9966 藤久 2021-08-25 16:30:00
2021年6月期決算説明会資料 [pdf]

2021年 6月期
決算説明会資料



        (9966)
                 2021年8月26日
    藤久株式会社 2021年6月期決算説明会資料 目次


1   2021年6月期決算説明     …   1    2   2022年6月期業績見通し   … 13     3   中期経営計画              … 25


1   2021年6月期決算概要     …    2   1   2022年6月期業績予想    …   14   1   持株会社体制への移行          …   26


2   売上高・経常利益増減要因分析   …    3   2   売上増減要因分析        …   15   2   藤久リボーンプラン           …   27


3   事業部門別売上実績        …    5   3   経常利益増減要因分析      …   16   3   中期経営計画              …   28


4   既存店の状況           …    6   4   期中取組施策について      …   17

                                  教室ビジネス          …   18   4   APPENDIX            … 31
5   期中取組施策の報告        …    7       会員ビジネス          …   20
                                  シルバニアファミリー      …   21   1   会社概要                …   32
6   BSの概況            …   10       システムの刷新         …   22
                                  設備投資            …   23   2   店舗展開                …   33
7   CFの概況            …   11       新人事制度           …   24
                                                           3   事業内容                …   34
8   株主還元             …   12
                                                           4   その他の取組み(ESG・SDGs)   …   36
1)2021年6月期決算説明




                 1
1   1 2021年6月期決算概要

2021年6月期決算概要
                                                                            (単位:百万円)

          2019年6月期       2020年6月期                        2021年6月期

           通期実績           通期実績       通期実績      前期差         前期比       通期予想      達成率


 売上高            18,939      22,349    20,694   △ 1,654      92.6%     21,185    97.7%


 売上総利益          11,066      13,010    12,187    △ 823       93.7%     12,704    95.9%


 販売管理費          12,598      12,126    11,286    △ 840       93.1%     11,554    97.7%


 営業利益          △ 1,532        883       900        17       102.0%     1,150    78.3%


 経常利益          △ 1,516        749       911       161       121.6%     1,150    79.2%


 当期純利益         △ 2,919        282       757       474       267.9%      850     89.1%




                                                                                        2
 1   2 売上高・経常利益増減要因分析

  不採算店舗の閉鎖による固定費削減効果が顕在化
  ➢ 前期コロナ特需沈静化や緊急事態宣言による一部店舗の休業により、売上高は通期予想を下回った
  ➢ 通期ではリボーンプランに基づく不採算35店舗の閉鎖を実施し売上高の減少はあったものの、収益面では固定費削減効果により前期比121.6%
    の増益


売上高の増減要因                                            経常利益の増減要因

(単位:百万円)                                            (単位:百万円)

                                                                                         △120    売上高
                                                                                                経常利益率
            △3,560                                                                               4.4%
                                                     売上高
                                                    経常利益率                                店舗改装
                                 2,805                                           営業外費用    費用
                                                     3.4%
                                                            △348                  減少*
                       △900
           コロナ特需沈静化
            による売上減少
                      店舗閉鎖による    巣ごもり需要に                                    店舗閉鎖による
                       売上減少     よる売上増加 等                                     収益改善                911
 22,349                                    20,694    749    売上の減少   粗利率の
                                                                     向上




 2020年                                     2021年    2020年                                       2021年
  6月期           約16.6億円の減少                  6月期      6月期            約1.6億円の増加                    6月期
                                                                           *営業外費用減少:前期シンジケートローン手数料等




                                                                                                       3
1   2 売上高・経常利益増減要因分析

販管費の削減が進み、より収益性の高い経営体質に変化
➢   固定費では、主に不採算店舗閉鎖による地代家賃、人員削減による人件費を削減
➢   変動費では、はがきセールの回数見直しやアプリ販促への変更により広告宣伝費を削減


販管費と損益分岐点売上高(月平均モデル)の推移
                                                          (全社、単位:百万円)

                                                               *

           損益分岐点売上高(月間)



                月間1,060
                                月間1,010
                                                 月間 940




                          *人件費・一部広告宣伝費など実態として固定化している費用は「固定費」として集計しています


                                                                        4
1     3 事業部門別売上実績

  ➢ 不採算店舗を中心に2020年6月末から35店舗を閉鎖、新規出店なし
  ➢ 1店舗あたりの売上高・利益は向上トレンドを維持し、店舗販売部門の採算性は向上
  ➢ 通販部門は店舗のアプリ登録者増によるサイト流入効果で、期中を通じてコンスタントに売上を計上

事業部門別売上実績                                                                     (単位:百万円)

                 2019年6月期            2020年6月期                     2021年6月期
                通期         構成比      通期        構成比       通期           構成比       前期比

 店舗販売部門         17,852      94.3%   21,278      95.2%   19,591        94.7%     92.1%

 通信販売部門          1,046       5.5%    1,032       4.6%    1,071        5.2%     103.8%

 その他の部門
 (不動産賃貸)
                     40      0.2%        38      0.2%        31       0.1%      80.8%

 合計             18,939     100.0%   22,349    100.0%    20,694       100.0%     92.6%

店舗販売部門別売上実績                                                                   (単位:千円)

                 2019年6月期            2020年6月期                     2021年6月期
                  1店舗平均実績             1店舗平均実績             1店舗平均実績               前期比
 売上高                       38,810             48,479                49,329      101.8%
 売上総利益                     22,939             28,475                29,367      103.1%
 販管費                       24,195             23,864                24,608      103.1%
  営業利益                    △ 1,256               4,611                4,759      103.2%
期末既存店舗数推移                                                                     (単位:店舗)

                 2019年6月期            2020年6月期                     2021年6月期
 期末既存店舗数                     451                 419                  384       91.6%

                                                                                         5
1    4 既存店の状況

    ➢ 上期は巣ごもりによるソーイング需要の拡大により、生地やミシン等のソーイング関連商品の販売が好調で、客数、客単価
      ともに前期実績を上回った
    ➢ 下期は前年の手作りマスクブームによる特需には至らず、コロナ対策疲れにより巣ごもりトレンドが弱まったことから客数が伸び悩んだ
    ➢ 高額商品であるミシン販売の構成比が高く、客単価は年間を通して前期比プラスで推移


既存店月別実績推移
                                                                      *手芸専門店既存店(368店舗 apple-to-apple)実績
        (単位:百万円)                                                                 前期コロナウイルス第一波
                             前期増税前特需   前期増税後落込み
         2,500
                  2021年6月期                           前期比:92.4%
    売
    上    1,500
                  2020年6月期
    高
           500    2019年6月期
                   7月    8月       9月     10月   11月      12月    1月     2月     3月       4月        5月   6月

        (単位:千名)

                                                     前期比:90.2%
          1,500
    客             2021年6月期
    数             2020年6月期
           500
                  2019年6月期
                   7月        8月   9月     10月      11月    12月     1月    2月    3月       4月        5月    6月

        (単位:円)
         2,000
                                                     前期比:102.5%
    客
    単    1,500
                  2021年6月期
    価             2020年6月期
         1,000    2019年6月期
                   7月    8月       9月    10月    11月      12月    1月     2月    3月       4月     5月       6月



                                                                                                           6
1    5 期中取組施策の報告
2021年6月期 重点項目

       項目                   内容                              2021年6月期結果

                事業の柱として会員ビジネスの確立・強化          ➢ 2021年3月新アプリをリリース、6月末までに約13万名が登録
                ◼ 会員情報のデータ化、精緻化              ➢ 紙の会員証からアプリ会員への切り替えが進み、販促費の削減や販促の効率化に貢
1   会員ビジネス      ◼ 特典を充実させた会員制度の拡充
                                               献
                                             ➢ 15才以下の子育て世代応援サービス「子育てエールパス」を開始、6月末までに約16
                                               万名が登録
                新たな顧客ターゲット向け講習会の開発           ➢ コロナ対策のため、受講人数を制限しながらも講習会運営を継続
2   教室ビジネス      ◼ 20代~40代をターゲットとした講習会の開発     ➢ 非接触型の新たな試みとして2021年4月より「Web講習会」をスタート、イベントで
                ◼ 非接触型講習会の開発                   の参加を合わせ、6月末までに約1,000名が参加

                お客様に寄り添ったサービスの拡充             ➢ ミシンメンテナンスサポートの強化として、契約修理業者数を増加
3   サービスの充実化    ◼ お客様サービスやサポート体制の強化          ➢ お客様の要望から生地の最小販売単位を30㎝→10㎝に変更
                ◼ 店頭でのお直しサービスの提供             ➢ ㈱エポック社と提携し、シルバニアファミリーを中心とした商品展開のテスト開始
                持続的なコスト削減の実現
                                             ➢ 現在の相場に合わせ、2021年6月期中に約42店舗の契約を見直し
4   経費削減        ◼ 店舗賃貸契約の見直し
                                             ➢ 適正在庫のルール化を行い、需要動向を踏まえた在庫構成にシフト
                ◼ 適正在庫のルール化、余剰在庫処分
                経営体制強化のための組織再編               ➢ 経営体制・事業の強化を目的に教室運営室、会員ビジネス室、業務企画部、社長
    マネジメント体制の                                  室の4つの部署を新設し、経営課題に対応
5               ◼ 経営課題に対応した新部署の設立
    強化                                       ➢ 2021年2月、店舗の課題解決、不振店舗の業績改善、オーナーシステム店のビジネ
                ◼ 臨店指導専門の部署を新設
                                               スモデル再構築のため「店舗サポート課」を新設
                従業員のモチベーションを上げる新人事制度導入       ➢ 従来の制度を見直し、新人事制度の移行を準備(2021年7月より実施)
                ◼ 給与制度にインセンティブ制を導入し、能力給や成果   ➢ 同一労働同一賃金の観点から処遇を明確にするため、従前の契約社員から地域限
6   人事制度改革        給を取り入れる                      定社員(正社員)に切替え(2021年6月期切替実績83名)
                ◼ 店舗単位の表彰制度の導入               ➢ 2020年10月より売上や施策目標達成度に応じた店舗表彰制度を開始、店舗従
                                               業員のモチベ―ジョンアップや成果給を反映


                                                                                           7
1     5 期中取組施策の報告

    2つの大きな業務提携で、より強固な事業基盤を獲得
    ㈱エポック社、㈱日本ヴォーグ社と業務提携し、同業他社が追随できないソフト面を強化、将来の事業基盤として育成


㈱エポック社                                                            ㈱日本ヴォーグ社
➢ ㈱エポック社シルバニア取扱店舗をテスト                                             ➢ 来期のWebライブビューイング型教室の実現に向けて協業開始
    マーケティングとして2店舗に導入(高崎
                                                                  ➢ コラボした季刊誌の刊行について検討中
    店・福井店)
                                                                  ➢ ㈱日本ヴォーグ社の通販カタログを店頭配布(7月売上実績約250件)

                                                                  ➢ ㈱日本ヴォーグ社プロデュースによる講習会・書籍コーナーのリニューアルをテスト店
                                                                   舗で実施し検証中
    1)顧客年齢構成比変動(%)                   *導入後2ヵ月間の実績と昨年同時期を比較
    高崎店   ~10代     20代     30代     40代     50代     60代    70代~    ➢ 中野本社オフィスに当社社員を派遣し、鮮度の良い講習会・商品開発部門を設
    導入前      0.3    4.0     12.9    23.3    23.5   22.8    13.8    置することを検討中
    導入後      1.0    5.8     16.2    20.0    22.2   25.2    11.7

    福井店   ~10代     20代     30代     40代     50代     60代    70代~
    導入前      0.8    4.5     11.6    17.3    22.0   27.1    17.3
    導入後      1.9    6.5     10.7    18.0    25.9   26.7    15.0

                   新たに若年層のお客様の来店が増加
    2)手芸分類売上構成比変動
                   高崎店     福井店
                                   低迷していた手芸分類の売上減少
    導入前            19.7%   17.4%
                                   をシルバニア(手芸分類)で補完・                                        当社独自トライアルによる
    導入後            24.7%   26.1%   増強                                                      Web講習会のイメージ

    *導入後2ヵ月間の実績を2020年6月期と同時期で比較

    テストマーケティングにより、経営課題の解決につながる                                     当社だけでは成し得なかった多科目のWeb講習会
    成果を確認                                                          実現に向けて協業開始


                                                                                                              8
1         5 期中取組施策の報告
会員数推移                             *手芸専門店既存店(368店舗 apple-to-apple)実績
                                                                                             ➢   前期は手作りマスク特需により客数増
 20,000   客数(千名)                         1,367
                                                                                     1,500




                                                                    1,335                        ⇒ 入会者数の変動は客数と連動
              期末有効会員数(千名)*
                1,079                                                                        ➢   2020年6月期末有効会員数は全店で146万名
 15,000                               13,825
             12,223                            12,453        12,465    12,030        1,000
                                                                                                 2021年6月期末有効会員数は全店で133万名
                      10,461                                                                     ⇒ 35店舗閉鎖による減少
 10,000
                                                                                             ➢   既存店ベースの比較では有効会員数の大きな変動
                                                                                     500         はない
  5,000                                                                                      ➢   入会率は2020年6月期9.0%に対し、
                                                                                                 2021年6月期は8.6%と微減
     0                                                                               0




                                                                                             客数向上施策と新たな会員特典による入会率向上の重
              2019年6月期                 2020年6月期        2021年6月期                              要性を認識
                               総客数       客数*    期末有効会員数 *


教室関連売上推移                       *講習料と材料費合計 *手芸専門店全店実績 (百万円)
          <カテゴリー>                    2019年6月期        2020年6月期       2021年6月期                 ➢   全店の講習会場についてコロナ対策を完了
  クラフト工房                                   1,673          1,682             1,599            ➢   主力であるクライ・ムキ式ソーイングはコロナ対策によ
          うち、クライ・ムキ式ソーイング                  1,611          1,600             1,531
                                                                                                 る参加人数制限により新規の体験講習会が振るわ
                                                                                                 ず減収であったが、既存受講生はコアなF3層のため
          うち、その他カリキュラム教室                       62           82                  68               落ち込み幅は僅少
  クラフト講習会                                      185          162               131            ➢   一方、立寄り形式の店頭クラフト講習会は、コロナ影
  ワークショップ                                       35           17                  5
                                                                                                 響による稼働率低下、参加者数減少からの復調が
                                                                                                 遅い傾向
  Web講習会                                         0              0                4

  計:                                       1,893          1,861             1,739            コロナ禍による受講生数減少が売上に影響



                                                                                                                             9
1    6 BSの概況
貸借対照表                                                           (単位:百万円)

                2020年6月期 2021年6月期      増減額                主な内訳
    流動資産           11,653    10,681     △ 972
     現金及び貯金          5,143     4,372     △ 770 △前期比売上減少
     棚卸資産            5,186     5,415       228 +前期コロナ影響による在庫不足の解消
     その他の資産          1,324      894      △ 430

    固定資産            2,777     2,854        77
     有形固定資産          1,148     1,024     △ 124 △有形固定資産の売却

     無形固定資産            95       432        336 +基幹システム開発投資

     投資その他の資産        1,532     1,397     △ 134

    資産合計           14,430    13,535     △ 894
    負債合計            5,549     4,202    △ 1,347
     流動負債            4,443     3,232    △ 1,211 △OS店*精算金の支払、未払消費税の支払等

     固定負債            1,106      969      △ 136

    純資産合計           8,880     9,333       453
    負債・純資産合計       14,430    13,535     △ 894
                                                            *OS店:オーナーシステム店舗

                                                                              10
1    7 CFの概況

キャッシュフロー計算書

 ➢ キャッシュアウトは運転資金の増加によるもので、主に前期コロナ特需時の欠品を解消するための仕入が発生したことによる
 ➢ 未払消費税支払は、前期の売上増に伴い増加


                                                              (単位:百万円)

                        2020年6月期       2021年6月期           主な内訳
           (税引前当期純利益)           316           895
    営業活動による                                         △運転資金増加
                              2,444         △ 103
    キャッシュ・フロー                                       △未払消費税支払

    投資活動による                                         △基幹システム開発投資
                                   3        △ 386
    キャッシュ・フロー                                       △店舗改装、修繕の実施

    財務活動による
                             △ 286          △ 390   △配当金の支払
    キャッシュ・フロー
    現金及び現金同等物の
                              5,143         4,262
    期末残高




                                                                         11
1       8 株主還元


    ➢ 2021年5月13日公表の上方修正した配当予想から据え置きで、前期比+7.00円、年32.00円とする


1)配当(基準日:2021年6月30日)
                      2019年6月期               2020年6月期                   2021年6月期

                 中間        期末    年間   中間       期末       年間      中間        期末       年間
         一株当たり
                  -        -     -    -        25.00    25.00   12.50     19.50    32.00
        配当金(円)

         *当社は2020年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施
         *2020年6月期については株式分割前の実際の配当金の額を記載

2)株主優待 (基準日:2021年6月30日)
    ①株主優待お買物券                          ②創立60周年記念株主優待品の贈呈
        ⚫ 保有株式数100株以上                      ⚫ 保有株式数500株(5単元)以上
        ⚫ 2,500円相当のお買い物券                   ⚫ ㈱エポック社とのコラボレーション「シルバニ
         (500円×5枚)                           アファミリー限定品」
                                             1点の贈呈




    ➢    保有株式数や保有期間に応じた新たな優待制度などさらなる充実化を検討中
    ➢    ㈱エポック社とコラボした記念優待品が好評だったため、継続的な実施について検討中


                                                                                           12
2) 2022年6月期業績見通し




                   13
2     1 2022年6月期業績予想
業績予想

    施策効果により増収増益を予想
    ➢ 2022年6月期は、システムインフラ整備の完成に伴い、各種施策効果が発現することにより、売上高は前期比106.3%増収の220億円、経
      常利益は前期比109.8%増益の10億円を見込む
    ➢ 上記予想を踏まえ、一株当たり配当金は年間32円を継続

                                                                                                    (単位:百万円)
                   2020年6月期                  2021年6月期                                2022年6月期予想

               実績          構成比          実績               構成比         通期予想           構成比       前期差         前期比

       売上高     22,349      100.0%          20,694        100.0%      22,000         100.0%      1,306     106.3%

     売上総利益     13,010         58.2%        12,187           58.9%    13,000          59.1%        813     106.7%

     販管費及び
               12,126         54.3%        11,286           54.5%    12,000          54.5%        714     106.3%
     一般管理費

      営業利益          883        4.0%           900           4.3%        1,000         4.5%        100     111.1%

      経常利益          749        3.4%           911           4.4%        1,000         4.5%          89    109.8%

     当期純利益          282        1.3%           757           3.7%         850          3.9%          93    112.3%


                      2020年6月期                               2021年6月期                        2022年6月期予想

              中間          期末          年間            中間          期末         年間         中間        期末        年間
      一株当たり
               -          25.00       25.00         12.50       19.50       32.00     16.00     16.00     32.00
     配当金(円)


                                                                                                                   14
2     2 売上増減要因分析
売上の増減要因


    新規施策による増収を見込む                                                           (単位:百万円)
    ➢ 前期のコロナ需要沈静化や店舗数減少による売上減少を織り込み
    ➢ 各種施策による新規顧客の獲得や既存顧客の来店率向上を見込み、2022年6月期売上高は13億円増の220億円


(単位:百万円)


             △2,805
                                                                       商品の強化
                                                               シルバニア
                       △300                教室事業の
                                                   会員ビジネス強化
                                                   による売上増加
                                                               ファミリー
             巣ごもり需要の   店舗閉鎖による             売上増加
                                 施策効果による
               沈静化      売上減少                                  ・ミシンの販売強化
                                  EC売上増加
    20,694                                                    ・生地を中心とした        22,000
                                                               既存商品の強化 など




     2021年                                                                     2022年
      6月期                                                                       6月期
                                     約13.0億円の増加                                (予想)


                                                                                        15
2     3 経常利益増減要因分析
経常利益の増減要因


    前期改善した利益率を維持し、売上増加により約0.9億円の増益予想
    ➢ 施策による売上高の増加、不採算店舗の閉鎖による固定費削減効果を見込む
    ➢ 新基幹システム、店舗修繕、教室事業の強化など将来の事業強化に向けた投資を継続


(単位:百万円)
                                         △160
                                                  △300
                               店舗閉鎖による
                                         店舗修繕費用
                                                           △150
             △1,700             収益改善              売上連動費用
                                                           教室事業
                                                           強化費用


      911                                                         1,000




             巣ごもり需要の   施策による
               沈静化     売上増加
    2021年                                                         2022年
     6月期                                                           6月期
                                 約0.9億円の増加                        (予想)


                                                                          16
2   4 期中取組施策について
2022年6月期 重点項目サマリー

      項目                      内容                                   要旨

               ◼ 既存講習会の内容強化                     ➢ アフターコロナ社会で店舗に足を運んでいただくため、教室事業を強化。
1 教室ビジネス       ◼ ライブビューイング型Web講習会の確立              ㈱日本ヴォーグ社と協業でWeb講習会を開講、事業の柱として育成する


               ◼   会員証の電子化推進                    ➢ スマホアプリによる会員情報の電子化を進めており、システムインフラ稼働により、
               ◼   ランクアップ制度導入                     顧客ごとの詳細情報の取得が可能となるため、商品開発や販促に活かす
2 会員ビジネス       ◼   子育てエールパスの活用                  ➢ 入園入学商戦ではエールパス活用による子育て世代への応援サービスを強化
               ◼   サブスクリプションサービス展開              ➢ サブスクによる新たな特典を導入し、ファン層を拡大

               ◼   取扱店舗数を100店舗に増強
                                                ➢ トライアル店舗の成果をふまえ、取扱店舗を100店舗に拡充
               ◼   ECでの取扱い
                                                ➢ 非取扱店舗ではEC基盤を活用し、講習会やイベントの開催を通じ販売促進
3 シルバニアファミリー   ◼   クリスマス商戦への参画
                                                ➢ これまでと異なるF1層を中心とした顧客誘引と入園入学に加え、年末商戦を
               ◼   オリジナルキットの開発
                                                  新たな柱として確立する
               ◼   森の手芸屋さん(シルバニアファミリー)会員制度の導入
                                                ➢ これまで分断されていた店舗と通販の情報を一元化し、130万人会員の
                                                  タッチポイントを増強し、EC販売の拡大を実現する
               ◼ オムニチャネル環境の整備
4 システムの刷新      ◼ 店舗POSレジの刷新
                                                ➢ POSレジをタブレット型に入替え、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメ
                                                  ント)ツールを新たに導入し、購買行動や顧客属性に応じた、きめ細やかな販
                                                  促を推進

                                                ➢ 2期ぶりに新規出店を再開
               ◼ 新規出店2店舗 閉鎖9店舗
                                                ➢ 閉店は最小限に抑えつつ、将来につながる投資として既存店の改装を10店
5 設備投資         ◼ 研究開発としてモデル店改装2店舗
                                                  舗で計画
               ◼ 経年劣化店舗の美観修繕改装10店舗
                                                ➢ 投資計画(改修費用と設備投資額の合計)は前期と同等

                                                ➢ 働きがい、やりがいを持って職務を遂行できるよう、成果報酬型の給与制度を
                                                  導入して業績に反映
6 新人事制度        ◼ 目標管理制度・新等級制度の運用開始
                                                ➢ 店舗運営部門の改革を推進、お客様起点で物事をとらえ、行動する組織への
                                                  革新




                                                                                        17
 2      4 期中取組施策について

1.教室ビジネス

           施策                                          内容                            予定
                             ➢ アフターコロナ社会において、体験の場としての店舗の役割を再認識
 既存講習会の内容強化                                                                          上期
                             ➢ 新しいデザインやコースを導入し、稼働率と客単価を向上させる

 Web講習会                      ➢ ㈱日本ヴォーグ社と協業でWeb環境によるライブビューイング型教室を開講
                                                                                     上期
 (ライブビューイング型教室)              ➢ 2021年12月より開始、当事業年度中に100店舗の稼働を予定


既存講習会の内容強化                               (百万円)
<カテゴリー>         2021年6月期     計画加算額       2022年6月期   クラフト工房(クライ・ムキ式ソーイングスクール)
クラフト工房             1,599 +       300 =      1,900   ➢ コロナ対策に万全を期しながら、魅力あるデザインや新コースの導入し、
                                                      稼働率と客単価を向上
クライムキ              1,531         279        1,810

他カリキュラム計(以下)          68          21           90   クラフト講習会
                                                    ➢ 講師と科目数の増強を図るとともに、業績表彰制度を用いて稼働率を
クラフト講習会              131 +        69 =        200     高め、コロナ前の水準まで実績を戻す
ワークショップ                5 +        95 =        100
                                                    ワークショップ
Web講習会                 4 +       296 =        300
                                                    ➢ SC本体の空きスペースを活用した催事や、地域の作家展など積極的に
計:                 1,739         760        2,500     企画するとともに、㈱エポック社タイアップイベントで再活性化


  コロナの影響を受けつつも教室ビジネスの売上落ち込み幅は最小限に抑えられているなか、上記強化策とともに次ページで詳細説明するWeb講習会
  の開設により、さらに売上増を図る


           【教室関連売上】 2021年6月期実績:17.5億円                            2022年6月期計画:25億円(+8億円)


                                                                                          18
 2     4 期中取組施策について
Web講習会(ライブビューイング型教室)イメージ

     日本ヴォーグ社                           藤久
      スタジオ                               トーカイ店舗                  社内イントラ
                                                         チューター
                              ネット                       (補佐役)
                           (リアルタイム)
                                                                          予約システム
                                                     材料店頭購入      材料
             講師
                                             生徒                  キット
                   アーカイヴ



      ・優秀で著名な講師陣                ネット                                    EC(トーカイ.com)
      ・デザイン力                 (非リアルタイム)
      ・動画作成能力                                                    ・全国店舗網
      ・ヴォーグ学園の経験                            生徒自宅                 ・予約システム(開発中)
                                                                 ・材料キット用意

     ➢ すでにある作品やソフトを用いることで、科目を広げるスピードが早い
     ➢ 講習会場の空き時間を活用することができる
     ➢ 1ヶ所のスタジオから配信するため、著名な作家やSNS等で話題の作家を招へいし全国どこへでも配信することが可能


  ・1店舗あたり想定                           ・100店舗で展開                   <将来>
  コマ数:月間60コマ(15科目×4回)開催予定             売上:月間76,800千円、年間約9億円
                                                                  設備投資も小さく、店舗数を拡大
  生徒数:月間240名(各4名想定×60コマ)              *科目・店舗は順次開設することを考慮して、       しやすいため、2023年
  参加料:3,200円/コマ                        初年度は売上高3億円で計画              6月期に200店舗まで拡大
  売上:月間768千円(240名×3,200円)




                                                                                      19
2     4 期中取組施策について
2.会員ビジネス
 新たな客層の開拓と会員メリットの拡充
 ➢   会員数は客数と連動しており、会員数アップのためには新たな客層の誘引が不可欠
 ➢   ㈱エポック社との業務提携は、シルバニアファミリーを起点とした新たな客層を誘引する目的
 ➢   既存の退会抑制と新規獲得率の向上を企図し下記サービスを現在の会員特典に追加
 ➢   新たにハンドメイドサイトとコラボした新規の会員制度を検討中。さらなる他企業とのコラボレーションについても積極的に検討


         施策                                        内容                                          予定
                    ➢ 会員情報のデータ化の促進をノベルティなどで強化                 紙の会員証からアプリに

 会員証電子化の推進          ➢ マーケティングによる商品開発や、CRM(カスタマー・                   会員証
                                                                          >                    上期
                      リレーションシップ・マネジメント)ツールにより個客に
                      合わせたリアルタイムな販促を実施                             画像
                                                                                        プラチナ
                                                          割引・ポイント付与率UP           ゴールド
                    ➢ 購買額、購買頻度により会員様のステータスが変動し、                           シルバー

 ランクアップ制度導入          上位になることで特典が向上するステージ制を導入                       ブロンズ
                                                                                               上期
                                                           レギュラー

                    ➢ 再来店と客単価向上を促進
                                                          *ランクアップイメージ

                    ➢ 子育て世代の会員に向けた応援サービスとしてアプリ登録を推進中(現16万名)

 子育てエールパスと          ➢ F1層の拡大と入園入学商戦での来客を促す
                                                                                               上期
 サポータースの活用          ➢ 今期は「サポーター」として保育園・幼稚園職員にもサービス対象を拡大
                     ⇒ B to B向けにエプロンや知育玩具などを開発する
                    ➢ 新たな会員限定オプションとして作り図配信サービスや限定商品の販売など新たな特典を開発
 限定サービスの導入                                                                                     上期
                     *サブスクリプションのシステムを応用し、年会費の自動更新化により退会抑制につなげる


     【期末有効会員数】 2021年6月期末実績:133.7万名                      2022年6月期末計画:150万名(+16万名)

                                                                                                20
2   4 期中取組施策について
3.シルバニアファミリー
      施策                                               内容                               予定
                      ➢ 前事業年度におけるトライアル2店舗の実績(P.8)から、取扱い店舗数拡大により集客力が高まると判断
                      ➢ 当事業年度中に100店舗まで取扱店舗を拡大予定
店舗の拡大・EC取扱い                                                                             上期
                      ➢ 「森の手芸屋さん」として公式なショップインショップとなる
                      ➢ EC販売は8月より開始し、オムニチャネルにより取扱いのない店舗でも販売を可能とする
                      ➢ 玩具は11~12月が需要期、新たなシーズン売上に向けて準備
クリスマス商戦への参画                                                                             上期
                      ➢ 積極的な情報宣伝で、これまでの当社の最繁忙期とは異なる第2四半期の売上大幅増を実現
                      ➢ 人形の衣装をはじめ、ジオラマパーツなどオリジナルキットの開発を推進
オリジナルキットの開発                                                                             上期
                      ➢ 衣装をカスタマイズしてオリジナルの人形を作る店頭イベントを実施
                      ➢ 後述する新たな会員特典の導入、SNSを活用した販促を行う
新たなF1層顧客の誘引                                                                             上期
                      ➢ オリジナル衣装やジオラマなどのコンテストで話題性をつくる

森の手芸屋さん
                      ➢ 現会員制度に追加オプションとして企画
(シルバニアファミリー)                                                                            上期
                      ➢ コレクターズマインドを刺激するオリジナル特典を多数用意
会員制度の導入



               イメージ                                                         イメージ




内装を拡充した強化店をSNS情報発信店舗として活用                 クリスマス商戦は玩具業界の最繁忙期
100店舗展開では最小限の設備投資で行う                      ギフトの選択肢として当社も名乗り出る        今期中に20種類のキットを販売予定


                                         【売上】 新規               2022年6月期計画:7億円(+7億円)

                                                                                             21
2    4 期中取組施策について
4.システムの刷新
       施策                                            内容                                     予定
                      ➢ 店舗とEC間で施策の連携、130万名の店舗会員とのタッチポイントが増える
                      ➢ 単価の高い店頭受取サービス利用者を現1.6万名から5万名に
オムニチャネル環境の実装                                                                                上期
                      ➢ 店舗の発注システムとしても活用することで、地域特性に合わせた商品展開や講習会が可能に
                      ➢ WEB講習会・予約システムと連動した材料キット販売
                      ➢ 全店舗を対象に、現PC型のレジをタブレット型に入替え
                      ➢ 操作の簡略化・レジ打ち時間の短縮 ⇒ お客様サービスの向上、店舗スタッフの負担軽減
店舗POSレジの刷新                                                                                  上期
                      ➢ 基幹システムとのリアルタイム連携と、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ツールを
                       新たに導入 ⇒ 購買行動や顧客属性に応じたきめ細やかな販促を推進

                                       オムニチャネル環境イメージ
         ECサイト                                                                   店舗
        ネットで注文                                 在庫                               店舗で注文
     (店頭受取or自宅受取)                              管理                            (店頭受取or自宅受取)

                                       会員              商品
                                       管理              管理                   各種データを本部で
                                             データ連携                          一元集約し、即時更新


      ネット・電話・スマホで注文
                                          発注        受注
      (店舗受取or自宅受取)                        管理        管理                        店舗or自宅に発送

            顧客                                                                  通販倉庫



             【投資額】 2021年6月期実績:5.1億円                         2022年6月期計画:1.2億円(△3.9億円)
                                                                                   *費用と投資額の合計

                                                                                                 22
2    4 期中取組施策について
5.設備投資
将来に向けた投資として改装を計画
 ➢ 2期ぶりに新規出店を計画、地域の商圏や施設の集客度等を勘案したうえで決定
 ➢ リボーンプランの閉店計画にはメドをつけるものの、引き続き不採算店舗の計数に注視し、機動的に対応
 ➢ 改装は将来につながる投資として順次実施

         施策                                     内容                             予定
新規出店                 ➢ 2店舗で計画                                                  下期
閉店                   ➢ リボーンプランの残り9店舗を計画                                        通期
                     ➢ 新たな店舗フォーマットを模索する研究開発として、モデル店改装を1店舗実施
既存店改装                ➢ 経年劣化した店舗の内外装をリニューアルする美観改装を10店舗実施                        通期
                     ➢ ㈱エポック社商品導入のため作品ショーケースを100店舗に投入




              イメージ                                            イメージ




モデル店改装                                         美観改装



     【改装設備投資額】 2021年6月期実績:2.4億円                         2022年6月期計画:2.6億円 (+0.2億円)
                                                                     *改修費用と設備投資額の合計

                                                                                    23
2      4 期中取組施策について
6.新人事制度

       新経営戦略 ~ お客様へ新たな付加価値の提供                               変化に対応できる現場人材を育成する制度

                                                            ➢ 現場スタッフが目的意識を持って働くことができるよう、成果
 ➢ Web教室の普及                                                   に応じた評価・報酬制度に変更
 ➢ シルバニアファミリーと手作り文化の融合
                                                            ➢ お客様に新たな価値を提供するために必要な目的意識を
 ➢ 店舗品揃え型から、オムニチャネル提案型への移行
                                                              持った人材を育成する


全体像                                                         新報酬制度イメージ
                                                                    現行制度                 新制度
                           等級制度
等級別の評価基準を設定し、
                   ➢   人事制度の骨格として社員を ラン     等級別の報酬水準を設定
会社が期待する行動を明確化
                       ク付けする仕組み
                                                                    賞与支給原資               賞与支給原資
                   ➢   等級の基軸は能力レベル                                                      (ポイントに換算)



         評価制度                                 報酬制度
 ➢   処遇反映のために社員を公正 に                  ➢   社員の貢献に応じて報酬を決定す
     評価する仕組み                              る仕組み
                         公正な評価結果と処
 ➢   目標の達成度や等級に応じた 評     遇が連動する仕組み    ➢   等級や評価によって報酬を決定       A氏     B氏     C氏    A氏     B氏    C氏
     価基準によって評価           を設定
                                                              給料の〇か月分として賞与        評価による獲得ポイントで
                                                              支給額を決定              賞与支給額を決定

                                                              施策の結果が評価となり、賞与支給額にメリハリがつく賞与制度

                                 ➢ 従来の年功的な支給方針から、成果報酬型の給与体系へ変更
 ライフプランに合わせた、働きがい・
                                 ➢ ライフプランに合わせた働き方ができるよう、勤務地や職務を限定した社員区分を追加
 やりがいを感じられる人事制度に
                                 ➢ 社員の働きを適切に評価し、かつ運用しやすい評価制度を導入


                                                                                                     24
3) 中期経営計画




            25
3     1 持株会社体制への移行

1.持株会社体制への移行 【2021年8月19日開示】

    成長戦略を現実化するために必要な業容拡大を実行しやすい体制に移行
    ➢ 成長戦略を具現化するためには、手芸分野の充実はもとより、新たな商品やサービスを提供する体制づくりが必要
    ➢ 約130万名の会員情報をホールディングスが管理し、将来的に傘下事業会社間で相互活用可能とすることで、会員数増と各事業を拡大す
      ることを企図

          現状               再編後            *2021年9月28日定時株主総会でのご承認を前提
                                          【計画】
         株主様               株主様
                                          ➢ 2022年1月4日を期日として本株式移転により持株会社を設立
                                            (株式移転比率 HD1:藤久1)
                      新設「藤久ホールディングス㈱」
                        (純粋持株会社)
                                          ➢ 新設持株会社が上場することによる「テクニカル上場」
                                   将来的に   ➢ 現状の藤久㈱は非上場会社となる
                                          ➢ 新設法人の資本金は100百万円
                                 M&A子会社




2.監査等委員会設置会社への移行 【2021年8月19日開示】

    持株会社体制への移行に先立ち、監督機能を強化し、コーポレートガバナンスのより一層の充実を図る
    ➢ 社外取締役が過半数を占める構成で、監査機能の高度化に実現する

    *2021年9月28日定時株主総会でのご承認を前提とし、同定時株主総会終結の時をもって監査等委員会設置会社に移行する予定



                                                                             26
3   2 藤久リボーンプラン
藤久リボーンプランの進捗状況


    ➢ 2020年より、既存店売上高を回復し黒字転換することを目標に「藤久リボーンプラン」を開始
    ➢ 不採算店舗の閉鎖、オムニチャネル化と持株会社体制への移行への取組みは継続し、当事業年度中の達成を見込む
    ➢ 経費削減による利益率の向上により、損益分岐点売上高を約10%押し下げることができた


     不採算店舗の閉鎖
     収益状況や将来性から、不採算店舗を閉鎖する
                                      計画をもとに2021年6月期は35店舗閉鎖
                                      2022年6月期は9店舗閉鎖し、完了予定    継
     本部人員のスリム化
     社員30名の早期希望退職者を募集する
                                      2020年1月対応済み             済
     オムニチャネル化
     実店舗とECとの相互送客を実現する
                                      2021年10月より新システム運用開始予定   継
     物流システムの見直し                       2020年1月、物流拠点変更済
     物流拠点の変更と、輸送業務効率化を図る
                                      さらなる効率化を実施・検討中          済
     店舗運営部門の子会社化
     迅速な意思決定と地域別MDを実現する
                                      2022年1月、持株会社体制への移行      継
     自社所有固定資産の売却
     利用予定のない旧社屋等の売却
                                      2020年8月売却済み             済


                                                                  27
3    3 中期経営計画

     2021年6月期は計画未達となったが、計画数値はほぼ昨年公表の水準を維持
     ➢   コロナウイルス感染症拡大の影響によりマクロ環境は不透明だが、オムニチャネル環境をはじめとするインフラ整備を当事業年度中に終え、
         各種施策効果が着実に発現されるよう取り組む

    2020年8月20日公表                                                     (単位:百万円)

                     2020年6期実績        2021年6月期      2022年6月期      2023年6月期
    売上高                    22,349         21,185        21,900         24,800
         成長率(対前期)                -          94.8%        103.4%        113.2%
    営業利益                     883             911           972          2,267
             営業利益率           4.0%           4.3%          4.4%           9.1%
    経常利益                     749             899           960          2,255
             経常利益率           3.4%           4.2%          4.4%           9.1%

    2021年8月11日修正                                                     (単位:百万円)

                     2020年6期実績       2021年6月期実績     2022年6月期      2023年6月期
    売上高                    22,349         20,694        22,000         25,000
         成長率(対前期)                -          92.6%        106.3%        113.6%
    営業利益                     883             900         1,000          2,300
             営業利益率           4.0%           4.3%          4.5%           9.2%
    経常利益                     749             911         1,000          2,300
             経常利益率           3.4%           4.4%          4.5%           9.2%


                                                                                28
3    3 中期経営計画
事業部門別中期経営計画

    ➢    システムインフラ整備により、オムニチャネルが稼働
    ➢    教室ビジネスは、㈱日本ヴォーグ社と協業によるWeb講習会を中心に拡大
    ➢    会員ビジネスは、サブスクリプション等の新サービス拡充、アライアンスによる新規顧客獲得により会員数を増強

    (単位:百万円)      25,000


                  20,000

             通販
                  15,000
             会員
                  10,000
             教室

             店舗    5,000


                      0
                           2020年6月期実績
                             2020年6月期実績     2021年6月期実績
                                              2021年6月期実績     2022年6月期
                                                               2022年6月期      2023年6月期
                                                                              2023年6月期
    店舗                             21,278           19,592          20,100         22,000
          (うち教室ビジネス)                1,861            1,739           2,500          3,200
          (うち会員年会費)                   510              385             715          1,000
    通販                              1,033            1,071           1,900          3,000
    その他                                38               31              *0             *0
    計:                             22,349           20,694          22,000         25,000

                                                                  *その他部門は収入見込みが少額なため金額割愛
                           2020年6月期実績       2021年6月期実績       2022年6月期       2023年6月期
    期末有効会員数目標(千名)                   1,461            1,337           1,500           2,000



                                                                                             29
3       3 中期経営計画
中期経営計画補足                                                               (百万円)
教室ビジネス売上               2020年6月期実績 2021年6月期実績       2022年6月期          2023年6月期
クラフト工房(KM・他)                   1,682      1,599           1,900               2,000
Web講習会                               0        4               300               900       ➢ ライブビューイング型教室稼働店舗を増強し、
クラフト講習会・ワークショップ                 179         136               300               300         クライムキ式ソーイングスクールに次ぐ柱とする
 売上計:                        1,861        1,739           2,500               3,200

年会費売上                  2020年6月期実績 2021年6月期実績       2022年6月期          2023年6月期             ➢ 有効期限の自動更新による退会者の抑制
有効会員数(千名)                      1,461       1,337             1,500             2,000      ➢ 無料キャンペーンの抑制による年会費収入の向上
 売上計:                           510        385               715              1,000       ➢ 新しいオプションサービスの追加
㈱エポック社売上               2020年6月期実績 2021年6月期実績       2022年6月期          2023年6月期
導入店舗数(累計)                                     2               100               200
                                                                                          ➢ 新たな客層の取り込みと新たな商品群による売上
                                                                                            純増、既存手芸材料売上の底上げを実現
 売上計:                                0        2              700              1,500

通販部門                   2020年6月期実績 2021年6月期実績       2022年6月期          2023年6月期
                                                                                          ➢ 通販部門はオムニチャネル化により顧客を誘引しやすい環境
 売上計:                        1,033        1,071           1,900               3,000
                                                                                            が完成、他社比売上伸長の可能性大
純店舗ベース売上               2020年6月期実績 2021年6月期実績       2022年6月期          2023年6月期             ➢ 2021年6月期から商品強化によって売上向上策を図るもの
店舗数(期末予定)                         419       384               377               377         の、巣ごもりの沈静化を受け、店舗売上は保守的に計画
 売上計:                      18,907        17,466          16,185           16,300
            1店舗あたり売上            45.1       45.5              42.9              43.2


中期経営計画補足2                (百万円)                                                                             (百万円)
                       2022年6月期                                                 2023年6月期
                         売上高                       売上高          売上増分           営業利益増分                 効果
店舗                         20,100                   22,000            1,900              790
            うち教室ビジネス        2,500                    3,200             700               300 Web講習会開講数増
            うち会員年会費            715                   1,000             285               200 サブスク等による年会費収入増
         うち㈱エポック社商品            700                   1,500             800               290 展開店舗数増
通販                          1,900                    3,000            1,100              510 オムニチャネル化による顧客増
合計                         22,000                   25,000           3,000             1,300


                                                                                                                      30
4) APPENDIX




              31
4    1 会社概要
会社情報
                                                                    運営会社
商号     藤久株式会社(FUJIKYU CORPORATION)
設立     1961年(昭和36年)3月1日
                                                                    手芸専門店
資本金    31億2,584万250円
代表取締役 中松 健一
本社所在地 名古屋市名東区高社一丁目210番地                                348店舗     23店舗    2店舗      2店舗
店舗数    384店舗                                                                   生活雑貨専門店
                                                       手芸情報サイト     公式通販サイト
従業員数   194名
       毛糸・手芸用品・生地・和洋裁服飾品・衣料品及び生活雑
事業内容
       貨等の店頭販売、通信販売                                                               9店舗
       1952年 4月    故後藤久一が「後藤縫糸」の名称で名古屋市中村区にて 
                  絹糸類の加工販売を開始                          <店舗イメージ>クラフトハートトーカイ コースカベイサイド店
       1961年 3月    
                  藤久株式会社として法人に改組。資本金180万円
       1968年 7月    手芸専門店のチェーン展開を開始
       1983年 6月    「手芸センタートーカイ」第1号店を名古屋市千種区に開店
       1994年 4月   日本証券業協会に登録、店頭登録銘柄として株式公開
       2003年 8月    東京証券取引所市場第二部
沿革                 及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場
       2013年 5月    東京証券取引所市場第一部
                   及び名古屋証券取引所市場第一部銘柄に指定
       2015年 4月    オンラインショップ「クラフトハートトーカイ.com」を開始
       2018年 5月    スマートフォン向けアプリ「Tokaiグループアプリ」のサービス開始
       2020年 6月    株式会社キーストーン・パートナースとの資本業務連携
       2021年 3月    創立60周年
                                                                        ※各情報は2021年6月末時点



                                                                                         32
4    2 店舗展開
店舗展開

    地域別の店舗数                   ロード:ロードサイド店舗
                              SC :SC店舗(インショップ店舗)
    北海道地方           12                                                         【北海道地方】
    東北地方            38                                                          ロード:1店、SC:11店

    関東地方            95
    中部地方           121
    近畿地方            46
    中国地方            29
    四国地方             9                                                   【東北地方】
                                                                          ロード:16店、SC:22店
    九州地方            32             【中部地方】
                                    ロード:67店、SC:54店
    沖縄地方             2
    合計             384
                             【中国地方】
                                                                   【関東地方】
                              ロード:9店、SC:20店
                                                                    ロード:36店、SC:59店
    ロードサイド/SC別
    ロードサイド店舗       150
    SC店舗           234   【九州地方】
                          ロード:9店、SC:23店
    合計             384                                 【近畿地方】
                                                        ロード:12店、SC:34店
                                                                             【沖縄地方】
    直営/オーナーシステム別                                                              ロード:0店、SC:2店
                                               【四国地方】
    直営             246                          ロード:0店、SC:9店
    オーナーシステム店      138
    合計             384                                                           ※2021年6月末時点



                                                                                             33
4   3 事業内容
取扱品目と売上構成比


       生地                 33.6%   切り売り、カット生地など



      洋裁道具             24.0%   針や糸等のソーイング材料・道具



      手芸用品            20.8% ビーズや刺繍、粘土等のクラフト材料



       ミシン       9.7% 家庭用ミシン・部品



     衣料・生活雑貨   5.2%   婦人衣料、生活雑貨(専門店サントレーム)


                      毛糸、編み物用品
       毛糸      4.2%



     会費・その他    2.3% 会員の年会費、講習会講習費など

                                      ※2021年6月期累計実績   <イメージ>生地売り場




                                                                    34
4         3 事業内容
弊社会員制度について                                                                        来店客数と会員数
                                                                                                                  *手芸専門店全店実績
年会費                   550円(税込)                                                                     2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期

有効期限                  1年間(ポイントの有効期限も同様)                                           売上(百万円)              17,307    20,817    19,228

特典                    購入10%割引 セール案内 ポイントサービス                                      期末店舗数                  436       406       375

ポイント                  お買上げ100円ごと1PT付与 1PT=1円でご利用可                                 レジ販売客数(千名)          122,280   138,300   124,680
                                                                                  期末有効会員数(千名)           1,210     1,460     1,330
登録時入力内容               名前・住所・電話番号・性別・生年月日・メールアドレス

会員の年代別構成比(%)                                                                       ➢ 2020年6月期には、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、手作りマスク、
                                     20.4                     18.9                   巣ごもり需要が喚起され、来店客数、会員数が大幅に増加
                            17.7                  18.3
                                                                       14.6


                5.9                                                               弊社教室事業について
    4.2

                                                                                               専用ブースにて、全国350店舗で開催している
 ~10代           20代     30代         40代           50代     60代         70代~
                                                                                  クラフト工房
                                                                                               年間カリキュラム制の定期講習会
月別入会数の推移(万名)
                                                                                               店頭スペースにて、店舗毎に講師と契約し開催している
                                                  10.0 10.2                       クラフト講習会
 8.5      8.4         9.0     9.2           9.0                 8.7   9.1   8.6                定期講習会
                7.5                 8.2

                                                                                               店頭またはSC本体スペースにて、店舗スタッフが実施する
                                                                                  ワークショップ
                                                                                               不定期のイベントや体験型講習会


 7月       8月    9月    10月 11月 12月           1月    2月     3月     4月    5月    6月                 動画を見ながら自宅や店舗空きスペースで受講できる
                                                                                  Web講習会
                                            *2021年6月期手芸専門店全店実績                                 講習会


➢ 40代の女性を中心に約130万名の会員が日本全国に存在し、安定した顧客基                                             ➢ クライムキ式ソーイングスクールを中心とするクラフト工房が教室事業売上高の約9
  盤を有す                                                                               割を占める
➢ 入園入学準備を背景に、2~3月に業務的な繁忙期を迎える                                                      ➢ 2021年4月には、新たな教室事業としてWeb講習会を開始


                                                                                                                               35
4         4 その他の取組み(ESG・SDGs)
女性社員の活躍                                                シトラスリボンプロジェクトへの賛同
➢ 新卒女性を10名採用し、2021年6月期末従業員数(正社員)における女                   ➢ シトラスリボンプロジェクトへの賛同活動の売上の一部を日本赤十字社を通じて、
  性の割合は40.2%、前期末の36.6%と比較し上昇                              感染症まん延状況下の救護活動に用いる防具調達向けに寄付
➢ 新設部署(会員ビジネス室・教室運営室)での女性リーダー登用もあり、女性
  管理職比率が上昇
                                                                               シトラスリボンプロジェクトとは
                                                                               コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の
                                                                               有志がつくったプロジェクトです。 愛媛特産の柑橘
                                                                               にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につ
    250    期末従業員の推移(名)                         10.0%                           けて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動
                                                                               を広めています。
                                               9.0%
                      女性管理職比率       9.2%
    200                                        8.0%                            シトラスリボンプロジェクト from ehime
                                               7.0%                            https://citrus-ribbon.com/
    150         68                  78         6.0%
                                               5.0%
    100                                        4.0%
               4.6%
                                               3.0%    SDGs社内プロジェクト発足
               118                 116
     50                                        2.0%
                                                        ➢ 「持続可能な開発目標」の実現を目指す取り組みとして、2021年5月より「藤久
                                               1.0%       SDGsプロジェクト」を発足
      0                                        0.0%
                                                        ➢ まずは研修会を通して、全従業員がSDGsについて理解することから活動を開始
             2020年6月期            2021年6月期

             男性従業員       女性従業員       女性管理職比率

パラネット参画
➢ パラスポーツを支援する「パラネット(一般社団法人パラスポーツ推進ネットワー
  ク)」の賛助会員に加入




                                                                                外部講師を招いた研修会の様子



                                                                                                      36
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                   お問合せ先   藤久株式会社 経営企画部

                    所在地    〒465-8511 愛知県名古屋市名東区高社一丁目210番地

                     電話    052-774-1181

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