4507 塩野義薬 2020-06-30 16:00:00
株式会社ステムリムとの新たな契約の締結について- S-005151[一般名:レダセムチド]の医師主導治験実施に向けて - [pdf]

                                                    2020 年 6 月 30 日
 各 位
                                会 社 名   塩 野 義 製 薬 株 式 会 社
                                代表者名    代表取締役社長       手 代 木      功
                                  (コード番号 4507 東証第一部)
                                問合せ先 広 報 部 長 京 川 吉 正
                                        TEL (06)6209-7885

            株式会社ステムリムとの新たな契約の締結について
        - S-005151[一般名:レダセムチド]の医師主導治験実施に向けて -



 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製
薬」または「当社」)は、株式会社ステムリム(本社:大阪府茨木市、代表取締役会長 CEO:
冨田 憲介、以下「ステムリム社」)との間で、当社が全世界における独占的開発・製造・販売権
を保有している再生誘導医薬候補 S-005151[一般名:レダセムチド]について、今後、新たな
疾患を対象とした医師主導治験を実施していくための新たな契約を締結しましたので、お知らせ
いたします。

 レダセムチドは、怪我や病気で損傷した組織を生きた細胞を用いることなく薬の投与により再
生させる再生誘導医薬の開発品です。患者さまの骨髄内に存在する間葉系幹細胞を刺激し血液中
に放出させることで、体内を循環する間葉系幹細胞の量を増加させる薬理作用を有しています。
これまでに大阪大学等で実施された表皮水疱症患者に対する第 II 相医師主導治験において、良
好な成績が確認されており、現在、承認申請に向けて準備を進めております。また、急性期脳梗
塞患者を対象とした国内第 II 相臨床試験についても進行中です。   (レダセムチドの詳細について
は、2020 年 3 月に実施した当社 R&D 説明会資料をご参照ください)

 本契約の締結により当社は、ステムリム社がこれまでに複数のアカデミア・グループとの共同
研究を通じて蓄積してきた非臨床研究のエビデンスを活用することが可能となります。今後、ス
テムリム社と共に新たに 3 つの疾患(慢性肝疾患、変形性膝関節症、心筋症)を対象とした医師
主導治験を推進してまいります。

 塩野義製薬は中期経営計画「Shionogi Transformation Strategy 2030(STS2030)
                                                           」の R&D
戦略において、化合物の価値を最大化し、より多くの患者さまにヘルスケアソリューションを提
供するための LCM(Life Cycle Management)戦略の強化を進めております。また、自社研究
開発に加え国内外のアカデミアや企業との連携など、社外リソースの活用を積極的に推進してい
ます。当社は 2030 年に成し遂げたい Vision として掲げた「新たなプラットフォームでヘルスケ
アの未来を創り出す」ことを実現するため、今後も革新的な新薬の継続的な提供を通じ、世界中
の皆さまの健康寿命の延伸と QOL の向上に貢献できるよう努力してまいります。

 なお、本件が 2021 年 3 月期連結業績に与える影響は軽微です。
                                                             以   上




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【ステムリム社について】
     ステムリム社は、大阪大学発の“創薬研究開発型”バイオテック企業です。2006 年に大阪大
学大学院医学系研究科の玉井克人教授らが同定した骨髄多能性幹細胞動員因子を医薬品として開
発することを目的に設立されました。以来、大阪大学との共同研究を通じて、怪我や病気により
損傷し機能を失った生体組織の機能的再生・治癒を促進する再生誘導医薬の実現を目指した研究
開発に取り組んでおり、
          「再生誘導で難治性疾患を克服する」ことを企業使命に、世界をリード
するバイオベンチャーになるべく、挑戦を続けています。詳細はステムリム社のホームページを
ご覧ください。


参考:
1.    2020 年 3 月 19 日 当社 R&D 説明会資料(p78 - 85)




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