4588 M-オンコリスバイオ 2020-06-19 13:00:00
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の開発着手について [pdf]

                                                   2020年6月19日
各 位
                   会   社       名   オンコリスバイオファーマ株式会社
                   代 表 者 名         代 表 取 締 役 社 長   浦田     泰生
                                             (コード番号:4588)
                   問 合 せ 先         取 締 役 管 理 担 当   吉村     圭司
                                             (TEL.03-5472-1578)




       COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の
                  開発着手について


 当社は鹿児島大学と特許譲受に関する契約を締結し、未だ世界的にも特異的治療薬のない
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の開発に着手することとなりましたので、お
知らせいたします。

 当社は 2006 年より鹿児島大学と共同研究契約を締結し、新規抗 HCV 薬や抗 HBV 薬の探
索をテーマに、ヒトレトロウイルス学共同研究センターの馬場昌範センター長率いる同セン
ター・鹿児島大学キャンパスの研究グループと創薬研究を進めてまいりました。

 このたび、鹿児島大学は、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスである SARS-CoV-2
に対して強い増殖抑制効果を有する化合物群を特定することが出来ました。培養細胞を用い
た実験において SARS-CoV-2 への効果を調べた結果、これらの化合物は、宿主細胞に対して
影響を示さない濃度において、承認済みの新型コロナウイルス治療薬レムデシビル(ギリア
ド社)と同等またはそれ以上の活性を示すことが、同じ系で同時に比較する実験で確認出来
ました。

  上記の研究成果に基づき、当社は本日開催の取締役会において、鹿児島大学が出願中の抗
SARS-CoV-2 薬の特許譲受に関する契約を締結することを決定しました。本契約の締結によ
り、当社は新型コロナ感染症治療薬としての開発に着手すると共に、鹿児島大学へ契約一時
金、開発進展に応じたマイルストーン、第三者からの収入に応じたロイヤリティなどを支払
います。

 今後、当社は作用機序の解明、大量合成法の開発を行い、毒性試験を始めとする前臨床試
験を実施すると共に、 治験薬の GMP 製造を行い、臨床試験開始に向けた準備を進めてゆく計
画です。なお、開発に関する詳細な計画は、今後規制当局と事前相談を行い段階的に固めて
いく方針です。また、当社は開発計画の概要が固まり次第、   段階的に開示していく計画です。

 本件に関する 2020 年 12 月期業績への影響等は、現時点で軽微です。なお、当社の事業モ
デル上、本件に関する前臨床試験や治験薬の GMP 製造により先行して支出が発生します。一


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方、現時点で確定した事実はありませんが、ライセンス先や助成金等が獲得できれば収入が
生じる可能性があります。

 なお、本契約の締結に伴う鹿児島大学の記者発表結果の概要は、2020 年 6 月 22 日(月)16
時を目途に下記に掲載される見通しです。
 https://www.kagoshima-u.ac.jp/

                                              以 上




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