4507 塩野義薬 2019-05-10 09:00:00
2018年度決算発表説明会資料 [pdf]
2018年度 決算
(2018年4月~2019年3月)
2019年5月10日
塩野義製薬株式会社
代表取締役社長 手代木 功
本日のアジェンダ
1. 2018年度 決算の概要(P.3-19)
2. 2019年度 業績予想(P.20-21)
3. 2019年度 ビジネスプラン(P.22-44)
4. 株主還元について(P.45-47)
Appendix
- 社会課題の解決と企業価値の向上に向けた取り組み -(P.48-56)
- パイプラインの現状と今後の予定 – (P.57-67)
- 国内医療用医薬品 対前年売上高増減 - (P.68)
- 新製品の定義 - (P.69)
- 戦略的事業投資 -(P.70-71)
- シオノギの取り組みと外部からの企業評価 - (P.72)
2
1. 2018年度 決算の概要
決算ハイライト① トップラインは継続的に成長
売上高:3,637億円(対前年 +5.5%) 4年連続
増収
あああああああああああああああああああああああああああ
HIVフランチャイズに関する
ロイヤリティー収入:1,244億円(対前年 +20.3%)
(億円) HIVフランチャイズの
(億円) ロイヤリティー収入の推移
売上高(通期) 350
4,000 (四半期毎) 345
300 328
326
3,500 250 294
278
245
3,637
276
200
3,000 240
3,389 3,447 206 186
150
184
2,500 100
102
50
2,000 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4
2016年度 2017年度 2018年度 2016年度 2017年度 2018年度
4
決算ハイライト② 各利益は過去最高を更新
営業利益:1,385億円(対前年 +20.2%) 4年連続
過去最高
経常利益: 億円(対前年
あああああああああああああああああああああああああああ 1,666 +20.1%) 7年連続
過去最高
親会社株主に帰属する
当期純利益: 1,328億円(対前年 +21.9%)3年連続
過去最高
営業利益 (通期) 経常利益 (通期) 親会社株主に帰属する
(億円) (億円) (億円) 当期純利益 (通期)
1,600 1,800 1,400
1,400 1,600
1,200
1,400 1,666 1,328
1,200 1,385 1,000
1,200
1,000
1,152 1,000 1,230 1,387 800 1,089
800 1,082 839
800 600
600
600
400 400
400
200 200 200
0 0 0
2016年度 2017年度 2018年度 2016年度 2017年度 2018年度 2016年度 2017年度 2018年度
5
決算ハイライト③ KPI - 2018年度の結果 -
2020年度 2018年度 2018年度 2017年度
目標 目標* 実績 実績
成長性 新製品**売上 2,000億円 721億円 831億円 529億円
KPI 経常利益 1,500億円 1,400億円 1,666億円 1,387億円
ROIC*** 13.5%以上 14.5%以上 16.5% 14.9%
効率性
CCC**** 5.5ヵ月 6.1ヶ月 8.9ヵ月 6.2ヵ月
KPI
自社創薬比率 50%以上 50%以上 69% 74%
株主還元 ROE 15.0%以上 17.0%以上 20.9% 19.4%
KPI DOE 4.0%以上 4.3% 4.6%(予想) 4.6%
* 2018年5月9日開示目標 ** 新製品:2016年10月31日 中期経営計画SGS2020のupdateより Appendix参照
*** ROIC:投下資本利益率=税引後営業利益/(有利子負債+株主資本+非支配株主持分) **** CCC:Cash Conversion Cycle 6
決算ハイライト③ KPI - CCCの実績について-
2020年度 2018年度 2018年度 2017年度 2016年度
効率性 目標 目標 実績 実績 実績
KPI CCC 5.5ヵ月 6.1ヶ月 8.9ヵ月 6.2ヵ月 6.7ヵ月
CCC = 売上債権回転月数 + 棚卸資産回転月数 ー 仕入債務回転月数
⇒ 改善 ⇒ 延長 ⇒ 改善
CCC延長の主要因:製品構成変化による原価の大幅減
- 比較的原価率の低い新製品*の売上比率増加、原価率の高いクレストール® 、イルベタン®類の売上減少
- 売上原価:2016年度 778億円 → 2018年度 549億円
2020年度目標に向けて、売上債権、仕入債務の回転期間改善や在庫の適正化に
取り組み、CCCは順調に推移してきたが、急速な製品構成変化に連動して変化
現状を鑑みて、2020年度目標を当初の5.5ヵ月から7.0ヵ月に修正
• シオノギファーマと連携し、シオノギグループ全体の在庫マネジメントを実施することで、製薬
セクターにおけるトップレベルのCCCを追求していく
* 新製品:2016年10月31日 中期経営計画SGS2020のupdateより Appendix参照
新製品売上高:2016年度 439億円 → 2018年度 831億円 7
クレストール® 、イルベタン®類の売上高 合計:2016年度 584億円 → 2018年度 153億円
連結経営成績
(単位:億円)
2018年度 2017年度 対前年
通期 通期 通期 対修正予 通期 増減
期初予想 修正予想 UP率
実績 想達成率 実績 額
(5/9) (10/29* )
売 上 高 3,465 3,540 3,637 102.7% 3,447 5.5% 191
営 業 利 益 1,190 1,245 1,385 111.3% 1,152 20.2% 233
経 常 利 益 1,400 1,485 1,666 112.2% 1,387 20.1% 279
1,110 1,185 1,328 1,089 21.9% 239
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
112.0%
当 期 純 利 益
• 売上高および各利益項目は、前期実績 為替レート 2018年度 2018年度
に対して、増収増益を達成 (期中平均) 前提 実績
• 各利益項目は、いずれも過去最高を更新 ド ル 105円 110.93円
- 営業利益は4年連続 ポンド 145円 145.72円
- 経常利益は7年連続
ユーロ 130円 128.45円
- 当期純利益は3年連続
* 2018年10月29日に修正した業績予想 8
損益計算書
(単位:億円)
2018年度 2017年度 対前年
通期 通期 通期 対修正予想 通期 UP率
期初予想 修正予想 増減額
(5/9) (10/29)
実績 達成率(%) 実績 (%)
売 上 高 3,465 3,540 3,637 102.7 3,447 5.5 191
16.7 16.1 15.1 21.4
売 上 原 価 580 570 549 96.3 739 △25.7 △190
売 上 総 利 益 2,885 2,970 3,088 104.0 2,708 14.1 381
販 売 費 ・ 48.9 48.7 46.8 45.1
一 般 管 理 費 1,695 1,725 1,703 98.7 1,555 9.5 148
29.6 29.4 28.0 27.7
販 売 ・ 管 理 費 1,025 1,040 1,020 98.1 956 6.7 64
19.3 19.4 18.8 17.4
研 究 開 発 費 計 670 685 683 99.7 599 14.0 84
研 究 開 発 費
*
470 504 514 102.0 599 △14.2 △85
戦 略 的 事 業 投 資 200 181 169 93.5 - - 169
34.3 35.2 38.1 33.4
営 業 利 益 1,190 1,245 1,385 111.3 1,152 20.2 233
営 業 外 損 益 210 240 280 116.8 235 19.4 46
40.4 41.9 45.8 40.2
経 常 利 益 1,400 1,485 1,666 112.2 1,387 20.1 279
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 1,110 1,185 1,328 112.0 1,089 21.9 239
* 従来の研究開発費、全体の研究開発費から戦略的事業投資費用を除いた費用
9
前年比較および増減要因(損益計算書)
• 対前年比較 (単位:億円) 主な増減要因(対前年)
• 売上高
売上高 +191 - HIVフランチャイズのロイヤリティー収入の増大
- XofluzaTMに関するRoche社からの収入
売上原価 △190 - Symproic®契約解消に伴うPurdue社からの一時金
- 国内医療用医薬品の売上減
売上総利益 +381 • 売上原価
- 国内医療用医薬品の売上減および品目構成の変化
販売費・管理費 +64
• 販売費・一般管理費
+84 - 販売費・管理費
研究開発費 › 新製品への投資 (新製品上市に向けたプレローンチ費用等)
- 研究開発費
営業利益 +233 › 通常の研究開発費:ゾフルーザ® HR*試験の早期完了に伴う
経費減
営業外損益 +46 › 戦略的事業投資:169億円純増
営業外損益
経常利益 +279 •
- 受取配当金:HIVフランチャイズ売上拡大に伴う、通常受
領分の増加および臨時配当金
特別損益 +51
• 特別損益
当期純利益 +239 - 投資有価証券売却益
- C&O社の南京旧工場の売却益
- SIのれん減損:Fortamet®のオーソライズドジェネリックに関
減益要因 増益要因
する環境変化
* HR: High risk(重症化しやすいリスク因子を持つハイリスク患者) 10
事業別売上高
(単位:億円)
2018年度 2017年度 対前年
通期 通期
通期 対修正予想 通期 UP率
期初予想 修正予想 増減額
実績 達成率(%) 実績 (%)
(5/9) (10/29)
国 内 医 療 用 医 薬 品 1,193 1,193 1,287 107.9 1,392 △7.6 △105
海 外 子 会 社 / 輸 出 298 313 294 94.0 236 24.6 58
シオノギ Inc. 109 124 118 95.0 106 11.2 12
Osphena® 41 41 30 72.7 37 △18.5 △7
C&O 124 124 115 92.8 69 67.2 46
製 造 受 託 121 129 148 114.4 169 △12.8 △22
一 般 用 医 薬 品 74 74 81 110.1 72 12.0 9
ロ イ ヤ リ テ ィ ー 収 入 1,755 1,806 1,803 99.8 1,550 16.3 252
HIVフランチャイズ 1,249 1,249 1,244 99.6 1,035 20.3 210
クレストール® 211 211 220 104.0 226 △2.9 △7
その他 295 346 339 97.8 290 16.9 49
そ の 他 25 25 25 98.9 26 △5.6 △1
合 計 3,465 3,540 3,637 102.7 3,447 5.5 191
11
比較および増減要因(事業別売上高)
• 対前年比較
(単位:億円) 主な増減要因(対前年)
• ロイヤリティー収入
2017年度通期売上 3,447
- HIVフランチャイズの売上増
ロイヤリティー収入(HIV) +210 - XofluzaTMに関するRoche社からの収入
海外子会社/輸出 +58 • 海外子会社/輸出
ロイヤリティー収入(その他) +49 - Symproic®契約解消に伴うPurdue社か
一般用医薬品 +9 らの一時金
その他 △1 - 米国事業におけるFortamet®オーソライズド
ジェネリックのロイヤリティー収入の減少
ロイヤリティー収入(クレストール®) △7 • 製造受託
製造受託 △22 - ドルテグラビル原薬の期ずれ
国内医療用医薬品 △105 • 国内医療用医薬品
- 戦略品の売上増
2018年度通期売上 3,637 - 薬価改定による売上減
- ジェネリックの浸透によるクレストール®、
イルベタン®類の売上減
12
国内医療用医薬品売上高
(単位:億円)
2018年度 2017年度 対前年
通期 通期
通期 対修正予想 通期 UP率
期初予想 修正予想 増減額
実績 達成率(%) 実績 (%)
(5/9) (10/29)
サインバルタ ®
260 260 241 92.7 235 2.4 6
インチュニブ® 50 61 53 86.4 19 179.2 34
ゾフルーザ® 130 130 263 202.3 24 N/A* 239
ラピアクタ® 11 11 20 181.6 33 △38.9 △13
ブライトポック® 11 13 12 93.3 11 4.3 0
オキシコンチン®類 91 87 73 84.1 87 △15.9 △14
スインプロイク® 12 16 16 100.4 6 163.5 10
戦略品 合計 564 577 678 117.4 416 63.1 262
アシテア® 1.5 1.8 1.9 105.2 1.2 56.0 1
ムルプレタ® 2.3 1.9 1.5 80.1 1.6 △4.6 △0
ピレスパ® 60 59 57 96.7 65 △12.2 △8
新製品 合計 628 640 738 115.3 483 52.8 255
クレストール® 97 97 99 102.2 293 △66.3 △194
イルベタン®類 64 60 54 89.5 146 △63.1 △92
その他 404 396 396 100.0 470 △15.7 △74
国内医療用医薬品 1,193 1,193 1,287 107.9 1,392 △7.6 △105
* N/A: 2017年度は2018年3月の約2週間分のみの売上高であったため比較せず 13
比較および増減要因(国内医療用医薬品売上高)
• 対前年比較 主な増減要因(対前年)
(単位:億円)
• 戦略品
2017年度通期売上 1,392 - サインバルタ®、インチュニブ®、スインプロイク®は対前年
で増加
戦略品 +262 - ゾフルーザ®が通期で貢献
新製品(戦略品を除く)* △7 • その他国内医療用医薬品
その他国内医療用医薬品 △74 - 薬価改定による売上減
イルベタン®類 △92 • クレストール®、イルベタン®類
クレストール® △ 194 - ジェネリックの浸透による売上減
2018年度通期売上 1,287
主な増減要因(対修正予想**)
• 戦略品
• 対修正予想**比較 - サインバルタ®の伸び悩み、インチュニブ®は期初予想
を上回るも対修正予想では未達(要因はP.16)
戦略品 117.4% - オキシコンチン®類は、ジェネリック浸透により売上減
- インフルエンザファミリーは、流行等もあり、比較的好調
* 戦略品を除く新製品:アシテア®、ムルプレタ®、ピレスパ®、オキシコンチン®類、ラピアクタ®、ブライトポック®
** 2018年10月29日に修正した業績予想
14
国内事業:実力ベースでの増収フェーズへ
国内医療用医薬品 対前年売上高増減
ジェネリック発売の影響は 実力ベースでの
2018年度上期でほぼ一段落 増収フェーズ
9月:クレストール® (単位:億円)
オーソライズドジェネリック発売
12月:クレストール® 、イルベタン® +127
ジェネリック発売
6月:アイミクス®
ジェネリック発売
+95
+31
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 下期実績
2017年度 2018年度
2四半期連続で増収を達成
15
2018年度の取り組みと結果 – 2019年度に向けて (1/3)
国内事業
• サインバルタ®:
– 数量ベースでは拡大(15%以上増)し、前年度実績を上回り着地
– 難治性疼痛や心因性疼痛に処方すべき薬剤との医師の認識が強く、
市場規模の大きい慢性腰痛症でのシェア獲得が想定以下
• インチュニブ®:
– 小児ADHD非中枢刺激薬市場においてトップシェアを獲得
– 他剤との併用例が多いことで1日平均用量が想定以下で推移し、売上が
未達
• インフルエンザファミリー:
– 流行によりファミリー全体では対前年で売上増、対予想を達成
• オピオイドファミリー:
– ジェネリック浸透による売上減とオキシコンチンTR錠への切替進展
戦略品への経営資源の集中により、新製品売上が拡大
16
2018年度の取り組みと結果 – 2019年度に向けて (2/3)
米国事業
• Cefiderocol:2019年度中の承認に向け進捗: FDA申請受理(QIDP*指定)
• Symproic®:
– Purdue社との契約解消後、契約MRにより効率的に販路を維持
– BioDelivery Sciences International(BDSI)社との販売提携(2019年4月)
• Mulpleta®:12月より本格的に販売開始
• Osphena®:ドライネス追加適応取得
欧州事業 中国事業、台湾事業
• Cefiderocol:EMA申請受理 • Mulpleta®:
– ”Accelerated Assessment** ”に指定 – 中国での承認申請に向けた準備
• Rizmoic®:承認取得 • C&O社:
– Sandoz社との販売提携 – ラベプラゾールの売上増
• Mulpleta®:承認取得 • Baloxavir marboxil:
• 医療用医薬品の売上増(対前年+5億円) – 台湾でOwH***の適応で承認申請済
海外事業の発展に向けた製品基盤の構築、
米国事業はコストマネジメントによりブレークイーブンを達成
* Qualified infectious disease product: 優先審査や、認可後5年間の特許・ 優先権期間の延長が認められる等のインセンティブが付与
** Accelerated Assessment:迅速審査 17
*** OwH: Otherwise healthy(重症化および合併症を起こしやすいリスク因子をもたない健常の患者)
2018年度の取り組みと結果 – 2019年度に向けて (3/3)
研究開発:2020年以降の成長ドライバーを創出し続けるため
の投資
優先8プロジェクト*を中心に研究開発が順調に進展
戦略的事業投資枠を設定し、Beyond2020に向けて10件
の新たな提携を実施
– Hsiri社、Nemesis社、SAGE社、ロート製薬、Vast社、宇部興産、
Tetra社、ペプチドリーム社、長崎大、Akili社
(詳細は、Appendix P,71参照)
HIVフランチャイズの着実な進展
– DTG、CAB を基盤としたHIV治療/予防の強化
自社創薬および共同研究をさらに強化・拡大・加速
* 新規メカニズム抗HIV薬、S-004992 (結核)、S-600918 (難治性・原因不明慢性咳嗽/神経障害性疼痛)、S-637880
(神経障害性疼痛)、S-812217 (うつ病・うつ状態)、ワクチン用アジュバント、S-770108 (特発性肺線維症)、ペプチド医薬品 18
DTG: dolutegravir CAB: cabotegravir
中長期の成長に向けた強化ポイント
国内事業強化と
国内・海外事業
グローバルプレゼンスの確立
研究開発 次世代成長ドライバーの開発進展
ビジネスイノベーション 新たな価値創造と経営基盤の強化
19
2. 2019年度 業績予想
業績予想
(単位:億円)
2019年度予想 2018年度 対前年
通期 上期 実績 UP率(%) 増減額
売 上 高 3,655 1,590 3,637 0.5 18
営 業 利 益 1,470 520 1,385 6.1 85
経 常 利 益 1,705 630 1,666 2.4 39
1,330 490 1,328
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 0.2 2
為替レート 2019年度 2018年度
新製品の売上拡大により (期中平均) 前提 実績
110円 110.93円
増収増益を達成し、 ド ル
ポンド 145円 145.72円
過去最高益を継続 ユーロ 130円 128.45円
21
3. 2019年度 ビジネスプラン
2019年度にシオノギを取り巻く事業環境の変化
• 販売
– 消費増税に伴う薬価改定実施予定(10月)
– インチュニブ®成人への適応拡大、ビバンセ®の新発売
• 投資
– 優先プロジェクト(現在8プロジェクト)の進捗を見極め、注力
プロジェクトに積極的に投資
– セフィデロコルの承認、発売を控え、一定の投資が先行
• ビジネスイノベーション
– 2019年度より国際会計基準(IFRS)の適用開始
> IFRSでの開示は2020年度より
– シオノギファーマの本格的な事業開始
23
2019年度の基本戦略
• 販売
– 「新製品の売上拡大」と「さらなる高効率経営」により、自力での増収
増益を達成
• 投資
– 2020年以降の成長ドライバーとなるパイプラインを充実
– 注力領域でのグローバルプレゼンスの確立
• ビジネスイノベーション
– 国際会計基準(IFRS)導入に伴う業務プロセスの変革
– IT活用によるヘルスケアでの新たな価値創造
– シオノギファーマ稼働を含むグループ経営のさらなる進化
– イノベーション創出に向けたダイバーシティ&インクルージョンの推進
– 持続的な成長に向けたESG*活動のさらなる推進
SGS2020に向けて獲得した「実力」をさらに高めながら
2020年度以降の持続的な成長に繋げる攻めの一年
* ESG (環境・社会・ガバナンス) : 企業の持続可能性(サステナビリティ)やリスクを評価するための非財務情報 24
損益計算書予想
2019年度 2018年度 対前年 (単位:億円)
通期 上期 UP率
通期実績 増減額
予想 予想 (%)
売 上 高 3,655 1,590 3,637 0.5 18
14.6 16.0 15.1
売 上 原 価 535 255 549 △2.5 △14
売 上 総 利 益 3,120 1,335 3,088 1.0 32
販 売 費 ・ 45.1 51.3 46.8
一 般 管 理 費 1,650 815 1,703 △3.1 △53
31.6 35.5 28.0
販 売 ・ 管 理 費 1,155 564 1,020 13.3 135
13.5 15.8 18.8
研 究 開 発 費 計 495 251 683 △27.6 △188
研 究 開 発 費 * 495 251 514 △3.7 △19
戦 略 的 事 業 投 資 - - 169 - △169
40.2 32.7 38.1
営 業 利 益 1,470 520 1,385 6.1 85
営 業 外 収 支 235 110 280 △16.2 △45
46.6 39.6 45.8
経 常 利 益 1,705 630 1,666 2.4 39
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 1,330 490 1,328 0.2 2
* 従来の研究開発費、全体の研究開発費から戦略的事業投資費用を除いた費用
25
増益予想の内訳(損益計算書予想)
• 対前年比較 (単位:億円)
主な増減要因
売上高 +18
• 売上高(+18億)
売上原価 △14 - 国内医療用医薬品の売上増
+32 - XofluzaTMに関するRoche社からのマイルスト
売上総利益
ン収入の減少
販売費・管理費 +135
• 販売費・一般管理費(△53億)
研究開発費 △188 - 販売費・管理費(+135億)
› 国内:戦略品、特にサインバルタ® 、インチュ
営業利益 +85 ニブ®の売上拡大に伴う費用増
› 海外:新製品への投資
営業外収支 △45 › 欧米での販売活動費等
経常利益 +39 - 研究開発費(△188億)
› 169億円の戦略的事業投資(2018年度)
特別損益 △38
• 特別損益(△38億)
当期純利益 +2 - 投資有価証券売却益等(2018年度)
減益要因 増益要因
26
事業別売上高予想
(単位:億円)
2019年度 2018年度 対前年
通期 上期 通期 UP率
増減額
予想 予想 実績 (%)
国 内 医 療 用 医 薬 品 1,441 537 1,287 12.0 154
海 外 子 会 社 / 輸 出 314 160 294 6.6 20
シオノギ Inc. 99 63 118 △16.2 △19
Mulpleta® 10 2.5 0.8 N/A* 9
C&O 146 68 115 27.0 31
製 造 受 託 143 91 148 △3.0 △4
一 般 用 医 薬 品 97 46 81 19.7 16
ロ イ ヤ リ テ ィ ー 収 入 1,636 743 1,803 △9.2 △167
HIVフランチャイズ 1,265 613 1,244 1.6 20
クレストール® 220 110 220 0.2 0
その他 151 21 339 △55.4 △188
そ の 他 24 12 25 △3.2 △1
合 計 3,655 1,590 3,637 0.5 18
* N/A: 2018年度は約7か月分のみの売上高であったため比較せず 27
国内医療用医薬品売上高予想
(単位:億円)
2019年度 2018年度 対前年
通期 上期 通期 UP率
増減額
予想 予想 実績 (%)
サインバルタ® 293 130 241 21.6 52
インチュニブ® 136 46 53 157.2 83
ゾフルーザ® 280 2.8 263 6.5 17
ラピアクタ® 26 0.5 20 27.7 6
ブライトポック® 18 1.8 12 56.2 7
戦略品 合計 757 182 589 28.6 168
オキシコンチン®類 67 36 73 △7.4 △5
スインプロイク® 23 11 16 43.8 7
アシテア® 2.7 1.2 1.9 38.3 1
ムルプレタ® 3.3 1.7 1.5 115.4 2
ピレスパ® 69 35 57 21.0 12
新製品 合計 922 267 738 25.0 184
クレストール® 100 52 99 1.3 1
イルベタン®類 49 26 54 △8.3 △4
その他 369 192 396 △6.8 △27
国内医療用医薬品 1,441 537 1,287 12.0 154
28
増収予想の内訳(事業別・製品別売上高)
• 対前年比較 (単位:億円)
2018年度売上 3,637 主な増減要因(対前年)
国内医療用医薬品 +154 • 国内医療用医薬品(+154億)
- サインバルタ®、ADHDファミリー、インフル
ロイヤリティー収入
(HIV) +20
エンザファミリーの売上増
海外子会社/輸出 +20 • 海外子会社/輸出(+20億)
+16
- 欧米:Symproic® /Rizmoic®の販売
一般用医薬品
提携に伴う一時金
- C&O:ラベプラゾールの伸長
ロイヤリティー収入
(クレストール) +0
その他 △1 • ロイヤリティー収入(△167億)
- HIVフランチャイズの売上増
製造受託 △4 - XofluzaTMに関するRoche社からのマイ
ロイヤリティー収入
△188 ルストン収入の減少
(その他)
2019年度売上 3,655
29
P.21の再掲 業績予想
(単位:億円)
2019年度予想 2018年度 対前年
通期 上期 実績 UP率(%) 増減額
売 上 高 3,655 1,590 3,637 0.5 18
営 業 利 益 1,470 520 1,385 6.1 85
経 常 利 益 1,705 630 1,666 2.4 39
1,330 490 1,328
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 0.2 2
為替レート 2019年度 2018年度
新製品の売上拡大により (期中平均) 前提 実績
110円 110.93円
増収増益を達成し、 ド ル
ポンド 145円 145.72円
過去最高益を継続 ユーロ 130円 128.45円
30
通期予想について
• 売上高(3,637→3,655) (単位:億円)
前期 上期実績 下期実績
実績 1,682 1,955
当期 上期予想 下期予想
予想 1,590 2,065 +18
Roche社からのマイル
新製品の売上拡大
ストン収入の減少
親会社株主に帰属する
• 営業利益 • 経常利益 • 当期純利益
(1,385→1,470) (1,666→1,705) (1,328→1,330)
前期 上期実績 下期実績 上期実績 下期実績 上期実績 下期実績
実績 573 812 701 965 579 749
当期 上期予想 下期予想 上期予想 下期予想 上期予想 下期予想
予想 520 950 630 1,075 490 840
戦略的事業投資
販売費増加 +85 +39 +2
18年度:169億円
上期は減収減益を予想するが、通期では増収増益を達成
31
KPI - 2019年度の目標 -
2020年度 2019年度 2018年度 2017年度
目標 目標 実績 実績
新製品*売上 2,000億円 1,006億円 831億円 529億円
成長性
KPI 経常利益 1,500億円 1,705億円 1,666億円 1,387億円
ROIC** 13.5%以上 15.0%以上 16.5% 14.9%
効率性 CCC***
5.5ヵ月→
7.6ヶ月以下 8.9ヵ月 6.2ヵ月
KPI
7.0ヵ月以下
自社創薬比率 50%以上 50%以上 69% 74%
ROE 15.0%以上 18.0%以上 20.9% 19.4%
株主還元
KPI DOE 4.0%以上 4.3%以上 4.6%(予想) 4.6%
* 新製品:2016年10月31日 中期経営計画SGS2020のupdateより Appendix参照
** ROIC:投下資本利益率=税引後営業利益/(有利子負債+株主資本+非支配株主持分) *** CCC:Cash Conversion Cycle 32
各事業におけるアクションプラン
1. 国内・海外事業
2. 研究開発
3. ビジネスイノベーション
国内事業 - サインバルタ® -
疼痛領域での価値最大化
• 疼痛領域での順調な処方拡大
– サインバルタ®全体では、数量ベースで前年度比15%以上の増加
• 一方で慢性腰痛症においては、主に心因性疼痛が想起される
一部の患者に対して使用
• 抗うつ作用とは異なる、サインバルタ®が本来有する優れた直接的
鎮痛効果を周知徹底
– 慢性疼痛の病態に対する本薬の作用メカニズムの合理性と各種ガイドライン
での推奨を裏付ける臨床エビデンス
<慢性疼痛治療ガイドライン(2018年3月発刊)>
運動器疼痛(CLBP、OAなど)、神経障害性疼痛(DNPなど)の両方で、本薬のみ最高推奨度の1A
うつ病領域に加え、疼痛領域でのプレゼンスを確立
34
国内事業 - ADHDファミリー -
ADHD領域における価値最大化に向けて
インチュニブ®(非中枢刺激薬)
• 成人適応拡大に向けた準備
• 小児:ADHD治療薬市場において、新規患者のトップシェアを目指す
• 成人:小児での実績を基にスムーズに立ち上げ、新規および切替でシェアを獲得
ビバンセ®*(中枢刺激薬) SDT-001(デジタル治療アプリ)
• 医療従事者との連携により厳格な流通 • デジタル技術による治療法の提供に
管理をもとに、必要な患者さまへの適切 向けた取り組み
な処方 • 2019年度にPhase II試験を開始
複数の治療選択肢を提供することで、
患者さまの症状に応じた治療法を、適切な情報と共に提供
* 2018年3月26日承認
35
ゾフルーザ®
-ライフサイクルマネジメントとI38変異株に対する取り組み
状況 臨床試験 (★)2019/2020シーズン前にデータ公表予定
実施済み臨床試験の追加解析 実施済み臨床試験(CAPSTONE-1、CAPSTONE-2、小児試
実施中
‒ 次世代シーケンサーによる感受性低下株の評価を含む 験)のI38変異株についての追加解析(★)
バロキサビル服用患者のインフルエンザ発症予防効果の検証と
実施中 予防試験 I38変異株の家族内伝播の検討(★)
実施中 薬剤感受性サーベイランス I38変異株含む感受性低下ウイルスの検出頻度評価(★)
実施中 小児高用量試験 高用量投与時の安全性,薬物動態,および有効性の評価
重症入院患者を対象としたノイラミニダーゼ阻害剤との反復併
実施中 重症入院インフルエンザ感染患者対象試験 用投与による有効性,安全性,薬物動態評価
実施 バロキサビル服用患者のインフルエンザウイルスの家族内伝播の
伝播抑制試験 抑制効果の臨床的検証とI38変異株の伝播性の評価
準備中
状況 非臨床試験 (★)2019/2020シーズン前にデータ公表予定
マウス重症モデルを用いたノイラミニダーゼ阻害剤との反復併用
実施中 ノイラミニダーゼ阻害剤との併用薬効評価 投与による有効性評価と最適用法用量の検討(★)
フェレットモデルでのバロキサビル投与によるインフルエンザウイルス
実施中 フェレット感染モデルでの伝播抑制評価 伝播とI38変異株の伝播性評価
臨床、非臨床およびサーベイランス研究を重点的に実施し、
順次データを公表していくことで社会的責務を果たす
36
海外事業
米国 欧州、中国、台湾等
Cefiderocol ・承認の取得、販売準備 ・欧州:承認の取得、販売準備
・Rocheグループによる販売、強固な連
Baloxavir Marboxil 携による価値最大化
・台湾:2019年度中に承認予定、販売準備
Lustrombopag ・自社販売で、サポートプログラム*を活 ・欧州:2019年度販売開始に向けた準備
(米国製品名:Mulpleta®) かした販売拡大に向けた取り組み ・中国:承認申請に向けた準備
・2019年4月、BioDelivery Sciences ・欧州:2019年3月、Sandoz社と販売提携
Naldemedine International(BDSI)社と販売提携 (ドイツ、イギリス、オランダ)
(米国製品名:Symproic®、
→BDSI社のオピオイド鎮痛薬販売の実 →Sandoz社のオピオイド鎮痛薬販売の実績を
欧州製品名:Rizmoic®)
績を活かし販路拡大に向けた連携 活かしたスムーズな立ち上げのための連携
Cefcapene Pivoxil** ・中国:2019年度中に小児顆粒が承認予定
自社販売とアライアンスを組み合わせたトータルビジネスマネジメント
により、高効率に利益を追求
* Mulpleta Assist
** 国内製品名:フロモックス® 37
研究開発の加速- 2019年度の予定 1/2 -
感染症領域
・ゾフルーザ® • 台湾承認取得
/XofluzaTM • 顆粒剤承認(日本、体重20 kg未満の患者)
• 予防投与追加申請(日本)
・Cefiderocol • 欧米承認取得
• Phase III試験2試験完了
①カルバペネム耐性菌感染症、②院内肺炎
• 小児Phase III試験開始
・S-004992 • Phase I入りに向けた非臨床試験の遂行、その結果をもって開発
(結核) 続行を判断
・新規メカニズム • 米国Phase I試験開始
抗HIV薬
38
研究開発の加速- 2019年度の予定 2/2 -
疼痛・神経領域
・S-812217 • Phase I試験完了→Phase III試験開始(日本)
(うつ病、うつ状態)
・S-600918 • Phase IIa試験完了(日本)→Phase IIb試験開始(グローバル)
(難治性・原因不明咳嗽)
・S-637880 • Phase I反復試験開始(日本)→Phase II試験開始(グローバル)
(神経障害性疼痛)
・SDT-001 • Phase II試験開始(日本)
(ADHD)
フロンティア領域
・S-540956 • 2020年度の臨床入りに向けて、非臨床試験を加速
(核酸アジュバント)
・S-770108 • 肺沈着試験開始(英国)
(特発性肺線維症)
・ADR-001 • ロート製薬がPhase I/II試験実施、承認申請に向けた準備(日本)
(非代償性肝硬変)
ペプチド医薬品
・ペプチド医薬品 • 2020年度前臨床開発入りに向け,PDPS*創薬技術を活用し
たプログラムの創薬後期入り
* PDPS:Peptide Discovery Platform System 39
DTG、CAB を基盤としたHIV治療/予防のプラットフォーム
TivicayⓇ, TriumeqⓇ 上市:2013年~
• 3剤療法のキードラッグ
JulucaⓇ (DTG/RPV) 上市: 2017年~
• 初の2剤配合剤、欧米、カナダ、豪州、日本で承認済
DTG/3TC 上市: 2019年~
• 新規患者を対象にした初の2剤配合剤
• 2018年9月:欧州申請済
• 2019年4月:米国承認済(新規患者)(製品名:DovatoⓇ)
• 2019年度 :欧州CHMP承認勧告、欧州承認予定
:GEMINI試験96週結果予定(新規患者)
:TANGO試験48週結果予定、SALSA試験開始予定(継続患者)
CAB+RPV 上市予定: 2019年~
• 初の持続性注射剤(1ヵ月または2ヵ月に1回投与)
• 2019年4月:米国申請済(1ヵ月1回投与)
• 2019年度 :欧州申請予定(1ヵ月1回投与)
:ATLAS2M試験(1回/2ヵ月1回投与、継続患者)結果予定
CAB予防適応 上市予定: 2021年以降
• 初の持続性注射剤による予防適応(2ヵ月に1回投与)
価値最大化に向けた取り組みが着実に進展
2019年2月1日~
2019年5月9日の進捗
DTG: dolutegravir, RPV: rilpivirine, 3TC: lamivudine , CAB: cabotegravir
CROI: The annual Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections
40
ビジネスイノベーションの創出
~経営管理の高度化、ITの活用~
経営管理の高度化
• 国際会計基準IFRS導入を契機とした経営管理のさらなる高度化
– 2019年度からIFRS適用開始(IFRSでの開示は2020年度開始)
– グローバルファイナンスを統括し、グループ内会計基準統一等のプロセス改革を実行
> 全社経営状況の速やかな分析と将来予測による意思決定
IT活用によるヘルスケアへの新たな貢献ならびに業務効率化
• 薬に依らないヘルスケアへの貢献
– デジタル治療製品候補(SDT-001)の開発推進
– 患者の状態の見える化による、医師等による患者の理解促進に向けた取り組み
• ビジネスオペレーションによる生産性、予測力の向上
– 営業活動の変革に向けた取り組み
– AI活用による業務変革・効率化
> 製品出荷予測等
41
ビジネスイノベーションの創出
~さらに進化したグループ経営の推進~
シオノギの基本方針:「創り、造り、売る」の進化
シオノギファーマの設立
シオノギの生産技術、品質の歴史を引き継ぎ、さらなる発展へ
医薬品の適正価格 新規技術の
の実現 積極的な導入
日本屈指のCDMO*を目指す
製品LCM**変化に グローバル市場への
靭やかに対応 安定供給
技術開発による製品価値向上を目指し、医薬品および健康に
関わる製品を造り続け、人々の健康を維持、増進することに貢献
⇒ シオノギグループの経営全般の変革にも貢献
* Contract Development Manufacturing Organization(製造受託開発)
** 製品LCM: 製品のライフサイクル・マネジメント 42
ビジネスイノベーションの創出
~ダイバーシティ&インクルージョン~
ダイバーシティ&インクルージョンの全社的な推進
イノベーションの創出にはダイバーシティ&インクルージョンの推進が不可欠
• 全社員が同じ目線でダイバーシティ&インクルージョン推進に取り組めるよう、ビジョンを制定
• 社員の理解を深めるとともに、女性活躍や多様な働き方の推進など、各々の組織で重要と考え
る様々なテーマについて取り組みを実施中
• 「ダイバーシティ西日本勉強会*」に2017年に加盟し、現在、在宅勤務、LGBT**への理解促進、
アンコンシャス・バイアス***について、他社と共同で取り組みを実施中
ダイバーシティビジョン
自分を知り、人を知り、一人ひとりの個性を知ろう
多彩な個性を原動力に、創意あふれるシオノギへ
私たちは
一人ひとりに個性があり、違いがあることを知り、偏りのない理解につとめます
多彩な個性をつなぎ、響かせ合い、豊かな心と発想を育みます
その心と発想を原動力に、新しい価値を生み出し、未来に向けて社会とともに成長します
* 関西圏の企業・団体が知識と経験を共有し実践的学びを得るために2004年に発足し、現在48社(2019年3月末時点)がメンバーとして加盟。2017年に加盟
**レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリ
ティ(性的少数者)の総称のひとつ
***無意識の偏見(自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏り)
43
ビジネスイノベーションの創出
~ESG活動のさらなる推進(アクションプラン)~
ビジネスの基本に立ち返り、社会と共存し成長する
⇒ SDGs*を意識し、ESG**活動をさらに推進
2019年度 2020年度 2021年度~
SDGsをはじめとする社会課題を踏まえた 次期中期経営計画への反映
価値創造ストーリーの構築 (経営への統合と実行)
重要課題の特定・分析と 行動計画、KPIの設定 ガバナンスによる監督
優先順位の決定 PDCAを担う体制の整備 役員報酬への反映 等
ステークホルダーとの継続的な対話と経営へのフィードバック
開示内容・フレームワークの 統合報告書 等 情報開示 非財務情報の
設定 外部評価の取り込み 開示内容を充実
ESGアンケート、レーティング調査への適切な回答と 活動の進捗状況をアン
評価結果のフィードバック ケートに継続的に反映
企業価値と社会価値をすべてのステークホルダーへ提供できる企業として
持続可能な社会の実現に貢献していく
* SDGs:Sustainable Development Goals(国連で採択された持続可能な開発目標)
** ESG(環境・社会・ガバナンス):企業の持続可能性(サステナビリティ)やリスクを評価するための非財務情報 44
4. 株主還元について
成長をともに実感していただける株主還元政策
• 2019年度も8期連続の増配、初の3桁(100円)配当を予定
• 引き続き、成長に応じて安定的に配当金額を向上させる
8期連続
増配予定
自己株式 (18年度)
100
(円) 自己株式 (17年度) ・500億円分取得
94
自己株式(16年度) ・294億円分取得 ・消却735万株
・350億円分取得 ・消却500万株 (予定)
100 ・消却2,200万株
(予定)
82
80 自己株式(14年度) 72 50
・300億円分取得 62
60 52 (予定)
42 46 44
40 34 38
24 28
20 22
20
0
年度 12 13 14 15 16 17 18 19
DOE 3.7 3.5 3.7 4.1 4.5 4.6 4.6 (予想) 4.3以上(予想)
ROE 17.5 9.2 9.4 13.6 16.3 19.4 20.9 18.0以上(予想)
46
機動的な資本政策の実施
自己株式の取得・消却、政策保有株の持合い削減も含め、資本効率の
向上および中長期的な利益成長を共に実感いただける株主還元施策を推進
自己株式数 消却株式数 CB転換
取得株式数 自己株式保有比率数 (%)
(千株) 約680万株 2,200万株
35,000 取得 消却 (%)
30,000
9.0
25,000
約735万株 CB転換
20,000 480万株 500万株 取得 約425万株 6.0
取得 消却 735万株
15,000 消却
10,000 3.0
5,000
0
取得前 取得後 消却後 取得前 取得後 消却後 取得前 取得後 消却後
2016年度 2017年度 2018年度
CB(Convertible Bond):転換社債 47
Appendix
- 社会課題の解決と企業価値の向上に向けた取り組み -
社会課題の解決と企業価値の向上に向けて
CSR推進部を中心に、社会課題の解決に向けた取り組みを推進
~社会とともに成長し続け、社会から必要とされる会社へ~
【CSR推進部の取り組み】
• CSR推進部は、ベースとなるSDGsを意識し、その上対処すべき課題を選択して取り組みを推進
Mother to Mother
SHIONOGI Project
EHS*に対する 適正使用の
取り組み 推進
コミュニケーション こどもの未来を
バリアフリープロジェクト 支援する取り組み
* EHS:Environment, Health and Safety(環境ならびに安全衛生) 49
世界を感染症 Mother to Mother SHIONOGI プロジェクト
の脅威から守る
アフリカと支援地ケニア・ナロク県の現状
• アフリカでは命を落とす妊産婦が日本の102倍*との報告
• ナロク県では妊婦の産前健診利用率、保健施設での出産率、低体重率などがケニア
全体の平均値を下回る**
Mother to Mother SHIONOGI Projectでの活動
• 日本の母の健康を支えているポポン®シリーズの売上の一部を、アフリカの妊産婦と子ども
たちの健康に役立てるプロジェクト
• 国際NGOワールド・ビジョンと協働し、妊産婦・新生児・乳幼児の死亡率低減へ貢献
• 基本的な医療サービスの提供(診療所の建設、巡回診療など)
• コミュニティでの衛生指導・栄養教育、村落保健員の研修・収入創出活動を支援
• 長崎大学および国際NGOワールド・ビジョンの協力のもと疫学調査を推進
• ケニアの公衆衛生に関するエビデンスを蓄積することで、母子の健康改善に貢献
母子の健康を守るために
アフリカでの医療環境の整備を支援
* WHO「Trends in Maternal Mortality: 1990 to 2015」より算出
** KDHS 2014
50
適正使用に対する取り組み
「塩野義製薬AMRポジションペーパー」の公開 世界を感染症
• 「塩野義製薬AMRポジションペーパー」を作成し、 の脅威から守る
AMR*に対する当社グループの考え、取り組みをグローバルに公開
– 患者さまと社会の両者が抗菌薬の恩恵を受け続けられるよう誇りを持って
取り組み、抗菌薬の研究・開発、適正使用、流通等のAMR対策における
リーディングカンパニーで在り続けることを目指す
塩野義製薬AMRポジションペーパー:http://www.shionogi.co.jp/en/company/csr/activities/amr.html
http://www.shionogi.co.jp/company/csr/act/amr.html
疼痛薬の適正使用に関する愛知県との連携 個人が生き生き
とした社会創り
• 薬物乱用防止に関する事業連携協定
− 薬物乱用防止の啓発
− 医薬品の適正使用の啓発など 愛知県
×
がん性疼痛に苦しむ患者さまが
医療用麻薬をより安心して使用できる
社会づくりを目指す 左から塩野義製薬 手代木、愛知県 大村知事
* AMR: Antimicrobial Resistance 薬剤耐性 51
個人が生き生き こどもの未来を支援する取り組み
とした社会創り
発達障がいや中枢神経疾患のある患者さまが
様々な生き方を実現できる社会づくり
大阪府 滋賀県 香川県 広島県 岩手県
2017年1月~ 2018年2月~ 2018年3月~ 2018年3月~ 2018年5月~
さぬき市・東かがわ市
大川地区医師会
左から大阪府 松井知事、 左から 左から大川地区医師会 宮 左から広島県 湯崎知事、 左から塩野義製薬上席執
塩野義製薬代表取締役 塩野義製薬取締役副社長 崎会長、塩野義製薬 手 塩野義製薬 手代木 行役員福田、
社長 手代木 澤田、 代木、さぬき市 大山市長、 岩手県 達増知事
滋賀県健康医療福祉部 東かがわ市 藤井市長
藤本部長
2018年度
他の自治体に加え、
アカデミアやNPOとの連携も視野に入れ活動を展開
52
個人が生き生き コミュニケーションバリアフリープロジェクト
とした社会創り
医療機関でのコミュニケーションバリア解消のために
‒ 全国各地で「聞こえの特性」、「医療機関での服薬のバリア事例」、「障害者差別解消
法の啓発」に関するセミナーを開催 2018年度実績: 11件(2017年度実績: 3件)
医療関係者からの声: 「聞こえについてあまりにも知らないことが多すぎた。誤解していた。」
‒ 胃バリウム検査時の放送を聞き取れない人のために、検診の流れをイラストで説明した
ポスターを作製(図1)し、近畿健康管理センターで利用開始
社内でのコミュニケーションバリア解消のために
‒ プロジェクトの紹介動画を作成し、全従業員へ配信
‒ 音声を文字化するアプリの活用推進などの情報保障体制を整備
全社からメンバーを募り、従業員の (図1)
バリアフリーに対する意識を高めつつ、プロジェクトを推進
* CBF: コミュニケーションバリアフリー 53
EHSへの取り組み
シオノギグループEHSポリシー(抜粋)
「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」というシオノギの基本方針のもと、
地球環境の保護および汚染の予防、ともに働くすべての人々と地域社会の安全衛生の確保に
配慮した事業活動を行うことによって、安心できる職場づくりと豊かな社会の実現に貢献する。
社会課題の解決と企業価値向上に向けた取り組み
シオノギグループEHS行動目標
1. 省エネ、地球温暖化対策を推進する
2. 省資源・廃棄物対策を推進する
3. 化学物質を適正に管理する
4. EHSマネジメントシステムを構築する
5. 健全な水循環の保護に取り組む
6. 生物多様性の保全に貢献する
7. 休業災害ゼロに取り組む
8. サプライチェーンへ展開する
9. 健康経営を推進する
EHSへの取り組み(社外HP)
http://www.shionogi.co.jp/company/csr/act/eco/index.html
シオノギは国際的な活動であるAMR Industry Allianceにも参加し、自社および
関係委託工場における感染症薬の環境排出に関して厳しい管理を継続
EHS:Environment, Health and Safety(環境ならびに安全衛生)
AMR:Antimicrobial Resistance 薬剤耐性 54
企業スポーツ: シオノギ女子ソフトボール部
創部70周年
日本リーグ1部所属
55
社会課題の解決を目指して
創薬型製薬企業として
社会とともに
成長し続ける
56
Appendix
- 2018年度第4四半期の主な成果 -
- 2018年度の開発品の予定 -
- パイプラインの状況 -
- 製品上市ターゲット -
- 国内医療用医薬品 対前年売上高増減 -
- 新製品の定義 -
- 戦略的事業投資 –
- シオノギの取り組みと外部からの企業評価 -
2018年度第4四半期の主な成果*(パイプライン)
Phase I Phase II Phase III 申請 承認、発売
海外事業
Cefiderocol Naldemedine
(Rizmoic® )
・欧米申請受理 ・欧州承認
Lusutrombopag
・欧州承認
国内事業
S-637880 S-600918 ビバンセ®
・Phase I終了 ・PoC確認 ・承認
(難治性・原因不明慢性咳嗽)
S-005151
アウトライセンス ・Phase II開始
XofluzaTM DTG/3TC
(DOVATO®)
・ハイリスク患者
・米国承認(未治療患者)
感染症 追加申請受理
・欧州CHMP承認勧告
CAB+RPV
疼痛・神経
フロンティア疾患
・米国申請
(未治療・維持療法患者)
* 2019年2月1日~2019年5月9日に変更があった項目のみを抜粋
DTG: dolutegravir 3TC: Lamivudine RPV: rilpivirine 58
2018年度第4四半期の主な成果*(その他)
• 2月
– 「健康経営銘柄2019」に選定
– 長崎大学とのマラリアを中心とした感染症分野における包括的連携に関する
協定締結について
– CACクロア社が提供する「化合物共有ライブラリー事業」への参画について
• 3月
– デジタル治療用アプリAKL-T01、AKL-T02の導入に関するAkili社とのライセンス契約
締結について
• 4月
– シオノギファーマ株式会社営業開始
– オピオイド誘発性便秘症治療薬Symproic®の BioDelivery Sciences社との米国
における販売契約締結について
– オピオイド誘発性便秘症治療薬Rizmoic®のSandoz社とのドイツ、イギリス、オラン
ダにおける販売契約締結について
• 5月
– AI医療機器ベンチャー アイリス社との資本業務提携について
* 2019年2月1日~2019年5月9日に変更があった項目のみを抜粋
59
2018年度の開発品の予定:承認・申請
開発品(適応疾患) Phase I Phase II Phase III 申請 承認
Mulpleta®/Lusutrombopag
達成 米国
(2017.12) 米国
(米国、8月)
(血小板減少症) 欧州 欧州
(欧州、2月)
(2018.1)
Naldemedine (Rizmoic®) 達成 欧州
欧州
(オピオイド誘発性の便秘症) (2月) (2017.3)
リスデキサンフェタミン 達成 日本
日本
(小児ADHD) (3月) (2017.4)
XofluzaTM 達成 グローバル: 米国
米国
(インフルエンザウイルス感染症) (10月) 継続中 (2018.4)
ゾフルーザ®
(インフルエンザウイルス感染症 達成 日本: 日本
日本
(9月) 継続中 (2018.4)
(顆粒剤))
セフィデロコル 達成 グローバル:
米国
(腎盂腎炎含む複雑尿路感染症) (12月) 継続中
日本:
インチュニブ® 達成 継続投与 日本
(成人ADHD) (8月) 試験実施中
2019年2月1日~2019年5月9日の進捗
2018年5月10日~2019年1月31日の進捗
60
2018年度の開発品の予定:Phase I ~ III
開発品(適応疾患) Phase I Phase II Phase III 申請 承認
ゾフルーザ®(インフルエンザウイル
日本:開始 達成
ス感染症(予防投与)) (2Q)
オキシコンチン®TR
(慢性疼痛における鎮痛)
日本:開始 達成
(1Q)
S-120083 (炎症性疼痛) 米国:完了 達成(3Q)
S-588410 日本・欧州:
(膀胱がん) 完了 達成(4Q)
S-600918
(難治性・原因不明慢性咳嗽、 日本:開始 達成 (1Q)
神経障害性疼痛) (難治性・原因不明慢性咳嗽)
S-770108
(特発性肺線維症)
日本:完了 達成(3Q)
S-637880
(神経障害性疼痛)
日本:完了 達成(4Q)
S-005151(脳梗塞) 日本:開始 達成(1Q)
S-004992 アジア
(結核) (中国):開始
2019年2月1日~2019年5月9日の進捗
2018年5月10日~2019年1月31日の進捗
61
パイプラインの状況 (2019年5月9日現在)
非臨床(対象疾患)* Phase I Phase II Phase III 申請
インフルエンザウイルス感染症 海外開発品
HIVウイルス感染症 S-004992** 結核 S-120083 炎症性疼痛 Cefiderocol Cefiderocol(米国)
多剤耐性グラム陰性菌感染症 腎盂腎炎を含む複雑尿路感染症
RSウイルス感染症 S-117957 不眠症 S-707106 2型糖尿病 Cefiderocol(欧州)
抗菌 多剤耐性グラム陰性菌感染症
S-237648 肥満症 S-488210 頭頸部がん
抗酸菌感染症 Baloxavir Marboxil
(台湾)
S-588210 固形がん epertinib 悪性腫瘍 インフルエンザウイルス感染症
真菌感染症
Rizmoic® S-588410 膀胱がん
予防ワクチン オピオイド誘発性便秘症(小児)
ペプチド医薬品
ADHD
国内開発品
オピオイド
S-812217 セフィデロコル セフィデロコル オキシコドン
多剤耐性グラム陰性菌感染症 多剤耐性グラム陰性菌感染症 慢性疼痛における鎮痛
アルツハイマー病 うつ病・うつ状態
S-600918 ゾフルーザ® インチュニブ®
S-600918
認知機能改善 神経障害性疼痛 難治性・原因不明慢性咳嗽
インフルエンザウイルス感染症
(予防投与)
成人ADHD
脳卒中後上肢・下肢痙縮 S-637880 S-005151 脳梗塞 ゾフルーザ®
神経障害性疼痛 インフルエンザウイルス感染症
ペプチド医薬品 (小児新用量)
S-010887 神経障害性疼痛 S-237648 肥満症
肥満症 サインバルタ®
S-770108 S-525606 うつ病・うつ状態(小児)
S-723595 特発性肺線維症
スギ抗原によるアレルギー性鼻炎
オキシコドン
NASH 慢性疼痛における鎮痛
S-588410 膀胱がん 感染症
がん転移 S-588410 食道がん
S-540956 SR-0379 皮膚潰瘍 疼痛・神経
核酸アジュバント
ADR-001*** その他
ペプチド医薬品 非代償性肝硬変
* 対象疾患で記載している場合は、複数の創薬プログラムが含まれる場合があります ** Phase I 準備中
赤枠は2019年2月1日~2019年5月9日の変更 *** Phase I/II 実施中 62
パイプラインの状況
-アウトライセンス (2019年5月9日現在)
非臨床(対象疾患) Phase I Phase II Phase III 申請
GSK3342830 DTG/3TC HIV感染症 DTG/3TC(欧州)
多剤耐性グラム陰性菌感染症 TANGO試験(維持療法) HIV感染症
XofluzaTM
CAB 持続性注射製剤 インフルエンザウイルス感染症
HIV感染予防 (ハイリスク患者)
XofluzaTM CAB+RPV 持続性注射製剤
インフルエンザウイルス感染症
(重症) HIV感染症
感染症
疼痛・神経
その他
ステージ変更 Cefiderocol:Phase II→申請(米国)Phase III→申請(欧州)
Naldemedine (Rizmoic®) : 申請→承認(欧州)
(2019年1月31日
Lustrombopag:申請→承認(欧州)
からの変更点) リスデキサンフェタミン:申請→承認(日本)
S-005151:Phase I→Phase II(日本)
XofluzaTM:Phase III(ハイリスク患者)→追加申請(米国)
DTG/3TC:申請(未治療患者)→承認(米国)
CAB+RPV:Phase III→申請(米国)
DTG: dolutegravir 3TC: Lamivudine RPV: rilpivirine CAB:cabotegravir
赤枠は2019年2月1日~2019年5月9日の変更
63
2019年度の開発品予定:申請/承認
開発品(適応疾患) Phase Phase Phase III 申請 承認
I II
リスデキサンフェタミン
日本(2017.4) 日本
(小児ADHD)
インチュニブ®
日本(2018.8) 日本
(成人ADHD*)
セフィデロコル グローバル:
(米国:腎盂腎炎含む複雑尿路感染 CR試験完了 米国(2018.12) 米国
症、欧州:多剤耐性グラム陰性菌感 グローバル:院内肺 欧州(2019.3) 欧州
染症) 炎試験完了
ゾフルーザ®
日本:高用量試験
(インフルエンザウイルス感染症) ①日本(2018.8) ①日本
完了
①顆粒剤(体重20kg未満) ②日本
日本:予防投与試
②顆粒剤新用量(体重20kg未満) ③日本
験完了
③予防投与
オキシコンチン®TR
日本:完了 日本
(慢性疼痛における鎮痛)
相移行予定 相移行済
64
2019年度の開発品予定:Phase I ~ III
開発品(適応疾患) Phase I Phase II Phase III 申請 承認
S-812217 日本:単回反復
日本:開始
(うつ病・うつ状態) 投与試験 完了
Rizmoic®/ Naldemedine 欧州:Phase I/II試験開始
(オピオイド誘発性便秘症(小児)) (Pivotal試験)
セフィデロコル グローバル:
(多剤耐性グラム陰性菌感染症 安全性とPK確認
(小児)) のための試験開始
日本:
S-600918
POC*試験完了
(難治性・原因不明慢性咳嗽、
グローバル:
神経障害性疼痛)
用量設定試験開始
SR-0379 日本:
(皮膚潰瘍、褥瘡、糖尿病性潰瘍) POC試験完了
英国:
S-770108 (特発性肺線維症)
肺沈着試験 開始
* Proof of concept
65
2019年度の開発品予定:Phase I ~ III
開発品(適応疾患) Phase I Phase II Phase III 申請 承認
S-005151 日本:高齢者含む健康
日本:開始
(脳梗塞) 成人対象試験 完了
S-637880 日本: グローバル:
(神経障害性疼痛) 反復投与試験開始 開始
Naldemedine グローバル:
(POI*) 開始
新規メカニズム抗HIV薬
米国:開始
(HIV感染症治療薬)
SDT-001
日本:開始
(ADHD)
* Post operative ileus 相移行予定 相移行済 66
製品上市ターゲット
2017年度(実績) 2018年度 2019年度
国内事業
スインプロイク® インチュニブ®
インチュニブ® 成人ADHD
小児ADHD リスデキサンフェタミン
オキシコドン 小児ADHD
乱用防止製剤 ゾフルーザ®(顆粒剤)
アシテア®舌下錠
小児通年性アレルギー性鼻炎(ダニ)
ゾフルーザ®錠(成人、小児)
海外事業
Symproic®(米国) Mulpleta® (米国) →上市済 セフィデロコル(米国)
Rizmoic® (欧州) Lusutrombopag(欧州)
Baloxavir Marboxil(台湾)
グローバル導出品
Juluca®(DTG/RPV) Juluca®(DTG/RPV)(欧州)→上市済 DTG/3TC(米国、欧州)
(米国) Osphena®(米国) CAB+RPV(米国)
閉経後膣萎縮症に伴う膣乾燥感→上市済 XofluzaTM (米国、HR**)
XofluzaTM(米国、OwH*)→上市済
DTG: Dolutegravir 、RPV: Rilpivirine、3TC: Lamivudine
*OwH: Otherwise healthy(重症化および合併症を起こしやすいリスク因子をもたない健常の患者) 67
**HR: High risk(重症化および合併症を起こしやすいリスク因子を持つハイリスク患者)
国内事業:実力ベースでの増収フェーズ
(単位:億円)
2017年度 2018年度 対前年売上高
国内医療用医薬品 下期実績 下期実績 増減
新製品
(戦略品を含む)
277 512 +235
クレストール® 、
イルベタン®類
141 70 △71
その他医療用医薬品 242 205 △37
計 660 787 +127
68
新製品の定義(中期経営計画SGS2020のupdate改変)
• サインバルタ® 2,500
2500
,
新製品売上高
• オキシコドン乱用防止製剤、
疼痛
オキノーム® 、オキファスト® 2,000億円
神経 • ナルデメジン* 2,000
2000
• インチュニブ® 、ビバンセ®
1,500
1500
• ゾフルーザ® /XofluzaTM
感染症 • Cefiderocol
• ラピアクタ®、インフルエンザ診断キット 1,000
1000
• ピレスパ® 500
500
300億円
• ムルプレタ®
その他 • アシテア®
0
0
• グラッシュビスタ® 2015年度 2020年度
• Osphena® (Senshio®) 実績 目標
*ナルデメジンの製品名:スインプロイク®(日本)、Symproic®(米国)、 Rizmoic® (欧州) 69
2017年度本決算
説明会資料より 持続的な成長に向けた戦略的事業投資
資源を集中投下してきたゾフルーザ®の開発が上期で一段落
投資のPhaseへ
研究開発費の使い方をシフトして、持続的な成長に向けて
パイプラインをさらに充足させるための新たな投資
(億円)
研究開発費の推移
800
599 670 2020年度以降に上市可能な開発候補品の充足や、
600 新規技術導入などへの新規投資を前向きに検討
400 ⇒ 戦略的事業投資(約200億円)
200 トータルコストマネジメントを強化し、通常の研究開発費は
0
前年度より減少させた上で、7プロジェクト*に資源を集中投下
2017 2018
戦略的事業投資として、研究開発費に約200億円を
予算計上し、持続的な成長に向けた投資を前向きに検討
* 2018年3月15日 R&D説明会資料参照 http://www.shionogi.co.jp/ir/pdf/p180315.pdf
①新規メカニズム抗HIV薬、②ペプチド医薬品、③ワクチン用アジュバント、④S-004992、 70
⑤S-600918、⑥S-637880、⑦S-770108
戦略的事業投資の成果
戦略的事業投資による研究開発パイプラインおよび技術の拡充
・S-600918
抗酸菌症治療薬開発品候補(Hsiri社)
感 ・S-637880
抗RSウイルス薬創製に関する共同研究(宇部興産)
3大感染症、難治性感染症研究を推進
染
症 マラリアの予防・治療に関する共同研究(長崎大学) ⇒グローバルで感染症のシオノギとして
呼吸器感染症治療薬(Vast社) のプレゼンスを確立
薬剤耐性不活化技術(Nemesis社)
疼 抗うつ薬候補S-812217(Sage社)
痛
認知機能改善薬候補BPN-1477(Tetra社) 多様な治療オプション獲得
・
神
・S-770108 ⇒新規メカニズムによる新たな治療選択肢の提供
デジタル治療製品候補AKL-T01, AKL-T02(Akili社)
経
モ
ダ
リ PDC技術(ぺプチドリーム社)
テ
新たなモダリティを獲得
ィ 再生医療等製品候補ADR-001(ロート製薬) ⇒低分子では補えないアンメットニーズの解決
2020年度以降の持続的成長に向け、新たに10件の事業提携を実施
71
シオノギの取り組みと外部からの企業評価(2018年度)
社会とともに
成長し続ける
ディスクロージャー優良企業選定
(医薬品部門1位)
72
将来の見通しに関する注意事項
• 本資料において提供される情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
これらの文言は、現在における見込み、予測、リスクを伴う想定、実質的にこれらの文言とは異なる現実的な結
論・結果を招き得る不確実性に基づくものです。
• それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内
および国際的な経済状況が含まれます。
リスクや不確実性は、特に製品に関連した見通し情報に存在します。製品のリスク、不確実性には、技術的進
歩、特許の競合他社による獲得、臨床試験の完了、製品の安全性ならびに効果に関するクレームや懸念、規
制機関による審査期間や承認取得、国内外の保険関連改革、マネジドケア、健康管理コスト抑制への傾向、
国内外の事業に影響を与える政府の法規制など、新製品開発に付随する課題などが含まれますが、これらに限
定されるものではありません。
• 承認済みの製品に関しては、製造およびマーケティングのリスクがあり、需要を満たす製造能力を構築する能力を
欠く状況、原材料の入手困難、市場の受容が得られない場合などが含まれますが、これに限定されるものではあ
りません。
• 新しい情報、将来の出来事もしくはその他の事項により、見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合
であっても、それを行う意図を有するものではなく、義務を負うものではありません。
• 本資料には、医薬品(開発中の製品を含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、
医学的アドバイスを目的としているものではありません。
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