4571 M-ナノキャリア 2020-09-11 14:47:00
遺伝子治療薬VB-111の免疫チェックポイント阻害剤との併用試験(大腸がんを対象とした第II相臨床試験)における投与開始のお知らせ [pdf]

                                                                2020 年 9 ⽉ 11 ⽇
 <各位>
                                                   ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                                   代表取締役社⻑            松⼭         哲⼈
                                                   (4571       東証マザーズ)
                                                   問合せ先 IR担当         ⼟屋     千映⼦
                                                   電話番号 03-3241-0553


        遺伝⼦治療薬 VB-111 の免疫チェックポイント阻害剤との併⽤試験
      (⼤腸がんを対象とした第Ⅱ相臨床試験)における投与開始のお知らせ


 当社が国内開発権および販売権を導⼊した遺伝⼦治療薬 VB-111 について、National
Cancer Institute (NCI)と導⼊元である VBL Therapeutics(イスラエル、以下「VBL 社」)
が共同で実施する、⼤腸がんを対象とした免疫チェックポイント阻害剤「オプチーボ」との
併⽤第Ⅱ相臨床試験に関し、⼆⼈の患者に初めて投与が開始されたことを VBL 社が 9 ⽉ 10
⽇(現地時間)に発表しました。


 本試験は、免疫チェックポイント阻害剤が効きにくいとされる消化器系のがんにおいて、
VB-111 との相乗効果を検討する試験です。VB-111 は、腫瘍⾎管内⽪細胞のアポトーシ
スを誘導し、
     さらに腫瘍免疫を惹起する 2 つのメカニズムを有するユニークな治療薬です。
遺伝⼦治療でありながら、静脈注射による全⾝投与型の製剤であり、固形がんを対象に適応
疾患を拡⼤する可能性を有しています。


 VBL 社を中⼼にプラチナ抵抗性卵巣がんおよび再発悪性膠芽腫を対象とした開発も進め
られております。当社におきましては、現在、プラチナ抵抗性卵巣がんを対象とした国際共
同第Ⅲ相臨床試験に⽇本を参画させる準備を進めており、規制当局との相談が進んでおり
ます。


 当社は、VB-111 のがん領域での治療薬としての可能性を評価しており、引き続き海外で
の開発動向を⾒極めながら国内開発を進めてまいります。本製品の国内上市を達成するこ
とは、当社の経営基盤強化につながると⾒込んでおり、当社のコア技術の成⻑を⽀える⼀つ
となると期待しております。


 なお、本件による 2021 年 3 ⽉期業績への影響はございません。



            次項に、ご参考までに VBL 社の発表を翻訳してご案内いたしますが、
               原⽂の英語が優先されますことをご承知おきください。
      http://ir.vblrx.com/news-releases/news-release-details/vbl-therapeutics-
               announces-enrollment-first-patients-phase-2


                                       1
        転移性⼤腸がんを対象としたVB-111 の第Ⅱ相試験における 1 例⽬の投与開始


 VB-111 と免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブの併⽤を初めて検討する試験


  VBL Therapeutics は 9 ⽉ 10 ⽇、免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブ(Opdivo®)
との併⽤による VB-111 の転移性⼤腸がんを対象にした第Ⅱ相臨床試験に最初の 2 ⼈の患
者が登録されたことを発表しました。この試験は、National Cancer Institute(NCI)と
VBL の間の共同研究です。


「⼤腸がんは世界中で最も⼀般的ながんの 1 つですが、消化器系のがんにおける免疫に基
づくアプローチは、残念ながらほとんどうまくいっていません」「この理由は明らかにな
っていませんが、進⾏消化器がんは免疫原性が低いという事実に疑いの余地はありませ
ん。この第Ⅱ相試験のゴールは、VB-111 によるプライミングとそれに続くニボルマブの
追加投与により、まだ満たされていない⼤きなニーズが残っている転移性⼤腸がんに抗腫
瘍免疫反応が誘導されるかどうかを明らかにすることです。」と本試験の治験責任医師で
ある Tim F. Greten 博⼠, Deputy Branch Chief & Senior Investigator of the Thoracic
and GI Malignancies Branch (TGMB), Co-Director of the NCI Center for Cancer
Research (CCR) Liver Cancer Program は述べています。


「COVID-19 の課題があるにも関わらず、この試験へ患者登録が始まることを嬉しく思い
ます。NCI と協⼒して、VB-111 の⼤腸がん患者への効果について研究が進むことを楽し
みにしています。」と、VBL Therapeutics の最⾼経営責任者である Dr. Harats は述べて
います。



調査の詳細
https://clinicaltrials.gov/show/NCT04166383
https://trials.cancer.gov



                                                                              以上




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