9783 ベネッセHD 2020-05-25 15:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                2020年3月期              決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                 2020年5月25日
上 場 会 社 名   株式会社ベネッセホールディングス                                   上場取引所     東
コ ー ド 番 号   9783       URL https://www.benesse-hd.co.jp/ja/
代   表   者 (役職名) 代表取締役社長                   (氏名) 安達 保
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員 経営管理本部長                (氏名) 増本 勝彦 (TEL) 042-357-3656
定時株主総会開催予定日      2020年6月27日 配当支払開始予定日                     2020年6月29日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月29日
決算補足説明資料作成の有無            : 有
決算説明会開催の有無               : 有 (機関投資家・アナリスト向け )
                                                                                    (百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績                                                                      (%表示は対前期増減率)
                                                                                親会社株主に帰属する
                   売上高                  営業利益                  経常利益
                                                                                   当期純利益
                   百万円          %        百万円           %       百万円        %           百万円          %
  2020年3月期        448,577      2.1      21,266 30.9            16,759 37.9       6,289  28.3
  2019年3月期        439,431      1.1      16,245 28.7            12,150 31.3       4,902 △60.5
(注) 包括利益       2020年3月期           5,996百万円( △0.6%)          2019年3月期       6,033百万円( △50.8%)

                               潜在株式調整後
               1株当たり                               自己資本               総資産              売上高
                                1株当たり
               当期純利益                              当期純利益率             経常利益率            営業利益率
                                当期純利益
                        円 銭               円 銭                 %                 %                  %
  2020年3月期            65.28               65.27            3.7               3.3                 4.7
  2019年3月期            50.89               50.88            2.9               2.4                 3.7
(参考) 持分法投資損益     2020年3月期              131百万円        2019年3月期            323百万円

(2)連結財政状態
                  総資産                    純資産                自己資本比率              1株当たり純資産
                            百万円                   百万円                     %                     円 銭
  2020年3月期             517,425            175,339                       32.7                 1,754.31
  2019年3月期             504,682            175,099                       33.6                 1,758.36
(参考) 自己資本        2020年3月期      169,037百万円      2019年3月期              169,377百万円

(3)連結キャッシュ・フローの状況
                営業活動による                投資活動による              財務活動による             現金及び現金同等物
               キャッシュ・フロー              キャッシュ・フロー            キャッシュ・フロー               期末残高
                            百万円                   百万円                  百万円                     百万円
 2020年3月期                   41,978                1,425              △12,661                 142,881
 2019年3月期                   13,948              △30,490              △10,084                 112,658

2.配当の状況
                                      年間配当金                                                   純資産
                                                                     配当金総額      配当性向
                                                                                              配当率
               第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末               期末        合計        (合計)       (連結)
                                                                                              (連結)
                  円 銭    円 銭    円 銭                 円 銭       円 銭       百万円             %               %
2019年3月期            -         25.00        -       25.00     50.00      4,816         98.2          2.8
2020年3月期            -         25.00        -       25.00     50.00      4,817         76.6          2.8
2021年3月期(予想)        -         25.00        -       25.00     50.00                      -

3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
    2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現時点で合理的な
   業績予想の算定が困難であることから、未定としております。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点で速
   やかに開示いたします。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)                                                : 無
 
 
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                                   :   有
  ② ①以外の会計方針の変更                                          :   無
  ③ 会計上の見積りの変更                                           :   無
  ④ 修正再表示                                                :   無
 
 
(3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                     2020年3月期      102,513,199株    2019年3月期     102,483,603株
  ② 期末自己株式数                               2020年3月期       6,157,838株     2019年3月期       6,156,644株

 
  ③ 期中平均株式数                               2020年3月期      96,345,798株     2019年3月期      96,320,539株


(参考) 個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績                                                                       (%表示は対前期増減率)
                  売上高                  営業利益                  経常利益                   当期純利益
                  百万円           %       百万円        %         百万円           %         百万円            %
    2020年3月期      15,211      9.0       8,018    15.3        7,610        1.0      △14,047       -
    2019年3月期      13,958     △4.7       6,953     8.6        7,533       11.5        5,763    △67.5

                 1株当たり                 潜在株式調整後
                 当期純利益               1株当たり当期純利益
                              円 銭               円 銭
    2020年3月期               △145.80                 -
 
    2019年3月期                 59.83              59.82

(2)個別財政状態
                  総資産                   純資産               自己資本比率                 1株当たり純資産
                             百万円                百万円                        %                    円 銭
  2020年3月期             189,478            144,067                         76.0               1,494.08
  2019年3月期             212,665            163,733                         76.9               1,698.67
(参考) 自己資本
 
                 2020年3月期      143,962百万円      2019年3月期                163,627百万円


    ※    決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
 
    ※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
         2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現時点で合理的な
        業績予想の算定が困難であることから、未定としております。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点で速
        やかに開示いたします。業績予想に関する事項は、添付資料8ページ「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通
        し」をご覧ください。
         当社は、2020年5月25日に機関投資家及びアナリスト向けの決算説明会を開催する予定です。
                                      ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




○添付資料の目次

  1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………P.2
   (1) 当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………P.2
   (2) 当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………P.6
   (3) 当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………P.7
   (4) 今後の見通し ………………………………………………………………………………………P.8
   (5) 新型コロナウイルス感染症に関するリスクについて …………………………………………P.8
  2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………P.9
  3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………P.10
   (1) 連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………P.10
   (2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………P.12
   (3) 連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………P.15
   (4) 連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………P.17
   (5) 連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………P.18
    (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………P.18
    (会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示) ……………………………………P.18
    (未適用の会計基準等) ……………………………………………………………………………P.19
    (表示方法の変更) …………………………………………………………………………………P.20
    (連結損益計算書関係) ……………………………………………………………………………P.21
    (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………P.22
    (企業結合等関係) …………………………………………………………………………………P.25
    (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………P.27
    (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………P.27




                           1
                                         ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
 ①業績全般に関する分析
 <事業環境>
  主力の国内教育事業では、2020年度から新学習指導要領の施行が始まり、英語4技能(「聞く、読む、話す、書
 く」)の重視や、小学校における英語学習の早期化、プログラミング教育の必修化等に対する保護者の関心が高ま
 っています。また、スマートフォン、タブレット等を活用したデジタル学習が急速に広がっており、それに伴い、
 新規参入の企業も加わり、競争が激化しています。さらに、新型コロナウイルス感染症の発生により、学校を取り
 巻く環境や校外学習の在り方などに大きな変化が生じつつあり、デジタル学習の拡大に拍車がかかると考えられま
 す。
  グローバルこどもちゃれんじ事業では、中国は年間出生数が1,500万人近い大きなマーケットであることに変わり
 ないものの、出産適齢期の人口減等により、出生数は3年連続で前年を下回り、今後も減少が続く可能性がありま
 す。また、中国での新型コロナウイルス感染症の事業影響は落ち着きつつありますが、消費行動の変化に伴い、マ
 ーケティング手法の変革が必要となってきています。
  介護・保育事業では、高齢化の進行に伴い、引き続き介護サービスへのニーズが拡大しています。一方で全産業
 の有効求人倍率は上昇傾向にあり、人材確保が業界全体の課題となっています。また、新型コロナウイルス感染症
 拡大予防と、今後の新型感染症の発生に備えた持続的な取り組みも課題です。
  ベルリッツ事業では、ICT(情報通信技術)等を活用した商品・サービスの普及により語学サービスの多様化が進
 み、競争が激化しています。また、留学や海外経験がキャリアに大きな影響を与えるようになってきたことに加え、
 主に新興国の経済成長に伴い、海外に学びの場やキャリアを求める学生が増えたことにより、世界的に留学者数が
 増加していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で留学ビザの発行停止等の環境変化が起きています。語学
 教育事業、ELS事業(留学支援事業)のいずれにおいても新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、事業環
 境が大きく変化しており、その対応が課題となっています。


 <当期の業績概況>
  当期の当社グループの連結業績は、前期比増収増益となりました。
  新型コロナウイルス感染症対策として、国内教育事業において、塾等の教室事業の休校対応や小中高校の休校中
 の学習支援対応の実施、介護・保育事業において新規入居検討の際のホーム見学制限等の実施をしましたが、当期
 の業績への影響は軽微でした。
  売上高は、4,485億7千7百万円と、前期比2.1%の増収となりました。
  増収の主な要因は、ベルリッツ事業において減収となったものの、国内教育事業において、「進研ゼミ」の価格
 改定等による増収に加え、2019年1月8日付で連結子会社としたClassi(クラッシー)㈱、㈱EDUCOM(エデュコ
 ム)の売上高を当期は連結会計年度の期首から計上したこと等による増収があったこと、及び介護・保育事業にお
 いて、高齢者向けホーム及び住宅数を拡大し入居者数が増加したこと等による増収があったことです。
  営業利益は、国内教育事業における増収による増益、及びベルリッツ事業のコスト削減等により、212億6千6百
 万円と、前期比30.9%の増益となりました。
  経常利益は、167億5千9百万円と、前期比37.9%の増益となりました。
  親会社株主に帰属する当期純利益は、主にBerlitz(ベルリッツ) Corporationと㈱ベネッセビースタジオに係る
 のれん等の減損損失の計上があったものの、経常利益の増益に加え、㈱サイマル・インターナショナルの株式譲渡
 による関係会社株式売却益を計上したこと等により、62億8千9百万円と、前期比28.3%の増益となりました。
  売上高営業利益率は、4.7%と、前期比1.0%の増加となりました。
  ROE(自己資本当期純利益率)は、3.7%と、前期比0.8%の増加となりました。
  なお、2020年4月の国内通信教育講座「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」の会員数は271万人と、前年同月比9万
 人の増加となりました。




                             2
                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




②セグメントの業績の状況
[国内教育事業]
 国内教育事業の売上高は、2,004億9千万円と、前期比4.3%の増収となりました
 増収の主な要因は、「進研ゼミ」で価格改定等による増収があったこと、及び2019年1月8日付で連結子会社と
したClassi㈱、㈱EDUCOMの売上高を当期は連結会計年度の期首から計上したことです。
 営業利益は、増収による増益等により、140億4千2百万円と、前期比39.6%の増益となりました。
 なお、2020年4月の国内通信教育講座「進研ゼミ」の会員数は189万人と、前年同月比8万人の増加となりまし
た。


[グローバルこどもちゃれんじ事業]
 グローバルこどもちゃれんじ事業の売上高は、565億8千7百万円と、前期比0.2%の増収となりました。
 増収の主な要因は、台湾で延べ在籍数減少等による減収、及び中国で為替換算時のマイナス影響があったものの、
中国及び国内の「こどもちゃれんじ」で価格改定等による増収があったことです。
 営業利益は、中国及び国内の販売コスト増等により、26億5千4百万円と、前期比18.5%の減益となりました。
 なお、2020年4月の国内及び海外における通信教育講座「こどもちゃれんじ」の会員数は200万人と、前年同月比
8万人の減少となりました。(ライセンス契約に基づく韓国での幼児向け通信教育講座の会員数は含みません。)


[介護・保育事業]
 介護・保育事業の売上高は、1,229億1千4百万円と、前期比5.0%の増収となりました。
 増収の主な要因は、高齢者向けホーム及び住宅数を前期比8ホーム拡大し、入居者数が順調に増加したことで
す。
 営業利益は、増収による増益があったものの、販売費や求人費用の増加等により、113億7千4百万円と、前期比
0.2%の減益となりました。


[ベルリッツ事業]
 ベルリッツ事業の売上高は、472億1千6百万円と、前期比7.6%の減収となりました。
 減収の主な要因は、為替換算時のマイナス影響に加え、北欧での事業のフランチャイズ化とフランスでの事業整
理等による語学教育事業の減収、及びオーストラリアでの事業売却等によるELS事業の減収があったことです。
 利益面は、減収による減益があったものの、コスト削減により損失が縮小し、31億5千2百万円の営業損失(前
期は47億4千8百万円の営業損失)となりました。


[その他]
 その他の売上高は、425億5千3百万円と、前期比4.4%の減収となりました。
 減収の主な要因は、通信販売事業の販売を抑制したことです。
 営業利益は、減収による減益があったものの、通信販売事業及び出版事業のコスト削減等により、8億6千4百
万円と、前期比56.0%の増益となりました。


(注)1. 上記「②セグメントの業績の状況」に記載している売上高は、「セグメント間の内部売上高又は振替高」を
      含んだ金額を記載しております。
   2.消費税及び地方消費税(以下「消費税等」という。)に係る会計処理は、税抜方式によっているため、「当
      期の経営成績の概況」に記載した金額には消費税等は含まれておりません。




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                                               ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(販売実績)
                                      販売高(百万円)                   前期比
          セグメントの名称
                                前期                当期              (%)
国内教育事業
    高校講座事業                            12,516            11,801      94.3
    中学講座事業                            24,760            26,085     105.4
    小学講座事業                            50,365            55,867     110.9
    学校向け教育事業(注2)                      55,014            56,923     103.5
    その他(注2)                           49,406            49,715     100.6
              小計                     192,064           200,393     104.3
グローバルこどもちゃれんじ事業
    国内こどもちゃれんじ講座事業                    17,923            18,573     103.6
    海外こどもちゃれんじ講座事業                    27,252            27,139      99.6
    その他                               11,267            10,841      96.2
              小計                      56,443            56,555     100.2
介護・保育事業                              116,999           122,868     105.0
ベルリッツ事業                               49,275            45,020      91.4
その他                                   24,647            23,739      96.3
              合計                     439,431           448,577     102.1
(注) 1.「セグメント間の内部売上高又は振替高」は含んでおりません。
    2.当連結会計年度において、「国内教育事業」セグメントの「学校向け教育事業」と「その他」の集計方法を
      変更しております。この変更に伴い前連結会計年度についても修正を行っております。


(国内教育事業における進研ゼミ事業の概要)
    進研ゼミは、小学生から高校生までを対象とした通信教育講座であり、通信添削を中心として毎月継続的に行う家
庭学習システムであります。各講座の延べ在籍数は次のとおりであります。
                                     延べ在籍数(千人)
                                     (4月~3月累計)                   前期比
              講座
                                                                  (%)
                                前期                当期
高校講座                                   1,483             1,369      92.3
中学講座                                   4,293             4,124      96.1
小学講座                                  13,361            13,645     102.1
              合計                      19,138            19,139     100.0




                            4
                                                          ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(グローバルこどもちゃれんじ事業の概要)
 こどもちゃれんじは、日本、中国、台湾、インドネシアにおける、主に幼児を対象とした通信教育講座でありま
す。各講座の延べ在籍数は次のとおりであります。
                                          延べ在籍数(千人)
                                          (4月~3月累計)                            前期比
            講座
                                                                                (%)
                                    前期                        当期
国内こどもちゃれんじ講座                                9,523                      9,469       99.4
海外こどもちゃれんじ講座(注1、2)                         14,867                     14,789       99.5
           合計                             24,390      24,259  99.5
(注) 1.中国、台湾、インドネシアにおける延べ在籍数の合計であります。
    2.中国において通信教育事業等を行っている倍楽生商貿(中国)有限公司等2社、及びインドネシアにおいて
      通信教育事業等を行っているPT. Benesse Indonesiaの決算日は12月末日のため、上記の連結会計年度の延
      べ在籍数は、1月から12月における延べ在籍数となっております。


(介護・保育事業における高齢者向けホーム及び住宅数)
                              高齢者向けホーム及び住宅数(ヵ所)
                                    (3月末日)                                      増減数
          シリーズ
                                                                               (ヵ所)
                                前期         当期
アリア                                               24                      24           -
くらら                                              40                       40           -
グラニー&グランダ                                     140                        146           6
まどか                                              57                       57           -
ボンセジュール                                          45                       47           2
ここち                                              14                       14           -
リレ                                                 2                       2           -
              合計                                 322                     330           8


(ベルリッツ事業における語学レッスン数)
                                    語学レッスン数(千レッスン)
                                       (1月~12月累計)                              前期比
            地域
                                                                               (%)
                                    前期            当期
アメリカズ(米州)                                   1,309                      1,123       85.8
ヨーロッパ                                       2,913                      2,594       89.1
アジア                                         1,614                      1,599       99.1
              合計                            5,837                      5,317       91.1
(注) 1.語学レッスン数は、直営センターにおける数値を示しております。
    2.(参考情報)
      ベルリッツ事業において語学教育事業等を行っているBerlitz Corporationの決算日は12月末日のため、上
      記の当期の語学レッスン数は、2019年1月から12月における語学レッスン数となっております。そのため、
      参考情報として2020年1月から3月におけるBerlitz Corporationの語学レッスン数を次のとおり開示いた
      します。(2020年1月から3月の語学レッスン数は速報値であるため、変動する可能性があります。)
      なお、2019年1月から3月のヨーロッパの語学レッスン数(699千レッスン)には、フランチャイズ化及び
      事業整理を行った国のレッスン数(176千レッスン)が含まれており、2020年1月から3月のヨーロッパの語
      学レッスン数(440千レッスン)には含まれておりません。
                                語学レッスン数 (千レッスン)
                                                                         前年同期比
                   地域        2019年1月~3月                2020年1月~3月          (%)
                                  累計                    累計(速報値)
        アメリカズ(米州)                          262                  242             92.5
        ヨーロッパ                              699                  440             63.0
        アジア                                388                  339             87.4
                   合計                    1,350                1,023             75.8




                                5
                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(2)当期の財政状態の概況
 (資産)
  当連結会計年度末の総資産は、5,174億2千5百万円と、前期比2.5%、127億4千2百万円増加しました。
  流動資産は、2,733億5千4百万円と、前期比3.4%、90億4千3百万円増加しました。この増加は、有価証券の
 減少があったものの、現金及び預金が増加したこと等によるものです。
  有形固定資産は、1,503億8千8百万円と、前期比2.1%、30億3千6百万円増加しました。この増加は、主にリ
 ース資産の増加によるものです。
  無形固定資産は、358億3千4百万円と、前期比8.5%、33億3千2百万円減少しました。この減少は、主にのれ
 んの減少によるものです。
  投資その他の資産は、578億4千8百万円と、前期比7.4%、39億9千5百万円増加しました。この増加は、主に
 投資有価証券の増加によるものです。


 (負債)
  当連結会計年度末の総負債は、3,420億8千5百万円と、前期比3.8%、125億2百万円増加しました。
  流動負債は、1,775億3千2百万円と、前期比1.9%、32億9千7百万円増加しました。この増加は、1年内返済
 予定の長期借入金の減少があったものの、前受金、未払法人税等が増加したこと等によるものです。
  固定負債は、1,645億5千3百万円と、前期比5.9%、92億5百万円増加しました。この増加は、主にリース債務
 が増加したことによるものです。


 (純資産)
  当連結会計年度末の純資産は、1,753億3千9百万円と、前期比2億3千9百万円増加しました。この増加は、主
 に親会社株主に帰属する当期純利益の計上によるものです。




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                                     ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(3)当期のキャッシュ・フローの概況
  当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、302億2千2百万円増加し、1,428億
 8千1百万円(前期比26.8%増)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりで
 す。


 (営業活動によるキャッシュ・フロー)
  営業活動によるキャッシュ・フローは、419億7千8百万円の資金の獲得となりました。これは、法人税等の支払
 額65億5千6百万円、利息の支払額54億3千6百万円等があったものの、非資金費用である減価償却費199億9千5
 百万円、税金等調整前当期純利益162億2千8百万円、前受金の増加51億6千9百万円があったこと等によるもので
 す。
  また、前連結会計年度と比較して資金の獲得が280億3千万円増加(前期比201.0%収入増)しておりますが、主
 に、当連結会計年度において、法人税の支払額・還付額による収支が61億2千9百万円の支出減、売上債権の増減
 額が48億7千8百万円の収入増、税金等調整前当期純利益が41億4千4百万円の増益となったことによるもので
 す。


 (投資活動によるキャッシュ・フロー)
  投資活動によるキャッシュ・フローは14億2千5百万円の収入となりました。これは、ソフトウエアの取得によ
 る支出84億4千2百万円、有形固定資産の取得による支出59億5千5百万円、投資有価証券の取得・売却による収
 支が52億4千3百万円の支出等があったものの、有価証券の取得・売却による収支が198億7千5百万円の収入、連
 結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入38億6千6百万円があったこと等によるものです。
  また、前連結会計年度と比較して資金の獲得が319億1千5百万円増加(前連結会計年度は304億9千万円の支
 出)しておりますが、主に、有価証券の取得・売却による収支が306億6千8百万円の支出減となったことによるも
 のです。


 (財務活動によるキャッシュ・フロー)
  財務活動によるキャッシュ・フローは126億6千1百万円の資金の支出となりました。これは配当金の支払額48億
 2千万円、長期借入による収入と返済による支出の収支が41億8千6百万円の支出となったこと等によるもので
 す。
  また、前連結会計年度と比較して資金の支出が25億7千7百万円増加(前期比25.6%支出増)しておりますが、
 主に、配当金の支払額が21億6千6百万円減少したものの、長期借入による収入と返済による支出の収支が41億4
 千万円の支出増となったことによるものです。




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                                     ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(4)今後の見通し
   新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内教育事業においては、緊急事態宣言に伴う小中高校の休校や塾等
  の教室事業の営業自粛要請を踏まえ、事業活動を縮小しています。介護・保育事業においては、緊急事態宣言や厚
  生労働省通知を踏まえご入居者のご家族の面会制限を行っていることに伴い、新規入居検討の際のホーム見学制限
  等、営業活動を縮小しています。ベルリッツ事業におきましては、語学教育事業は、ほぼ全ての国や地域でランゲ
  ージセンターを一時閉鎖しオンラインレッスンへの移行を進めており、ELS事業は、大部分の事業活動を停止してい
  ます。
   このような状況により、当社グループの連結業績予想の算定は難しく、次期の業績見通しにつきましては未定と
  いたしました。




(5)新型コロナウイルス感染症に関するリスクについて
   新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大により、当社グループは、営業活動の縮小、語学事業や塾・予備
  校事業の教室の閉鎖及び学校の休校に伴う学校向けサービスの一部停止等を余儀なくされ、また、中国における生
  産活動の減退や国内外からの部材供給力の低下に起因する商品の製作・製造遅延等が発生しています。
   新型コロナウイルス感染症の流行が長期化した場合、売上減少やパンデミック対応費用の増加等により、当社グ
  ループの業績及び財務状況に重大な影響を与える可能性があります。




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                                    ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
  当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財
 務諸表を作成する方針であります。
  なお、IFRS(国際財務報告基準)の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針
 であります。




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                                        ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                    (単位:百万円)
                          前連結会計年度               当連結会計年度
                         (2019年3月31日)          (2020年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                          109,681                152,507
   受取手形及び売掛金                        33,247                 30,211
   有価証券                             34,466                  2,904
   商品及び製品                           26,228                 23,773
   仕掛品                               2,889                  4,426
   原材料及び貯蔵品                          1,830                  1,884
   未収入金                             45,312                 48,765
   その他                              12,407                  9,978
   貸倒引当金                           △1,755                 △1,099
   流動資産合計                          264,310                273,354
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物                        92,638                 91,616
      減価償却累計額                     △63,619                △64,154
      建物及び構築物(純額)                   29,019                 27,462
     土地                             35,145                 35,119
     リース資産                          89,566                 99,587
      減価償却累計額                     △15,442                △20,472
      リース資産(純額)                     74,124                 79,114
     その他                            33,390                 34,201
      減価償却累計額                     △24,327                △25,510
      その他(純額)                        9,063                  8,691
     有形固定資産合計                      147,352                150,388
   無形固定資産
     のれん                            12,703                  8,629
     ソフトウエア                         22,710                 23,811
     その他                             3,752                  3,392
     無形固定資産合計                       39,166                 35,834
   投資その他の資産
     投資有価証券                         13,072                 16,411
     長期貸付金                           3,927                  3,589
     退職給付に係る資産                       2,806                  3,237
     繰延税金資産                          4,404                  4,106
     その他                            29,733                 30,591
     貸倒引当金                            △91                    △87
     投資その他の資産合計                     53,853                 57,848
   固定資産合計                          240,372                244,071
 資産合計                              504,682                517,425




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                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




                                                   (単位:百万円)
                         前連結会計年度               当連結会計年度
                        (2019年3月31日)          (2020年3月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                       15,748                 15,802
   1年内返済予定の長期借入金                   19,186                 13,942
   未払金                             25,800                 25,515
   未払法人税等                           3,075                  6,017
   前受金                             91,294                 95,701
   添削料引当金                             305                    248
   賞与引当金                            6,582                  7,460
   役員賞与引当金                            472                    447
   返品調整引当金                            394                    377
   その他                             11,375                 12,018
   流動負債合計                         174,235                177,532
 固定負債
   長期借入金                           19,099                 20,156
   リース債務                           79,967                 86,424
   受入入居保証金                         36,076                 38,668
   繰延税金負債                           1,261                    640
   役員退職慰労引当金                           67                     78
   退職給付に係る負債                        7,765                  7,836
   その他                             11,109                 10,749
   固定負債合計                         155,347                164,553
 負債合計                             329,583                342,085
純資産の部
 株主資本
   資本金                             13,661                 13,700
   資本剰余金                           29,554                 29,593
   利益剰余金                          152,164                153,130
   自己株式                          △21,360                △21,362
   株主資本合計                         174,021                175,061
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                     1,372                    466
   為替換算調整勘定                       △5,749                 △6,456
   退職給付に係る調整累計額                     △266                    △34
   その他の包括利益累計額合計                  △4,643                 △6,024
 新株予約権                                105                    105
 非支配株主持分                            5,616                  6,196
 純資産合計                            175,099                175,339
負債純資産合計                           504,682                517,425




                   11
                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                      (単位:百万円)
                         前連結会計年度                 当連結会計年度
                        (自 2018年4月1日           (自 2019年4月1日
                         至 2019年3月31日)         至 2020年3月31日)
売上高                                439,431                448,577
売上原価                               249,055                249,995
売上総利益                              190,375                198,581
返品調整引当金戻入額                             399                    394
返品調整引当金繰入額                             394                    377
差引売上総利益                            190,381                198,597
販売費及び一般管理費
 販売促進費                               18,315                 18,697
 ダイレクトメール費                           19,941                 20,463
 広告宣伝費                               13,187                 13,575
 運賃通信費                               16,042                 15,995
 顧客管理費                               19,494                 19,667
 給料及び手当                              36,639                 36,622
 賞与引当金繰入額                             3,165                  3,376
 役員賞与引当金繰入額                             472                    458
 退職給付費用                               1,482                  1,431
 役員退職慰労引当金繰入額                            12                     11
 貸倒引当金繰入額                               734                    214
 その他                                 44,646                 46,817
 販売費及び一般管理費合計                       174,135                177,330
営業利益                                 16,245                 21,266
営業外収益
 受取利息                                   483                    512
 受取配当金                                  143                    146
 固定資産賃貸料                                340                    340
 為替差益                                    -                     212
 投資有価証券売却益                               10                     -
 投資事業組合運用益                              339                    212
 補助金収入                                  277                    173
 持分法による投資利益                             323                    131
 その他                                    334                    418
 営業外収益合計                              2,253                  2,147
営業外費用
 支払利息                                 4,758                  5,437
 固定資産賃貸費用                               160                    138
 為替差損                                   758                     -
 その他                                    671                  1,077
 営業外費用合計                              6,348                  6,654
経常利益                                 12,150                 16,759




                        12
                                    ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




                                                   (単位:百万円)
                        前連結会計年度               当連結会計年度
                       (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                        至 2019年3月31日)       至 2020年3月31日)
特別利益
 固定資産売却益                               1                  184
 関係会社株式売却益                            -            ※1   3,331
 事業譲渡益                               599                   -
 国庫補助金                                44                   42
 特別利益合計                              644                3,558
特別損失
 減損損失                                466           ※2   3,571
 固定資産圧縮損                              44                   34
 災害損失                                199                   -
 投資有価証券評価損                            -                    28
 在外連結子会社リストラクチャリング費用                  -              ※3   424
 関係会社株式売却損                            -                    29
 特別損失合計                              711                4,089
税金等調整前当期純利益                       12,084               16,228
法人税、住民税及び事業税                       5,722                9,023
法人税等調整額                              597                △186
法人税等合計                             6,320                8,837
当期純利益                              5,764                7,391
非支配株主に帰属する当期純利益                      862                1,102
親会社株主に帰属する当期純利益                    4,902                6,289




                       13
                                  ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




連結包括利益計算書
                                                 (単位:百万円)
                     前連結会計年度                当連結会計年度
                    (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                     至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
当期純利益                           5,764                 7,391
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                    △333                 △918
 為替換算調整勘定                        △340                 △707
 退職給付に係る調整額                        939                  233
 持分法適用会社に対する持分相当額                    3                  △1
 その他の包括利益合計                        269               △1,395
包括利益                             6,033                5,996
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                    5,161                 4,908
 非支配株主に係る包括利益                      871                 1,088




                    14
                                                               ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日       至 2019年3月31日)
                                                       (単位:百万円)
                                      株主資本

               資本金        資本剰余金       利益剰余金       自己株式       株主資本合計

当期首残高           13,623      29,556      154,245    △21,358     176,067

当期変動額

 新株の発行               37         37                                  75

 剰余金の配当                                 △6,982                 △6,982
 親会社株主に帰属す
                                          4,902                  4,902
 る当期純利益
 自己株式の取得                                               △1          △1
 非支配株主との取引
 に係る親会社の持分                    △39                                 △39
 変動
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              37        △1       △2,080         △1      △2,046

当期末残高           13,661      29,554      152,164    △21,360     174,021



                          その他の包括利益累計額
                                                                          非支配
             その他有価証券      為替換算       退職給付に係る その他の包括利         新株予約権                 純資産合計
                                                                         株主持分
              評価差額金       調整勘定        調整累計額   益累計額合計
当期首残高            1,719      △5,404      △1,218     △4,903           99     3,858    175,122

当期変動額

 新株の発行                                                                                  75

 剰余金の配当                                                                             △6,982
 親会社株主に帰属す
                                                                                     4,902
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                                               △1
 非支配株主との取引
 に係る親会社の持分                                                                            △39
 変動
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純        △346        △345           951        259           5     1,757     2,023
 額)
当期変動額合計          △346        △345           951        259           5     1,757      △23

当期末残高            1,372      △5,749        △266     △4,643          105     5,616    175,099




                                            15
                                                               ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




当連結会計年度(自 2019年4月1日       至 2020年3月31日)
                                                       (単位:百万円)
                                      株主資本

               資本金        資本剰余金       利益剰余金       自己株式       株主資本合計

当期首残高           13,661      29,554      152,164    △21,360     174,021
 会計方針の変更によ
                                          △506                   △506
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                13,661      29,554      151,658    △21,360     173,514
した当期首残高
当期変動額

 新株の発行               38         38                                  76

 剰余金の配当                                 △4,817                 △4,817
 親会社株主に帰属す
                                          6,289                  6,289
 る当期純利益
 自己株式の取得                                               △1          △1
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              38         38        1,472        △1        1,547

当期末残高           13,700      29,593      153,130    △21,362     175,061



                          その他の包括利益累計額
                                                                          非支配
             その他有価証券      為替換算       退職給付に係る その他の包括利         新株予約権                 純資産合計
                                                                         株主持分
              評価差額金       調整勘定        調整累計額   益累計額合計
当期首残高            1,372      △5,749        △266     △4,643          105     5,616    175,099
 会計方針の変更によ
                                                                                     △506
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                 1,372      △5,749        △266     △4,643          105     5,616    174,593
した当期首残高
当期変動額

 新株の発行                                                                                  76

 剰余金の配当                                                                             △4,817
 親会社株主に帰属す
                                                                                     6,289
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                                               △1
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純        △905        △707           231    △1,381           -        580     △800
 額)
当期変動額合計          △905        △707           231    △1,381           -        580       746

当期末残高              466      △6,456         △34     △6,024          105     6,196    175,339




                                            16
                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                      (単位:百万円)
                          前連結会計年度                当連結会計年度
                         (自 2018年4月1日          (自 2019年4月1日
                          至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益                         12,084               16,228
 減価償却費                               20,014               19,995
 減損損失                                   466                3,571
 引当金の増減額(△は減少)                        △242                   164
 関係会社株式売却損益(△は益)                         -               △3,302
 その他の損益(△は益)                          5,374                5,535
 売上債権の増減額(△は増加)                     △2,626                 2,252
 たな卸資産の増減額(△は増加)                    △1,455                   775
 未収入金の増減額(△は増加)                     △3,696               △3,455
 仕入債務の増減額(△は減少)                     △1,295                   374
 未払金の増減額(△は減少)                      △1,659                    63
 前受金の増減額(△は減少)                        2,413                5,169
 退職給付に係る資産の増減額(△は増加)                △1,239                 △539
 その他の資産・負債の増減額                        △177                 3,674
 小計                                  27,960               50,510
 利息及び配当金の受取額                            665                  695
 利息の支払額                             △4,758               △5,436
 法人税等の支払額                          △11,370               △6,556
 法人税等の還付額                             1,451                2,766
 営業活動によるキャッシュ・フロー                    13,948               41,978
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有価証券の取得による支出                      △60,312               △2,007
 有価証券の売却による収入                        49,520               21,883
 有形固定資産の取得による支出                     △6,783               △5,955
 ソフトウエアの取得による支出                     △6,192               △8,442
 投資有価証券の取得による支出                     △1,559               △5,979
 投資有価証券の売却による収入                         754                  736
 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
                                    △3,879                 △268
 る支出
 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却によ
                                          -                3,866
 る収入
 定期預金の純増減額(△は増加)                       296                △497
 その他                                △2,334               △1,909
 投資活動によるキャッシュ・フロー                  △30,490                1,425
財務活動によるキャッシュ・フロー
 長期借入れによる収入                           5,000               15,000
 長期借入金の返済による支出                      △5,045              △19,186
 配当金の支払額                            △6,986               △4,820
 リース債務の返済による支出                      △2,316               △3,084
 その他                                  △735                 △570
 財務活動によるキャッシュ・フロー                  △10,084              △12,661
現金及び現金同等物に係る換算差額                    △1,127                 △519
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                △27,754                30,222
現金及び現金同等物の期首残高                      138,304              112,658
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額                  2,108                   -
現金及び現金同等物の期末残高                      112,658              142,881




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                                      ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
  該当事項はありません。


(会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示)
 (会計方針の変更)
  (IFRS第16号「リース」の適用)
  国際財務報告基準を適用している子会社は、当連結会計年度より、国際財務報告基準第16号「リース」(以下
 「IFRS第16号」という。)を適用しております。これにより、リースの借手は、原則としてすべてのリースを貸借
 対照表に資産及び負債として計上することとしました。IFRS第16号の適用については、経過的な取扱いに従ってお
 り、会計方針の変更による累積的影響額を当連結会計年度の期首の利益剰余金に計上しております。
  この結果、当連結会計年度における連結貸借対照表は、「有形固定資産」の「リース資産(純額)」が1,027百万
 円増加し、「流動負債」の「その他」が511百万円及び「固定負債」の「リース債務」が576百万円増加しておりま
 す。
  当連結会計年度の連結損益計算書及び1株当たり情報に与える影響は軽微であります。
  当連結会計年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、連結株主資本等変動計算書の利益剰余
 金の期首残高が68百万円減少しております。
  当連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書は、営業活動によるキャッシュ・フローが522百万円増加し、財
 務活動によるキャッシュ・フローが同額減少しております。
  なお、本会計基準の適用により新たに計上されることとなった使用権資産は、リース資産に含めて表示しており
 ます。


  (ASC(米国財務会計基準審議会会計基準編纂書)第606号「顧客との契約から生じる収益」の適用)
  米国会計基準を適用している子会社は、当連結会計年度より、ASC第606号「顧客との契約から生じる収益」(以
 下「ASC第606号」という。)を適用しております。これにより、約束した財又はサービスが顧客に移転された時点
 で、当該財又はサービスと交換に権利を得ると見込む対価を反映した金額で、収益を認識しております。ASC第606
 号の適用については、経過的な取扱いに従っており、会計方針の変更による累積的影響額を当連結会計年度の期首
 の利益剰余金に計上しております。
  当連結会計年度の連結損益計算書及び1株当たり情報に与える影響は軽微であります。
  当連結会計年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、連結株主資本等変動計算書の利益剰余
 金の期首残高が438百万円減少しております。




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                                             ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(未適用の会計基準等)
 当社及び国内連結子会社
 ・「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号        2020年3月31日)
 ・「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号             2020年3月31日)


  (1)概要
   収益認識に関する包括的な会計基準であります。収益は、次の5つのステップを適用し認識されます。
    ステップ1:顧客との契約を識別する。
    ステップ2:契約における履行義務を識別する。
    ステップ3:取引価格を算定する。
    ステップ4:契約における履行義務に取引価格を配分する。
    ステップ5:履行義務を充足した時に又は充足するにつれて収益を認識する。


  (2)適用予定日
   2022年3月期の期首より適用予定であります。


  (3)当該会計基準等の適用による影響
   影響額は、当連結財務諸表の作成時において評価中であります。


 ・「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号        2019年7月4日)
 ・「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号             2019年7月4日)
 ・「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号          2019年7月4日)
 ・「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号        2019年7月4日)
 ・「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第19号             2020年3月31日)


  (1)概要
   国際的な会計基準の定めとの比較可能性を向上させるため、「時価の算定に関する会計基準」及び「時価の算
  定に関する会計基準の適用指針」(以下「時価算定会計基準等」という。)が開発され、時価の算定方法に関する
  ガイダンス等が定められました。時価算定会計基準等は次の項目の時価に適用されます。
 ・「金融商品に関する会計基準」における金融商品
 ・「棚卸資産の評価に関する会計基準」におけるトレーディング目的で保有する棚卸資産
   また「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」が改訂され、金融商品の時価のレベルごとの内訳等の注記
  事項が定められました。


  (2)適用予定日
   2022年3月期の期首より適用予定であります。


  (3)当該会計基準等の適用による影響
   影響額は、当連結財務諸表の作成時において評価中であります。


 ・「会計方針の開示、会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号                2020年3月31日)


  (1)概要
   関連する会計基準等の定めが明らかでない場合に、採用した会計処理の原則及び手続きの概要を示すことを目
  的とするものです。


  (2)適用予定日
   2021年3月期の年度末より適用予定であります。



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                                       ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




 ・「会計上の見積りの開示に関する会計基準」(企業会計基準第31号    2020年3月31日)


  (1)概要
   当年度の財務諸表に計上した金額が会計上の見積りによるもののうち、翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼ
  すリスクがある項目における会計上の見積りの内容について、財務諸表利用者の理解に資する情報を開示するこ
  とを目的とするものです。


  (2)適用予定日
   2021年3月期の年度末より適用予定であります。


 米国会計基準を適用している在外連結子会社
 ・「リース」(ASU(米国財務会計基準審議会会計基準更新書)第2016-02号)

  (1)概要
   本会計基準はリースの借手に、原則としてすべてのリースについて資産及び負債を認識すること等を要求する
  ものであります。


  (2)適用予定日
   2022年3月期の期首より適用予定であります。


  (3)当該会計基準等の適用による影響
   影響額は、当連結財務諸表の作成時において評価中であります。



(表示方法の変更)
 (連結キャッシュ・フロー計算書関係)
  前連結会計年度において、独立掲記しておりました「財務活動によるキャッシュ・フロー」の「非支配株主への
 配当金の支払額」は、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度から「その他」に含めて表示しております。こ
 の表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
  この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「財務活動によるキャッシュ・フロー」
 の「非支配株主への配当金の支払額」に表示しておりました588百万円は、「その他」として組み替えております。




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                                                             ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(連結損益計算書関係)
 ※1 関係会社株式売却益
   連結子会社㈱サイマル・インターナショナル株式の譲渡によるものであります。


 ※2 減損損失
   当連結会計年度において、当社グループは資産について3,571百万円の減損損失を計上しております。内訳は、次
 のとおりであります。
                                           金額                             内訳
            用途                   種類                     場所
                                         (百万円)                          (百万円)
連 結 子 会 社 Berlitz Corporation
                                 のれん      1,585         ―        のれん            1,585
の語学教育事業
                                                                 建物及び構築物          824
連結子会社㈱ベネッセビースタジ
                                 建物等             千葉県柏市内          のれん              666
オの事業用資産(子ども向け英語                           1,560
                                 のれん            教室他(191教室)       ソフトウエア            60
教室事業)
                                                                 その他                8
連結子会社㈱アップの事業用資産                                       兵庫県西宮市内    建物及び構築物          297
                                 建物等        316
(学習塾・予備校運営事業)                                        教室他(9教室)    その他               18
連結子会社㈱ベネッセコーポレー
                                 自社利用
ションの事業用資産(インドネシ                                 52      ―        ソフトウエア            52
                                ソフトウエア
アにおける通信教育事業)
連結子会社㈱ベネッセコーポレー
                                                     神奈川県藤沢市内    建物及び構築物           46
ションの事業用資産(写真スタジ                  建物等            48
                                                     店舗他(2拠点)    その他                1
オ事業)

連結子会社㈱東京個別指導学院の                                      東京都世田谷区内    建物及び構築物            2
                                 建物等             8
事業用資産(学習塾運営事業)                                        教室他(2教室)   その他                5

   当社グループは、稼働資産については、主として管理会計上の区分に基づき個々の製品・サービスのカテゴリー
 等をグルーピングの単位としております。
   連結子会社Berlitz Corporationの語学教育事業におけるのれんについては、減損テストを実施した結果、当初想
 定されていた収益が見込めなくなったため、米国会計基準に基づき、帳簿価額をすべて減額し、減損損失として計
 上しております。
   連結子会社㈱ベネッセビースタジオの子ども向け英語教室事業に係るのれんについては、減損テストを実施した
 結果、当初想定していた収益が見込めなくなったため、帳簿価額をすべて減額し、減損損失として計上しておりま
 す。また、教室の建物等については、採算が悪化しているため、回収可能価額をゼロと見積り、減損損失として計
 上しております。
   連結子会社㈱アップの学習塾・予備校運営事業における一部教室の建物等については、採算が悪化しているため、
 回収可能価額をゼロと見積り、減損損失として計上しております。
   連結子会社㈱ベネッセコーポレーションのインドネシアにおける通信教育事業の販売管理システムについては、
 今後の事業戦略に合わせたシステムの変更に伴い、当システムの使用許諾期間が短縮され、当初想定されていた収
 益が見込めなくなったことから、帳簿価額を回収可能価額(17百万円)まで減額し、減損損失として計上しており
 ます。
   連結子会社㈱ベネッセコーポレーションの写真スタジオ事業における一部店舗の建物等については、採算が悪化
 しているため、回収可能価額をゼロと見積り、減損損失として計上しております。
   連結子会社㈱東京個別指導学院の学習塾運営事業における建物等については、採算が悪化しているため、回収可
 能価額をゼロと見積り、減損損失として計上しております。


 ※3 在外連結子会社リストラクチャリング費用
   在外連結子会社Berlitz Corporationにおける事業構造の改善のためのリストラクチャリングに伴う損失でありま
 す。




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                                      ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(セグメント情報等)
 (セグメント情報)
 1.報告セグメントの概要
  当社グループの報告セグメントは、当社グループの各社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、
 当社の取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているもので
 あります。
  当社グループは、「国内教育事業」「グローバルこどもちゃれんじ事業」「介護・保育事業」「ベルリッツ事
 業」の4つの事業に経営資源を重点的に投資し、グループ全体で長期的な成長を目指しております。
  したがって、当社グループは4つの事業を基盤とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「国
 内教育事業」「グローバルこどもちゃれんじ事業」「介護・保育事業」「ベルリッツ事業」の4つを報告セグメン
 トとしております。
  「国内教育事業」においては、小学生から高校生を対象とした通信教育事業、学校向け事業、学習塾・予備校事
 業、子ども向け英語教室事業等を行っております。
  「グローバルこどもちゃれんじ事業」においては、日本、中国、台湾、インドネシアで、幼児向けを中心とした
 通信教育事業等を行っております。
  「介護・保育事業」においては、入居介護サービス事業(高齢者向けホーム及び住宅運営)、在宅介護サービス
 事業、介護研修事業、看護師及び介護職の人材紹介事業、保育園・学童運営事業等を行っております。
  「ベルリッツ事業」においては、語学教育事業、ELS事業、グローバル人材教育事業等を行っております。


 2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
  報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成のために採用している会計処理の方法と
 同一であります。
  報告セグメントの利益は、営業利益の数値であります。
  セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。




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 3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
   前連結会計年度    (自   2018年4月1日 至            2019年3月31日)
                                                                                      (単位:百万円)
                                       報告セグメント                                     その他
                               グローバル                                                (注)         合計
                   国内教育                    介護・保育          ベルリッツ
                               こどもちゃ                                   計
                    事業                       事業             事業
                               れんじ事業
売上高

 外部顧客への売上高          192,064      56,443      116,999        49,275      414,783      24,647     439,431
 セグメント間の内部
                        112          21              56      1,833         2,023     19,846      21,870
 売上高又は振替高
         計          192,176      56,465      117,055        51,109      416,807      44,494     461,301

セグメント利益又は損失          10,055       3,258       11,396        △4,748       19,961           554    20,515

セグメント資産             172,204      42,937      174,163        28,825      418,131      22,049     440,180

その他の項目

 減価償却費                9,293       1,201           4,675      1,902       17,073       1,006      18,079

 のれんの償却額                989          -              533        294         1,817           -      1,817

 持分法適用会社への投資額          230           70              -          -            300      1,819       2,119
 有形固定資産及び
                     16,451       1,195       11,974         1,210       30,831           907    31,738
 無形固定資産の増加額
(注)   「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、通信販売事業、雑誌の出版、通
      訳・翻訳事業、及び情報システムの保守・運用事業、並びに情報処理サービス事業等を含んでおります。


   当連結会計年度    (自   2019年4月1日 至            2020年3月31日)
                                                                                      (単位:百万円)
                                       報告セグメント                                      その他
                               グローバル                                                (注1)
                   国内教育                    介護・保育          ベルリッツ                                 合計
                               こどもちゃ                                   計           (注2)
                    事業                       事業             事業
                               れんじ事業
売上高

 外部顧客への売上高          200,393      56,555      122,868        45,020      424,837      23,739     448,577
 セグメント間の内部
                          96         32              46      2,196         2,371     18,813      21,185
 売上高又は振替高
         計          200,490      56,587      122,914        47,216      427,208      42,553     469,762

セグメント利益又は損失          14,042       2,654       11,374        △3,152       24,918           864    25,782

セグメント資産             181,048      45,690      182,944        22,905      432,589      18,988     451,577

その他の項目

 減価償却費                8,775       1,592           5,158      1,593       17,121           813    17,934

 のれんの償却額              1,177          -              533        251         1,963           -      1,963

 持分法適用会社への投資額          122           73              -          -            196      1,945       2,141
 有形固定資産及び
                     10,442       1,190           9,465        959       22,057           758    22,816
 無形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、通信販売事業、雑誌の出版、通
     訳・翻訳事業、及び情報システムの保守・運用事業、並びに情報処理サービス事業等を含んでおります。
   2.「その他」を構成していた連結子会社㈱サイマル・インターナショナルの通訳・翻訳事業については、当社
     の保有する全株式を2020年3月31日付で譲渡しております。




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                                                                     ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




 4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
                                            (単位:百万円)
           売上高                            前連結会計年度                           当連結会計年度

報告セグメント計                                                   416,807                         427,208

「その他」の区分の売上高                                                44,494                          42,553

セグメント間取引消去                                                 △21,870                         △21,185

連結財務諸表の売上高                                                 439,431                         448,577


                                                                                   (単位:百万円)
               利益                         前連結会計年度                           当連結会計年度

報告セグメント計                                                    19,961                          24,918

「その他」の区分の利益                                                    554                             864

セグメント間取引消去                                                   △135                            △126

全社費用(注)                                                    △4,134                          △4,389

連結財務諸表の営業利益                                                 16,245                          21,266

(注)   全社費用は、報告セグメントに帰属しない持株会社に係る費用等であります。

                                                                                   (単位:百万円)
               資産                         前連結会計年度                           当連結会計年度

報告セグメント計                                                   418,131                         432,589

「その他」の区分の資産                                                 22,049                          18,988

セグメント間取引消去                                                 △14,056                         △12,139

全社資産(注)                                                     78,558                          77,987

連結財務諸表の資産合計                                                504,682                         517,425

(注)   全社資産は、報告セグメントに帰属しない持株会社における有価証券等であります。

                                                                                   (単位:百万円)
                    報告セグメント計               その他                  調整額(注)           連結財務諸表計上額
      その他の項目
                     前連結       当連結       前連結       当連結       前連結        当連結       前連結       当連結
                    会計年度      会計年度      会計年度      会計年度      会計年度       会計年度      会計年度      会計年度
減価償却費                17,073    17,121    1,006       813        △13       △12     18,066     17,922

のれんの償却費              1,817      1,963       -         -          -          -      1,817      1,963

持分法適用会社への投資額            300      196     1,819     1,945         -          -     2,119       2,141

有形固定資産及び
                     30,831    22,057      907       758       △156       △156    31,582     22,660
無形固定資産の増加額
(注)    「調整額」は、次のとおりであります。
      (1) 減価償却費の調整額には、セグメント間取引に係る未実現損益の消去(前連結会計年度△252百万円、当
          連結会計年度△258百万円)、報告セグメントに帰属しない持株会社における減価償却費(前連結会計年
          度239百万円、当連結会計年度245百万円)が含まれております。
      (2) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額には、セグメント間取引に係る未実現損益の消去(前連
          結会計年度△322百万円、当連結会計年度△303百万円)、報告セグメントに帰属しない持株会社における
          設備投資(前連結会計年度165百万円、当連結会計年度146百万円)が含まれております。




                                             24
                                                               ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




 (報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報)
 前連結会計年度(自          2018年4月1日 至         2019年3月31日)
                                                                                  (単位:百万円)
                             グローバル
               国内教育                     介護・保育        ベルリッツ
                              こども                              その他        全社・消去      合計
                事業                       事業            事業
                            ちゃれんじ事業

減損損失                  208         -          22           61         -       174          466


  当連結会計年度(自         2019年4月1日 至         2020年3月31日)
                                                                                  (単位:百万円)
                             グローバル
               国内教育                     介護・保育        ベルリッツ
                              こども                              その他        全社・消去      合計
                事業                       事業            事業
                            ちゃれんじ事業

減損損失                1,885         52         -         1,585         48       -       3,571




(企業結合等関係)
 (企業結合に係る暫定的な処理の確定)
   2019年1月8日付で当社の連結子会社であるClassi㈱が行った㈱EDUCOMとの企業結合について、前連結会計年度
 に暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定しております。なお、取得原価の当初配分額に
 重要な修正は生じておりません。


 (事業分離)
   当社は、2020年3月31日付で、連結子会社㈱サイマル・インターナショナル(本社:東京都中央区、以下「サイ
 マル」)について、当社の保有する全株式を㈱TAKARA & COMPANY(本社:東京都豊島区)に譲渡しました。

 (1)   事業分離の概要
   ① 分離先企業の名称
        ㈱TAKARA & COMPANY(以下「TAKARA」)
   ② 分離した事業の内容
       サイマル及びその子会社2社の営む事業は以下のとおりであります。
       通訳事業、翻訳事業
       通訳者・翻訳者の養成学校運営事業
       通訳・翻訳関連の人材派遣・人材紹介事業
       通訳機材・会議機材運用事業
   ③ 事業分離を行った主な理由
       当社は現在、主力事業の一つである「進研ゼミ」事業において利益成長を重視した戦略を実行すると同時に、
  介護事業の安定成長を図るなど、よりバランスのとれた収益構造を持つ事業ポートフォリオへの転換を推進して
   おります。その実現に向けてM&Aの積極的な活用を重点戦略の一つに位置付けており、「第3の柱の構築のための
  M&A」「既存事業の非連続な成長のためのM&A」を積極的に検討する一方、「事業の選択と集中」にも取り組んで
  おります。
       このような状況のもと、当社グループにおけるサイマルの位置付け及びサイマルの今後の事業戦略を慎重に検
  討した結果、TAKARAのサポートのもと事業成長を加速していくことがサイマルのより一層の発展に繋がるとの結
  論に至り、TAKARAにサイマルの全株式を譲渡しました。
   ④ 事業分離日
       2020年3月31日
       なお、サイマル及びその子会社2社の業績は当連結会計年度の末日まで計上しております。
   ⑤ 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
       事業分離の法的形式             受取対価を現金等の財産のみとする株式譲渡
       譲渡する株式の数              1,420,000株(所有割合100%)
       譲渡価額                  4,946百万円



                                                25
                                      ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(2)   実施した会計処理の概要
  ① 移転損益の金額
      関係会社株式売却益     3,331百万円
  ② 移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
      流動資産          1,738百万円
      固定資産            603
      資産合計          2,342
      流動負債            687百万円
      固定負債            145
      負債合計            833
  ③ 会計処理
      当該譲渡株式の連結上の帳簿価額と売却額との差額を「関係会社株式売却益」として特別利益に計上しており
 ます。


(3)   分離した事業が含まれていた報告セグメントの名称
      報告セグメントには含まれず、「その他」に区分しております。


(4)   当連結会計年度の連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
      売上高            6,239百万円
      営業利益             291




                                26
                                                  ㈱ベネッセホールディングス(9783) 2020年3月期 決算短信




(1株当たり情報)
                         前連結会計年度                         当連結会計年度
                       (自 2018年4月1日                    (自 2019年4月1日
                        至 2019年3月31日)                   至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額                 1,758.36円                        1,754.31円

1株当たり当期純利益                      50.89円                       65.28円

潜在株式調整後1株当たり当期純利益               50.88円                       65.27円
(注)1. 1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、次のとおりでありま
      す。
                          前連結会計年度         当連結会計年度
         項目             (自 2018年4月1日    (自 2019年4月1日
                         至 2019年3月31日)   至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                      4,902                         6,289

普通株主に帰属しない金額(百万円)                            -                              -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                          4,902                         6,289
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株)                         96,320                         96,345




潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額
                                             -                             -
(百万円)
普通株式増加数(千株)                                  22                             4

(うち新株予約権(千株))                               (22)                            (4)

希薄化効果を有しないため、潜在株式調整
後1株当たり当期純利益の算定に含めなか                          ―                              ―
った潜在株式の概要


  2.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、次のとおりであります。
                        前連結会計年度                           当連結会計年度
        項目
                       (2019年3月31日)                      (2020年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円)                           175,099                       175,339
純資産の部の合計額から控除する
                                           5,721                         6,302
金額(百万円)
(うち新株予約権(百万円))                             (105)                         (105)

(うち非支配株主持分(百万円))                         (5,616)                       (6,196)

普通株式に係る純資産額(百万円)                         169,377                       169,037
1株当たり純資産額の算定に用い
                                          96,326                        96,355
られた普通株式の数(千株)



(重要な後発事象)
  該当事項はありません。




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