9984 ソフトバンクグループ 2019-08-07 15:00:00
2020年3月期 第1四半期 決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

                                       2020年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                                                                                                                                            2019年8月7日
上場会社名 ソフトバンクグループ株式会社                                                                                                         上場取引所                    東
コード番号 9984     URL https://group.softbank/
代表者      (役職名) 代表取締役会長 兼 社長                                                (氏名) 孫 正義
問合せ先責任者 (役職名) 常務執行役員                                                       (氏名) 君和田 和子                                   TEL 03-6889-2290
四半期報告書提出予定日           2019年8月9日
配当支払開始予定日             ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 :           有
四半期決算説明会開催の有無           :    有

                                                                                                                                          (百万円未満四捨五入)
1. 2020年3月期第1四半期の連結業績(2019年4月1日~2019年6月30日)
(1) 連結経営成績(累計)                                                                                                                (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                          親会社の所有者に帰属する四 四半期包括利益合
                       売上高                  営業利益                税引前利益                 四半期利益
                                                                                                              半期利益         計額
                       百万円        %         百万円           %       百万円         %         百万円          %          百万円                  %      百万円        %
2020年3月期第1四半期       2,336,397    2.8    688,816     △3.7       1,682,344   194.0     1,177,479    258.9      1,121,719            257.6   747,172   139.8
2019年3月期第1四半期       2,272,783    4.0    714,993      49.2        572,304   637.8       328,120    974.4        313,687       ―            311,528    33.4

                     基本的1株当たり四半期利益                            希薄化後1株当たり四半期利益
                                                   円銭                                      円銭
2020年3月期第1四半期                                    534.89                                  532.09
2019年3月期第1四半期                                    140.77                                  140.07
(注)当社は、2019年6月28日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っています。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、「基本的1株当たり四半期利
益」および「希薄化後1株当たり四半期利益」を算定しています。

(2) 連結財政状態
                                資産合計                                資本合計                       親会社の所有者に帰属する持分 親会社所有者帰属持分比率
                                                百万円                                   百万円                           百万円                                %
2020年3月期第1四半期                               36,586,961                             9,445,332                     8,187,563                           22.4
2019年3月期                                    36,096,476                             9,009,204                     7,621,481                           21.1


2. 配当の状況
                                                                               年間配当金
                     第1四半期末                       第2四半期末                       第3四半期末                        期末                            合計
                                       円銭                           円銭                            円銭                       円銭                        円銭
2019年3月期                  ―                                        22.00               ―                                  22.00                     44.00
2020年3月期                  ―
2020年3月期(予想)                                                       22.00               ―                                  22.00                     44.00
(注1)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
(注2)当社は、2019年6月28日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っています。2019年3月期については当該株式分割前の実績の配当金の額を記載しています。
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
     新規 ― 社 (社名)                      、 除外  ― 社   (社名)
  (注)海外所在の子会社は、その本国の会社の計算に関する法令または慣行により単体の財務書類を作成する必要がある場合に限り単体の財務書類を作成し、企業内容等の開示
  に関する内閣府令(以下「開示府令」)第19条第10項第1号から第3号までの該当性を判断しています。一方、単体の財務書類を作成していない、または連結決算日時点で単体の財
  務書類を作成していない海外子会社の資本金の額および純資産額を算出することはできないため、当該会社については、開示府令第19条第10項第1号のみにより特定関係の有無
  を判断しています。
  開示府令第19条第10項第1号の該当性は、ソフトバンクグループ(株)に対する仕入高及び支払配当の総額のソフトバンクグループ(株)の営業収益の総額に占める割合で判定してい
  ます。
  ファンド形態の子会社は、当該ファンドに適用のある計算に関する法令又は慣行に則り作成されたファンドの財務書類上の純資産額により、開示府令第19条第10項第2号の該当性
  を判断しています。
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更
     ① IFRSにより要求される会計方針の変更     : 有
     ② ①以外の会計方針の変更             : 無
     ③ 会計上の見積りの変更              : 有
  (注)詳細は、四半期決算短信(添付資料)28ページ「2.サマリー情報(注記事項)に関する事項 (1)会計方針の変更、(2)会計上の見積りの変更」をご参照ください。
(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)       2020年3月期1Q             2,089,814,330 株 2019年3月期         2,201,320,730 株
     ② 期末自己株式数                 2020年3月期1Q                19,138,396 株 2019年3月期            93,653,848 株
     ③ 期中平均株式数(四半期累計)          2020年3月期1Q             2,083,065,885 株 2019年3月期1Q       2,178,995,644 株
  (注)当社は、2019年6月28日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っています。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、「期末発行済株式数」、
  「期末自己株式数」および「期中平均株式数」を算定しています。

※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
 本資料に記載されている将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際には様々な要因により大きく異なる可能性
があります。
 当社は、2019年8月7日に報道機関および機関投資家や金融機関の皆様を対象とした決算説明会を開催予定です。決算説明会については、当社ウェブサイト(https://group.softbank/c
orp/irinfo/presentations/)などにおいて日本語および英語でライブ中継する予定です。
 また同日、「決算データシート」を同サイトに掲載する予定です。
                                                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




   (添付資料)
                                                           添付資料の目次


1.当四半期決算の経営成績等の概況 ........................................................................................ p. 3
   (1)経営成績の概況 ............................................................................................................ p. 3
       a. 連結経営成績の概況 ..................................................................................................... p. 4
       b. セグメントの業績概況 .................................................................................................. p. 7
             (a) ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業 ....................... p. 8
             (b) ソフトバンク事業 ............................................................................................... p.12
             (c) スプリント事業 .................................................................................................. p.13
             (d) アーム事業 ......................................................................................................... p.15
             (e) ブライトスター事業 ........................................................................................... p.18
             (f) その他 ................................................................................................................. p.18
   (2)財政状態の概況 ........................................................................................................... p.19
   (3)キャッシュ・フローの概況 ......................................................................................... p.25
   (4)今後の見通し .............................................................................................................. p.27


2.サマリー情報(注記事項)に 関する事項 ............................................................................ p.28
   (1)会計方針の変更 ........................................................................................................... p.28
   (2)会計上の見積りの変更 ................................................................................................ p.28


3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ................................................................................ p.29
   (1)要約四半期連結財政状態計算書 .................................................................................. p.30
   (2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 .................................. p.32
   (3)要約四半期連結持分変動計算書 .................................................................................. p.34
   (4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ................................................................. p.36
   (5)継続企業の前提に関する注記 ...................................................................................... p.37
   (6)要約四半期連結財務諸表注記 ...................................................................................... p.37




                                                                 1
                                    ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




本添付資料における社名または略称
 本添付資料において、文 脈上別異に解される場合 または別段の記載がある 場合を除き、以下の社 名
または略称は以下の意味を有します。
社名または略称                         意味
ソフトバンクグループ㈱          ソフトバンクグループ㈱(単体)
当社                   ソフトバンクグループ㈱および子会社
※以下の略称の意味は、それぞれの会社の傘下に子会社がある場合、それらを含みます。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド     SoftBank Vision Fund L.P.および代替の投資ビークル
デルタ・ファンド             SB Delta Fund (Jersey) L.P.
SBIA                 SB Investment Advisers (UK) Limited
スプリント                Sprint Corporation
アーム                  Arm Limited
アリババ                 Alibaba Group Holding Limited
当第1四半期               2019 年6月 30 日に終了した3カ月間
当第1四半期末              2019 年6月 30 日
当期                   2020 年3月 31 日に終了する1年間
前期                   2019 年3月 31 日に終了した1年間
前期末                  2019 年3月 31 日

為替換算レート
期中平均レート
                                                2019 年3月期    2020 年3月期
          第1四半期      第2四半期           第3四半期         第4四半期        第1四半期
1米ドル      108.71 円   111.55 円        112.83 円     110.46 円     110.00 円

期末日レート
                                                  2019 年        2019 年
                                                 3月 31 日       6月 30 日
1米ドル                                              110.99 円     107.79 円
1英ポンド                                             144.98 円     136.57 円

IFRS 第 16 号の適用について
 当第1四半期から IFRS 第 16 号「リース」を適用しています。IFRS 第 16 号の適用に当たっては、本
基準の適用開始による累積的影響額を適用開始日(2019 年4月1日)の利益剰余金期首残高の修正とし
て認識しており、前期の情報は修正再表示していません。また、無形資産のリース取引に対しては IFRS
第 16 号を適用していません。詳細は「3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期連結
財務諸表注記 1.重要な会計方針」をご参照ください。

IFRS 第 16 号適用による主な影響:
連結財政状態計算書
 適用開始日に、資産合計が 1,336,695 百万円、負債合計が 1,324,055 百万円、資本合計が 12,640 百
万円、それぞれ増加しました。主に、従来賃借処理していたオペレーティング・リースを使用権資産と
リース負債として計上したことによるものです。


連結損益計算書
 適用開始日に使用権資 産とリース負債として計 上したオペレーティング ・リースに係る費用につ い
ては、従来の賃借料ではなく、減価償却費と支払利息として計上しています。




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                                 ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




1. 当四半期決算の経営成績等の概況
(1)経営成績の概況


  1. 業績ハイライト
    営業利益 6,888 億円(前年同期比 3.7%減)
   - ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業利益が 3,976 億円
     OYO およびその関係会社、Slack、Doordash 1 などの投資先の公正価値増加に伴う未実現評
     価益 4,085 億円が貢献
   - アーム事業において、主に前年同期の中国子会社の合弁事業化に伴う一時益計上影響によ
     り、1,568 億円減益


    親会社所有者に帰属する純利益 1 兆 1,217 億円(前年同期比 257.6%増)
   - アリババ株式先渡売買契約決済益 1 兆 2,185 億円;繰延税金資産取崩しによる法人所得税へ
     の影響額△3,618 億円*を加味した利益影響額は 8,568 億円
   - 財務費用△1,538 億円*
   - ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドにおける外部投資家持分の
     増減額△1,845 億円*:投資利益の拡大に伴い増加
                                         (*△:費用の当第1四半期計上額)
  2. 事業ハイライト
    ソフトバンク・ビジョン・ファンド
   - ソフトバンク・ビジョン・ファンド、81 銘柄を保有(当第1四半期末現在)。当第1四半期
     に Uber、Slack の2社が上場。WeWork、CloudMinds が上場申請関連書類提出済み
   - 2019 年7月「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」発表
    スプリントと T モバイルの合併について、2019 年7月に米国司法省(DOJ)から条件付き
    承認を取得。合併の完了に向けさらに前進
    ソフトバンク㈱がヤフー㈱を子会社化




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                               ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




a. 連結経営成績の概況
                                                                (単位:百万円)
                       6月 30 日に終了した3カ月間
                               2018 年     2019 年        増減        増減率
売上高                        2,272,783    2,336,397     63,614       2.8% A
 営業利益(ソフトバンク・ビジョン・
  ファンドおよびデルタ・ファンドから
  の営業利益を除く)                 475,049      291,186    △183,863     △38.7% B

 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよ
  びデルタ・ファンドからの営業利益          239,944      397,630     157,686       65.7% C
営業利益                        714,993      688,816    △26,177       △3.7%
 財務費用                      △148,467     △153,846     △5,379        3.6% D
 持分法による投資損益                    37,705     90,115      52,410      139.0% E
 為替差損益                         12,925    △6,506     △19,431           ―
 デリバティブ関連損益                 △54,080      △7,672       46,408          ― F
 アリババ株式先渡売買契約決済益                   ―    1,218,527   1,218,527         ― G
 FVTPL の金融商品から生じる損益(注1)        94,542     27,496    △67,046      △70.9%
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよ
  びデルタ・ファンドにおける外部投資
  家持分の増減額(注2)               △72,889     △184,488    △111,599      153.1%
 その他の営業外損益                  △12,425        9,902      22,327          ―
税引前利益                       572,304     1,682,344   1,110,040     194.0%
 法人所得税                     △244,184     △504,865    △260,681      106.8% H
純利益                         328,120     1,177,479    849,359      258.9%
親会社の所有者に帰属する純利益             313,687     1,121,719    808,032      257.6%


包括利益合計                      311,528      747,172     435,644      139.8%
親会社の所有者に帰属する包括利益            279,616      706,799     427,183      152.8%


(注1)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド以外で当社が保有する投資の公正価値の変
      動により発生する損益です。
(注2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドの投資損益から当社英国 100%子会社で両
      ファンドの運営を行う SBIA に支払われる管理報酬および成功報酬、ソフトバンク・ビジョン・ファン
      ドおよびデルタ・ファンドの営業費用ならびにその他の費用を控除した金額を、持分に応じて外部投資
      家に分配した固定分配額および成果分配額の合計です。詳細は「3.要約四半期 連結財務諸表及び主な
      注記(6)要約四半期連結財務諸表注記 3.ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファン
      ド事業(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドにおける外部投資家持分」を
      ご参照ください。




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                                            ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




以下、主要な科目ならびに増減率および増減の理由の分析について特筆すべき科目に関する概要を
記載します。


A 売上高
 ソフトバンク事業、スプリント事業、アーム事業がいずれも増収となりました。


B 営業利益(ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業利益を除く)
 ソフトバンク事業で 16,479 百万円、ブライトスター事業で 4,097 百万円、それぞれのセグメント
利益が改善したものの、スプリント事業で 34,735 百万円、アーム事業で 156,763 百万円、その他で
14,298 百万円、セグメント利益が悪化しました。なお、アーム事業の前年同期のセグメント利益に は
中国子会社の合弁事業化に伴い子会社の支配喪失に伴う利益 161,347 百万円が含まれていました。


C ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの営業利益
 Oravel Stays Private Limited(以下「OYO」)およびその関係会社、Slack Technologies, Inc.(以下
「Slack」)や Doordash, Inc.(以下「Doordash」 1 などへの投資の公正価値の増加により未実現評価
                                     )
益 408,514 百万円を計上しました。詳細は「b. セグメントの業績概況(a)ソフトバンク・ビジョン・
ファンドおよびデルタ・ファンド事業」をご参照ください。


 B~C の結果、営業利益は前年同期比 26,177 百万円(3.7%)減の 688,816 百万円となりました。


D 財務費用
 スプリントの支払利息が主に IFRS 第 16 号適用の影響で 11,004 百万円増加しました。このほか、
ソフト バン ク㈱ の支 払利 息が 8,094 百万円 増加 した一 方、 ソフ トバ ンク グルー プ㈱ の支 払利 息                    2
                                                                                      が
9,786 百万円減少しました。これは主に、ソフトバンク㈱の株式上場実現に向けた準備の一環として、
2018 年 8 月にソフトバンク㈱が 1 兆 6,000 億円の借入を行い、全額をソフトバンクグループ㈱から
の借入金の返済に充当するとともに、ソフトバンクグループ㈱はその全額を借入金の返済に充当し た
ことによるものです。


E 持分法による投資損益
 当第1四半期の持分法による投資損益のうち、アリババの持分法投資利益は 56,365 百万円(172.1%)
増の 89,114 百万円となりました。主に FVTPL の金融商品について、公正価値の上昇額を利益として
計上したことによるものです。


F デリバティブ関連損益
 前年同期には、アリババ株式の先渡売買契約に含まれるカラー取引に関するデリバティブ関連損失
21,371 百万円が計上されていました。


G アリババ株式先渡売買契約決済益
 ア リ バ バ 株 式 の 一 部 資 金 化 に よ る 資 金 調 達 の 一 環 と し て 、 当 社 100% 子 会 社 で あ る West Raptor
Holdings, LLC(以下「WRH LLC」)が 2016 年6月に Mandatory Exchangeable Trust
                                                                 (以下「Trust」)
との間で締結したアリババ株式売却に係る先渡売買契約について、2019 年6月、WRH LLC がアリバ
バの米国預託株式 73 百万株を Trust へ譲渡し、本契約を決済しました。これに伴い、アリババ株式
先渡売買契約決済益を計上しました。




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                                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




  主に B~G の結果、税引前利益は前年同期比 1,110,040 百万円(194.0%)増の 1,682,344 百万円と
なりました。

H 法人所得税
  WRH LLC が 2019 年 6月に アリ ババ 株式 の先 渡売買 契約 を決 済し たこ とに伴 い、 繰延 税金 資産
361,752 百万円を取り崩しました。この繰延税金資産は、 当該アリババ株式の税務上の簿価と連結簿
価との一時差異に対する繰延税金資産と、当該アリババ株式の先渡売買契約に含まれるカラー取引に
関するデリバティブ負債に対して前期末に計上していた繰延税金資産の合計です。

  主に B~H の結果、親会社の所有者に帰属する純利益は前年同期比 808,032 百万円(257.6%)増の
1,121,719 百万円となりました。


 財務費用の主な内訳およびアリババの持分法投資損益算出における基礎情報は、当社ウェブサイトに掲
 載される「決算データシート」をご参照ください: https://group.softbank/corp/irinfo/presentations/


ソフトバンク㈱を割当先とするヤフー㈱の第三者割当増資およびヤフー㈱による自己株式公開買付けについて
  ヤフー㈱は、2019 年6月 27 日、ソフトバンク㈱を割当先として第三者割当により新株式 1,511,478,050 株
を 4,565 億円で発行しました(以下「本第三者割当増資」)。また、ヤフー㈱は 、2019 年5月9日から6月5
日にかけて自己株式の公開買付け(以下「本公開買付け」)を行い、ソフトバンクグループ㈱は、本公開買付
けへの応募により、100%子会社であるソフトバンクグループジャパン㈱(以下「SBGJ」)が所有していたヤ
フー㈱普通株式 1,792,819,200 株(5,145 億円相当)を 2019 年6月 27 日に同社へ売却しました。
  本第三者割当増資と本公開買付け(以下、総称して「本取引」)の結果、当社におけるヤフー㈱株式の所有
割合は、前期末時点の 48.16%(注1)(ソフトバンク㈱が所有する 12.08%を含む間接所有)から、45.52%
(注2)(ソフトバンク㈱が所有する 44.64%を含む間接所有)となりました。本取引とあわせて、ソフトバ
ンク㈱が、ヤフー㈱に役員派遣を行うことで同社を実質的に支配していると判断されることから、ヤフー㈱は
ソフトバンク㈱の子会社となりました。また、当社連結決算上においては、ヤフー㈱は引き続き当社の子会社
です。なお、当社のヤフー ㈱に対する経済的持分は、非支配持分の増加に伴い 44.11%から 30.55%に低下しま
した。
(注 1 ) フ ー㈱ の 2019 年3 月 31 日 現 在の 同社 発 行済 株 式 数 5,151,629,615 株) ら同 日 現在 の 自己 株式 数
       ヤ                                          (                 か                     (67,879,000
     株) を 控除 した 株 式数 ( 5,083,750,615 株 ) に対 す る割 合( 小 数点 以 下第 3位 を 四捨 五 入) 。以 下 、2019 年 3 月 31
     日現 在 のヤ フー ㈱ 株式 の 所有 割合 の 記載 にお い て同 じ 。
( 注 2 ) ヤ フ ー ㈱ の 2019 年 6 月 30 日 現 在 の 同 社 発 行 済 株 式 総 数 ( 6,663,148,165 株 ) か ら 同 日 現 在 の 自 己 株 式 数
     (1,902,273,100 株 )を控 除 し た株 式 数(4,760,875,065 株 )に対 す る割 合( 小数 点以 下 第 3位 を 四捨 五入 )。以 下 、
     本取 引 後の ヤフ ー ㈱株 式 の所 有割 合 の記 載に お いて 同 じ。


本取 引 前( 2019 年3 月 31 日 時点 )                           本取 引後




         ソフトバンクグループ㈱                                          ソフトバンクグループ㈱
                      100%                                                100%


     ソフトバンクグループジャパン㈱                                      ソフトバンクグループジャパン㈱
                              66.49%                                              66.49%

      36.08%          ソフトバンク㈱                              0.87%          ソフトバンク㈱
                              12.08%                                              44.64%


                ヤフー㈱                                                 ヤフー㈱




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                                        ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




b. セグメントの業績概況
 当社の報告セグメント は 、当社の経営資源の配 分 の決定や業績の評価を 行 うための区分を基礎と
しています。当第1四半 期において、ソフトバン ク㈱がヤフー㈱を子会社 化したことに伴ってセ グ
メント管理区分を見直し、「ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業」 「 ソ
                                           、
フトバンク事業」 「スプリント事業」 「アーム事業」
        、         、       、および「ブライトスター事業」の5 つを報 告
セグメントとしています。
 報告セグメントの概要は以下の通りです。


 セグメント名称               主な事業の内容                       主な会社
 報告セグメント
  ソ フ ト バ ン ク ・ ビ ジ ョ ン ・ ・ソフトバンク・ビジョン・ファンドに         SoftBank Vision Fund L.P.
  ファンドおよびデルタ・           よる投資事業                       SB Delta Fund (Jersey) L.P.
  ファンド事業              ・デルタ・ファンドによる投資事業

  ソフトバンク事業            ・日本国内での移動通信サービスの提              ソフトバンク㈱
                        供、携帯端末の販売、ブロードバンド            ヤフー㈱
                        など固定通信サービスの提供
                      ・インターネット広告やイーコマース
                        サービスの提供

  スプリント事業             ・米国での移動通信サービスの提供、携             Sprint Corporation
                        帯端末の販売やリース、アクセサリー
                        の販売、固定通信サービスの提供

  アーム事業               ・マイクロプロセッサーの IP および            Arm Limited
                        関連テクノロジーのデザイン
                      ・ソフトウエアツールの販売、
                        ソフトウエアサービスの提供

  ブライトスター事業           ・海外での携帯端末の流通事業                 Brightstar Corp.

 その他                  ・オルタナティブ投資の資産運用事業              Fortress Investment Group LLC
                      ・福岡ソフトバンクホークス関連事業              福岡ソフトバンクホークス㈱
                      ・スマートフォン決済事業                   PayPay㈱


(注)報告セグメントの利益は、以下のように算出されます。
   ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業:
   セグメント利益=ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドからの投資損益
               -営業費用


   ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業以外:
   セグメント利益=各セグメントの(売上高-営業費用(売上原価+販売費及び一般管理費)
               ±その他の営業損益)




各セグメントの時系列の主要事業データおよび算出方法、用語の定義については、当社ウェブサイトに
掲載される「決算データシート」をご参照ください:https://group.softbank/corp/irinfo/presentations/




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                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(a) ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業


   1. セグメント利益 3,976 億円
     投資の未実現評価益 4,085 億円:OYO およびその関係会社、Slack、Doordash 1 などの
       投資先の公正価値が上昇

   2. ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資進捗
     当第1四半期末現在、81 銘柄を保有(エグジットした銘柄を除く):投資額 663 億米ドル
       に対し、公正価値合計 822 億米ドル   3


     投資先のうち、当第1四半期に Uber、Slack の2社が上場。WeWork、CloudMinds の2社
       が上場申請関連書類提出済み


   3. 2019 年7月「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」発表

                                                              (単位:百万円)
                           6月 30 日に終了した3カ月間
                                     2018 年     2019 年      増減     増減率
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよ
  びデルタ・ファンドからの投資損益                   247,211   414,419   167,208   67.6%
 営業費用                                △7,267    △16,789   △9,522    131.0%
 セグメント利益                             239,944   397,630   157,686   65.7%


 <事業概要>
  ソフトバンク・ビジョン・ファンドは 2017 年に活動を開始しました。同ファンドは、「ユニコー
 ン(企業価値が 10 億米ドル以上と推定される非公開企業)」を中心に、AI を活用した成長可能性の
 大きな企業に対し大規模 な投資を行い、中長期的 視点から投資成果を最大 化することを目指して い
 ます。
  同ファンドは金融行為規制機構(The Financial Conduct Authority)に登録された当社の英国 100%
 子会社 SBIA が運営しています。当事業には、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのほか、同じく
 SBIA が運営するデルタ・ファンドの投資および事業活動の結果が含まれています。
  ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドにおける分配の性質、および SBIA が
 受領する管理報酬および 投資の成果に応じて受領 する成果報酬の性質の詳 細は「 3.要約四半期 連
 結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期 連結財務諸表注記 3.ソフトバンク・ビジョン・ファ ン
 ドおよびデルタ・ファンド事業(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドに
 おける外部投資家持分、および(3)SBIA の管理報酬および成功報酬」をご参照ください。




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                                                    ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




当事業におけるファンドの概要
2019 年6月 30 日現在
                    ソフトバンク・ビジョン・ファンド                           デルタ・ファンド
 主なリミテッド・           SoftBank Vision Fund L.P.                  SB Delta Fund (Jersey) L.P.
 パートナーシップ
 出資コミットメント          970 億米ドル(注1)                               60 億米ドル(注1)
 総額                 当社:331 億米ドル(注2)                            当社:44 億米ドル
                    外部投資家:639 億米ドル(注1)                         外部投資家:16 億米ドル(注1)
 ジェネラル・             SVF GP (Jersey) Limited                    SB Delta Fund GP (Jersey) Limited
 パートナー              (当社海外 100%子会社)                             (当社海外 100%子会社)
 投資期間               2022 年 11 月 20 日まで(原則)                     2022 年 11 月 20 日まで(原 則)
 存続期間               2029 年 11 月 20 日まで(原則)                     2029 年9月 27 日まで(原則)


(注1)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデ ルタ・ファンドにおける外 部投資家の出資コミットメント
       は、両ファンドの合計額で定められているため、それぞれのファンドの出資コミットメント総額および
       コ ミッ ト メ ン ト 残額 は 、 も う 一方 の フ ァ ン ドに お け る 外 部投 資 家 の 支 払義 務 の 履 行 状況 に よ り 変 動 し
       ます。
(注2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドへの当社の出資コミットメントは、Arm Limited 株式を活用した約
       82 億米ドル相当の支払義務履行分(前期末までに全該当株式を拠出済み)のほか、ソフトバンク・ビ
       ジョン・ファンドに関連するインセンティブ・スキームへ活用される予定の 50 億米ドルを含みます。


<業績全般>
                                                                                      (単位:百万円)
                                         6月 30 日に終了した3カ月間
                                                     2018 年      2019 年            増減         増減率
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
  デルタ・ファンドからの投資損益                                    247,211     414,419       167,208        67.6%
      投資の未実現評価損益                                     245,802      408,514       162,712       66.2%
      投資先からの利息配当収益                                     1,409        5,905         4,496       318.9%
 営業費用                                                △7,267     △16,789         △9,522       131.0%
 セグメント利益                                             239,944     397,630       157,686        65.7%

 財務費用(支払利息)                                          △5,031      △1,668           3,363      △66.8%
 為替差損益                                                 △40            232           272            ―
 デリバティブ関連損益                                            1,197           ―        △1,197             ―
 外部投資家持分の増減額                                        △72,889    △184,488      △111,599        153.1%
 その他の営業外損益                                            △276            591           867            ―
 税引前利益                                               162,905     212,297         49,392       30.3%


セグメント利益
 セグメント利益は 397,630 百万円(前年同期は 239,944 百万円)となりました。主に、投資の未
実現評価益 408,514 百万円を計上したことによるものです。このうち、OYO およびその関係会社や
Slack、Doordash 1 などへの投資の公正価値増加により、投資の未実現評価益は合計 603,840 百万円
となり、一方、Uber 1 などへの投資の公正価値減少により投資の未実現評価損は合計 195,326 百万円
となりました。



                                                9
                                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




 投資先の公正価値は、公開会社の場合は、取引相場価格を用いて測定しています。未公開会社の
場合は、直近の第三者間取引、あるいはマーケット・アプローチやコスト・アプローチまたはイン
カム・アプローチを用いて公正価値を測定しています。


公正価値測定の詳細は当社ウェブサイト掲載資料「SoftBank Vision Fund ビジネスモデルと会計処理」を
ご参照ください。
https://cdn.group.softbank/corp/set/data/irinfo/presentations/analyst/pdf/2018/investor_20181107_02.pdf



資金の状況
2019 年6月 30 日現在
                                                                                  (単位:十億米ドル)
                                                                           合計     当社               外部
                                                                                                 投資家
出資コミットメント                 (A)
   ソフトバンク・ビジョン・ファンド                                                        97.0   33.1 (注 1 )      63.9
   デルタ・ファンド                                                                 6.0     4.4              1.6


リミテッド・パートナーによる支払義務履行額合計                                4
                                                           (B)
   ソフトバンク・ビジョン・ファンド                                                        56.2   19.6             36.6
   デルタ・ファンド                                                                 5.2     3.8   5
                                                                                                     1.4


  (B)のうち投資終了に伴うリミテッド・パートナーへの返還額                                      6


      ソフトバンク・ビジョン・ファンド                                                    △2.5    △0.9            △1.6


 コミットメント残額                (C)=(A)-(B)
   ソフトバンク・ビジョン・ファンド                                                        40.8   13.5             27.3
   デルタ・ファンド           7
                                                                            0.8     0.6              0.2
(注)デルタ・ファンドは、保有していた Xiaoju Kuaizhi Inc.(以下「DiDi」)への投資を、前期第4四半期
     (2019 年 3 月 31 日に終了した3カ月間)にソフトバンク・ビジョン・ファンドに売却しました。当該
     売却は約束手形で行われ、同手形は当第 2 四半期(2019 年9月 30 日に終了する3カ月間)に決済され
     る見込みであるため、この取引は当第1四半期末現在、上記の資金の状況に反映されていません。
(注1)ソフトバンク・ビジョン・ファンドへの当社の出資コミットメントは、Arm Limited 株式を活用した
      約 82 億米ドル相当の支払義務履行分(前期末までに全該当株式を拠出済み)のほか、ソフトバンク・
      ビジョン・ファンドに関連するインセンティブ・スキームへ活用される予定の 50 億米ドルを含みます。




                                                10
                                         ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




投資の状況
2019 年6月 30 日現在;売却した投資を除く
                                                       (単 位 :十 億米 ド ル)



 セクター                         銘柄数        取得価額       公正価値        増減
 Consumer                      15           10.1       14.8      4.7
 Enterprise                     8            2.2        3.6      1.4
 Fintech                        9            3.7        4.2      0.5
 Frontier Tech                  9           10.5       11.2      0.7
 Health Tech                    9            2.8        4.7      1.9
 Real Estate & Construction    10            8.2       10.2      2.0
 Transportation & Logistics    21           28.8       33.5      4.7
 合計                            81           66.3       82.2     15.9

(注)ソフトバンク・ビジョン・ファンドの子会社である投資持株会社には、ソフトバンク・ビジョン・ファ
   ンド以外の他の株主が存在する場合があり、当該投資持株会社から行われる投資全てをソフトバンク・
   ビジョン・ファンドによる投資としています。当第1四半期末現在、当社 100%子会社がこうした他の
   株主に該当します。なお、当第1四半期において、当該投資持株会社を通じて行われていた投資につい
   て、当該 100%子会社の持分全てがソフトバンク・ビジョン・ファンドへ売却されたまたは売却が決定
   しました。上記の取得価額および公正価値には、売却が決定した持分の取得価額 277 百万米ドルおよ
   び公正価値 370 百万米ドルが含まれています。


当第1四半期における新規投資
 当第1四半期において、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、合計 62 億米ドルの投資を行い
ました(既存投資先への追加投資を含みます)。
 このほか、当社が保有していた投資のうち、ANI Technologies Private Limited(Ola)への投資お
よび WeWork Companies Inc.(以下「WeWork」)関係会社1社への投資をソフトバンク・ビジョン・
ファンドに売却することが決定しています。これらの投資 の当社の取得額は合計 696 百万米ドル 、
ソフトバンク・ビジョン・ファンドへの売却額は合計 950 百万米ドルです。


 ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先の一覧(セクター変更の情報を含む)については、当社ウェブ
 サイトに掲載される「決算データシート」をご参照ください:
 https://group.softbank/corp/irinfo/presentations/



<当社からの売却により取得する投資について>
  ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資の中には、同ファンドが直接取得するもののほか、その投資対
象に合致する場合に限り、当社からの売却により取得するものがあります。当社から売却されうる投資は、
①当社でソフトバンク・ビ ジョン・ファンドへの紹介 を前提として取得し、かつ、その取得時点でソフトバ
ンク・ビジョン・ファンドの投資対象に合致していた投資(以下「ブリッジ投資」)のほか、②それ以外の
投資(例えば、当社による取得時点ではソフトバンク・ビジョン・ファンドへの紹介を前提としていない、
または紹介を前提として取得したものの、その取得時点でソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資対象に
合致していなかったため、ソフトバンク・ビジョン・ファンドへの売却には新たにリミテッド・パートナー
による合意が必要な投資を含みます。)があります。
  このような投資について、当社は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資委員会などによる合意(お
よび必要に応じてリミテッド・パートナーからの合意)や関係規制当局の承認が得られた時点で、移管が決
定されたと認識します。売却は、当社が移管の提案を機関決定した時点の公正価値を基礎とした価格で行わ



                                    11
                                             ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




  れ、当該価格がファンドにとっての取得額となります。また、連結財務諸表上の表示においては、当該投資
  は、当社による移管決定の認識を起因として、ソフトバンク・ビジョン・ファン ドによる投資として表示さ
  れます。
    なお、期中で移管された投資について、期首帳簿価額(または当期中の取得価額)とソフトバンク・ビジョ
  ン・ファンドへの売却額との差額は連結損益計算書上の営業外利益に計上される一方、売却額(ソフトバン
  ク・ビジョン・ファンドにとっての取得額)からの公正価値の変動はソフトバンク・ビジョン・ファンドお
  よびデルタ・ファンド事業のセグメント利益として計上されます。当該移管はグループ内取引のため、当社
  連結財務諸表上、相殺・消去されています。


 デルタ・ファンドの投資の状況
   DiDi への投資の全てをソフトバンク・ビジョン・ファンドに売却したことにより、当第1四半期
 末現在、デルタ・ファンドが保有する投資はありません。



(b) ソフトバンク事業(旧ヤフー事業含む)


   1. 通信サービスの顧客基盤が順調に拡大し、増収増益を達成
   2. 2019 年6月、ソフトバンク㈱がヤフー㈱を子会社化


                                                                   (単位:百万円)
                                    6月 30 日に終了した3カ月間
                                     2018 年            2019 年      増減     増減率
 売上高                                1,096,204        1,164,586   68,382   6.2%
 セグメント利益                             260,170          276,649    16,479   6.3%
(注)ソフトバンク㈱によるヤフー㈱の子会社化に伴い、2018 年 4 月 1 日より、ヤフー㈱の業績をソフトバンク
    事業の一部として遡及して表示しています。


<業績全般>
  コンシューマ向けサービ スを中心とする通信事業 が牽引し増収増益を達成 しました。「SoftBank」、
「Y!mobile」 「LINE モバイル」の3ブランドを擁するスマートフォンの累計契約数が前期末比 37 万
          、
件増の 2,245 万件、光回線サービス「SoftBank 光」の累計契約数が前期末比 13 万件増の 605 万件と
なるなど顧客基盤が順調 に拡大した結果、最大の 収益源であるコンシュー マ向けサービスの通信サ ー
ビス売上が伸長し増収と なりました。この通信サ ービス売上を中心とした 増収が利益に結び付いた 結
果、セグメント利益は増益となりました。
 なお、
   「ソフトバンク㈱を割当先とするヤフー㈱の第三者割当増資およびヤフー㈱による自己株式公
開買付けについて」に記載の通り、2019 年 6 月 27 日付でヤフー㈱はソフトバンク㈱の子会社となり
ました。これに伴い、2018 年 4 月 1 日より、ヤフー㈱の業績をソフトバンク事業の一部として遡及し
て表示しています。同事業におけるヤフー㈱の営業利益は前年同期比 4.1%減少しました。主に、スマー
トフォンアプリやコマー スに係る販売促進費や、 データドリブン化に向け た積極的な設備投資によ り
減価償却費が増加したことによるものです。


 ソフトバンク㈱の業績や営業概況に関する詳細な情報は、同社ウェブサイトをご参照ください:
 https://www.softbank.jp/corp/ir/




                                        12
                                         ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(c) スプリント事業

  1. T モバイルとの合併について、2019 年7月に米国司法省からの条件付き承認を取得。
     合併の完了に向けさらに前進
  2. セグメント利益は、主に一時的な損失の影響で減益


                                                                   (単位:百万円)

                    6月 30 日に終了した3カ月間
                          2018 年          2019 年            増減         増減率
 売上高                      883,242         895,643         12,401        1.4%
 セグメント利益                   98,108          63,373        △34,735      △35.4%


 米ドルベースの業績(IFRS)                                                 (単位:百万米ドル)
 売上高                        8,125           8,142             17        0.2%
 セグメント利益                     902             576           △326       △36.1%


 <業績全般(米ドルベース)>
  売上高は前年同期から ほ ぼ横ばい、セグメント 利 益は減益となりました 。 減益となったのは、主
 に、その他の営業損益が悪化したことによ るものです。スプリントが保有していた本社(建物および
 土地など)について、セ ール・アンド・リースバ ック取引を当第1四半期 に契約締結した(実行 は
 2019 年 7 月)ことに伴い、対象資産の帳簿価額と取引コストを控除した公正価値との差額を売却目
 的保有に分類された資産に対する減損損失 として計上しました。


  スプリントのTモバイルとの合併について
   2018 年4月 29 日にスプリントと T-Mobile US, Inc.(以下「Tモバイル」)が合意した、スプリントとTモバイ
  ルの全ての対価を株式とする合併による取引(以下「本取引」)に関して、2019 年7月 26 日(米国東部時間)、米
  国司法省(DOJ)は、同省が提出した同意判決案の内容に服することを条件として、承認する旨の表明をしました。
   本取引の完了は、引き続き米国連邦通信委員会(FCC)を含む他の規制当局の承認やその他の前提条件の充足が必
  要です。なお、本決算短信提出日現在において、本取引のクロージングの時期は未定です。連邦規制当局からの最終
  的な承認は 2019 年9月までに得られ、 本取引のクロージングに必要なすべての規制当局の承認は 2019 年下半期に
  得られるものと見込んでいます。


  当社連結業績への影響
   本取引の連邦規制当局からの承認取得および完了に伴う当社連結業績への影響は以下の通りです。

        FCC および DOJ の承認                   本取引完了日(合併日)


    スプリント                                               統合後の会社
                    子会社                                   3 関連会社

                  非継続事業                                 連結範囲の変更に伴う
               1 純損益、資産および負債をそ                      2   再評価損益
                  れぞれ 1 行で表示




                                    13
                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




 ① 米国連邦通信委員会および米国司法省の本取引に対する承認による影響
     米国連邦通信委員会および米国司法省の承認が確認された日に、当社の連結損益計算書において、スプリント
     の純損益は、継続事業と区分して非継続事業の「非継続事業からの純損益」として表示されることとなります。
     2019 年 3 月期における同社の純損益についても、遡及修正が行われ、非継続事業の「非継続事業からの純損
     益」として表示されます。
       スプリントの資産及び負債は、当社の連結財政状態計算書において、売却目的保有に分類された資産および
     負債として表示されます。


 ② 本取引の完了による影響
     本取引完了日において、取得する統合後の会社の株式の公正価値と、本取引時点の当社におけるスプリントの
     連結簿価との差額を連結範囲の変更に伴う再評価損益として純損益に計上する予定です。


 ③ 本取引の完了後
     本取引の完了日以降、スプリントは当社の子会社ではなくなり、統合後の会社は当社が株式の約 27.4%(完全
     希薄化ベース)を保有する持分法適用関連会社となる見込みです。




スプリントの業績(米国会計基準)や営業概況に関する詳細な情報は、同社ウェブサイトをご参照ください:
https://investors.sprint.com/




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                                    ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(d) アーム事業

  1. 売上高は前年同期比 10.6%増、セグメント利益は同 1,568 億円減
    ライセンス収入が前年同期比 47.1%増(米ドルベース):前年同期は中国事業の合弁化に
    伴いライセンス収入が低調
    ロイヤルティー収入が前年同期比 8.0%減(米ドルベース):半導体業界全体の景況悪化が継続
    セグメント利益は、前年同期に中国事業の合弁化に伴い 1,613 億円の一時益を計上した影響
    により減益

  2. 中長期的な成長に向けた研究開発強化を着実に遂行
    次世代スマートフォン向け新プロセッサーを発表
    Marvell Technology Group Ltd.との戦略的パートナーシップを発表。アームベース サーバー
    のテクノロジーを共同投資により開発

                                                                (単位:百万円)
                         6月 30 日に終了した3カ月間
                             2018 年        2019 年        増減        増減率

  売上高                         41,534        45,931      4,397      10.6%
  セグメント利益                    145,192      △11,571    △156,763         ―
 (注)セグメント利益には、アーム買収時に行った取得原価配分により計上した無形資産の償却費が、 当第
    1四半期は 12,868 百万円、前年同期は 13,578 百万円含まれています。


 <事業概要>
  アームは主に、低消費 電 力型マイクロプロセッ サ ーおよび関連テクノロ ジ ーの デザインなど、半
 導体の IP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っています。当社による買収後、
 アームは、技術関連人員を増強し、研究開発への投資を加速しています。技術力の強化により、既存
 市場でのシェア維持・獲得および新規市場の開拓に向けた 新技術開発を図っています。
 重点投資分野と主な進捗:
 モバイルコンピューティング
 オポチュニティー : モバイル端末用メインチップのシェアは既に 95%超え。
             ロイヤルティー単価が長年にわたり上昇傾向
 当第1四半期    : AI や 5G などの新技術への対応を強化した次世代スマート フォン向けプロ
             セッサーを発表(2020 年に上市予定)
 インフラ
 オポチュニティー : ネットワークインフラ市場シェアが拡大中。
             データセンター用サーバー市場シェアも確立途上
 当第1四半期    : クラウド分野におけるアームベースサーバーの導入に要する技術開発加速
             に向け、Marvell Technology Group Ltd.との戦略的パートナーシップを発
             表
 自動車
 オポチュニティー : 自動車のスマート化に伴い高度処理能力需要が上昇する中、アームのテク
             ノロジーは省電力性で好位置に付け、多くの自動車向けチップ開発企業と
             ライセンス契約を締結済み
 IoT
 オポチュニティー : IoT の真価発揮に不可欠な安全性や耐久性を追求し、IoT 機器ネットワーク
             内での安全なデータ管理用テクノロジーを開発
 当第1四半期    : Samsung Electronics Co., Ltd.と IoT チップの新製造プロセスのデモを実施



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<業績全般>
売上高(米ドルベース)
アームの売上は主に米ドル建てであるため、本項の売上高は米ドルベースの実績を記載しています。
                                                          (単位:百万米ドル)
                 2019 年3月 31 日に終了した1年間         2020 年3月 31 日に終了する1年間
              第1      第2     第3         第4       第1       前年同期比
             四半 期    四半 期   四半 期       四半 期     四半 期      増減    増減率

テクノロジー・
ライセンス収入         85    124    125        213      125       40    47.1%
テクノロジー・
ロイヤルティー収入      261    285    305        247      240     △21    △8.0%
ソフトウエア
およびサービス収入       35     47     56         53       53       18    51.4%
売上高合計          381    456    486        513      418       37     9.7%


 当第1四半期の売上高は米ドルベースで前年同期から 9.7%増加しました。これは前年同期におい
て、中国事業の合弁化に 伴い一時的にライセンス の新規契約締結に遅延が 生じ、ライセンス収入 が
低調となったことによるものです。
 今後、半導体市場は引き続き弱含みで推移し、また、現在の貿易環境や特定の半導体企業の営業活
動への制限などから生じ るリスクは残ることが見 込まれています。当期の ライセンス収入および ロ
イヤルティー収入、ソフ トウエアおよびサービス 収入は、これらを背景と したライセンシーによ る
新規ライセンス契約締結の延期や、OEM(受託製造会社)による在庫水準の厳正化および商品販売
数の抑制による悪影響を受ける可能性があります。なお、半導体市場が回復し次第、アームの事業は
さらに成長を続けていくと、アームは見込んでいます。


・テクノロジー・ライセンス収入
 ライセンス収入は米ドルベースで前年同期から 47.1%増加しました。これは主に、前年同期にお
いて、中国事業の合弁化 に伴いライセンスの新規 契約締結に一時的に遅延 が生じ、ライセンス収 入
が低調であったことによるものです。また、前期から引き続き、半導体業界全体が弱含んで推移して
いる影響を受けています。

・テクノロジー・ロイヤルティー収入
 ロイヤルティー収入は米ドルベースで前年同期から 8.0%減少しました。これは主に、中国を中心
とする世界的なスマートフォン需要の鈍化と世界的なチップの出荷減速に よるものです。一方、 ッ
                                            ネ
トワークや自動車、IoT などの長期的成長市場におけるシェアの拡大に伴い、同収入は中長期的には
成長すると見込んでいます。

・ソフトウエアおよびサービス収入
 ソフトウエアおよびサービス収入は米ドルベースで前年同期から 51.4%増加しました。前期の第
2四半期(2018 年9月 30 日に終了した3カ月間)に Treasure Data, Inc.を買収したことによるもの
です。


セグメント利益
 前年同期においてアー ム 事業のセグメント利益 に はアームの中国子会社 が 合弁事業化により持分
法適用関連会社となったことに伴い計上した子会社の支配喪失に伴う利益 161,347 百万円が含まれ
ていたことにより、セグメント利益は減益となりました。また、研究開発強化を目的としたエンジニ


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アおよび技術支援スタッ フの採用は進んでいます が、 英ポンドの為替換算 レートが前年同期から 円
高となったことにより、営業費用(売上原価と販売費及び一般管理費)は前年同期から 187 百万円
減少しました。なおアームの従業員数は前期末から 77 人(1.3%)増加しています。
 アームは、機械学習や IoT、自動運転などの市場に必要なテクノロジー構築のため引き続き研究開
発の強化を図っていますが、同時に、ROI の最大化に向けて、収益性を考慮した研究開発プロジェ
クトの構成や開発拠点の最適化に取り組んでいます。


<営業概況>
ライセンス
                                                                             (単位:件)
                                                   当第1四半期                   当第1四半期末
                                                      締結分                     累計契約数
プロセッサー・ファミリー別内訳
クラシック(Arm7、Arm9、Arm11)                                     ―                       452
Cortex-A                                                   7                       367
Cortex-R                                                   2                       109
Cortex-M                                                   19                      556
Mali                                                       ―                       187
プロセッサー・ライセンス契約数                                            28                    1,671
(注)プロセッサー・ライセンスの累計契約数は、ロイヤルティー収入の発生が見込まれるライセンス契約の
   みを含みます。当第1四半期において、契約締結から 10 年以上が経過したライセンスを中心に棚卸を
   実施し、ロイヤルティー収入の発生が今後見込めないライセンス契約を除外したことなどにより、累計
   契約数が 51 契約減少しました。


 当第1四半期のプロセ ッ サー・ライセンス契約 締 結数は、アームの未発 表 の新テクノロジーに対
する2件のライセンスを含め 28 件となり、アームの最新テクノロジーに対する底堅い需要を反映 し
た結果となりました。当第1四半期に締結されたライセンス契約では、AI アプリケーション、コ ン
シューマー・エレクトロニクス、ネットワーク機器、スマートフォン、仮想現実(VR)ヘッドセッ
トなど、広範囲な最終製品市場でアームのテクノロジーの使用が予定されています。



ロイヤルティー・ユニット             8




                                                                  2018 年       2019 年
                             1~ 3 月期     4~ 6 月期      7~ 9 月期   10~12 月 期      1~ 3 月 期

 ロイヤルティー・ユニット出荷数
 (ラ イ セン シー か らの 報 告に 基づ く 実績 ベー ス )

                             55 億個       56 億個         62 億個      56 億個         48 億個
 成長率
 (前年同期比)                      17.0%        9.8%          8.8%     △3.4%       △12.7%

 スマートフォン需要の減速などにより半導体市場全体が弱含んで推移した ため、2019 年1~3月
期のロイヤルティー・ユニットの出荷数は 前年同期比 12.7%減の 48 億個となりました。

 アームの事業およびテクノロジーに関する詳細な情報は、同社ウェブサイトをご参照ください:
 https://www.arm.com/company/investors




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(e) ブライトスター事業
                                                        (単位:百万円)
                         6月 30 日に終了した3カ月間
                         2018 年            2019 年       増減      増減率
  売上高                    253,828           233,370   △20,458   △8.1%
  セグメント利益                △5,345            △1,248      4,097       ―


(f) その他
                                                        (単位:百万円)
                         6月 30 日に終了した3カ月間
                         2018 年            2019 年       増減      増減率
  売上高                     53,680            42,898   △10,782   △20.1%
  セグメント利益                △7,924           △22,222    △14,298       ―


   日本でスマートフォン決済サービスを手掛ける PayPay㈱が 16,219 百万円の営業損失を計上しま
 した。主に、ユーザー獲得と利用促進を目的とした大規模なキャンペーンを実施したことや、サービ
 ス利用可能店舗の拡大に引き続き積極的に取り組んだことによるものです。


 「その他」に含まれる PayPay㈱の業績
                                                         (単位:百万円)
                         6月 30 日に終了した3カ月間
                         2018 年            2019 年       増減      増減率
  売上高                         ―               540        540       ―
  営業利益                     △66            △16,219    △16,153       ―




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(2)財政状態の概況

 1. アリババ株式先渡売買契約の決済を完了
    決済に伴い、前期末に計上した売却目的保有に分類された資産 2,242 億円、株式先渡契約金融
    負債 7,306 億円およびデリバティブ金融負債 7,498 億円が減少
     その他当社
 2. ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの投資の残高は 8.1 兆円
 3. 自己株式 5,575 万株(消却前の発行済株式総数の 5.07%)を消却


                                                                 (単位:百万円)
                                        2019 年       2019 年
                                      3月 31 日     6月 30 日         増減       増減率
 資産合計                                36,096,476   36,586,961   490,485       1.4%
 負債合計                                27,087,272   27,141,629    54,357       0.2%
 資本合計                                 9,009,204    9,445,332   436,128       4.8%
 (注)IFRS 第 16 号の適用に伴い、当期首において、資産合計が 1,336,695 百万円、負債合計が 1,324,055 百
    万円、資本合計が 12,640 百万円、それぞれ増加しました。


 (a) 資産
                                                                  ( 単位:百万円)
                                       2019 年      2019 年
                                      3月 31 日     6月 30 日                増減
 現金及び現金同等物                            3,858,518    2,932,541      △925,977
 営業債権及びその他の債権                         2,339,977    2,284,861       △55,116
 その他の金融資産                              203,476      191,921        △11,555
 棚卸資産                                  365,260      318,328        △46,932
 その他の流動資産(注)                           766,556      872,762         106,206
 売却目的保有に分類された資産                        224,201       25,040       △199,161       A
 流動資産合計                               7,757,988    6,625,453    △1,132,535
 有形固定資産                               4,070,704    2,873,267    △1,197,437       B
 使用権資産                                      ―      2,353,750      2,353,750      C
 のれん                                  4,321,467    4,152,753      △168,714
 無形資産                                 6,892,195    6,661,372      △230,823       D
 契約獲得コスト                               384,076      385,794              1,718
 持分法で会計処理されている投資                      2,641,045    2,504,162      △136,883
 FVTPL で会計処理されているソフトバン
  ク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・
  ファンドからの投資                           7,115,629    8,081,137        965,508      E
 投資有価証券                                924,614     1,214,948        290,334      F
 その他の金融資産                             1,185,856    1,326,238        140,382
 繰延税金資産                                586,943      193,336       △393,607       G
 その他の非流動資産                             215,959      214,751         △1,208
 非流動資産合計                             28,338,488   29,961,508      1,623,020
 資産合計                                36,096,476   36,586,961        490,485



                                19
                                            ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




 主な科目別の増減理由
  科目                   前期末からの主な増減理由
  流動資産
  A 売却目的保有に分類         ・アリババ株式を活用した株式先渡売買契約を 2019 年6月に株式で決
    された資産              済した結果、224,201 百万円減少しました。
                      ・スプリントが本社(建物および土地など)の売却に関する契約を締結
                       したことにより、売却対象資産を有形固定資産から振り替えました。

  非流動資産
  B 有形固定資産            ・スプリントで 5G 向け設備投資が増加した一方、ソフトバンク㈱で通
                       信設備の規則的な償却が進みました。
                      ・IFRS 第 16 号の適用に伴い、当期首において、 従来ファイナンス・
                       リースに分類され有形固定資産として計上されていたリース資産
                       1,157,008 百万円を使用権資産へ振り替えました 。これは主にソフト
                       バンク㈱の通信設備に関するリース資産を使用権資産へ振り替えたこ
                       とによるものです。
  C 使用権資産             ・IFRS 第 16 号 の 適 用 に 伴 い 、 当 期 首 に お い て 、 新 た に 使 用 権 資 産
                       1,368,144 百 万 円 を 計 上 し ま し た 。 こ れ は 主 に ス プ リ ン ト お よ び ソ フ
                       トバンクが、通信設備や事業用不動産に関する従来のオペレーティ
                       ング・リースについて、新規に使用権資産を計上したことによるも
                       のです。
                      ・従来有形固定資産として計上されていた リース資産を有形固定資産か
                       ら振り替えました。

  D 無形資産              米ドル およ び英 ポン ドの 為替換 算レ ート が前 期末 から円 高と なっ たこと
                      により、スプリントの FCC ライセンスやアームのテクノロジーが減少し
                      ました。

  E FVTPL で会計処理さ      当第1四半期に 62 億米ドルの投資を行ったほか、保有株式の公正価値
    れているソフトバン         が増加しました。詳細は「(1)経営成績の概況 b. セグメントの業績
    ク・ビジョン・ファン        概況(a)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド
    ドおよびデルタ・ファ        事業」をご参照ください。
    ンドからの投資
  F 投資有価証券            当社 100%子会社が、WeWork などへの投資を行いました。


  G 繰延税金資産            アリババ株式を活用した株式先渡売買契約を決済したことに伴い、対応
                      する繰延税金資産を取り崩しました。



(注) 前 期 末お よ び 当第 1 四半 期 末 のそ の 他 の流 動 資産 に は 、 前 期 に SBGJ が行 っ た ソ フト バ ン クグ
    ループ㈱への配当から生じた源泉所得税の還付見込み額 422,648 百万円が含まれています。なお、
    当該源泉所得税は 2019 年7月に還付されています。




                                       20
                                ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(b) 負債
                                                              (単位:百万円)
                                     2019 年       2019 年
                                    3月 31 日      6月 30 日            増減
  有利子負債(注1)                          3,480,960    3,277,849    △203,111
  リース負債(注1)                                 ―      621,022       621,022
  銀行業の預金                              745,943      774,891        28,948
  ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
   デルタ・ファンドにおける外部投資家持分(注2)             29,677      147,625       117,948
  営業債務及びその他の債務                       1,909,608    1,752,907    △156,701
  デリバティブ金融負債                          767,714       27,612     △740,102    A
  その他の金融負債                             10,849       11,376           527
  未払法人所得税                             534,906       77,075     △457,831    B
  引当金                                  43,685       35,674       △8,011
  その他の流動負債                           1,158,355     689,885     △468,470    C
  流動負債合計                             8,681,697    7,415,916   △1,265,781
  有利子負債(注1)                         12,204,146   11,877,719    △326,427
  リース負債(注1)                                 ―     1,552,972    1,552,972
  ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
   デルタ・ファンドにおける外部投資家持分(注2)           4,107,288    4,322,539      215,251
  デリバティブ金融負債                          130,545      136,144         5,599
  その他の金融負債                             57,115       65,474         8,359
  確定給付負債                               99,351       95,840       △3,511
  引当金                                 157,478      155,126       △2,352
  繰延税金負債                             1,391,072    1,364,942     △26,130
  その他の非流動負債                           258,580      154,957     △103,623
  非流動負債合計                           18,405,575   19,725,713    1,320,138
  負債合計                              27,087,272   27,141,629       54,357

(注1)IFRS 第 16 号の適用に伴い、当期首において、従来賃借処理されていたオペレーティング・リースにつ
    いてリース負債 1,449,326 百万円を新たに計上しました。また、従来有利子負債に含めていたファイナ
    ンス・リースに係るリース債務 892,472 百万円をリース負債に振り替えました。
(注2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンドにおける外部投資家持分の詳細は「 3.要
    約四半期連結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期連結財務諸表注記 3.ソフトバンク・ビジョン・
    ファンドおよびデルタ・ファンド事業(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファン
    ドにおける外部投資家持分」をご参照ください。


 主な科目別の増減理由
  科目           前期末からの主な増減理由
  流動負債

  A デリバティブ金融   アリババ株式を活用した株式先渡売買契約の決済 の完了に伴い、当該
    負債         契約に含まれていたカラー取引に関するデリバティブ金融負債が
               749,846 百万円減少しました。
  B 未払法人所得税    SBGJ が、前期に生じたソフトバンク㈱株式売却益などに対する法人税
               321,290 百万円を納付しました。

  C その他の流動負債   前期に SBGJ が行ったソフトバンクグループ㈱への配当から生じた源泉
               所得税 422,648 百万円を納付しました。



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                           ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(別掲)有利子負債およびリース負債(流動負債および非流動負債の合計)
                                                   (単位:百万円)
                         2019 年       2019 年
                       3 月 31 日      6月 30 日          増減
 ソフトバンクグループ㈱   2
                       6,714,950      7,350,018    635,068
  借入金                  1,896,561      2,307,886    411,325
  社債                   4,776,389      4,943,132    166,743
  その他                       42,000      99,000      57,000
 ソフトバンク㈱               3,186,618      4,019,274    832,656
  借入金                  2,392,843      2,931,199    538,356
  リース債務                    786,174           ―    △786,174
  リース負債                         ―     1,082,886   1,082,886
  その他                        7,601        5,189    △2,412
 ヤフー㈱                      130,099     226,798      96,699
  借入金                           ―       70,000      70,000
  社債                       130,000     130,000           ―
  リース債務                        99            ―        △99
  リース負債                         ―       26,798      26,798
 スプリント                 4,428,378      4,897,111    468,733
  借入金                  1,730,203      1,668,153   △62,050
  社債                   2,674,649      2,410,659   △263,990
  リース債務                     14,991           ―    △14,991
  リース負債                         ―      810,347     810,347
  その他                        8,535        7,952      △583
 ソフトバンク・ビジョン・ファンド           36,571     127,410      90,839
  借入金                       36,571     127,410      90,839
 その他                   1,188,490       708,951    △479,539
  株式先渡契約金融負債               730,601           ―    △730,601
  その他の有利子負債                457,889     454,988     △2,901
  リース負債                         ―      253,963     253,963
 合計                   15,685,106     17,329,562   1,644,456




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                                 ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




ソフトバンクグループ㈱ 2
・税金などの一時的な費用への充当を目的とした借入れに伴い、短期借入金が 425,816 百万円増 加
 しました。
・2019 年6月および9月に満期を迎える社債の リファイナンスの一環として、国内普通社債 5,000
 億円を発行し、3,000 億円を償還しました。



ソフトバンク㈱
・ヤフー㈱株式の取得および同株式取得に伴い減少した運転資金を補うために行った借入れにより、
 借入金が増加しました。
・IFRS 第 16 号適用による影響(期首時点)
 ―従来賃借処理されていたオペレーティング・リースについて、リース負債 384,103 百万円を新
  たに計上しました。
 ―従来有利子負債に含めていたファイナンス・リースについて、786,174 百万円をリース負債へ振
  り替えました。
・従来リース債務として いた通信設備に関連する ソフトウエ アのリース取 引に係る負債について 、
 当社は無形資産のリース取引に IFRS 第 16 号を適用しないことから、当該負債を IFRS 第9号に
 基づく金融負債として借入金に含めて計上し、前期末の残高について修正再表示を行っています。
 当第1四半期末の借入金には、当該取引にかかる借入金が 266,238 百万円(前期末には 277,157 百
 万円)含まれています。



スプリント
・社債 17 億米ドルを満期償還したほか、債権流動化による借入れ を返済しました。
・IFRS 第 16 号適用による影響(期首時点)
 ―従来賃借処理されていたオペレーティング・リースについて、リース負債 868,200 百万円を新
  たに計上しました。
 ―従来有利子負債に含めていたファイナンス・リースについて、14,991 百万円をリース負債へ振
  り替えました。



ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド
ソフトバンク・ビジョン・ファンドが、投資の資本効率向上などを目的と する借入れを行いました



その他
アリババ株式の先渡売買契約の決済を完了したことにより、株式先渡契約金融負債が減少しました。




                            23
                                 ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




 (c) 資本
                                                       (単位:百万円)
                                 2019 年      2019 年
                            3月 31 日        6月 30 日         増減
 資本金                             238,772    238,772          ―
 資本剰余金                       1,467,762     1,547,264     79,502   A
 その他の資本性金融商品                     496,876    496,876          ―
 利益剰余金                       5,571,285     6,127,093    555,808   B
 自己株式                       △443,482       △95,796      347,686   C
 その他の包括利益累計額                     290,268   △126,646    △416,914   D

 親会社の所有者に帰属する持分合計            7,621,481     8,187,563    566,082
 非支配持分                       1,387,723     1,257,769   △129,954

 資本合計                        9,009,204     9,445,332    436,128




 主な科目別の増減理由
 科目             前期末からの主な増減理由
 A 資本剰余金        主に当社のヤフー㈱に対する経済的持分比率が減少したことに伴い、増
                加しました。

 B 利益剰余金        親会社の所有者に帰属する純利益 1,121,719 百万円を計上した一方、2019
                年6月に自己株式 55,753,200 株(消却前の発行済株式総数に対する割合
                5.07%)を消却したことに伴い、558,136 百万円(注1)を減額しまし
                た。なお、IFRS 第 16 号適用に伴う累積的影響額 13,997 百万円を利益
                剰余金の増加として 2019 年4月1日に計上しています。
 C 自己株式         ・取得総額 6,000 億円を上限とする自己株式取得に関する 2019 年2月
                 6 日の取締役会決議に基づき、前期に 3,841 億円で 3,671 万株を、当
                 期に 2,159 億円で 1,904 万株を取得しました。
                ・2019 年6月に自己株式の消却を実施しました。

 D その他の包括利益累    海外を拠点とする子会社・関連会社を円換算する際に生じる在外営業活
   計額           動体の為替換算差額が、主要な通貨の為替換算レートが円高となったこ
                とにより、438,939 百万円減少しました。


(注1)消却された株式数は、2019 年 2 月 6 日の取締役会決議に基づく自己株式の取得(以下「本自己株式取
      得」)により取得された株式数と同一ですが、消却額は本自己株式取得より前に取得され保有されてい
      た株式も含めた帳簿価額に基づいて算出されるため、本自己株式取得の取得総額とは異なっています。




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                                   ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(3)キャッシュ・フローの概況
  1. ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資活動
   収入:外部投資家からの払込収入 3,457 億円(財務活動によるキャッシュ・フロー)、
          借入れによる収入 2,244 億円(財務活動によるキャッシュ・フロー)
   支出:投資の取得支出 6,816 億円(投資活動によるキャッシュ・フロー)、借入れの返済 1,306
          億円、外部投資家に対する分配額・返還額 684 億円(財務活動によるキャッシュ・フロー)
  2. ソフトバンクグループ㈱の財務活動
   当期に満期となる国内債のリファイナンスの一環として社債 5,000 億円を新規発行;既発債の
      うち 3,000 億円を満期償還
   税金納付などの一時費用に備え 4,252 億円(純額)の短期借入れを実施;うち 4,200 億円は、
      税金還付に伴い 2019 年7月に返済済み
   自己株式 2,159 億円を取得:総額 6,000 億円の自己株式取得プログラムを終了


                                                             (単位:百万円)
                                   6月 30 日に終了した3カ月間
                                    2018 年     2019 年              増減
 営業活動によるキャッシュ・フロー                   274,419      △547,191      △821,610
 投資活動によるキャッシュ・フロー                  △892,109     △1,367,991     △475,882
 財務活動によるキャッシュ・フロー                   △48,508      1,026,301     1,074,809
 (注)IFRS 第 16 号の適用に伴い、当期より従来のオペレーティング・リースに ついて新規にリース負債を計
      上しているため、当該取引に係るリース料(従来は営業活動によるキャッシュ・フローに計上)のうち、
      利息の支払に関する支出を「利息の支払額(営業活動によるキャッシュ・フロー) 、負債元本の返済に
                                           」
      関する支出を「リース負債の返済による支出(財務活動によるキャッシュ・フロー) に計上しています。
                                            」


 (a) 営業活動によるキャッシュフロー
  前期に SBGJ において発生したソフトバンク㈱株式売却益 などに対する法人税 321,290 百万円お
 よび SBGJ が行ったソフトバンクグループ㈱への配当に対する源泉所得税 422,648 百万円を当第1
 四半期に納付したことにより、法人所得税等の支払額が前年同期から 839,401 百万円増加しました。
 なお、当該源泉所得税は 2019 年7月に還付されています。


 (b) 投資活動によるキャッシュ・フロー
 主な科目別の内容
 科目                                 主な内容
 有形固定資産及び無形資産の取得による支出               スプリントがリース携帯端末および通信設備を
 △319,247 百万円                       取得したほか、ソフトバンク㈱が通信設備を取
                                    得しました。

 投資の取得による支出                         当社 100%子会社が、WeWork などへの投資を
 △431,742 百万円                       行いました。

 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデル              ソフトバンク・ビジョン・ファンドが投資を行
  タ・ファンドによる投資の取得による支出               いました。
 △681,649 百万円



                              25
                                     ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信




(c) 財務活動によるキャッシュ・フロー
主な科目別の内容
科目                      主な内容
短期有利子負債の収支              ソフトバンク㈱が、ヤフー㈱株式取得に伴い減少した運転資金を補
(△支出)                   うために、通信債権の流動化により 280,000 百万円を借入れました。
 468,575 百万円

有利子負債の収入
 2,018,275 百万円
     借入れによる収入           ・ソフトバンクグループ㈱が、法人税および源泉所得税の支払への
     1,518,275 百万円(注)    充当などを目的として合計 667,800 百万円の短期借入を行いまし
                         た。なお、このうち 420,000 百万円は、源泉所得税の還付に伴い
                         2019 年7月に返済しました。
                        ・ソフトバンク・ビジョン・ファンドが、投資の資本効率向上など
                         を目的として 224,359 百万円を借入れました。
                        ・ソフトバンク㈱が、ヤフー㈱株式取得を目的として 150,500 百万
                         円を借入れました。また、割賦債権の流動化および通信設備の
                         セール・アンド・リースバックにより 206,977 百万円を借入れま
                         した。
                        ・スプリントが債権流動化やタームローンによる借入れを行いまし
                         た。

     社債発行による収入          ソフトバンクグループ㈱が、リファイナンスを目的として、国内普
     500,000 百万円        通社債を発行しました。

有利子負債の支出
 △1,206,144 百万円
     借入金の返済による支出        ・ソフトバンクグループ㈱が短期借入金 242,650 百万円を返済しま
     △712,884 百万円(注)     した。
                        ・ソフトバンク・ビジョン・ファンドが、投資の資本効率向上など
                         を目的とした借入れのうち 130,582 百万円を返済しました。
                        ・ソフトバンク㈱とスプリントが借入金を返済しました。


     社債の償還による支出         ・ソフトバンクグループ㈱が国内普通社債 3,000 億円を満期償還し
     △490,235 百万円        ました。
                        ・スプリントが社債 17 億米ドルを満期償還しました。

リース負債の返済による支出           ソフトバンク㈱およびスプリントが通信設備に関連するリース負
 △195,149 百万円           債を返済しました。

ソフトバンク・ビジョン・            ソフトバンク・ビジョン・ファンドが、キャピタル・コールに対
 ファンドおよびデルタ・            する資金を外部投資家から受領しました。
 ファンドにおける外部投資
 家からの払込による収入
 345,672 百万円




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     科目                            主な内容
     ソフトバンク・ビジョン・                  ソフトバンク・ビジョン・ファンドが、投資元本を基にした固定
      ファンドおよびデルタ・ファ                分配を行いました。
      ンドにおける外部投資家に対
      する分配額・返還額
      △68,409 百万円

     自己株式の取得による支出                  ソフトバンクグループ㈱が自己株式の取得を行いました。
      △215,935 百万円
    (注) 借 入 れ に よ る 収 入お よ び 借 入金 の 返 済 に よ る 支 出 に は 、契 約 上 の 借 入 期 間 が 1 年 以内 の 借 入 金 に 係 る 収
        入が 1,131,148 百万円、支出が△386,734 百万円、それぞれ含まれています。




(4)今後の見通し
    未確定な要素が多く、連結業績を見通すことが困難なため、予想の公表を控えています。




「1. 当四半期決算の経営成績等の概況」における注記事項

1
    ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先名は、別段の記載がある場合を除き、原則として業績への影響
    が大きいものを、その影響の大きさの順で掲載しています。
2
    ソフトバンクグループ㈱の有利子負債および財務費用は、100%子会社スカイウォークファイナンス合同会
    社によるアリババ株式を活用した借入れによるものを含めて表示しています。なお、当該借入れにはソフ
    トバンクグループ㈱による保証は付されておらず、ソフトバンクグループ㈱に対してはノンリコースの借
    入れです。
3
    ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資額および保有株式の公正価値は、当社子会社による、ソフトバン
    ク・ビジョン・ファンドの子会社の投資持株会社を通じた投資を含みます。
4
    ソフトバンク・ビジョン・ファンドにおけるリミテッド・パートナーによる支払義務履行額合計は、支払義
    務履行後に投資計画の変更等によりリミテッド・パートナーへ返還された金額を差し引いています。
5
    当社のデルタ・ファンドへの支払義務履行額は、当社が取得した後デルタ・ファンドへ移管した DiDi 株式
    への投資の移管時の対価と相殺されています。
6
    ソフトバンク・ビジョン・ファンドにおける、投資終了に伴うリミテッド・パートナーへの返還額は、
    Flipkart Private Limited 売却後リミテッド・パートナーに返還した、同社株式の投資元本です。
7
    デルタ・ファンドにおける外部投資家のコミットメント残額は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドで使用
    される可能性があります。
8
    ロイヤルティー・ユニット(アームのテクノロジーを含んだチップ)の出荷実績は、出荷の発生から1四半
    期遅れでライセンシーから報告を受けるため、本項におけるロイヤルティー・ユニットは、2019 年1~3
    月期までの出荷実績を掲載しています。一方、ロイヤルティー収入は、出荷が発生する四半期に見積りに
    基づいて計上しています。




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                                   ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信


2.サマリー情報(注記事項)に関する事項
(1)会計方針の変更
 (IFRSにより要求される会計方針の変更)
   2019年6月30日に終了した3カ月間よりIFRS第16号「リース」を適用しています。
   詳細は「3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期連結財務諸表注記 1.重要な会計方針」を
  ご参照ください。


(2)会計上の見積りの変更
   2019年6月30日に終了した3カ月間において、スプリントが同社の本社(建物および土地など)についてセール・
  アンド・リースバック契約を締結したことに伴い、当該資産を「売却目的保有に分類された資産」に振り替えまし
  た。また、当該資産を売却コスト控除後の公正価値で測定し、帳簿価額を下回ったため減損損失を認識していま
  す。
   詳細は「3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期連結財務諸表注記 4.売却目的保有に分類
  された資産」および「3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記(6)要約四半期連結財務諸表注記 12.その他の
  営業損益」をご参照ください。




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3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記

(要約四半期連結財務諸表及び主な注記における社名または略称)
   要約四半期連結財務諸表及び主な注記において、文脈上別異に解される場合または別段の記載がある場合を除き、
 以下の社名または略称は以下の意味を有します。


          社名または略称                                    意味

 ソフトバンクグループ㈱          ソフトバンクグループ㈱(単体)

 当社                   ソフトバンクグループ㈱および子会社

 ※以下の略称の意味は、それぞれの会社の傘下に子会社がある場合、それらを含みます。

 ソフトバンク・ビジョン・ファンド     SoftBank Vision Fund L.P.および代替の投資ビークル

 デルタ・ファンド             SB Delta Fund (Jersey) L.P.

 SBIA                 SB Investment Advisers (UK) Limited

 スプリント                Sprint Corporation

 アーム                  Arm Limited

 ブライトスター              Brightstar Global Group Inc.

 フォートレス               Fortress Investment Group LLC

 アリババ                 Alibaba Group Holding Limited




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(1)要約四半期連結財政状態計算書
                                                     (単位:百万円)
                              2019年3月31日         2019年6月30日
(資産の部)
流動資産
 現金及び現金同等物                          3,858,518          2,932,541
 営業債権及びその他の債権                       2,339,977          2,284,861
 その他の金融資産                             203,476            191,921
 棚卸資産                                  365,260           318,328
 その他の流動資産                             766,556            872,762
  小計                                 7,533,787         6,600,413
 売却目的保有に分類された資産                       224,201             25,040
流動資産合計                               7,757,988         6,625,453


非流動資産
 有形固定資産                              4,070,704         2,873,267
 使用権資産                                       -         2,353,750
 のれん                                 4,321,467         4,152,753
 無形資産                                6,892,195         6,661,372
 契約獲得コスト                               384,076           385,794
 持分法で会計処理されている投資                    2,641,045          2,504,162
 FVTPLで会計処理されている
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび                7,115,629          8,081,137
 デルタ・ファンドからの投資
 投資有価証券                                924,614         1,214,948
 その他の金融資産                           1,185,856          1,326,238
 繰延税金資産                                586,943           193,336
 その他の非流動資産                            215,959            214,751
非流動資産合計                             28,338,488        29,961,508
資産合計                                36,096,476        36,586,961




                       30
                            ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信


                                                     (単位:百万円)
                              2019年3月31日         2019年6月30日
(負債及び資本の部)
流動負債
 有利子負債                               3,480,960         3,277,849
 リース負債                                       -           621,022
 銀行業の預金                                745,943           774,891
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
                                        29,677           147,625
 デルタ・ファンドにおける外部投資家持分
 営業債務及びその他の債務                        1,909,608         1,752,907
 デリバティブ金融負債                            767,714            27,612
 その他の金融負債                               10,849            11,376
 未払法人所得税                               534,906            77,075
 引当金                                    43,685            35,674
 その他の流動負債                            1,158,355           689,885
流動負債合計                               8,681,697         7,415,916


非流動負債
 有利子負債                              12,204,146        11,877,719
 リース負債                                       -         1,552,972
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
                                     4,107,288         4,322,539
 デルタ・ファンドにおける外部投資家持分
 デリバティブ金融負債                            130,545           136,144
 その他の金融負債                               57,115            65,474
 確定給付負債                                 99,351            95,840
 引当金                                   157,478           155,126
 繰延税金負債                              1,391,072         1,364,942
 その他の非流動負債                             258,580           154,957
非流動負債合計                             18,405,575        19,725,713
負債合計                                27,087,272        27,141,629


資本
親会社の所有者に帰属する持分
 資本金                                   238,772           238,772
 資本剰余金                               1,467,762         1,547,264
 その他の資本性金融商品                           496,876           496,876
 利益剰余金                               5,571,285         6,127,093
 自己株式                                △443,482           △95,796
 その他の包括利益累計額                           290,268         △126,646
親会社の所有者に帰属する持分合計                     7,621,481         8,187,563
非支配持分                                1,387,723         1,257,769
資本合計                                 9,009,204         9,445,332
負債及び資本合計                            36,096,476        36,586,961




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                                  ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信


(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
   要約四半期連結損益計算書
                                                             (単位:百万円)
                                        2018年6月30日に       2019年6月30日に
                                        終了した3カ月間          終了した3カ月間
売上高                                           2,272,783        2,336,397
  売上原価                                      △1,316,660       △1,335,855
売上総利益                                           956,123        1,000,542
  販売費及び一般管理費                                  △627,985         △663,114
  子会社の支配喪失に伴う利益                                 161,347                -
  その他の営業損益                                     △14,436         △46,242
 営業利益(ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
                                                475,049         291,186
 デルタ・ファンドからの営業利益を除く)
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
                                                239,944         397,630
 デルタ・ファンドからの営業利益
営業利益                                            714,993         688,816
 財務費用                                         △148,467         △153,846
 持分法による投資損益                                      37,705          90,115
 為替差損益                                           12,925         △6,506
 デリバティブ関連損益                                    △54,080          △7,672
 アリババ株式先渡売買契約決済益                                      -        1,218,527
 FVTPLの金融商品から生じる損益                               94,542          27,496
 ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよび
                                              △72,889          △184,488
 デルタ・ファンドにおける外部投資家持分の増減額
 その他の営業外損益                                     △12,425            9,902
税引前利益                                           572,304        1,682,344
 法人所得税                                        △244,184         △504,865
純利益                                             328,120        1,177,479


純利益の帰属
 親会社の所有者                                        313,687        1,121,719
 非支配持分                                           14,433          55,760
                                                328,120        1,177,479


1株当たり純利益(注)
 基本的1株当たり純利益(円)                                  140.77          534.89
 希薄化後1株当たり純利益(円)                                 140.07          532.09


(注) 2019年6月28日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っています。2019年3月31日に終了した1年
   間の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、「基本的1株当たり純利益」および「希薄化後1株当たり純利
   益」を算定しています。




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                                   ソフトバンクグループ㈱ (9984) 2020年3月期 第1四半期決算短信


     要約四半期連結包括利益計算書
                                                             (単位:百万円)
                                        2018年6月30日に      2019年6月30日に
                                        終了した3カ月間         終了した3カ月間
純利益                                            328,120        1,177,479
その他の包括利益(税引後)
    純損益に振り替えられることのない項目
     FVTOCIの資本性金融資産                                748             △10
    純損益に振り替えられることのない項目合計                           748             △10
    純損益に振り替えられる可能性のある項目
     FVTOCIの負債性金融資産                                 35              566
     キャッシュ・フロー・ヘッジ                             △20,600          22,981
     在外営業活動体の為替換算差額                             17,021        △445,524
     持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分                    △13,796          △8,320
    純損益に振り替えられる可能性のある項目合計                      △17,340        △430,297
その他の包括利益(税引後)合計                                △16,592        △430,307
包括利益合計                                         311,528          747,172


包括利益合計の帰属
    親会社の所有者                                    279,616          706,799
    非支配持分                                       31,912          40,373
                                               311,528          747,172
 




                              33
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(3)要約四半期連結持分変動計算書
 2018年6月30日に終了した3カ月間
                                                                                          (単位:百万円)
                                                    親会社の所有者に帰属する持分
                                                  その他の                              その他の
                       資本金       資本剰余金             資本性       利益剰余金       自己株式       包括利益        合計
                                                  金融商品                               累計額
2018年4月1日              238,772     256,768         496,876   3,940,259   △66,458     317,959   5,184,176
新基準適用による累積的影響額(注)            -           -               -     300,615          -   △57,828     242,787
2018年4月1日(修正後)         238,772     256,768         496,876   4,240,874   △66,458     260,131   5,426,963
包括利益
 純利益                         -           -               -     313,687          -          -    313,687
 その他の包括利益                    -          -                -           -          -   △34,071    △34,071
包括利益合計                       -           -               -     313,687          -   △34,071     279,616

所有者との取引額等

 剰余金の配当                      -           -               -    △23,969           -          -   △23,969
 その他の包括利益累計額
                             -          -                -         387          -      △387            -
 から利益剰余金への振替
 自己株式の取得及び処分                 -          -                -           -       △4            -         △4
 支配継続子会社に対する
                             -         197               -           -          -          -         197
 持分変動
 関連会社の支配継続子会社
                             -      4,541                -           -          -          -      4,541
 に対する持分変動
 関連会社の資本剰余金の
                             -      △250                 -           -          -          -      △250
 変動に対する持分変動
 株式に基づく報酬取引                  -      2,004                -           -          -          -      2,004
 その他                         -         684               -           -          -          -         684

所有者との取引額等合計                  -      7,176                -    △23,582        △4        △387    △16,797

2018年6月30日             238,772     263,944         496,876   4,530,979