4547 キッセイ薬 2021-02-01 15:00:00
2021年3月期 第3四半期決算補足資料 [pdf]
証券コード:4547
決算補足資料
2021年3月期 第3四半期
2021 年 2 月 1 日
目 次
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】 ……………… P1
Ⅰ.連結損益計算書の推移 ……………… P2
Ⅱ.主な医薬品の売上推移 ……………… P3
Ⅲ.新薬開発状況(自社) ……………… P4
Ⅳ.新薬開発状況(導出) ……………… P4
本資料記載の将来見通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による2021年2月時点での分析
に基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により見通しと異なることがあります。
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】
・売上高の状況
医薬品事業の売上高は、44,463百万円(前年同期比10.4%増)となりました。新型コロナウイルス感染症
の影響により限られた医薬情報活動となりましたが、腎性貧血治療薬「ダルベポエチン アルファBS注JCR」、過活
動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、高リン血症治療薬「ピートルチュアブル錠」及び「ピートル顆粒分包」などの売上が増
加いたしましたことに加え、昨年4月に販売移管が行われました男性における夜間多尿による夜間頻尿治療薬「ミ
ニリンメルトOD錠25µg/50µg」、夜尿症・中枢性尿崩症治療薬「ミニリンメルトOD錠60µg/120µg/240µg」
及び「デスモプレシン製剤」、糖尿病治療薬「マリゼブ錠」の寄与などにより、増収となりました。
情報サービス事業の売上高は4,779百万円(前年同期比3.8%増)、建設請負事業の売上高は2,440百
万円(前年同期比2.4%増)、物品販売事業の売上高は512百万円(前年同期比59.9%減)となりまし
た。
・利益の状況
利益面では、売上原価率の上昇がありました一方、増収に加え、研究開発費を主に販売費及び一般管理費
が減少いたしましたことなどにより、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は増益となり
ました。なお、特別利益として投資有価証券売却益を計上いたしております。
・研究開発の状況
研究開発におきましては、丸石製薬株式会社と共同開発を行っております透析患者におけるそう痒症治療薬
MR13A9(開発番号、一般名:ジフェリケファリン)につきまして昨年、第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。ま
た、ビフォー・フレゼニウス・メディカル・ケア・リーナル・ファーマ社(スイス)より技術導入いたしました顕微鏡的多発血
管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬CCX168(開発番号、一般名:アバコパン)につきましては、第Ⅲ相臨
床試験が終了し、承認申請に向けた準備を進めております。
このほか、昨年10月には当社が創製いたしましたパーキンソン病治療薬KDT-3594(開発番号)につきまし
て、中国、台湾、香港、マカオ及び東南アジア6ヵ国(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリ
ピン)における独占的な開発権及び販売権等をアファメドセラピューティクス社(香港)に許諾する契約を締結い
たしました。
なお、当社が創製しオブシーバ社(スイス)に技術導出しております子宮筋腫・子宮内膜症治療薬リンザゴリク
ス(一般名、国内開発番号:KLH-2109、海外開発番号:OBE2109)につきましては、昨年11月に同社よ
り、子宮筋腫を適応症として欧州医薬品庁(EMA)に承認申請が行われました。
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Ⅰ.連結損益計算書の推移
(百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
第3四半期 第3四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
項目 累計 累計
売上高 48,552 63,234 52,195 7.5% 68,000 7.5%
医薬品事業 40,288 51,308 44,463 10.4% 56,700 10.5%
医薬品 32,176 41,397 37,855 17.6% 48,500 17.2%
ヘルスケア食品 2,997 3,840 2,890 △3.6% 3,700 △3.6%
その他* 5,113 6,070 3,716 △27.3% 4,500 △25.9%
情報サービス事業 4,605 6,631 4,779 3.8% 7,000 5.6%
建設請負事業 2,381 3,610 2,440 2.4% 3,700 2.5%
物品販売事業 1,277 1,684 512 △59.9% 600 △64.4%
(売上高のうち輸出) (4,542) (5,731) (3,628) (△20.1%) (4,500) (△21.5%)
売上原価 20,753 28,328 26,677 28.5% 36,200 27.8%
(原価率%) (42.7) (44.8) (51.1) (53.2)
売上総利益 27,799 34,905 25,517 △8.2% 31,800 △8.9%
販売費及び一般管理費 25,060 33,048 22,327 △10.9% 31,000 △6.2%
研究開発費 8,053 10,767 6,422 △20.3% 10,000 △7.1%
(売上高比%) (16.6) (17.0) (12.3) (14.7)
営業利益 2,739 1,857 3,190 16.5% 800 △56.9%
営業外収益 1,154 1,430 1,436 24.4% 1,400 △2.1%
受取利息及び配当金 1,050 1,227 1,091 3.9%
その他の収益 103 203 344 232.8%
営業外費用 60 859 55 △8.4% 100 △88.4%
支払利息 17 23 17 △0.8%
その他の費用 43 835 38 △11.5%
経常利益 3,832 2,429 4,570 19.3% 2,100 △13.5%
特別利益 977 2,264 4,083 317.7% 4,050 78.9%
特別損失 17 62 83 386.0% 50 △19.4%
税金等調整前四半期(当期)純利益 4,793 4,630 8,570 78.8% 6,100 31.7%
法人税、住民税及び事業税 684 390 1,629 137.9% 1,500 284.6%
法人税等調整額 514 1,351 450 △12.4% △20 -
非支配株主に帰属する
50 71 50 △1.5% 20 △71.8%
四半期(当期)純利益
親会社株主に帰属する
3,542 2,817 6,440 81.8% 4,600 63.3%
四半期(当期)純利益
(包括利益) (14,093) (12,646) (24,152) ( 71.4%)
*:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ)の合計額
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Ⅱ.主な医薬品の売上推移
(百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
第3四半期 第3四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
製品名 累計 累計
過活動膀胱治療薬
ベオーバ 1,954 3,185 5,241 168.2% 7,000 119.8%
デスモプレシン製剤
ミニリンメルト、他* - - 2,651 - 3,900 -
排尿障害改善薬
ユリーフ 4,919 5,857 2,976 △39.5% 3,700 △36.8%
高リン血症治療薬
ピートル 4,526 5,752 4,643 2.6% 6,400 11.3%
腎性貧血治療薬
ダルベポエチン アルファBS注JCR 166 812 4,216 - 4,700 478.8%
腎性貧血治療薬
エポエチンアルファBS注JCR 4,531 5,520 3,496 △22.8% 4,000 △27.5%
糖尿病治療薬
グルベス 3,589 4,501 3,373 △6.0% 4,400 △2.2%
糖尿病治療薬
グルファスト 1,129 1,406 932 △17.5% 1,100 △21.8%
糖尿病治療薬
マリゼブ - - 1,234 - 1,800 -
口腔乾燥症状改善薬
サラジェン 1,287 1,604 1,217 △5.4% 1,570 △2.1%
潰瘍性大腸炎治療薬
レクタブル 595 756 633 6.2% 820 8.5%
高脂血症治療薬
ベザトール 1,106 1,364 852 △22.9% 1,060 △22.3%
*:ミニリンメルトOD錠25μg/50μg/60μg/120μg/240μg、デスモプレシン点鼻液0.01%協和、デスモプレシン・スプレー2.5協和/10協和、デスモプレシン注4協和
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Ⅲ.新薬開発状況(自社)
(2021年2月現在)
開発番号
開発段階 開発区分 予定適応症 主な作用等 備 考
(一般名)
導入品/ビフォー・フレゼニ
CCX168 顕微鏡的多発血管炎、
申請準備中 ウス・メディカル・ケア・ 補体C5a受容体阻害作用
(アバコパン) 多発血管炎性肉芽腫症
リーナル・ファーマ(スイス)
KPS-0373 甲状腺刺激ホルモン放出 第Ⅲ相臨床試験終了
導入品/塩野義製薬 脊髄小脳変性症
(ロバチレリン) ホルモン(TRH)作用 PMDAと協議中
AJM300 導入品/EAファーマ
潰瘍性大腸炎 α4インテグリン阻害作用 主要評価項目達成
(カロテグラストメチル) 共同開発
第Ⅲ相
R788 導入品/ライジェルファーマ 慢性特発性血小板
チロシンキナーゼ阻害作用
(ホスタマチニブ) シューティカルズ(アメリカ) 減少性紫斑病
MR13A9 導入品/丸石製薬 透析患者における
κオピオイド受容体刺激作用
(ジフェリケファリン) 共同開発 そう痒症
KLH-2109
創製品 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(リンザゴリクス)
第Ⅱ相
KDT-3594 創製品 パーキンソン病 ドパミン受容体刺激作用
※ 前回公表時(2020年11月)からの変更点: アバコパン … 第Ⅲ相 → 申請準備中
Ⅳ.新薬開発状況(導出)
(2021年2月現在)
開発段階 一般名 提携企業 国・地域 予定適応症 主な作用等
ミチグリニド 速効・短時間型
エーザイ(日本) ベトナム 2型糖尿病
(mitiglinide) インスリン分泌促進作用
シロドシン α1Aアドレナリン受容体
承認申請中 エーザイ(日本) ラオス、ベトナム 前立腺肥大症に伴う排尿障害
(silodosin) 拮抗作用
リンザゴリクス
オブシーバ(スイス) 欧州 子宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix)
リンザゴリクス
オブシーバ(スイス) 米国 子宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix)
第Ⅲ相
リンザゴリクス
オブシーバ(スイス) 欧州、米国 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix)
ベドラドリン β2アドレナリン受容体
第Ⅱ相 メディシノバ(アメリカ) 米国 喘息の急性発作
(bedoradrine) 刺激作用
※ 前回公表時(2020年11月)からの変更点: リンザゴリクス(欧州) … 第Ⅲ相 → 承認申請中
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