2397 DNAチップ研 2020-05-15 17:30:00
2020年3月期決算説明会 [pdf]

2020年3月期決算説明会




        2020年5月

株式会社DNAチップ研究所
   DNA Chip Research Inc.
  http://www.dna-chip.co.jp
Contents                                    株式会社DNAチップ研究所



Ⅰ. 決算概要及び2021年3月期計画
Ⅰ-1.決算サマリー                Ⅱ-4.EGFRリキッド
Ⅰ-2.業績推移                    ①血中遊離DNAを用いた体細胞変異検出
Ⅰ-3.研究受託事業 業績推移             ②肺生検の難しさ
Ⅰ-4.診断事業 業績推移               ③肺がんにおけるリキッドバイオプシーの有用性
Ⅰ-5.事業戦略                    ④EGFRリキッド薬事承認申請
Ⅰ-6.新株予約権の発行              Ⅱ-5.肺がんにおける遺伝子検査
Ⅰ-7.2020年3月期実績と           Ⅱ-6.肺がんパネルの開発
           2021年3月期業績予想   Ⅱ-7.診断メニュ開発スケジュール
                          Ⅱ-8.2019年度 特許・論文発表状況
Ⅱ.今後の研究開発について             Ⅱ-9.Precision Medicine
Ⅱ-1.DNAチップ研究所の特徴
Ⅱ-2.研究受託事業
Ⅱ-3.DNAチップ研究所の開発領域
             株式会社DNAチップ研究所




Ⅰ.決算概要及び2021年3月期計画
Ⅰ-1.決算サマリー                                  株式会社DNAチップ研究所

                 2019年                2020年3月期             前年比
                 3月期         (予想値)      (実推)       比
  売上高(百万円)          360.8      380.0      361.7        -   100%
 営業利益(百万円)          △99.5     △160.0     △123.3        -     -
 経常利益(百万円)         △103.3     △160.0     △128.3        -     -
当期純利益(百万円)(注1)     △104.8     △162.0     △128.0        -     -


  研究費(百万円)           54.5         -         51.3       -    94%
  総資産(百万円)          864.7         -       743.3        -    86%
  純資産(百万円)          769.1         -       653.3        -    85%
発行済株式の総数(株)      5,089,700        -    5,089,700       -
1株あたり純資産額(円)       148.36         -       123.19            83%
1株あたり当期純利益(円)      △23.42     △31.83     △25.17              -
売上高営業利益率(%)         △27.6         -       △34.1              -
 自己資本比率(%)           87.3         -         84.3            97%
Ⅰ-2.業績推移                                      株式会社DNAチップ研究所



  400    362.8 全社売上高         360.8               361.7
               44.4
(百万円)                (診断)             45.7                 75.5
  300
                (研究受託)
  200            318.5               315.0               286.1

  100


    0


△ 100    営業利益
                                     △ 99.5              △ 123.3
                △ 125.0
△ 200
        2018年               2019年              2020年
         3月期                 3月期                3月期
                           Ⅰ-3.研究受託事業 業績推移
 350
       (百万円)         売上高
           318.5                       315.1                    286.1
                   19.8
 300
                   (国プロ)                        21.6
                                                                         3.0
 250               146.4                                                130.2
                 (DNAチップ解析)                    160.3
 200



 150
                   (次世代シーケン
                   ス解析等)                                                153.0
 100                                            133.2
                   152.3
  50
                             営業利益
                                                        24.1                △ 6.5
                           12.9
   0



△ 50

        2018年3                      2019年3                     2020年3
         月期                           月期                         月期
  DNAチップ解析から次世代シーケンス解析に顧客のニーズが移る過渡期にDNAチップ解
   析の売上の落ち込みが見られたこと、また国等からの研究受託が減少したことによ
   り、研究受託事業の売上高及び営業利益(一般管理費等配賦後)は減少しました。
                         Ⅰ-4.診断事業 業績推移

(百万円)
  100


売上高             44.4
   50                                                             75.6
                                         45.8
    0




△ 50


        営業利益
△ 100



△ 150
                                                △ 123.6             △ 116.8
                       △ 137.9
△ 200


        2018年                    2019年                    2020年
         3月期                      3月期                      3月期

 EGFRリキッドやNOIR‐SSシークエンスサービスが大幅な売上増となり、営業利益(一般管理
  費等配賦後)においても赤字を縮小しました。
                                株式会社DNAチップ研究所
Ⅰ-5.事業戦略
                 診断事業の立ち上げ
                (がんDNAコンパニオン、
                                黒字化と成長による
研究受託事業の高収益化 +
                  リウマチ、うつ診断      企業価値の向上

EGFRリキッドの事業化加速(肺がんコンパニオン診断システム)
    2019年7月にEGFRリキッドの薬事申請を行った。
    薬事承認に向けての活動は順調に進んでおり、本年の可能な限り早
     い時期での承認を目指す。
    サービス開始に向けた、検査フロー確立に向けた準備を進める。

研究受託事業のシェア拡大
   DNAチップ(マイクロアレイ)解析受託のトップシェア実現
   成長分野である次世代シーケンスサービスのシェア拡大
   独自技術を用いたサービスの提案

次世代開発案件
   EGFRリキッドに続く、がんパネル診断サービス開発
   リウマチェック関連事業の開発加速
   うつ病チェック、アルツハイマー病チェックの技術開発加速             8
                                株式会社DNAチップ研究所
Ⅰ-6.新株予約権の発行
第三者割当による行使価格修正条項付第4回新株予約権の発行

割当日              2020年3月6日
新株予約権の数          7,000個
当該発行による潜在株式数     普通株式700,000株
新株予約権の行使時の払込金額   当初行使価格759円
資金調達の額           527,220千円(当初行使価格の場合)
行使期間             2020年3月9日~2022年3月8日
募集又は割当方法         第三者割当の方法により、大和証券株式会
                 社に全ての本新株予約権を割り当てます。


調達する資金の主な使途

 ① 肺がんコンパクトパネルの研究から公的保険適用までの開発
 ② 肺がんコンパクトパネルの検査ラボ新設及び検査フローの整備
                                            9
                                          株式会社DNAチップ研究所


        Ⅰ-7.2020年3月期実績と2021年3月期業績予想
    百万円
  400

             売上高                      売上高
             361.7                     400.0
  300




  200




  100

              営業利益        当期利益         営業利益     当期利益

    0




△ 100

                △ 123.3    △ 128.1
                                          △ 172.0   △ 159.0
△ 200



          2020年3月期実績                 2021年3月期予想
Ⅱ.今後の研究開発について




   www.dna-chip.co.jp   11
                          株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-1.DNAチップ研究所の特徴

◆核酸(ゲノムDNA, RNA)の測定技術・生物学的
な測定意義について豊富な知識と経験をもつ
◆臨床医師との豊富な共同研究実績がある
◆自社における独自の研究開発を行う
  核酸(ゲノムDNA, RNA)を中心とするバイオマーカー研究


     創造的革新で健康長寿社会へ貢献
    病気の診断や薬剤の効果予測
未病社会のための健康モニタリングサービスを提供
                                     12
                                           株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-2. 研究受託事業
  ~DNAチップ研究所の解析サービスの特徴~
1. 多様化するサンプルに対応したDNA/RNA抽出実績とサンプルクオ
   リティの提案(微量、FFPE等各種特殊サンプルの提案)
2. 安心の国内品質(Agilent社CSP認定機関:マイクロアレイ・次世代
   シークエンス等)
3. 設立以来蓄積した各種マイクロアレイ実験解析ノウハウ
4. 顧客ごとの目的に合わせた次世代シークエンス実験系の提案と、
   バイオインフォマティクス解析のサポート
5. DNA/RNAに関する顧客ニーズに合わせた受託解析メニュー(マイク
   ロアレイ、次世代シークエンス、デジタルPCR等)の展開
6. 自社の研究開発実績をもとにした、提案型受託解析
※保有資格:プライバシーマーク認定(第10920006)、衛生検査所登録(27 港み生医第940 号)、
      第二種医療機器製造販売業(13B2X10327)、体外診断用医薬品製造販売業(13E1X00010)
      第一種医療機器製造販売業(13B1X10266)
                                                     13
                                  株式会社DNAチップ研究所


Ⅱ-3.DNAチップ研究所の開発領域

EGFRリキッド       肺がん
    肺がんにおける    パネル         関節リウ
                           マチ薬剤
   体細胞変異の検出                効果予測
                                   加齢
                      大腸
                                  (免疫
   (抗癌剤の薬剤応答           癌          年齢)
       予測)

       DNA                              アルツ
                            RNA
      チェック       疲労                      ハイ
                           チェック         マー病


    再生医療支援事業
     aCGHによる
                      肥満          うつ病    ストレス
    細胞の品質評価
                           神経            チェック
                           膠腫

                                              14
                                                                               株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-4-①. EGFRリキッド
           血中遊離DNAを用いた体細胞変異検出

                           がん細胞
                                                   EGF receptor            EGF, TGF-alpha, etc.
   C   C   C   C       C   C   C     C   C    C

   血管                              Circulating
                                   cell-free DNA                  P       P リン酸化

   C   C   C   C   C   C   C   C     C   C    C      EGFR-TKI            シグナル伝達
                                                     薬剤


  がん細胞の中の遺伝子変異の有無を、                                  •   Cell proliferation
                                                     •   Inhibition of apoptosis
  血中のcell-free DNA を次世代シークエ                          •   Migration, Adhesion, Invasion
  ンサーで解析することにより検出する                                  •   Angiogenesis
  → 侵襲的なバイオプシの必要がない




                                                                                                  15
        ※本サービスは、大阪国際がんセンターとの共同研究の成果に基づいています。
                        株式会社DNAチップ研究所
EGFRリキッド
Ⅱ-4-②. 肺生検の難しさ




                    CTガイド下生検
             (欧米では開胸手術で生検を行うことも多い)

                 肺がんは他臓器より生検が難しい
                 転移再発例や頻回検査は不可能な
                 ケースが多い
      気管支鏡
                                   16
                    株式会社DNAチップ研究所
EGFRリキッド
Ⅱ-4-③.肺がんにおけるリキッドバイオプシーの有用性

 • 低侵襲
 • 変異型に対する薬剤が存在
 • モニタリング機能
   –病勢モニタリング
   –耐性変異
   –薬剤効果

                               17
                       株式会社DNAチップ研究所
EGFRリキッド
Ⅱ-4-④.EGFRリキッド薬事承認申請       2019年7月10日




                  日経産業新聞

      日本経済新聞電子版                   18
                                       株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-5.肺がんにおける遺伝子検査
 ・肺がん患者は日本国内でだけで約14万人。そのうちこの検査が対象となる患者が~74%(非小
 細胞肺がん)。遺伝子検査により薬剤を選択を行う。
 ・現在、EGFR遺伝子検査を中心に、年間5万件の遺伝子検査が行われている。
  (遺伝子検査と薬剤の関係は以下のとおり)

                       ゲフィチニブ・エルロチニブ・アファチニ
             EGFR           ブ・オシメルチニブ

                      クリゾチニブ・セリチニブ・アレクチニブ・
             ALK             ロルラチニブ
   非
   小
   細         ROS1            クリゾチニブ
   胞
   肺         BRAF        タブラフェニブ+トラメチニブ
   が
   ん
             PD-L1          ペムブロリズマブ


             MET             テポチニブ
                                                  19
                             株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-6.肺がんパネルの開発
     これまでの遺伝子検査は1つずつ別々に行われてきた          薬剤
                                       効果

   遺伝子A       検査A(診断薬A)      薬剤A

   遺伝子B       検査B(診断薬B)      薬剤B

   遺伝子C       検査C(診断薬C)      薬剤C

  肺がんパネルにより、
  一度の検査で複数の遺伝子を調べることにより、最適な薬剤を選択できる

   遺伝子A
              パネル検査
   遺伝子B                      薬剤C
            遺伝子A,B,Cを一度に診断
   遺伝子C

   微量な検体でも検査が可能・最適な薬剤を短時間で選択
          患者QOL向上、医療経済効果                20
                                                      株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-7.診断メニュ開発スケジュール
      2019                2020             2021               2022



             7月10日

                                       保
             薬事          審        承    険
 EGFRリキッド                査
             申請                   認    適
                                       用



                                                                     保
  肺がん                                 薬事          審       承          険
                       研究開発
  パネル                                 申請          査       認          適
                                                                     用
                     パネル研究開発が少し遅延




                          うつ病チェック           アルツハイマー病
   リウマチェック               (ストレスチェック)           チェック


                          研究開発
                                                                     21
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Ⅱ-8.2019年度 特許・論文発表状況
特許
ⅰ.核酸分子数測定法の取得 (特許第6664575号 米国登録番号10584331)
   2020年2月登録 地方独立行政法人 大阪府立病院機構と共同取得
ⅱ.ctDNA量の測定による悪性新生物に対する治療の効果を評価する方法
  (PCT/JP/2016/085638)
    2019年4月香港特許出願 地方独立行政法人 大阪府立病院機構と共同出願
ⅲ.関節リウマチ治療薬の奏功を予測する方法及びそれに用いるバイオマーカー
 (PCT/JP2019/047645)
    2019年12月特許出願 慶應義塾大学、埼玉医科大学総合医療センターと共同出願
ⅳ.Transcriptomic and Proteomic Analyses Reveal the Protential Model of Action of
Chondrocyte Sheets in Hyaline Cartiage Regeneration (62/945,288)
    2019年12月米国仮出願 東海大学と共同出願
論文発表
ⅰ.DELIVER (JACCRO GC-08) trial: discover novel host-related immune-biomarkers
for nivolumab in advancedgastric cancer. Future Oncol. Jul;15(21):2441-2447, 2019
    2019年7月 日本がん臨床試験推進機構JACCROと共同発表
ⅱ.Detection of gene mutations in gastric cancer tissuesusing a commercial
sequencing panel. Molecular and Clinical Oncology 11: 455-460, 2019
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    2019年10月 順天堂大学医学部付属静岡病院と共同発表
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Ⅱ-9.精密医療(Precision Medicine)



        y = f (x)
     Phenotype    Informatics Biomarker
                              (Omics)
   罹患リスク                  予後予測   治療薬・治
    評価
           早期診断    診断    悪性度診断   療法選択



     予防医療マーカー              個別化医療マーカー


健康                                     病気
                                             23
ご清聴ありがとうございました




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