4571 M-ナノキャリア 2019-11-22 10:00:00
VB-111の再発悪性神経膠芽腫に対する新規第II相医師主導試験に関する学会発表のお知らせ [pdf]

                                                                                                2019 年 11 月 22 日
    <各位>
                                                                                ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                                                                代表取締役社長     松山 哲人
                                                                                (4571 東証マザーズ)
                                                                                問合せ先 IR担当 土屋 千映子
                                                                                電話番号 03-3241-0553

       VB-111 の再発悪性神経膠芽腫に対する新規第Ⅱ相医師主導試験に関する学会発表のお知らせ

 当社が VBL Therapeutics(VBL 社)より国内開発販売権を取得した VB-111 に関し、UCLA 神経腫瘍学
プログラムのディレクター兼教授であり、VB-111 の再発悪性神経膠芽腫(rGBM)における主任研究者で
ある Timothy Cloughesy 医師が主導する新規第Ⅱ相試験について、2019 年 11 月 20〜24 日に米国のア
リゾナ州フェニックスで開催されている Society for Neuro-Oncology annual meeting(SNO)で発表され
ますので、お知らせいたします。

  以下、VBL 社の発表を翻訳してご案内いたしますが、原文の英語が優先されることをご承知おきください。
  http://ir.vblrx.com/news-releases/news-release-details/vbl-therapeutics-present-data-new-investigator-sponsored-phase-2

  本試験は、 回目の手術を受ける rGBM 患者を対象とした、
            2                                        VB-111 の無作為化第 II 相臨床試験です。               VB-111
は手術の前(ネオアジュバント)および後(アジュバント)または手術後のみに投与され、標準治療を行なう対
照群と比較されます。この試験は、米国の 7 つの主要な神経腫瘍学センターで実施されます。
施設:Dana-Farber Cancer Institute, Boston, MA (DFCI; study sponsor); Massachusetts General Hospital
(MGH), Boston, MA; University of California, Los Angeles, CA (UCLA); University of California, San
Francisco, CA (UCSF); Memorial Sloan Kettering, New York, NY; University of Utah, Salt Lake City, UT;
University of Texas, San Antonio, TX

 本新規試験の主要エンドポイントは、手術前に VB-111 を投与することにより、rGBM 中の腫瘍浸潤 T リンパ
球(TIL)が増加するか否かを調べることです。副次的エンドポイントには、6 か月無増悪生存率(PFS-6)およ
び全生存期間(OS)が含まれます。予定登録数は 45 例であり、3 つのグループに均等に割り付けられます。

 研究の共同主任研究者である Cloughesy 博士は以下のように述べています。   「UCLA で実施した VB-111 第Ⅱ
相試験および GLOBE 第Ⅲ相試験の MRI 解析により、VB-111 単剤療法に対する客観的奏効が明らかとなりまし
た。重要なことは、VB-111 での奏効例に生存期間の延長が認められたことです。      」

 VBL の臨床開発担当副社長である Tami Rachmilewitz 医学博士は以下のように述べています。
                                                      「この重要な医
師主導試験は、VB-111 を単剤で投与した時の rGBM に対する治療の可能性について、さらなる知見を提供して
くれるでしょう。本試験は、規制当局への申請資料の一部となることを企図して、無作為化比較対照盲検試験と
してデザインされています。   この致死的な疾患の患者の利益のために VB-111 の可能性を追求している膠芽腫分
野のオピニオンリーダーの先生方に感謝します。      」

【発表詳細】
Abstract #:                   ATIM-09
Abstract Title:               Clinical trial in progress: A study of neoadjuvant and adjuvant VB-111 for
                              treatment of recurrent GBM
日程:                           2019 年 11 月 23 日         5:00 PM – 7:00 PM MST


 尚、本件による 2020 年 3 月期の業績への影響はございません。別途、VBL 社主導でプラチナ抵抗性卵
巣がんを対象とした第 III 相試験が米国を中心に実施されており、 中間解析が当期第 4 四半期(2020 年 1-3
月)に行われる見込みです。当社は、今後の開発進捗等を踏まえ、国内開発を進めてまいります。

                                                                                                                 以上