4507 塩野義薬 2020-06-01 09:30:00
2030年 Visionと新中期経営計画 [pdf]

2030年 Visionと新中期経営計画
  (21年3月期 - 25年3月期)


      2020年6月1日
2030年 Vision - 2030年にシオノギが成し遂げたいこと -

                2030年 Vision


   新たなプラットフォームで
  ヘルスケアの未来を創り出す
 シオノギファミリーが一丸となって
 創造力と専門性の進化でイノベーションを起こし、プラットフォームを協創する核となる
 革新的な製品を創製し、適正な品質と価格で、正しい情報と共に世の中に届ける
 SDGsの達成に取り組み、誰もが病気や苦しみに困らない日々の実現に貢献する




                                             2
2030年 Visionを達成するための戦略

        2030年 Visionを達成するための戦略


          STS2030
- Shionogi Transformation Strategy 2030 -
      ビジネス変革による新たな成長戦略




                                            3
 2030年 VisionとSTS2030の位置付け
                                                          2030年にシオノギが
利益                                                      成し遂げたいこと、ありたい姿

                                                           Vision
                           目指すシナリオ




                          成り行きシナリオ

                                STS2030

        STS Phase1 (’20 -’24)              STS Phase2 (’25 -)
        ⇒ 今回の新中期経営計画                         ⇒ 次期中期経営計画
        Transformationの具現化                Transformationによる成長
                                          • 3年分の経営計画
                                          • 1年毎のローリング

 2020                             2025                           2030


                                                                         4
Agenda

I. 中期経営計画 SGS2020の振り返り

II. 事業環境の認識

III. 2030年 Visionと達成に向けた戦略

IV. 中期経営計画 - STS Phase1 (21年3月期 - 25年3月期) -
 i.    R&D戦略
 ii.   トップライン戦略
 iii. 経営基盤戦略


                                              5
I. 中期経営計画 SGS2020の振り返り
    創薬型製薬企業としての成長の軌跡
            創薬型製薬企業を                     RYT*ビジネスモデル                 連続した自社品創製に                      新しい成長
                                                                                                     新しい成長の姿
            目指した選択と集中                         構築                      よる成長を実現                          の提示
                                                                                                      ステージへ

                 第1次中計                   第2次中計                  第3次中計                        SGS2020
                                                                                           (Update ‘16-)

                   基盤整備                   飛躍への胎動             SONG for the Real            Shionogi Growth
                                                                 Growth                    Strategy 2020
              医薬品事業への集中                研究開発の充実と
                                      グローバル体制の整備              グローバルな成長へ                 創薬型製薬企業として
                                                                                        社会とともに成長し続ける
経   2,000                                                                                                         25
常                                                                                                                      R
利                                           経常利益              ROE(%)                                              20
益   1,500                                                                                                              O
(                                                                                                                      E
                                                                                                                       (
億                                                                                                                 15
円   1,000                                                                                                              %
                                                                                                                       )
)                                                                                                                 10
     500
                                                                                                                  5

       0                                                                                                          0
            2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019




                        ‘03年度発売                                            ‘13年度発売                      ‘18年度発売


                                                                       * ロイヤリティー収入            日本会計基準(JGAAP)                7
 KPI達成状況
           新製品売上には大きく課題を残すものの
           SGS2020 update時のKPIをほぼ達成
                                                     JGAAP                    参考:IFRS*4

                       2020年度目標            2019年度            2018年度            2019年度
        達成指標                                                                     実績
                       (2016年SGS update)     実績                実績

成長性    新製品*1売上           2,000億円            629億円            831億円             621億円
 KPI
        経常利益             1,500億円           1,518億円           1,666億円               -
         ROIC*2         13.5%以上              13.8%            16.5%             14.9%

効率性                      5.5ヵ月→
          CCC*3                             7.7ヵ月             8.9ヵ月             7.7ヵ月
 KPI                    7.0ヵ月以下
       自社創薬比率             50%以上               67%              69%               67%

          ROE           15.0%以上              18.0%            20.9%             15.5%
株主還元
 KPI      DOE            4.0%以上              4.7%              4.6%              4.0%
                                             (予定)                               (予定)


       *1 新製品:2016年10月31日 中期経営計画SGS2020のupdateより
       *2 ROIC:投下資本利益率=税引後営業利益/(有利子負債+株主資本+非支配株主持分)                                     8
       *3 CCC:Cash Conversion Cycle *4 2019年度実績の数値は監査未了のため暫定値、JGAAPからIFRSへの組替(B/S)はp.56参照
SGS2020: 現時点で達成できたこと・課題
    【達成できたこと*】                                         【課題】
• 自社創製品の継続的創出                             • 新製品の成長
  ゾフルーザ®、ムルプレタ®、                            サインバルタ®、インチュニブ®は
   スインプロイク®、cefiderocol**、                    成長したものの、目標は未達
   cabotegravir***                           ゾフルーザ®の情報提供で課題が
                                              顕在化(全社マーケティング力
• ビジネスオペレーションの強化
                                              の不足)
  コストマネジメント力向上
  自社創製品は全てグローバル開発、
                                          • 海外事業の成長
   海外上市                                      米国ビジネス:戦略品の目標未達
                                              (オスフィーナ®、スインプロイク®)
• 主要KPIの達成
                                             EU・中国もビジネス基盤の整備途上
  経常利益、効率性KPI、株主還元KPI
                                          • 従業員一人当たりの生産性



  「新製品の成長」「海外事業の成長」「生産性の向上」
            が継続課題
        * 2019年度末時点   ** 米国製品名:Fetroja®、欧州製品名:Fetcroja® ***カナダ承認
                                                                   9
II. 事業環境の認識
外部環境変化に対する認識
                             社会
           • 非連続な社会システム・価値観の変化
             – 象徴としてのコロナ・ポストコロナ
           • 経済パラダイムの急速な変化
             – 世界の人口増加、先進国における高齢化の進展
             – 不安定な政治情勢
           • 持続可能な社会の実現に向けた動き(SDGs)

         製薬業界                              顧客
• 社会保障費に対する意識の高まり                 • 消費に対する価値観の変化
• 医療ニーズの高度化                       – 所有からSharing、モノからサービス等
• 技術進化・データ活用による                   • 医療情報格差の是正
  Innovation                      – 患者さまの医療情報へのアクセスが
– Disruptive Innovationの出現          容易に
– ヘルスケア産業への異業種の参入


                                                            11
シオノギの取り組む社会課題
        SDGsへの貢献                              重視する課題
                                    • 感染症の脅威からの解放
                                     – 感染症関連製品の開発・適正情報の伝達
                                     – 三大感染症(HIV・結核・マラリア)
                                     – AMR・ウイルス感染症 (インフルエンザ、
                                       コロナ等)

                                    • 社会生産性向上、健康寿命の延伸
• 特に重視するターゲット                        – 社会生産性向上へ貢献
                                      (慢性疼痛・うつ等)
 – 目標3 すべての人に健康と福祉を
                                     – 超高齢社会への貢献
 –   目標8 働きがいも経済成長も
                                      (認知症やがん等)
 –   目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
 –   目標12 つくる責任 つかう責任               • 持続可能な社会保障への貢献
 –   目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
                                     – 個別最適化された医療の提供
                                     – 価値に見合った適正価格での提供




          シオノギが優先的に取り組むマテリアリティ(重要課題)はp.55参照   SDGs: Sustainable Development Goals   12
 重要な内部環境変化
       パテントクリフを乗り越える革新的パイプラインと
     国内外でビジネスを成長させる新しいモデルの確立が必要
利益

                                    目指すシナリオ
                      クリフを乗り越え、
                       持続的成長へ



                                   成り行きシナリオ


                        HIV製品
                      パテントクリフリスク

2020           2025                2030

                                              13
新たなシオノギの方向性

ヘルスケアサービスとしての価値提供(Healthcare as a Service:HaaS)
– 多様なパートナーと協創する事で、新たな付加価値を産み出し、患者さまや社会の困りごとを解決する
– 「医療用医薬品」の創製で培った強みをさらに強化し、その強みを活かして協創の核となる




                                  Transform
  多様なSolution/情報から、
  患者さまが医療を選ぶ時代に
                  医療・社会ニーズの
  社会保障の            高度化・個別化
サステイナビリティに
  対する要求        技術革新や
                                 シオノギの目指す方向性
             データ活用の促進         自社の創薬型製薬企業としての“強み”を磨
                              き続け、異なる強みを持つ他社・他産業から
                              選ばれる存在となり、ヘルスケア領域の新た
        従来のシオノギ               なプラットフォームを構築し、ヘルスケアプロバ
    創薬型製薬企業として、               イダーとして、新たな価値を社会へ提供する
     医療用医薬品を提供


                                                   14
Post COVID-19*で備えるべき能力

   創薬型製薬企業として               フレキシビリティとスピード
    培った高い専門性                 を兼ね備えた実行力

        COVID-19パンデミックでは、これらの能力を発揮し、
        パートナーと連携してタイムリーにソリューションを提供

 国立感染症研究所との
                                           抗体検査キットの
   共同研究を通じた        北海道大学との
SARS-CoV-2ワクチン開発                              導入
                   創薬研究の推進




            Post COVID-19の姿へしなやかにシフト
• 感染症に対する予防から治療に至るトータルケアの提供
• Post COVID-19で想定される疾患、社会課題への迅速なソリューション提供

                        * COVID-19:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症   15
III. 2030年 Visionと達成に向けた戦略
2030年 Vision - 2030年にシオノギが成し遂げたいこと -

                2030年 Vision


   新たなプラットフォームで
  ヘルスケアの未来を創り出す
 シオノギファミリーが一丸となって
 創造力と専門性の進化でイノベーションを起こし、プラットフォームを協創する核となる
 革新的な製品を創製し、適正な品質と価格で、正しい情報と共に世の中に届ける
 SDGsの達成に取り組み、誰もが病気や苦しみに困らない日々の実現に貢献する




                                             17
Visionを実現したシオノギの姿

           2030年のシオノギの姿
• 革新的なヘルスケア製品・サービスを継続的に創出し、
  グローバルにビジネスを展開している
– ビジネスモデルの拡大
– 高利益率を維持し、パテントクリフを乗り越えて成長

• 社会課題解決に挑戦し続け、顧客や社会に貢献している
– 感染症の脅威からの解放、QOLの向上、健康寿命の延伸、サステイナブルな
 社会保障への貢献、SDGsへの貢献

• 専門性・人間性を休むことなく成長させているエクセレント
  ビジネスパーソンが、それぞれの強みを活かし、新しい価値を
  生み出している

                                        18
2030年 Visionを達成するための戦略
                2030年 Visionを達成するための戦略


                   STS2030
                  ~ Shionogi Transformation Strategy 2030 ~


          ビジネス変革による新たな成長戦略
           • SGS(Growth)からSTS(Transformation)への進化

                                STS2030
        STS Phase1 (’20-’24)                 STS Phase2 (’25-)
        ⇒ 新中期経営計画(今回)                         ⇒ 次期中期経営計画
       Transformationの具現化               Transformationによる成長

2020                              2025                           2030

                                                                        19
 STS2030 - ビジネスモデルの転換による拡大 -
                    自社販売 ビジネス

          強化ポイント                       強化ポイント
        医薬品の自社販売                  医療用医薬品以外の
         (日米中)                     製品やサービス
医薬品                                                                  強みを活かした
パテント                                  OTC           ワクチン               多様な
ビジネス                                                                   ビジネス
                                            CDMO*
 モデル                                                                    モデル
         シオノギの特徴
       医薬品のアライアンスによる                      新プラット
        ロイヤリティービジネス                     フォームサービス
        (現在の収益の柱)

                    アライアンス ビジネス


複数の新しいビジネスモデルにより、高利益率と経営基盤の安定を両立
  • 自社販売とアライアンスのバランス
  • 『パテント活用ビジネス』と『強みを活かしたパテント以外のビジネス』のバランス
                         * Contract Development and Manufacturing Organization   20
IV. 中期経営計画
  - STS Phase1 (21年3月期 – 25年3月期) -


i. R&D戦略
ii. トップライン戦略
iii. 経営基盤戦略
         中期経営計画 STS Phase1の基本方針と戦略

        STS Phase1       トータルヘルスケア企業として
         の基本方針       持続的な成長へのTransformationを具現化する
                          STS Phase1 3つの戦略

    新
           i.   R&D戦略
                             革新的パイプラインの開発促進
    た                         – “パテントクリフ2028~”を乗り越えるパイプライン群の開発
    な
    価
    値                        多様なビジネス構築による事業の成長
    創
    造      ii. トップライン戦略       – 海外自販力の強化
                              – 新たなビジネスモデルによる社会課題の解決
                              – プラットフォームビジネス基盤作り

基
盤                            新たな価値創造を実現するための基盤づくり
構          iii. 経営基盤戦略
築                             – 急速な環境変化にも柔軟に対応できる
                                強固な経営基盤を築くための社内の抜本的改革


                                                             22
財務方針 (STS Phase1期間計)
財務方針      投資基準を設定し、ストーリーのある成長戦略に投資
’20-’24   サステイナブルな成長モデルの確立と株主還元を両立

                機動的な資本政策
   • 新たな成長ドライバーへの事業投資: 5,000 億円
    – 海外ビジネス拡大
    – 新規ビジネス立ち上げ投資
   • 既存ビジネスの収益性向上への事業投資
    – R&D投資:過去5年と比較し、当期間で20%以上の研究開発投資増
    – 国内市場製品ポートフォリオ構築
    – IT投資
   • 成長をともに実感していただける株主還元政策
    – 安定的な配当
    – 自己株式の取得・消却、政策保有株の持合い削減も含め、資本効率を向上
    – 関連指標として、EPS、DOE、ROEを設定


                                          23
 投資評価プロセス
     投資採択基準                   投資検証
• サイエンスと疾患戦略に基づく投資判断     • 投資全体の検証
• IRR*やハードルレートを活用した客観的   – 中長期(5~10年)単位
  検討                     – 直接費・間接費
• 新規事業投資枠の設定による投資促進      • 事業ごとの投資検証




                投資の見直し・精度向上
             経営計画達成のための追加投資立案
             リソースの見直し(間接費)



投資を中長期視点で評価し、投資効果を継続的に向上する

                                 * Internal Rate of Return   24
ステークホルダーへの提供価値とKPI
                         シオノギの強み
     従業員                                          顧客
                     •   研究&開発力            (協業・アライアンスパートナー)

• 安心して働ける職場          •   安定した財務基盤
• 成長・やりがいを感じる                               新たな価値協創
  職場                 •   専門性
                     •   多様なパートナリング

                                                  Output
  株主・投資家
                   シオノギの
                                           • 革新的製品
サステイナブルな成長・
   利益の還元
                 価値創造プロセス                  • 強みを核とした新たな
                                             ヘルスケアサービス


                社会                    顧客
                               (患者さま・ご家族・医療関係者)


           SDGsへの貢献             健康寿命の延伸、
           (健康な社会への貢献)            QOL向上


                                                              25
        新中計におけるKPI
•       増収を継続し、パテントクリフ対応に必要十分なR&D投資を行いながらコア営業利益率30%以上を堅持
•       投資効果を測るKPIとして海外売上高比率を設定
•       パートナーに選ばれる条件として高い自社創薬比率を維持
•       事業成長と財務施策によるEPSの向上、かつ株主還元のKPIとしてDOE、ROEを設定

              KPI       FY2019    FY2020    FY2022    FY2024    FY2030

            売上収益        3,333億円   3,235億円   4,000億円   5,000億円   6,000億円
    成
    長      コア営業利益*      1,282億円   1,103億円   1,200億円   1,500億円   2,000億円
    性
    指      コア営業利益率       38.5%     34.1%    30%以上     30%以上         -
    標
           海外売上高比率       18.5%     13.7%    25%以上     50%以上         -
             (RYT除く)

           自社創薬比率         67%     60%以上     60%以上     60%以上         -
    株
    主         EPS        402円     330円以上    370円以上    480円以上        -
    還
    元         DOE         3.7%    4%以上      4%以上      4%以上          -
    指
    標         ROE        15.3%    12.5%以上   13%以上     15%以上         -

                 IFRSにより記載(2019年度実績の数値は監査未了のため暫定値)
                 * コア営業利益: 営業利益から、非経常的な項目(減損損失、有形固定資産売却益等)を調整した利益       26
社会課題解決に向けた取り組み
     感染症の脅威からの解放                                      社会生産性向上・健康寿命の延伸
• AMRを含む重症感染症への貢献                                     • 社会生産性向上への貢献
 – Cefiderocol等のシオノギオリジナル抗菌薬の                            – 精神・神経・疼痛疾患においてくすりの提供にとどまらない
   グローバルでの販売・提供                                            未病から予後に至るヘルスケアサービスの開発、提供

• 三大感染症薬の開発
 – HIV、結核、マラリア克服を目指したR&D                              • 超高齢社会への貢献
                                                         – 認知機能障害患者さまへの新たなソリューションの開発、
• 新興再興感染症への取り組み                                            提供
 –   新型コロナウイルス感染症 COVID-19*1に関する                         – がん領域における新たな治療オプションの提供
     検査薬の提供、ワクチン・治療薬開発


                 持続可能な社会保障・医療アクセスの向上
• 個別最適化された医療の提供による                                    • 経済状況や障がいに影響されない
  医療経済性の向上                                              医療アクセスの提供
 – 精神・神経・疼痛疾患における個別化されたソリューション提                          – 抗HIV薬の特許無料開放
   供のための新たな医薬品、診断法の開発                                    – ケニアの医療アクセス改善
                                                         – 障がい者の服薬バリアの排除


事業活動とCSR*2/CSV*3活動を一体化した疾患戦略の実行
                   *1 coronavirus disease 2019 *2 Corporate Social Responsibility *3 Creating Shared Value
                                                                                                             27
IV. 中期経営計画
  - STS Phase1 (21年3月期 - 25年3月期) -


i. R&D戦略
ii. トップライン戦略
iii. 経営基盤戦略
 R&D疾患戦略         R&D戦略の詳細は、2019年度R&D説明会説明資料参照



疾患     感染症、精神・神経疾患をコアとしつつ、社会的ニーズの大きい
戦略   疾患領域にチャレンジし続け、柔軟かつ大胆に優先度を入れ替える体制

        社会・医療ニーズに応える感染症トータルケアの実現
感染症      HIV・インフルエンザ治療に新たな患者ベネフィットを提供
         社会全体の脅威となる感染症に対してはトッププライオリティとして立ち向かう
         三大感染症・AMRを含めた難治性感染症に取り組み、グローバルヘルスに貢献


        精神・神経疾患における治療パラダイムの転換
精神・神経
         客観的な診断/層別化による最適な治療を実現
 疾患      新たなメカニズムに基づく革新的な新薬を創製し、多様な治療選択肢を提供



        アンメットニーズが強く、困り事を抱える患者さまが
 新たな    多い疾患への挑戦
成長領域     社会的ニーズの大きい疾患領域にチャレンジし、創薬研究から面白い「タネ」が
          出てきた時点で、柔軟かつ大胆にプライオリティを変更


                                                 29
  注力パイプラインで実現したい世界

                                制御性                          既存品目とのシナジーに
                                T細胞                          よりがん治療パラダイムを
                                                                 変える
                                阻害剤
新しいメカニズムにより        S-874713                   S-005151
依存症など幅広い精神                                    [レダセムチド]
                                                               再生医療の
  疾患を改善
                                                              パラダイムを変える
                              疾患治療の
認知機能改善作用による、   BPN14770
                              パラダイムを              S-600918   多くの疾患にパラダイム
 アルツハイマー治療の
   新たな選択肢                      変える                             チェンジを起こす

                          Game Changer
                                                             精神・神経疾患の新たな
幅広い疾患で免疫療法の                                                  キーメカニズムへの作用
                   S-540956                   S-637880
 有効性を向上させる
  プラットフォーム
                               S-812217                      うつ病治療の既成概念を
                               [zuranolone]                     変える有効性



アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する製品・サービスを創出
                                                                          30
 感染症のトータルケア
 三大感染症、インフルエンザ、難治性感染症・新興感染症との闘い

      予防                   診断                  治療            重症化抑制




                                             病原体の
    免疫獲得                 適正診断                              宿主応答の制御
                                             排除・減少
• インフルエンザワクチン開発      • 多様なインフルエンザ診断      •   HIV根治薬        • 宿主因子を標的とした治
• SARS-CoV-2ワクチン開発     アプローチ             •   マラリア治療薬         療・重症化予防薬
                     • SARS-CoV-2診断キット   •   結核治療薬
                       開発                •   COVID-19治療薬



      社会・医療ニーズに応える感染症トータルケアを実現
                                                                           31
シオノギが保有するユニークな腫瘍免疫アセット
                作用機序の異なる多様なモダリティ

• がんペプチドワクチン
(S-588410、 S-588210)
 がん特異的免疫応答を誘導しがん細胞
  傷害性を発揮する

• 核酸TLR9アゴニスト
(S-540956)
 強い免疫賦活作用によりがん免疫応答
  を強化する

• 抗CCR8抗体
(制御性T細胞阻害剤)
 がん免疫抑制メカニズムを解除し強い
  抗腫瘍効果を発揮する


様々な治療アプローチを可能とするがんプラットフォームを構築
         APC:抗原提示細胞   ICI:免疫チェックポイント阻害剤   図:Nature. 2019 Oct;574(7776):45-56 より
                                                                                  32
LCM(Life Cycle Management)戦略の強化

      S-600918                  S-005151
                               (レダセムチド)
  P2X3受容体が感作状態にある          再生/抗炎症作用により関連する
 各種疾患に対し効果を有する可能性         様々な疾患に効果を発揮する可能性


難治性慢性咳嗽     神経障害性腰痛      表皮水疱症           急性期脳梗塞

 Phase 2b    治験届提出      医師主導治験完了        Phase 2 実施中
  進行中       (2020年度内)    表皮水疱症患者に対する
                         有効性を確認(速報)
                                        非臨床試験:梗塞6時間後の
                                              投与で薬効




睡眠時無呼吸症     掻痒   高血圧    肝硬変      変形性膝関節炎         心筋症

治験届提出済
                             医師主導治験開始準備中
            今後の検討対象           アカデミアでの非臨床研究において
(2020年3月)
                              蓄積されたエビデンスをもとに展開


     化合物の価値を最大化するLCM戦略を実行する
                                                      33
IV. 中期経営計画
  - STS Phase1 (21年3月期 - 25年3月期) -


i. R&D戦略
ii. トップライン戦略
iii. 経営基盤戦略
トップライン戦略

トップライン         最適な疾患戦略を
  戦略     地域に応じたパートナリングを通して実現する

                    ①疾患戦略
          • 感染症、精神・神経・疼痛を重点疾患
          • 治療薬をコアに多様なアプローチで疾患全体をケア




     ②グローバル戦略           ③パートナリング戦略
          強化地域:           地域や疾患領域に応じて
         日本・米国・中国        柔軟なパートナリングを実現


                                         35
① 疾患戦略の考え方
強みである治療薬をコアに、多様なアプローチで疾患全体をケア


     コアとなる治療薬                  感染症
     創薬型製薬企業として磨きぬく部分
                           感染症の脅威から人々を守る
            診断             仕組み・ソリューションの提供
     スクリーニング方法や確定診断製品

                            精神・神経・疼痛
            予防
    啓発活動・予防関連製品の開発・提供      予防・診断から最適な治療まで
                             プラットフォームの構築
         未病・ケア
   • 患者様やご家族などの困り事に対する
     ソリューション提供
   • 疾患リスクを有する方たちへのケアの提供


                                            36
 ① ヘルスケア戦略本部の新設 - 疾患戦略の実行 -

   必要な製品・情報を益々多くの人に届ける仕組みづくり
       バリューチェーン横断・顧客視点・エビデンス重視・データ駆動

                     研究・開発                                上市

                      ポートフォリオ戦略
  ニュープロダクト
  プランニング部       研究・開発から一貫した製品価値の構築

  疾患戦略部                                     疾患戦略・製品戦略

メディカルアフェアーズ部                    エビデンス構築・医療経済的評価

 データサイエンス室          データ解析、モデリング、シミュレーション

   CSR推進部        CSR*活動(予防・疾患啓発・適正使用推進)


                     * CSR(Corporate Social Responsibility):企業の社会的責任
                                                                       37
② グローバル戦略

      生産性を向上し、新たなビジネスモデルに挑戦
      • インフルエンザ疾患戦略(プラットフォームの構築)による拡大
日本
      • ADHD疾患戦略の実行
      • ワクチンビジネスへ参入: まず日本から→世界へ



米国    成長の源泉へ: 売上の成長による早期収益貢献
      • 持続的かつ収益性のある病院・専門医事業の確立
 欧州   • M&Aや新しいビジネスモデルによる成長



      データ活用に基づくヘルスケアソリューションへの挑戦
中国    • 中国平安保険グループとの協業によるビジネス基盤構築
      • 中国を軸にアジア展開を加速


                                        38
② 国内事業戦略

            感染症、精神・神経・疼痛疾患において、
国内事業
 Vision      なくてはならないパートナーになる
           顧客課題解決のために、顧客アクセスと顧客理解を重視する


      疾患戦略の実行             国内販売体制の再構築
 • ヘルスケア戦略本部の新設          • 顧客ごとの情報提供方法の追求
 – 重点疾患におけるプラットフォーム構築に   – MR: 疾患をトータルで理解し、顧客の
   より、予防・未病~治療~予後の         相談相手に選ばれる知識とスキル
   トータルケアを実現する           – デジタルアプローチによる顧客アクセス強化
                         – さらなる精鋭化・効率化での生産性向上



インフルエンザ(ゾフルーザ®等)、ADHD(インチュニブ®等)
        を中心に、新薬の成長を実現
                                                  39
② 国内事業のプラットフォームビジネス
 - インフルエンザのサービスプラットフォーム -



 インフルエンザ治療薬・                                  デジタルプラットフォーム
  診断薬
                      ストリーム・アイ(株)による            活用による多様なステーク
 開発力、販売網                 強みの融合                 ホルダーへのリーチ



       環境整備      Solutionプラットフォーム                      情報

         ワクチン                                     薬剤
                 診断薬・キット           治療モデル

                      予防から治療まで幅広く課題解決

          予防                  診断                 治療
   •   家族・学校・公衆の場での    •   受診しない多数の潜在     •   パンデミックの脅威
       感染拡大                感染者            •   重症化する患者さまの存在
   •   正しい予防法の普及       •   感染初期診断の難しさ


Post COVID-19を見据えたデジタルプラットフォーム活用の進化
                                   ストリーム・アイ: シオノギとエムスリー(株)の合弁会社   40
 ② 米国・欧州事業戦略

欧米事業      病院・専門医市場での成長で、早期収益貢献を達成
 Vision    事業基盤を確立し、次の成長ステージを目指す




  自社創製品を軸とした基盤確立
                                       M&Aや新しい
                            米国       ビジネスモデルによる
 • FETROJA®/FETCROJA® (重症
                                      コア事業への成長
   感染症)を軸とした感染症領域
   のシオノギプレゼンス確立
 • 病院・専門医市場の体制構築
                                     アンメットニーズの高い
  – Naldemedine POI*
                            欧州        AMR市場での成長
  (クリティカルケア)
  – S-600918 (呼吸器疾患等)




                             * Postoperative ileus(術後の消化管機能障害)   41
② 中国事業で実現したいこと
 - 中国事業のプラットフォーム -

                                   AIを駆使した
   創薬型製薬企業                      ヘルスケアプラットフォーム




• 革新的新薬を生み出す自社創薬力      強みの融合   • 顧客基盤に基づくヘルスケアデータ
• 高いR&D生産性と蓄積されたノウハウ           • 最新のIT/AIテクノロジー
• Patient Firstの創薬戦略           • オンライン診療インフラ

                          治療ソリューション
 予防・未病           診断                        予後
                           治療インフラ

 創薬型製薬企業モデルを進化・発展させた新しいモデルの構築

 社会・患者目線でのヘルスケアソリューションを提供して、
すべての人々の健康に貢献し、ヘルスケアの未来を創造する
                                                    42
 ② 中国事業戦略

中国事業      新たなプラットフォ-ムによる販売体制の構築により、
 Vision      短期~中長期におけるトップラインに貢献

                  2020年           2025年          2030年

  GEビジネス                  既存のアセットを効率的に販売
  (C&O アセット)              ⇒ 初年度からトップラインに貢献


  OTCビジネス                   既存のアセットを効率的に販売
(シオノギヘルスケアアセット)           ⇒ 安定事業としてトップラインに貢献


    新事業                        中長期的に新薬開発・販売を展開
     (販売)



    新事業                      データドリブンのR&D
    (R&D)




                                                     43
 ③ パートナリング戦略
ビジネスモデル                概要             アライアンス事例

           現在の収益の柱、今後も重要
 ライセンス     シオノギのR&D力 × メガファーマの販売力
ビジネスモデル    • 創薬型製薬企業としての魅力を最大限引き出し、
             グローバルの患者さまに新薬を届ける


           多数のストラクチャー(ジョイントベンチャー・
           コンソーシアム・事業提携等)を構築
           • パテントの影響を受けにくいビジネス基盤構築
プラットフォーム   • 新しいヘルスケアビジネスモデルへの挑戦
を実現する多様
なビジネスモデル
           • それぞれの強みを活かした社会課題解決
           • 社会、パートナー、自社の三方よしを実現
           • 中国を起点としたアジアへのビジネス展開


    強みを活かしたパートナリングで疾患戦略を実現
                                             44
IV. 中期経営計画
  - STS Phase1 (21年3月期 - 25年3月期) -


i. R&D戦略
ii. トップライン戦略
iii. 経営基盤戦略
 新たな価値創造を実現するための基盤づくり

経営基盤構築の      「構造」を変え、構造を動かす「プロセス」を変え、
 基本方針
          プロセスを運営する「人材」を育てる事で、価値を創造する


                            • 大胆な投資判断と
                     ①        リソースアロケーション
                    経営
                    戦略
• 意思決定の仕組み
• 業務プロセス改善                         • 人材育成の仕組み
  の仕組み             新たな価値を          • マネジメント変革
• 風土改革        ②     創造する     ③     • 専門性・強みの獲得
                    高生産性
             変革の     組織     人材の
             仕組み            成長

                                             46
① 経営戦略
STS Phase1の経営戦略

                                             HaaS創造
                 新たな疾患戦略 (p36)
  優れたパイプライ
  ンを軸にトータル
  での疾患戦略を                                    企業としての
    実現する
                                               進化

     R&Dパイプライン
       充実 (p29-33)
                             プラットフォーム構築 (p40・44)



  創薬型製薬企業                  トップクラスの強みを持つことでプラット
   としての深化                  フォーム構築に新たな協創が生まれる


   創薬型製薬企業としての強みを研ぎ澄ませつつ、
 それを核としてしなやかにTransformationを実現させる
                                                      47
 ② 変革の仕組み
 意思決定と業務プロセスの改革
              意思決定の                         業務プロセス
               高度化                            改善
     変化の激しい時代の中で                        今後対応すべき課題には従来の
   前例のない意思決定が求められる                      枠組みでは対応できなくなっていく
 ヒトに求められる役割は判断にシフト                       従来の枠を超え、社内外の
 判断のスピードと精度が命運を分ける                     連携で課題を解決する仕組みが必要


      意思決定の高度化                            業務プロセス改革
• Transparency & Traceability を担保した   • 社内外の多様な連携を可能とする新たな業
  意思決定システムの確立                           務プロセスの構築
• 生データを容易に取り出しながら意思決定で                • 新しい業務プロセスを反映したITシステムの
  きる環境整備                                構築→生産性向上へ
          •   ヒトの育成 (特に意思決定とプロセス改革に重要なマネジャー層)

       『意思決定』と『業務プロセス』の仕組みを刷新し、
             Transformationを実現
                                                                48
③ 人材の成長
人材育成
                 他者を惹きつける尖った強みを持ち、
シオノギの人材像:
 Shionogi Way     新しいことにチャレンジを続ける人
                - Be the best you can be to take on new challenges -

                Shionogi Way実現に向けた施策
    挑戦を促す施策                                    能力開発の施策
• 自ら学ぶ人材へのサポート                • Vision達成の鍵となるマネジャー強化
  自己投資支援制度                     (マネジャー像の再定義・教育)
                                 権限移譲による意思決定裁量の向上、業務プロセス改革
• 人事制度
  チャレンジ評価                    • Key Capabilities*獲得のための人材研修
                              • 専門Skill獲得
• 海外留学、社外出向経験                    専門人材育成の仕組み構築
• キャリアデザインサポート                    (グローバルでのヘルスケアサービスに必要な専門性)




                                                                 シオノギ教育研修センター


                                                  * Key Capabilities: 全員がもつべき基本能力   49
① 経営戦略、② 変革の仕組み、③ 人材の成長
国内グループ会社経営の進化
グループ会社設立の狙い 国内主要グループ会社11社*(内9社は2017年以降に設立)
• 生産性向上(専門性の追求)、働き方の多様化




            グループ会社経営の更なる進化
  ⇒ 各グループ会社が、稼ぐ力・専門性・効率性を高め、各領域での業界トップクラスを目指す

• 専門性のさらなる強化
• ビジネス範囲の拡大(独自プラットフォームの構築)
• 経営の高度化(ガバナンス強化、中長期戦略の立案、財務強化)


         グループ会社・人材の成長により、
     シオノギグループ全体でTransformationを実現
                                    2020年4月現在
                                    *100%子会社のみ記載
                                                   50
     まとめ - STS Phase1 (’20 -’24) の概略 -
 シオノギの目指す方向性                        財務方針
                                    • 新たな成長ドライバーへの事業投資:
自社の創薬型製薬企業としての“強み”を磨き続け、
                                       5,000 億円
異なる強みを持つ他社・他産業から選ばれる存在となり、          • 既存ビジネスの収益性向上への事業投資
ヘルスケア領域の新たなプラットフォームを構築し、               R&D投資:過去5年比で20%以上増
ヘルスケアプロバイダーとして、新たな価値を社会へ提供する        • 株主還元政策
                                                 安定的な配当
                                                 自己株式取得等を通じた機動的な還元実施

 3つの戦略                              財務KPI(2025年3月期、IFRS)
 新
 た     I. R&D戦略                                     売上高       5,000億円
 な        - 革新的パイプラインの開発促進 -            成
                                        長          コア営業利益     1,500億円
 価    ①感染症、②精神・神経疾患、③新たな成長領域            性
 値                                      指         コア営業利益率     30%以上
 創     II. トップライン戦略                     標
 造         - 多様なビジネス構築による事業の成長 -                  海外売上高比率
                                                    (RYT除く)
                                                              50%以上
      ①疾患戦略、②グローバル戦略、③パートナリング戦略                   自社創薬比率      60%以上
 基
 盤     iii. 経営基盤戦略
                                            株        EPS      480円以上
                                    指       主
 構          - 新たな価値創造を実現する基盤づくり -   標       還        DOE      4%以上
 築    ①経営戦略、②変革の仕組み、③人材の成長                  元
                                                     ROE      15%以上

                                                                        51
2030年 Vision - 2030年にシオノギが成し遂げたいこと -




   新たなプラットフォームで
  ヘルスケアの未来を創り出す



                                       52
Appendix
経営理念
          基本方針(Heritage)
              - 我々を支える礎 -



                  Vision
       - 2030年にシオノギが成し遂げたいこと-
              新たなプラットフォームで
             ヘルスケアの未来を創り出す


                  Values
         - Vision達成に不可欠な価値観 -
       ・ コンプライアンスの徹底   ・ 既成概念の打破による進化
       ・ 不屈の精神による貫徹    ・ 多様性の尊重
       ・ 社会への貢献と共存



                                        54
      シオノギの取り組む重要課題(マテリアリティ)
      外部・内部環境変化を踏まえて
         特定した重要課題              • 感染症の脅威からの解放
 極めて高い
                                – 感染症関連製品の開発・適正情報の伝達
                                 – 三大感染症(HIV・結核・マラリア)
                                 – AMR・インフルエンザ・コロナ

  社
  会
                               • 社会生産性向上、健康寿命の延伸
  に                             – 社会生産性向上へ貢献
  と
  っ                              (慢性腰痛・うつ等)
  て
  の                             – 超高齢化社会への貢献
  重                              (認知症やがん等)
  要
  性
                         極     • 持続可能な社会保障への貢献
                         め
                         て      – 個別最適化された医療の提供
                         高
                         い      – 価値に見合った適正価格での提供
         シオノギ事業との関連性

・医療アクセスの向上       ・ガバナンスの強化            特に重視するSDGsターゲット
・成長を支える人材の確保     ・環境への配慮
・ 責任ある製品サービスの提供 ・コンプライアンスの遵守
・サプライチェーンマネジメントの強化  ・人権の尊重

                                     SDGs: Sustainable Development Goals   55
JGAAPからIFRSへの組替(B/S)
            JGAAP(2020年3月末)                              IFRS*(連結財政状態計算書)

                                        総資産                           資
                                                            3,749     本    7,831
                               単位:億円                 非
                          資                          流   投資有価証券
    非           2,877           6,836
    流        投資有価証券
                          本              8,928       動
                                                     資
                                                             2,106
                                                         無形資産470
    動
    資
                 1,177
             無形資産298
                                                     産
    産
                                        7,737


               4,859                             流           5,179
        流                                        動
        動                                        資                          300
        資
                         非流動
                                 173                                 非流動
                         負債                      産                   負債
        産
                         流動
                                  727
                                                                     流動
                         負債                                          負債     797

•           非上場株式の時価評価、導入した仕掛研究開発費の無形固定資産計上化などで、
            主に非流動資産(固定資産)が増加
•           それに伴い資本項目も増加

                                                             * IFRS組替数値は監査未了の暫定値
                                                                                   56
2018年度に実施した戦略的事業投資
 戦略的事業投資による研究開発パイプラインおよび技術の拡充
              ・S-600918
   抗酸菌症治療薬開発品候補(Hsiri社)

 感                       ・S-637880
         抗RSウイルス薬創製に関する共同研究(宇部興産)
                                              3大感染症、難治性感染症研究を推進
 染
 症       マラリアの予防・治療に関する共同研究(長崎大学)             ⇒グローバルで感染症のシオノギとして
         呼吸器感染症治療薬(Vast社)                     のプレゼンスを確立

         薬剤耐性不活化技術(Nemesis社)


 疼       抗うつ薬候補S-812217(Sage社)
 痛
         認知機能改善薬候補BPN-1477(Tetra社)            多様な治療オプション獲得
 ・
 神
                         ・S-770108            ⇒新規メカニズムによる新たな治療選択肢の提供
         デジタル治療製品候補AKL-T01, AKL-T02(Akili社)
 経
     モ
     ダ
     リ   PDC技術(ぺプチドリーム社)
     テ
                                              新たなモダリティを獲得
     ィ   再生医療等製品候補ADR-001(ロート製薬)              ⇒低分子では補えないアンメットニーズの解決


2020年度以降の持続的成長に向け、新たに10件の事業提携を実施
                                                                   57
        戦略的事業投資の進捗*
                パイプライン                        導入時からの進展
        抗酸菌症治療薬開発品候補(Hsiri社)         創薬研究が進展
        抗RSウイルス薬創製に関する共同研究
感       (宇部興産)
                                     創薬研究が進展
染
症       マラリアの予防・治療に関する共同研究
        (長崎大学)
                                     創薬、ワクチン研究を実施中
        呼吸器感染症治療薬(Vast社)             物性課題で研究中断
        薬剤耐性不活化技術(Nemesis社)          基礎研究進行中

疼       抗うつ薬候補S-812217(Sage社)        国内Phase 1試験完了、Phase 2試験開始
痛       認知機能改善薬候補BPN-1477
・       (Tetra社)
                                     米国Phase 2試験完了、Tetra社を完全子会社化
神       デジタル治療製品候補AKL-T01, AKL-T02
経       (Akili社)
                                     国内Phase 2試験開始
    モ
        PDC技術
    ダ
        (ぺプチドリーム社)
                                     複数のペプチド創薬プロジェクト進行中
    リ
    テ
    ィ   再生医療等製品候補ADR-001
        (ロート製薬)
                                     国内Phase 1/2試験実施中


                                                         * 2019年度末時点   58
将来の見通しに関する注意事項
•   本資料において提供される情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
    これらの文言は、現在における見込み、予測、リスクを伴う想定、実質的にこれらの文言とは異なる現実的な結
    論・結果を招き得る不確実性に基づくものです。
•   それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内
    および国際的な経済状況が含まれます。
    リスクや不確実性は、特に製品に関連した見通し情報に存在します。製品のリスク、不確実性には、技術的進
    歩、特許の競合他社による獲得、臨床試験の完了、製品の安全性ならびに効果に関するクレームや懸念、規
    制機関による審査期間や承認取得、国内外の保険関連改革、マネジドケア、健康管理コスト抑制への傾向、
    国内外の事業に影響を与える政府の法規制など、新製品開発に付随する課題などが含まれますが、これらに限
    定されるものではありません。
•   承認済みの製品に関しては、製造およびマーケティングのリスクがあり、需要を満たす製造能力を構築する能力を
    欠く状況、原材料の入手困難、市場の受容が得られない場合などが含まれますが、これに限定されるものではあ
    りません。
•   新しい情報、将来の出来事もしくはその他の事項により、見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合
    であっても、それを行う意図を有するものではなく、義務を負うものではありません。
•   本資料には、医薬品(開発中の製品を含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、
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                                                                    59