2397 DNAチップ研 2020-01-24 16:00:00
2020年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]
2020年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年1月24日
上 場 会 社 名 株式会社DNAチップ研究所 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2397 URL http://dna-chip.co.jp
代 表 者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)的場 亮
問合せ先責任者 (役職名)総務課長 (氏名)大塚 勉 (TEL)03(5777)1700
四半期報告書提出予定日 2020年2月7日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 無
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期第3四半期の業績(2019年4月1日~2019年12月31日)
(1)経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期第3四半期 188 8.7 △152 - △151 - △151 -
2019年3月期第3四半期 172 △2.4 △135 - △135 - △136 -
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期第3四半期 △29.77 -
2019年3月期第3四半期 △31.94 -
(2)財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2020年3月期第3四半期 722 624 83.5
2019年3月期 864 769 87.3
(参考) 自己資本 2020年3月期第3四半期 603 百万円 2019年3月期 755 百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年3月期 - 0.00 - 0.00 0.00
2020年3月期 - 0.00 -
2020年3月期(予想) 0.00 0.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2020年3月期の業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
1株当たり
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 380 5.3 △160 - △160 - △162 - △31.83
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期3Q 5,089,700株 2019年3月期 5,089,700株
② 期末自己株式数 2020年3月期3Q 94株 2019年3月期 94株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年3月期3Q 5,089,606株 2019年3月期3Q 4,277,882株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断
する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は
様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意
事項等については、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)業績予想などの将来予測情報に関
する説明」をご覧ください。
(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………3
2.四半期財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………4
(1)四半期貸借対照表 ……………………………………………………………………………………4
(2)四半期損益計算書 ……………………………………………………………………………………5
(3)四半期財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………6
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………6
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………6
3.その他 ……………………………………………………………………………………………………6
継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………………6
―1―
(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の影響により景気の先行きに対する慎重な見方が大勢
を占め、外需の低迷につれて主に企業の生産活動や輸出面での減速感が顕在化してまいりました。また、消費税率引
き上げに伴う駆け込み需要の反動により、小売業等の景況感は悪化する傾向にあります。さらに、東アジアや中東地
域等における地政学リスクが高まりつつあるなかで、景気の先行きは依然留意すべき状況にあります。
一方当社が属するヘルスケア分野は、高齢化や健康・医療ニーズの多様化を背景に需要期待が高まっております。
政府も成長戦略の一つと位置付けており、ヘルスケア産業の活性化は今後も引き続き見込まれております。
さらに、がんゲノム医療時代の幕開けと言える話題として、昨年6月に患者のがん細胞の遺伝子変異を調べて、最
適な薬を選ぶ「がんゲノム医療」の遺伝子検査システムに公的医療保険が適用になりました。対象になるのは、原発
不明がん、標準治療を終えたがんや希少がんの患者で、これまでは限られた医療機関において、自費で高額の費用を
かけ、わずかな可能性にかけて検査を受け、使える薬を探っていたものが、公的医療保険を利用して全国の医療機関
で広く検査を受けられるようになりました。
このような状況下において当社は、現在、血液を用いて肺がんの遺伝子変異検査を行う、「EGFRリキッド(EG
FR-NGS Checkから名称変更しました)」をコンパニオン診断として、2019年7月10日に厚生労働省へ承認
申請を行いました。承認されれば医療現場での使用が可能となります。この薬事承認・公的医療保険適用による早期
事業化を最優先事項とし、当事業年度は売上高380百万円(前年比105.3%)を目標に取り組んでおります。
新たな論文につきましては、胃がんの遺伝子変異の評価を順天堂大学医学部付属静岡病院と共同で行い、その研究
成果が「Detection of gene mutations in gastric cancer tissues using a commercial sequencing panel」という
題名で「Molecular and Clinical Oncology」に掲載されました。
当第3四半期累計期間の売上高は188百万円(前年同四半期比108.7%)となりました。利益面では、営業損失152百万
円(前年同四半期営業損失135百万円)、経常損失151百万円(前年同四半期経常損失135百万円)、第3四半期純損失151
百万円(前年同四半期四半期純損失136百万円)となりました。
事業部門別事業状況は次のとおりです。
【研究受託事業】
研究受託事業におきましては、主な事業として受託解析サービスを行っております。大学や研究機関、製薬会社等
を主要な顧客として、遺伝子関連解析のサービスや解析結果の統計処理のサービスを提供しております。主なサービ
スは、マイクロアレイ受託解析サービスと次世代シークエンス受託解析サービスがあります。共に、大学や研究機関、
製薬会社等に対し積極的な提案型営業を行うとともに、きめ細やかなフォローを推進しております。また、各種受託
解析の実績から顧客の目的に合わせた実験デザインの提案、データ解析及びサポートに力を入れるとともに、顧客ニ
ーズに合わせた新規サービスメニューの拡充を図っております。
いずれのサービスにつきましても、他社との差別化を意識し、クオリティの高い内容をお客様に提供すべく取り組
んでおります。
その結果、当第3四半期累計期間の売上高は、157百万円(前年同四半期比96.2%)となりました。
【診断事業】
診断事業におきましては、血液を用いて肺がんの遺伝子変異を検査する「EGFRリキッド」の市場への普及を当
社の最優先事項として取り組んでおります。この検査は、低侵襲的な血液遺伝子検査により、血中に微量に存在する
血中腫瘍DNA上のEGFR変異を次世代シークエンス法により高感度に検出するリキッドバイオプシー検査です。
肺がん組織の生検(気管支鏡検査、CTガイド化生検)は、侵襲性が高く患者さんへの負担も大きいことから、リキ
ッドバイオプシー検査への期待が高まっています。また、リキッドバイオプシー検査に続いて、肺がん組織検査に特
化した高感度な一括遺伝子検査パネル(仮称:肺がんコンパクトパネル)を開発中です。コンパクトパネルは、EGFR
ALK ROS1 BRAF の4つのコンパニオン診断可能な遺伝子が対象です。薬事申請に向けて開発を進めております。
その他の検査メニューとして、遺伝子解析を用いた関節リウマチの薬剤効果予測検査、うつ病の診断技術の開発も
積極的に進めております。
当第3四半期累計期間の売上高は、30百万円(前年同期比319.6%)となりました。
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(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
『売上高の季節的変動について』
当社は、事業の性質上、売上高が第4四半期会計期間に集中する傾向があり、各四半期会計期間の業績に季節的変
動があります。
(2)財政状態に関する説明
資産・負債及び純資産の状況
(資産)
流動資産は、前事業年度末に比べて303百万円減少し、507百万円となりました。これは、現金及び預金281百万円、
受取手形及び売掛金84百万円が減少したことなどによるものです。
固定資産は、前事業年度末に比べて161百万円増加し、215百万円となりました。これは、有形固定資産の研究用
機器(工具、器具及び備品)の取得により17百万円、無形固定資産の自己使用目的のソフトウエア制作による費用
が21百万円、長期前払費用91百万円など投資その他の資産が134百万円増加したことによるものですが、有形固定資
産及び無形固定資産の減価償却費の計上により12百万円の減少などもありました。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べて142百万円減少し、722百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末に比べて微増し、90百万円となりました。
固定負債は、前事業年度末に比べて微増し、7百万円となりました。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて1百万円増加し、97百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べて144百万円減少し、624百万円となりました。これは、四半期純損失151百万円な
どによるものです。
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明
業績予想につきましては現時点において、2019年4月18日の「2020年3月期 決算短信」に公表いたしました業績
予想に修正はありません。
※本資料における予想につきましては、当社が現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであります。予想に内在す
るさまざまな不確定要因や今後の事業運営における内外の状況変化等により、実際の業績と異なる場合がありますので、
ご承知置きください。
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(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
2.四半期財務諸表及び主な注記
(1)四半期貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当第3四半期会計期間
(2019年3月31日) (2019年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 658,009 376,946
受取手形及び売掛金 134,621 50,037
商品 0 0
仕掛品 5,909 10,707
貯蔵品 5,780 12,911
その他 6,038 56,402
流動資産合計 810,360 507,005
固定資産
有形固定資産 14,933 20,065
無形固定資産 35,878 57,756
投資その他の資産
長期前払費用 47 91,431
その他 3,521 46,177
投資その他の資産合計 3,569 137,608
固定資産合計 54,380 215,430
資産合計 864,740 722,436
負債の部
流動負債
買掛金 48,161 43,597
その他 40,808 46,829
流動負債合計 88,969 90,427
固定負債
退職給付引当金 6,636 7,117
固定負債合計 6,636 7,117
負債合計 95,606 97,544
純資産の部
株主資本
資本金 416,219 416,219
資本剰余金 443,798 443,798
利益剰余金 △104,879 △256,393
自己株式 △68 △68
株主資本合計 755,070 603,557
新株予約権 14,063 21,334
純資産合計 769,134 624,891
負債純資産合計 864,740 722,436
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(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
(2)四半期損益計算書
第3四半期累計期間
(単位:千円)
前第3四半期累計期間 当第3四半期累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
売上高 172,984 188,051
売上原価 154,733 182,344
売上総利益 18,250 5,707
販売費及び一般管理費 153,482 157,803
営業損失(△) △135,232 △152,096
営業外収益
受取利息 0 3
受取賃貸料 126 297
その他 174 95
営業外収益合計 301 395
営業外費用
為替差損 215 111
営業外費用合計 215 111
経常損失(△) △135,145 △151,812
特別利益
固定資産売却益 13 515
特別利益合計 13 515
特別損失
特別退職金 1,287 ―
その他 0 ―
特別損失合計 1,287 ―
税引前四半期純損失(△) △136,420 △151,296
法人税、住民税及び事業税 217 217
法人税等合計 217 217
四半期純損失(△) △136,637 △151,513
―5―
(株)DNA チップ研究所(2397)2020 年 3 月期 第 3 四半期決算短信
(3)四半期財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
3.その他
継続企業の前提に関する重要事象等
当社は、将来にわたって事業活動を継続するとの前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況といたし
まして、2006年3月期より、継続的な営業損失の発生及び営業キャッシュ・フローのマイナスを計上しております。
また、当第3四半期累計期間におきましても、営業損失152百万円、経常損失151百万円、四半期純損失151百万
円を計上しておりますが、これを改善するために次のような取り組みにより、当事業年度は380百万円の売上確保
をめざしております。
① 研究受託事業
・提案型研究受託の営業強化
・大型案件の受注の確保
・外部との連携強化
・新サービスメニュー開発によるメニューの差別化
② 診断事業
・「EGFRリキッド」に続く次世代シークエンサーを使用した肺がんパネル検査の開発
―6―