9861 吉野家HD 2021-01-13 16:00:00
2021年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                2021年2月期          第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                   2021年1月13日
上場会社名  株式会社 吉野家ホールディングス                                                          上場取引所      東
コード番号  9861    URL http://www.yoshinoya-holdings.com
代表者       (役職名)代表取締役社長                               (氏名)河村 泰貴
問合せ先責任者 (役職名)グループ財務経理本部長                             (氏名)鵜澤 武雄                   TEL 03-5651-8800
四半期報告書提出予定日       2021年1月14日                         配当支払開始予定日                   ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 無
四半期決算説明会開催の有無          : 無
                                                                             
                                                                                (百万円未満切捨て)
1.2021年2月期第3四半期の連結業績(2020年3月1日~2020年11月30日)
(1)連結経営成績(累計)                                                 (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                     親会社株主に帰属
                       売上高               営業利益                経常利益
                                                                     する四半期純利益
                       百万円        %      百万円          %      百万円         %               百万円        %
 2021年2月期第3四半期      126,882 △20.6 △5,336   ―     △3,892  ―      △5,499  ―
 2020年2月期第3四半期      159,876   6.6  2,890   ―      3,351  ―       1,774  ―
(注) 包括利益    2021年2月期第3四半期 △5,697 百万円 ( ― %) 2020年2月期第3四半期 1,436 百万円 ( ―%)
                                                          
                                     潜在株式調整後1株当たり
                   1株当たり四半期純利益
                                         四半期純利益
                                        円銭                       円銭
2021年2月期第3四半期                      △85.09              ―
2020年2月期第3四半期                       27.47              ―
                                                                             
(2)連結財政状態
                          総資産                         純資産                       自己資本比率
                                      百万円                        百万円                                %
 2021年2月期第3四半期                134,950                        42,136                               30.8
 2020年2月期                     126,167                        48,385                               37.9
(参考) 自己資本   2021年2月期第3四半期 41,554 百万円               2020年2月期 47,796 百万円
 
2.配当の状況
                                                    年間配当金
                    第1四半期末         第2四半期末           第3四半期末             期末                  合計
                             円銭              円銭             円銭                円銭                  円銭
 2020年2月期       ―         10.00                        ―                     10.00               20.00
 2021年2月期       ―          0.00                        ―
 2021年2月期(予想)                                                                 未定                  未定
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
 
3.2021年2月期の連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)
                                                                     (%表示は、対前期増減率)
                                                                 親会社株主に帰属  1株当たり
                 売上高              営業利益              経常利益
                                                                  する当期純利益  当期純利益
                 百万円     %        百万円        %      百万円      %         百万円           %            円銭
      通期     172,300 △20.3 △8,700 ―                △7,800   ―      △9,000        ―             △139.30
(注)   直近に公表されている業績予想からの修正の有無 :                    無
※   注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)                            : 有
        新規―社 (社名)    、除外1社 (社名)株式会社アークミール
         (注)詳細は、添付資料P.9「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項(当四半期連
           結累計期間における重要な子会社の異動)」をご覧ください。
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用          : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
    ①   会計基準等の改正に伴う会計方針の変更          :   無
    ②   ①以外の会計方針の変更                 :   無
    ③   会計上の見積りの変更                  :   無
    ④   修正再表示                       :   無
(4)発行済株式数(普通株式)
    ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)         2021年2月期3Q   65,129,558株   2020年2月期     65,129,558株
    ②   期末自己株式数                   2021年2月期3Q     489,033株    2020年2月期       518,674株
    ③   期中平均株式数(四半期累計)            2021年2月期3Q   64,628,658株   2020年2月期3Q   64,596,419株
 
※   四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づい
ており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
業績予想に関する事項については、添付資料P.4「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説
明」をご覧ください。


 
 
                株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………P.2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………P.2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………P.3

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………P.4

    (4)新型コロナウイルス感染症に関するリスク情報 …………………………………………………P.4

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………P.5

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………P.5

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………P.7

    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………P.9

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………P.9

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………P.9

      (当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動) …………………………………………P.9

      (追加情報) ……………………………………………………………………………………………P.9

      (四半期連結損益計算書関係) ………………………………………………………………………P.9

      (セグメント情報等) …………………………………………………………………………………P.10




                            -1-
                  株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
  当第3四半期連結累計期間(2020年3月1日から2020年11月30日まで)の連結業績は、連結売上高が1,268億82百
 万円(前年同期比20.6%減)、連結営業損失53億36百万円(前年同期は連結営業利益28億90百万円)、連結経常損失
 38億92百万円(前年同期は連結経常利益33億51百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は54億99百万円(前年
 同期は親会社株主に帰属する四半期純利益17億74百万円)と減収・減益となりました。
  新型コロナウイルス感染症の拡大影響に伴い、グループ各社で店舗の休業・営業時間の短縮を実施したことによ
 り、売上高は前年同期に対して大幅な減収となりました。国内においては緊急事態宣言の解除以降、海外においては
 外出禁止令の解除以降、営業再開が進み、新商品の導入や各セグメントでキャンペーンを積極的に展開したことによ
 り、売上高は回復基調となりましたが、感染者の増加に伴う政府・各自治体からの外出自粛や営業時間の短縮もあ
 り、前年の水準を下回って推移いたしました。
  コスト面では、賃料減額交渉や管理可能経費の削減などに加え、グループ全体で構造改革に取り組みコスト削減を
 進めており、その成果は着実に表れ、当第3四半期連結会計期間では営業利益が黒字に転じました。また、売上高の
 減少に対し、当期はキャッシュ・フローを重視し当初計画していた出店・改装投資も抑制し、不採算または売上高の
 回復が見込めない店舗については閉店を進めております。しかしながら上述のコスト削減策を実施したものの、売上
 高の大幅な減少や、閉店や店舗資産の収益力の低下に伴う減損損失および新型コロナウイルス感染症による損失など
 総額27億18百万円を特別損失として計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期に対して72
 億73百万円の減益となりました。なお、営業外収益として、助成金等収入9億97百万円を、また、特別損失として、
 各国政府や各行政の指示・ガイドラインに従い休業した店舗の休業期間中に発生した固定費の一部を新型コロナウイ
 ルス感染症による損失6億7百万円として計上しております。
  引き続き各セグメントにおいて、感染症拡大の予防に努めながら、テイクアウト商品の拡充、デリバリー対応店舗
 の拡大や、機動的に販売施策を展開することで売上高の回復を図るとともに、連結売上高が前期に対して90%の水準
 であっても利益を創出するべく損益分岐点の引き下げに努めております。


  セグメント概況につきましては、次のとおりであります。


 [吉野家]
  売上高は、788億33百万円と、対前年同期比4.0%の減収となりました。
  全国一斉休校を受け、3月には「お子様の食事支援」・「ご家庭の食事支援」を、4月には、外出自粛要請の拡大
 や緊急事態宣言を受け「牛丼テイクアウト15%オフキャンペーン」の実施や「テイクアウト限定ファミリーセット」
 を販売するなど、食のインフラとして各種支援策を機動的に実施しながら、店内飲食からテイクアウトへと変化する
 顧客ニーズに迅速に対応いたしました。また、デリバリー需要の高まりに対応するため、デリバリー対応店舗を712
 店舗へと積極的に拡大し、各種キャンペーンを実施いたしました。商品施策においては、テイクアウトでも、よりお
 いしく召し上がれる商品開発を基本方針に掲げ、4月から「肉だく牛丼」や「スタミナ超特盛丼」を、6月から期間
 限定で「牛たん麦とろ御膳」を、10月から冬の定番「牛すき鍋膳」に加え「黒毛和牛すき鍋膳」を販売いたしまし
 た。また、販売施策としては、5月、7月、9月、11月には昨年大変ご好評をいただいた「ポケ盛」キャンペーン
 を、6月には「超特盛祭」を実施し、11月にはプレミアム食事券の「Go To Eatキャンペーン」に参加いたしまし
 た。その結果、テイクアウト販売数増により売上高は回復傾向ではあるものの、店内飲食による売上の回復が弱含み
 であるため、既存店売上高前年比は92.8%となりました。セグメント利益は減収に加え、販売促進費ならびにテイク
 アウト用包材等のコスト増により26億98百万円と、前年同期に比べ17億3百万円の減益となりました。同期間の店舗
 数は、21店舗を出店し、29店舗を閉鎖した結果、1,206店舗となりました。


 [はなまる]
  売上高は、152億44百万円と、対前年同期比34.6%の減収となりました。
  減収の主な要因は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い商業施設内店舗の大規模な休業や営業時間の短縮を行
 ったことにより、既存店売上高前年比が7割の水準へと大幅に減少したことであります。商業施設の営業再開に伴い
 売上高は第2四半期以降回復傾向にあるものの、都市部への通勤人口の減少やフードコートの客席稼働率の低下とい
 った厳しい状況が続いております。商品施策としては、3月には「とろ玉フェア」を、6月には「冷かけフェア」



                              -2-
                   株式会社    吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


 を、8月には「清涼辛旨!冷やし担々フェア」を、9月には「温もり、とろーり!あんかけフェア」を実施し、11月
 には「具・たくさん!豚汁うどん」を販売いたしました。販売施策としては、3月と9月にはご好評をいただいてい
 る「天ぷら定期券」を販売し、7月には「コウペンちゃんはなまる日和」とのコラボキャンペーンを実施いたしまし
 た。テイクアウト・デリバリー需要の高まりに対応するため、新たに「テイクアウト専用の500円(税込)メニュ
 ー」を販売し、デリバリー対応店舗を171店(前期末+96店)に拡大、11月には「お持ち帰り天ぷら100円キャンペー
 ン」の実施や、プレミアム食事券の「Go To Eatキャンペーン」に参加いたしました。これらに加えかけうどんの価
 格改定を行うなど、機動的に施策を展開いたしましたが、セグメント損失は26億22百万円と、前年同期に比べ39億9
 百万円の減益となりました。同期間の店舗数は、18店舗を出店し、42店舗を閉鎖した結果、498店舗となりました。


 [京樽]
  売上高は、136億59百万円と、対前年同期比35.1%の減収となりました。
  減収の主な要因は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い店舗の大規模な休業や営業時間の短縮を行ったことに
 より、既存店売上高前年比が7割の水準へと大幅に減少したことや、外出自粛要請に伴いイベントによる弁当販売が
 減少したことであります。商業施設の営業再開に伴いテイクアウト事業を中心に売上高は回復傾向にあるものの、ア
 ルコール需要の減少により外食事業の売上高は厳しい状況が続いております。テイクアウト・デリバリー需要の高ま
 りに対応するため、全業態において「すしパーティーセット」や、海鮮三崎港にて「ちらしずしのタネ」を販売する
 など、テイクアウト商品の充実を図りながら、デリバリー対応店舗を94店(前期末+92店)に拡大し、「1個買った
 らもう一つサービス」キャンペーンを実施いたしました。また、外食事業においてEPARKの予約システムを導入し、
 店内・お持ち帰り予約に対応いたしました。商品施策としては、すしネタ人気No.1のサーモンをチルド流通で(い
 わゆる生サーモンとして)提供する等、素材にこだわった旬の食材を用いた季節メニューを各業態で販売いたしまし
 た。販売施策としては、テイクアウト事業において、「創業88周年記念祭あかふじセール」やご好評をいただいてい
 る「中巻セール」、外食事業における「本まぐろ祭」「(赤皿)99円セール」を実施し、「Go To Eatキャンペー
 ン」に参加いたしました。しかしながらセグメント損失は20億19百万円と、前年同期に比べ22億71百万円の減益とな
 りました。同期間の店舗数は、12店舗を出店し、53店舗を閉鎖した結果、294店舗となりました。


 [海外]
  売上高は、143億66百万円と、対前年同期比13.0%の減収となりました。
  減収の主な要因は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い各エリアにおいて外出禁止令が発令されたことによ
 り、店舗の大規模な休業や営業時間の短縮を行ったことであります。アメリカは感染拡大に加え、店内飲食の禁止は
 続いておりますがテイクアウトおよびデリバリー需要を底堅く獲得できており既存店売上高は前年の水準まで回復
 し、営業再開が進む中国は、既存店売上高が前年を若干下回っておりますが、回復基調にあります。感染拡大が続く
 アセアンは、売上高が前年を下回って推移しております。休業・営業時間短縮による大幅な減収によりセグメント利
 益は、3億6百万円と、前年同期に比べ5億64百万円の減益となりましたが、当第3四半期連結累計期間において黒
 字となりました。
  同期間の店舗数は、54店舗を出店し、87店舗を閉鎖した結果、961店舗となりました。なお、海外は暦年決算のた
 め1月~9月の実績を取り込んでおります。


(2)財政状態に関する説明
  当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ87億82百万円増加し、1,349億50百万円となり
 ました。
  これは主に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に鑑み、事業に必要な資金を安定的に確保するために金融機関
 からの資金調達を実施したことによる現金及び預金が138億68百万円増加したこと、一方で、有形固定資産について、
 アークミールの連結除外や、退店等により58億8百万円減少したことによるものであります。
  負債は、前連結会計年度末に比べ150億30百万円増加し、928億13百万円となりました。これは主に、上記資金調達
 等により、短期借入金が128億64百万円増加、長期借入金が65億45百万円増加したこと、一方で、アークミール除外
 による負債の減少等によるものであります。
  純資産は、前連結会計年度末に比べ62億48百万円減少し、421億36百万円となり、自己資本比率は、前連結会計年
 度末比で7.1%減少し30.8%となりました。



                                -3-
                  株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
  連結売上高は、前期に対し、第1四半期75.2%、第2四半期78.0%、第3四半期85.0%、第3四半期累計79.4%で
 推移しました。
  新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各国政府や自治体の要請に対し、大規模な店舗の休業・営業時間短縮を実施
 したことにより大きな影響を受けました。国内においては、緊急事態宣言の順次解除に伴い売上高は緩やかな回復基
 調となりましたが、テレワークの継続や店舗のソーシャルディスタンスの確保、夜間に外出を控える状況は続いてお
 り、直近では感染者数の増加や11月の各自治体からの営業時間の短縮要請もあり、来客数への影響は継続しておりま
 す。
  海外(決算期1~12月)においては、エリアにより感染症の進行状況が異なっております。アメリカは感染拡大に
 加え店内飲食の禁止は続いておりますが、テイクアウト・デリバリー需要を獲得できており売上高は前年の水準まで
 回復しております。中国は3月以降に大半の店舗が営業再開し、既存店売上高は前年の水準には回復しておりません
 が、緩やかな回復基調となっております。アセアンは、エリア毎に感染拡大時期が異なっており、マレーシア、イン
 ドネシアなどでは依然感染拡大が継続しロックダウンも発生しており売上高へ大きな影響を与えています。


  連結売上高は、緩やかな回復基調にあるものの、今期中に前年の水準にまで回復することは難しいと見込んでおり
 ます。感染症対策を行いながら、店内飲食を獲得するための目的来店を促す商品導入や各種キャンペーンを機動的に
 実施すること、高まりつつあるテイクアウト・デリバリーのニーズを獲得し客数回復に努めます。損益面について
 は、大幅な客数減の影響により減益となりますが、仕入れコストの低減を含む全社的なコストダウンの迅速かつ強力
 な実行により販管費の低減を進めており、その成果は着実に表れております。また、実際の売上高の回復状況にあわ
 せて変更いたしますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により国内外の直営店舗で150店舗規模の閉店を見込
 んでおります。
  グループ全体でのコスト構造を全面的に見直すことで、連結売上高が前期に対して90%の水準であっても利益を創
 出するべく損益分岐点の引き下げに努めてまいります。なお、2021年2月期の連結業績予想は2020年7月28日の開示
 から変更はございません。


(4)新型コロナウイルス感染症に関するリスク情報
  新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、当社事業を取り巻く環境について先行き不透明な状況が生じて
 います。
  当社グループではお客様、従業員の安全・健康を第一に考え、各国政府や各行政の指示・ガイドラインに従い、店
 舗の一時休業や営業時間の短縮等を行うほか、本社部門においてはテレワークや時差通勤の推進等により感染拡大防
 止に努めております。しかしながら更なる感染拡大や長期化が実現した場合には、世界的な経済活動の停滞に伴う個
 人消費の低迷により、当社グループの業績や財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。




                              -4-
                   株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                           (単位:百万円)
                                  前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                                 (2020年2月29日)          (2020年11月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                                   22,604               36,473
   受取手形及び売掛金                                 8,005                7,067
   商品及び製品                                    3,262                3,164
   仕掛品                                          66                   59
   原材料及び貯蔵品                                  3,657                4,831
   その他                                       3,716                3,192
   貸倒引当金                                       △8                   △8
   流動資産合計                                   41,303               54,778
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物(純額)                            28,706               26,887
     使用権資産(純額)                               2,586                2,429
     その他(純額)                                20,302               16,471
     有形固定資産合計                               51,595               45,787
   無形固定資産
     のれん                                     1,797                2,015
     その他                                     3,435                3,073
     無形固定資産合計                                5,233                5,088
   投資その他の資産
     投資有価証券                                  3,666                3,471
     差入保証金                                  15,916               13,693
     繰延税金資産                                  3,376                4,541
     その他                                     5,119                7,648
     貸倒引当金                                    △45                  △59
     投資その他の資産合計                             28,034               29,295
   固定資産合計                                   84,863               80,171
 資産合計                                      126,167              134,950




                               -5-
                   株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


                                                           (単位:百万円)
                                  前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                                 (2020年2月29日)          (2020年11月30日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                                 6,313                5,561
   短期借入金                                     6,265               19,130
   1年内返済予定の長期借入金                             5,793                6,771
   リース債務                                     2,633                2,288
   未払法人税等                                      691                   33
   賞与引当金                                     1,405                  687
   役員賞与引当金                                      10                    4
   株主優待引当金                                     285                  424
   資産除去債務                                       43                  259
   その他                                      14,521               11,719
   流動負債合計                                   37,963               46,880
 固定負債
   長期借入金                                    27,757               34,303
   リース債務                                     7,616                7,237
   退職給付に係る負債                                   623                  273
   資産除去債務                                    2,978                3,300
   その他                                         843                  818
   固定負債合計                                   39,818               45,932
 負債合計                                       77,782               92,813
純資産の部
 株主資本
   資本金                                      10,265               10,265
   資本剰余金                                    11,504               11,519
   利益剰余金                                    29,332               23,187
   自己株式                                      △639                 △603
   株主資本合計                                   50,463               44,368
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                               △10                     0
   為替換算調整勘定                                △2,631               △2,778
   退職給付に係る調整累計額                               △24                  △35
   その他の包括利益累計額合計                           △2,666               △2,814
 非支配株主持分                                       588                  582
 純資産合計                                      48,385               42,136
負債純資産合計                                    126,167              134,950




                               -6-
                 株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                            (単位:百万円)
                            前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                              (自 2019年3月1日           (自 2020年3月1日
                              至 2019年11月30日)         至 2020年11月30日)
売上高                                      159,876                126,882
売上原価                                      56,178                 47,468
売上総利益                                    103,697                 79,414
販売費及び一般管理費                               100,807                 84,750
営業利益又は営業損失(△)                              2,890                △5,336
営業外収益
 受取利息                                         59                      76
 受取配当金                                        69                       1
 賃貸収入                                        279                     328
 持分法による投資利益                                  203                       -
 助成金等収入                                        -                ※1   997
 雑収入                                         753                   1,038
 営業外収益合計                                   1,365                   2,441
営業外費用
 支払利息                                        402                    394
 賃貸費用                                        177                    145
 持分法による投資損失                                    -                    102
 雑損失                                         325                    354
 営業外費用合計                                     904                    997
経常利益又は経常損失(△)                              3,351                 △3,892
特別利益
 固定資産売却益                                       9                     31
 特別利益合計                                        9                     31
特別損失
 減損損失                                        443                   1,898
 契約解約損                                        18                     212
 新型コロナウイルス感染症による損失                             -                ※2   607
 特別損失合計                                      462                   2,718
税金等調整前四半期純利益又は
                                           2,898                 △6,579
税金等調整前四半期純損失(△)
法人税、住民税及び事業税                               1,438                    336
法人税等調整額                                    △339                  △1,367
法人税等合計                                     1,099                 △1,031
四半期純利益又は四半期純損失(△)                          1,798                 △5,548
非支配株主に帰属する四半期純利益又は
                                              24                   △49
非支配株主に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純利益又は
                                           1,774                 △5,499
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)




                             -7-
                 株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                            (単位:百万円)
                            前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                              (自 2019年3月1日           (自 2020年3月1日
                              至 2019年11月30日)         至 2020年11月30日)
四半期純利益又は四半期純損失(△)                         1,798                 △5,548
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                                △0                      9
 為替換算調整勘定                                  △271                   △78
 退職給付に係る調整額                                    1                  △11
 持分法適用会社に対する持分相当額                           △92                   △68
 その他の包括利益合計                                △362                  △149
四半期包括利益                                    1,436                △5,697
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                           1,423                △5,648
 非支配株主に係る四半期包括利益                              13                  △49




                             -8-
                    株式会社   吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
      該当事項はありません。


  (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
      該当事項はありません。


  (当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動)
      第1四半期連結会計期間において、当社の特定子会社であった株式会社アークミールは、2020年2月29日に全
     株式の譲渡を完了しております。それに伴い、同社を、第1四半期連結会計期間より、連結の範囲から除外してお
     ります。


  (追加情報)
     (新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う会計上の見積りについて)
      新型コロナウイルス感染症の拡大による影響は、国内においては5月25日の緊急事態宣言解除以降、感染の二
     次拡大により、一時的に売上高が減少したものの、緩やかな回復基調となっております。またグループ全体で構造
     改革に取り組みコスト削減を進めており、その成果は着実に表れ、当第3四半期連結会計期間では営業利益が黒字
     に転じました。一方で、新型コロナウイルス感染症のさらなる拡大や海外の状況等、業績に与える影響について
     は、依然不透明な状況が続くと想定しております。
      当連結会計年度以降の事業及び業績の回復見通しについては、事業ごとに回復シナリオを複数用意し、グルー
     プとしてとりまとめを行っております。その上で外部環境の推移やコストセーブ等の進捗を踏まえ、四半期ごとに
     見通しについて確認を行っております。
      結果、2020年度の連結売上高は、徐々に回復はするものの、2019年度対比12%減と見込んでおります(なお、
     2020年2月29日に株式譲渡した(株)アークミールの売上高影響は除外して計算しております)。店内飲食の回復等、
     施策を進めてまいりますが、現時点の事業ごとの売上推移から2021年度で全事業が19年度水準まで戻るとは見込ま
     ず、2022年度に新型コロナウイルス感染拡大以前と同等になると想定をおいております。現在、売上高獲得施策等
     に加え、コストセーブ策を推進し、仮に売上高が想定通りの回復に至らなくても以前の収益力が獲得できる様、構
     造改革を進めております。これにより、2022年度には売上高同様に損益についても2019年度水準に改善・回復する
     と想定しております。
      当第3四半期連結累計期間の減損損失は、閉店や上述の通り事業ごとの測定の結果等により18億98百万円(前年
     同期は4億43百万円)を計上しております。また、繰延税金資産については、新型コロナウイルス感染症による影
     響を反映した今後の業績見通しおよび将来収益力等を勘案して回収可能性を判断しておりますが、第2四半期連結
     累計期間に発生した繰越欠損金の影響により追加計上となっております。
      なお、上述の仮定は現時点の判断であり、今後の状況次第では、見直しの可能性があります。


  (四半期連結損益計算書関係)
※1   助成金等収入
     新型コロナウイルス感染症に伴う特例措置による政府及び各自治体からの雇用調整助成金収入等の金額でありま
  す。


※2   新型コロナウイルス感染症による損失
     新型コロナウイルス感染症に対する各国政府や各行政の指示・ガイドラインに従い、店舗の一時休業や営業時間
  の短縮等を実施いたしました。そのうち一部の店舗の休業期間中に発生した固定費(人件費・地代家賃・減価償却
  費等)を新型コロナウイルス感染症による損失として特別損失に計上しております。




                                -9-
                                株式会社      吉野家ホールディングス(9861) 2021年2月期 第3四半期決算短信


    (セグメント情報等)
Ⅰ   前第3四半期連結累計期間(自          2019年3月1日 至              2019年11月30日)
 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                                    (単位:百万円)
                                 報告セグメント                                                              四半期連結
                                                                                 その他             調整額 損益計算書
                                                                                         合計
                                                     アーク                         (注)1            (注)2  計上額
            吉野家 はなまる             京樽        海外                           計                              (注)3
                                                     ミール
売上高
 外部顧客への
            81,364     23,083    20,918    16,514     14,760 156,641             3,234 159,876      ―       159,876
 売上高
 セグメント間
 の内部売上高          755      213       134        ―              67       1,172       685   1,857 △1,857            ―
 又は振替高
      計     82,119     23,297    21,052    16,514     14,828 157,813             3,920 161,733 △1,857       159,876
 セグメント利益
              4,402 1,286 252 871 △482 6,330 131 6,462 △3,571 2,890
 又は損失(△)
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、連結子会社15社を含んでおります。
   2.セグメント利益又は損失(△)の調整額△3,571百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用
     △3,604百万円、セグメント間取引消去174百万円及びのれんの償却額△141百万円が含まれております。
   3.セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。


Ⅱ   当第3四半期連結累計期間(自          2020年3月1日 至              2020年11月30日)
 1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                           (単位:百万円)
                           報告セグメント                                                            四半期連結
                                                                       その他               調整額 損益計算書
                                                                                 合計
                                                                       (注)1              (注)2  計上額
            吉野家 はなまる             京樽        海外             計                                    (注)3

売上高
 外部顧客への
            78,075     15,091    13,576    14,366 121,111              5,771 126,882        ―    126,882
 売上高
 セグメント間
 の内部売上高          758      152        82        ―           993             612    1,605 △1,605          ―
 又は振替高
      計     78,833     15,244    13,659    14,366 122,104              6,384 128,488 △1,605      126,882
 セグメント利益
              2,698 △2,622 △2,019 306 △1,636 △389 △2,026 △3,310 △5,336
 又は損失(△)
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、連結子会社15社を含んでおります。
   2.セグメント利益又は損失(△)の調整額△3,310百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用
     △3,414百万円、セグメント間取引消去253百万円及びのれんの償却額△149百万円が含まれております。
   3.セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。

 2.報告セグメントの変更等に関する事項
      当社の連結子会社であった株式会社アークミールは、第1四半期連結会計期間より連結の範囲から除外された
     ため、第1四半期連結会計期間より「アークミール」を報告セグメントから除外しております。


 3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
    (報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報)
                                                                                          (単位:百万円)
                           報告セグメント
                                                                             その他       全社・消去     合計
          吉野家      はなまる          京樽           海外                   計

減損損失        329          285         454            665            1,734          11      153     1,898




                                                    -10-