4588 M-オンコリスバイオ 2020-08-06 15:00:00
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の開発方針について [pdf]

                                                     2020年8月6日


各 位


                    会   社       名   オンコリスバイオファーマ株式会社
                    代 表 者 名         代 表 取 締 役 社 長   浦田     泰生
                                              (コード番号:4588)
                    問 合 せ 先         取 締 役 管 理 担 当   吉村     圭司
                                              (TEL.03-5472-1578)


        COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の
                   開発方針について

 当社の新型コロナウイルス感染症治療薬に関して、今後の開発方針及び開発計画をお知ら
せいたします。

1. 開発方針
  当社は『人類の正常で健全な医療と経済活動に貢献したい。    』と考え、新型コロナウイルス
感染症治療薬の研究・開発を進めています。この度、当社は新型コロナウイルス感染症治療
薬 OBP-2001 を特定し、下記の方針で開発を進めていきます。

  ① 新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスである SARS-CoV-2 を特異的に阻害する。
  ② 投与や取扱いの難易度を下げるために、経口投与が可能な製剤を目指す。
  ③ レムデシビルと作用点が異なっていると考えられるため、   併用による治療効果の向
    上を目指す。

2. 開発計画の概要
  2020 年 6 月 19 日に開示しました『COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の開発
着手について』に記載の通り、当社は、鹿児島大学が出願中の抗 SARS-CoV-2 薬の特許を譲
り受けました。その結果、        『同じ系で同時に比較する実験で、レムデシビルと同等またはそれ
以上の SARS-CoV-2 に対する増殖抑制効果が、鹿児島大学によって確認された化合物群』を
用いて、当社は新型コロナウイルス感染症治療薬の開発に着手しています。

 この度、OBP-2001 を用いて探索毒性試験を行った結果、一般状態、体重、血液・血液生化
学的検査、剖検所見に変化は認められませんでした。また、血中半減期が約 5 時間と推測さ
れ、経口吸収性が示唆されました。

 当社は OBP-2001 を『先行化合物』として、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を進め
ます。動物を用いた安全性試験で推定臨床投与量での安全性が確保されると判断され、治験
薬の GMP 製造が完了することを条件に治験届を提出し、   2021 年中の臨床入りを目指します。
また、先行する OBP-2001 を改良した『バックアップ化合物』の探索も、先行化合物の開発と


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並行して実施します。

 現在、当社はこれらの開発を進めるために助成金の活用を検討しています。助成金の採択
を受けた場合には、速やかに開示していく方針です。

 本件に関する 2020 年 12 月期業績への影響等は、現時点で軽微です。なお、当社の事業モ
デル上、臨床試験に入るための前臨床試験や治験薬の GMP 製造により先行して支出が発生し
ます。一方、現時点で確定した事実はありませんが、ライセンス先や助成金等が獲得できれ
ば収入が生じる可能性があります。

                                           以 上




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