9936 王将フード 2020-05-15 15:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月15日
上場会社名 株式会社 王将フードサービス 上場取引所 東
コード番号 9936 URL https://www.ohsho.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 渡邊 直人
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員 広報部長 (氏名) 内田 浩次 TEL 075-592-1411
定時株主総会開催予定日 2020年6月26日 配当支払開始予定日 2020年6月29日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月26日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 85,571 4.8 7,698 11.2 8,084 10.6 5,311 26.8
2019年3月期 81,638 4.5 6,924 25.8 7,310 26.5 4,189 14.7
(注)包括利益 2020年3月期 5,641百万円 (105.9%) 2019年3月期 2,739百万円 (△39.6%)
潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
り当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2020年3月期 283.10 ― 10.9 12.3 9.0
2019年3月期 223.62 ― 9.0 11.3 8.5
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 ―百万円 2019年3月期 ―百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 67,538 50,305 74.5 2,680.94
2019年3月期 63,950 46,872 73.3 2,498.83
(参考) 自己資本 2020年3月期 50,305百万円 2019年3月期 46,872百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フ 投資活動によるキャッシュ・フ 財務活動によるキャッシュ・フ
現金及び現金同等物期末残高
ロー ロー ロー
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 7,736 △2,150 △2,585 17,117
2019年3月期 8,783 △1,595 △5,557 14,118
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2019年3月期 ― 60.00 ― 60.00 120.00 2,248 53.7 4.8
2020年3月期 ― 60.00 ― 60.00 120.00 2,251 42.4 4.6
2021年3月期(予想) ― ― ― ― ― ―
(注)2021年3月期(予想)の第2四半期末配当金及び期末配当金につきましては「未定」としております。
3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日∼2021年 3月31日)
新型コロナウイルス感染症が拡大し未だ収束に至らない環境下、当社の業績は新型コロナウイルス感染症拡大と外出自粛要請により低下した消費マイ
ンドや、緊急事態宣言解除の動向等に大きく左右され、現時点で適正かつ合理的な業績予想を算定することは困難であります。そのため、2021年3月期の
連結業績予想は「未定」とさせていただき、合理的な見通し数値を算定できる状況になりましたら、速やかに開示いたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ― 社 (社名) 、 除外 ― 社 (社名)
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 23,286,230 株 2019年3月期 23,286,230 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 4,522,240 株 2019年3月期 4,528,455 株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 18,762,016 株 2019年3月期 18,733,492 株
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 85,277 4.7 7,775 11.9 8,157 11.2 5,385 27.8
2019年3月期 81,416 4.5 6,949 26.2 7,335 26.8 4,213 15.2
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2020年3月期 287.04 ―
2019年3月期 224.92 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2020年3月期 67,733 50,535 74.6 2,693.21
2019年3月期 63,932 46,872 73.3 2,498.84
(参考) 自己資本 2020年3月期 50,535百万円 2019年3月期 46,872百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提とな
る条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧ください。
(決算補足説明資料の入手方法)
決算補足説明資料は2020年5月25日(月)に当社ウェブサイトに掲載いたします。
株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 6
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 7
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 9
連結損益計算書 ………………………………………………………………………………… 9
連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………… 11
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… 14
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… 15
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………… 15
(セグメント情報) ……………………………………………………………………………… 15
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………… 15
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………… 15
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
< 連 結 経 営 成 績 サ マ リ ー >
金額 構成比 前年同期比
売上高 85,571百万円 100.0% 4.8%増加
営業利益 7,698百万円 9.0% 11.2%増加
経常利益 8,084百万円 9.4% 10.6%増加
親会社株主に帰属
する当期純利益 5,311百万円 6.2% 26.8%増加
・全店客数前年同期比3.6%増(既存店2.8%増)…直営店実績(国内)
・既存店売上高対前年同期比4.0%増収…直営店実績(国内)
当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な設備投資と個人消費により緩やかな回復基調に
あったものの、米中貿易摩擦の長期化や英国のEU離脱問題、国内では輸出の落ち込み及び消費増
税等によって先行きの経済に対する不透明感が拡がりました。当連結会計年度の終盤において
は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド需要の低迷、経済活動の停滞に
より景況感はさらに悪化いたしました。
外食業界におきましては、季節メニューの好調やメニュー価格の改定等により客単価は上昇傾
向にあり、全体として売上は好調に推移したものの、中食市場との競合、少子高齢化による需要
の減退に加え、人手不足等による人件費単価の上昇や消費増税等による事業環境の悪化があり、
さらに、当連結会計年度の終盤からは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きなマイナス
インパクトを業界全体に与えています。
このような状況下にありますが、まず、新型コロナウイルス感染拡大以前からの当社グループ
の取り組みについてご説明いたします。
ブランド価値を引き上げる経営理念の実現を最重要課題とし4つの主要戦略(人材戦略、商品
戦略、店舗開発戦略、販促戦略)と6つのサポート戦略(工場戦略、FC店舗戦略、海外戦略、
情報共有促進・社内広報強化、財務体質の強化、組織体制の強化)から成る中期経営計画を推し
進めて参りました。その主な戦略と成果については以下のとおりであります。
① 積極的な人材教育投資
お客様から褒められる店づくりのため、積極的な人材教育投資を行っております。社内に開
設した教育部署である「王将大学」では、階層ごとに店舗マネジメントスキルの強化の研修
及びマインドの醸成のための合宿研修を実施して参りました。また、「王将調理道場」で
は、調理技術認定制度を導入した調理研修により調理技術の向上を促進する事ができまし
た。このように、王将大学と王将調理道場による教育により、個々の社員が成長し、店舗の
QSCを着実に向上する事ができ、店舗の営業体制が強化された事で、2019年の大型のゴー
ルデンウィークを始め、繁忙時にも店舗の混雑とチャンスロスを最小限に抑える事ができる
ようになりました。
② 生産性と料理の味の向上
シフト管理の見直し、店舗マネジメント方法の改善等の努力と工夫を行った結果、生産性が
向上し人件費の高騰が抑制され利益向上に大きく寄与しました。この結果、食材費高騰の中
でも、価格を据え置く事を可能にしました。
また、従業員の調理スキルの向上とともに、グランドメニューを中心に、常にレシピを見直
し、料理のブラッシュアップに努める事で料理の味を向上させて参りました。
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
③ 安定的な国産食材の供給確保と継続的な品質改良
上質かつ安定的な国産食材の供給を確保するため、生産者と緊密な連携の実施、産地を分散
するなどの工夫を行ってきました。また、餃子の皮に使用している北海道産小麦の特性を最
大限引き出すため製造工程の見直しを実施するなど、看板商品である餃子の継続的な品質改
良を実施して参りました。
2020年3月期は、にんにくを控えたい方のための「にんにくゼロ餃子」をさらに進化させ、
通常の餃子の約2倍の国産生姜を使用した「にんにくゼロ生姜餃子」を開発いたしました。
2019年7月の販売以来、大変好評をいただき、人気メニューとなりました。
④ 積極的な販売促進活動
新規顧客の獲得のため、ケンドーコバヤシさんを起用したテレビCMの放映、人気ゲームとの
コラボレーション、TV番組への積極的な露出を行いました。
次に、お客様の来店頻度を向上させるため、スマホアプリ電子クーポンの定期的な配信、お
会計金額に応じて押印されるスタンプを集めて各種賞品(「音声目覚まし時計」を始めとし
た王将限定グッズ等)と交換できるお客様感謝キャンペーンを年間通じて実施しました。
また、新たな需要を掘り起こすため、生ビール1杯につき100円引きまたは半額券を提供する
生ビールキャンペーンを実施しドリンク比率を高めました。
創業52年目を迎えた2019年12月24日・25日の2日間限定で税込500円分割引券を配布した創業
祭は、1月後半から2月に割引券の回収がピークを迎え、閑散期の来店客数の増加に大きく貢
献しました。
このように、年間を通じて新規顧客獲得を図りつつ、顧客の固定化、来店頻度向上を狙う多
角的な販売促進活動を計画的に実施して参りました。
⑤ テイクアウト・デリバリー強化及び決済方法の多様化
世の中の決済方法の多様化の流れに鑑みて、現金支払いを基本としてきた食事代金の決済方
法から、一気に直営全店でのキャッシュレス決済を可能にしました。
また、消費増税のマイナスインパクトを見据え、軽減税率が適用されるテイクアウトとデリ
バリーサービスの強化を図って参りました。テイクアウトでは、スマホからいつでもどこか
らでも商品を注文し事前決済できる仕組みである『EPARKテイクアウト』を直営全店に導入し
ました。デリバリーサービスでは、「出前館」導入店舗を新たな地域に拡張し、「Uber
Eats」と併せて計74店舗にデリバリーサービスを拡大しました。その結果、テイクアウトと
デリバリーサービスを合わせた売上高は高い伸びを示し、直営店の売上増加に寄与いたしま
した。
⑥ 新たな市場開拓と店舗への再投資
新たな店舗による市場開発を視野に、2019年6月に新業態1号店となる「餃子の王将Express
アトレ秋葉原店」を開店いたしました。全席がスタンディングである事や先行販売した「餃
子の王将 ひとくち餃子」等のメニューは、駅構内や狭小物件等に対する今後の店舗展開の可
能性を見据えて取り組んでおります。
また、店舗の老朽化、陳腐化を防止するため店舗の改装・補修を積極的に推進しました。
改装は、女性目線での快適性向上と店舗の視認性向上や生産性向上に寄与しております。
海外展開につきましては、2019年4月に台湾3号店となる「餃子の王将 台北統一時代店」
を開店いたしました。台北初出店であり女性をターゲットにした新コンセプト店「GYOZA
OHSHO」のスタイルをほぼそのまま取り入れ、台湾における新しいスタイルを提案しておりま
す。今後も立地や客層に応じた柔軟な店舗づくりを進めて参ります。
⑦ CSRの重視
CSRを重視した取り組みの一つとして、全世界で深刻化する「プラスチック製品による環
境汚染問題」に対処するため、2019年7月より全店舗においてプラスチック製のストローと
お持ち帰り用スプーンを廃止し、生分解性樹脂のストローとバイオマスプラのお持ち帰り用
スプーンへの切り替えを行いました。
その他、2011年に東日本大震災による被災地支援を目的に「野菜煮込みラーメン」の売上の
一部を寄付させていただいてから、その後も継続的に被災地支援の取り組みを行っておりま
す。
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
上記の取り組みの結果、お客様から高い評価をいただけた事が前年の業績を上回り、当連結会
計年度においても過去最高の売上高を獲得し、さらに最終損益である親会社株主に帰属する当期
純利益も過去最高となった大きな要因であると考えております。
以上の結果、売上高は、客数及び客単価がともに増加した事等により、前年同期に比べて39億
33百万円(4.8%)の増収で855億71百万円となりました。
営業利益は、増収となった事に加え、原価低減の取り組みによる原価率の改善、生産性向上に
よる人件費増加の抑制、水道光熱の使用量削減の効果等により、前年同期に比べて7億74百万円
(11.2%)の増益で76億98百万円となりました。
経常利益は、上記理由等により、前年同期に比べて7億73百万円(10.6%)の増益で80億84百
万円となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失の減少等により、前年同期に比べて11億22百万
円(26.8%)の増益で53億11百万円となりました。
当連結会計年度の店舗展開の状況につきましては、直営6店、FC6店の新規出店、FC1店
の直営への移行、FC4店の閉鎖を行っております。これにより期末店舗数は、直営523店、FC
214店となりました。
(2)当期の財政状態の概況
(資産の部)
当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ35億87百万円(5.6%)
増加し、675億38百万円となりました。主な増減要因は次のとおりであります。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ35億41百万円(22.1%)増加し、195億54百万円とな
りました。主な要因は現金及び預金の増加等であります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ46百万円(0.1%)増加し、479億83百万円となりまし
た。主な要因は投資有価証券の時価の上昇に伴う増加等であります。
(負債の部)
当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ1億55百万円(0.9%)
増加し、172億33百万円となりました。主な増減要因は次のとおりであります。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ2億74百万円(2.0%)増加し、137億15百万円となり
ました。主な要因は未払金の増加等であります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ1億19百万円(3.3%)減少し、35億17百万円となり
ました。主な要因は長期借入金の減少等であります。なお、借入金の残高は48億37百万円とな
りました。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ34億32百万円(7.3%)
増加し、503億5百万円となりました。主な要因は配当金の支払い22億51百万円に対し、親会
社株主に帰属する当期純利益53億11百万円の計上により増加した事によるもの等であります。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末73.3%から74.5%となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に
比べ29億99百万円増加し、171億17百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べて10億47百万円(11.9%)減少し、77億36
百万円となりました。主な要因は法人税等の支払額の増加であります。
主な内訳は、税金等調整前当期純利益79億46百万円に減価償却費25億8百万円を加えた額か
ら法人税等の支払額29億84百万円等を減じた額であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期に比べて5億55百万円(34.8%)増加し、21億50
百万円となりました。主な要因は有形固定資産の取得による支出の増加であります。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出22億43百万円等によるものであります。
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前年同期に比べて29億72百万円(53.5%)減少し、25億85
百万円となりました。主な要因は短期借入金の純減少額の減少であります。
主な内訳は、借入金の純減少額3億33百万円による支出及び配当金の支払額22億51百万円に
よる支出であります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
自己資本比率(%) 70.8 67.7 70.8 73.3 74.5
時価ベースの自己資本比率
106.9 119.0 151.3 205.6 160.6
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
1.3 1.2 1.3 0.6 0.6
負債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・
145.1 355.3 272.6 536.5 509.1
レシオ(倍)
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※ 2016年3月期と2017年3月期は個別財務諸表に基づく数値を記載しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
※ キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書及びキャッシュ・フロー計算書の営業活動による
キャッシュ・フローを使用しております。
※ 有利子負債は、連結貸借対照表及び貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負
債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書及びキャッシュ・フ
ロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(4)今後の見通し
2021年3月期の最大の課題は、新型コロナウイルスの感染拡大状況による売上変動であると考え
ており、これらに対応して、以下の緊急対策を実行し、売上、利益の確保を目指して参ります。
① テイクアウトビジネス拡大施策の強化、テイクアウトのみ営業
② 営業開始時間の前倒し、朝食のテスト導入
③ 大幅な売上低下店舗の一時休業
④ 店舗のスクラップ&ビルド
テイクアウトビジネスに関しましては、前記のとおり従前より強化を図ってきた事が、新型コ
ロナウイルスの感染拡大によるテイクアウト需要の急増に対応できる結果となり、営業時間短縮
と自粛による店内売上の減少を一部補完できました。また、テイクアウトのニーズに応えるため
に、電子レンジでご飯とおかずが一度に温められる新しい容器を使った「餃子の王将 レンチンシ
リーズ」を開発し、販売を開始しました。臨時休校措置を受け、お子様の食事でお困りのご家庭
には、期間限定で「お持ち帰り専用お子様弁当」を販売いたしました。今後もテイクアウトをご
利用される顧客のニーズに合った商品開発と、デリバリー対応店舗の拡大を進めて参ります。
商業施設内の店舗では、館内の来場者数の大幅減少による売上減少が著しい店舗は、一時休業
を行い、利益の流出を食い止めます。
また、従前より、老朽化及び売上貢献の低かった店舗のスクラップ&ビルドをこの機に思い切
って進め、1店舗当たりの平均売上の向上を目指して参ります。
以上のとおり、当社の緊急対策が新型コロナウイルス感染症拡大に伴う業績の大幅な下振れを
抑制するものの、新型コロナウイルス感染症が拡大し未だ収束に至らない環境下、当社の業績は
新型コロナウイルス感染症拡大と外出自粛要請により低下した消費マインドや、緊急事態宣言解
除の動向等に大きく左右され、現時点で適正かつ合理的な業績予想を算定することは困難であり
ます。そのため、2021年3月期の連結業績予想は「未定」とさせていただき、合理的な見通し数値
を算定できる状況になりましたら、速やかに開示いたします。
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社が海外出店の加速や共存共栄を基盤としたM&Aを検討するにあたり、当社グループのス
テークホルダーの皆様の便益を勘案すると、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の
向上は必須であると考えられる事から、適用開始時期は未定ながら、当社は国際会計基準を将来
的に適用する方針を決定しております。
もっとも、日本の会計基準は、国際的な会計基準とのコンバージェンスの結果、高品質で国際的
に遜色のないものになっており、欧州から国際会計基準と同等との評価を受けております。ま
た、当社グループの利害関係者は国内が多く、海外からの資金調達の必要性は現時点では多くあ
りません。
そのため、当社といたしましては、日本基準を適用しながら、将来的な国際会計基準の適用を円
滑に進めるため、国際会計基準に関する情報の入手、知識の習得、日本基準とのギャップ分析、
導入による影響度調査等の取り組みに引き続き注力して参る予定です。
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株式会社王将フードサービス(9936)2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 14,118 17,117
売掛金 552 1,220
商品及び製品 116 121
原材料 278 347
その他 955 750
貸倒引当金 △8 △2
流動資産合計 16,013 19,554
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 52,840 53,821
減価償却累計額 △40,228 △41,646
建物及び構築物(純額) 12,611 12,175
機械装置及び運搬具 5,648 5,972
減価償却累計額 △3,586 △3,955
機械装置及び運搬具(純額) 2,061 2,017
工具、器具及び備品 6,060 6,387
減価償却累計額 △5,104 △5,430
工具、器具及び備品(純額) 956 956
土地 20,450 20,461
建設仮勘定 9 187
有形固定資産合計 36,089 35,798
無形固定資産 133 145
投資その他の資産
投資有価証券 4,676 5,376
長期貸付金 36 14
退職給付に係る資産 446 249
繰延税金資産 2,339 2,187
差入保証金 4,175 4,174
その他 62 56
貸倒引当金 △22 △19
投資その他の資産合計 11,714 12,039
固定資産合計 47,937 47,983
資産合計 63,950 67,538
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 2,074 2,071
1年内返済予定の長期借入金 3,040 2,842
未払法人税等 1,936 1,564
賞与引当金 960 979
その他 5,428 6,257
流動負債合計 13,440 13,715
固定負債
長期借入金 2,129 1,995
再評価に係る繰延税金負債 506 506
資産除去債務 794 812
その他 205 203
固定負債合計 3,637 3,517
負債合計 17,077 17,233
純資産の部
株主資本
資本金 8,166 8,166
資本剰余金 9,204 9,232
利益剰余金 40,809 43,869
自己株式 △10,741 △10,726
株主資本合計 47,439 50,542
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 2,688 3,174
土地再評価差額金 △3,286 △3,286
為替換算調整勘定 △17 △18
退職給付に係る調整累計額 47 △107
その他の包括利益累計額合計 △567 △237
純資産合計 46,872 50,305
負債純資産合計 63,950 67,538
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 81,638 85,571
売上原価 24,376 25,423
売上総利益 57,261 60,148
販売費及び一般管理費
荷造運搬費 2,053 2,099
広告宣伝費 1,132 1,183
販売促進費 3,517 3,793
貸倒引当金繰入額 0 -
役員報酬 321 358
株式報酬費用 173 128
給料手当及び賞与 11,443 11,779
雑給 12,346 13,301
賞与引当金繰入額 928 943
退職給付費用 223 150
福利厚生費 4,186 4,374
租税公課 335 336
減価償却費 1,865 1,812
賃借料 4,279 4,383
水道光熱費 3,760 3,777
修繕費 1,094 1,109
その他 2,674 2,915
販売費及び一般管理費合計 50,337 52,449
営業利益 6,924 7,698
営業外収益
受取利息 1 1
受取配当金 52 61
受取地代家賃 64 63
受取保険金 85 86
FC加盟料 96 98
受取機器使用料 36 60
補助金収入 72 69
雑収入 99 74
営業外収益合計 510 515
営業外費用
支払利息 16 15
賃貸費用 62 80
現金過不足 22 21
災害義援金 13 11
雑損失 7 0
営業外費用合計 123 129
経常利益 7,310 8,084
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
特別利益
固定資産売却益 0 97
特別利益合計 0 97
特別損失
固定資産除却損 83 34
減損損失 621 200
特別損失合計 705 235
税金等調整前当期純利益 6,606 7,946
法人税、住民税及び事業税 2,661 2,627
法人税等調整額 △244 7
法人税等合計 2,417 2,634
当期純利益 4,189 5,311
非支配株主に帰属する当期純利益 - -
親会社株主に帰属する当期純利益 4,189 5,311
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(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 4,189 5,311
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,420 485
為替換算調整勘定 △14 △0
退職給付に係る調整額 △15 △155
その他の包括利益合計 △1,449 329
包括利益 2,739 5,641
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 2,739 5,641
非支配株主に係る包括利益 - -
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 8,166 9,031 38,867 △10,824 45,240
当期変動額
剰余金の配当 △2,246 △2,246
親会社株主に帰属する当期純利
益
4,189 4,189
自己株式の取得 △1 △1
自己株式の処分 173 85 258
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
-
当期変動額合計 - 173 1,942 83 2,199
当期末残高 8,166 9,204 40,809 △10,741 47,439
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券 土地再評価差額 為替換算調整勘 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金 金 定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 4,108 △3,286 △3 62 882 46,122
当期変動額
剰余金の配当 △2,246
親会社株主に帰属する当期純利
益
4,189
自己株式の取得 △1
自己株式の処分 258
株主資本以外の項目の当期変動
△1,420 - △14 △15 △1,449 △1,449
額(純額)
当期変動額合計 △1,420 - △14 △15 △1,449 749
当期末残高 2,688 △3,286 △17 47 △567 46,872
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 8,166 9,204 40,809 △10,741 47,439
当期変動額
剰余金の配当 △2,251 △2,251
親会社株主に帰属する当期純利
益
5,311 5,311
自己株式の取得 △0 △0
自己株式の処分 27 16 43
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
-
当期変動額合計 - 27 3,060 15 3,102
当期末残高 8,166 9,232 43,869 △10,726 50,542
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券 土地再評価差額 為替換算調整勘 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金 金 定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 2,688 △3,286 △17 47 △567 46,872
当期変動額
剰余金の配当 △2,251
親会社株主に帰属する当期純利
益
5,311
自己株式の取得 △0
自己株式の処分 43
株主資本以外の項目の当期変動
485 - △0 △155 329 329
額(純額)
当期変動額合計 485 - △0 △155 329 3,432
当期末残高 3,174 △3,286 △18 △107 △237 50,305
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 6,606 7,946
減価償却費 2,553 2,508
減損損失 621 200
貸倒引当金の増減額(△は減少) △3 △9
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) 47 △27
受取利息及び受取配当金 △54 △62
支払利息 16 15
固定資産売却損益(△は益) △0 △97
固定資産除却損 83 34
売上債権の増減額(△は増加) △106 △667
たな卸資産の増減額(△は増加) 35 △73
仕入債務の増減額(△は減少) △95 △3
未払消費税等の増減額(△は減少) 169 336
その他 955 573
小計 10,828 10,673
利息及び配当金の受取額 53 62
利息の支払額 △16 △15
法人税等の支払額 △2,082 △2,984
営業活動によるキャッシュ・フロー 8,783 7,736
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △1,448 △2,243
有形固定資産の売却による収入 1 250
貸付けによる支出 △13 △15
貸付金の回収による収入 40 52
差入保証金の差入による支出 △172 △142
その他 △2 △52
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,595 △2,150
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △3,000 -
長期借入れによる収入 3,420 3,420
長期借入金の返済による支出 △3,728 △3,753
自己株式の取得による支出 △1 △0
配当金の支払額 △2,246 △2,251
財務活動によるキャッシュ・フロー △5,557 △2,585
現金及び現金同等物に係る換算差額 △9 △2
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 1,622 2,999
現金及び現金同等物の期首残高 12,496 14,118
現金及び現金同等物の期末残高 14,118 17,117
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
当社グループは、中華事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 2,498.83円 2,680.94円
1株当たり当期純利益 223.62円 283.10円
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 4,189 5,311
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純
4,189 5,311
利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 18,733,492 18,762,016
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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