4547 キッセイ薬 2020-11-05 15:00:00
2021年3月期 第2四半期決算補足資料 [pdf]
証券コード:4547
決算補足資料
2021年3月期 第2四半期
2020 年 11 月 5 日
目 次
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】 ……………… P 1
Ⅰ.連結損益計算書の推移 ……………… P 2
Ⅱ.連結貸借対照表の推移 ……………… P 4
Ⅲ.連結キャッシュ・フロー計算書の推移 ……………… P 6
Ⅳ.配当の推移 ……………… P 7
Ⅴ.主な医薬品の売上推移 ……………… P 8
Ⅵ.新薬開発状況(自社) ……………… P 9
Ⅶ.新薬開発状況(導出) ……………… P 9
本資料記載の将来見通しは、既存の情報や様々な動向についてのキッセイ薬品による 2020 年 11 月時点での分析
に基づいています。実際の業績は、事業に及ぼすリスクや不確定な事柄により見通しと異なることがあります。
【四半期決算短信「経営成績に関する説明」より抜粋】
・売上高の状況
医薬品事業の売上高は、28,394百万円(前年同期比6.9%増)となりました。新型コロナウイルス感染症の
影響により限られた医薬情報活動となりましたが、過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、腎性貧血治療薬「ダルベポ
エチン アルファBS注JCR」、高リン血症治療薬「ピートルチュアブル錠」及び「ピートル顆粒分包」などの売上が増加
いたしましたことに加え、本年4月に販売移管が行われました男性における夜間多尿による夜間頻尿治療薬「ミニリ
ンメルトOD錠25µg/50µg」、夜尿症・中枢性尿崩症治療薬「ミニリンメルトOD錠60µg/120µg/240µg」及び
「デスモプレシン製剤」、糖尿病治療薬「マリゼブ錠」の寄与などにより、増収となりました。
情報サービス事業の売上高は2,396百万円(前年同期比25.7%減)、建設請負事業の売上高は1,179
百万円(前年同期比39.0%増)、物品販売事業の売上高は314百万円(前年同期比65.7%減)となりま
した。
・利益の状況
利益面では、増収に加え、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、医薬情報活動の自粛などに伴う営業活動
経費の未費消、海外提携先への契約料支払いタイミングの繰延べなどにより、販売費及び一般管理費が減少い
たしました一方、売上原価率の上昇がありましたことなどから、営業利益及び経常利益は減益となりました。また、
親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、投資有価証券売却益の計上などにより増益となりました。
・研究開発の状況
研究開発の状況につきましては、丸石製薬株式会社と共同開発を行っております透析患者におけるそう痒症治
療薬MR13A9(開発番号、一般名:ジフェリケファリン)につきまして、国内第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました
ほか、引き続き各テーマの研究開発を推進し、開発段階のステージアップを図っております。
このほか、本年10月には当社が創製いたしましたパーキンソン病治療薬KDT-3594(開発番号)につきまし
て、中国、台湾、香港、マカオ及び東南アジア6ヵ国(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリ
ピン)における独占的な開発権及び販売権等をアファメドセラピューティクス社(香港)に許諾する契約を締結い
たしました。
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Ⅰ.連結損益計算書の推移
(百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
第2四半期 第2四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
項目 累計 累計
売上高 31,548 63,234 32,284 2.3% 68,000 7.5%
医薬品事業 26,557 51,308 28,394 6.9% 56,700 10.5%
医薬品 20,764 41,397 24,521 18.1% 48,500 17.2%
ヘルスケア食品 1,964 3,840 1,845 △6.1% 3,700 △3.6%
その他* 3,827 6,070 2,027 △47.0% 4,500 △25.9%
情報サービス事業 3,225 6,631 2,396 △25.7% 7,000 5.6%
建設請負事業 848 3,610 1,179 39.0% 3,700 2.5%
物品販売事業 917 1,684 314 △65.7% 600 △64.4%
(売上高のうち輸出) (3,333) (5,731) (2,032) (△39.0%) (4,500) (△21.5%)
売上原価 12,850 28,328 16,188 26.0% 36,200 27.8%
(原価率%) (40.7) (44.8) (50.1) (53.2)
売上総利益 18,698 34,905 16,096 △13.9% 31,800 △8.9%
販売費及び一般管理費 16,364 33,048 14,051 △14.1% 31,000 △6.2%
研究開発費 5,059 10,767 3,548 △29.9% 10,000 △7.1%
(売上高比%) (16.0) (17.0) (11.0) (14.7)
営業利益 2,334 1,857 2,044 △12.4% 800 △56.9%
営業外収益 678 1,430 758 11.8% 1,400 △2.1%
受取利息及び配当金 614 1,227 644 4.8%
その他の収益 63 203 114 78.4%
営業外費用 155 859 22 △85.6% 100 △88.4%
支払利息 11 23 11 △0.9%
その他の費用 143 835 10 △92.6%
経常利益 2,857 2,429 2,780 △2.7% 2,100 △13.5%
特別利益 28 2,264 2,940 - 4,050 78.9%
特別損失 16 62 9 △40.9% 50 △19.4%
税金等調整前四半期(当期)純利益 2,870 4,630 5,711 99.0% 6,100 31.7%
法人税、住民税及び事業税 403 390 969 140.1% 1,500 284.6%
法人税等調整額 286 1,351 340 18.7% △20 -
非支配株主に帰属する
28 71 4 △83.9% 20 △71.8%
四半期(当期)純利益
親会社株主に帰属する
2,150 2,817 4,396 104.4% 4,600 63.3%
四半期(当期)純利益
(包括利益) (5,782) (12,646) (27,281) (371.8%)
*:国内販売提携先供給額、技術料売上(導出テーマに係る契約金、マイルストン収入、ランニングロイヤルティ)の合計額
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実績:
医薬品事業:6.9%増収
医薬品が増加。医薬品ではベオーバ、ダルベポエチンアルファBS注、ピートルなどの増加に加え、本年4月に販売移管
が行われたマリゼブ、ミニリンメルト他の寄与などにより全体で増収。一方、ヘルスケア食品、その他の売上は減少。
その他の事業:22.1%減収
建設請負事業が増収、情報サービス事業、物品販売事業が減収。
売上高 予想:
医薬品事業:10.5%増加
医薬品では、輸出は減少するものの、引き続きベオーバ、ピートルなどに加え、本年4月の販売移管商品の育成を図る
ことなどにより増加の見込み。
ヘルスケア食品は減少、その他は技術料売上が増加の一方、国内販売提携先への供給額が減少の見込み。
その他の事業:5.2%減少
情報サービス事業、建設請負事業が増加、物品販売事業が減少の見込み。
実績:売上原価率は9.4ポイント上昇
医薬品事業の売上原価率は製品構成の変化などにより上昇。その他の事業も事業構成の変化などにより上昇。
売上原価 予想:売上原価率は8.4ポイント上昇
医薬品事業の売上原価率は製品構成の変化などにより上昇を見込む。その他の事業も事業構成の変化などにより上
昇を見込む。
実績:前年同期比14.1%減少
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、販売費、一般管理費、研究開発費の全てにおいて減少。研究開発費は、
臨床試験費用を主に減少。
販売費及び一般管理費
予想:前期比6.2%減少
新型コロナウイルス感染症の影響を加味し見直した結果、販売費、一般管理費、研究開発費の全てにおいて減少の
見通し。研究開発費の減少は、上期と同様の理由による。
実績:前年同期は有価証券評価損を計上したのに対し、上期は有価証券評価益を計上。
営業外損益
予想:特別なものは見込んでいない。
実績:上期は特別利益として投資有価証券売却益を計上。
特別損益
予想:特別利益として、上期に加えて下期においても投資有価証券売却益の計上を見込む。
【その他項目(連結)】 (百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
第2四半期 第2四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
項目 累計 累計
減価償却費 1,234 2,562 1,530 23.9% 3,200 24.9%
設備投資額 408 970 394 △3.3% 1,000 3.1%
主要内容 生産設備等 生産設備等 生産設備等 生産設備等
78 232 209 600
その他 その他 その他 その他
330 737 185 400
期末従業員数(人) 1,923 1,892 1,895 △28 - -
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Ⅱ.連結貸借対照表の推移
(百万円)
決算期 2020年3月期
2021年3月期 増減
第2四半期 (対前期末)
項目 第2四半期 期末
流動資産 98,106 96,677 91,598 △5,078
現金及び預金 35,864 36,329 25,103 △11,225
受取手形及び売掛金 19,391 19,462 22,205 2,743
特定金銭信託及び有価証券 26,478 26,152 26,149 △2
棚卸資産 13,965 13,439 16,927 3,487
その他の流動資産 2,406 1,293 1,212 △80
資 固定資産 122,803 135,117 174,883 39,765
有形固定資産 25,007 24,605 24,271 △334
産 無形固定資産 1,475 1,511 1,514 2
投資その他の資産 96,319 108,999 149,097 40,097
投資有価証券 92,313 105,158 137,835 32,676
長期前払費用 2,321 2,103 9,702 7,599
繰延税金資産 590 677 554 △123
その他の投資等 1,135 1,097 1,043 △54
貸倒引当金 △42 △36 △37 △0
資産合計 220,909 231,794 266,481 34,686
現金及び預金 ・利益による増加があった一方、医薬品事業における株式取得、販売権取得などの資金需要による減少
受取手形及び売掛金 ・主として、医薬品事業における売上の増加に伴う増加
棚卸資産 ・医薬品事業における商品及び製品の増加、情報サービス事業における仕掛品の増加
投資有価証券 ・主として、時価評価による含み益の増加
長期前払費用 ・減価償却による減少の一方で、医薬品事業における販売権取得による増加
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(百万円)
決算期 2020年3月期
2021年3月期 増減
第2四半期 (対前期末)
項目 第2四半期 期末
負債合計 33,587 38,824 47,444 8,619
流動負債 14,888 17,024 15,639 △1,384
支払手形及び買掛金 3,909 5,237 5,341 103
短期借入金 1,754 1,746 1,746 -
負 未払法人税等 649 196 1,229 1,033
その他の流動負債 8,575 9,843 7,322 △2,520
債 固定負債 18,698 21,800 31,804 10,004
長期借入金 1,922 13 5 △8
繰延税金負債 13,268 17,191 27,343 10,151
退職給付に係る負債 2,606 3,572 3,471 △101
その他の固定負債 901 1,022 983 △38
純資産合計 187,322 192,970 219,037 26,066
株主資本 143,984 143,435 146,618 3,182
資本金 24,356 24,356 24,356 -
純
資本剰余金 24,226 24,226 24,226 -
資
利益剰余金 107,009 106,461 109,643 3,182
産
自己株式 △11,607 △11,608 △11,608 △0
その他の包括利益累計額 42,858 49,029 71,898 22,869
非支配株主持分 478 504 520 15
負債及び純資産合計 220,909 231,794 266,481 34,686
支払手形及び買掛金 ・情報サービス事業における増加、物品販売事業における減少
未払法人税等 ・医薬品事業における所得の増加に伴う増加
その他の流動負債 ・医薬品事業における未払金の減少、建設請負事業における未成工事受入金の増加
繰延税金負債 ・投資有価証券の含み益増加に伴う増加
利益剰余金 ・期中配当金支払い△1,214、親会社株主に帰属する四半期純利益+4,396
その他の包括利益累計額 ・投資有価証券の含み益増加に伴うその他有価証券評価差額金の増加
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Ⅲ.連結キャッシュ・フロー計算書の推移
(百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
増 減
項目 第2四半期累計 第2四半期累計
営業活動によるキャッシュ・フロー 11,989 △1,262 △13,252
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,238 △8,669 △7,430
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,205 △1,288 △83
現金及び現金同等物に係る換算差額 △1 △0 0
現金及び現金同等物の増減額 9,544 △11,221 △20,765
現金及び現金同等物の期首残高 49,315 59,319 10,004
現金及び現金同等物の期末残高 58,859 48,098 △10,760
主な増減要因(前年同期比)
1.営業活動によるキャッシュ・フロー:減少
営業活動により前年同期に比べ13,252百万円の資金が減少し、1,262百万円の支出となりました。税金等調整前四半期純利益の増加があり
ましたが、売上債権、たな卸資産の増加などの資金減少要因によるものです。
2.投資活動によるキャッシュ・フロー:減少(支出増)
投資活動の結果使用した資金は、投資有価証券の売却による収入が増加しましたが、投資有価証券の取得による支出、長期前払費用の取得
による支出が増加したことなどにより、前年同期に比べ7,430百万円支出増の8,669百万円の支出となりました。
3.財務活動によるキャッシュ・フロー:減少(支出増)
財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べ83百万円支出増の1,288百万円の支出となりました。
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Ⅳ.配当の推移
(円)
決算期 2018年 2019年 2020年 2021年
項目 3月期 3月期 3月期 3月期予想
中間配当 24 25 26 27
年間配当 48 50 52 54
(参考) (百万円)
自己株式の取得 4,462 - - -
(取得株式数) (1,600千株) - - -
自己株式の消却 5,695 - - -
(消却株式数) (2,500千株) - - -
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Ⅴ.主な医薬品の売上推移
(百万円)
決算期 2020年3月期 2021年3月期
2019年
3月期 第2四半期 第2四半期
通期 前同比 通期予想 前期比
製品名 累計 累計
過活動膀胱治療薬
ベオーバ 706 485 3,185 3,387 597.2% 7,000 119.8%
デスモプレシン製剤
ミニリンメルト、他* - - - 1,511 - 3,900 -
排尿障害改善薬
ユリーフ 17,810 3,540 5,857 1,969 △44.4% 3,700 △36.8%
高リン血症治療薬
ピートル 4,801 2,925 5,752 3,039 3.9% 6,400 11.3%
腎性貧血治療薬
ダルベポエチン アルファBS注JCR - - 812 2,676 - 4,700 478.8%
腎性貧血治療薬
エポエチンアルファBS注JCR 6,015 3,073 5,520 2,280 △25.8% 4,000 △27.5%
糖尿病治療薬
グルベス 4,428 2,350 4,501 2,181 △7.2% 4,400 △2.2%
糖尿病治療薬
グルファスト 1,678 752 1,406 619 △17.7% 1,100 △21.8%
糖尿病治療薬
マリゼブ - - - 796 - 1,800 -
口腔乾燥症状改善薬
サラジェン 1,617 828 1,604 781 △5.7% 1,570 △2.1%
潰瘍性大腸炎治療薬
レクタブル 663 381 756 412 8.3% 820 8.5%
高脂血症治療薬
ベザトール 1,709 748 1,364 561 △25.0% 1,060 △22.3%
*:ミニリンメルトOD錠25μg/50μg/60μg/120μg/240μg、デスモプレシン点鼻液0.01%協和、デスモプレシン・スプレー2.5協和/10協和、デスモプレシン注4協和
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Ⅵ.新薬開発状況(自社)
(2020年11月現在)
開発番号
開発段階 開発区分 予定適応症 主な作用等 備 考
(一般名)
KPS-0373 甲状腺刺激ホルモン放出 第Ⅲ相臨床試験終了
導入品/塩野義製薬 脊髄小脳変性症
(ロバチレリン) ホルモン(TRH)作用 PMDAと協議中
導入品/ビフォー・フレゼニ
CCX168 顕微鏡的多発血管炎、
ウス・メディカル・ケア・ 補体C5a受容体阻害作用 第Ⅲ相臨床試験終了
(アバコパン) 多発血管炎性肉芽腫症
リーナル・ファーマ(スイス)
第Ⅲ相 AJM300 導入品/EAファーマ
潰瘍性大腸炎 α4インテグリン阻害作用
(カロテグラストメチル) 共同開発
R788 導入品/ライジェルファーマ 慢性特発性血小板
チロシンキナーゼ阻害作用
(ホスタマチニブ) シューティカルズ(アメリカ) 減少性紫斑病
MR13A9 導入品/丸石製薬 透析患者における
κオピオイド受容体刺激作用
(ジフェリケファリン) 共同開発 そう痒症
KLH-2109
創製品 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(リンザゴリクス)
第Ⅱ相
KDT-3594 創製品 パーキンソン病 ドパミン受容体刺激作用
※ 前回公表時(2020年8月)からの変更点:ジフェリケファリン … 第Ⅱ相 → 第Ⅲ相
Ⅶ.新薬開発状況(導出)
(2020年11月現在)
開発番号/
開発段階 提携企業 権利地域 予定適応症 主な作用等
一般名
ミチグリニド 速効・短時間型
エーザイ(日本) アセアン*1 2型糖尿病
(mitiglinide) インスリン分泌促進作用
承認申請中
シロドシン *2 前立腺肥大症に α1Aアドレナリン受容体
エーザイ(日本) アセアン、インド、スリランカ
(silodosin) 伴う排尿障害 拮抗作用
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮筋腫 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
第Ⅲ相
KLH-2109 日本、一部のアジアを除く
オブシーバ(スイス) 子宮内膜症 GnRHアンタゴニスト
(linzagolix) 全世界
ベドラドリン β2アドレナリン受容体
第Ⅱ相 メディシノバ(アメリカ) 日本を除く全世界 喘息の急性発作
(bedoradrine) 刺激作用
※ 前回公表時(2020年8月)からの変更点:なし
*1:申請中:ベトナム
*2:申請中:アセアン2ヵ国
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