4507 塩野義薬 2021-04-26 15:00:00
2021年3月期 配当予想の修正(増配)に関するお知らせ [pdf]

                                                  2021 年 4 月 26 日
各     位
                                会 社 名   塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                                代表者名    代表取締役社長     手 代 木     功
                                  (コード番号 4507 東証第一部)
                                問合せ先 広 報 部 長 京 川 吉 正
                                        TEL (06)6209-7885


           2021 年 3 月期 配当予想の修正(増配)に関するお知らせ

 本日開催の取締役会において、2021 年 3 月期の期末配当予想について、下記の通りとすること
を決議しましたのでお知らせいたします。


1.配当予想の修正について
    2021 年 3 月期(第 156 期)期末配当予想の修正
                                        年間配当金
                          第 2 四半期末       期末         合計

           前回予想
                                        53.00 円   106.00 円
      (2020 年 5 月 11 日)

          今回修正予想                        55.00 円   108.00 円

           当期実績            53.00 円

          前期実績
                           50.00 円      53.00 円   103.00 円
       (2020 年 3 月期)


2.配当予想修正の理由
 当社グループは、成長投資と株主還元のバランスを取りながら企業価値の最大化を図り、中長
期的な利益成長を株主の皆さまにも実感していただける施策を推進しています。配当につきまし
ても、DOE 4%以上を指標に、企業価値の成長に応じて安定的に高めていくことを目指しており
ます。
 2020 年度は、中期経営計画 STS2030 を発出し、従来の医療用医薬品を中心に提供する「創薬
型製薬企業」から、ヘルスケアサービスを提供する「HaaS1 企業」へと変革し、社会に対して新
たな価値を提供し続けていくことをビジネスの方向性に掲げ取り組んでまいりました。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による影響等から、事業としては減収減益とな
る一方で、HaaS 企業として患者さまや社会の抱える困り事をより包括的に解決するための様々
な取り組みが進行いたしました。
 新規事業であるワクチンは、COVID-19 ワクチンの臨床試験開始や生産設備の構築等、単年で



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達成し、中長期的な事業基盤の礎を築きました。また、中国平安保険(集団)股份有限公司との
合弁会社「平安塩野義有限公司」の設立完了と営業開始、ナガセ医薬品の株式取得(子会社化)
による生産子会社シオノギファーマの CDMO2 としての成長基盤確立など、ビジネス拡大への布
石を着実に進展させました。海外事業では、多剤耐性グラム陰性菌感染症治療薬 cefiderocol の売
上収益が拡大するとともに、サブスクリプション型償還モデル 3 として同薬が 2 か国で採択され、
新たな成長ドライバーとして順調な立ち上がりを示しました。研究開発におきましても、注力 8
プロジェクト、ワクチン、治療薬等のコロナ関連プロジェクトを中心に積極的な投資を行い、順
調に進展させました。
 これら取り組みの進展に加えて、2020 年度も当社グループが株式を保有する英国 ViiV
Healthcare Ltd.(以下、ViiV 社)による抗 HIV 薬の販売が順調に拡大し、ViiV 社からの堅調な
ロイヤリティー収入を受領するとともに、安定した受取配当金を受領しました。ViiV 社におきま
しては、長期作用型の抗 HIV 薬 cabotegravir が欧米で発売され、今後さらなる成長が期待され
ます。
 さらに、当期も前期に引き続き、株主還元の強化、資本効率の向上ならびに機動的な資本政
策の遂行を図るため、自己株式の取得(8,777,500 株、取得総額 約 500 億円)を実施いたしま
した。
 このたび、上記の背景ならびに財務状況、STS2030 の株主還元指標である EPS、DOE、ROE
等を総合的に勘案した結果、前回発表(2020 年 5 月 11 日)の期末配当予想を1株当たり 2 円増
配の 55 円に修正することといたしました。これにより、中間配当と合わせた年間の配当金は1株
当たり 108 円となり、前期と比べて 5 円の増配となります。


                                                                      以   上


 1:Healthcare as a Service の略。医薬品の提供にとどまらず、顧客ニーズに応じた様々なヘルスケアサービス
   を提供すること
 2:Contract Development and Manufacturing Organization(医薬品受託製造開発機関)
 3:抗菌薬の処方量と切り離し、国が開発企業に対して固定報酬を支払う代わりに、必要なときに抗菌薬を受け
   取ることができるサブスクリプション型の償還モデル




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