4588 M-オンコリスバイオ 2020-09-18 15:00:00
特別損失の発生に関するお知らせ [pdf]
2020年9月18日
各 位
会 社 名 オンコリスバイオファーマ株式会社
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 浦 田 泰 生
(コード番号:4588)
問 合 せ 先 取 締 役 管 理 担 当 吉 村 圭 司
(TEL.03-5472-1578)
特別損失の発生に関するお知らせ
当社は本日開催の取締役会において、Unleash Immuno Oncolytics, Inc.(米国ミズーリ
州。以下「アンリーシュ社」)の投資有価証券等に関して、アンリーシュ社の事業状況に基
づく評価見直しを行った結果、減損処理を行うことを決定しましたので、お知らせします。
1. 特別損失の発生について
当社は、局所投与のウイルスであるがんのウイルス療法テロメライシンや次世
代テロメライシン OBP-702 などのパイプライン群に、転移がんに適応できる全
身投与可能ながん免疫機能を直接増強させる遺伝子改変ウイルスを追加し、『腫
瘍溶解アデノウイルスのプラットフォーム』を拡充させるため、2018 年2月に
新規腫瘍溶解アデノウイルスの開発に特化したアンリーシュ社の転換社債を引受
けました。また、アンリーシュ社の研究開発状況を把握して投資目的を達成する
ために、取締役1名を派遣しています。
しかしながら、アンリーシュ社において目的としていた新規ウイルスの遺伝子
構築は逐次進んではいるものの、資金調達も含めた事業計画は転換社債引受時か
ら遅延している状況です。
これらの状況を勘案した結果、当社が引受けたアンリーシュ社転換社債を取得
日為替レートで換算した 321,000,000 円を投資有価証券評価損とし、本転換社債
にかかる未収利息を 2020 年第3四半期末(2020 年9月 30 日)時点の為替レー
トで換算した全額を貸倒損失とし、その合計額を特別損失として計上いたします。
なお、2019 年 12 月度の期末(2019 年 12 月 31 日)為替レート 109.54 円によ
り円換算すると未収利息は 36,949,490 円となり、投資有価証券評価損を合わせ
た特別損失の合計額は 357,949,490 円になります。
2. 今後の見通しについて
当社は、今後もアンリーシュ社と連携を強化し、投資時の目的であった『全身
投与可能なウイルスを当社パイプラインに加えて、アデノウイルスのプラット
フォームを拡充させること』を目指します。また、2020 年4月に設立した当社
100%子会社 OPA Therapeutics Inc.社長の Frank Tufaro 博士(元 DNAtrix Inc.
代表取締役社長)を取締役としてアンリーシュ社へ派遣し、アンリーシュ社の資
金調達を完了させ、集約的に新規ウイルスの完成を目指します。
3. 業績への影響
当該事象により、2020 年 12 月期第3四半期(2020 年1月1日から 2020 年9
月 30 日まで)の決算において上記特別損失を計上することとなりますが、本件
に関する業績への影響等につきましては、2020 年8月7日公表の「2020 年 12
月期第2四半期決算短信[日本基準](非連結)」に記載の通り、現時点では業
績に与える未確定な要素が多いことから、2020 年 12 月期の業績予想は適正かつ
合理的な数値の算出が困難な状況と考えており、予想の公表をしておりません。
以 上