4547 キッセイ薬 2019-02-01 15:00:00
平成31年3月期 第3四半期決算補足資料 [pdf]
証券コード:4547
決算補足資料
平成31年3月期 第3四半期
2019 年(平成 31 年)2 月 1 日
目 次
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】 ……………… P1
Ⅰ.連結損益計算書の推移 ……………… P2
Ⅱ.主な医薬品の売上推移 ……………… P3
Ⅲ.新薬開発状況(自社) ……………… P4
Ⅳ.新薬開発状況(導出) ……………… P4
本資料記載の将来⾒通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による2019年2月時点での分析
に基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により⾒通しと異なることがあります。
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】
・売上高(医薬品事業)の状況
医薬品事業の売上高は、476億7千1百万円(前年同期⽐4.3%減)となりました。主⼒製品における積
極的な医薬情報活動を推進いたしましたことなどにより、前⽴腺肥⼤症に伴う排尿障害改善薬「ユリーフ錠」及び
「ユリーフOD錠」、高リン⾎症治療薬「ピートルチュアブル錠」、潰瘍性⼤腸炎治療薬「レクタブル2mg注腸フォーム
14回」などの売上が増加いたしました⼀⽅、昨年4月に実施されました薬価改定の影響や技術料売上が減少い
たしましたことなどにより減収となりました。なお、杏林製薬株式会社と共同開発を⾏いました過活動膀胱治療薬
「ベオーバ錠」、当社が開発を⾏いました高リン⾎症治療薬「ピートル顆粒分包」(剤形追加)をそれぞれ昨年11
月に新発売いたしました。また、前⽴腺肥⼤症に伴う排尿障害改善薬シロドシン(⼀般名、日本製品名ユリー
フ)の欧州・中東・アフリカなどにおける技術導出先でありますレコルダッチ社(イタリア)では、当連結累計期間に
おきましても引き続き許諾地域内において製品育成を進めております。
なお、昨年8月に、当社の許諾に基づき第⼀三共エスファ株式会社が製造販売承認を取得いたしましたユリー
フ錠及びユリーフOD錠のオーソライズド・ジェネリック(以下、ユリーフAG)は同年12月に薬価基準収載となりまし
た。ユリーフAGは、当社が製造し、第⼀三共エスファ株式会社が本年3月に発売を予定しております。
・売上高(その他の事業)の状況
その他の事業の売上高は、75億8千4百万円(前年同期⽐9.0%増)となりました。情報サービス業で減収と
なりましたものの、物品販売業、建設請負業におきまして増収となりました。
・利益の状況
利益⾯では、減収及び売上原価率の上昇に加え、研究開発費を主に販売費及び⼀般管理費が増加いたしま
したことなどにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となりました。
・研究開発の状況
昨年9月に、持続型⾚⾎球造⾎刺激因⼦製剤ダルベポエチンアルファ(⼀般名)のバイオ後続品JR‐131
(開発番号)について当社との共同開発先でありますJCRファーマ株式会社より承認申請が⾏われました。⼀昨
年6月に承認申請を⼀旦取り下げました糖尿病治療薬「グルベス配合錠」の剤形追加(⼝腔内崩壊錠)につき
ましては、追加試験が終了したことを受け、改めて承認申請を⾏いました。また、昨年10月には、ライジェルファーマ
シューティカルズ社(アメリカ)との間で低分⼦チロシンキナーゼ阻害剤R788(開発番号、⼀般名:ホスタマチニ
ブ)につきまして、日本・中国・韓国・台湾における独占的な開発権及び販売権取得に関する契約を締結いたしま
した。なお、脊髄⼩脳変性症治療薬KPS‐0373(開発番号、⼀般名:ロバチレリン)につきましては、第Ⅲ相臨
床試験において、主要評価項目である運動失調を評価するSARA合計スコアの変化量について、プラセボと⽐べて
統計学的に有意な改善が認められなかったことから、現在、これまでの試験により得られた結果について重症度によ
る部分集団解析などの詳細な検討を⾏っております。
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Ⅰ.連結損益計算書の推移
(百万円)
決算期 '18(H30)年3月期 '19(H31)年3月期
第3四半期 第3四半期
通期 前同⽐ 通期予想 前期⽐
項目 累計 累計
売上高 56,790 74,009 55,255 △2.7% 72,700 △1.8%
キッセイ薬品 49,831 63,891 47,671 △4.3% 62,000 △3.0%
医薬品 41,480 53,340 40,260 △2.9% 51,400 △3.6%
ヘルスケア食品 2,931 3,796 2,957 0.9% 3,900 2.7%
その他* 5,418 6,755 4,453 △17.8% 6,700 △0.8%
その他の事業 6,959 10,118 7,584 9.0% 10,700 5.8%
(売上高のうち輸出) (6,371) (8,343) (4,890) (△23.3%) (6,520) (△21.9%)
売上原価 19,354 25,889 20,167 4.2% 26,800 3.5%
(原価率%) (34.1) (35.0) (36.5) (36.9)
売上総利益 37,435 48,120 35,088 △6.3% 45,900 △4.6%
販売費及び⼀般管理費 28,981 38,232 30,118 3.9% 39,500 3.3%
研究開発費 11,045 14,179 12,428 12.5% 16,000 12.8%
(売上高⽐%) (19.5) (19.2) (22.5) (22.0)
営業利益 8,453 9,887 4,970 △41.2% 6,400 △35.3%
営業外収益 1,853 1,558 1,062 △42.7% 1,300 △16.6%
受取利息及び配当⾦ 941 1,081 1,002 6.4%
その他の収益 911 477 59 △93.4%
営業外費用 77 32 396 411.3% 300 837.5%
⽀払利息 17 23 17 △1.2%
その他の費用 59 8 378 536.1%
経常利益 10,229 11,414 5,636 △44.9% 7,400 △35.2%
特別利益 319 320 3 △99.0% 10 △96.9%
特別損失 14 37 52 261.6% 60 62.2%
税⾦等調整前四半期(当期)純利益 10,533 11,697 5,587 △47.0% 7,350 △37.2%
法⼈税、住⺠税及び事業税 2,634 3,223 1,079 △59.0% 2,000 △37.9%
法⼈税等調整額 △180 △624 212 - △250 -
非⽀配株主に帰属する
28 52 25 △11.0% 100 88.7%
四半期(当期)純利益
親会社株主に帰属する
8,052 9,045 4,270 △47.0% 5,500 △39.2%
四半期(当期)純利益
(包括利益) (21,118) (25,044) (△321) ( -%)
*:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約⾦、マイルストン収⼊、ランニングロイヤルティ)の合計額
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Ⅱ.主な医薬品の売上推移
(百万円)
決算期 '18(H30)年3月期 '19(H31)年3月期予想
第3四半期 第3四半期
通期 前同⽐ 通期予想 前期⽐
製品名 累計 累計
排尿障害改善薬
ユリーフ 13,324 17,235 14,126 6.0% 17,700 2.7%
過活動膀胱治療薬
ベオーバ - - 712 - 700 -
糖尿病治療薬
グルベス 3,481 4,477 3,478 △0.1% 4,600 2.7%
糖尿病治療薬
グルファスト 2,285 2,762 1,351 △40.9% 1,650 △40.3%
高リン⾎症治療薬
ピートル 3,361 4,274 3,792 12.8% 5,500 28.7%
⼝腔乾燥症状改善薬
サラジェン 1,242 1,561 1,276 2.7% 1,650 5.7%
潰瘍性⼤腸炎治療薬
レクタブル 183 228 507 175.9% 700 206.0%
腎性貧⾎治療薬
エポエチンアルファBS注JCR 4,724 6,093 4,762 0.8% 5,800 △4.8%
高脂⾎症治療薬
ベザトール 2,106 2,564 1,373 △34.8% 1,750 △31.7%
切迫流・早産治療薬
ウテメリン 1,581 1,904 947 △40.1% 1,180 △38.0%
脳循環改善薬
キサンボン 405 483 332 △18.0% 330 △31.7%
アレルギー性結膜炎治療薬
リザベン点眼液 582 989 473 △18.8% 800 △19.1%
アレルギー性疾患治療薬
リザベン 671 812 281 △58.1% 340 △58.1%
気管⽀喘息治療薬
ドメナン 82 102 70 △14.5% 100 △2.0%
⾎液凝固阻止剤
フラグミン 147 182 118 △19.7% 140 △23.1%
⼦宮内膜症治療薬
ゾラデックス1.8mgデポ 440 560 369 △16.0% 520 △7.1%
活性型ビタミンD3製剤
フルスタン 462 557 335 △27.4% 400 △28.2%
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Ⅲ.新薬開発状況(自社)
(2019年2月現在)
製品名/
開発段階 開発番号 開発区分 予定適応症 主な作用等 備 考
(⼀般名)
導⼊品/JCRファーマ ダルベポエチンアルファ
JR‐131 腎性貧⾎ ⾚⾎球増加作用
共同開発 バイオ後続品
承認申請中 速効・短時間型インスリン ミチグリニド・ボグリボース
グルベス® 自社開発 2型糖尿病 分泌促進作用+ 配合剤
α‐グルコシダーゼ阻害作用 剤形追加(OD錠)
KPS‐0373 甲状腺刺激ホルモン放出 第Ⅲ相検証試験等の
導⼊品/塩野義製薬 脊髄⼩脳変性症
(ロバチレリン) ホルモン(TRH)作用 データを解析中
AJM300 導⼊品/EAファーマ
潰瘍性⼤腸炎 α4インテグリン阻害作用
第Ⅲ相 (カロテグラストメチル) 共同開発
導⼊品/ビフォー・フレゼニ
CCX168 顕微鏡的多発⾎管炎、
ウス・メディカル・ケア・ 補体C5a受容体阻害作用
(アバコパン) 多発⾎管炎性肉芽腫症
リーナル・ファーマ(スイス)
KLH‐2109 創製品 ⼦宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
MR13A9 導⼊品/丸石製薬 透析患者における
第Ⅱ相 κオピオイド受容体刺激作用
(ジフェリケファリン) 共同開発 そう痒症
KDT‐3594 創製品 パーキンソン病 ドパミン受容体刺激作用
導⼊品/ワイズ・エー・シー、
抗CD26ヒト化モノクローナル
第Ⅰ/Ⅱ相 YS110 東京⼤学、日本医療研究 悪性中皮腫
抗体
開発機構(AMED)
※ 前回公表時(2018年11月)からの変更点: ①ベオーバⓇ … 2018年11月27日新発売、②ピートルⓇ(剤形追加)… 2018年11月28日新発売、
③KDT‐3594… 第Ⅰ相 → 第Ⅱ相
Ⅳ.新薬開発状況(導出)
(2019年2月現在)
開発番号/
開発段階 提携企業 権利地域 予定適応症 主な作用等
⼀般名
ミチグリニド 速効・短時間型
アセアン*1 2型糖尿病
(mitiglinide) インスリン分泌促進作用
承認申請中 エーザイ(日本)
シロドシン *2 前⽴腺肥⼤症に α1Aアドレナリン受容体
アセアン、インド、スリランカ
(silodosin) 伴う排尿障害 拮抗作用
KLH‐2109 日本、⼀部のアジアを除く
第Ⅲ相 オブシーバ(スイス) ⼦宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
ベドラドリン β2アドレナリン受容体
メディシノバ(アメリカ) 日本を除く全世界 喘息の急性発作
(bedoradrine) 刺激作用
第Ⅱ相
KLH‐2109 日本、⼀部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) ⼦宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
※ 前回公表時(2018年11月)からの変更点:なし
*1:発売:タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、承認:ラオス、申請中:ベトナム
*2:発売:タイ、インド、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、承認:マレーシア、申請中:アセアン2ヵ国
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