4507 塩野義薬 2019-08-23 12:20:00
抗HIV治療における長期作用型注射剤カボテグラビルの2ヵ月に1回の投与による良好な試験結果に関するViiV社の発表について [pdf]
2019 年 8 月 23 日
各 位
会 社 名 塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
代表者名 代表取締役社長 手 代 木 功
(コード番号 4507 東証第一部)
問合せ先 広 報 部 長 京 川 吉 正
TEL (06)6209-7885
抗 HIV 治療における長期作用型注射剤カボテグラビルの
2 ヵ月に 1 回の投与による良好な試験結果に関する ViiV 社の発表について
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」 )
は、当社が GlaxoSmithKline plc.および Pfizer Inc.とともに資本参加している ViiV Healthcare
Ltd.(本社:英国ロンドン、Chief Executive Officer:Deborah Waterhouse、以下「ViiV 社」
)
が、ATLAS-2M 試験につきまして、主要評価項目を達成したことを発表 ※しましたのでお知らせ
いたします。
ATLAS-2M 試験は、48 週時点のウイルス学的失敗基準に合致する患者の割合を主要評価項目
とし、長期作用型注射剤カボテグラビル(ViiV 社)と長期作用型注射剤リルピビリン(Janssen
社) 週間毎投与群の、 2 剤 4 週間毎投与群に対する非劣性検証を目的とした第 III 相臨床試験
8 同
です。
48 週時点におけるカボテグラビルとリルピビリンの 8 週間毎投与によるウイルス抑制効果は、
4 週間毎投与に対して非劣性を示しました。さらに、安全性、ウイルス学的反応、薬剤耐性につい
て、4 週間毎投与で実施された ATLAS 試験と同様の結果を示しました。
本試験の結果の詳細は、今後学会にて、ViiV 社より発表予定です。
ATLAS-2M 試験の結果より、HIV 感染患者が 1 年に 6 回の治療でウイルス抑制を維持できる
ことが示されました。 患者の利便性がさらに向上することで HIV 治療におけるパラダイムシフト
が起こる可能性が示唆されています。
なお、カボテグラビルとリルピビリンの月 1 回投与の 2 剤レジメンにつきましては、ViiV 社が
米国、欧州、カナダにおいて新薬承認申請を行っており、米国における FDA の審査終了目標日
(PDUFA date)は 2019 年 12 月 29 日です。
塩野義製薬は ViiV 社の株主として、世界中の HIV 感染者の皆さまに継続的に新たな治療選択
肢が提供されることを期待するとともに、今後も同社の経営に参画することで、抗 HIV 治療にお
けるドルテグラビルおよびカボテグラビルの価値最大化に貢献してまいります。
なお、本件が 2020 年 3 月期の業績に与える影響は軽微です。
以 上
※
ご参考:ViiV 社リリース