4507 塩野義薬 2021-07-16 16:00:00
がん特異的ペプチドワクチンS-588410の食道がん患者を対象とした第3相臨床試験結果について [pdf]

                                           2021 年 7 月 16 日
 各 位
                       会   社   名   塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                       代 表 者 名     代表取締役社長   手 代 木      功
                           (コード番号 4507 東証第一部)
                       問 合 せ 先 広 報 部 長 京 川 吉 正
                                    TEL (06)6209-7885


            がん特異的ペプチドワクチン S-588410 の
         食道がん患者を対象とした第 3 相臨床試験結果について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「当社」)は、
オンコセラピー・サイエンス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:朴 在賢、以下
      )から導入したがん特異的ペプチドワクチン S-588410 の食道がん患者を対象とした
「OTS 社」
第 3 相臨床試験(以下、
            「本試験」)において、主要評価項目である無再発生存期間(RFS)の延
長を達成できなかったことをお知らせいたします。


 本試験は、食道がん患者を対象に S-588410 の術後補助療法としての有効性を検証することを
目的とした第 3 相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験です。がんが再発するまでの期間であ
る RFS を主要評価項目として評価した結果、S-588410 群とプラセボ群との間で RFS の有意な
差は認められませんでした。副次評価項目のひとつである細胞傷害性 T リンパ球(CTL)誘導に
関しては S-588410 投与により高い誘導率が確認されました。また、主な副作用は注射部位の皮
膚反応であり、重篤な皮膚反応は認められませんでした。


 本試験結果ならびに種々の追加解析の結果を踏まえ、当社は S-588410 の今後の開発方針につ
いて、OTS 社と協議の上で決定いたします。


 なお、本件が 2022 年 3 月期の連結業績予想に与える影響は軽微です。


                                                    以   上