4507 塩野義薬 2020-11-02 09:00:00
2020年度 第2四半期(上期)決算説明会 [pdf]

2020年度 第2四半期(上期)
     決算説明会

     2020年11月2日
    塩野義製薬株式会社
   代表取締役社長 手代木 功
本日のアジェンダ

1. 2020年度 上期決算の概要(P.4-11)
2. 2020年度 業績予想(P.13-17)
3. 今後の成長に向けた取り組み(P.19-32)
4. 株主還元(P.34-35)




                            2
1. 2020年度 上期決算の概要




                    3
新型コロナウイルス感染症の事業への影響について

2020年度上期への影響と対応
• サプライチェーン
 – シオノギ製販品の原料等の調達、生産、在庫には影響なく、安定供給に支障なし
 – 一部の製品で生産の前倒し対応と、海外からの輸入原料の在庫を確保

• 情報提供活動
 – 医療機関への訪問は、大病院を除き、コロナ禍以前の水準の7割程度まで回復
 – 医療機関側のニーズに応じて、対面、バーチャル面談を選択するとともに、Web講演会、
   e-detailを組み合わせながら効率的な情報提供活動を展開
 – ヘルスケア戦略本部と連携して全MRの疾患全般に関する教育を継続

• 研究開発活動
 – 最優先プロジェクトである新型コロナウイルス関連の研究開発にリソースを集中
 – 7~9月は注力8プロジェクト*の開発スケジュール、それ以外の開発プロジェクト進捗に
   大きな影響なし**



                          * Appendix p.39参照 ** Appendix p.44, 45参照   4
   連結経営成績
                                                                       (単位:億円)
                             2020年度                   2019年度           対前年

               通期       上期       上期      対上期           上期
                                                                   UP率     増減額
               予想       予想       実績      進捗率           実績*

売上収益           3,235    1,556    1,485    95.4%         1,636     △9.3%    △152

営業利益           1,103     538      553    102.7%          632     △12.5%      △79

コア営業利益**       1,103     538      558    103.6%          635     △12.1%      △77

税引前四半期利益       1,363     616      672    109.0%          707      △4.9%      △35
親会社の所有者に帰属する
四半期利益          1,036     449      494    110.0%          544      △9.2%      △50


• 減収減益計画の中、売上収益は医薬品市場、                      為替レート            2020年度      2020年度
                                           (期中平均)              前提        4-9月実績
  特に感染症領域の縮小の影響により未達
                                             ド    ル             107円     106.93円
• 事業環境の変化を踏まえてコストを見直しつつ、研
  究開発投資も積極的に行いながら、各利益項目                      ポンド                130円     135.42円
  の計画を達成                                     ユーロ                120円     121.34円

                        * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                       ** 営業利益から非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)を調整した利益                   5
   連結損益計算書
                                                                                  (単位:億円)
                               2020年度                          2019年度            対前年同期
                 通期           上期    上期                対上期        上期
                                                                               UP率      増減額
                 予想           予想    実績                進捗率        実績*
売上収益             3,235        1,556       1,485        95.4%          1,636   △9.3%     △152
               17.2         16.5         15.4                  16.9
売上原価
                   557          257         229        89.0%            277   △17.5%     △48
売上総利益            2,678        1,299       1,256        96.7%          1,359    △7.6%    △103
               32.1         33.2         30.2                  29.5
販売費・一般管理費                                                              483
                 1,037             516          448    86.7%                  △7.2%      △35
               15.5         14.8         16.7                  14.3
研究開発費                                                                  233
                      502          230          249   107.8%                    6.5%         15
その他の収益                  5            3            2    93.3%             2      0.2%          0
その他の費用                 40           16            9    55.5%            14    △34.6%         △5
               34.1         34.6         37.3                  38.6
営業利益             1,103             538          553   102.7%           632    △12.5%     △79
               34.1         34.6         37.6                  38.8
コア営業利益                                                                 635
                 1,103             538          558   103.6%                  △12.1%     △77
金融収益                  275           84          128   152.3%            97     31.8%         31
金融費用                   16            6            9   151.3%            23    △59.0%     △13
               42.1         39.6         45.3                  43.2
税引前四半期利益         1,363             616          672   109.0%           707    △4.9%      △35
親会社の所有者に帰属する
四半期利益            1,036             449          494   110.0%           544    △9.2%      △50

                                                                       * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                                                                                              6
  事業別売上収益
                                                                (単位:億円)
                       2020年度                  2019年度       対前年同期
              通期      上期    上期         対上期       上期
                                                          UP率      増減額
              予想      予想    実績         進捗率       実績*
国内医療用医薬品      1,239    531     472     88.8%     515     △8.3%       △43
海外子会社/輸出       240     113     110     97.7%     175    △37.3%       △65
 シオノギ Inc.      51      26      33    128.9%      68    △50.9%       △35
 C&O           119      57      42     74.8%      72    △40.6%       △29
製造受託           154      79      67     84.6%     101    △33.7%       △34
一般用医薬品         104      49      55    112.8%      44     24.5%           11
ロイヤリティー収入     1,483    778     773     99.4%     791     △2.2%       △17
 HIVフランチャイズ   1,263    642     639     99.6%     649     △1.6%       △10
 クレストール®       169     111     111    100.0%     113     △1.2%           △1
 その他            52      25      23     92.2%      28    △20.7%           △6
その他             13       7       8    121.6%      11    △27.1%           △3
合計            3,235   1,556   1,485    95.4%    1,636    △9.3%     △152


                                                   * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                                                                          7
 国内医療用医薬品売上収益
                                                                                  (単位:億円)
                                  2020年度                         2019年度            対前年同期
                通期              上期         上期       対上期           上期
                                                                                UP率       増減額
                予想              予想         実績       進捗率           実績*
サインバルタ®           286            139       135      96.9%            129         4.7%            6
インチュニブ®           167             68        60      88.3%             45        35.1%           16
ビバンセ®**             8              2         1      34.0%              -             -           1
感染症薬              265             71        49      68.5%             73       △33.5%          △25
オキシコンチン®類          56             29        28      95.5%             31       △10.0%           △3
スインプロイク®           29             13        11      81.4%             11         0.8%            0
アシテア®               4              2         1      90.6%              1        22.4%            0
ムルプレタ®              1              1         1      90.7%              1       △23.0%           △0
ピレスパ®              49             29        28      98.5%             34       △17.6%           △6
その他               375            177       158      89.4%            190       △16.8%          △32
    クレストール®            83          42          37    88.4%            44        △16.9%          △7
         ®
    イルベタン 類            37          18          17    94.2%            22        △22.1%          △5

国内医療用医薬品        1,239            531       472      88.8%           515         △8.3%          △43
<感染症薬構成製品>
   • ゾフルーザ®                 •   フィニバックス®   •    セフテム®        •   バクタ®      •    イソジン®
   • ラピアクタ®                 •   フルマリン®     •    シオマリン®       •   フラジール®
   • ブライトポック®Flu・Neo        •   フロモックス®    •    バンコマイシン      •   フルコナゾール

                                                    * JGAAPからIFRSへ組替え済み        ** 2019年12月発売
                                                                                                 8
上期決算サマリー①
対前年同期比較
• 売上収益(△152億円 [△9.3%]      参考:1Q時点△94億円  )
  – 国内:
     > サインバルタ®、インチュニブ®が伸長
     > 薬価改定の影響(「感染症薬」、「その他」の長期収載品)
  – 海外:
     > 米国:2019年度に受領した Symproic®に関するBDSI社からの一時金の消失
     > 中国:病院市場におけるラベプラゾール®の売上減
  – 製造受託:
     > ドルテグラビル原薬の製造法改良を控え、供給量が一時的に減少(期初織り込み済み)
     > インフルエンザの今期流行予想に基づくゾフルーザ®の輸出減
  – ロイヤリティー収入:
     > HIVフランチャイズ:為替の影響

• 販売費・一般管理費(△35億円 [△7.2%]                       )
                                     参考:1Q時点△22億円
  – 国内外で医療機関への訪問自粛・機会減少に伴う経費減
  – テレワーク環境整備への投資

• 研究開発費(15億円 [6.5%]     参考:1Q時点5億円)
  – S-600918、S-005151等の注力8プロジェクトを精力的に推進、新型コロナウイルス関連プロジェクト
    の本格始動


                                                        9
上期決算サマリー②
対上期予想比較
• 売上収益(△71億円)
 – 国内:
    > ADHDファミリー:小児の受診抑制からの回復の遅れにより市場浸透機会が減少
    > 感染症薬:多くの診療科で外来受診の減少、手術回避等により処方機会が減少
 – 海外:
    > 米国:セフィデロコルが順調に進捗
 – 製造受託:ドルテグラビル原薬は予想を上回るも、ゾフルーザ®は輸出調整が継続
 – 一般用医薬品:感染症関連製品群の売上が伸長
 – ロイヤリティー収入:予想通りに着地

• 販売費・一般管理費(△69億円)
 – 販売活動に伴い発生する経費減、デジタルを活用した情報提供への切替えによる費用減
 – 中国でのラベプラゾール®の売上減に伴う費用の未消化

• 研究開発費(18億円)
 – 新型コロナウイルス関連プロジェクトをさらに加速
 – 新型コロナウイルスの感染拡大下で、注力8プロジェクトの開発をトップスピードで進めるための投資
   > 治験参加施設の追加、患者集積予定地域の柔軟な変更、等



                                                10
上期決算 総括


市場縮小と売上目標の未達            リソースマネジメント
• サインバルタ®を中心に新たな情報提   • 医薬品市場の不安定な状態が続く
  供活動による手応えは感じつつも、      中で、必要な製品を効率よく届ける
  「抗菌薬市場」、「小児科領域」の      ための、活動量・質に見合ったリソー
  縮小をカバーするには至っていない      ス管理を徹底
• 米国事業、一般用医薬品事業は      • 中長期的な成長に向けた研究開発
  順調に進捗                 への積極投資を実行




売上目標未達の中、研究開発への積極投資を実施しながら
  原価を含むコストマネジメントにより利益目標を達成

                                       11
2. 2020年度 業績予想




                 12
下期の業績予想について
業績予想修正における前提
    各診療科の受診抑制は回復しつつも、新型コロナウイルス感染拡大の長期化、社会不
    安の継続により、医薬品市場は未だ不安定な状態が続く




    生産性の向上        R&Dへの積極投資          複数ディールへの投資
•   製品軸×疾患軸の      •   新型コロナウイルス感染    •   平安グループとの
    ディテール展開           症関連プロジェクト加速        合弁会社による事業
•   全社的な働き方の見直し   •   注力8プロジェクトの推進   •   ナガセ医薬品
•   業務プロセスの透明化、   •   ワクチン事業         •   中長期的成長に向けた
    効率化                                  更なるディール
•   セキュリティー対策等の
    IT投資


    STS2030の達成に向けた成長投資を進めるとともに、
             通期での利益目標は必達
                                                      13
 業績予想の修正(2020年10月30日発表)
                                                                (単位:億円)

                       2020年度 通期予想               2019年度            対前年

                  当初予想      修正予想
                                      修正額        通期実績*       UP率         増減額
                  (5/11)    (10/30)

 売上収益               3,235    3,181    △54         3,334      △4.6%      △153
 営業利益               1,103    1,332     229        1,306       2.0%        26
 コア営業利益**           1,103    1,085    △18         1,274     △14.8%      △188
 税引前利益              1,363    1,596     233        1,585       0.7%        11
 親会社の所有者に帰属する
 当期利益               1,036    1,197     161        1,222      △2.0%       △25

• 上期実績ならびに医薬品市場の状況を考慮し、                為替レート      2020年度前提   2020年度前提     2020年度
                                      (期中平均)        (5/11)    (10/30)     4-9月実績
  売上収益は当初予想を下回る見通し
                                       ド     ル       107円       107円      106.93円
• 渋谷ビルの交換益***により利益予想は大幅増
  – 前年度とほぼ同等の利益水準                      ポンド           130円       135円      135.42円

  – 交換益を除く利益予想は変更なし***                 ユーロ           120円       120円      121.34円


                * JGAAPからIFRSへ組替え済み ** 営業利益から非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)
                を調整した利益 *** 渋谷ビルの交換益(229億円)を除く予想はAppendix p.37参照     14
   業績予想の修正(連結損益計算書)
                                                                                                (単位:億円)
                       2020年度 通期予想                     2020年度 下期予想             2019年度         対前年(通期)
               当初予想 修正予想                       当初予想 修正予想
                                        修正額                             修正額    通期実績*          UP率     増減額
               (5/11) (10/30)                  (5/11) (10/30)
売上収益             3,235       3,181      △54      1,679       1,696        18     3,334       △4.6%    △153
               17.2         17.3               17.9         19.0                17.0
売上原価
                   557         551       △6        300         322       22        568       △3.0%     △17
売上総利益            2,678       2,630      △47      1,379       1,374       △5      2,766       △4.9%    △136
               32.1         31.5               31.0         32.7                29.5
販売費・一般管理費
                 1,037       1,002      △35           521      554        34           984     1.9%     19
               15.5         16.4               16.2         16.0                14.4
研究開発費
                      502      520       19           271      272         1           479     8.5%     41
その他の収益                  5      255      250             3      253       250            43   494.5%    212
その他の費用                 40       31      △10            24       22       △2             40   △22.3%    △9
               34.1         41.9               33.7         45.9               39.2
営業利益
                 1,103       1,332       229          565      779       214     1,306         2.0%     26
               34.1         34.1               33.7         31.1                38.2
コア営業利益
                 1,103       1,085      △18           565      527      △38      1,274       △14.8%   △188
金融収益                  275      283         8          191      155      △36            305   △7.2%    △22
金融費用                   16          19      3           10          10      0            26   △27.2%    △7
               42.1         50.2               44.5         54.5                47.5
税引前利益
                 1,363       1,596       233          747      924       177     1,585         0.7%     11
親会社の所有者に帰属する
当期利益             1,036       1,197       161          587      703       116     1,222       △2.0%    △25

                                                                               * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                                                                                                       15
      業績予想の修正(事業別売上収益)
                                                                         (単位:億円)

                   2020年度 通期予想            2020年度 下期予想       2019年度     対前年(通期)
              当初予想 修正予想              当初予想 修正予想
                             修正額                    修正額     通期実績*      UP率        増減額
              (5/11) (10/30)         (5/11) (10/30)
国内医療用医薬品       1,239   1,153   △87     708     681    △27    1,063      8.5%       90
海外子会社/輸出        240     240      -     128     130      3      308   △21.9%       △68
 シオノギ Inc.       51      62     11      26      29      3      101   △38.7%       △39
  C&O           119     105    △14      62      62      -      131   △20.1%       △26
製造受託            154     171     16      76     104     28      176    △2.9%        △5
一般用医薬品          104     119     14      56      64      8       97     22.3%       22
ロイヤリティー収入      1,483   1,483     -     705     710      5    1,669   △11.1%    △186
 HIVフランチャイズ    1,263   1,263     -     621     624      3    1,281    △1.4%       △18
 クレストール®        169     169      -      57      57      -      223   △24.4%       △54
 その他             52      52      -      27      29      2      165   △68.7%    △113
その他              13      15      2       6       7      1       22   △28.5%        △6
合計             3,235   3,181   △54    1,679   1,696    18    3,334    △4.6%    △153



注:会計認識期間が短いため、平安塩野義の売上計画が当期連結売上収益の予想に及ぼす影響は軽微(本修正予想に含まれる)

                                                            * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                                                                                  16
   国内医療用医薬品売上収益
                                                                                                     (単位:億円)

                      2020年度 通年予想                      2020年度 下期予想            2019年度             対前年(通期)
                 当初予想 修正予想                       当初予想 修正予想
                                      修正額                               修正額   通期実績*              UP率        増減額
                 (5/11) (10/30)                  (5/11) (10/30)
サインバルタ®              286        282     △4            147     147         -        262           7.5%         20
インチュニブ®              167        159     △8             98      98         -        106          49.0%         52
ビバンセ®**                8          7     △2              6       6         -          0             -**       6**
感染症薬                 265        228    △37            194     179       △14        160          42.3%         68
オキシコンチン®類             56         54     △1             27      27         -         58          △6.9%        △4
スインプロイク®              29         27     △2             16      16         -         21          26.7%          6
アシテア®                  3          3     △0              2       2         -          3          23.2%          1
ムルプレタ®                 1          1     △0              1       1         -          1          △9.9%        △0
ピレスパ®                 49         48     △0             20      20         -         68         △28.4%       △19
その他                  375        344    △32            198     185       △13        383         △10.2%       △39
      クレストール®         83         78     △5             41      41         -             86       △9.2%       △8
      イルベタン®類         37         36     △1             19      19         -             42      △14.4%       △6
国内医療用医薬品           1,239   1,153       △87            708     681       △27       1,063              8.5%    90

  <感染症薬構成製品>
          •   ゾフルーザ®              •   フィニバックス®    •    セフテム®        •   バクタ®        •        イソジン®
          •   ラピアクタ®              •   フルマリン®      •    シオマリン®       •   フラジール®
          •   ブライトポック®Flu・Neo     •   フロモックス®     •    バンコマイシン      •   フルコナゾール

                                                            * JGAAPからIFRSへ組替え済み          ** 2019年12月発売
                                                                                                             17
3. 今後の成長に向けた取り組み
 国内事業
ADHDファミリー:インチュニブ®、ビバンセ®
• 作用機序の異なる2剤の特性を活かし、患者個々の症状に合った選択肢を提供
 – インチュニブ®
    > 多動性/衝動性に対する有効性・効果発現の速さについての情報提供活動に注力
    > 成人患者への新たな治療選択肢として、市場浸透を加速
 – ビバンセ®
    > 有効性・安全性の訴求により、適正流通管理体制に対する理解を獲得

インフルエンザファミリー:ゾフルーザ®、ラピアクタ®、ブライトポック®Flu・Neo
• 医師へのタイムリーな情報提供を行い、適切な診断・治療による患者利益を確保
 – 新型コロナウイルスの流行下で、インフルエンザ感染患者の正確な鑑別に貢献し、患者の
   新型コロナウイルス感染への疑いや不安、インフルエンザ特有の苦痛を取り除くことが感染
   症メーカーとしての使命
 – インフルエンザの診断から治療に至る各製品群の特性を正しく情報提供し、社会から求め
   られる確実な早期診断・早期治療に貢献
   > ゾフルーザ®、ラピアクタ®の迅速なウイルス減少効果の価値を提案

                                             19
海外事業:欧米
AMR (薬剤耐性) 対策:セフィデロコル
          •   New Technology Add on Payment (NTAP)* の適用(10/1開始)
          •   「18歳以上の患者における、グラム陰性菌による院内肺炎治療」の適応追加
 米国
              承認取得(9/25)

          •   「治療選択肢が限られた18歳以上の患者におけるグラム陰性菌感染症治療」
              の適応症で承認(4/23)
  EU      •   英国にて上市(9/15)
          •   今後、順次EU諸国に拡大(ドイツ、イタリア、スペイン、フランス)
              –    スウェーデンにおいては、セフィデロコルがdelinked incentive model**対象として選定される


          •   Nature Outlook Supplement on AMR寄稿(10/21)
              –    AMR対策におけるセフィデロコルのイノベーションと公衆衛生の脅威に対する政策導入を提案
 Global


 適正使用を推奨しながら、本剤を必要とする患者さんに確実に
     届けられるよう、引き続き取り組みを継続する
                  * 新たな医療技術の導入を推奨するためのメディケア患者を対象とした入院治療費の病院への償還制度
                  ** 収益を販売数量から部分的あるいは完全に切り離し、固定の支払いを受け取る制度                    20
 2020/10/13
合弁会社事業
説明会資料改編
              海外事業:中国・アジア
 平安グループとの合弁会社「平安塩野義」による中国・アジア事業の変革

                     ヘルスケアの未来を創造する

     巨大なビッグデータと         強力な流通プラットフォーム
  ヘルスケア分野のプラットフォーム
                                                製薬に関する高い専門性
                         シオノギ製品の供給




• 医療技術特許の出願数が世界第2位     • 中国最大のオンラインヘルスケアプラット   • 100年以上にもわたって積み上げた
• データの価値を最大化するための強力な     フォームを活用し、中間業者を要さない      医薬品のR&D経験
  ヘルスケアビッグデータとAI分析等      効率的な販売モデルを実現          • 高い専門性を有する医薬品の創薬
• AIベースの新しい生産および品質管理   • 11万の薬局と10万を超える社内医療      研究・開発・製造・販売等
  システム(QMS)の開発           チームとの広範なパートナーシップ      • 高い自社創薬比率と開発成功率
                       • 高品質の医療用医薬品、後発品、OTC

                                                                 21
 2020/10/13
合弁会社事業
説明会資料改編
              平安塩野義の販売ビジョン

HIV製品パテントクリフによる                         700億円
影響を低減する安定的な収益                          + 戦略的事業投資による上積み
                               2024年度
基盤として、早期の利益貢献                JV発開発品の
を実現                            臨床入り
                                                 戦略的事業投資
                                 1品目             による上積み分
                    2022年度
                  Cefiderocolの
                    承認取得                 200        OTC
                                          億円       (日本)
     2020年~
オンライン診療などと
コラボレーション開始           175                        ・オンライン診療等との
 20品目以上供給             億円
                                         500    f コラボレーション

                     230
                                          億円    ・中国の新薬展開

                      億円


     2020年度        2022年度               2024年度
                                                           22
R&D:感染症のリーディングカンパニーとして
感染症トータルケアの取り組み

     予防                 診断                    治療             重症化抑制




                                            病原体の
   免疫獲得               適正診断                                 宿主応答の制御
                                            排除・減少
• インフルエンザワクチン      • インフルエンザ診断         •   重症感染症治療薬        • 宿主因子を標的とした
• SARS-CoV-2ワクチン   • SARS-CoV-2診断薬     •   三大感染症治療薬          治療・重症化予防薬
• 肺炎球菌ワクチン                             •   インフルエンザ治療薬
                                       •   COVID-19治療薬




     社会・医療ニーズに応える感染症トータルケアを実現
                            SARS-CoV-2:新型コロナウイルス   COVID-19:新型コロナウイルス感染症
                                                                           23
新型コロナウイルス感染症に関する取り組み
     予防ワクチンの開発 -1-
•    実用化実績のある確立された技術をもとに遺伝子組換えタンパクワクチンを開発中
•    国立感染症研究所、九州大学の協力により、抗原タンパクとアジュバントの選定が完了
     – 非臨床試験において抗原特異的なIgG抗体価の上昇とウイルス中和活性の誘導を確認
     – ワクチンを接種したモデル動物への感染実験において、重症化予防効果を確認(次頁)
•    2020年内の臨床試験開始に向け、各種非臨床試験を実施中
     – 大規模臨床試験の実施については、引き続き当局と協議中
•    UNIGEN社 (原薬製造)、アピ社 (製剤製造) と連携し、2020年度内に第一期の生産
     体制を構築
     – 経済産業省「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」を活用
     – 厚生労働省からの助成金により、生産体制の増強を計画中

    非臨床試験の実施   Ph1/2試験開始   Ph1/2試験速報   大規模臨床試験


8月         12月 年内の臨床入り 2月 3月 供給体制構築完了    2021年末 増産体制構築完了
                                         (3,000万人分~供給)
        商用生産体制構築           商用生産          生産体制増強

                                                         24
 新型コロナウイルス感染症に関する取り組み
    予防ワクチンの開発 -2-

            SARS-CoV-2ウイルス感染       選択した抗原タンパクを含むワクチンを接種
  ワクチン接種済
   モデル動物
                                   したモデル動物への感染実験において、明確
                    10日間経過観察
                                   な重症化(致死)予防効果を確認

■ 感染後の体重変化 (%)         ■ 生存率 (%)                          抗原タンパク
                                                          抗原タンパク+アジュバント
                                                          抗原タンパク+高用量Alum



                                                          PBSのみ
                                                          アジュバント (10µg) のみ
                                                          高用量 (1mg) Alumのみ
                                                          抗原タンパク
                                                          抗原タンパク+アジュバント
                                                          抗原タンパク+高用量Alum

       感染後の日数                      感染後の日数


                           PBS: Phosphate buffered saline (リン酸緩衝生理食塩水)
                           Alum: もっとも古く、かつ汎用されているアルミニウム塩を主とするアジュバント      25
    新型コロナウイルス感染症に関する取り組み
     治療薬の創製
•   北海道大学、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と連携し、創薬を展開
•   新型コロナウイルスに対する最有力化合物の各種薬効評価ならびに安全性評価を実施
    – 有効性と安全性のさらなる検証が必要と判断し、2020年度内の臨床試験開始目標を断念


•   次のパンデミックも見据え、SARS-CoV-2以外のコロナウイルスにも有効な治療薬創製を継続
    – 既存のリポジショニング薬を有効性・安全性ともに上回る新薬を様々な創薬モダリティを駆使して実現

     検査/診断キットの提供
•   IgG/IgM抗体検出キットを研究用試薬として発売済み
    – より利便性を高めるため、50テスト/キットの製品から20テスト/キットの製品に変更

•   SATIC*法による迅速診断の実用化に向けて国内3大学**と提携
    – 本技術特性*** を活かして医療現場等のニーズに応えるため、一定水準以上の供給量確保が必要
      ⇒ 初期型製品の提供開始目標を2020年12月に改め、供給体制の構築に注力
    – より簡便かつ多検体の迅速診断を可能とする改良型(キット)の早期提供に向けた製品開発なら
      びにスケールアップ検討を並行して実施中

          * SATIC :Signal Amplification by Ternary Initiation Complexes ** 日本大学、群馬大学、東京医科大学
          *** 検出機器を必要とせず、唾液サンプルを用いて目視かつ25分程度で感染の有無を判定可能                                       26
  ワクチン事業の中長期的な方向性



                                         ワクチン
                           •   確立された製造技術(BEVS)
                           •   新たな投与経路での製剤技術
                           •   新たなアジュバント開発
                          (BEVS:Baculovirus Expression Vector System)
2017年10月31日 資本業務提携契約の締結                                             2020年9月30日 経鼻肺炎球菌ワクチンに関する
2020年3月18日 完全子会社化                                                              ライセンス契約の締結


           有効な予防策のない感染症
                                                           新たな投与経路での製剤技術
             汎用性が高く              アジュバント               •   カチオン化ナノゲルデリバリーシステムによる
既存ワクチンの                                                   簡便な経鼻投与
アンメットニーズ     競争力のある
                                  製剤技術
             新規ワクチン                                   •   感染そのものを予防


             * 天然に存在する多糖のプルランをコレステロール修飾、およびカチオン化修飾したもので、ワクチン抗原をナノゲル内に封入し、経鼻投与
             を介して粘膜に導入することで、全身系および粘膜系両方の免疫を効果的に誘導することが期待される                              27
             図:Nature Materials. 2010 Jul; 9: 572-578 より
S-872600:経鼻インフルエンザワクチン
鼻腔感染モデルにおけるインフルエンザ感染防御




                          鼻腔洗浄液IgA抗体量
                            (対数値)




感染症トータルケアの一環として、有効な予防策の提供により
 パンデミック対応ならびにグローバルヘルスに幅広く貢献
                     * Lower Limit of Quantification   ** ND: Not detected
                                                                             28
 R&D:注力パイプラインの進捗
          S-600918                  レダセムチド (S-005151)

難治性慢性咳嗽            睡眠時無呼吸症        栄養障害型表皮水疱症            急性期脳梗塞

Phase 2b 進行中       Phase 2a 進行中    医師主導治験で             Phase 2 実施中
 ⇒ 21年度1Q速報         ⇒ 21年度1Q速報      有効性を確認              ⇒ 21年度3Q速報
    入手予定               入手予定         申請準備中                  入手予定
      患者集積は順調に進捗
                                  新たに医師主導治験を進める3疾患
        神経障害性疼痛                   変形性膝関節症      慢性肝疾患               心筋症

                                     医師主導治験                        医師主導
              Phase 1                  準備中                          治験
                                     2020年内開始予定                    実施予定




 両薬剤とも、製品価値最大化に向けたLCM戦略を展開し、
    複数疾患を並行してトップスピードで進行中
                                            LCM: Life cycle management   29
 R&D:注力パイプラインの進捗
BPN14770:脆弱X症候群患者を対象としたPhase 2試験で良好な結果
                                                                                                                      NIH Toolbox
脆弱X症候群 (Fragile X Syndrome; FXS)                                                                            COGNITION CRYSTALLIZED COMPOSITE
患者を対象とした米国Phase 2試験*結果                                                                                         LSMean Changes from Baseline
• 安全性:嘔吐を含め問題となる副作用                                                                                                              BPN14770 to Placebo
      は見られず                                                                                                                      Placebo to BPN14770




                                                             LSMean (SE) COGNITION CRYSTALLIZED COMPOSITE
                                                                                                                                 Start of Period 2
• 有効性:認知機能の改善を確認                                                                                                                                       Better
   ・ 特に言語関連領域では認知機能が統計学的に                                                                                     B       有意な    P            効果の
      有意に改善                                                                                                           改善                  持続
    ・ 日常機能全体についても臨床的に意義のある
      改善を確認

治験デザイン            Period 1 (12w)         Period 2 (12w)
           n=15    BPN14770 (B)                                                                                                         改善傾向
                                               Placebo (P)                                                    P              B
                    (25mg BID)
                                                                                                                                                       Worse
    登録                            Crossover

   N=30例                                      BPN14770 (B)
                    Placebo (P)
           n=15                                (25mg BID)


アルツハイマー型認知症患者と同様に脆弱X症候群患者においても
     BPN14770による認知機能の改善傾向を確認
              * ClinicalTrials.gov Identifier: NCT03569631
                主要評価項目: FXS患者に対するBPN14770 25mg 1日2回投与時の安全性、忍容性を評価
                                                                                                                                                       30
 R&D:注力パイプラインの進捗
Zuranolone(S-812217、SAGE-217)
• 国内
  – 大うつ病性障害患者を対象に国内Phase 2試験を実施中
     > 患者エントリーは順調に進捗、2021年度3Qに速報入手予定
• 海外
  – SAGE社が実施中の成人の大うつ病性障害患者を対象にしたPhase 3試験
    (SHORELINE study)で良好な中間解析結果

【SHORELINE studyの概要】
 試験デザイン      :治験期間1年間のオープンラベル試験、zuranolone 30 mgあるいは50 mgを
              1日1回14日間投与(1コースに設定*)
                *うつ症状の評価を14日ごとに行い,再投与(1コース)の必要性を判断
 安全性と忍容性     :30 mg群および50 mg群の投与に関する安全性・忍容性上
              の大きな懸念はなし
 有効性         :いずれの用量群においても高い有効性を確認(投与15日時点)
                •   50 mgでは39名(75.0%)が「反応」、25名(48.1%)が「寛解」を達成
                •   30 mgでは458名(71.6%)が「反応」、255名(39.8%)が「寛解」を達成



                                                                  31
   ViiV社によるHIVフランチャイズの進展
        シオノギのコミットメント
                                                                                                      「根治」へ
 • 次世代HIV治療の柱となる経口2剤配合剤                        「治療」から「予防」
 • 持続性注射剤のBest in classの創製                       への拡大     2021年~
 • HIV感染症根治への挑戦                                                               CAB予防
                                                                               2020年5月:FTC/TDF****を66%
                                                                                上回る有意な予防効果
                                                                                → 2021年上半期 申請予定
                                                         2020年~
                              「毎日」から                                                         **
                             「毎月・隔月」へ                                                             (CAB/RPV***)
                               初の持続性注射剤                       2020年7月:米国で再申請 (1回/月投与)
                                                                      → 2021年1-3月に上市予定
                                                              2020年10月:欧州CHMP承認勧告
           「3剤」から                                                 5年間の継続投与において、良好な有効性・
            「2剤」へ        2019年~                                   安全性・忍容性を確認

        2017年                                      (DTG/3TC*)
                           2019年4月:米国で承認 (新規患者)                                                  Dovato 試験説明

2013年                      2020年8月:米国で承認(継続患者)                                                   TANGO試験:TAFを含む3剤以上
                                                                                                  療法でウイルス抑制している患者から、
                           2020年10月:TANGO試験 96週、GEMINI試験                                         Dovatoへの切り替えた場合の比較
                                                                                                  GEMINI試験:新規患者に対して、
                            144週で長期安全性・有効性の良好な結果を確認                                               DTG+FTC/TDFの3剤療法との比較


                *DTG/3TC: dolutegravir/lamivudine ** CABENUVA: カナダでの製品名
                *** CAB/RPV: cabotegravir/rilpivirine **** FTC/TDF: emtricitabine/tenofovir disoproxil fumarate   32
4. 株主還元
     機動的な資本政策
• 成長をともに実感していただける株主還元政策
      自己株式の取得・消却、政策保有株の持合い削減も含め、資本効率を向上
      2020年度も9期連続の増配を予定
                                                                                                   106
    (円)                                                                                    103     (予定)
                                                                                 94
     100                                                               82
                                                             72
      80                                          62
      60                     46
                                        52                                            50         53
                  42                                                        44
                                                                  38
      40                                     28
                                                        34
             20        22         24
      20
         0
    年度        12        13         14        15          16        17        18       19**          20**
自
己
株
    取得額       -          -        300億円       -        350億円      294億円     500億円     500億円
式
    消却数       -          -          -         -        2,200万株 500万株        735万株 520万株*
DOE (%)       3.7       3.5        3.7        4.1        4.5        4.6       4.6       4.0       4.0以上(予定)
ROE (%)      17.5       9.2        9.4       13.6       16.3       19.4      20.9      15.5      12.5以上(予定)

                       * 2020年3月30日決議、4月6日消却                       ** 2019, 2020年度はIFRSに基づき算出した値
                                                                                                       34
   自己株式の取得について
 自己株式の取得
・ 取得し得る株式の総数:950万株(上限) ・ 取得価額の総額 :500億円(上限)
・ 取得期間 :2020/11/1~2021/3/31

                                 自己株式数         消却株式数
                                 取得株式数         自己株式保有比率数 (%)
           約780万株
(千株)                520万株                                      (%)
             取得
14,000               消却*     約635万株              上限950万株
                            平安グループ                 取得           4
12,000                      に第三者割当
10,000                        を実施

 8,000
 6,000                                                          2
 4,000
 2,000
    0

         2019年度                       2020年度

                                       * 2020年3月30日決議、4月6日消却    35
Appendix
業績予想の修正
- 渋谷ビル再開発に伴う区分所有持分の交換益(229億円)を除く -

                                                       (単位:億円)

                   2020年度 通期予想            2019年度       対前年

               当初予想    修正予想                         UP率
                                修正額       通期実績*              増減額
               (5/11) (10/30)                       (%)

売上収益            3,235   3,181    △54       3,334    △4.6%   △153
営業利益            1,103   1,103         -    1,306   △15.5%   △203
コア営業利益**        1,103   1,085    △18       1,274   △14.8%   △188
税引前利益           1,363   1,367      4       1,585   △13.8%   △218
親会社の所有者に帰属する
当期利益            1,036   1,036         -    1,222   △15.2%   △186




                    * JGAAPからIFRSへ組替え済み
                   ** 営業利益から非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)を調整した利益        37
 財政状態(連結、IFRS)
  資産        親会社の所有者に帰属する持分
                            (単位:億円)

                  9,308
8,715
                          8,365
        7,646
                                   単位:億円          2020年     2020年
                                                                      増減額
                                                   3月末       9月末
                                   資産     非流動資産     3,555     3,685     130
                                          流動資産      5,160     5,624     464
                                   自己資本             7,646     8,365     719
                                   負債     非流動負債      258       223     △35
                                          流動負債       811       721     △90



2020年3月末          2020年9月末
                2020年      2020年
                 3月末        9月末
親会社所有者
                87.7%      89.9%
帰属持分比率

                                                                        38
中期経営計画
 資料を再掲   注力パイプラインで実現したい世界

                                制御性                          既存品目とのシナジーに
                                T細胞                          よりがん治療パラダイムを
                                                                 変える
                                阻害剤
新しいメカニズムにより        S-874713                   S-005151
依存症など幅広い精神                                    [レダセムチド]
                                                               再生医療の
  疾患を改善
                                                              パラダイムを変える
                              疾患治療の
認知機能改善作用による、   BPN14770
                              パラダイムを              S-600918   多くの疾患にパラダイム
 アルツハイマー治療の
   新たな選択肢                      変える                             チェンジを起こす

                          Game Changer
                                                             精神・神経疾患の新たな
幅広い疾患で免疫療法の                                                  キーメカニズムへの作用
                   S-540956                   S-637880
 有効性を向上させる
  プラットフォーム
                               S-812217                      うつ病治療の既成概念を
                               [zuranolone]                     変える有効性



アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する製品・サービスを創出
                                                                          39
開発パイプラインの状況:感染症
                                                                  2020年10月30日現在
    非臨床              Phase 1         Phase 2        Phase 3               申請

    S-268019         S-648414        セフィデロコル       セフィデロコル              ゾフルーザ®
  COVID-19予防ワクチン      HIV感染症        複雑性尿路感染症         院内肺炎           インフルエンザウイルス感染症
                                                                         (予防投与)
    S-872600                                        ゾフルーザ®
 インフルエンザ予防ワクチン                                   インフルエンザウイルス感染症         ゾフルーザ®
                                                     (小児高用量)        インフルエンザウイルス感染症
                                                                      (顆粒剤、20kg未満)


                     S-648414                      セフィデロコル          Xofluza®(台湾)
                      HIV感染症                     好気性グラム陰性菌感染症       インフルエンザウイルス感染症
                                                     (小児)                (予防投与)

                                                                     Fetroja®(米国) 承認
                                                                          院内肺炎

                                                                    Xofluza®(欧州)
                                                 アウトライセンス            インフルエンザウイルス感染症
                                                                    (治療 [健常、ハイリスク]、予防)

                                                  Cabotegravir      Xofluza®(米国)
                                                    HIV感染予防         インフルエンザウイルス感染症
                                                   持続性注射製剤               (予防投与)
           :海外開発                                    Xofluza®        Xofluza®(米国)
                                                 インフルエンザウイルス感染症     インフルエンザウイルス感染症
                                                       (重症)            (小児、1歳以上)

                                                    Xofluza®        Xofluza®(米国)
                                                 インフルエンザウイルス感染症     インフルエンザウイルス感染症
ステージ変更(2020年7月31日からの変更点)                            (小児、1歳未満)            (顆粒剤)

                                                    Xofluza®            CAB+RPV
Fetroja®(院内肺炎):承認(米国)                            インフルエンザウイルス感染症          HIV感染症
Dovato®(HIV感染症 維持療法):承認(米国)                           (伝播抑制)           (持続性注射製剤)

                                                                        Dovato®      承認
                                                                     HIV感染症(維持療法)



                   : 2020年7月31日~2020年10月30日の変更
                                                                                         40
  開発パイプラインの状況:精神・神経
                                                                     2020年10月30日現在
      非臨床             Phase 1           Phase 2        Phase 3               申請

      S-874713        S-600918           S-812217      サインバルタ®            オキシコンチン®TR   承認
      各種精神疾患         神経障害性疼痛           [zuranolone]   うつ病・うつ状態(小児)        慢性疼痛における鎮痛
                                        うつ病・うつ状態
      S-872881        S-637880
    アルツハイマー型認知症       神経障害性疼痛           S-600918
                                       難治性・原因不明慢性咳嗽
      S-109802        S-010887
   脳卒中後上肢・下肢痙縮       神経障害性疼痛            S-600918
                                       睡眠時無呼吸症候群
                      BPN14770
                    アルツハイマー型認知症          SDT-001
                                   ADHD患者の不注意症状(小児)

                      S-117957           S-600918
                        不眠症            難治性・原因不明慢性咳嗽

                                       Naldemedine
                                          術後イレウス

                                         Rizmoic*
                                   オピオイド誘発性便秘症(小児)

                                         S-120083      :海外開発
                                         炎症性疼痛

                                       BPN14770**
                                       アルツハイマー型認知症

                                       BPN14770**
                                         脆弱X症候群


ステージ変更(2020年7月31日からの変更点)
オキシコンチン®TR(慢性疼痛における鎮痛):承認(日本)
BPN14770(アルツハイマー型認知症):Phase 1 開始(日本)
BPN14770(アルツハイマー型認知症):Phase 2(米国)**
BPN14770(脆弱X症候群):Phase 2(米国)**

                   : 2020年7月31日~2020年10月30日の変更          * Phase 1/2 実施中
                                                       ** Tetra社子会社化により追加
                                                                                       41
開発パイプラインの状況:新たな成長領域
                                                            2020年10月30日現在
 非臨床           Phase 1          Phase 2         Phase 3                申請

  S-531011     S-770108         S-237648        S-588410
   固形がん        特発性肺線維症            肥満症            食道がん
  S-540956                      S-588410
 核酸アジュバント                         膀胱がん

  S-309309                      SR-0379
    肥満症                          皮膚潰瘍
  S-723595                      ADR-001*
    NASH                       非代償性肝硬変

                            S-005151 [レダセムチド]
                                急性期脳梗塞

                            S-005151 [レダセムチド]
                             栄養障害型表皮水疱症**


               S-237648         S-707106
                 肥満症             2型糖尿病

               S-588210         S-488210
                 固形がん            頭頸部がん
                                                :海外開発
                                S-588410
                                  膀胱がん

                                epertinib
                                 悪性腫瘍



ステージ変更(2020年7月31日からの変更点)

制御性T細胞阻害剤(固形がん):開発番号付番



             : 2020年7月31日~2020年10月30日の変更             * Phase 1/2 実施中
                                                    ** 申請準備中                42
 2020年度の開発品予定
Phase       パイプライン                    適応               マイルストン           :達成

申請~承認       Fetroja® (cefiderocol)    グラム陰性菌による院内肺炎*   米国:追加適応承認

            Fetcroja® (cefiderocol)   好気性グラム陰性菌感染症*    欧州:承認

                                      インフルエンザウイルス感染症
            ゾフルーザ®顆粒剤                                  日本:追加適応承認
                                      (小児、体重20kg未満)
                                      インフルエンザウイルス感染症
            ゾフルーザ®                                     日本:追加適応承認
                                      (予防)
            オキシコンチン®TR                慢性疼痛における鎮痛       日本:追加適応承認
            サインバルタ®                   うつ病・うつ状態(小児)     日本:申請
Phase 1~3   S-637880                  神経障害性疼痛          日本:Phase 1反復投与試験完了
            S-600918/S-637880         神経障害性疼痛          日本:Phase 2 (PoC試験)開始
            S-648414                  HIV感染症           米国:Phase 2 (PoC試験)開始
            S-770108                  特発性肺線維症          英国:肺沈着試験開始
            S-540956                  感染症、がん           Phase 1試験開始(米国)
            S-874713                  各種精神疾患           日本:Phase 1試験開始
            BPN14770                  アルツハイマー型認知症      日本:Phase 1試験開始
            S-723595                  非アルコール性脂肪肝炎      日本:Phase 1試験開始

            * 他の治療法が無いまたは限られた成人患者対象
                                                                              43
  主なパイプラインのキーイベント(予定)
                    2020年10月30日現在

   パイプライン           2020年3月     2020年度           2021年度                 2022年度
                                              Ph2a開始    Ph2a速報
   S-648414             Ph1
                                                        (2Q)
                       実施中                    (4Q)
     HIV感染症
    S-540956           非臨床
                                              Ph1開始             Ph1速報
    感染症、がん                                    (4Q)              (3Q)
   zuranolone           Ph2                                    Ph2速報
    うつ病・うつ状態            開始                                     (3Q)
    S-600918           Ph2b                        Ph2b速報
   難治性慢性咳嗽             実施中                         (1Q)
    S-600918            Ph2a                          Ph2a速報
  睡眠時無呼吸症候群             開始           Ph2a開始           (1Q)
                                Ph1速報 (3Q)
S-637880/S-600918       Ph1
                                (2Q)
                                                                   Ph2a速報
   神経障害性疼痛             実施中                                         (4Q)
    BPN14770           米国Ph2        Ph1開始     Ph1速報     Ph2開始
  アルツハイマー型認知症          速報           (2Q)      (4Q)      (2Q)
                                                           Ph1速報
    S-874713           非臨床
                                              Ph1開始
                                                           (4Q)
                                                                        Ph2開始
    各種精神疾患                                    (4Q)                      (1Q)
    SDT-001             Ph2                                    Ph2速報
      ADHD             実施中                                     (3Q)
    S-109802           非臨床                                     Ph1開始
 脳卒中後上肢・下肢痙縮                                                   (3Q)
    S-872881           非臨床
                                                                        Ph1開始
  アルツハイマー型認知症                                                           (1Q)

                          Ph2あるいはPh3結果速報入手(結果開示時期・方法は別途検討)
                      :2020年度第1四半期決算発表資料(2020年7月31日)からの変更                        44
主なパイプラインのキーイベント(予定)
                  2020年10月30日現在

 パイプライン      2020年3月       2020年度      2021年度            2022年度
 レダセムチド      医師主導治験
                                               上市
栄養障害型表皮水疱症     結果
                Ph2                              Ph2速報
 レダセムチド                                          (3Q)
  急性期脳梗塞       実施中
                                            Ph1開始
  S-531011     非臨床                          (2Q)
   固形がん

                Ph3                   Ph3速報
  S-588410     実施中                    (1Q)
   食道がん
                              データ解析時期の変更

  S-588210      Ph1                           Ph1速報
   固形がん        実施中                            (3Q)

  S-770108    肺沈着試験           肺沈着    肺沈着    Ph2/3開始
 特発性肺線維症       準備中            試験開始 試験速報     (2Q)
                              (2Q)   (4Q)
  S-723595                       Ph1開始           Ph1速報            Ph2a開始
               非臨床
    NASH                         (3Q)            (3Q)             (3Q)
  S-309309                                    Ph1開始      Ph1速報   Ph2a開始
   肥満症         非臨床                            (2Q)       (2Q)    (4Q)

                      Ph2あるいはPh3結果速報入手(結果開示時期・方法は別途検討)


               :2020年度第1四半期決算発表資料(2020年7月31日)からの変更                  45
将来の見通しに関する注意事項
•   本資料において提供される情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
    これらの文言は、現在における見込み、予測、リスクを伴う想定、実質的にこれらの文言とは異なる現実的な結
    論・結果を招き得る不確実性に基づくものです。
•   それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国
    内および国際的な経済状況が含まれます。
    リスクや不確実性は、特に製品に関連した見通し情報に存在します。製品のリスク、不確実性には、技術的進
    歩、特許の競合他社による獲得、臨床試験の完了、製品の安全性ならびに効果に関するクレームや懸念、規
    制機関による審査期間や承認取得、国内外の保険関連改革、マネジドケア、健康管理コスト抑制への傾向、
    国内外の事業に影響を与える政府の法規制など、新製品開発に付随する課題などが含まれますが、これらに限
    定されるものではありません。
•   承認済みの製品に関しては、製造およびマーケティングのリスクがあり、需要を満たす製造能力を構築する能力
    を欠く状況、原材料の入手困難、市場の受容が得られない場合などが含まれますが、これに限定されるものでは
    ありません。
•   新しい情報、将来の出来事もしくはその他の事項により、見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合
    であっても、それを行う意図を有するものではなく、義務を負うものではありません。
•   本資料には、医薬品(開発中の製品を含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、
    医学的アドバイスを目的としているものではありません。
•   本資料は国内外を問わず、投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。
•   本資料の利用にあたっては、利用者の責任によるものとし、情報の誤りや瑕疵、目標数値の変更、その他
    本資料の利用の結果生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いません。




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