4547 キッセイ薬 2020-05-12 15:00:00
2020年3月期 決算補足資料 [pdf]

             証券コード:4547




決算補足資料
2020年3月期 通期決算




  2020 年5月 12 日
目 次

【決算短信「当期の経営成績の概況」より抜粋】              ……………… P 1

Ⅰ.連結損益計算書の推移                        ……………… P 2

Ⅱ.連結貸借対照表の推移                        ……………… P 4

Ⅲ.連結キャッシュ・フロー計算書の推移                 ……………… P 6

Ⅳ.配当の推移                             ……………… P 7

Ⅴ.主な医薬品の売上推移                        ……………… P 8

Ⅵ.新薬開発状況(自社)                        ……………… P 9

Ⅶ.新薬開発状況(導出)                        ……………… P 9




本資料記載の将来見通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による 2020 年5月時点での分析に
基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により見通しと異なることがあります。
【決算短信「当期の経営成績の概況」より抜粋】


・売上高の状況
  医薬品事業の売上高は、51,308百万円(前連結会計年度比16.6%減)となりました。主力製品における
 積極的な医薬情報活動を推進いたしましたことなどにより、過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、高リン血症治療薬
 「ピートルチュアブル錠」及び「ピートル顆粒分包」、糖尿病治療薬「グルベス配合錠」及び昨年6月に新発売いたし
 ました「グルベス配合OD錠」(剤形追加)などの売上が増加いたしました一方、前立腺肥大症に伴う排尿障害
 改善薬「ユリーフ錠」及び「ユリーフOD錠」の後発品の発売による売上の減少などにより、減収となりました。また、
 JCRファーマ株式会社と共同開発を行いました腎性貧血治療薬「ダルベポエチン アルファBS注JCR」を昨年11月
 より発売いたしております。
  なお、MSD株式会社が製造販売している糖尿病治療薬「マリゼブ錠12.5mg/25mg」、並びに昨年9月に新
 発売され、フェリング・ファーマ株式会社とともにコ・プロモーション活動を実施してまいりました男性における夜間多尿
 による夜間頻尿治療薬「ミニリンメルトOD錠25µg/50µg」に加え、夜尿症・中枢性尿崩症治療薬「ミニリンメルト
 OD錠60µg/120µg/240µg」及び「デスモプレシン製剤」につきましては、本年4月より当社が販売を開始いたし
 ております。
  情報サービス事業の売上高は6,631百万円(前連結会計年度比19.9%増)、建設請負事業の売上高は
 3,610百万円(前連結会計年度比6.5%減)、物品販売事業の売上高は1,684百万円(前連結会計年度
 比21.9%増)となりました。


・利益の状況
  利益面では、研究開発費を主に販売費及び一般管理費が減少いたしました一方、減収及び売上原価率の上
 昇がありましたことなどにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。
 なお、特別利益として投資有価証券売却益を計上いたしております。


・研究開発の状況
  ライジェルファーマシューティカルズ社(アメリカ)との間で、日本・中国・韓国・台湾における独占的な開発権及び
 販売権取得に関する契約を締結いたしました慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬R788(開発番号、一
 般名:ホスタマチニブ)につきましては、昨年9月より、国内第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。また、本年3
 月には、CGオンコロジー社(アメリカ)が膀胱がんを対象に開発中の腫瘍溶解性ウイルス療法CG0070(開発
 番号)につきまして、同社との間で中国を除く、日本、韓国、台湾等アジア20ヵ国における独占的な開発権及び
 販売権取得に関する契約を締結いたしました。脊髄小脳変性症治療薬KPS-0373(開発番号、一般名:ロバ
 チレリン)につきましては、第Ⅲ相臨床試験を終了し、これまでの試験により得られた結果について重症度による部
 分集団解析などの詳細な検討を行うとともに、当局との協議を進めております。これらの併合解析(事後解析)の
 結果につきましては、先般、医学雑誌に論文掲載がなされております。なお、ワイズ・エー・シー株式会社から国内で
 の開発権及び販売権を取得し、悪性中皮腫治療薬として開発を進めておりましたYS110(開発番号)は、本剤
 の開発戦略、当社研究開発パイプライン等を総合的に検討した結果、開発中止を決定し、権利を同社に返還い
 たしました。




                            -1-
Ⅰ.連結損益計算書の推移
                                                                                            (百万円)

                決算期                            2020年3月期                       2021年3月期予想
                       2019年
                       3月期
項目                                 予想*1           実績         前期比        通期        前期比       うち上期

売上高                     72,297     62,000         63,234     △12.5%     65,500      3.6%     30,700

  キッセイ薬品                61,520     51,000         51,308     △16.6%     54,500      6.2%     26,700

      医薬品               50,958     40,700         41,397     △18.8%     46,500     12.3%     22,700

      ヘルスケア食品            3,789      4,000          3,840       1.3%      4,000      4.2%      2,000

      その他*2              6,772      6,300          6,070     △10.4%      4,000    △34.1%      2,000

  情報サービス事業               5,532      6,100          6,631      19.9%      5,800    △12.5%      2,400

  建設請負事業                 3,862      3,500          3,610     △6.5%       4,100     13.6%      1,100

  物品販売事業                 1,381      1,400          1,684      21.9%      1,100    △34.7%       500

      (売上高のうち輸出)        (6,153)     (5,300)        (5,731)   (△6.9 %)   (3,600) (△37.2 %)    (1,800)

売上原価                    26,731     27,500         28,328       6.0%     34,600     22.1%     15,700
              (原価率%)     (37.0)      (44.4)         (44.8)               (52.8)               (51.1)

売上総利益                   45,566     34,500         34,905     △23.4%     30,900    △11.5%     15,000

販売費及び一般管理費              39,363     33,000         33,048     △16.0%     35,500      7.4%     16,200

  研究開発費                 15,711     10,600         10,767     △31.5%     12,400     15.2%      5,000
         (売上高比%)         (21.7)      (17.1)         (17.0)               (18.9)               (16.3)

営業利益                     6,202      1,500          1,857     △70.1%     △4,600        -     △1,200

営業外収益                    1,224      1,400          1,430      16.9%      1,400    △2.1%        750

  受取利息及び配当金              1,112                     1,227      10.3%

  その他の収益                  111                        203      82.8%

営業外費用                     257         200            859     234.1%        100    △88.4%        50

  支払利息                     23                          23      0.4%

  その他の費用                  233                        835     257.7%

経常利益                     7,169      2,700          2,429     △66.1%     △3,300        -       △500

特別利益                           4    1,650          2,264          -      7,100    213.6%      2,600

特別損失                       53             50           62     18.5%          -        -            -

税金等調整前当期純利益              7,121      4,300          4,630     △35.0%      3,800    △17.9%      2,100

法人税、住民税及び事業税             1,634        400            390     △76.1%      1,400    259.0%       600

法人税等調整額                   △47         950          1,351          -      △740         -       △120

非支配株主に帰属する
                           54             50           71     31.9%          40   △43.7%        20
当期純利益

親会社株主に帰属する
                         5,481      2,900          2,817     △48.6%      3,100     10.0%      1,600
当期純利益

(包括利益)                  (8,903)                   (12,646)   (42.0%)

*1:2020年3月期第2四半期決算発表時に公表した予想数値
*2:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ)、コ・プロモーションフィーの合計額

                                                -2-
                 実績:
                 キッセイ薬品:16.6%減収
                   医薬品が減少。医薬品ではベオーバ、ピートル、グルベスなどが増加したものの、後発品の発売によるユリーフの減
                   少などにより全体では減少。その他では、国内販売提携先供給額、技術料売上がともに減少。
                 その他 の事 業 :
                   情報サービス事業が19.9%増収、建設請負事業が6.5%減収、物品販売事業が21.9%増収。
売上高
                 予想:
                 キッセイ薬品:6.2%増収
                   医薬品では、引き続きピートル、ベオーバ、グルベス、ダルベポエチンアルファBS注などの育成を図るとともに、本年4
                   月に販売移管が行われたマリゼブ、ミニリンメルトの寄与などにより増収の見込み。
                   ヘルスケア食品は増加、その他は国内販売提携先供給額、技術料売上ともに減少の見込み。
                 その他の事業:
                   建設請負事業にて増収の見込み。情報サービス事業、物品販売事業にて減収の見込み。


                 実績:売上原価率は7.8ポイント上昇
                  製品構成の変動、薬価改定の影響などによりキッセイ薬品の売上原価率が上昇。

売上原価             予想:売上原価率は8.0ポイント上昇
                  キッセイ薬品の売上原価率は製品構成の変動、薬価改定の影響などにより上昇を見込む。その他の事業において
                  も事業構成の変動などにより上昇を見込む。



                 実績:前期比16.0%減少
                  販売費、一般管理費、研究開発費の全てで減少。研究開発費の減少は、前年度に計上した新規導入テーマの
                  契約一時金の反動などによる。
販売費及び一般管理費
                 予想:前期比7.4%増加
                  販売費、研究開発費が増加の一方、一般管理費は減少の見通し。研究開発費の増加は、既存導入テーマのマ
                  イルストン支払いなどによる。


                 実績:その他の費用に有価証券評価損などを計上。
営業外損益
                 予想:特別なものは見込んでいない。


                 実績:投資有価証券売却益、固定資産処分損などを計上。
特別損益
                 予想:特別利益として投資有価証券売却益の計上を見込む。



【その他項目(連結)】                                                                               (百万円)

          決算期    2019年                     2020年3月期                       2021年3月期予想
項目               3月期         予想    *
                                              実績         前期比        通期          前期比      うち上期

減価償却費              2,607          2,600          2,562   △1.7%          3,500   36.6%         1,700

設備投資額              1,177           900             970   △17.6%         1,020    5.2%          440
主要内容            生産設備等       生産設備等          生産設備等                  生産設備等                 生産設備等
                      442          230             232                   650                   240
                その他         その他            その他                    その他                   その他
                      735          670             737                   370                   200
期末従業員数(人)          1,907               -         1,892     △15             -       -             -
*:2020年3月期第2四半期決算発表時に公表した予想数値




                                              -3-
Ⅱ.連結貸借対照表の推移
                                                                          (百万円)

                         決算期       2019年            2020年
                                                                     増減
項目                                 3月期              3月期

     流動資産                                  95,782           96,677           894

       現金及び預金                              26,325           36,329        10,003

       受取手形及び売掛金                           26,963           19,462        △7,500

       特定金銭信託及び有価証券                        26,651           26,152         △499

       棚卸資産                                13,965           13,439         △525

       その他の流動資産                             1,877            1,293         △583

資    固定資産                              117,739          135,117           17,378

       有形固定資産                              25,503           24,605         △897

産      無形固定資産                               1,519            1,511           △7

       投資その他の資産                            90,716       108,999           18,283

        投資有価証券                             86,958       105,158           18,200

        長期前払費用                              1,999            2,103           103

        繰延税金資産                               644              677             33

        その他の投資等                             1,165            1,097          △67

        貸倒引当金                                △50              △36             13

              資産合計                     213,522          231,794           18,272



現金及び預金               ・利益による増加があったことに加え、前期末の金融機関休日による売掛金未決済の反動

受取手形及び売掛金            ・前期末の金融機関休日による売掛金未決済の反動、医薬品事業における減収に伴う売掛債権の減少

特定金銭信託及び有価証券         ・時価評価による評価損の計上による減少

棚卸資産                 ・医薬品事業における原材料の減少、建設請負事業における未成工事支出金の減少

その他流動資産              ・医薬品事業における前払費用の減少

有形固定資産               ・主として、減価償却による減少、売却などによる土地の減少

無形固定資産               ・主として、減価償却による減少

投資有価証券               ・主として、時価評価による含み益の増加

長期前払費用               ・減価償却による減少の一方で、新規取得資産の計上による増加




                                   -4-
                                                                             (百万円)

                            決算期       2019年            2020年
                                                                        増減
項目                                    3月期              3月期

     負債合計                                     30,814           38,824         8,009

      流動負債                                    13,801           17,024         3,222

        支払手形及び買掛金                              4,347            5,237           890

        短期借入金                                  1,764            1,746          △18

        未払法人税等                                  465              196          △269
負
        その他の流動負債                               7,223            9,843         2,619

債     固定負債                                    17,013           21,800         4,787

        長期借入金                                  1,930              13         △1,916

        繰延税金負債                                11,388           17,191         5,803

        退職給付に係る負債                              2,750            3,572           821

        その他の固定負債                                942             1,022            79

     純資産合計                                182,707          192,970           10,262

      株主資本                                143,001          143,435              434

        資本金                                   24,356           24,356            -
純
        資本剰余金                                 24,226           24,226             0
資
        利益剰余金                             106,026          106,461              434
産
        自己株式                              △11,607          △11,608              △0

      その他の包括利益累計額                             39,261           49,029         9,768

      非支配株主持分                                   444              504             60

            負債及び純資産合計                     213,522          231,794           18,272



支払手形及び買掛金               ・医薬品事業における買掛金(商品仕入)の増加、その他の事業における買掛債務の減少

未払法人税等                  ・医薬品事業における所得減に伴う減少

その他の流動負債                ・医薬品事業における未払金の増加、建設請負事業における未成工事受入金の増加

長期借入金                   ・医薬品事業における長期借入金の返済

繰延税金負債                  ・投資有価証券の含み益増加に伴う増加

退職給付に係る負債               ・主として、年金資産から生じた不利差異による増加

利益剰余金                   ・期中配当金支払い△2,382、親会社株主に帰属する当期純利益+2,817

その他の包括利益累計額             ・投資有価証券の含み益増加に伴う評価差額金の増加、退職給付に係る調整累計額の増加




                                      -5-
Ⅲ.連結キャッシュ・フロー計算書の推移
                                                                          (百万円)

                        決算期       2019年            2020年
                                                                    増 減
項目                                3月期              3月期

営業活動によるキャッシュ・フロー                           6,346           13,934          7,588

投資活動によるキャッシュ・フロー                      △2,087                 490           2,577

財務活動によるキャッシュ・フロー                      △2,306           △4,419             △2,113

現金及び現金同等物に係る換算差額                              1               △0             △2

現金及び現金同等物の増減額                              1,954           10,004          8,050

現金及び現金同等物の期首残高                            47,360           49,315          1,954

現金及び現金同等物の期末残高                            49,315           59,319         10,004



主な増減要因(前期比)

1.営業活動によるキャッシュ・フロー:増加

     営業活動の結果得られた資金は、税金等調整前当期純利益の減少、たな卸資産の増加などの資金の減少要因がありましたが、売上債権の減少、

     法人税の支払額の減少などが資金の増加要因となり、前連結会計年度に比べ7,588百万円増の13,934百万円となりました。



2.投資活動によるキャッシュ・フロー:増加

     投資活動の結果得られた資金は、投資有価証券の売却による収入の増加などにより、前連結会計年度に比べ2,577百万円増の490百万円とな

     りました。



3.財務活動によるキャッシュ・フロー:減少(支出増)

     財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ2,113百万円支出増の4,419百万円の支出となりました。主な要因は、長期借入金

     の返済による支出の増加です。




                                   -6-
Ⅳ.配当の推移
                                                            (円)

             決算期      2018年       2019年    2020年    2021年
項目                    3月期         3月期      3月期     3月期予想

中間配当                   24             25    26       27

年間配当                   48             50    52       54


(参考)                                                      (百万円)

自己株式の取得               4,462           -     -        -
          (取得株式数)   (1,600千株)         -     -        -
自己株式の消却               5,695           -     -        -
          (消却株式数)   (2,500千株)         -     -        -




                                -7-
Ⅴ.主な医薬品の売上推移
                                                                                        (百万円)

                  決算期      2019年                 2020年3月期                  2021年3月期予想

 製品名                      3月期実績      予想 *1
                                                   実績        前期比      通期      前期比       うち上期

 過活動膀胱治療薬
  ベオーバ                        706      2,100        3,185    350.7%   5,900    85.2%     2,800

 デスモプレシン製剤
  ミニリンメルト、他*2                   -            -          -        -    4,400       -      1,800

 排尿障害改善薬

  ユリーフ                      17,810     6,200        5,857    △67.1%   3,700   △36.8%     2,000

 高リン血症治療薬
  ピートル                       4,801     6,300        5,752     19.8%   6,600    14.7%     3,200

 腎性貧血治療薬
  エポエチンアルファBS注JCR            6,015     5,000        5,520    △8.2%    3,500   △36.6%     1,900

 腎性貧血治療薬

  ダルベポエチン アルファBS注JCR            -         500          812       -    2,700   232.5%     1,200

 糖尿病治療薬

  グルベス                       4,428     4,800        4,501      1.7%   4,700     4.4%     2,300

 糖尿病治療薬
  グルファスト                     1,678     1,300        1,406    △16.2%   1,100   △21.8%      600

 糖尿病治療薬
  マリゼブ                          -            -          -        -    2,000       -       900

 口腔乾燥症状改善薬
  サラジェン                      1,617     1,600        1,604    △0.8%    1,570   △2.1%       800

 潰瘍性大腸炎治療薬

  レクタブル                       663      1,000           756    14.1%    820      8.5%      400

 高脂血症治療薬
  ベザトール                      1,709     1,420        1,364    △20.1%   1,160   △15.0%      600

*1:2020年3月期第2四半期決算発表時に公表した予想数値
*2:ミニリンメルトOD錠25μg/50μg/60μg/120μg/240μg、デスモプレシン点鼻液0.01%協和、デスモプレシン・スプレー2.5協和/10協和、デスモプレシン注4協和




                                                 -8-
Ⅵ.新薬開発状況(自社)
                                                                                 (2020年5月現在)

            開発番号
開発段階                          開発区分            予定適応症                主な作用等            備   考
            (一般名)


        KPS-0373                                               甲状腺刺激ホルモン放出      第Ⅲ相臨床試験終了
                        導入品/塩野義製薬          脊髄小脳変性症
        (ロバチレリン)                                               ホルモン(TRH)作用      PMDAと協議中
        AJM300          導入品/EAファーマ
                                           潰瘍性大腸炎              α4インテグリン阻害作用
        (カロテグラストメチル)    共同開発

 第Ⅲ相                    導入品/ビフォー・フレゼニ
        CCX168                             顕微鏡的多発血管炎、
                        ウス・メディカル・ケア・                  補体C5a受容体阻害作用              第Ⅲ相臨床試験終了
        (アバコパン)                            多発血管炎性肉芽腫症
                        リーナル・ファーマ(スイス)

        R788            導入品/ライジェルファーマ 慢性特発性血小板
                                                               チロシンキナーゼ阻害作用
        (ホスタマチニブ)       シューティカルズ(アメリカ) 減少性紫斑病

        KLH-2109
                        創製品                子宮内膜症               GnRHアンタゴニスト
        (リンザゴリクス)
        MR13A9          導入品/丸石製薬           透析患者における
 第Ⅱ相                                                           κオピオイド受容体刺激作用
        (ジフェリケファリン)     共同開発               そう痒症

        KDT-3594        創製品                パーキンソン病             ドパミン受容体刺激作用

※ 前回公表時(2020年1月)からの変更点:YS110 … 第Ⅰ/Ⅱ相 → 開発中止により削除




Ⅶ.新薬開発状況(導出)
                                                                                 (2020年5月現在)
            開発番号/
開発段階                        提携企業                  権利地域             予定適応症          主な作用等
            一般名

        ミチグリニド                                                                速効・短時間型
                        エーザイ(日本)         アセアン*1                  2型糖尿病
        (mitiglinide)                                                         インスリン分泌促進作用
承認申請中
        シロドシン                                             *2     前立腺肥大症に      α1Aアドレナリン受容体
                        エーザイ(日本)         アセアン、インド、スリランカ
        (silodosin)                                              伴う排尿障害       拮抗作用
        KLH-2109                         日本、一部のアジアを除く
                        オブシーバ(スイス)                               子宮筋腫         GnRHアンタゴニスト
        (linzagolix)                     全世界
 第Ⅲ相
        KLH-2109                         日本、一部のアジアを除く
                        オブシーバ(スイス)                               子宮内膜症        GnRHアンタゴニスト
        (linzagolix)                     全世界
        ベドラドリン                                                                β2アドレナリン受容体
 第Ⅱ相                    メディシノバ(アメリカ)     日本を除く全世界                喘息の急性発作
        (bedoradrine)                                                         刺激作用
※ 前回公表時(2020年1月)からの変更点:なし

*1:発売:タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、承認:ラオス、申請中:ベトナム
*2:発売:タイ、インド、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、申請中:アセアン2ヵ国




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