4547 キッセイ薬 2020-01-31 15:00:00
2020年3月期 第3四半期決算補足資料 [pdf]
証券コード:4547
決算補足資料
2020年3月期 第3四半期
2020 年1月 31 日
目 次
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】 ……………… P1
Ⅰ.連結損益計算書の推移 ……………… P2
Ⅱ.主な医薬品の売上推移 ……………… P3
Ⅲ.新薬開発状況(自社) ……………… P4
Ⅳ.新薬開発状況(導出) ……………… P4
本資料記載の将来見通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による2020年1月時点での分析
に基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により見通しと異なることがあります。
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】
・売上高(医薬品事業)の状況
医薬品事業の売上高は、40,288百万円(前年同期比15.5%減)となりました。主力製品における積極的
な医薬情報活動を推進いたしましたことなどにより、過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、高リン血症治療薬「ピート
ルチュアブル錠」及び「ピートル顆粒分包」、糖尿病治療薬「グルベス配合錠」及び昨年6月に新発売いたしました
「グルベス配合OD錠」(剤形追加)などの売上が増加いたしました一方、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬
「ユリーフ錠」及び「ユリーフOD錠」の後発品の発売による売上の減少などにより、減収となりました。また、フェリング・
ファーマ株式会社との間で日本国内におけるコ・プロモーション契約を締結いたしました、男性における夜間多尿によ
る夜間頻尿治療薬「ミニリンメルトOD錠25µg、同OD錠50µg」につきましては、昨年9月より医薬情報活動を実
施しておりますほか、JCRファーマ株式会社と共同開発を行いました腎性貧血治療薬「ダルベポエチン アルファBS注
JCR」を昨年11月に新発売いたしました。
・売上高(情報サービス事業)の状況
情報サービス事業の売上高は、4,605百万円(前年同期比26.0%増)となりました。情報機器レンタルにお
きまして増収となったことなどによります。
・売上高(その他の事業)の状況
その他の事業の売上高は、3,658百万円(前年同期比6.8%減)となりました。物品販売業で増収となりまし
たものの、建設請負業におきまして減収となりました。
・利益の状況
利益面では、研究開発費を主に販売費及び一般管理費が減少いたしました一方、減収及び売上原価率の上
昇がありましたことなどにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となりまし
た。
・研究開発の状況
ライジェルファーマシューティカルズ社(アメリカ)との間で、日本・中国・韓国・台湾における独占的な開発権及び
販売権取得に関する契約を締結いたしました慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬R788(開発番号、一
般名:ホスタマチニブ)につきましては、昨年9月より、国内第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。脊髄小脳変性
症治療薬KPS-0373(開発番号、一般名:ロバチレリン)につきましては、第Ⅲ相臨床試験を終了し、これまで
の試験により得られた結果について重症度による部分集団解析などの詳細な検討を行うとともに、当局との協議を
進めております。なお、これらの併合解析(事後解析)の結果につきましては、先般、医学雑誌に論文掲載がなさ
れております。
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Ⅰ.連結損益計算書の推移
(百万円)
決算期 2019年3月期 2020年3月期
第3四半期 第3四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
項目 累計 累計
売上高 55,255 72,297 48,552 △12.1% 62,000 △14.2%
医薬品事業 47,671 61,520 40,288 △15.5% 51,000 △17.1%
医薬品 40,260 50,958 32,176 △20.1% 40,700 △20.1%
ヘルスケア食品 2,957 3,789 2,997 1.4% 4,000 5.6%
その他* 4,453 6,772 5,113 14.8% 6,300 △7.0%
情報サービス事業 3,656 5,532 4,605 26.0% 6,100 10.3%
その他の事業 3,927 5,244 3,658 △6.8% 4,900 △6.6%
(売上高のうち輸出) (4,890) (6,153) (4,542) (△7.1%) (5,300) (△13.9%)
売上原価 20,167 26,731 20,753 2.9% 27,500 2.9%
(原価率%) (36.5) (37.0) (42.7) (44.4)
売上総利益 35,088 45,566 27,799 △20.8% 34,500 △24.3%
販売費及び一般管理費 30,118 39,363 25,060 △16.8% 33,000 △16.2%
研究開発費 12,428 15,711 8,053 △35.2% 10,600 △32.5%
(売上高比%) (22.5) (21.7) (16.6) (17.1)
営業利益 4,970 6,202 2,739 △44.9% 1,500 △75.8%
営業外収益 1,062 1,224 1,154 8.7% 1,400 14.4%
受取利息及び配当金 1,002 1,112 1,050 4.8%
その他の収益 59 111 103 73.3%
営業外費用 396 257 60 △84.6% 200 △22.2%
支払利息 17 23 17 0.2%
その他の費用 378 233 43 △88.6%
経常利益 5,636 7,169 3,832 △32.0% 2,700 △62.3%
特別利益 3 4 977 - 1,650 -
特別損失 52 53 17 △67.3% 50 △5.7%
税金等調整前四半期(当期)純利益 5,587 7,121 4,793 △14.2% 4,300 △39.6%
法人税、住民税及び事業税 1,079 1,634 684 △36.6% 400 △75.5%
法人税等調整額 212 △47 514 141.8% 950 -
非支配株主に帰属する
25 54 50 101.7% 50 △7.7%
四半期(当期)純利益
親会社株主に帰属する
4,270 5,481 3,542 △17.0% 2,900 △47.1%
四半期(当期)純利益
(包括利益) (△321) (8,903) (14,093) (-)
*:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ)、コ・プロモーションフィーの合計額
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Ⅱ.主な医薬品の売上推移
(百万円)
決算期 2019年3月期 2020年3月期予想
第3四半期 第3四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
製品名 累計 累計
排尿障害改善薬
ユリーフ 14,126 17,810 4,919 △65.2% 6,200 △65.2%
過活動膀胱治療薬
ベオーバ 712 706 1,954 174.2% 2,100 197.1%
高リン血症治療薬
ピートル 3,792 4,801 4,526 19.4% 6,300 31.2%
腎性貧血治療薬
エポエチンアルファBS注JCR 4,762 6,015 4,531 △4.8% 5,000 △16.9%
腎性貧血治療薬
ダルベポエチン アルファBS注JCR - - 166 - 500 -
糖尿病治療薬
グルベス 3,478 4,428 3,589 3.2% 4,800 8.4%
糖尿病治療薬
グルファスト 1,351 1,678 1,129 △16.4% 1,300 △22.5%
口腔乾燥症状改善薬
サラジェン 1,276 1,617 1,287 0.9% 1,600 △1.1%
潰瘍性大腸炎治療薬
レクタブル 507 663 595 17.4% 1,000 50.7%
高脂血症治療薬
ベザトール 1,373 1,709 1,106 △19.5% 1,420 △16.9%
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Ⅲ.新薬開発状況(自社)
(2020年1月現在)
開発番号
開発段階 開発区分 予定適応症 主な作用等 備 考
(一般名)
KPS-0373 甲状腺刺激ホルモン放出 第Ⅲ相臨床試験終了
導入品/塩野義製薬 脊髄小脳変性症
(ロバチレリン) ホルモン(TRH)作用 PMDAと協議中
AJM300 導入品/EAファーマ
潰瘍性大腸炎 α4インテグリン阻害作用
(カロテグラストメチル) 共同開発
第Ⅲ相 導入品/ビフォー・フレゼニ
CCX168 顕微鏡的多発血管炎、
ウス・メディカル・ケア・ 補体C5a受容体阻害作用
(アバコパン) 多発血管炎性肉芽腫症
リーナル・ファーマ(スイス)
R788 導入品/ライジェルファーマ 慢性特発性血小板
チロシンキナーゼ阻害作用
(ホスタマチニブ) シューティカルズ(アメリカ) 減少性紫斑病
KLH-2109
創製品 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(リンザゴリクス)
MR13A9 導入品/丸石製薬 透析患者における
第Ⅱ相 κオピオイド受容体刺激作用
(ジフェリケファリン) 共同開発 そう痒症
KDT-3594 創製品 パーキンソン病 ドパミン受容体刺激作用
導入品/ワイズ・エー・シー、
抗CD26ヒト化モノクローナル
第Ⅰ/Ⅱ相 YS110 東京大学、日本医療研究 悪性中皮腫
抗体
開発機構(AMED)
※ 前回公表時(2019年11月)からの変更点: ダルベポエチン アルファBS注JCR … 2019年11月27日新発売
Ⅳ.新薬開発状況(導出)
(2020年1月現在)
開発番号/
開発段階 提携企業 権利地域 予定適応症 主な作用等
一般名
ミチグリニド 速効・短時間型
アセアン*1 2型糖尿病
(mitiglinide) インスリン分泌促進作用
承認申請中 エーザイ(日本)
シロドシン *2 前立腺肥大症に α1Aアドレナリン受容体
アセアン、インド、スリランカ
(silodosin) 伴う排尿障害 拮抗作用
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
第Ⅲ相
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
ベドラドリン β2アドレナリン受容体
第Ⅱ相 メディシノバ(アメリカ) 日本を除く全世界 喘息の急性発作
(bedoradrine) 刺激作用
※ 前回公表時(2019年11月)からの変更点: なし
*1:発売:タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、承認:ラオス、申請中:ベトナム
*2:発売:タイ、インド、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、申請中:アセアン2ヵ国
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