4582 J-シンバイオ製薬 2020-09-01 15:30:00
自己疼痛管理用医薬品「SyB P-1501」のライセンサーであるザ・メディシンズ・カンパニーに対する仲裁の最終結果について [pdf]

                                                   2020 年 9 月 1 日


各 位


                             会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
                             代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀
                                             (コード番号:4582)
                             問合せ先 IR 担 当 ( TEL. 03-5472-1125)




         自己疼痛管理用医薬品「SyB P-1501」のライセンサーである
        ザ・メディシンズ・カンパニーに対する仲裁の最終結果について



 シンバイオ製薬株式会社(本社:東京、以下「シンバイオ」または「当社」
                                  )は、国際商業会議所(以
     )の規則に基づいて構成された仲裁廷が、The Medicines Company(本社:ニュージャージ
下「ICC」
ー州パーシッパニー、以下「MDCO」
                 )に対する当社の仲裁申し立てについて、下記の通り最終判断が
確定しましたことをお知らせいたします。当社は、仲裁判断の概要を 2020 年 8 月 5 日に開示しており
ます。




 1. 仲裁申し立てに至る経緯
 シンバイオと MDCO は、
              2015 年 10 月 2 日に、        「IONSYS®」
                              患者管理型疼痛治療薬         「SyB P-1501」
                                               または
(以下「本製品」
       )の日本における独占的開発・販売権を取得するライセンス契約(以下「ライセンス契
 )を締結し、契約一時金 12 億円(約 10 百万米ドル)を支払いました。シンバイオは、2016 年 6 月
約」
                   治験費用として 2017 年末までに約 9 億円を支払いました。
に本製品の臨床第Ⅲ相試験を日本で開始し、
2017 年半ばには、MDCO が本製品の商業化を中止し、欧米市場から撤退することを決定したことを発
表しました。2017 年 10 月 11 日、シンバイオは、MDCO が本製品に関する事業を欧米市場から撤退す
ることを決定したこと、およびライセンス契約に基づく MDCO の履行について十分な保証を提供しな
かったことに起因する 82 百万米ドル(※1)の損害賠償を求めて仲裁を申し立てました。MDCO は、シン
バイオによる第Ⅲ相試験の中止に起因する反対請求を行いました。


※1. 損害賠償請求額は、日本における本製品の販売予測を前提に収益の現在価値に基づいて算出された
と当社が主張したものです。
 2. 仲裁判断の最終結果要旨
 仲裁廷は、MDCO がライセンス契約に基づく履行について十分な保証を提供しなかったというシン
バイオの主張を認めず、シンバイオの損害賠償請求を否定しましたが、シンバイオが仲裁で回収しよう
とした弁護士費用及び諸費用 2) 50%に相当する 495 万 米ドルを MDCO がシンバイオに支払うよ
             (※
                の
う判断しました。尚、仲裁廷は、MDCO の反対請求を否定しました。


※2.弁護士費用、専門家費用、口頭弁論会場費用、翻訳サービス費用、その他当社が仲裁に要した費
用を含む。


 3. 今後の見通し
 仲裁判断の最終結果を踏まえ、当社の 2020 年 12 月期の業績予想に対する影響を精査いたします。




                                                       以上




【当社会社概要】
  シンバイオ製薬株式会社は、米国アムジェン社元副社長で、アムジェン株式会社(現在は武田薬品工
  業株式会社が全事業を譲受)の実質的な創業者である吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業で
  す。経営理念は「共創・共生」(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科
  学者、行政、資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆく
  ことにより、社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としています。なお、2016年5月に米
  国完全子会社 SymBio Pharma USA, Inc.(本社:米国カリフォルニア州 メンローパーク、社長:
  吉田文紀)を設立しました。