4588 M-オンコリスバイオ 2020-03-30 17:15:00
次世代テロメライシンOBP-702の開発に向けた助成金採択に関するお知らせ [pdf]

                                                2020年3月30日
各 位
                   会   社   名   オンコリスバイオファーマ株式会社
                   代 表 者 名     代 表 取 締 役 社 長     浦 田   泰 生
                                               (コード番号:4588)
                   問 合 せ 先     取 締 役 管 理 担 当     吉 村   圭 司
                                          (TEL.03-5472-1578)


       次世代テロメライシンOBP-702の開発に向けた
           助成金採択に関するお知らせ

 この度、当社の腫瘍溶解ウイルスの開発パートナーである岡山大学が、次世代テロメライ
シン OBP-702 の開発に関して、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の助成
を受けることが決定しましたので、お知らせします。

  当社が開発を進めています OBP-702 は、がんのウイルス療法「テロメライシン(OBP-
301)」に、がん抑制遺伝子 p53 を搭載した次世代テロメライシンです。がん抑制遺伝子
p53 による「遺伝子治療」とテロメライシン(OBP-301)の「腫瘍溶解機能」を組み合わせ
た2つの抗腫瘍効果を持つウイルスとして開発を進めています。
  がん患者様全体の内、30%~40%で p53 遺伝子の変異または欠損が認められており、特に
難治がんである膵臓がんなどでは高率に変異が認められています。p53 遺伝子変異・欠損が
認められるがん患者様に対して、OBP-702 を投与することで、テロメライシン(OBP-301)
の特徴であるテロメラーゼ陽性のがん細胞において特異的に増殖して破壊し、同時にがん細
胞の中で発現された p53 蛋白質ががん細胞を自然死(アポトーシス)させたり、がんに対す
る免疫を強くしたりする機能を有しています。
  今後、既存の治療法に抵抗を示すがんや、テロメライシン(OBP-301)で効果が得られに
くかったがん種等、アンメットメディカルニーズを充実させる治療薬へと開発してゆきます。

 当社は引き続き、次世代テロメライシン OBP-702 の研究開発を促進させ、2022 年までに
臨床試験開始を目指していきます。

<助成の内容>
 事業:令和 2 年度「革新的がん医療実用化研究事業」
 領域:革新的がん治療薬(再生医療等製品)の実用化に向けた非臨床試験
 研究開発課題名:「難治がんに対する p53 がん抑制遺伝子搭載武装化アデノウイルス製剤
           の実用化のための非臨床試験」
 所属:岡山大学
 代表者:藤原 俊義
 研究開発実施予定期間:2021 年度~2023 年度(予定)

 なお、本件に関する業績への影響等につきましては、2020 年2月7日公表の「2019 年 12
月期 決算短信[日本基準](非連結)」に記載の通り、現時点では業績に与える未確定な
要素が多いことから、2020 年 12 月期の業績予想は適正かつ合理的な数値の算出が困難な状
況と考えており、予想の公表をしておりません。
                                           以 上