4507 塩野義薬 2020-04-27 15:00:00
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの開発決定について [pdf]

                                                      2020 年 4 月 27 日
各   位
                             会 社 名     塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                             代表者名      代表取締役社長          手 代 木     功
                               (コード番号 4507 東証第一部)
                             問合せ先 広 報 部 長 京 川 吉 正
                                     TEL (06)6209-7885


    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの開発決定について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」
または「当社」)は、本日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)に
対する予防ワクチンの開発を正式に決定しましたのでお知らせいたします。


 SARS-CoV-2 は世界的な脅威となっており、感染拡大の防止や治療薬、ワクチンの開発など迅
速な対応が求められています。当社は感染症を重点疾患領域に掲げる製薬企業として、公的機関
やアカデミア、パートナー企業と連携し、COVID-19 に対する治療薬の創製、ワクチンの開発、
ならびに抗体検査キットの提供に向けた取り組みを進めております(2020 年 4 月 14 日プレスリ
リース参照:新型コロナウイルス感染症に関する取り組みについて)
                              。


 ワクチンの開発につきましては、当社のグループ会社である株式会社 UMN ファーマが、国立
研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援する研究開発課題である「新型コロナウイ
ルス感染症(COVID-19)のワクチン開発に関する研究」
                            (研究開発代表者:国立感染症研究所 イ
ンフルエンザウイルス研究センター・長谷川秀樹センター長)に 2020 年 3 月より参画し、UMN
ファーマの有する BEVS*を活用した組換えタンパク抗原の作製を進めております。このたび、本
ワクチンの開発を COVID-19 治療薬の創製と並ぶ当社の最優先プロジェクトの 1 つに位置付け、
速やかな非臨床および臨床試験への移行と、1,000 万人規模の提供を可能とするスケールアップ
検討に着手できるよう、取り組みを加速する決定に至りました。現時点では、年内に臨床試験を
開始すべく、厚生労働省や独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
                                  、共同研究先である国
立感染症研究所等、関係各所との協議・相談を進めております。
           * Baculovirus Expression Vector System:昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術


 塩野義製薬は、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「世界を感染症の脅威から守
る」ことを特定し、治療薬の研究・開発だけにとどまらず、啓発・予防・診断といった感染症のト
ータルケアに対する取り組みを進めております。当社はパンデミックの早期終息による社会の安
心・安全の回復に貢献するために、国を代表する感染症対策の専門機関である国立感染症研究所
との連携を密にし、COVID-19 に対する国産ワクチンの早期開発・提供が可能となるよう鋭意取
り組んでまいります。


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 なお、本件が 2021 年 3 月期の連結業績予想に与える影響については現時点では未定ですが、
今後の状況の変化により、業績に与える影響を認識した時点で速やかに公表いたします。

                                            以   上




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