4571 M-ナノキャリア 2020-12-28 12:00:00
mRNA医薬に関する国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)事業への採択について [pdf]

                                             2020 年 12 ⽉ 28 ⽇
  <各位>
                                ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                代表取締役社⻑           松⼭    哲⼈
                                ( 4 5 7 1   東 証 マ ザ ー ズ )
                                問合せ先 IR担当 ⼟屋           千映⼦
                                電話番号        03-3241-0553


 mRNA 医薬に関する国⽴研究開発法⼈⽇本医療研究開発機構(AMED)事業への採択について


 当社プラットフォーム技術であるmRNAデリバリーを活⽤したプロジェクトについて、⽇本医
療研究開発機構 医療研究開発⾰新基盤創成事業(       )*1に採択されましたのでお知らせい
たします。尚、このプロジェクトは国⽴⼤学法⼈東京医科⻭科⼤学の位髙啓史教授との共同で進
めていくものです。


課題名︓   mRNA医薬を⽤いた変形性関節症(OA)に対する⾰新的な機能維持治療法の開発
代表機関︓アクセリード株式会社*2
       ※アクセリード株式会社とナノキャリア株式会社は合弁新会社を設⽴予定です。
        新会社設⽴後は新会社が代表機関となります。
概要︓OAに対する早期介⼊治療薬の創製を⽬指し、軟⾻の分化・増殖転写因⼦RUNX1*3の
   mRNA/ナノミセル製剤の製造法確⽴および⾮臨床試験実施(新会社)、医師主導による
   第I相臨床試験を⾏い、mRNAを応⽤した新規治療法のfeasibility、安全性、第II相試験
   の⾄適⽤量を決定する


<本事業の意義>
 mRNA医薬は潜在的な応⽤範囲の広い新しい創薬モダリティで、その威⼒は今回のCOVID-19
ワクチンの開発で明確に⽰されました。ワクチンの臨床試験は欧⽶ベンチャー企業が先⾏してい
ますが、ワクチン⽤途以外の治療⽤mRNA医薬はまだ世界でも数例の臨床試験実施例があるのみ
です。本事業は東京医科⻭科⼤学、東京⼤学の研究成果を活⽤することで、世界でも初めての
mRNA医薬による関節軟⾻の治療を⽬指すものです。変形性関節症(OA)は有症の患者数が国
内で1000万⼈以上あり、⾼齢化に伴い今後も患者数のさらなる増加が予測されています。本
mRNA医薬を実⽤化することにより、現在対症療法が中⼼のOA治療に、軟⾻変性抑制を⽬的と
する早期治療介⼊の選択肢を提供できます。


 尚、本件による 2021 年 3 ⽉期の業績への影響はございませんが、新しいモダリティである
mRNA 医薬の実⽤化に向けた活動を推進し、再⽣医療領域において、国産技術による新たなマー
ケットを創出し、mRNA 医薬の新たな価値を創造してまいります。




                         1
*1︓⽇本医療研究開発機構(AMED)医療研究開発⾰新基盤創成事業(   )
本事業は、産学連携により、我が国の⼒を結集して⾏われる医療現場ニーズに的確に対応する研究開
発の実施や医薬品、医療機器、再⽣医療等製品、医療技術等の実⽤化の加速化等が抜本的に⾰新される
基盤(⼈材を含む)の形成、医療研究開発分野でのオープンイノベーション・ベンチャー育成が強⼒に
促進される環境の創出を推進することを⽬的とします。

⽇本医療研究開発機構(AMED)採択発表︓
https://www.amed.go.jp/koubo/saitaku_index.html

公募概要説明資料︓
医療研究開発⾰新基盤創成事業(                  ︓Cyclic Innovation for Clinical Empowerment)第 5 回
https://www.amed.go.jp/content/000061015.pdf

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*2︓アクセリード株式会社
代表取締役社⻑ 藤澤朋⾏
設⽴ 2020 年 4 ⽉
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社(Axcelead 社)の持株会社です。
Axcelead 社は、2017 年 7 ⽉に武⽥薬品⼯業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトし
て設⽴された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。
https://www.axcelead.com/news/20200401.html

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*3︓RUNX1(runt-related transcription factor 1)
軟⾻誘導に働く転写因⼦。Runx 遺伝⼦ファミリーに属する RUNX1 遺伝⼦によってコードされます。
CBFβ(core-binding factor subunit beta)とヘテロ⼆量体を形成し、DNA と結合して転写を制御し
ます。造⾎系の分化における機能が知られていますが、近年軟⾻形成にも深く関与することが明らか
となっています。



                                                                                以上




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