、今回の業績予想の修正に伴う配当予想の変更はありません。
2019 年 12 月期 通期連結業績予想数値の修正 (2019 年1月1日~2019 年 12 月 31 日)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回(2019 年 8 月 8 日)発表予想(A) 1,164,000 120,000 116,000 83,000 207.81
1,134,000 113,000 109,000 78,500 196.54
今回修正予想(B) ~ ~ ~ ~ ~
1,139,000 120,000 116,000 83,000 207.81
△25,000 ― ― ―
増減額(B-A) ~ ~ ~ ~
△30,000 △7,000 △7,000 △4,500
△2.1% ― ― ―
増減率(%) ~ ~ ~ ~
△2.6% △5.8% △6.0% △5.4%
前期実績
1,094,825 108,350 109,489 61,403 153.74
(2018 年 12 月期)
-5-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年12月31日) (2019年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 125,891 100,352
受取手形及び売掛金 166,491 173,679
たな卸資産 149,788 172,754
その他 42,811 61,279
貸倒引当金 △1,989 △2,083
流動資産合計 482,994 505,981
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 191,335 200,423
減価償却累計額 △103,727 △99,769
建物及び構築物(純額) 87,607 100,653
機械装置及び運搬具 84,055 85,365
減価償却累計額 △61,867 △59,379
機械装置及び運搬具(純額) 22,188 25,985
工具、器具及び備品 81,024 88,717
減価償却累計額 △51,968 △51,999
工具、器具及び備品(純額) 29,055 36,718
土地 49,795 44,942
リース資産 8,231 9,282
減価償却累計額 △3,630 △4,232
リース資産(純額) 4,601 5,050
使用権資産 - 23,588
減価償却累計額 - △4,672
使用権資産(純額) - 18,916
建設仮勘定 41,937 57,517
有形固定資産合計 235,185 289,785
無形固定資産
のれん 12,610 10,978
リース資産 233 184
商標権 111,001 101,549
その他 41,561 45,132
無形固定資産合計 165,406 157,845
投資その他の資産
投資有価証券 23,026 16,752
長期前払費用 15,363 15,848
繰延税金資産 59,691 58,806
その他 28,016 35,334
貸倒引当金 △66 △51
投資その他の資産合計 126,031 126,689
固定資産合計 526,624 574,320
資産合計 1,009,618 1,080,301
-6-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年12月31日) (2019年9月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 56,870 29,315
電子記録債務 45,422 56,283
短期借入金 2,725 15,318
1年内返済予定の長期借入金 730 730
1年内償還予定の社債 10,000 25,000
リース債務 1,746 8,428
未払金 73,836 65,747
未払法人税等 20,129 10,189
返品調整引当金 10,795 9,681
返金負債 4,741 4,547
賞与引当金 30,782 27,486
役員賞与引当金 211 90
危険費用引当金 471 216
事業撤退損失引当金 3,204 1,421
その他 78,272 76,575
流動負債合計 339,940 331,032
固定負債
社債 30,000 15,000
長期借入金 28,105 70,924
リース債務 2,469 16,324
長期未払金 54,639 49,211
退職給付に係る負債 76,877 73,891
債務保証損失引当金 350 350
環境対策引当金 144 54
繰延税金負債 3,316 2,754
その他 5,312 10,251
固定負債合計 201,215 238,761
負債合計 541,156 569,794
純資産の部
株主資本
資本金 64,506 64,506
資本剰余金 70,748 70,737
利益剰余金 319,001 369,335
自己株式 △2,829 △2,632
株主資本合計 451,427 501,948
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 4,992 3,814
為替換算調整勘定 15,645 5,490
退職給付に係る調整累計額 △23,484 △20,802
その他の包括利益累計額合計 △2,846 △11,497
新株予約権 952 1,210
非支配株主持分 18,929 18,846
純資産合計 468,462 510,506
負債純資産合計 1,009,618 1,080,301
-7-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年9月30日) 至 2019年9月30日)
売上高 805,760 846,625
売上原価 170,095 178,238
売上総利益 635,665 668,387
販売費及び一般管理費 534,253 565,063
営業利益 101,412 103,324
営業外収益
受取利息 890 954
受取配当金 302 238
持分法による投資利益 213 286
受取家賃 537 467
補助金収入 2,803 1,074
その他 941 1,421
営業外収益合計 5,687 4,442
営業外費用
支払利息 563 1,585
為替差損 2,260 3,428
その他負債の利息 1,049 954
その他 562 1,079
営業外費用合計 4,435 7,047
経常利益 102,663 100,718
特別利益
固定資産売却益 628 649
投資有価証券売却益 2,715 2,166
事業譲渡益 48 -
特別利益合計 3,392 2,816
特別損失
固定資産処分損 781 935
投資有価証券売却損 - 165
構造改革費用 310 1,469
関係会社整理損 - 466
事業撤退損 3,586 -
特別損失合計 4,678 3,036
税金等調整前四半期純利益 101,377 100,498
法人税、住民税及び事業税 34,962 22,803
過年度法人税等 - 3,607
法人税等調整額 △633 △1,101
法人税等合計 34,329 25,309
四半期純利益 67,048 75,188
非支配株主に帰属する四半期純利益 3,047 2,729
親会社株主に帰属する四半期純利益 64,000 72,458
-8-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年9月30日) 至 2019年9月30日)
四半期純利益 67,048 75,188
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,581 △1,109
為替換算調整勘定 △4,140 △10,796
退職給付に係る調整額 3,698 2,686
持分法適用会社に対する持分相当額 8 8
その他の包括利益合計 △2,014 △9,211
四半期包括利益 65,033 65,977
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 62,395 63,807
非支配株主に係る四半期包括利益 2,637 2,169
-9-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(四半期連結損益計算書関係)
構造改革費用
当第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
世界全地域で推進中の構造改革に伴う臨時的な費用のうち、オフィス移転に係るものです。
関係会社整理損
当第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
海外連結子会社の清算に伴う為替換算調整勘定の取崩によるものです。
過年度法人税等
当第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
当社と海外連結子会社との取引に関する見積追徴税額です。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
当社グループのIFRS適用子会社は、第1四半期連結会計期間からIFRS第16号「リース」を適用しています。
従来、借手のリース取引については、オペレーティング・リース及びファイナンス・リースとして処理してい
、
ましたが、本基準の適用により、第1四半期連結会計期間から使用権資産及びリース債務として会計処理していま
す。ただし、短期リース及び少額リースに該当する場合は、使用権資産及びリース債務を認識していません。
当該基準により認識することとなった使用権資産及びリース債務は、四半期連結貸借対照表上、使用権資産(純
額)として18,916百万円計上し、流動負債及び固定負債のリース債務にそれぞれ6,463百万円、13,984百万円含め
ています。また、当第3四半期連結累計期間末における使用権資産の減価償却累計額は4,672百万円です。
この変更による当第3四半期連結累計期間の損益に与える影響は軽微です。
本基準の適用にあたっては、経過措置で認められている、本基準の適用による累積的影響を適用開始日に認識
する方法を採用しています。使用権資産の測定方法はリース債務の測定額に前払及び未払リース料を調整する方
法を採用しており、この結果、期首利益剰余金への影響はありません。
-10-
㈱資生堂(4911) 2019年12月期 第3四半期決算短信
(重要な後発事象)
取得による企業結合
当社は、2019年10月8日、連結子会社のShiseido Americas Corporation(以下、SAC) を通じて、独自のブラン
ドポジショニングで、米国市場を中心に急成長するブランド「Drunk Elephant」を所有するDrunk Elephant
Holdings, LLC(以下、買収対象企業)を買収することにつき、当社、SAC、買収対象企業及び同社株主との間で
合意し、持分譲渡契約を締結しました。
1 企業結合の概要
(1) 被取得企業の名称及び事業の概要
被取得企業の名称 Drunk Elephant Holdings,LLC ※1
事業の内容 化粧品のマーケティング等
※1 買収対象企業の持分保有者を整理するために、その持分の一部(10%未満)を一時的に保有することとな
るVMG Drunk Elephant Blocker,Inc.という法人が存在しますが、SACはその法人も併せて買収し、直接ま
たは間接に買収対象企業の持分を100%保有します。
(2) 企業結合を行った主な理由
当社が掲げる中長期戦略 VISION 2020 のゴールであるグローバル成長の加速、並びに各地域本社が持つ
競争力や経営資源を十分に活用するという戦略の一環として、欧米地域を中心に拡大している化粧品市場
の1つである“Clean”市場で強いプレゼンスを持ち、今後より高い成長を期待できる「Drunk Elephant」
をポートフォリオに加えることにより、主力であるプレステージ・スキンケア事業をさらに強化・発展さ
せていくためです。それと同時に、収益性の高い主力のスキンケア事業のさらなる拡大を通じて、米州事
業の収益性の向上をめざします。
(3) 企業結合日
2019年11月7日
(4) 企業結合の法的形式
現金を対価とする株式取得
(5) 結合後企業の名称
変更ありません。
(6) 取得予定の持分比率
100%
(7) 取得企業を決定するに至った主な根拠
当社の子会社であるSACが現金を対価として株式及び化粧品ブランドを取得したことによります。
2 被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳
企業結合日に支出する現金 845百万米ドル※2
※2 買収資金は手元流動性資金及び銀行借り入れにより充当する予定です。
なお、当該取得の対価は調整される可能性があります。
3 発生するのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間
発生するのれんの金額については、現在算定中です。
-11-