4593 M-ヘリオス 2021-03-31 15:00:00
体性幹細胞再生医薬品HLCM051の日本における急性呼吸窮迫症候群を対象とする治験(ONE-BRIDGE試験)患者組み入れ完了のお知らせ [pdf]

                                                       2021 年3月 31 日
各   位
                   会  社  名 株    式    会    社    ヘ    リ     オ    ス
                   代 表 者 名 代 表 執 行 役 社 長 CEO 鍵      本     忠    尚
                           (コード番号:4593 東証マザーズ)
                   問 合 せ 先 執 行 役       C F O リチャード・キンケイド
                           ( T E L :   0 3 - 5 9 6 2 - 9 4 4 0 )



             体性幹細胞再生医薬品 HLCM051 の
    日本における急性呼吸窮迫症候群を対象とする治験(ONE-BRIDGE 試験)
               患者組み入れ完了のお知らせ


 当社は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS: Acute Respiratory Distress Syndrome)※1 を対象疾患とし
た体性幹細胞再生医薬品である HLCM051※2 の治験(治験名称:ONE-BRIDGE 試験。以下、本治
験と言います。)を実施しておりましたが、この度、患者の組み入れが完了いたしましたので、
お知らせいたします。

  本治験は、肺炎を原因とする ARDS 患者に対して HLCM051 の有効性及び安全性について標準
治療を比較対照群として非盲検下で検討を行ってまいりました。本試験の概要は、2019 年4月
22 日の当社発表をご参照ください。
  今後は、治験登録患者の経過観察期間を経てデータ解析・評価を行う予定です。

 なお、本治験では、新型コロナウイルス  (COVID-19)肺炎由来の ARDS 患者に対する HLCM051
の安全性についても別コホート(評価対象群)にて非盲検下で検討を行っておりましたが、こち
らにつきましては、2020 年8月に患者の組み入れが完了しております※3。

 本件に関して、2021 年 12 月期業績への影響につき今後開示すべき事項が発生した場合には、
速やかにお知らせいたします。



※1 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
 ARDS は、単一の疾患ではなく、基礎疾患や外傷等によって好中球等の免疫系が過剰に誘発さ
れ、炎症を起こすことにより肺が傷害を受け肺水腫となり、その結果、重度の呼吸不全となる症
状の総称です。  ARDS 診療ガイドラインによると、死亡率は 30~58%と予後が非常に悪い病気で
す。ARDS に対する治療として、集中治療室で人工呼吸器を用いた呼吸管理を中心とする全身管
理が行われます。

※2 HLCM051
 HLCM051 は、日本国内における体性幹細胞再生医薬品の開発パイプラインです。当社は 2016
年1月に、米国のバイオベンチャー企業 Athersys, Inc.と、同社の開発する幹細胞製品 MultiStem®
を用いた脳梗塞に対する再生医療等製品の国内での開発・販売に関する独占的なライセンス契約
を締結し、本パイプラインを導入いたしました。さらに 2018 年6月に同社との提携を拡大した
ことにより、日本における急性呼吸窮迫症候群に対する開発・販売ライセンスを取得し、開発を
開始いたしました。




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※3 新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎由来の ARDS 患者に対する組み入れ
 概要については、下記の当社発表をご参照ください。
 2020 年 4 月 13 日発表、2020 年 8 月 12 日発表

                                              以上




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