3880 大王紙 2021-05-27 16:00:00
第4次中期事業計画について [pdf]

                                                                          2021 年 5 月 27 日
各 位
                                     会 社 名          大王製紙株式会社
                                     代表者名           代表取締役社長 社長執行役員 若林 賴房
                                     コード番号 3880           東証第一部
                                     問合せ先           上席執行役員 経営企画部長                 品川 舟平
                                     TEL            03-6856-7509


                      第 4 次中期事業計画について


 当社は、2021 年度から 2023 年度までの 3 年間を対象期間とする第 4 次中期事業計画(以下、
「第 4 次中計」
        )を策定しましたので、下記のとおり概要をお知らせします。


1. 第 4 次中計の全体像
 当社グループの長期ビジョンである 2026 年度の達成目標「売上高 8,000 億円~1 兆円」の実
現に向けて、 4 次中計は、
      第      『GEAR UP 次なる成長、新たな未来へ』をスローガンに掲げ、
新たな未来に向けた取り組みを、もう一段ギアを上げて実行してまいります。
 第 4 次中計の数値計画と基本方針は以下の通りです。

 1)数値計画


                        第 3 次中計                第 4 次中計                   第 5 次中計
                       2020 年度実績              2023 年度計画              2026 年度のイメージ
      売上高                5,629 億円               7,200 億円             8,000 億~1 兆円
      営業利益                 369 億円                  510 億円             800~1,000 億円
       (営業利益率)            (6.6 %)                (7.1 %)                    (10 %)
      H&PC海外売上比率          11.1 %                 18.8 %                      30 %以上
      ROE                 10.1 %                    10 %以上                   12 %以上
      ネットD/Eレシオ            1.3 倍                   1.0 倍                    1.0 倍以下
      (参考)純有利子負債         2,998   億円               2,700   億円               -

      ※前提条件
       為替                106.1   円/ドル              110   円/ドル            -
       ドバイ原油                45   ドル/バレル            63   ドル/バレル         -


  【事業別計画】
                       2020 年度 実績                                 2023 年度計画
                   売上高      営業利益                      売上高              営業利益
                   (億円)     (億円)            売上比       (億円)             (億円)     売上比
      紙・板紙事業          3,025         196     6.5%            3,300         180   5.5%
      H&PC事業          2,380         147     6.2%            3,600         300    8.3%
      (内訳) 国内事業       1,754         155     8.8%            2,250         230   10.2%
           海外事業         626          -8        -            1,350          70    5.2%
      その他事業
                       225           26     11.4%              300         30   10.0%
      (調整額を含む)
       合 計            5,629         369     6.6%            7,200         510   7.1%

                                    -1-
 2)投資計画
   成長分野のホーム&パーソナルケア(以下、
                      「H&PC」
                           )事業に投資を優先配分し、第 4
  次中計の 3 ヵ年合計で、成長投資 765 億円、維持投資 485 億円、合計 1,250 億円の設備投
  資を実行します。
   さらに、300 億円のM&A投資を計画し、オーガニック成長と組み合わせて成長スピード
  を加速させていきます。

  【設備投資 1,250 億円の内訳】
     投資区分           事業・内容         設備投資額
                                   (億円)
   成長投資        H&PC                     555
               紙・板紙                     105
               その他(CNF・IT・物流)           105
               計                        765
   維持投資        -                        485
   合計                                 1,250



 3)基本方針
  (1)強靭な事業ポートフォリオの確立
  ・紙・板紙事業はこれまでの戦略投資の効果発現と構造改革の継続により競争優位性を構築
  ・H&PC事業は複合事業化の加速と更なるM&Aも視野に当社の成長・拡大を牽引
  ・セルロースナノファイバー(以下、
                  「CNF」)等の新規事業により将来の成長機会を創出

  (2)財務体質の強化
  ・第 4 次中計の 3 ヶ年の設備投資は案件を厳選しながら、 5 次中計での更なる成長を可能
                                第
  とするキャッシュ創出力の強化とキャッシュフロー改善を図り、第 4 次中計期間中の信用
  格付 A 格取得を目指す
  ・資本コスト・資本収益性を意識した経営の推進に向けて、事業別収益性評価・投資判断基準
  の社内管理指標の一つとしてROICを導入

  (3)気候変動問題への対応(2050 年カーボンニュートラルの実現)
  ・再生可能エネルギーの利用を促進し、2050 年までに石炭ゼロ化を目指す
  ・植林の適正管理と植林面積の拡大に継続的に取り組む
  ・CNF・脱プラスチック製品の事業推進により、環境にやさしい素材転換を促進


2.事業部門戦略
1)産業用紙・段ボール事業
  (1)Creating Shared Value(経済活動と社会課題の解決の両立。以下、
                                             「CSV」)活動方針
   商品輸送に不可欠で、環境にやさしい「梱包・包装用途の紙」の供給

  (2)第 4 次中計の戦略方針
   国内での安定供給体制の強化と海外展開の加速
     国内外での堅調な需要を見込んで、
                    三島工場の N7 マシンで段ボール原紙を月産 30,000
   トンまで増産し、アジア諸国への輸出拡大と国内の安定供給体制強化を図ります。


                            -2-
    また、川下の段ボール事業をM&A等も活用しながら拡大し、産業用紙事業との一体
  運営によって、トータルでの収益力強化を実現します。

2)新聞・洋紙事業
 (1)CSV活動方針
  人々の暮らしに欠かせない「メディア用途の紙」の安定供給

 (2)第 4 次中計の戦略方針
  更なる品種シフトを見据えた生産・販売体制の検討と、川下の印刷事業の強化
    「メディア用途の紙」の需要縮小が加速する中で、生産品種を入れ替えながら高付加
  価値化を追求し、マシンの稼働率を維持していくことで、より筋肉質な事業へ深化させ
  ます。
    さらに、シール・ラベル等の高付加価値の印刷物の販売を強化して、印刷事業の更なる
  強化を進めるとともに、洋紙と印刷事業の一体運営での収益力強化を図ります。


3)H&PC国内事業
 (1)CSV活動方針
  生活者が自分らしく毎日を過ごすサポート

 (2)第 4 次中計の戦略方針
  第 3 次中計から続く構造改革・設備投資を通じた衛生用紙事業の更なる成長と、吸収体
  事業のシェアアップ
    衛生用紙では生活者ニーズを捉えた商品展開と、設備増強による供給能力の更なる向
  上により、衛生用紙全カテゴリーシェア No.1 のポジションを更に盤石にしていきます。
    吸収体商品では、デジタルマーケティングへの効果的な投資等により、衛生用紙事業
  で築き上げてきたエリエールの持つ「高品質で信頼できる」ブランドイメージを吸収体
  等のパーソナルケア商品にも波及させるとともに、商品ラインアップ拡充と周辺カテゴ
  リーへの展開により、衛生用紙との両輪でH&PC国内事業全体を拡大させます。

4)H&PC海外事業
 (1)CSV活動方針
   海外進出国の発展、生活水準の向上に寄与

 (2)第 4 次中計の戦略方針
  成長エンジンの柱として、既進出国での複合事業化と新規市場への進出による拡大
    中国を中心としたアジア地域の事業拡大とM&Aにより本格進出したブラジル・トル
  コでのシナジー効果の発現に加えて、海外の成長市場での新規M&Aも検討していくこ
  とによって、成長スピードを加速していきます。
    さらに、海外で主力のベビー用紙おむつの拡販を継続しながら、衛生用紙・生理用ナプ
  キン、大人用紙おむつ等の販売構成を高めて、日本で築いた複合事業化モデルを海外各
  国でも展開していくことにより、確固たる事業基盤を構築します。


                    -3-
5) 新規事業展開
  (1)CNF
     CNFは、研究開発の段階を経て、この数年の間に自社商品トイレクリーナー「キレ
   キラ!」へのCNF配合、卓球ラケット用部材への活用、レースカーの車体外装全体・
   内装へのCNF実装といった商業化・用途展開を進めてきました。
     第 4 次中計では、自動車部材・家電製品など幅広い用途展開が期待できるCNF複合
   樹脂の生産性向上とコストの大幅低減を実現し、商業化プロセスに向けて用途展開を加
   速していくとともに、CNF配合による軽量化やプラスチック使用量削減等により、
   CO2削減にも貢献してまいります。

  (2)RFID(ICタグと読取機などを含めたシステムの総称)
     当社子会社のダイオーエンジニアリングが保有するカード検査装置に関するノウハウ
   を活かし、省人化・効率化・ヒューマンエラー防止の観点から、2019 年にICタグ製造
   設備を導入し、まず医療分野からRFID事業に参入しました。第 4 次中計では、医療
   分野に加え、物流・アパレル分野等にもターゲットを広げ、各業界にRFIDソリュー
   ションを提供し、新たな価値創出を実現していきます。

6) コーポレート部門のグローバル対応
   当社グループの発展のためには、海外事業の拡大が不可欠であり、海外の成長市場への
  投資とともに、適切なリスクマネジメントが重要な要素であると考えています。
   そのため、人事・法務・経理・財務部等のコーポレート部門では、
                                「事業の成長・拡大に必要
  な経営資源の安定調達と最適配分」「グループガバナンス体制の一層の強化とリスクマネ
                  、
  ジメントの充実」に重点を置いて、事業部門との一体運営で海外事業の拡大に取り組んで
  いきます。

3.株主還元方針
  当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題として位置付けています。業績状況や
 内部留保の充実等を勘案した安定的な配当を継続するとともに、今後は純資産配当率(DO
 E)も指標に加え、成長に伴う純資産の充実を株主還元にも反映させる方針です。
 財務状況や成長投資とのバランスを考えながら、DOEの水準は中長期的に 2.0%を目指し
 てまいります。

4.持続可能な社会の実現に向けた取組み
 1)SDGs(持続可能な開発目標)への取組み
 経営理念「世界中の人々へ やさしい未来をつむぐ」の実現に向けて、過去から取り組んで
きた社会課題解決と、世界共通目標のSDGsを連動させて、事業展開を通じたSDGsの達
成に貢献してまいります。
 「気候変動への対応」として、『大王製紙グループ     サステナビリティ・ビジョン』に定め
る「2050 年 地球温暖化対策の長期ビジョン」に基づき、次のとおり 2050 年のカーボンニュー
トラルの実現を目指してまいります。



                       -4-
2)2050 年カーボンニュートラルの実現
 当社グループは、生産活動における燃料転換と省エネの推進等によるCO2排出量の削減と、
植林によるCO2吸収・固定化の拡大の両面で貢献してまいります。
 再生可能エネルギーの活用においては、2030 年までにバイオマス・廃棄物を燃料としたリサ
イクル発電設備を導入し、三島工場の石炭ボイラーを 1 缶停止すること等により、2013 年比で
CO2排出量を 46%削減する計画です。さらに、2050 年までに残りの石炭ボイラー2 缶もすべ
て停止し、石炭使用ゼロ化を実現するとともに、省エネルギーの推進と植林による吸収源の拡
大も着実に実行し、2050 年のカーボンニュートラルの実現を目指します。

3)グローバルな社会貢献・地域社会との共生
 ザンビアでの布ナプキン作成費支援、生理を含む健康相談や衛生知識の普及活動等、女性の
自立を支援する「ハートサポートプロジェクト」や、中国の児童病院への紙おむつの寄贈、植
林事業を展開するチリでの地域経済発展のための果樹栽培等の技能実習の実施等、世界各地で
社会貢献活動と地域社会との共生に取り組んでおります。

 こうした社会貢献・地域社会との共生により企業としての責任を果たしながら、事業活動を
通じた社会課題の解決によるSDGsの達成にも貢献していくことで、当社グループの経営理
念の実現に取り組んでまいります。


                                             以上




※本資料に記載されている戦略、計画、目標及び将来予測は、現時点で入手可能な情報から
 の判断に基づき作成したものであり、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。
 そのため、今後の当社を取り巻く経済環境・事業環境などの変化により、実際の業績その
 他の結果は、本資料に記載されている将来の見通しとは大きく異なる可能性があります。




                        -5-
第4次中期事業計画
2021年4月〜2024年3月




                  2021年5月27日
                               目次
1. 第3次中期事業計画までの振り返り … P3
 •   独自の強みを活かしたビジネスモデル
 •   構造改革の軌跡
 •   海外事業展開の軌跡
 •   事業ポートフォリオの戦略的変革

2. 第4次中期事業計画の全体像 … P9
 •   第4次中期事業計画の基本方針
 •   第4次中期事業計画の数値計画
 •   事業別 売上高・営業利益の計画
 •   連結売上高の拡大計画
 •   連結営業利益の拡大計画
 •   投資計画の概要

3. 事業部門戦略 … P16
 •   事業部門戦略の全体像
 •   産業用紙・段ボール事業
 •   新聞・洋紙事業
 •   H&PC国内事業
 •   H&PC海外事業
 •   新規事業
 •   コーポレート部門のグローバル対応

4. キャッシュフロー・株主還元方針 … P35
5. 持続可能な社会の実現に向けた取組み … P37
 • SDGsへの取組み
 • 2050年カーボンニュートラル実現へのロードマップ
 • グローバルな社会貢献・地域社会との共生
                         DAIO PAPER CORPORATION   2
1.第3次中期事業計画までの
  振り返り
⚫   独自の強みを活かしたビジネスモデル … P4
⚫   構造改革の軌跡 … P5~P6
⚫   海外展開の軌跡… P7
⚫   事業ポートフォリオの戦略的変革… P8




                     DAIO PAPER CORPORATION   3
              独自の強みを活かしたビジネスモデル


                    持続的成長を実現するための経営戦略

            構造改革による                           海外成長市場への
           事業基盤の強靭化と                           進出による
          事業ポートフォリオの変革                      H&PC事業の強化・拡大



                            需要に応じた品種シフト
ビジネスモデル
                   紙・板紙事業                     H&PC事業         新規事業

紙・パルプ製品
          新聞・洋紙         産業用紙                    衛生用紙
競争優位を維持
                                                              CNF

加工品
                                                              RFID
              印刷        段ボール                    吸収体商品
高付加価値化




                        マーケット志向の営業スタイル
独自の強み
 三島工場のインフラ・        最終ユーザーのニーズ              迅速な意思決定と       多様な人財力と
 コスト競争力の優位性        を反映した営業スタイル           グループ一体運営の推進力   コーポレートガバナンス


                            DAIO PAPER CORPORATION                    4
                                           構造改革の軌跡➀

三島工場の競争力のあるパルプを活用し、マシンを停機せず「活かす」ための構造改革
構造改革着想の起点                                                                   将来構想

・継続的な洋紙需要の減少                               迅速かつ連続的な構造改革                     H&PC事業が
・三島工場のパルプのフル生産維持                                                            大王製紙グループの成長を牽引

   1次中計              2次中計                   3次中計                           4次中計         5次中計
2012   ~   2014   2015   ~   2017   2018      ~        2020         2021   ~   2023   2024 ~   2026

                              将来の衛生用紙へのシフトを
● クラフトパルプの増産改造 可能にするための布石                                                               売上高
                                                                                        8,000億円~1兆円
  ●洋紙における高付加価値品種(A2コート紙・平判製品)の増産・拡販
                                                                                        営業利益率10%
           可児工場の洋紙マシンをいわき大王製紙へ移設し板紙へシフトを構想
  ●●       可児工場に衛生用紙マシン新設を構想
                                                                捻出したパルプを
                                                                衛生用紙へ活用
                                                                                        H&PC売上構成比
                                                                                        50%以上
        ● 可児工場の洋紙マシンをいわき大王製紙へ移設し板紙へシフト
             ●可児工場の衛生用紙マシン稼働                                   H&PC海外売上構成
                                                               30%以上
                ●  川之江工場 を衛生用紙工場として再稼働させることを意思決定
                                     ※

                  ● 日清紡HDの紙製品事業M&A
                           ●川之江工場に1台目の衛生用紙マシン設置
                         三島工場N7洋紙マシンを板紙マシンに転抄することを構想
                    ●● 川之江工場に2台目の衛生用紙マシン増設を構想              捻出したパルプを
                                                           衛生用紙へ活用
● クラフトパルプの増産
● 紙・板紙事業の施策                          ● さらなるクラフトパルプの増産改造
● H&PC事業の施策                          ●三島工場N7板紙マシン稼働
                                 ● 川之江工場に2台目の衛生用紙マシン増設を意思決定 2021年10月稼働予定
                            コロナ禍での社会 ● 三島工場にペーパータオル専抄マシン設置を意思決定 2021年7月稼働予定
                            の変容への対応
                                       ● 三島工場洋紙マシンをフラッフパルプへ転抄を意思決定 2022年9月稼働予定
                                           DAIO PAPER CORPORATION                                     5
                                                  構造改革の軌跡➁

         戦略的な生産品種シフトによるマシン稼働率の維持と競争優位性の向上を実現


 品種別生産数量推移(製紙業界)                                    品種別生産数量推移(当社)

(千トン/月)                                           (千トン/月)
                                   2014年対2020年                                                 2014年対2020年   2014年対4次中計
                                       増減率                                                         増減率            増減率

                                   全品種合計          300                                          全品種合計          全品種合計
 2,000                              -13.6%                                                      +0.0%          +3.3%

                                     衛生用紙         250
                                     +3.9%                                                      衛生用紙           衛生用紙
                                                                                                +50.0%         +74.5%
 1,500                               雑種紙
                                     -16.6%       200
                                                                                                包装・機能材         包装・機能材
                                     包装用紙                                                       +3.7%          +7.9%
                                     -16.1%       150
 1,000
                                                                                                板紙             板紙
                                     板紙                                                         +22.8%         +38.5%
                                     +2.6%        100


  500                                                       クラフトパルプ生産量推移                        新聞・洋紙          新聞・洋紙
                                     新聞・洋紙
                                     -31.7%        50                                           -24.9%         -34.1%
            クラフトパルプ生産量推移


                                    クラフトパルプ                                                    クラフトパルプ        クラフトパルプ
    0                                               0
                                     -20.2%                                                     +7.5%          +14.2%
          2014年   2017年   2020年                         2014年   2017年   2020年   4次中計   5次中計の
                                                                                 末     イメージ
          月平均     月平均     月平均                           月平均     月平均     月平均
                                                                                                      ※ 2020年1~3月はN7マシン改造中
                                  (出所:製紙連統計データ)


                                                    DAIO PAPER CORPORATION                                              6
                  海外事業展開の軌跡

1次中計以降、ベビー用紙おむつを軸にアジアで地産地消の体制を構築
   3次中計ではブラジル・トルコに新たな「点」を打った

                                                                                 東アジア
                      トルコ及び周辺国



                                   EITR

                                                                          EICN

                                                               EIT                 東南アジア
    ブラジル

                (億円)
                                                                                                  その他
                600                                                    EIMI
                                                                                                  東南アジア
                500
                                               海外地域別売上高の推移

                400
                                                                                                  中南米
      Santher
                300

                                                                                                  東アジア
                200


                100


                  0
                       2012年   2013年   2014年   2015年   2016年   2017年     2018年   2019年    2020年

                       DAIO PAPER CORPORATION                            ※ 2018年~ IFRS第15号適用            7
                                             事業ポートフォリオの戦略的変革

    構造改革と海外事業拠点の拡大により、第4次中計以降の飛躍的成長の基盤を確立
                                                                                                                               5次中計のイメージ
                                                                                                                               売上高
                                                                                                                               8,000億円~1兆円
                                                      事業別売上高・営業利益推移                                               7,200億円
                                                                                                                            その他
売上高(億円)                                                                                                                      事業           営業利益(億円)

                                                                                                                    19%
                                                                                                             50%                              500
6,000                                                                                                               510     H&PC
                                                                                               5,629億円                      海外事業
                                                              5,313億円
                                                                                               11.1%                               H&PC
                                                                 7.7%                                                                         400
                                                                                                                                    事業
                               4,502億円                                                    42.3%
                                                          37.1%                                                             H&PC
                                   4.9%                                                         369                         国内事業
4,000                                                                                                    営業利益
                           32.6%                                                                                                              300



                                                                                                         H&PC事業             産業用紙
                                                                                                         売上構成               段ボール              200
                                    218
2,000
                                                                                                                                   紙・板紙
                                                                                                                                    事業
                                                                                                                                              100
                                                                  111                                                        新聞
                                                                                                                             洋紙


    0                                                                                                                                         0
          2012年度      2013年度       2014年度   2015年度   2016年度      2017年度   2018年度   2019年度      2020年度              2023年度             2


                     1次中計                            2次中計                          3次中計                                 4次中計
                   (2012~2014年度)                 (2015~2017年度)                 (2018~2020年度)                       (2021~2023年度)


                                                                 DAIO PAPER CORPORATION                                                           8
2.第4次中期事業計画の全体像
⚫   第4次中期事業計画の基本方針 … P10
⚫   第4次中期事業計画の数値計画 … P11
⚫   事業別 売上高・営業利益の計画 … P12
⚫   連結売上高の拡大計画 … P13
⚫   連結営業利益の拡大計画 … P14
⚫   投資計画の概要 … P15




                      DAIO PAPER CORPORATION   9
                 第4次中期事業計画の基本方針

                       4次中計スローガン




                         基本方針

       1                       2                        3
   強靭な事業                                         気候変動問題への対応
                        財務体質の強化                     2050年カーボン
ポートフォリオの確立
                                                   ニュートラルの実現


紙・板紙事業はこれまでの戦     次期5次中計 での更なる 成長を可能とする          再生可能エネルギーの利用を促
略投資の効果発現と構造改革     キャッシュ創出力の強化・キャッシュフローの          進し、2050年までに石炭ゼロ化
の継続により更なる競争優位     改善                             を目指す
性を構築
                  先行きが不透明な景気動向を考慮し、4次中           植林の適正管理と植林面積の拡
H&PC事業は複合事業化の     計の3ヵ年の設備投資は案件を厳選し、4次           大に継続的に取り組む
加速と更なるM&Aも視野に、    中計期間中の信用格付のA格取得を目指す
                                                 CNF・脱プラスチック製品の事
当社の成長・拡大を牽引
                  資本コスト・資本収益性を意識した経営を推進          業推進により、環境にやさしい
CNF等の新規事業により、     事業別収益性評価・投資判断基準の社内管理           素材転換を促進
将来の成長機会を創出        指標の一つとしてROIC導入




                        DAIO PAPER CORPORATION                      10
                             第4次中期事業計画の数値計画
             成長モメンタムを維持し過去最高の売上高・営業利益を目指す
                                                                                   第5次中計
                     第1次中計          第2次中計            第3次中計          第4次中計
                                                                                  (2026年度)の
                     (2014年度)       (2017年度)         (2020年度)       (2023年度)
        (単位:億円)(                                                                    イメージ

  売上高                 4,502           5,313           5,629          7,200        8,000-1兆円

  営業利益                   218                111          369           510         800-1,000
  (営業利益率)               (4.8 %)         (2.1 %)         (6.6 %)       (7.1 %)          (10%)


  H&PC海外売上比率             4.9 %              7.7 %       11.1 %        18.8 %          30%以上

  ROE                   10.0 %              2.2 %       10.1 %        10.0 % 以上       12%以上

  ネットD/Eレシオ              1.9 倍              1.6 倍        1.3 倍         1.0 倍        1.0倍以下
(参考値)
 経常利益                  218            128                345             480
 (経常利益率)              (4.8 %)        (2.4 %)            (6.1 %)         (6.7 %)

 設備投資額(3ヵ年累計)          783          1,093              1,749           1,250
 減価償却費(3ヵ年累計)          800            872                992           1,200
 純有利子負債              2,925          2,800              2,998           2,700

 格付符号/方向性(R&I)     BBB-/安定的       BBB+/安定的          BBB+/ポジティブ    A格目標

 米ドル(円/ドル)           109.8          110.9              106.1             110
 ドバイ原油(ドル/バレル)          84             56                 45              63
                                    DAIO PAPER CORPORATION                                    11
                事業別 売上高・営業利益の計画

           初めて「H&PC事業」が「紙・板紙事業」を売上規模で逆転

                  第3次中計(2020年度)                    第4次中計(2023年度) 計画
     事 業        売上高      営業利益         営業           売上高      営業利益      営業
                (億円)      (億円)       利益率           (億円)      (億円)    利益率



紙・板紙事業           3,025       196        6.5%       3,300      180     5.5%


H&PC事業           2,380       147        6.2%       3,600      300     8.3%

 (内訳)    国内事業    1,754       155        8.8%        2,250      230   10.2%

         海外事業      626        -8            -       1,350       70    5.2%

その他事業(調整額含む)      225         26       11.4%         300        30   10.0%


合計               5,629       369        6.6%       7,200      510     7.1%

                          DAIO PAPER CORPORATION                           12
                           連結売上高の拡大計画


       2023年度 連結売上高7,200億円(2020年度比+1,571億円)を目指す

(億円)
       ①紙・板紙事業の主要施策
       ⚫ 新聞・洋紙の需要縮小に伴う販売減…………………△65(億円)
       ・付加価値の高い品種に入れ替えながら需要に見合った
        売上を維持
       ⚫ 産業用紙の国内安定供給の継続と海外展開の加速…100
       ・三島工場N7マシン増産による輸出拡大・国内安定供給                         ③H&PC海外事業の主要施策
       ⚫ 川下事業(段ボール・印刷)の強化・拡大………………240                       東アジア …………303(億円)
       ・段ボール・印刷会社への生産設備増強による拡販                              中南米 ……………144
       ・M&Aを活用した事業拡大
                                                            東南アジア ……… 76
                                                            MENA+ロシア…61
                                                            M&A…………… 140
                                                          ⚫ 複合事業化の加速(事業の立体化)
                                                          ・中国のフェミニンケア新規参入と衛生用紙・
                                                           大人用紙おむつの拡販
                                                          ・ブラジルのベビー用紙おむつを始めとした
                    ②H&PC国内事業の主要施策                         プレミアム商品ラインアップ拡充
                    ⚫ 構造改革による衛生用紙の更なる成長‥・・176(億円) ⚫ 新規市場への進出(面の拡大)
                    ・生活者の新たなニーズを捉えた商品展開                   ・タイ・ブラジル・トルコ等を起点とした
                    ・生産設備の増強による供給能力の向上                     周辺国への輸出拡大
                    ⚫ 複合事業化の深化(吸収体等のシェアアップ)・・320          ・中国の3級都市への本格進出
                    ・エリエールのブランド力を活かして吸収体等の                ・M&Aによる新規市場進出
                     商品ラインアップ拡充、周辺カテゴリーへの展開
                    ・新商品の売上構成比を拡大


                                 DAIO PAPER CORPORATION                         13
                             連結営業利益の拡大計画


           2023年度 連結営業利益510億円(2020年度比+141億円)を目指す

(億円)

       ①紙・板紙事業の主要施策
       •   構造改革による生産品種シフトでマシン稼働率を維持
       •   川下事業(段ボール・印刷)の強化・拡大
       •   難処理古紙増配等によるコストダウン
       •   原燃料のコストアップを織込む




                                            ③H&PC海外事業の主要施策
                                            •   中国を中心とした既進出国の
                                                複合事業化の加速
                                            •   ブラジル・トルコ事業のシナジー最大化
                                            •   ブラジル工場再編等によるコストダウン


                       ②H&PC国内事業の主要施策
                       •   衛生用紙の生産設備増強・拡販
                       •   吸収体商品の高付加価値化、シェア拡大
                       •   原材料の内製化等によるコストダウン




                                  DAIO PAPER CORPORATION             14
                         投資計画の概要
             成長分野のH&PC事業に投資を優先的に配分


    3ヶ年 設備投資額 1,250億円                             M&A投資額 300億円

(設備投資内訳) 成長投資 765億円、維持投資 485億円
 投資区分      事業         設備投資額                       主な狙い

成長投資     H&PC         555億円   《国内》
                              ・衛生意識の高まりによるニーズへの対応
                               (ペーパータオル・ウエット供給体制の強化)
                              ・衛生用紙の高付加価値品、大人用紙おむつの拡販
                              《海外》
                              ・中国でのフェミニンケア商品・衛生用紙等の複合事業化推進
                              ・3次中計で本格参入したブラジル・トルコの更なる事業拡大

          紙・板紙        105億円   ・段ボール、印刷会社の生産設備増強による川下事業強化
                              ・いわき大王製紙へのリサイクルボイラー増設、自家発電100%化
                              ・難処理古紙増配による再資源化促進とコストダウン

          その他         105億円   ・CNF製造設備新設による事業化の加速
                              ・事業拡大を支えるIT投資
        (CNF・IT・物流)
                              ・エリア物流の強化、物流倉庫増強による採算性改善

            計         765億円
維持投資         -        485億円

                         DAIO PAPER CORPORATION                  15
3.事業部門戦略
⚫   事業部門戦略の全体像 … P17
⚫   産業用紙・段ボール事業 … P18~P19
⚫   新聞・洋紙事業 … P20~P21
⚫   H&PC国内事業 … P22~P24
⚫   H&PC海外事業 … P25~P31
⚫   新規事業… P32
⚫   コーポレート部門のグローバル対応 … P33




                      DAIO PAPER CORPORATION   16
                       事業部門戦略の全体像
                各事業の環境認識を踏まえた戦略・施策を実行
   紙・板紙事業          H&PC国内事業               H&PC海外事業       新規事業


  比較優位による                                               第3の柱となる
                   全カテゴリーシェア拡大          海外事業が成長を牽引
    事業強化                                                 事業の創出

●新聞・洋紙              ●衛生用紙            ●フェミニンケア商品       ●CNF事業
●産業用紙・段ボール          ●ベビー用紙おむつ        ●大人用紙おむつ         ●RFID事業(ICタグ)



    環境変化                         環境変化                    環境変化
●メディア用途の縮小加速       ●衛生意識の高まり           ●EC市場の構造的な成長   ●環境保全意識の高まり
●包む用途の多様化          ●生活様式の変容            ●高齢化社会の進展      ●新興国の経済成長
●EC市場の構造的な成長       ●用途の細分化、多様化                        ●社会課題の変化




更なる成長機会の追求                  成長機会の最大化                  将来の成長機会の創出
●安定供給の維持          ●衛生用紙事業の盤石化と        ●プレミアム戦略        ●CNF事業の早期事業化
●加工分野の印刷・段ボール      吸収体事業の強化           ●伸長セグメント・エリア    ●潜在的な成長市場への参入
 強化               ●ブランド・ロイヤルティ向上       への展開加速
●需要の見込める品種への      ●ECチャネル強化           ●M&Aを活用した成長加速
 シフト              ●高品質・高付加価値商品の       ●複合事業化の推進
●EC需要、脱プラ需要の       継続的な提案
 取り込み             ●with/afterコロナ対応



                           DAIO PAPER CORPORATION                     17
               産業用紙・段ボール事業 戦略方針


  CSV      商品輸送に不可欠で、環境にやさしい「梱包・包装用途の紙」の供給
事業を通じた
           ●国内トップクラスの古紙処理技術を活用した難処理古紙の板紙への配合増
社会課題解決
           ●プラスチック代替素材の開発・販売により、リサイクルに適した紙素材を提供



    第2次・第3次中期事業計画                          第4次中期事業計画
       2015~2020                            2021~2023


  「メディア用途の紙」から
「梱包・包装用途の紙」へのシフト
                             国内での安定供給の継続と海外展開の加速



●三島工場の洋紙マシンを板紙へ転抄          産業用紙
 し、アジア諸国への輸出拡大             ●グループ内での板紙販売増による一体運営の推進
                           ●アジア諸国への輸出向け板紙の収益力強化
●板紙への難処理古紙の配合増による
 品質確立とコストダウンの両立            段ボール
                           ●川下の段ボール事業の更なる強化・拡大により、
●川下の段ボール事業の強化に着手
(段ボールシートの生産設備増強、
                            板紙・段ボール事業トータルでの収益力強化
 ボックスメーカーのM&A)             ●段ボール事業の海外展開を検討


                       DAIO PAPER CORPORATION           18
                  産業用紙・段ボール事業の取組み

     事業環境認識                               4次中計の主要施策

●国内では加工食品・飲料・EC        板紙の輸出拡大と国内供給体制強化
 用途を中心に今後も更なる            三島工場N7マシン生産数量
 需要増が見込める              2020年10月        4次中計              輸出
                                     30,000トン/月                 収益力強化
                      25,000トン                           国内供給
●海外では中国での古紙輸入
 規制の影響等により日本か          川下事業の強化・拡大(段ボール事業 売上高)
 らの輸出増および市況安定            3次中計                    4次中計         5次中計のイメージ
 の見通し                   430億円                 600億円             850億円

                   産業用紙・段ボールの一体運営
産業用紙                                  段ボール

       国内安定供給と板紙全品種のワンストップ                       独立系段ボール会社・ボックスメーカー
 1                                        1
       デリバリーによる拡販                                との関係強化・M&Aによる事業拡大

       難処理古紙の有効活用と販売地域の厳選                        トータルパッケージ提案の強化
 2                                        2
       による輸出板紙の収益力強化                             (包装・機能材、紙器や特殊加工品など周辺商材含む)

 3     環境にやさしい紙製品の開発・販売加速                 3      段ボール事業の海外展開検討に着手



              板紙から段ボールまでトータルでの収益力強化
                        DAIO PAPER CORPORATION                               19
                        新聞・洋紙事業 戦略方針


  CSV      人々の暮らしに欠かせない「メディア用途の紙」の安定供給
事業を通じた     ●常に高品質・高付加価値の製品をユーザーへ安定供給
社会課題解決     ●最終需要家のニーズに対応した商品開発
           ●森林認証紙や環境にやさしい印刷物の開発・販売



    第2次・第3次中期事業計画                             第4次中期事業計画
       2015~2020                               2021~2023


三島工場の特性を活かし、洋紙から                 更なる品種シフトを見据えた生産体制、
 板紙、衛生用紙への品種シフト                 販売構成の検討と、川下の印刷事業の強化


●三島工場の洋紙マシンを板紙へ               洋紙
 転抄し、パルプを衛生用紙へ活用              ●高付加価値化の追求によるキャッシュフロー創出
                              ●更なる需要縮小を見据えた生産体制、販売構成の検討
●サクラテラス卸商との協業を通じて
 洋紙の高付加価値製品の                  印刷
 販売構成増を追求(A2コート、平判製品)         ●各印刷会社の垣根を超えた生産構造改革により
●印刷会社のM&Aにより                   最適生産体制を構築
 高付加価値品種の販売構成増                ●印刷事業の更なる強化により、
(シール・ラベル、ビジネスフォーム、貼箱)          洋紙・印刷トータルでの収益力を極大化


                          DAIO PAPER CORPORATION           20
                  新聞・洋紙事業の取組み

     事業環境認識                            4次中計の主要施策

●コロナ禍で新聞用紙、印刷・      新聞・洋紙をより筋肉質な事業へと深化
 情報用紙ともに需要縮小が
 加速し、今後も大幅な回復       新聞・洋紙の需要に            三島工場の優位性を活かし、生産品種を入れ替えなが
 は望めないと推測           見合った売上高を維持           ら高付加価値化の追求および高い稼働率を維持


●商業印刷の需要は縮小傾向       印刷事業のさらなる強化・拡大(印刷事業 売上高)
 も、シール・ラベルやビジネ                                4次中計      5次中計のイメージ
                         3次中計
 スフォームの需要は今後も
 底堅く推移               330億円                 400億円          450億円

                   洋紙・印刷の一体運営
新聞・洋紙                                印刷


 1   安定供給の維持・継続                        1      全品種ワンストップ営業の強化

                                              各印刷会社の枠を越えた全体最適の
 2   在庫削減によるキャッシュフロー改善                 2      生産体制を追求(設備の移設・集約)
                                              高付加価値印刷物の販売強化
 3   需要が見込める分野への更なる品種シフト               3      (シール・ラベルやビジネスフォーム)


              洋紙から印刷までトータルでの収益力強化
                     DAIO PAPER CORPORATION                         21
                   H&PC国内事業 戦略方針


 CSV     生活者が自分らしく毎日を過ごすサポート
事業を通じた
         ●エリエール製品を通じて生活者の日々の快適性を追求
社会課題解決
         ●衛生意識の高まりに応え、安心で健康的な暮らしを支える



   第2次・第3次中期事業計画                          第4次中期事業計画
      2015~2020                            2021~2023

                          3次中計から続く構造改革・設備投資を通じた
     衛生用紙の圧倒的
    国内シェアNo.1確立
                              衛生用紙事業の更なる成長と
                               吸収体事業のシェアアップ


                       ●全カテゴリートップシェアの衛生用紙事業を一層強化
●抜本的な構造改革による衛生用紙の      ●既存カテゴリーからの派生商品を積極的に投入し
 生産体制強化
                        新商品の売上構成比率アップ
●日清紡HD紙製品事業M&A
●シェア拡大を見据えた吸収体商品の
 生産体制強化
●マスク・除菌ウエット等の設備増強



                      DAIO PAPER CORPORATION           22
                          H&PC国内事業の取組み①

                                   事業環境認識

コロナ禍での衛生意識の高まりなどによる生活様式の変容が、国内衛生用品市場の需要構造に変化をもたらし、
各カテゴリーにおいて生活者ニーズは今後も細分化・高付加価値化が進むと予測



             4次中計の主要施策        衛生用紙全カテゴリーNo.1ポジションの盤石化

                                                         <千トン>
                                                                     衛生用紙市場推移(生産数量) <当社調べ>
 生活者ニーズを捉えた商品展開                供給能力の更なる向上                   160                                      153
                                                                      147       149       151

 ●生活者の衛生意識の高まりよる「新た        生産品種集約の最適化
                                                                                       当社生産数量       42,000トン/月
  なニーズ」に対応                 各工場での最適生産・安定供給の実現                120

 ●市場活性化につながる商品の継続投入        2018年10月                                               販売金額シェア
                                                                             (衛生用紙カテゴリートータルシェア※)
  の拡大によるシェアアップを実現          衛生用紙1号抄紙機稼働                       80
                           (川之江工場/愛媛)
                                                                                                    32%
 衛生用紙の商品展開イメージ             2021年7月                                              27%      29%
                                                             40       22%
                           ペーパータオル抄紙機稼働予定
                    新たな    (三島工場/愛媛)
       「新たなニーズ」を
                    ニーズ                                                         18%      24%        28%
       捉えた商品の投入                                                       16%
                                                                 0
                           2021年10月                                  2014年     2017年     2020年
 高付加                       衛生用紙2号抄紙機稼働予定(川之江工場/愛媛)                   1~12月     1~12月     1~12月    4次中計末
 価値品                高付加    衛生用紙加工機稼働予定   (可児工場/岐阜)
       高付加価値品の更なる   価値品
       継続投入による活性化                                                                2020年           4次中計末
                                                                 衛生用紙カテゴリー
                                                                 トータルシェア※        29%              32%
 汎用品   ニーズの細分化により                                                当社生産数量       36,000トン/月        42,000トン/月
       汎用品の一部を高付加   汎用品
       価値化
                                                             ※ティシュー・トイレット・キッチンタオルの販売金額データ
                                                              インテージSRIデータ(2014年1月~12月、全国全業態計)
                                                              インテージSRI+データ(2017年1月~12月、2020年1月~12月、全国全業態計)



                                DAIO PAPER CORPORATION                                                       23
                               H&PC国内事業の取組み②

                                     カテゴリーブランドの強化・拡張

           衛生用紙と吸収体等の「両輪」による複合事業の深化
             吸収体等のパーソナルケア商品のシェア拡大により、衛生用紙との両輪での事業強化
              フラッフパルプの内製化により新たな価値を持った商品を投入し、収益力を向上

            衛生用紙                                                       吸収体等のパーソナルケア商品


                                         エリエールブランドの強みを活用し、
                                           商品ラインアップの拡充と、                         マスク     ベビー用紙おむつ

                                           周辺カテゴリーへの展開
       エリエールのブランド力                                                      除菌                           生理用
                                          新商品の売上構成比率を高め、               ウエット                         ナプキン

                                              売上・利益を拡大
                                                                                  エリエールの
                                                                                  ブランド力
                                                                       無添加ウエット
 ペーパータオル            キッチン   トイレット
                                         マーケティング政策・ブランド政策                                        大人用紙
                                                                                                  おむつ
           ティシュー
                                             流通政策・物流政策
                                                                                  トイレ
                                                                                          吸水ケア
                                                                                 クリーナー




H&PC国内事業     品種別売上構成比                                     H&PC国内事業    営業利益

            60%                                                               4次中計           5次中計のイメージ
3次中計                       40%       1,754億円                3次中計


4次中計          54%                  46%      2,250億円
                                                            155億円        230億円                   360億円
                                                                                                    (15%)
                                                          (利益率8.8%)           (10.2%)
             衛生用紙          吸収体等のパーソナルケア商品



                                           DAIO PAPER CORPORATION                                           24
                  H&PC海外事業 戦略方針①


 CSV        海外進出国の発展、生活水準の向上に寄与
事業を通じた      ●高品質な衛生用品の普及による感染症予防、生活水準の向上
社会課題解決      ●海外拠点での雇用創出・維持、原材料の現地調達
            ●海外拠点の技術・研究開発力の向上



      第2次・第3次中期事業計画                        第4次中期事業計画
         2015~2020                          2021~2023


  海外生産拡大(地産地消)と                成長エンジンの柱として、既進出国での
    複合事業化の推進                   複合事業化と新規市場進出による拡大


●中国
ベビー用紙おむつプレミアムブランド        ●海外子会社での全社営業利益黒字化
戦略・高級トイレット拡販
●タイ                      ●M&A進出国(ブラジル・トルコ)でのシナジー発現と
ベビー用紙おむつ、ウエット商品、          輸出事業の拡大
フェミニンケア市場参入
                         ●M&Aによるエリア・海外事業規模拡大、複合事業化を追求
●インドネシア
                          新興国の衛生用紙メーカーのM&Aを検討
ベビー用紙おむつマシン増設
●ブラジル・トルコ                ●進出国におけるCSVの充実と地域貢献
M&Aによる進出

                       DAIO PAPER CORPORATION           25
                            H&PC海外事業                        戦略方針②

  ●日本で築いた複合事業化モデルを海外に展開
  ●M&A実施による成長スピードの加速

                                                                      東アジア
                                                                                          2023年度
                                                       2023年度

                        MENA+ロシア             2020年度
                                                       80億円
                                                                      2020年度
                                                                                        620億円
                       (中東・北アフリカ)
                                             ※19億円

                                                                      317億円

                                                                                 2023年度
                   中南米            2023年度                                         140億円
                                                       東南アジア 64億円
                                                                      2020年度

                              370億円
                   2020年度

               ※226億円                                        海外地域別売上高
                                                             (億円)
                         ※2020年度のブラジル・トルコの
                                                            1,400                                  1,350億円
                          M&A実施による売上高への反映は9カ月分
海外カテゴリー別売上構成比の推移                                                                                新規M&A
                                                            1,200                                MENA
  5%               大人・その他            45%                    1,000                               東南アジア
                                           大人・その他
             36%
                                                                800                              中南米
                                                                                       626億円
              衛生用紙                   衛生用紙
  2018年                                      2023年              600
                    2020年                             ベビー
  345億円             626億円                   1,350億円
                            ベビー                       55%       400
                                                                                                東アジア
       ベビー    フェミニン         64%
                                                                200
       95%                                 フェミニン
                                                                  0
                                                                      2018年    2019年    2020年           2023年
                                           DAIO PAPER CORPORATION                                               26
                                         H&PC海外 中国事業の取組み①
                                           超プレミアムゾーンでの更なる拡販
                  市場全体の8割を占め、需要の伸長する3級都市での事業拡大

        常に最上位ゾーンの商品を投入                                                      ゾーン別・販売チャネル別の商品細分化

(億円)
       10,000
                中国市場規模推移(ゾーン別)                                    最上位品 光の羽「鎏金」シリーズの販売拡大
        8,000                     19%    26%     超プレミアム
                          9%
        6,000                                    プレミアム
        4,000
                 1%
        2,000
                                                 スタンダード

            0                                    エコノミー
                2014年    2017年   2019年   2020年
                1~12月    1~12月   1~12月   1~12月
                        (出所:ニールセン、中国統計年鑑より当社推計(16.80円/元))                 「鎏金」シリーズの店頭陳列強化         鎏金の産着
                                                                                                  (最上位品)




                 3級都市への本格進出                                        3次中計までにGOO.Nブランドの高品質の消費者認知を確立

 (億円)
        4,000   中国ベビーショップ 都市ランク別 市場動向                            ➡ 4次中計では需要の伸長する3級都市へ販路を拡大し更なる販売増へ
                                                                 ➡ 3級都市向け新商品の販売開始
                                                 1級・2級都市
        3,000


        2,000

                                         84%      3級都市
        1,000
                81%


           0
                2017年   2018年    2019年   2020年                         「小晴天の産着」の3級都市へのキャラバン巡回     小晴天の産着
                        (出所:ニールセン(16.80円/元))
                                                                                                 (3級都市向け)


                                                           DAIO PAPER CORPORATION                           27
                                H&PC海外 中国事業の取組み②
                        複合事業化戦略の本格化に向け、生産設備を増強

                   複合事業化の推進                                       第2工場稼働による生産体制の増強

(億円)
        中国事業の販売構成                                           2020年9月    第2工場竣工、ティシュー加工機稼働
700                                                         2021年3月    ウエットワイプ加工機稼働
600                                                         2022年      フェミニンケア加工機稼働予定
                                       衛生用紙                            将来的には段ボール事業参入も検討
500                             35%    フェミニンケア
                                       大人用紙おむつ
400                                                                第1工場
300                     8%
               0.5%
200
                                       ベビー用紙おむつ
                                                                                  第2工場
100

  0
       2014年   2017年   2020年   4次中計末


■フェミニンケア市場へ本格参入
 市場規模 約7,000億円(日本の9倍)                                                      第1工場・第2工場 全景
本年5月より輸入品の先行販売開始
2022年1月より現地生産開始予定
                                  フェミニン新商品 elis天使の紗織


■「衛生・安全・高機能」
 商品のニーズの高まり
 開発および生産設備増強

                                エリエール抑菌トイレットペーパー               紙おむつモニタリングルーム         工場見学ツアー




                                              DAIO PAPER CORPORATION                           28
            H&PC海外 タイ・インドネシア事業の取組み
           複合事業化の推進に向け、更なる生産体制強化を検討
             収益体質強化に向けた流通販売網の最適化促進

                                複合事業化の推進

タイ                                      インドネシア
●好調なフェミニンケア事業の更なる強化                     ●ベビー用紙おむつと衛生用紙を軸とした複合事業化の推進
●ウエットティシューの拡販                           ●ベビー用紙おむつの品質・デザインの大幅リニューアルや
●ベトナム・マレーシアなど周辺国での                       ディズニーキャラクター採用による流動層の獲得
 販売力強化と安定黒字化の実現




                                                 ベビー用紙おむつ           ベビー用紙おむつ
フェミニンケア商品・ウエットティシュー・ベビー用紙おむつ                  (プレミアム品・エコノミー品)   (ディズニーキャラクターデザイン)




                               流通販売網の最適化

タイ                                            インドネシア
●都市部から地方部への配荷拡大                               ●伝統的店舗(ワルン)への
●取組み販売店の厳選と集中販促                                販路拡大を通じたベビー用
                                               紙おむつ事業の黒字化
●ECを活用した高収益商品の拡販
                                              ●ECの販売構成比を
                                               引き上げ営業効率改善
                          タイ小型店舗での販売                              ベビー用紙おむつ1枚パック
                                                                (ディズニーキャラクターデザイン)


                               DAIO PAPER CORPORATION                               29
               H&PC海外 ブラジル事業の取組み
           中国に次ぐ海外事業の ”売上・利益の核” への成長
        大王製紙・Santher社・丸紅 3社のシナジー効果の最大化




   技術力・商品力・                  ブラジル国内での                      ブラジルでのビジネス
   マーケティング力                  高いブランド認知度                       ネットワーク




           ベビー用紙おむつ・フェミニンケア商品・衛生用紙                   Santher社の主力生産拠点 ブラガンサパウリスタ工場




  商品ラインアップの充実               生産・開発体制の改革                 シナジー効果で更なる事業拡大

●大王品質、大王ブランド商品を順次投入   ●既存工場の再編、新マシン導入による構造改革         ●H&PC事業、特殊紙事業ともに輸出拡大を検討
●商品の高付加価値化と収益性向上を実現   ●開発体制の強化




                            DAIO PAPER CORPORATION                                  30
                   H&PC海外 トルコ事業の取組み
                  戦略的立地条件を活かした輸出展開で事業拡大
          GOO.Nブランドの強化とグループ初の液体石けん事業展開


   大王製紙グループの                                          新たな商品カテゴリーの
     ノウハウ活用              周辺国への輸出販売の推進                    有効活用

●GOO.N製品の現地生産化と設備増強   ●ロシア・MENA・東欧への輸出販売体制の確立       ●液体石けん事業のグループ内での水平
●ベビー用紙おむつの品質強化とブランド   ●輸出比率を高めることで為替リスクを最小化          展開を検討
 の確立

                                      ロシア
                            ウクライナ
                                         カザフスタン
                           東欧

                                       中東
                         北アフリカ




                                                           液体石けん




       ベビー用紙おむつ        エリエールインターナショナルターキー本社工場



                           DAIO PAPER CORPORATION                        31
             新規事業展開➀(セルロースナノファイバー)
     5次中計での本格的な事業拡大に向けて4次中計で着実に布石を打つ
                                事業環境認識

                                         ●研究開発の段階を経て、市販商品への採用事例も増加
              三島工場の持つ多種多様なパルプを
 当社CNFの       活用することで、CNFユーザーの           ●CO2削減に向けたニーズの高まりから、CNF配合・置換
   強み         ニーズに応じた複数の素材・繊維サイ
                                           による軽量化や、プラスチック使用量削減による用途の
              ズのサンプルを提供可能
                                           多様化など、今後数年間で本格的に普及が進むと想定



                              4次中計の主要施策

CNF複合樹脂の生産性向上                    商業化プロセスに向けて
によるコスト低減の実現                      CNFの用途展開加速
●前中計でCNFサンプル提供数が大きく増加。            ●用途展開の一例として、2018年よりレース用電気自動車の部材として
 4次中計ではCNF供給能力を更に向上させるため           当社CNF成形体 「ELLEX-M」 を供給、2020年からはCNF複合樹脂
 2021年にパイロットプラントを稼働                「ELLEX-R」 を追加等、車両部品への実用展開の可能性を探ってきた

 一貫製造プロセス構築により生産性を飛躍的に            ●持続可能な社会の実現に向けて、CNFの持つ高強度・高弾性率の強みを
 改善しコスト大幅低減を実現                     活かし、プラスチック使用量削減や車両の軽量化によるCO2削減に貢献
 ※NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術

  総合 開発機構)の「炭素循環社会に貢献する                               当社CNFをレース用自動車の部材へ使用
  CNF関連技術開発プロジェクト」に採択

●4次中計期間中に用途展開を加速し、
商業生産設備導入を目指す

           CNF複合樹脂

                                                                    ©SAMURAI SPEED

                             DAIO PAPER CORPORATION                              32
                              新規事業展開②(RFID)
                       当社グループの技術を活用したRFID事業の拡大
                                               事業環境認識


                      製紙とエンジニアリングで培った                      医療・物流業界等では人手不足(省人化)、労働環境の改善、
   当社RFID             技術を融合させ、RFIDタグ、                      ヒューマンエラー防止、業務のデジタル化(DX)、
     の強み              ハードウエア、ソフトウエアを                       業務効率の改善が求められ、RFIDのニーズが高まり
                      一貫して顧客の要望に対応が可能
                                                           本格的に普及が進むと想定



                            4次中計の主要施策(ソリューションの提供拡大)

                                                           ソリューション提供実績
                                                            ●主なソリューション実績
                                                             医療分野 :人手不足解消、ヒューマンエラー防止、業務効率化
インレイ・RFIDタグ・RFIDラベル                                          化粧品分野:流通トレサビリティー
                                       紙製RFIDラベル             物流分野 :人手不足解消、業務のデジタル化

                                                            ●主なRFIDタグ・ラベル実績
棚卸システム                                                       医療分野   :RFIDラベル
                                                             アパレル分野:RFIDタグ・ラベル
                                                             製造管理分野:RFIDラベル

                                                   自律型協働
                                                   ロボット    4次中計の事業展開
                                                           ダイオーエンジニアリングに導入した最新鋭の生産設備をフル活用し
                                                           これまでの実績で培ったソリューションをパッケージ化することで
                         RFIDタグ自動貼付機
                                                           物流・アパレルなど様々な分野での利用拡大を目指す
 RFID催事場販売システム


                                           DAIO PAPER CORPORATION                           33
              コーポレート部門のグローバル対応
       海外事業の拡大に対応したグローバルなサポート体制の構築
       グローバル視点でのグループガバナンス体制の一層の強化


     事業の成長・拡大に必要な                     グループガバナンス体制の一層の強化と
    経営資源の安定調達と最適配分                       リスクマネジメントの充実


•   人財の最適配置、海外登用人財の採用・育成、             •   海外法務人財の充実による海外法令、リーガル
    日本国内での外国人社員採用                         リスク管理体制の構築

•   海外各国内および輸出入における最適物流体              •   知的財産部の海外担当の増強・育成による海外
    制の構築                                  での意匠・商標出願、権利化の強化

•   海外での資源・資材の安定調達と購買政策・購             •   グループグローバルでのITインフラ統制基盤の
    買機能の統合・強化                             構築によるルール統一と統制強化

•   重点投資領域の見極めや、グローバルな資金              •   海外M&A戦略推進におけるIT要員・体制の強化
    管理体制の構築

•   海外M&A戦略の推進




                      DAIO PAPER CORPORATION                        34
4.キャッシュフロー・
  株主還元方針
⚫ キャッシュフロー・株主還元方針 … P36




                     DAIO PAPER CORPORATION   35
                            キャッシュフロー・株主還元方針
                        資本コスト・資本収益性を意識した経営を推進し
                 財務の健全性を改善することで持続的な成長を目指す
 1       4次中計 キャッシュフロー
                                       営業CF 2,100億円

                   減価償却費 1,200億円                                            税引前利益 他

                                       投資CF 1,550億円
                                                                    M&A投資枠          有利子負債削減
                        設備投資 1,250億円                                                安定配当
                                                                     300億円          純資産の充実


 2       配当金・DOE(純資産配当率)の推移
                                                                                      DOE
                                                                                                   2.5
                                                                                                  (%)
   25
(円/株)
                                                                             20.0                  2.0
  20                                                                 17.0                   2.0
  15      8.5                                                13.5                                  1.5
                 8.5     8.5    10.5   10.5   10.5   10.5
          1.1                                                        1.2     1.3    期末配当
                                                                                                   1.0
  10             1.0     0.9    1.0                          1.1
                                       0.9    0.9     0.9
     5                                                                              中間配当           0.5

     0                                                                                             0.0
          2012   2013    2014   2015   2016   2017    2018   2019    2020    2021

           業績状況や内部留保の充実等を                               今後はDOE ※も指標に加え、成長に伴う
             勘案した安定配当を継続                                  純資産の充実を株主還元に反映
                                                                                    ※ DOE:純資産配当率
                                        DAIO PAPER CORPORATION                                       36
5.持続可能な社会の実現に
  向けた取組み

⚫ SDGsへの取組み … P38
⚫ 2050年カーボンニュートラル実現への
  ロードマップ … P39
⚫ グローバルな社会貢献・地域社会との共生 … P40




                    DAIO PAPER CORPORATION   37
SDGsへの取組み




 DAIO PAPER CORPORATION   38
                           38
2050年 カーボンニュートラル実現へのロードマップ
多種多様な燃料を利用できるノウハウや新技術の導入により、
      積極的に化石燃料の削減に取り組む




          DAIO PAPER CORPORATION   39
                  グローバルな社会貢献・地域社会との共生




口唇裂の子供を支援する児童病院に紙おむつを寄贈     中国               日本   紙おむつの自販機   日本    沖縄タイムス社のこどもの貧困解決を
                                                  設置で子育て世代         目指すプロジェクトへ寄付
                                                  の外出を応援




山岳民族子供支援プロジェクトに    タイ                                              ブラジル   サンテル社の不織布マスク
生理用ナプキンを寄贈                                                                を地元医療機関に寄贈
                          ザンビア    インドネシア                      チリ




女性の自立を支援するSGDsの取組み               工場近隣の保健所にベビー用紙おむつを寄贈        植林事業を展開するチリの地域経済発展のため、
「ハートサポートプロジェクト」を継続的に実施                                       果樹栽培・手工芸などの技能実習を実施
                                  DAIO PAPER CORPORATION                               40
将来見通しに関する注意事項
本資料に記載されている戦略、計画、目標及び将来予測は、現時点で入
手可能な情報からの判断に基づき作成したものであり、潜在的なリスク
や不確実性が含まれています。
そのため、今後の当社を取り巻く経済環境・事業環境などの変化により、
実際の業績その他の結果は、本資料に記載されている将来の見通しとは
大きく異なる可能性があります。




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