4571 M-ナノキャリア 2020-08-06 11:30:00
悪性脳腫瘍に対する治療効果を飛躍的に高める化学免疫療法をエピルビシンミセルと免疫チェックポイント阻害剤との併用により実現 [pdf]

                                                                  2020 年 8 ⽉ 6 ⽇
   <各位>
                                                 ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                                 代表取締役社⻑              松⼭     哲⼈
                                                 ( 4 5 7 1    東 証 マ ザ ー ズ )
                                                 問合せ先 IR担当           ⼟屋     千映⼦
                                                 電話番号        03-3241-0553


エピルビシンミセルに関する川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター
                  (iCONM)からの記者発表成果のお知らせ


        〜悪性脳腫瘍に対する治療効果を⾶躍的に⾼める化学免疫療法を
    エピルビシンミセルと免疫チェックポイント阻害剤との併⽤により実現〜


 (公財)川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター(iCONM、センター⻑︓
⽚岡 ⼀則)は、東京⼤学⼤学院⼯学系研究科バイオエンジニアリング専攻との共同研究に
より、脳腫瘍の中でも最も予後の悪いグリオブラストーマ(膠芽腫︓GBM)に対し、エピ
ルビシンを内包させたナノミセルと免疫チェックポイント阻害剤を併⽤する新規治療法
をマウスで実証したと8⽉4⽇に記者発表されました。本研究成果は、⽶国化学会誌ACS
Nanoに近⽇中にWeb公開される予定とのことです。本件、当社のNC-6300に関連する情
報としてお知らせいたします。

 Title: Translational Nanomedicine Boosts Anti-PD1 Therapy to Eradicate Orthotopic
        PTEN Negative Glioblastoma

【要旨】pH応答性機能を付加したエピルビシン内包⾼分⼦ミセルが⽤いられ、全⾝投与におい
ても、顕著な副作⽤の軽減に加え、脳内で165倍量のエピルビシン送達が認められました。内包
するエピルビシンの疾患部位での放出により、免疫誘導細胞死を引き起こす作⽤発現とともに、
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)を併⽤することで、ICI単独では効果が低い腫瘍において、
これらの相乗効果が得られ、ICIの効果を⾼めることに成功し、有効な治療法が求められる悪性
の膠芽腫において、延命効果が確認されました。


当社は軟部⾁腫を対象に⽶国でNC-6300(エピルビシンミセル)の臨床試験を実施してお
ります。また、本剤と免疫チェックポイント阻害剤との併⽤による治療効果増強に関する
iCONMとの共同研究(2019年5⽉21⽇付ご案内)により、ライセンスアウト/承認申請に向
けた強固なデータ取得を進めております。


 尚、本件による2021年3⽉期業績への影響はございません。


                                                                            以上