9787 イオンディライ 2019-07-01 16:00:00
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ [pdf]

                                                   2019 年7月1日
各    位
                       会   社   名   イオンディライト株式会社
                                   代表取締役社長
                       代 表 者 名                     濵田 和成
                                   兼社長執行役員
                                    (コー ド番号 9787 東証第 一部 )
                                   取締役兼常務執行役員
                       お問合せ先       グループ戦略・デジタ      四方 基之
                                   ルソリューション統括
                                            (TEL.03-6840-5712)




          財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ


    当社は、第46期の内部統制報告書に開示すべき重要な不備があり、当社の財務報告に係る
内部統制は有効ではない旨を記載いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。


                               記


1. 開示すべき重要な不備の内容
    当社は、2019年4月5日付「当社連結子会社における不適切な会計処理の判明および2019
年2月期決算発表の延期のお知らせ」および2019年4月11日付「特別調査委員会設置に関す
るお知らせ」に記載のとおり、当社連結子会社である株式会社カジタク(以下、
                                   「カジタク」)
における会計処理問題について、当該事案の詳細および当社連結財務諸表への影響額を含め、
全容の解明と再発防止策およびグループガバナンス強化策の検討を目的に、2019年4月11日
付で、当社と利害関係を有しない外部の専門家によって構成される特別調査委員会を設置し、
調査を開始いたしました。その過程において、2019年5月10日付「定時株主総会の開催なら
びに特別調査委員会の状況等に関するお知らせ」に記載のとおり、調査の過程で在庫廃棄な
どの処理手続の過誤などに止まらない不正と考えられる事象が認められており、また、2019
年5月24日付「当社連結子会社カジタクにおける会計処理問題に係る特別調査委員会からの
中間報告書の受領について」および2019年6月28日付「特別調査委員会の調査報告書開示
および今後の対応に関するお知らせ」に記載のとおり、調査の結果、判明した事実は、以
下に掲げる事項が根本的な原因であると考えられ、関連する全社的な内部統制に整備上およ
び運用上の不備があると判断いたしました。


(1)不正行為の原因となるカジタク経営陣における成長および予算必達目的意識や営業重
         視の経営手法と企業風土
(2)カジタクにおけるコンプライアンス体制・意識の欠如
(3)当社にける子会社化後のコンプライアンス体制、リスク管理体制の脆弱さ


    当社は、特別調査委員会を設置し、事態の全容把握とその根本的な原因の解明、当社連結
財務諸表への影響額等、早期解決に向けて努めましたが、適時に連結財務諸表を作成できず
第46期有価証券報告書の提出期限を延長することになりました。当社は、上記内容を質的重
要性が高いものと判断し、開示すべき重要な不備に該当すると判断しました。
2. 事業年度末に是正できなかった理由
 開示すべき重要な不備が事業年度の末日までに是正されなかった理由は、当社と利害関係
を有しない外部の専門家による特別調査委員会の設置が2019年4月11日であり、特別調査委
員会による調査報告書の受領が2019年6月27日であったためです。


3.開示すべき重要な不備の是正方針
 当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、財務報告に係る内部統制の開
示すべき重要な不備を是正するため、特別調査委員会の提言を踏まえ、実効性のある再発防
止策を策定の上、内部統制の改善を図ってまいります。具体的な再発防止策は、決定次第改
めてお知らせいたします。


再発防止策(基本方針)


1.当社における再発防止策
(1) さらなるコンプライアンス体制を推進するための当社役員の意識改革
(2) グループ会社の安定的・持続的な成長を支えるための子会社管理体制の見直し
(3)グループ会社のコンプライアンス体制の整備
(4)グループ会社の健全な経営の支援、適切なモニタリング、不正防止の観点から監
   査を実施するための組織の充実化
(5)日常的に業務に携わる常勤の役員やスタッフの派遣、人材交流による不正の早期
   発見、組織風土の改善


2.カジタクにおける再発防止策
(1)カジタク経営陣の刷新、新社長によるコンプライアンス重視のメッセージ発信
(2)企業風土改革、コンプライアンス意識の改革
(3)カジタクの財務、経理、主計業務の信頼性確保、業務の見える化
(4)カジタクにおけるコンプライアンス体制の構築、社内規定の遵守とモニタリング
   の徹底
(5)カジタクにおける業務手順および業務フローの明文化ならびにその遵守と徹底


4.連結財務諸表等に与える影響
 調査結果に基づく必要な修正事項は、連結財務諸表において適正に反映しております。
詳細は、2019年6月28日開示の「過年度の決算短信等の訂正および過年度の有価証券報告書
等の訂正報告書の提出に関するお知らせ」をご覧ください。


5.連結財務諸表の監査報告における監査意見
 無限定適正意見です。


                                         以上