4571 M-ナノキャリア 2020-06-03 12:50:00
米国臨床腫瘍学会(ASCO)で遺伝子治療製品VB-111の卵巣がん3相臨床試験における良好な中間解析データを発表 [pdf]

                                                                                                     2020 年 6 ⽉ 3 ⽇
         <各位>
                                                                               ナ ノ キ ャ リ ア 株 式 会 社
                                                                               代表取締役社⻑ 松⼭ 哲⼈
                                                                               (4571 東証マザーズ)
                                                                               問合せ先 IR担当 ⼟屋 千映⼦
                                                                               電話番号 03-3241-0553

    ⽶国臨床腫瘍学会(ASCO)で遺伝⼦治療製品VB-111 の卵巣がん第3相臨床試験における
                   良好な中間解析データを発表

    当社が国内開発・販売権を取得した遺伝⼦治療製品 VB-111(ofranergene obadenovec)に
関し、導⼊元の VBL Therapeutics(Nasdaq︓VBLT)は 2020 年 6 ⽉ 1 ⽇、国際共同第3相臨
床試験(OVAL 試験)の中間解析結果概要(2020 年 3 ⽉ 27 ⽇付にて既報)について、⽶国臨
床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)にて報告したことを発表しまし
たのでお知らせいたします。


Title:    Pivotal Study of VB-111 Combined with Paclitaxel vs. Paclitaxel for Treatment of
          Platinum-Resistant Ovarian Cancer (OVAL, VB-111-701/GOG-3018): Results of Pre-
          planned CA-125 Response Interim Analysis
Poster: http://ir.vblrx.com/static-files/0bb563d9-7706-4265-b853-7bb59c216d64



    当社は、2020 年 3 ⽉ 27 ⽇付にて既報の通り、OVAL 試験の良好な中間解析結果を踏まえて
国内開発を決定しており、現在、国内治験開始に向けて各種準備を進めております。尚、本件に
よる 2021 年 3 ⽉期業績への影響はございません。



 以下、VBL 社の発表を翻訳してご案内いたしますが、原⽂の英語が優先されますことをご承知おきください。
    http://ir.vblrx.com/news-releases/news-release-details/vbl-presents-positive-interim-data-oval-phase-3-pivotal-study


    VBL 社は、ASCO 2020 年次総会で卵巣がんに対する OVAL 試験(第Ⅲ相ピボタル試験)
                      における良好な中間解析データ(58%以上の奏効率)を発表

    OVAL 試験の独⽴データモニタリング委員会(DSMC)は、⾮盲検下でデータをレビューし、VB-
     111 治療群はコントロール群と⽐較し、事前に規定した基準(CA-125 奏効率の差が 10%以上)
     を達成したと宣⾔しました。DSMC は、この試験の継続を勧告しました。
    無作為化された評価対象 60 例の CA-125 の奏効率は 53%でした。均等に無作為化されていると
     仮定した場合、治療群(VB-111 とパクリタキセル週 1 回投与の併⽤)における奏効率は 58%以
     上になります。
    治療後に発熱が認められた症例における CA-125 奏効率は 69%でした。発熱は VB-111 投与後
     によく観察される事象です。
    OVAL 試験の次の中間解析は、2020 年第 3 四半期に予定されています。


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最初の評価可能 60 例について GCIG 基準に従って VB-111 治療群とコントロール群の CA-125 奏効
率を⽐較分析しました。これら 60 例の CA-125 の奏効率は 53%でした。均等に無作為化されてい
ると仮定した場合、治療群(VB-111 とパクリタキセル週 1 回投与の併⽤)における奏効率は 58%
以上になります。投与後の発熱は VB-111 のマーカーと考えられ、発熱が認められた症例における
CA-125 奏効率は 69%でした。

今回の中間解析の結果は、同様の患者群を対象とした VB-111 の第Ⅱ相試験における CA-125 奏効率
と少なくとも同等でした。プラチナ製剤抵抗性卵巣がんを対象とする VB-111 の第Ⅱ相試験では、
VB-111 とパクリタキセル併⽤における CA-125 奏効率は 58%でした。CA-125 奏効例の全⽣存期
間中央値は 808 ⽇、CA-125 ⾮奏効例では 351 ⽇でした。


「OVAL 試験の中間解析結果は、無作為化⽐較試験において VB-111 が標準治療に⽐べ、ベネフィッ
トを⽰す可能性があることを⽰しており、⼤変励みとなる」と、VBL 社の臨床開発担当副社⻑であ
る Tami Rachmilewitz 医師は述べ、「すでに 25%以上の患者が本試験に登録されており、今年後
半にヨーロッパと⽇本に拡⼤することにより、OVAL 試験のさらなる進展を楽しみにしています。」
としています。


ASCO Poster
http://ir.vblrx.com/static-files/0bb563d9-7706-4265-b853-7bb59c216d64




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