9987 スズケン 2020-10-27 14:00:00
提携企業各社とのデジタル治験プラットフォームの構築に向けた取組みに関するお知らせ [pdf]

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                                                2020 年 10 月 27 日
各   位
                             会社名      株 式 会 社 ス ズ ケ ン
                             代表者名     代表取締役社長 宮田 浩美
                             (コード番号   9987 東証・名証第1部、札証)
                             問合せ先     取締役副社長執行役員
                                      コーポレート本部長 浅野 茂
                                           (TEL.052-961-2331)


        提携企業各社とのデジタル治験プラットフォームの構築に向けた
                 取組みに関するお知らせ

 当社は、治験薬向けのトレーサビリティシステム「キュービックス®CT(Clinical Trial)
                                                 (以下、
キュービックス CT)」を基盤に、協業企業の技術やノウハウを組み合わせたデジタル治験プラット
フォームの構築に向けた取組みを開始いたしますのでお知らせいたします。

 当社は、2017 年より展開を開始しております RFID と IoT 技術を搭載した専用保管庫による
スペシャリティ医薬品のトレーサビリティシステム「キュービックス®システム(以下、キュー
ビックス) の知見を活かし、
       」          2020 年4月より新たに治験薬向けサービスを対象としたキュービック
ス CT の展開を開始しております。
 治験の高度化・多様化の進展に伴い、治験薬の管理においては有効性や安全性を評価するため、
さまざまな温度帯での厳格な品質管理および記録が求められることから、業務コストの高騰や
データの信頼性担保が課題となっております。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、病院
での治験実施が困難となるなか、      被験者の確保と負担軽減に向けて居宅での治験   (バーチャル治験)
を可能とするデジタル技術を活用した新たな仕組みの構築が求められております。
 このような治験に関わるステークホルダーの課題解決に向けて、当社は EPS ホールディングス
株式会社(以下、  「EPS ホールディングス」   )の子会社である株式会社 EP 綜合(以下、
                                                「EP 綜合」)
およびサスメド株式会社(以下、     「サスメド」  )と、デジタル技術を活用した新しい治験・臨床研究の
プラットフォームの構築に向けた取組みを開始することに合意いたしました。

 当社と EP 綜合は、より安全に治験薬を管理しそのトレーサビリティを確保するため、キュービッ
クス CT の臨床現場への普及およびサポート体制の強化を進めてまいります。

 当社とサスメドは、当社のキュービックス CT や治験薬物流インフラと、サスメドが「内閣府規制
のサンドボックス制度※1」において実証実験を進めている、 治験・臨床研究で必要とされる原資料と
報告用資料の照合業務を代替するためのブロックチェーン技術によるデータ信頼性担保技術を組み
合わせることで、治験・臨床研究における新たなサービス提供に関する検討を進めてまいります。

  また、当社とパナソニック株式会社(以下、 「パナソニック」
                              )は、医薬品保冷 BOX「VIXELL™」を
供給することで取組みをサポートします。当社グループの全国医薬品物流ネットワークにこの
VIXELL を組み合わせることによって、医療機関から居宅までの治験薬輸送サポートを展開して
まいります。

 当社は、キュービックス CT をはじめとした事業基盤と協業パートナーが保有する技術やノウハウ
を組み合わせることで、治験コストの削減や効率化、データの信頼性担保、被験者負担の軽減を
図り、提携企業と共に新たなデジタル治験プラットフォームの構築を目指してまいります。
※1 内閣府規制のサンドボックス制度:生産性向上特別措置法に基づく新技術等実証制度。サスメドは
     ブロックチェーン技術の医療応用について、2019 年に認定を受けております



■各提携企業の紹介
〔EPSホールディングスについて〕
 EPS ホールティングスは、1991 年に医薬品開発受託機関(CRO)※2 のパイオニアとして創業以来、
開発から育薬、販売、マーケティグ、コンサルテーション等のソリューションに加え、ビッグデータ
&AI、再生医療などへの取り組みで製薬、医療機器関連企業、病院・クリニック、アカデミアヘ
新しい価値を提供するヘルスケア・ソリューション・プロバイダーです。

※2 CRO:Contract Research Organizationの略語で、開発業務受託機関のことです。製薬企業等が行う
       臨床試験の運営及び管理に係る各種業務を製薬企業等から受託する組織(または個人)です

〔EP綜合について〕
  EP 綜合は、多くの疾患領域を全国規模で網羅する国内最大の SMO※3 企業です。1,200 名を超える
CRC
  (臨床研究コーディネーター) SMA
                   や (治験事務局支援担当者) 北海道から沖縄にいたる 1,500
                                    が、
以上(提携は 6,000 以上)の医療機関を支援しています。EPS グループが最も得意とするがん領域は
もとより、皮膚、整形、生活習慣病から医療機器、再生医療に至るまで、専門教育を受けたスタッフ
が医療機関における治験業務を全面的に支えています。

※3 SMO:Site Management Organizationの略語で、治験施設支援機関のことです。医療機関が行う臨床
       試験の実施に係る業務の一部を医療機関から受託する組織(または個人)です

〔サスメドについて〕
 サスメドは、デジタル医療を推進する研究開発型企業です。不眠治療用アプリ開発のほか、医療
用アプリ開発の汎用プラットフォーム、臨床開発支援システム及び AI 自動分析システムの提供を
行っております。医療用アプリやブロックチェーンの医療応用についての各種特許を取得するなど、
技術に立脚しデジタル医療を推進しております。
 なお、当社はサスメドと 2020 年5月 11 日に資本業務提携を締結しておりますが、同社との
関係性をより強固にするため追加出資  (出資後持株比率5%程度) をすることに合意しております。

〔パナソニックについて〕
 パナソニックは、家電、住宅、車載および B2B の分野でお客様向けに多様なエレクトロニクス
技術およびソリューションを提供しています。部門を越えたイノベーションを通じて新たな価値を
追求し、より良いくらし、より良い社会の実現に貢献します。


 なお、本件に伴う業績への影響は軽微なものと見込んでおりますが、中長期的には当社グループ
の企業価値向上に資するものと考えております。今後、適時開示の必要性が生じた場合には、速や
かに開示いたします。

                                                            以 上