2388 J-ウェッジHD 2020-12-15 15:45:00
令和2年9月期決算短信の遅延理由及び今後の決算開示に関するお知らせ [pdf]

                                                                    令和2年 12 月 15 日
 各      位
                                               会社名     株式会社ウェッジホールディングス
                                               代表者名      代表取締役社長兼 CEO      此下    竜矢
                                               (コード 2388     東証JASDAQ市場)
                                               問合せ先      開示担当              小竹    康博
                                                (TEL   03 - 6225 - 2207)


       令和2年9月期決算短信の遅延理由及び今後の決算開示に関するお知らせ

 当社は、令和2年9月期決算短信を令和2年 12 月 15 日に開示いたしましたが、当該開示が決算期末後 50
日を超えたことについての理由及び今後の決算開示について下記のとおりお知らせいたします。

                                        記


1. 決算短信の開示が期末後 50 日を超えた理由
     当社は、令和2年 11 月 16 日付当社適時開示「「令和2年9月期決算発表の延期」に関するお知らせ」に
てご報告させていただきましたとおり、当社連結子会社でタイ証券取引所上場の Group Lease PCL(以下、
GL)の子会社 Group Lease Holdings PTE.LTD.(以下、GLH)において、
                                                 2020 年 10 月 6 日に、JTrust AsiaPte.Ltd.
を原告とするシンガポール共和国での損害賠償請求訴訟の判決が下され、GLH ほか被告 6 名に対し、約7
千万 US ドル及び約 13 万シンガポールドル(日本円で約 74 億円)の支払いを命じられました。当該控訴審
判決で確定となった債務等につきましては、その内容を評価し、当社グループ連結決算に組み込むことと
なりますが、GLH の決算を一次的に取り込む GL において、 の会計監査人である KPMG Phoomchai Audit Ltd
                               GL
(以下、KPMG)から、当該控訴審判決を評価し、監査レビュー業務について、本来の決算の開示期限であ
る 2020 年 11 月 16 日までに終了できない旨の連絡があったと GL から報告を受けておりました。当社とい
たしましては、この事態に対応する方法について、当社の会計監査人である監査法人アリアとも協議を進
めましたが、GL の連結財務情報は、当社の令和2年9月期の連結会計年度に係る連結財務諸表の数値の大
半を占める重要な構成単位であり、連結財務諸表に与える影響は、重要かつ広範であるため、KPMG が実施
する GL の監査レビュー業務の終了を待つ以外に代替手段がない状況となっておりました。その後、GL は、
KPMG の監査レビュー業務が可能な限り早く終了できるよう KPMG から請求のあった関連資料等の提供を進め
てまいりましたが、本日(令和2年 12 月 15 日)時点で、KPMG の検討は継続しており、KPMG による GL グ
ループの監査レビュー業務は終了しておりません。
     このような状況を踏まえ、当社は監査法人アリアと更にその対応につき協議を進め、本日(令和2年 12
月 15 日)までに GL から入手した数値・情報を精査した上で、公正妥当と考えられる手法で当社連結財務
諸表に取り込みをし、当社として公表可能な決算数値として確信するに至ったため、令和2年9月期決算
短信〔日本基準〕
       (連結)を、本日(令和2年 12 月 15 日)公表することといたしました。
     なお、当該控訴審判決に関する評価につきましては、タイの訴訟での最新(2020 年9月 29 日)の控訴
審判決と、当該シンガポールの控訴審判決では相反する事実認定がなされるという事態が生じていること
や、タイ法務省特別捜査局による調査が継続中で結論が出ていない状況にあり、当社といたしましても、
訂正根拠となる事実関係や証憑等を確認できない状態が継続しております。また、当該控訴審判決に係る
GLH のローン取引(以下、
             「当該ローン取引」)につきましては、タイ証券取引委員会の指摘がなされた 2017



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年9月期の決算において、関連する当該ローン取引全額に対し貸倒引当金を計上し、利息の収益計上も行
わない会計処理を実施していることから、その後の業績等への影響はなくなっている状況にあり、本件に
係る当社監査人である監査法人アリアの監査意見は、従前より監査範囲の制約として限定事項とされてお
ります。これらの点を総合的に勘案した結果、当社といたしましては、現時点において過年度の連結財務
諸表の訂正は行わず、これまでの会計処理を継続することといたしました。今後もタイ法務省特別捜査局
の調査等において新たな事実が判明した場合には、その内容に応じて適切に対応していく所存です。
  以上のとおり、当該結論を導くまでに GL の監査レビュー業務の進捗を確認し、また、GL の監査レビュ
ー業務が終了しない状態で当社の連結財務諸表を確定することに時間を要したため、令和2年9月期決算
短信〔日本基準〕
       (連結)の開示が期末後 50 日を超えることとなりました。


2. 今後の決算開示について
  当社は、今回の決算開示が遅延したことを厳粛に受け止め、決算発表の内容を 45 日以内に開示できるよ
う最善を尽くしてまいります。
  なお、現時点におきましても上記問題は収束していないことから、当社は、事態の収拾に最善を努める
とともに、適切な開示を行えるよう全力で取り組んでまいります。
  株主及び取引先をはじめ関係者の皆様には、多大なご迷惑とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び
いたします。


                                               以   上




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