4582 J-シンバイオ製薬 2020-08-05 15:30:00
自己疼痛管理用医薬品「SyB P-1501」のライセンサーであるザ・メディシンズ・カンパニーに対する仲裁の判断について [pdf]

                                                 2020 年 8 月 5 日


各 位


                           会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
                           代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀
                                           (コード番号:4582)
                           問合せ先 IR 担 当 ( TEL. 03-5472-1125)


         自己疼痛管理用医薬品「SyB P-1501」のライセンサーである
         ザ・メディシンズ・カンパニーに対する仲裁の判断について


 シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都、以下「シンバイオ」
                            )は、ザ・メディシンズ・カンパニー(本
社:米国ニュージャージー州、以下「MDCO」
                     )に対して、MDCO の契約違反によりシンバイオに生ず
る損害の賠償を求めることを目的として 2017 年 10 月 11 日に申し立てた国際商業会議所の規定に基づ
く仲裁の判断が 7 月 21 日になされ、弁護士経由で 7 月 23 日に受領いたしました。弁護士による受領金
額等の精査に時間がかかり、さらに確定までには時間を要することから、以下の通り開示することとい
たしました。


 1. 仲裁申し立てに至る経緯
 シンバイオと MDCOは、
             2015 年10 月5 日に両社間で締結した期術後急性疼痛管理を適応とした
                                                 「SyB
P-1501(米国での商品名 IONSYS)(以下、
                      」  「本製品」という)の日本における独占的製造販売権を許
                     )を締結しました。シンバイオは、2016 年 6 月に国内
諾するライセンス契約(以下「ライセンス契約」
第Ⅲ相臨床試験を開始した後、2017 年中盤に MDCO が、
                              「本製品の製造販売にかかわる米国および欧
州市場における事業活動の中止ならびに撤退を決定したと公表しました。シンバイオは、2017 年 10 月
11 日に MDCO が本製品に関する事業を欧米市場から撤退する決定を行い、ライセンス契約上の義務を
履行する旨の明確な保証を当社に与えなかったことを理由にして、上記仲裁の申し立てを行い、MDCO
に対し 82 百万米ドルの損害賠償を求めていました。MDCO は、反対請求としてシンバイオの第3相試
験の中止による損害賠償請求を行いました。


 2. 仲裁判断の要旨
 仲裁廷は、シンバイオが主張した損害賠償請求は認めませんでしたが、シンバイオが要求した仲裁手
続きにかかる弁護士費用を含めた諸費用の 50%を MDCO がシンバイオに支払うよう判断しました。他
方、仲裁廷は MDCO による反対請求及び関連費用の請求につき一切認めませんでした。
 なお、上記の諸費用の金額につきましては、現在精査が行われており、最終確定までには最低でも数
週間程度を要する見込みです。
3. 今後の見通し
仲裁廷の判断を踏まえ、当社の 2020 年 12 月期の業績予想に対する影響を精査いたします。




                                                       以上




【当社会社概要】
  シンバイオ製薬株式会社は、米国アムジェン社元副社長で、アムジェン株式会社(現在は武田薬品工
  業株式会社が全事業を譲受)の実質的な創業者である吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業で
  す。経営理念は「共創・共生」(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科
  学者、行政、資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆく
  ことにより、社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としています。なお、2016年5月に米
  国完全子会社 SymBio Pharma USA, Inc.(本社:米国カリフォルニア州 メンローパーク、社長:
  吉田文紀)を設立しました。