2020年3月期
決算説明資料
発想・挑戦・実行で
時代に選ばれる企業へ
目次
1 2020年3月期 決算概要
2 2021年3月期の通期見通し
3 今後の展望
4 会社概要
1 2020年3月期 決算概要
1 2020年3月期の事業環境
● 雇用・所得環境の改善を背景に国内経済の緩やかな回復基調の景況感が見られるが、米
中貿易摩擦の長期化や国内での相次ぐ自然災害、消費税増税などの影響に加え、年度末
には新型コロナウイルスの世界的感染拡大で東京オリンピック・パラリンピックの延期
が決まるなど、国内外の経済活動や金融市場に多大な影響が及ぶ不透明な状況。
● 道路建設業界は、民間設備投資が増加しているものの、受注競争の激化や労務需給、原
材料価格等の動向に注意を要するなど、経営環境は引き続き厳しい状況の中で推移。
2020年3月期の主な取り組み事項
1 受注機会増大のためのグループ全体の総合力強化の取組み。
2 利益拡大のためのコスト抑制の取組み。
3 独占禁止法関連損失引当金戻入益の計上。
4 普通配当（前期と同額の120円）に加えて特別配当の実施（20円）。
5 中期経営計画（2017-2021年度）における各種施策の推進。
6 コーポレートガバナンスの適切な実践とコンプライアンス経営の強化。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 3
1 決算概要（連結・単体）
（単位：百万円）
連結 2019年3月期 2020年3月期 対前年増減 増減率
売上高 103,676 109,123 5,447 5.3%
売上総利益 10,778 12,244 1,466 13.6%
販売費及び一般管理費 7,125 7,491 366 5.1%
営業利益 3,653 4,753 1,100 30.1%
経常利益 3,728 4,869 1,141 30.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 ▲231 4,116 4,347 －
単体 2019年3月期 2020年3月期 対前年増減 増減率
売上高 74,521 79,183 4,662 6.3%
売上総利益 6,391 － － －
販売費及び一般管理費 4,802 － － －
営業利益 1,588 2,398 810 51.0%
経常利益 1,698 2,535 837 49.3%
当期純利益 ▲1,354 2,777 4,131 －
● 連結売上高は前期比5.3％増の109,123百万円。国土交通省（侍浜地区舗装工事）や西日
本高速道路 （株）（高松自動車道 鳴門舗装工事）等の完成工事高が前期比6.5％増の
72,520百万円となったことが要因。
● 売上原価、販管費の抑制が寄与し各利益は売上高以上に伸長。また、当期純損益は独占
禁止法関連の解消で特別利益を計上し黒字転換。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 4
1 セグメント別売上高・損益実績（連結）
（単位：百万円）
売上高 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 対前年増減 増減率
建設事業 63,741 68,064 72,520 4,456 6.5%
製造販売・環境事業等 34,477 35,611 36,602 991 2.8％
売上高合計 98,218 103,676 109,123 5,447 5.3％
営業利益 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 対前年増減 増減率
建設事業 2,482 2,599 3,367 768 29.5％
製造販売・環境事業等 3,575 2,841 3,454 613 21.6％
営業利益合計 6,058 5,441 6,821 1,380 25.4％
売上高 ■ 建設事業 ■ 製造販売・環境事業等 営業利益率 － －建設事業
● － － 製造販売・環境事業等
●
（単位：百万円） （単位：％）
120,000 12
90,000 9
60,000 6
30,000 3
0 0
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
● 建設事業は、売上高が前年比6.5％増、営業利益は前年比29.5％増と増収大幅増益。
● 製造販売・環境事業等は、売上高が前年比2.8％増、営業利益は前年比21.6％増と増収大
幅増益。
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1 販管費 営業利益 経常利益 当期純利益
・ ・ ・ （連結）
（単位：百万円）
2020年3月期
対前年増減 増減率
金 額 構成比率
売上高 109,123 100.0% 5,447 5.3%
売上総利益 12,244 11.2% 1,466 13.6%
販売費及び一般管理費 7,491 6.9% 366 5.1%
営業利益 4,753 4.4% 1,100 30.1%
営業外収益 265 0.2% 7 2.7%
営業外費用 148 0.1% ▲35 ▲19.1%
経常利益 4,869 4.5% 1,141 30.6%
特別利益 1,129 1.0% 1,103 4,242.3%
特別損失 94 0.1% ▲2,484 ▲96.4%
税金等調整前当期純利益 5,904 5.4% 4,729 402.5%
法人税等 1,651 1.5% 390 30.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 4,116 3.8% 4,347 －
● 売上高の前期比の伸びに比べて各利益の伸びが大きい結果となった。
● 売上原価および販管費を抑制し、それぞれコストアップを回避。
● 特別利益を独禁法違反関連の引当金と課徴金納付命令額の差額として計上。
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1 当期純利益の増減要因分析（連結）
利益増加 5,104 利益減少 757
（単位：百万円）
独禁法関連
損失引当金戻入額
1,085 2,484 9 ▲366
特 ▲390
受取配当金増 別 特 当非
利 4,116
営 営 別 期支 販
売 益 損 純配
上 業 業 の 管
外 外 失 利株 費 税
総 増 の 益主 金
利 収 費 加 の
益 用 減 のに 増 等
益 1,103 少 減帰 の
の の の 加
増 減 少属 増
・完工高増 増 す 加
・利益率改善 加 加 少
る
1,466 7 35
独禁法関連損失引当金繰入額
金融手数料の 前期 2,475
減少 当期 －
▲231
2019年3月期 2020年3月期
当期純損失 当期純利益
● 建設事業利益、建設材料等の製造販売・環境事業等利益がともに増加したことに加え、
特別利益の増加、特別損失の減少により、当期純利益は大幅な増益となった。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 7
1 連結財政状態・連結キャッシュフロー
連結財政状態 （単位：百万円） ■有利子負債 ■純資産 － －自己資本比率
●
（単位：百万円） （単位：％）
2018年 2019年 2020年 60,000 60
対前年増減
3月期 3月期 3月期
55,000
資産合計 89,426 89,813 84,027 ▲5,786 50.4
負債合計 49,051 49,275 40,543 ▲8,732 50,000 50
有利子負債 9,093 7,909 5,776 ▲2,133 44.0 43.9
45,000 43,483
（短期借入金） 4,361 3,303 2,464 ▲839 40,537
40,375
（長期借入金） 4,480 4,450 3,252 ▲1,198 40,000 40
（社 債） 252 156 60 ▲96 35,000
純資産 40,375 40,537 43,483 2,946
30,000 30
自己資本比率 44.0％ 43.9% 50.4% －
連結キャッシュフロー （単位：百万円）
25,000
2018年 2019年 2020年 20,000 20
3月期 3月期 3月期
15,000
営業活動によるCF 10,959 3,262 ▲3,734
投資活動によるCF ▲779 ▲3,250 ▲1,752 10,000 10
財務活動によるCF ▲910 ▲1,890 ▲2,878 5,000
現金及び現金同等物の増減額 9,270 ▲1,878 ▲8,365
0 0
現金及び現金同等物の期末残高 22,298 20,419 12,053 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期
● 総資産は現金預金と投資有価証券が前年比で減少し、前期比5,786百万円の減。
● 負債は長短借入金が前年比減少し、前年比8,732百万円の減。純資産は利益剰余金が前
年比で増加し、前期比2,946百万円の増。これにより自己資本比率は50％を超える。
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2 2021年3月期の通期見通し
2 受注高・売上高・繰越高（連結）
（単位：百万円）
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
受注高の推移 金 額 金 額 金 額 構成比率
対前年増減 増減率
建設事業 69,982 76,318 71,990 66.3% ▲4,328 ▲5.7%
舗装工事 55,179 57,569 56,627 52.1% ▲942 ▲1.6%
土木工事 14,803 18,749 15,363 14.1% ▲3,386 ▲18.1%
製造販売、環境事業等 34,477 35,611 36,602 33.7% 991 2.8%
受注高合計 104,460 111,930 108,593 100.0% ▲3,337 ▲3.0%
（単位：百万円）
受注高 売上高の推移 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
■舗装工事 ■土木工事 ■製造販売、環境事業等 建設事業 63,741 68,064 72,520
（単位：百万円）
舗装工事 50,285 53,527 54,872
120,000 111,930
104,460 108,593 土木工事 13,456 14,536 17,648
製造販売、環境事業等 34,477 35,611 36,602
90,000 合計 98,218 103,676 109,123
57,569 56,627
55,179
（単位：百万円）
60,000 繰越高の推移 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
14,803 18,749 15,363 建設事業 28,102 36,356 35,826
30,000 舗装工事 23,436 27,477 29,233
35,611 36,602 土木工事 4,665 8,878 6,593
34,477
合計 28,102 36,356 35,826
0
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
● 合計では前年比3.0％減の108,593百万円。
● 建設事業の前年比5.7％減が響く。特に土木工事の前年比18.1％減収が影響。
● 一方で製造販売、環境事業等は、前年比2.8％増となった。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 10
2 受注工事高の受注方法別比率
受注工事高の受注方法別比率 特命 競争
2018年3月期 63.6% 36.4%
舗装工事 2019年3月期 67.2% 32.8%
2020年3月期 64.8％ 35.2％
2018年3月期 80.3% 19.7%
土木工事 2019年3月期 79.8% 20.2%
2020年3月期 75.1％ 24.9％
2018年3月期 67.1% 32.9%
計 2019年3月期 70.3% 29.7%
2020年3月期 67.0％ 33.0％
受注工事高の受注方法別比率
（単位：%） ■特命 ■競争
100
90
80.3 79.8
80 75.1
67.2 70.3
70 64.8 67.1 67.0
63.6
60
50
40 36.4 35.2 33.0
32.8 32.9 29.7
30 24.9
19.7 20.2
20
10
0
2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
舗装工事 土木工事 計
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2 完成工事高
（単位：百万円）
完成工事高 官公庁 民間 計
2018年3月期 17,866 32,418 50,285
舗装工事 2019年3月期 18,354 35,173 53,527
2020年3月期 17,097 37,774 54,872
2018年3月期 2,332 11,123 13,456
土木工事 2019年3月期 3,448 11,087 14,536
2020年3月期 3,424 14,223 17,648
2018年3月期 20,198 43,542 63,741
計 2019年3月期 21,802 46,261 68,064
2020年3月期 20,522 51,998 72,520
完成工事高
（単位：百万円）■官公庁 ■民間 － －計
●
80,000 72,520
68,064
70,000 63,741
60,000 53,527 54,872
50,285 51,998
50,000 43,542 46,261
40,000 35,173 37,774
32,418
30,000 14,536 17,648
13,456
20,000 11,087 14,223
11,123
10,000
0
2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
舗装工事 土木工事 計
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2 主な完成工事
前連結会計年度 請負金額1億円以上の主なもの
発注者 工事名 工事場所
国土交通省 中部横断自動車道舗装11工事 長野県
国土交通省 今泉地区道路舗装工事 岩手県
国土交通省 二十一浜地区舗装工事 宮城県
国土交通省 平成29年度 福岡空港滑走路増設誘導路新設外改良工事 福岡県
西日本高速道路（株） 九州自動車道 嘉島JCT-松橋IC間舗装震災復旧工事 熊本県
関西エアポート（株） 大阪国際空港アクセス道路改良工事 大阪府
首都高速道路（株） （高負）YK41工区他高架下舗装他工事 神奈川県
当連結会計年度 請負金額1億円以上の主なもの
発注者 工事名 工事場所
国土交通省 侍浜地区舗装工事 岩手県
最高裁判所 東京高地裁中目黒分室（仮称）庁舎既存建物解体２期工事 東京都
西日本高速道路（株） 高松自動車道 鳴門舗装工事 徳島県
徳島市役所 徳島市陸上競技場フィールド・トラック改修工事 徳島県
国立大学法人東北大学 東北大学（青葉山１）屋外環境設備（運動場等）工事 宮城県
（仮称）JFAナショナルフットボールセンター建設計画（人工芝C,Dピッチ.
（公財）日本サッカー協会 千葉県
照明A,Cピッチ）
学校法人駒澤大学 駒澤大学祖師谷寮・野球場再整備事業 第４期工事 東京都
中部横断自動車道 大阪国際空港 高松自動車道 鳴門舗装工事 侍浜地区舗装工事
アクセス道路改良工事
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2 手持工事高
（単位：百万円）
手持工事高 官公庁 民間 計
2018年3月期 14,704 8,731 23,436
舗装工事 2019年3月期 15,214 12,263 27,477
2020年3月期 18,069 11,164 29,233
2018年3月期 654 4,011 4,665
土木工事 2019年3月期 992 7,885 8,878
2020年3月期 1,389 5,204 6,593
2018年3月期 15,359 12,742 28,102
計 2019年3月期 16,207 20,149 36,356
2020年3月期 19,458 16,368 35,826
手持工事高
（単位：百万円）■官公庁 ■民間 － －計
●
40,000 36,356 35,826
29,233
27,477 28,102
30,000
23,436
20,149
20,000 18,069 16,368
14,704 15,214 12,742
8,878
4,665 7,885 6,593
10,000 5,204
4,011
992 1,389
654
0
2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
舗装工事 土木工事 計
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2 主な手持工事
請負金額1億円以上の主なもの
発注者 工事名 工事場所
国土交通省 小子内地区舗装工事 岩手県
国土交通省 大芦地区舗装工事 岩手県
国土交通省 田向地区舗装工事 福島県
西日本高速道路（株） 中国横断自動車道 たつの舗装工事 兵庫県
西日本高速道路（株） 大阪高速道路事務所管内舗装補修工事 大阪府
港区三田四丁目11番地先から同区高輪二丁目18番地先
東京都 東京都
間外２か所配水小管布設替工事
関西エアポート神戸（株） 神戸空港滑走路改修工事 兵庫県
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2 製造販売事業における生産販売実績
（単位：千t、千㎡（砕石）） （単位：百万円）
製造販売事業における 製造販売事業における
生産販売実績 製品生産 製品販売 販売実績 製品販売実績 （売上高）
2018年3月期 112 113 2018年3月期 9,520
乳剤 2019年3月期 111 110 乳剤 2019年3月期 9,758
2020年3月期 106 105 2020年3月期 9,452
2018年3月期 1,376 1,304 2018年3月期 10,929
合材 2019年3月期 1,326 1,242 合材 2019年3月期 11,983
2020年3月期 1,264 1,201 2020年3月期 11,267
2018年3月期 300 377 2018年3月期 657
砕石 2019年3月期 322 367 砕石 2019年3月期 705
2020年3月期 313 372 2020年3月期 682
2018年3月期 13,369
商品 2019年3月期 13,164
製造販売事業における生産販売実績 2020年3月期 15,200
■製品生産 ■製品販売 34,477
（単位：千t、千㎡（砕石））
2018年3月期
1,500
1,376
1,326 売上高計 2019年3月期 35,611
1,264
2020年3月期 36,602
1,000 製品販売実績（売上高）
（単位：百万円）
16,000 15,200
13,369
11,983 13,164
12,000 9,758 10,929 11,267
500 9,520 9,452
377 367 372
300 322 313 8,000
112 111 106
113 110 105 4,000
657 705 682
0 0
2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
乳剤 合材 砕石 乳剤 合材 砕石 商品
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 16
2 2021年3月期業績予想（連結）
（単位：百万円）
2021年3月期
連結 2020年3月期
（予想）
対前年増減 増減率
売上高 109,123 105,000 ▲4,123 ▲3.8%
売上総利益 12,244 － － －
営業利益 4,753 4,500 ▲253 ▲5.3%
経常利益 4,869 4,500 ▲369 ▲7.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 4,116 3,000 ▲1,116 ▲27.1%
●連結売上高は前年比3.8％減と微減にとどまるよう努める一方で、営業利益と経常利益はコス
ト抑制を継続するものの売上高よりも前年比で高い減少率を予想。（新型コロナウイルスによ
る影響を考慮）
●新型コロナウイルスの世界的大流行による国内経済の下押しリスク懸念や、道路建設業界にお
ける企業間の熾烈な受注競争、原材料価格や人件費の上昇に伴うコストの増加等が懸念される。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 17
2 2021年3月期 TOPICS
1 自己株式の取得（総額7億円、上限20万株）の実施（2020年5月）
資本効率の向上および柔軟な資本政策の遂行により、株主への一層の利益還元を図
る。
2 役員報酬制度の見直し（2020年6月開催予定の株主総会に付議）
譲渡制限付株式報酬制度の導入による企業価値向上と連動した報酬制度への移行。
3 増配予定（2021年3月期）
普通配当（前期と同額の120円）に加えて、創立90周年記念配当（30円）を実施予定。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 18
3 今後の展望
3 中期経営5カ年計画（2017-2021年度）
中期経営5カ年計画（2017年4月～2022年3月）概要
ＣＳＲ経営の実践（目指す姿）
● 東亜道路グループは長年培った技術力を背景に、独自性を発揮し、社会のニーズに応え安
心・安全な社会の実現に貢献するため、従業員一人ひとりが日々の業務の中で、コンプラ
イアンスを徹底し、社会の課題解決に貢献することが社会的責任と考えています。
計画期間
● 2017年4月～2022年3月（5年間）
位置付け
● 経営資源の「選択と集中」を進め、安定した収益基盤を確立する再構築期間
● 持続的な経営革新に取組み、安定企業グループを目指す
中期経営計画の目的
● 環境の変化に即応できる経営体質の構築
● 当社及びグループ企業間の経営資源の連携を強化し総合力を高める
● 実効的なコーポレートガバナンスの実現
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 20
3 中期経営5カ年計画（2017-2021年度）
中期経営5カ年計画（2017年4月～2022年3月）理念
● ５年後を想定した場合、社会・経済環境は人口減少とともに大都市圏への人口の移動が顕著となること
が想定されます。そこで社内体制を中長期的な視野に立ち経営資源配分の方向性を時代の変化に備え、
スピード感をもって対応します。
今後5年間で実施する経営資源配分の方向性
●労働環境の改善（女性活用 高齢化対策 働き方改革）
・ ・ ●工事・合材・製品・技術営業・グループ企業の販売網の
将来の就労者不足を想定し、女性技術・技能職員が活躍できる労働 共有化（営業力強化）
環境を整備し、また高齢者が活躍できる場を拡大することにより、 情報管理を共有化し、当社グループにおける営業力の強化を図り
技術の伝承を確実に行い高品質なものをつくり社会に貢献します。 ます。
●事業拠点の集約化（組織構造の簡素化） ●工事部門・合材部門・製品部門・技術部門の総合力が最
我が国の社会経済環境は都市への集中が顕著となることが予想さ 大限に生かせる総合事務所の構築（組織構造の改革）
れます。そこで、環境の変化に即応するため大都市圏の市場を中 我が国は急速な高齢化と人口減少が進み、社会経済基盤は首都圏
核とする組織構造とし、組織行動は中核事業所を中心としたエリ をはじめ大都市への集中が顕著となることが予想されます。そこ
ア化を図ります。 で、環境の変化に即応するため工事部門・合材部門・製品部門の
●営業エリアの拡大・即応できる施工体制の構築 主要３部門を統合した総合事務所を開設し、業務の集約化による
（組織行動の改革） 総合力を発揮して事業の拡大を図ります。
従来の拠点よりも広い範囲を事業エリアとし、支店（中核事業
所）を中心に、営業所、製品工場、合材工場等が一体となって、
戦略的かつ柔軟に活動できるようにします。
実効的なコーポレートガバナンスの適切な実践
● 過去において社会的信用を失った事態を反省し、東亜道路グループ全体として、すべてのステークホルダーに対し、透明性の高い経
営を行い、円滑な関係を構築しながら、効率的で健全な経営を維持することにより企業価値の向上を目指します。
コンプライアンス経営の強化
● 東亜道路グループは、すべての役員及び従業員が企業倫理・コンプライアンスを実践するうえでの基本指針である「行動規範」に基づき、
グループ全体で企業倫理の確立に向けた取り組みを推進してまいります。
● そのうえで、法令及び社会規範を遵守するとともに、多様な価値観、地域の文化・慣習を尊重し、企業が企業市民として事業活動を通じて
社会に貢献し、人々から信頼される企業を目指します。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 21
3 中期経営5カ年計画（2017-2021年度）
中期経営5カ年計画（2017年4月～2022年3月）数値目標
経営数値目標［連結］ （単位：百万円）
2018年3月期実績 2019年3月期実績 2020年3月期実績 2021年3月期目標 2022年3月期目標
建設事業売上高 63,741 68,064 72,520 75,000
製造販売売上高 34,477 35,611 36,602 45,000
総 売 上 高 98,218 103,676 109,123 105,000 120,000
営 業 利 益 4,300 3,653 4,753 4,500 7,100
親会社株主に帰属
する当期純利益 2,518 ▲231 4,116 3,000 4,600
（単位：百万円） ■総資産 ■純資産 ■有利子負債 （単位：円、％） ■自己資本比率 ■EPS（1株利益）－ －D/Ｅレシオ
● （単位：倍）
120,000 1000.00 0.3
907.00
900.00 0.24
100,581 812.28
100,000 0.21
89,426 89,813 800.00
84,027 700.00 0.2
80,000 600.00 0.14 0.14
496.68
500.00
60,000 54,803
400.00
40,375 40,537 43,483 0.1
300.00
40,000
200.00
20,000 100.00 44.0 43.9 50.4 53.7
9,093 7,909 5,776 7,636 0
0.00
0 -100.00 -45.67
2018年 2019年 2020年 2022年 2018年 2019年 2020年 2022年
3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期目標 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期目標
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 22
3 連結経営指標（設備投資、
研究開発、
減価償却、
株主還元等）
連結経営指標の推移
回次 第102期 第103期 第104期 第105期 第106期 第107期 第108期 第109期 第110期 第111期 第112期 第113期 第114期
2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
決算年月
３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月 ３月
売上高 （百万円） 107,928 105,968 104,514 91,230 103,156 105,991 118,848 113,663 96,586 99,849 98,218 103,676 109,123
経常利益又は経常損失（△） （百万円） 2,429 1,404 5,873 2,124 2,330 4,298 6,711 6,016 5,412 5,260 4,184 3,728 4,869
親会社株主に帰属する当期純利益又は
（百万円） 1,916 417 2,761 848 1,853 2,724 4,121 4,110 3,139 2,987 2,518 ▲231 4,116
親会社株主に帰属する当期純損失（△）
包括利益 （百万円） ― ― ― 975 2,272 2,950 4,270 4,605 2,932 3,400 3,096 691 3,594
純資産額 （百万円） 14,946 15,550 18,353 19,090 21,394 24,495 28,108 32,740 35,008 37,897 40,375 40,537 43,483
総資産額 （百万円） 79,437 72,966 76,534 68,945 73,551 74,291 80,097 80,156 81,193 79,998 89,426 89,813 84,027
1株当たり純資産額 （円） 306.15 318.01 372.95 386.95 426.58 474.74 544.41 634.31 676.97 7,310.64 7,769.38 7,778.06 8,348.82
1株当たり当期純利益又は当期純損失（△） （円） 39.79 8.62 56.91 17.47 38.12 54.92 81.20 81.00 61.89 589.02 496.68 ▲45.67 812.28
自己資本比率 （％） 18.6 21.1 23.7 27.2 28.6 32.4 34.5 40.1 42.3 46.3 44.0 43.9 50.4
自己資本利益率 （％） 14.0 2.8 16.5 4.6 9.3 12.1 15.9 13.7 9.4 8.4 6.6 ▲0.6 10.1
株価収益率 （倍） 2.79 14.50 3.04 11.10 6.53 6.23 5.04 4.99 6.06 5.65 8.17 ― 3.69
営業活動によるキャッシュ・フロー （百万円） ▲999 3,384 7,468 1,139 4,340 4,217 1,875 3,284 10,266 1,297 10,959 3,262 ▲3,734
投資活動によるキャッシュ・フロー （百万円） ▲547 339 ▲625 ▲919 ▲1,246 ▲1,172 ▲1,834 ▲1,294 ▲2,579 ▲1,905 ▲779 ▲3,250 ▲1,752
財務活動によるキャッシュ・フロー （百万円） ▲2,361 ▲3,501 ▲4,031 ▲1,385 ▲1,532 ▲2,008 ▲2,460 ▲1,912 ▲2,435 ▲1,031 ▲910 ▲1,890 ▲2,878
現金及び現金同等物の期末残高 （百万円） 7,324 7,546 10,324 9,159 10,720 11,757 9,338 9,415 14,667 13,027 22,298 20,419 12,053
1,502 1,495 1,477 1,475 1,443 1,405 1,397 1,433 1,466 1,515 1,532 1,553 1,558
従業員数（外、平均臨時雇用者数） （名）
（547） （513） （506） （495） （492） （519） （534） （533） （495） （456） （497） （531） （516）
（注） 売上高には、消費税等は含まれておりません。
1
2 当社は、2017年10月1日付で株式併合（10株を1株に併合）を実施いたしましたが、第111期の期首に当該株式併合が行われたと仮定して、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益を算定しております。
3「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」 企業会計基準第28号 平成30年2月16日）
（ 等を第113期の期首から適用しており、第112期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。
4 第113期の株価収益率は、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 23
3 連結経営指標（設備投資、
研究開発、
減価償却、
株主還元等）
連結経営指標の推移
■経常利益 ■当期純利益 － －自己資本比率
● － －自己資本利益率
●
（単位：％）
60
50.4
46.3 44.0 43.9
42.3 50
40.1
34.5
32.4 40
27.2 28.6
21.1 23.7 30
18.6
20
10.1
2.8 4.6 10
14.0 16.5 15.9 13.7
9.3 12.1 9.4 8.4 6.6 0
▲0.6 -10
（単位：百万円）
7,000 6,711
5,873 6,016
6,000
5,412 5,260
4,869
5,000
4,298 4,110 4,184
4,121 4,116
4,000 3,728
3,139 2,987
3,000 2,761 2,724 2,518
2,429 2,330
2,124
2,000 1,916 1,853
1,404
1,000 848
417
0
▲231
-1,000 2008年3月 2009年3月 2010年3月 2011年3月 2012年3月 2013年3月 2014年3月 2015年3月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月
第102期 第103期 第104期 第105期 第106期 第107期 第108期 第109期 第110期 第111期 第112期 第113期 第114期
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 24
4 会社概要
4 経営理念・会社概要
経営理念
これからの時代に尚一層価値のある
「真のサスティナブル企業」となるため、
お客様満足度を高め、人材・技術・企業力を磨く努力を
今後もたゆまず続けてまいります。
会社名 東亜道路工業株式会社
設立 1930年11月28日
本社所在地 東京都港区六本木七丁目3番7号
代表者名 取締役社長 森下 協一
資本金 75億84百万円（2020年3月31日現在）
売上高 1,091億23百万円（2020年３月期）（連結）
経常利益 48億69百万円（2020年３月31日現在）
従業員数 1,558名（2020年3月31日現在）（連結）
株式取引市場（証券コード） 東京証券取引所市場第一部（1882）
建設業許可 国土交通大臣（特-1）第3226号
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 26
4 主な事業所・研究所・連結子会社等
営業所等 40営業所
技術研究所 1ケ所 北海道
製品工場 24工場 ・北海道支社
合材工場 45工場
子会社 25社
東北
信越・北陸 ・東北支社
・北陸支店 ・宮城支店
本 社
中国・四国
・中四国支社 関東
・四国支店 ・関東支社
・東京支店
・横浜支店
・千葉支店
・茨城支店
東海 ・北関東支店
・中部支社 ・技術研究所
関西 ・中京支店 （茨城県つくば市） 技術研究所
九州・沖縄 ・関西支社
・九州支社
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 27
4 工事実績の紹介（スポーツ施設）
国立競技場 JFA夢フィールド 駒澤大学野球場
【写真提供：大成建設株式会社】
東北大学サッカー場 徳島市陸上競技場 東京女子体育大学テニスコート
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 28
4 製品、技術の紹介
ファスト・アス 補修でGO！
ファスト・アスは、使いやすさを追求した改質アスファ 補修でＧＯ！は、小規模の補修に適したスプレー缶入りプ
ルト乳剤系の小規模用常温硬化型路面補修材です。段差 ライムコート・タックコート剤です。既設路面にスプレー
や継目などの修正、荒れた路面のリフレッシュや見た目 を吹き付けることで、特殊アスファルトが補修材との優れ
の改善など、様々な用途に使うことができます。 た接着力を発揮します。
EGカラー TOKEパック
EGカラーは、アスファルト舗装やコンクリート舗装を簡単 ＴＯＫＥ・パックは、常温合材を片手でも扱えるサイズに
にカラー化し、新しい舗装のように若返らすことができる 袋詰めした投げ込み式の全天候型ポットホール用緊急補修
塗料です。耐久性に優れ、ハイグリップで安全な路面を提 材料です。袋内の混合物はカットバック系アスファルト混
供します。ローラバケなどを使い簡単に施工ができるため、 合物であり耐久性が高く車両走行により徐々に均されるこ
誰でも簡単に施工が出来ます。 とで、ポットホールの端部まで充填可能です。
発想・挑戦・実行で時代に選ばれる企業へ 29
本資料における予想、計画など将来に関する事項は、
現時点において⼊手可能な情報ならびに
当社が判断した前提および仮定に基づくものであり、
実際の業績は今後の事業環境の変化等、
様々な要因により異なる結果となる可能性があります。
お問い合わせ先
管理本部
TEL 03-3405-1811
FAX 03-3405-9800
URL https://www.toadoro.co.jp