4547 キッセイ薬 2019-07-30 15:00:00
2020年3月期 第1四半期決算補足資料 [pdf]
証券コード:4547
決算補足資料
2020年3月期 第1四半期
2019 年7月 30 日
目 次
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】 ……………… P1
Ⅰ.連結損益計算書の推移 ……………… P2
Ⅱ.主な医薬品の売上推移 ……………… P3
Ⅲ.新薬開発状況(自社) ……………… P4
Ⅳ.新薬開発状況(導出) ……………… P4
本資料記載の将来見通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による2019年7月時点での分析
に基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により見通しと異なることがあります。
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】
・売上高(医薬品事業)の状況
医薬品事業の売上高は、14,123百万円(前年同期比9.0%減)となりました。主力製品における積極的な
医薬情報活動を推進いたしましたことなどにより、高リン血症治療薬「ピートルチュアブル錠」及び「ピートル顆粒分
包」、過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、糖尿病治療薬「グルベス配合錠」及び本年6月に新発売いたしました
「グルベス配合OD錠」(剤形追加)などの売上が増加いたしました一方、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬
「ユリーフ錠」及び「ユリーフOD錠」の後発品の発売による売上の減少、技術料売上の減少などにより減収となりまし
た。本年6月には、フェリング・ファーマ株式会社との間で男性における夜間多尿による夜間頻尿治療薬「ミニリンメ
ルトOD錠25µg、同OD錠50µg」につきまして、日本国内におけるコ・プロモーション契約を締結し、同月での承認
取得を受け、現在、両社にて医薬情報活動を開始しております。なお、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬シ
ロドシン(一般名、日本製品名ユリーフ)は、アメリカでは特許満了に伴い後発品が発売されておりますが、欧州・
中東・アフリカなどにおける技術導出先でありますレコルダッチ社(イタリア)では、当連結累計期間におきましても引
き続き許諾地域内において製品育成を進めております。
・売上高(その他の事業)の状況
その他の事業の売上高は、1,976百万円(前年同期比15.0%減)となりました。情報サービス業、物品販売
業で増収となりましたものの、建設請負業におきまして減収となりました。
・利益の状況
利益面では、研究開発費を主に販売費及び一般管理費が減少いたしました一方、減収及び売上原価率の上
昇がありましたことなどにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となりまし
た。
・研究開発の状況
持続型赤血球造血刺激因子製剤ダルベポエチンアルファ(一般名)のバイオ後続品JR-131(開発番号)
は、当社との共同開発先でありますJCRファーマ株式会社より昨年9月に承認申請が行われ、承認取得に向けた
審査対応が進められております。また、ライジェルファーマシューティカルズ社(アメリカ)との間で、日本・中国・韓国・
台湾における独占的な開発権及び販売権取得に関する契約を締結いたしました低分子チロシンキナーゼ阻害剤
R788(開発番号、一般名:ホスタマチニブ)につきましては、国内第Ⅲ相臨床試験の開始に向けた準備を進め
ております。なお、脊髄小脳変性症治療薬KPS-0373(開発番号、一般名:ロバチレリン)につきましては、第
Ⅲ相臨床試験を終了し、これまでの試験により得られた結果について重症度による部分集団解析などの詳細な検
討を行うとともに、当局との協議を開始いたしました。
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Ⅰ.連結損益計算書の推移
(百万円)
決算期 2019年3月期 2020年3月期
第1四半期 第1四半期
通期実績 前同比 通期予想 うち上期
項目 実績 実績
売上高 17,851 72,297 16,099 △9.8% 61,400 31,200
キッセイ薬品 15,526 61,520 14,123 △9.0% 51,000 27,000
医薬品 12,940 50,958 11,245 △13.1% 41,000 21,400
ヘルスケア食品 914 3,789 953 4.3% 4,000 2,000
その他* 1,671 6,772 1,924 15.1% 6,000 3,600
その他の事業 2,324 10,777 1,976 △15.0% 10,400 4,200
(売上高のうち輸出) (1,850) (6,153) (1,429) (△22.7%) (5,400) (3,000)
売上原価 6,393 26,731 6,053 △5.3% 26,500 12,300
(原価率%) (35.8) (37.0) (37.6) (43.2) (39.4)
売上総利益 11,458 45,566 10,046 △12.3% 34,900 18,900
販売費及び一般管理費 8,473 39,363 7,984 △5.8% 33,900 17,100
研究開発費 2,733 15,711 2,392 △12.5% 11,000 5,800
(売上高比%) (15.3) (21.7) (14.9) (17.9) (18.6)
営業利益 2,984 6,202 2,061 △30.9% 1,000 1,800
営業外収益 628 1,224 527 △16.0% 1,300 650
受取利息及び配当金 527 1,112 505 △4.1%
その他の収益 101 111 21 △78.4%
営業外費用 10 257 182 - 100 50
支払利息 5 23 5 △0.6%
その他の費用 5 233 176 -
経常利益 3,602 7,169 2,406 △33.2% 2,200 2,400
特別利益 0 4 27 - 1,800 -
特別損失 49 53 2 △94.2% - -
税金等調整前四半期(当期)純利益 3,553 7,121 2,431 △31.6% 4,000 2,400
法人税、住民税及び事業税 746 1,634 654 △12.3% 420 200
法人税等調整額 67 △47 △241 - 840 480
非支配株主に帰属する
△0 54 5 - 40 20
四半期(当期)純利益(△は損失)
親会社株主に帰属する
2,741 5,481 2,012 △26.6% 2,700 1,700
四半期(当期)純利益
(包括利益) (4,371) (△1,113) (-)
*:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ)の合計額
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Ⅱ.主な医薬品の売上推移
(百万円)
決算期 2019年3月期 2020年3月期
第1四半期 第1四半期
通期実績 前同比 通期予想 うち上期
製品名 実績 実績
排尿障害改善薬
ユリーフ 4,469 17,810 2,191 △51.0% 6,200 3,800
過活動膀胱治療薬
ベオーバ - 706 173 - 2,100 800
高リン血症治療薬
ピートル 1,186 4,801 1,496 26.1% 6,700 3,300
腎性貧血治療薬
エポエチンアルファBS注JCR 1,478 6,015 1,608 8.8% 5,000 3,000
糖尿病治療薬
グルベス 1,150 4,428 1,316 14.4% 4,700 2,300
糖尿病治療薬
グルファスト 484 1,678 417 △13.8% 1,300 700
口腔乾燥症状改善薬
サラジェン 428 1,617 447 4.5% 1,570 800
潰瘍性大腸炎治療薬
レクタブル 143 663 205 42.5% 1,170 530
高脂血症治療薬
ベザトール 479 1,709 422 △11.9% 1,420 750
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Ⅲ.新薬開発状況(自社)
(2019年7月現在)
開発番号
開発段階 開発区分 予定適応症 主な作用等 備 考
(一般名)
導入品/JCRファーマ ダルベポエチンアルファ
承認申請中 JR-131 腎性貧血 赤血球増加作用
共同開発 バイオ後続品
KPS-0373 甲状腺刺激ホルモン放出 第Ⅲ相臨床試験終了
導入品/塩野義製薬 脊髄小脳変性症
(ロバチレリン) ホルモン(TRH)作用 PMDAと協議中
AJM300 導入品/EAファーマ
潰瘍性大腸炎 α4インテグリン阻害作用
第Ⅲ相 (カロテグラストメチル) 共同開発
導入品/ビフォー・フレゼニ
CCX168 顕微鏡的多発血管炎、
ウス・メディカル・ケア・ 補体C5a受容体阻害作用
(アバコパン) 多発血管炎性肉芽腫症
リーナル・ファーマ(スイス)
KLH-2109
創製品 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(リンザゴリクス)
MR13A9 導入品/丸石製薬 透析患者における
第Ⅱ相 κオピオイド受容体刺激作用
(ジフェリケファリン) 共同開発 そう痒症
KDT-3594 創製品 パーキンソン病 ドパミン受容体刺激作用
導入品/ワイズ・エー・シー、
抗CD26ヒト化モノクローナル
第Ⅰ/Ⅱ相 YS110 東京大学、日本医療研究 悪性中皮腫
抗体
開発機構(AMED)
※ 前回公表時(2019年5月)からの変更点:グルべスⓇ(剤形追加) … 6月14日新発売
Ⅳ.新薬開発状況(導出)
(2019年7月現在)
開発番号/
開発段階 提携企業 権利地域 予定適応症 主な作用等
一般名
ミチグリニド 速効・短時間型
アセアン*1 2型糖尿病
(mitiglinide) インスリン分泌促進作用
承認申請中 エーザイ(日本)
シロドシン *2 前立腺肥大症に α1Aアドレナリン受容体
アセアン、インド、スリランカ
(silodosin) 伴う排尿障害 拮抗作用
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
第Ⅲ相
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
ベドラドリン β2アドレナリン受容体
第Ⅱ相 メディシノバ(アメリカ) 日本を除く全世界 喘息の急性発作
(bedoradrine) 刺激作用
※ 前回公表時(2019年5月)からの変更点:KLH-2109(子宮内膜症) … 第Ⅱ相→第Ⅲ相
*1:発売:タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、承認:ラオス、申請中:ベトナム
*2:発売:タイ、インド、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、申請中:アセアン2ヵ国
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