4582 J-シンバイオ製薬 2021-05-25 15:30:00
抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir)の新特許取得の発表について [pdf]

                                             2021年5月25日
各位

                     会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
                     代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀
                                     (コード番号:4582)
                     問合せ先       IR 担当(TEL.03-5472-1125)




抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir)の新特許取得の発表について

  シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都、以下「シンバイオ」       )は、この度、2019年9月
30日にChimerix, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、以下「キメリックス社」)から天
然痘の予防・治療を除くすべての適応症を対象とした全世界での独占的開発・製造・販売
権を取得した抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir)について、キメリックス
社が日本での特許を取得した旨の通知を受領いたしましたのでお知らせいたします。



 【発明の名称】ブリンシドフォビルの製剤
 【特許番号】特許第6878473号
 【特許権者】キメリックス インコーポレイテッド
 【出願日】2017年6月28日
 【取得日】2021年5月6日
 【有効期限】2037年6月28日
 【要約】静脈内投与用ブリンシドフォビルの製剤




 なお、本件が2021年12月期業績に与える影響はありません。




                                                   以 上




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【抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir:BCV)概要】
BCVはシドフォビル(cidofovir:CDV、欧米では既承認・販売の抗ウイルス薬、本邦は未
承認)の脂質結合体として新しい作用機序を持ち、CDVと比べて高活性の抗ウイルス効果
の他、優れた安全性を併せ持つことから、広範囲のDNAウイルス感染症(CMV:サイト
メガロウイルス、AdV:アデノウイルス、HV:ヘルペスウイルス、BKV:BKウイルス、
パピローマウイルス及び天然痘ウイルス等)に対して有効な治療方法となり得るものと期
待されている。BCV分子の画期性は、CDVに特定の長さの脂肪鎖を結合することにより細
胞内への取り込み効率を飛躍的に向上させ、細胞内で直接作用する分子に変換され高い抗
ウイルス効果を発揮する。更には、CDVの深刻な副作用である腎毒性を回避できるため使
い易く、今までにない新規の高活性の抗マルチウイルス薬である。
  シンバイオは2019年9月30日付で、Chimerix Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、
「キメリックス社」)との間で、BCVに関してのグローバルライセンスの権利取得を目的
としてライセンス契約を締結し、本契約の締結により、キメリックス社は天然痘疾患を除
いたすべての疾患を対象として、BCVの開発・販売・製造を含めた独占的権利を、世界全
域を対象として、シンバイオに対して供与した。シンバイオはBCVの独占的グローバルラ
イセンスを取得することにより、事業のグローバル化を推し進めると同時に高品質の医薬
品供給のための一貫体制を確立し、スペシャルティファーマとして成長することを目指し
ている。グローバル事業の展開については対象疾患の地域特性を生かしたパートナーシッ
プも視野に入れて検討中であり、日本だけでなく臓器移植の市場規模が大きい欧米市場及
び中国市場を含めたアジア地域を睨み、本剤を必要とする患者さんに一日も早く提供でき
るよう、事業価値の最大化を図っている。
当ライセンス契約の締結については2019年10月1日のプレスリリースを参照ください。
https://www.symbiopharma.com/news/20191001.pdf

【Chimerix Inc. (キメリックス社)概要】
米国ノースカロライナ州に拠点を置き、NASDAQ上場(CMRX)    。がんや他の重篤な疾患
の患者さんの生活向上に貢献する革新的な医薬品の開発を行うバイオ医薬品企業で、最も
臨床試験の進んだパイプラインはBCV、ONC201、DSTATの3つである。BCVは潜在的な
天然痘の医療用対策として開発された抗ウイルス薬であり、米国で承認審査中である。
ONC201は、再発性H3 K27M変異グリオーマに対する登録臨床試験中であり、今年後半に
は確認試験における奏効率の評価が期待される。DSTATは、急性骨髄性白血病における潜
在的な一次治療として開発中である。キメリックス社の詳細については同社ウェブサイト
(https://www.chimerix.com/)をご覧ください。


【当社会社概要】
シンバイオ製薬株式会社は、米国アムジェン社元副社長で、旧アムジェン株式会社の実質
的な創業者である吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業です。経営理念は「共創・
共生」(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科学者、行政、
資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆくこ
とにより、社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としています。なお、2016年
5月に米国完全子会社 SymBio Pharma USA, Inc.(本社:米国カリフォルニア州 メンロ
ーパーク、社長:吉田文紀)を設立しました。




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