4571 M-ナノキャリア 2020-12-02 10:00:00
siRNAを用いた核酸医薬(PRDM14分子標的)の乳がんを対象とした第I相臨床試験進捗に関する学会報告について [pdf]

                                             2020 年 12 ⽉ 2 ⽇
      <各位>
                                 ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                 代表取締役社⻑         松⼭    哲⼈
                                 (4571   東証マザーズ)
                                 問合せ先 IR担当      ⼟屋    千映⼦
                                 電話番号 03-3241-0553


              siRNA を⽤いた核酸医薬(PRDM14 分⼦標的)の
        乳がんを対象とした第 I 相臨床試験進捗に関する学会報告について


    当社が治験薬提供および資⾦⽀援を⾏い、医師主導治験として国内第I相臨床試験が開
始された PRDM14 分⼦を標的とする核酸医薬「SRN-14/GL2-800」の研究開発の現状につ
いて、11/30〜12/1 に開催された核酸医薬シンポジウム 2020 において、公益財団法⼈が
ん研究会有明病院の⾼橋俊⼆先⽣より発表されましたのでお知らせ致します。


    がん研有明病院において、⾼橋俊⼆先⽣を治験責任医師とする医師主導治験が HER2 陰
性で標準治療法がない乳がん患者を対象に、最初の症例への投与が 2020 年 9 ⽉に開始さ
れました。本 DDS 技術*を⽤いた核酸医薬については、ヒトでの投与は世界初の試みであ
り、慎重に⾒守ってまいりましたが、重⼤な有害事象の発現は認められておらず、治験は順
調に進⾏していることが報告されました。
*ナノ医療イノベーションセンターの⽚岡⼀則らが開発したナノキャリアの特許技術


    本製剤が標的とする PRDM14 分⼦は、
                        乳がん患者に発現が⾼いことが知られていますが、
低分⼦医薬品や抗体医薬の開発が極めて難しいターゲットであり、核酸医薬の開発が期待
されています。当社は、標準治療が確⽴されていない領域において、新たな治療法を提供す
ることで、⼈々の健康と幸福に貢献してまいります。



〈発表概要〉
      核酸医薬による抗がん治療︓PRDM14 を標的とした医師主導第Ⅰ相試験
      ⾼橋 俊⼆   先⽣(公益財団法⼈がん研究会有明病院)


    転写因⼦ PRDM14 は乳がんの 2/3 に発現し、がん幹細胞性、造腫瘍性・転移能、抗がん剤
     耐性に関与
    がん研有明病院において、⾼橋俊⼆先⽣を治験責任医師とする医師主導治験を HER2 陰性
     で標準治療法がない乳がん患者を対象に開始され、既に 2 名の患者に投与された
    重⼤な有害事象の発現は認められておらず、治験は順調に進⾏中


                                                      以上