4507 塩野義薬 2019-02-28 13:00:00
長崎大学とのマラリアを中心とした感染症分野における包括的連携に関する協定締結について [pdf]

                                               2019 年 2 月 28 日
 各 位
                            会 社 名   塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                            代表者名    代表取締役社長      手 代 木      功
                              (コード番号 4507 東証第一部)
                            問合せ先 広 報 部 長 京 川       吉 正
                                    TEL (06)6209-7885


                長崎大学とのマラリアを中心とした
           感染症分野における包括的連携に関する協定締結について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」
                                           )
は、国立大学法人長崎大学(所在地:長崎県長崎市、学長:河野 茂、以下「長崎大学」)との間
において、
    「マラリアを中心とした感染症分野における包括的連携」に関する協定を締結しました
ので、お知らせいたします。なお、本件は 2018 年 5 月 9 日に発表した戦略的事業投資の一環で
す。


 本協定に基づき、長崎大学熱帯医学研究所に共同研究部門として「シオノギグローバル感染症
連携部門」を設置し、マラリアに対する創薬研究を加速推進いたします。当部門では、マラリア
の生活環および宿主側の防御機構の解明など、マラリアの予防、診断および治療に必要な研究に
5 年間取り組み、その知見を基に革新的な新薬の創製を目指します。


 マラリアは、エイズ、結核と並ぶ世界三大感染症の一つであり、主に熱帯、亜熱帯地域で流行
している感染症です。新規患者は年間約 2.2 億人、死亡者は年間約 44 万人に上ると報告されてい
ます 1。予防ワクチンの有効性が十分ではなく、既存の治療薬に耐性を示す原虫が増加してきてい
ることから、マラリアは人類の脅威として世界的に深刻視されており、その克服は国際社会の指
針として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」にも掲げられてい
ます。


 本協定において、長崎大学と塩野義製薬は、国内外の産学連携による新たなオープンイノベー
ション拠点の核となり、マラリア撲滅を目指したプラットフォームを構築し、
                                  「医学の発展」 「最
                                         と
もよい薬」の継続的な提供を通じて、社会の持続可能な成長と世界中の人々の健康に貢献できる
よう努力してまいります。


 なお、本件が 2019 年(平成 31 年)3 月期の業績に与える影響は軽微です。
                                                        以   上
 参考:
     1.WHO,2018