4507 塩野義薬 2019-07-26 09:30:00
1日1回投与2剤配合錠Dovato(R)(ドルテグラビルおよびラミブジン)の第III相臨床試験(TANGO試験)48週時点の良好な結果に関するViiV社の発表について [pdf]

                                                        2019 年 7 月 26 日
  各 位
                                  会 社 名    塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                                  代表者名     代表取締役社長        手 代 木      功
                                    (コード番号 4507 東証第一部)
                                  問合せ先 広 報 部 長 京 川 吉 正
                                          TEL (06)6209-7885


       1 日 1 回投与 2 剤配合錠 Dovato®(ドルテグラビルおよびラミブジン)の
第 III 相臨床試験(TANGO 試験)48 週時点の良好な結果に関する ViiV 社の発表について
-耐性は認められず、有効性について TAF を含む 3 剤レジメンに対し非劣性を維持-

  塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製
 薬」または「当社」       )は、当社が GlaxoSmithKline plc.および Pfizer Inc.とともに資本参加して
 いる ViiV Healthcare Ltd.(本社:英国ロンドン、Chief Executive Officer:Deborah
 Waterhouse、以下「ViiV 社」   )が、TANGO 試験につきまして、48 週時点の良好な結果を発表
 したことをお知らせいたします。

  TANGO 試験は、テノホビル・アラフェナミド・フマル酸塩(TAF)を含む 3 剤以上の治療レ
 ジメンで 6 ヵ月以上のウイルス抑制が確認されている成人 HIV-1 感染患者が、Dovato®(ドルテ
 グラビルおよびラミブジンの 2 剤レジメン)に切り替え、TAF を含む 3 剤レジメンを継続する
 場合を対照群として、48 週時点のウイルス抑制維持に関して非劣性検証を目的とした第 III 相臨
 床試験です。2019 年 7 月 12 日に、本試験が主要評価項目を達成したことを報告しております。

   48 週時点でウイルス抑制を維持できなかった患者の割合は、両群ともに 0.1%未満であり、
 Dovato®の 2 剤レジメン群は TAF を含む 3 剤レジメン群に対し非劣性を示し、主要評価項目を
 達成しました。また、ウイルス抑制を維持した患者の割合は、Dovato®の 2 剤レジメン群で
 93.2%(344 名/369 名)
                  、TAF を含む 3 剤レジメン群で 93.0%(346 名/372 名)であり、
 Dovato®の 2 剤レジメン群は対照群に対し非劣性を示しました。さらに、TAF を含む 3 剤レジメ
 ン群では 1 名(1%未満)でウイルス学的失敗を認めたの対し、Dovato®の 2 剤レジメン群でウ
 イルス学的失敗を認めた患者はおらず、両群ともに治療による薬剤への耐性は生じませんでし
 た。
   安全性については、Dovato®の添付文書で報告されている内容との矛盾はなく、有害事象によ
 り治療を継続しなかった患者の割合は、Dovato®の 2 剤レジメン群で 4%(13 名/369 名)       、TAF
 を含む 3 剤レジメン群で 1%未満(2 名/371 名)でした。

  結果の詳細は、2019 年 7 月 21 日~24 日にメキシコシティで開催された第 10 回国際エイズ学
 会 HIV 基礎研究・治療・予防会議(IAS2019)にて、ViiV 社より発表されており、2019 年 7
 月 24 日に公表※されています。

  なお、本件が 2020 年 3 月期の業績に与える影響は軽微です。

                                                                 以   上

  ※
      ご参考:ViiV 社リリース