2397 DNAチップ研 2019-05-22 16:00:00
2019年3月期決算説明会 [pdf]

2019年3月期決算説明会




        2019年5月

株式会社DNAチップ研究所
   DNA Chip Research Inc.
  http://www.dna-chip.co.jp
Contents                                    株式会社DNAチップ研究所


Ⅰ. 決算概要及び2020年3月期計画       Ⅱ-3.診断事業~研究開発領域~
Ⅰ-1.業績推移                  Ⅱ-4.EGFR-NGS チェック
Ⅰ-2.決算サマリー                  ①血中遊離DNAを用いた体細胞変異検出
Ⅰ-3.基本方針レビューと実績
                            ②EGFR-TKIに対するEGFR変異の効果
Ⅰ-4.研究受託事業 業績推移             ③肺生検の難しさ
Ⅰ-5.診断事業 業績推移               ④肺がんにおけるリキッドバイオプシーの有用性
Ⅰ-6.2019年3月期実績と2020年3月期
                            ⑤EGFR-NGSチェックサービス
                 業績予想
                          Ⅱ-5.肺がんにおける遺伝子検査
Ⅰ-7.基本方針
                          Ⅱ-6.診断メニュ開発スケジュール
                          Ⅱ-7.2018年度 特許・論文発表状況
Ⅱ.今後の研究開発について             Ⅱ-8.Precision Medicine
Ⅱ-1.DNAチップ研究所の特徴
Ⅱ-2.研究受託事業
 ①DNAチップ研究所の解析サービスの特徴
 ②解析サービス一覧
             株式会社DNAチップ研究所




Ⅰ.決算概要及び2020年3月期計画
 Ⅰ-1.業績推移                                        株式会社DNAチップ研究所



  400            全社売上高         362.8                360.8
         324.6
(百万円)             13.7 (診断)             44.4                  45.7
  300
                 (研究受託)
  200             311.0                318.5                315.0

  100


    0


△ 100     営業利益
                                                             △ 99.5
                                       △ 125.0
                 △ 152.6
△ 200
        2017年                 2018年               2019年
         3月期                   3月期                 3月期
Ⅰ-2.決算サマリー                                  株式会社DNAチップ研究所

                 2018年                2019年3月期             前年比
                 3月期         (予想値)      (実推)       比
  売上高(百万円)          362.8      410.0      360.8        -    99%
 営業利益(百万円)         △125.0      △96.0      △99.5        -     -
 経常利益(百万円)         △126.6      △96.0     △103.3        -     -
当期純利益(百万円)(注1)     △127.6      △98.0     △104.8        -     -


  研究費(百万円)           55.8         -         54.5       -    98%
  総資産(百万円)          394.4         -       864.7        -   219%
  純資産(百万円)          295.1         -       769.1        -   260%
発行済株式の総数(株)      4,237,700        -    5,089,700       -
1株あたり純資産額(円)        53.69         -       148.36           276%
1株あたり当期純利益(円)      △30.11     △23.13     △23.42              -
  営業利益率(%)          △34.5         -       △27.6              -
 自己資本比率(%)           57.7         -         87.3           151%
Ⅰ-3.基本方針レビューと実績
1.研究受託事業の黒字化、成長



2.中期的に診断事業の立ち上げによる企業としての黒字化と成長
  2.1 ステップとして2019年度はEGFR-NGS事業立ち上げの加速
  2.2 診断のテーマである、肺がんパネル、うつ病マーカーの探索、
      リウマチなどを売上につなげる
  2.3 開発テーマを進捗させる



3.構造改革
  3.1 不採算サービスの撤退
  3.2 オペレーションコストの削減
                        Ⅰ-4.研究受託事業 業績推移
 350
 (百万円) 311.9       売上高               318.5                    315.1
                                               19.8                   21.6
 300
                86.6     (国プロ)

 250
                                             146.4                    160.3
                 (DNAチップ解析)
 200

                155.6
 150

                (次世代シーケン                      152.3
 100            ス解析等)                                                 133.2

  50            68.8
                           営業利益
                                                      12.9                    24.4
   0
                        △ 22.7
△ 50

       2017年3                     2018年3                     2019年3
        月期                          月期                         月期

  次世代シーケンス解析は前年度を下回ったが、DNAチップ解析が前年度を上回り研
   究受託事業全体では昨年とほぼ同等の売上となった。昨年に続き研究受託事業での
   黒字を継続した。
                         Ⅰ-5.診断事業 業績推移

(百万円)
   50
                13.7                     44.4                     45.8
売上高
    0




△ 50




△ 100

営業利益
                                                △ 137.9             △ 123.6
△ 150                  △ 129.9


△ 200


        2017年                    2018年                    2019年
         3月期                      3月期                      3月期

 売上は、ほぼ昨年同様、営業利益では赤字を縮小
                                          株式会社DNAチップ研究所


        Ⅰ-6.2019年3月期実績と2020年3月期業績予想
    百万円
  400

             売上高
             360.8                     380.0
  300




  200




  100

              営業利益        当期利益

    0




△ 100
                 △ 99.5    △ 104.9
                                          △ 160.0   △ 162.0
△ 200



          2019年3月期実績                 2020年3月期予想
                        株式会社DNAチップ研究所




        Ⅰ-7.基本方針

 肺がんコンパニオン診断サービスの立ち上げ
 中長期でのリウマチ薬効予測、うつ病診断開発加速と上市




 研究受託事業の持続的成長、収益化
 次世代シーケンス解析ビジネスの拡大
Ⅱ.今後の研究開発について




   www.dna-chip.co.jp   11
                          株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-1.DNAチップ研究所の特徴

◆核酸(ゲノムDNA, RNA)の測定技術・生物学的
な測定意義について豊富な知識と経験をもつ
◆臨床医師との豊富な共同研究実績がある
◆自社における独自の研究開発を行う
  核酸(ゲノムDNA, RNA)を中心とするバイオマーカー研究


     創造的革新で健康長寿社会へ貢献
    病気の診断や薬剤の効果予測
未病社会のための健康モニタリングサービスを提供
                                     12
                                           株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-2-①. 研究受託事業
  ~DNAチップ研究所の解析サービスの特徴~
1. 多様化するサンプルに対応したDNA/RNA抽出実績とサンプルクオ
   リティの提案(微量、FFPE等各種特殊サンプルの提案)
2. 安心の国内品質(Agilent社CSP認定機関:マイクロアレイ・次世代
   シークエンス等)
3. 設立以来蓄積した各種マイクロアレイ実験解析ノウハウ
4. 顧客ごとの目的に合わせた次世代シークエンス実験系の提案と、
   バイオインフォマティクス解析のサポート
5. DNA/RNAに関する顧客ニーズに合わせた受託解析メニュー(マイク
   ロアレイ、次世代シークエンス、デジタルPCR等)の展開
6. 自社の研究開発実績をもとにした、提案型受託解析
※保有資格:プライバシーマーク認定(第10920006)、衛生検査所登録(27 港み生医第940 号)、
      第二種医療機器製造販売業(13B2X10327)、体外診断用医薬品製造販売業(13E1X00010)
      第一種医療機器製造販売業(13B1X10266)
                                                                  株式会社DNAチップ研究所


Ⅱ-2-②. 研究受託事業~解析サービス一覧~
           特徴    カスタム化       RNAアプリケーション          DNAアプリケーション          導入マシン

                                             CGH・CNV、SNP
                          mRNA・lncRNA
マイクロアレイ   網羅性    比較的容易                       C3チェック(間葉系幹細           Agilent
                          miRNA
                                             胞品質評価)
                                             エクソーム(SNP/InDel)
                                             de novo 配列決定           Illumina(Novaseq※、
                                             16S rRNA(細菌叢解析)        Hiseq※、Nextseq、
  NGS                     mRNA・lncRNA
          網羅性                                アンプリコン解析               Miseq)
  次世代            比較的容易    miRNA、smallRNA全般
          高感度                                メチレーション                Thermo Fisher
シークエンス                    融合遺伝子
                                             ChIP産物、CancerPanel     (ionPGM、ion S5)
                                             変異頻度の解析(cfDNA、         ※国内外他社と連携
                                             CTC)
                                                                    Thermo Fisher
          汎用性                                SNP                    (ABI7500)
 定量PCR           容易       RNA全般の発現解析
          実績                                 CNV                    Roche
                                                                    (LightCycler 480)
                                                                    Thermo Fisher
          高感度             RNA全般の発現解析         SNP                    (QuantStudio 3Dデ
デジタルPCR          容易
          絶対定量            (絶対定量)             変異頻度の解析                ジタルPCRシステム)
                                                                    BioRad(QX200)
                          血液(血清・血漿)          血液(血清・血漿)
 核酸抽出       -         -   組織(FFPE)、細胞、       組織(FFPE)、細胞、                     -
                          各種微量サンプル           各種微量サンプル
                          マイクロアレイ、次世代シークエンスデータの各種解析
 データ解析      -         -
                          論文用の作図、公共データベース(GEO)登録代行等
                                                                     株式会社DNAチップ研究所

 Ⅱ-3.診断事業~研究開発領域~
                                            関節リウマチ患者の血液データ:900例以上(遺伝子発現データと臨床情報)
    次世代シークエンスを用いて、EGFR遺伝子の                  ※薬剤効果予測(投与前後データ)、病態マーカー研究
    T790M, L858R, L861Q, 19番エクソン中の欠失
    を測定

                                        ステージⅡの転移予測
                                        ※腫瘍由来データ:約200例     関節リウマ
                                                           チ薬剤効果               健常人データ:200例
                 血漿浮遊                                        予測                以上(遺伝子発現
                 DNAの                                                  加齢      データと臨床情報)

                体細胞変異                            大腸癌                  (免疫年
                 の検出                                                   齢)




                                                            RNA             アルツハ
                                             疲労
                  DNA                                      チェック             イマー病
                 チェック
 NOIR-SSに                       再生医療支援
 よるcfDNA                        aCGHによる
 の希少変異                          ES, iPS細胞
   解析                           の品質評価             肥満                  うつ病
                                                            神経
独自技術のがんパネル解析
(肺がんパネル、膵がんパネル)                                             膠腫       うつ病マーカー探索
                                                                     ※精神疾患患者データ:100例以上
                                                                               株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-4-①. EGFR-NGS チェック
           血中遊離DNAを用いた体細胞変異検出

                           がん細胞                    EGF receptor            EGF, TGF-alpha, etc.

   C   C   C   C       C   C   C     C   C    C

   血管                              Circulating                    P       P リン酸化
                                   cell-free DNA

                                                     EGFR-TKI            シグナル伝達
   C   C   C   C   C   C   C   C     C   C    C
                                                     薬剤

                                                     •   Cell proliferation
  がん細胞の中の遺伝子変異の有無を、                                  •   Inhibition of apoptosis
  血中のcell-free DNA を次世代シークエ                          •   Migration, Adhesion, Invasion
                                                     •   Angiogenesis
  ンサーで解析することにより検出する
  → 侵襲的なバイオプシの必要がない




                                                                                                  16
        ※本サービスは、大阪国際がんセンターとの共同研究の成果に基づいています。
                                                                              株式会社DNAチップ研究所
EGFR-NGS チェック
Ⅱ-4-②.EGFR-TKIに対するEGFR変異の効果


                            100                                             Mutant N=23
                                                                            Wild type N=22
      Survival percentage




                            80
                                                                           Logrank p<0.0001
                            60

                            40

                            20

                             0
                                  0        1        2        3
                                           Overall survival
                                  (Years after Gefitinib treatment)
                                                                      (大阪国際がんセンター)
                                                                                              17
                          株式会社DNAチップ研究所
EGFR-NGS チェック
Ⅱ-4-③. 肺生検の難しさ




                    CTガイド下生検
                (欧米では開胸手術で生検を行うことも多い)

                 肺癌は他臓器より生検が難しい
                 転移再発例や頻回検査は不可能な
                 ケースが多い
      気管支鏡
                                     18
                        株式会社DNAチップ研究所
EGFR-NGS チェック
Ⅱ-4-④.肺がんにおけるリキッドバイオプシーの有用性

 • 低侵襲
 • 変異型に対する薬剤が存在
 • モニタリング機能
   –病勢モニタリング
   –耐性変異
   –薬剤効果
                  Sci Rep. 2016
                                   19
                           株式会社DNAチップ研究所
EGFR-NGS チェック
Ⅱ-4-⑤.EGFR-NGSチェックサービス




                                      20
           薬事申請へ向けた活動に注力
                                     株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-5.肺がんにおける遺伝子検査

 ・肺がん患者は日本国内でだけで約13万人。そのうちこの検査が対象となる患者が~74%(非小
 細胞肺がん)。遺伝子検査により薬剤を選択を行う。
 ・現在、EGFR遺伝子検査を中心に、年間5万件の遺伝子検査が行われている。
  (遺伝子検査と薬剤の関係は以下のとおり)


                       ゲフィチニブ・エルロチニブ・ア
             EGFR       ファチニブ・オシメルチニブ

   非         ALK      クリゾチニブ・セリチニブ・アレク
   小                     チニブ・ロルラチニブ
   細
   胞         ROS1           クリゾチニブ
   肺
   が
   ん         BRAF      タブラフェニブ+トラメチニブ


             PD-L1        ペムブロリズマブ
                                                    株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-6.診断メニュ開発スケジュール
 2018               2019         2020        2021          2022




         EGFR-NGS           薬事                      保険
                            申請
                                        承認
           チェック                                     適用




           肺がん                               薬事
                              研究開発                        承認
           パネル                               申請




                            うつ病チェック          アルツハイマー病
        リウマチェック            (ストレスチェック)          チェック


                            研究開発                                  22
                                                            株式会社DNAチップ研究所


Ⅱ-7.2018年度 特許・論文発表状況
特許取得
ⅰ.関節リウマチ患者に対する抗IL-6受容体抗体治療の有効性予測方法
   2018年6月登録 国立大学法人千葉大学、公益財団法人かずさDNA研究所と共同取得

特許出願
ⅰ.腫瘍細胞で生じた突然変異を高精度に識別する方法
  2018年7月 PCT出願 地方独立行政法人 大阪府立病院機構と共同出願

論文発表
ⅰ.FGF23 modulates the effects of erythropoietin on gene expression in
renal epithelial cells. Int J Nephrol Renovasc Dis. 2018 Apr 4;11:125-136.
 2018年4月 和歌山県立医科大学と共同発表
ⅱ.Integrated profiling of phenotype and blood transcriptome for stress
vulnerability and depression. J Psychiatr Res. 2018 Sep;104:202-210.
 2018年9月 国立精神・神経医療研究センターと共同発表
ⅲ.Combined surgery and chondrocyte cell sheet transplantation improves
clinical andstructural outcomes in knee osteoarthritis. npj Regenerative
Medicine 2019 Feb 21;4:4.
 2019年2月 東海大学、東京女子医科大学、防衛医科大学校と共同発表                                          23
                                  株式会社DNAチップ研究所

Ⅱ-8.Precision Medicine


        y = f (x)
     Phenotype    Informatics Biomarker
                              (Omics)
   罹患リスク                  予後予測   治療薬・治
    評価
           早期診断    診断    悪性度診断   療法選択



     予防医療マーカー              個別化医療マーカー


健康                                     病気
                                             24
ご清聴ありがとうございました




    www.dna-chip.co.jp   25